JP2606267B2 - 殺菌・漂白洗浄用錠剤 - Google Patents

殺菌・漂白洗浄用錠剤

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JP2606267B2 JP63070991A JP7099188A JP2606267B2 JP 2606267 B2 JP2606267 B2 JP 2606267B2 JP 63070991 A JP63070991 A JP 63070991A JP 7099188 A JP7099188 A JP 7099188A JP 2606267 B2 JP2606267 B2 JP 2606267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水中で加水分解し、活性塩素を放出する事で
殺菌・漂白洗浄に使用するトリクロロイソシアヌル酸及
び/又はジクロロイソシアヌル酸を含有する錠剤の保存
安定性及び溶解性の改善に関する。
(従来技術と問題点) 従来からトリクロロイソシアヌル酸又はジクロロイソ
シアヌル酸及びそのアルカリ金属塩等の塩素化イソシア
ヌル酸は、プール水、下水、工業用水、冷却水等の殺菌
・消毒剤、殺藻剤あるいは繊維等の漂白洗浄として広い
範囲で使用されている。
塩素化イソシアヌル酸は使用目的に合わせて粉状、顆
粒状、球状及び錠剤等の多くの種類の剤形で提供されて
おり、更に水に対する溶解を制御する為に、単に形状の
みでなく配合組成が工夫された製剤が検討されてきてい
る。
トリクロロイソシアヌル酸及びジクロロイソシアヌル
酸は他の塩素化イソシアヌル酸であるジクロロイソシア
ヌル酸のアルカリ金属塩と比較して、水に対して極めて
溶けにくい性質を有している。しかし、トリクロロイソ
シアヌル酸は有効塩素量が90%以上、ジクロロイソシア
ヌル酸は70%以上と他の塩素化イソシアヌル酸と比較し
て高く、水への低溶解性を利用して、徐々に活性塩素を
溶出せしむべくプール、浄化槽排水等の下水、工業用
水、冷却水の殺菌、消毒、スライムコントロール剤とし
て大量に使用されている。しかし、使用する水の量又は
汚濁の程度によって、あるいは水中の藻の除去、アンモ
ニア性窒素の除去、更にはプールの使用開始時等の場合
には、急速に溶解させ水中での活性塩素濃度を高くする
必要があるが、トリクロロイソシアヌル酸及びジクロロ
イソシアヌル酸そのものは上述したように水への溶解速
度は極めて遅いという問題がある。
この問題に対して、トリクロロイソシアヌル酸の溶解
性を改善するために種々の提案がなされている。例え
ば、特開昭54−160730号では、トリクロロイソシアヌル
酸とシアヌル酸のナトリウム塩及び崩壊助剤の組合せに
よる錠剤が水中で直ちに崩壊分散することを利用してい
る。特開昭58−46003号ではトリクロロイソシアヌル酸
とジクロロイソシアヌル酸のアルカリ金属塩及び無水硫
酸ナトリウムないしは塩化ナトリウムを配合し速効性と
持続性を兼ね備えたクロロイソシアヌレート組成物を提
案している。また、本発明者等はトリクロロイソシアヌ
ル酸の溶解性を促進するために、トリクロロイソシアヌ
ル酸とシアヌル酸及びアルカリ金属の燐酸塩を配合した
もの(特開昭58−59904号)、あるいはトリクロイソシ
アヌル酸にイソシアヌル酸と酸化マグネシウムあるいは
シアヌル酸のマグネシウム塩を配合したもの(特公昭61
−41883号)を提案している。しかしながら、トリクロ
ロイソシアヌル酸又はジクロロイソシアヌル酸は他の塩
素化イソシアヌル酸と比較して反応性が高く、特に水分
とアルカリ性物質に対して敏感であるので、高湿度の条
件で暴露したり、アルカリ性物質と混合させる場合、塩
素ガス及び塩化窒素ガスを発生し易く有効成分の低下及
び包装材料の劣化等を引き起こし易いので、上述の何れ
の提案も保存時及び使用時の管理を注意しなければなら
ない問題がある。
従来知られているトリクロロイソシアヌル酸に配合し
て安定な化合物としてはオルト硼酸(H3BO3)がある
が、硼酸は取扱い上、皮膚刺激の問題から使用を差し控
えられる傾向がある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上述の問題を解決するために鋭意研究の
結果、結晶水として水を持つ含水硫酸アルミニウム塩を
トリクロロイソシアヌル酸及び/又はジクロロイソシア
ヌル酸に対して配合して得た錠剤は、乾いた状態だけで
なく湿った状態でも安定であり、しかも溶解が均一でト
リクロロイソシアヌル酸及び/又はジクロロイソシアヌ
ル酸のみの錠剤の時より溶解速度が速いことを見出し本
発明を完成した。
即ち本発明は、トリクロロイソシアヌル酸及び/又は
ジクロロイソシアヌル酸と含水硫酸アルミニウム塩を必
須成分とする殺菌・漂白洗浄用錠剤に関する。
本発明で用いられる含水硫酸アルミニウム塩としては
硫酸アルミニウムの含水塩(Al2(SO4・XH2O X=6
〜18)、ナトリウム明礬の含水塩(NaAl(SO4・XH2
O X=6〜12)及び硫酸アルミニウムの含水塩(Al2(SO
4・XH2O X=6〜18)等が挙げられる。これらの結
晶水を持つ硫酸アルミニウム塩はトリクロロイソシアヌ
ル酸及び/又はジクロロイソシアヌル酸に配合すると、
配合しない時と比較しても安定であり、塩素ガス及び塩
化窒素ガスの発生が少なく、しかも配合したものを錠剤
とした際には、その錠剤の溶解性は極めて均一で、速く
なる。無水の硫酸アルミニウム塩もトリクロロイソシア
ヌル酸及び/又はジクロロイソシアヌル酸と配合したも
のは安定だが、錠剤にしたものは、使用時にひび割れや
崩壊を起こして薬筒に整列充填して使用する際に均一に
溶解しにくい欠点がある。
含水硫酸アルミニウム塩の配合量はトリクロロイソシ
アヌル酸又はジクロロイソシアヌル酸100重量部、ある
いはトリクロロイソシアヌル酸とジクロロイソシアヌル
酸の合計量の100重量部に対して、1〜200重量部、好ま
しくは2〜100重量部である。配合方法は前記の塩素化
イソシアヌル酸の顆粒あるいは粉末に、含水硫酸アルミ
ニウム塩の粉末又は結晶を混合する方法で良い。この際
に配合する含水硫酸アルミニウム塩の粒径は2000μ以下
のものが好ましい。また、トリクロロイソシアヌル酸又
はジクロロイソシアヌル酸の製造工程で得られる水媒体
のスラリー状態の塩素化イソシアヌル酸に無水又は含水
の硫酸アルミニウム塩の結晶あるいは粉末を添加する
か、更に硫酸アルミニウム塩の濃厚水溶液あるいはスラ
リーを添加して、混合した後、脱水、乾燥することで、
塩素化イソシアヌル酸と含水硫酸アルミニウム塩の混合
物を製造しても良い。
本発明の塩素化イソシアヌル酸と含水硫酸アルミニウ
ム塩とからなる配合組成に、本発明の目的が達成される
かぎり、他の任意の成分を加えても良い、例えば増量剤
としてイソシアヌル酸、賦形剤としてタルクやステアリ
ン酸塩を添加しても良い。錠剤化は通常行われている方
法で良い。
本発明のトリクロロイソシアヌル酸及び/又はジクロ
ロイソシアヌル酸を主成分とする殺菌・漂白洗浄用錠剤
は乾いた状態だけでなく湿った状態でも安定であり、し
かも溶解が均一でトリクロロイソシアヌル酸及び/又は
ジクロロイソシアヌル酸のみの錠剤の時より溶解が速い
効果がある。また、浄化槽等で薬筒に整列充填して使用
する際に、錠剤のひび割れ、膨潤及び崩壊等が起きない
ので、錠剤が薬筒内で詰まる等の問題が起こらず、前記
塩素化イソシアヌル酸の処理水への溶解に問題が起こら
ず一定に塩素濃度を供給できる効果がある。
以下、実施例、比較例を用いて本発明を更に詳しく説
明する。
実施例1〜8、比較例1〜11 表−1に記載の配合原料を用いて乾燥状態で混合後、
以下に記載の成形法で錠剤を製造し、得られた錠剤につ
いて溶解速度、8時間後の活性塩素濃度及び乾燥状態と
湿潤状態で発生する塩素と塩化窒素ガスの測定を以下に
記載の評価方法で行った。結果を併せて表−1に示す。
〔成形法〕
表−1に記載した配合原料を均一に混合して得られた
組成物を直径35mmの臼に30gを充填した後、その上に杵
を入れ、油圧プレスにより面圧が約400kg/cm2の圧力を
かけ、圧縮成形して、径が35mmφ、厚みが19mm、密度が
1.60〜1.80g/cm2の錠剤とした。
〔評価方法〕
A.溶解速度及び活性塩素濃度の測定法 縦、横、深さが400×400×100mmの水槽に17±1℃の
水道水(地下水)を毎分3の速度で連続通水させた。
液面はオーバーフローにて一定に保った。液面下50mmの
深さに4メッシュ(目の開き4.7mm)のステンレス製の
金網台を設け、この上に前記成形法で得られた錠剤をの
せ、通水8時間後において残存錠剤の温風乾燥後の重量
測定により溶解した錠剤の重量を算出し、残存錠剤を取
り出した時点での流水中の活性塩素濃度をオルト・トリ
ジン法により測定した。結果を表−1に示す。比較例3
〜11の場合は錠剤がヒビ割れあるいは崩壊してしまい測
定できなかった。
B.乾燥状態での安定性の評価方法 内容積500mlの三つ口ガラス製容器内に、1錠(30g)
の試料を投入し、第1口をゴム詮により封口し、第2口
及び第3口に弁付ガラス詮を取り付け、閉弁状態とし、
40℃の恒温室で24時間静置保存をする。その後、第2口
に乾燥窒素ガスの導管を連結し、第3口に50mlの0.5%
苛性ソーダ−水溶液に通ずる導管を連結し、上記保存時
間の終了後直ちに両弁を共に開き、第2口から乾燥窒素
を導入し、第3口よりの排気ガスを苛性ソーダ水溶液に
導き、分解発生ガスを吸収せしめた。通気を行った後、
苛性ソーダ水溶液にヨウ化カリウム0.2gを加えた後、硫
酸酸性条件下で遊離したヨウ素を澱粉を指示薬として滴
定し、苛性ソーダ水溶液に吸収された有効塩素量を求め
た。この有効塩素量をもって乾燥状態の塩素化イソシア
ヌル酸錠剤から発生する塩素ガスと塩化窒素ガスとの合
計量とした。結果を表−1に示す。
C.湿潤状態での安定性の評価方法 1錠(30g)の試料を上記三つ口のガラス容器に入
れ、40℃の温水10mlを振りかけて、40℃の恒温室に1時
間静置保存後、上記のBと同様にして発生した塩素ガス
と塩化窒素ガスを苛性ソーダ水溶液に導き、湿潤状態の
塩素化イソシアヌル酸配合物から発生するガスの量を求
めた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−242504(JP,A) 特開 昭56−142210(JP,A) 特開 昭58−85804(JP,A) 特開 昭58−46003(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリクロロイソシアヌル酸及び/又はジク
    ロロイソシアヌル酸と含水硫酸アルミニウム塩を必須成
    分とする殺菌・漂白洗浄用錠剤。
  2. 【請求項2】含水硫酸アルミニウム塩が、カリウム明礬
    の含水塩(KAl(SO4・XH2O X=6〜12)、ナトリウ
    ム明礬の含水塩(NaAl(SO4・XH2O X=6〜12)及
    び硫酸アルミニウムの含水塩(Al2(SO4・XH2O X=
    6〜18)である請求項1記載の殺菌・漂白洗浄用錠剤。
  3. 【請求項3】トリクロロイソシアヌル酸及び/又はジク
    ロロイソシアヌル酸と硫酸アルミニウム塩の配合量が、
    トリクロロイソシアヌル酸又はジクロロイソシアヌル酸
    100重量部、あるいはトリクロロイソシアヌル酸とジク
    ロロイソシアヌル酸の合計量の100重量部に対して1〜2
    00重量部である請求項1又は2に記載の殺菌・漂白洗浄
    用錠剤。
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