JP2535838Y2 - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP2535838Y2
JP2535838Y2 JP3343693U JP3343693U JP2535838Y2 JP 2535838 Y2 JP2535838 Y2 JP 2535838Y2 JP 3343693 U JP3343693 U JP 3343693U JP 3343693 U JP3343693 U JP 3343693U JP 2535838 Y2 JP2535838 Y2 JP 2535838Y2
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JP
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ink
tip
ball
ink tank
cap
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JP3343693U
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Inventor
孝 木村
Original Assignee
セーラー万年筆株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粘度の高いゲルインキ
をインキタンクに直接充填した生インキ式のボールペン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インキをインキタンクに直接充填し
た生インキ式のボールペンは、極細繊維を棒状に成形し
たインキ吸蔵体に水性インキを吸蔵させた中綿式のボー
ルペンに比べて一般的に筆記可能距離が長く、インキの
残量も明確であるなどの利点があり、数多く実用化され
ている。しかし、水性ボールペンは、インキの粘度が3
〜4cp程度と低いので筆記時のインキの消費量が多
く、筆跡がにじみ易い問題点がある。
【0003】一方、油性ボールペンは、筆記時のインキ
の消費量が少なくて筆記可能距離が長いが、高い筆圧で
筆記する必要があり、かつ筆跡がかすれ易い。ことに最
近はファクスが普及しているが、かすれた油性ボールペ
ンの筆跡はファクスで伝送した場合に読みにくく、ファ
クスに不向きである。
【0004】このため最近は、粘度が100cp程度の
ゲルインキを使用した生インキ式のボールペンが注目さ
れており、低い筆圧で鮮やかな筆跡を得ることができて
前記の問題点を解消することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】かかるゲルインキを使
用した生インキ式のボールペンは、インキタンクの尾端
内部にゲル状の逆流防止剤を詰めるとともに先端にボー
ルペンチップを接続し、この逆流防止剤の前方内部に粘
度の高いゲルインキを直接充填する。ここで、ボールペ
ンチップは、ボールがチップの先端に回転自由に抱持さ
れるとともに、このボールがスプリングで弾発されてチ
ップの内向きの先端縁に接触しており、ボールとチップ
の先端縁で弁機構を構成している。そして、インキが消
費されるとそれにつれて逆流防止剤も前進し、逆流防止
剤の前方には空気が混入しないようになっている。かか
るインキタンクを軸筒内に収容するが、インキタンクを
バネで前方に弾発し、インキタンクの前方の段部を軸筒
内の段部に当接させている場合が多い。
【0006】そして、不使用時は軸筒にキャップを装着
するが、キャップ装着時にキャップの内容積が減少する
のでキャップ内の空気が加圧される。従って、この加圧
された空気がボールペンチップのボールを後退させてイ
ンキタンク内に侵入する。つまり、ゲルインキに空気が
混入して大きな気泡ができるが、ゲルインキの粘度が高
いので気泡は移動しにくい。このため、ボールペンチッ
プの近傍に大きな気泡が存在するとインキがボールに十
分に伝達されず、筆跡にインキ切れが生じることがあ
る。
【0007】そこで本考案は、キャップ装着時にインキ
タンク内に空気が侵入せず、筆跡にインキ切れが生じる
ことのないゲルインキを使用した生インキ式のボールペ
ンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案のボールペンは、ボールがその先端に回転
自由に抱持されるとともに、ボールがスプリングで弾発
されてその内向きの先端縁に接触したボールペンチップ
と、ボールペンチップがその先端に接続され、内部に粘
度の高いゲルインキが直接充填されたインキタンクと、
インキタンクを内部に収容した軸筒と、軸筒に装着され
るキャップからなり、インキタンクの外面に縦方向の凹
溝を形成し、キャップ装着時に加圧されたキャップ内の
空気が凹溝を通って軸筒の尾端側に抜けるようにする。
【0009】
【作用】すなわち、インキタンクの外面に縦方向の凹溝
を形成したので、インキタンクの前方の段部を軸筒内の
段部に当接させた状態でインキタンクを軸筒内に収容し
ても、キャップ装着時に加圧されたキャップ内の空気が
凹溝を通って軸筒の尾端側に抜け、ボールペンチップの
内部を通ってインキタンク内に侵入することがない。従
って、インキ内に気泡が生じず、ボールペンチップのボ
ールにインキが確実に供給されてインキ切れが生じな
い。
【0010】
【実施例】以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具
体的に説明する。図1において、合成樹脂で筒状に成形
されたインキタンク 20 の先端開口にはボールペンチッ
プ30 が嵌着されるとともに、後端開口には通気孔 29
を有する尾栓 28 が嵌着されている。そして、インキタ
ンク 20 内部の尾端側にはゲル状の逆流防止剤 27が配
置され、逆流防止剤 27 の前方に粘度が100cp程度
のゲルインキIが充填されている。
【0011】ボールペンチップ 30 は、図2に示すよう
に、ステンレスにて砲弾型に形成されており、ボールペ
ンチップ 30 の先端のボールハウスに、直径が例えば
0.5mmφの超硬ボールからなるボール 32 がその一部
がボールペンチップ 30 の先端から臨出した状態で回転
自由に抱持されている。なお、ボールペンチップ 30 は
金属パイプからなるものであってもよい。ボールペンチ
ップ 30 内には、バネ力が例えば40gの小さなスプリ
ング 33 が配置されており、このスプリング 33がボー
ル 32 を弾発してボールペンチップ 30 の内向きの先端
縁 31 に圧接させている。従って、ボール 32 とボール
ペンチップ 30 の先端縁 31 で弁機構を構成し、非使用
時は弁機構が閉じてインキIがボールペンチップ 30 か
ら吐出せず、筆記時にボール 32 が筆記面に当接すると
後退して弁機構が開き、筆記できるようになっている。
【0012】インキタンク 20 は、図2および第3図に
示すように、大径部20a 、中径部20b 、小径部20c から
なり、大径部20a と中径部20b の間に段部 22 が形成さ
れている。そして、中径部20b の表面から段部 22 にか
けて2本の凹溝 21 が形成されている。
【0013】かかるインキタンク 20 が軸筒 10 内に収
容されるが、ボールペンチップ 30の先端部は軸筒 10
の先端開口に嵌着された先口 11 の中心孔から突出して
いる。また、軸筒 10 の尾端開口に側面に通気路 15 を
有する尾栓 12 が嵌着されている。インキタンク 20 は
バネ 13 で前方に弾発されているが、先口 11 内に筒状
のパッキンング 14 が取り付けられており、インキタン
ク 20 の段部 22 がパッキング 14 に当接している。つ
まり、インキタンク 20 はパッキング 14 とバネ 13 で
挟圧された状態で保持されている。そして、非使用時は
キャップ 40 が装着され、キャップ 40 の内筒 41 が先
口 11 に密着してボールペンチップ30 の先端部を密封
する。
【0014】しかして筆記時は、前記のとおり、ボール
32 が筆記面に当接するとボールペンチップ 30 の先端
縁 31 から後退して弁機構が開き、筆記できるが、筆記
によってインキIが消費されると、それにともなって逆
流防止剤 27 が前進する。そして、筆記が完了してキャ
ップ 40 を装着するとき、内筒 41 の先端縁が先口 11
に当接してから更に押し込むと内筒 41 の内容積が減少
し、内筒 41 内の空気が加圧されてボール 32 を後退さ
せようとする。
【0015】しかし、インキタンク 20 に凹溝 21 が形
成されているので、インキタンク 20 の段部 22 がパッ
キング 14 に当接していても、内筒 41 内の加圧された
空気は先口 11 の中心孔とボールペンチップ 30 の隙間
および段部 22 とパッキング14 が当接した部分の凹溝
21 を通って軸筒 10 の尾端側に抜ける。このため、内
筒 41 内の空気はあまり高圧にはならず、スプリング 3
3 で弾発されたボール32 を後退させることはない。従
って、空気がインキタンク 20 内に侵入せず、インキI
内に大きな気泡が生じることはないので、ボールペンチ
ップ 30 のボール 31 にインキIが確実に供給されてイ
ンキ切れが生じない。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のボールペ
ンは、インキタンクの外面に縦方向の凹溝を形成し、キ
ャップ装着時に加圧されたキャップ内の空気が凹溝を通
って軸筒の尾端側に抜けるようにしたので、キャップ装
着時にインキタンク内に空気が侵入せず、筆跡にインキ
切れが生じることのないゲルインキを使用した生インキ
式のボールペンとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の断面図である。
【図2】本考案実施例の要部の断面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
10 軸筒 11 先口 20 インキタンク 21 凹溝 30 ボールペンチップ 31 ボールペ
ンチップの先端縁 32 ボール 33 スプリン
グ 40 キャップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールがその先端に回転自由に抱持され
    るとともに、該ボールがスプリングで弾発されてその内
    向きの先端縁に接触したボールペンチップと、該ボール
    ペンチップがその先端に接続され、内部に粘度の高いゲ
    ルインキが直接充填されたインキタンクと、該インキタ
    ンクを内部に収容した軸筒と、該軸筒に装着されるキャ
    ップからなり、 前記インキタンクの外面に縦方向の凹溝が形成され、キ
    ャップ装着時に加圧されたキャップ内の空気が該凹溝を
    通って軸筒の尾端側に抜けることを特徴とするボールペ
    ン。
JP3343693U 1993-05-31 1993-05-31 ボールペン Expired - Lifetime JP2535838Y2 (ja)

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JP3343693U JP2535838Y2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 ボールペン

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JPH0686977U JPH0686977U (ja) 1994-12-20
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JP4520026B2 (ja) * 2000-12-12 2010-08-04 ゼブラ株式会社 ボールペン用リフィール

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