JP3229224B2 - 水性ボールペン - Google Patents

水性ボールペン

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JP3229224B2
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和陽 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インキがイン
キタンクに直接充填されたボールペンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水性インキは油性インキよりも粘度がず
っと低いので、水性インキを使用するボールペンは、軽
い筆圧で筆記することができ、書き味が良好である利点
を有するが、筆記時のインキの吐出量を正確に制御する
のが困難であり、またインキが外部に洩れ出し易いなど
の問題点を有する。このため従来は、細い繊維を棒状に
成形した中綿と称するインキ吸蔵体に水性インキを吸蔵
させ、インキ吸蔵体内のインキを中継芯を通してチップ
先端のボールに供給する水性ボールペンが広く実用化さ
れていた。
【0003】しかし、かかる中綿タイプの水性ボールペ
ンは、中綿のインキ吸蔵量が少ないので筆記可能距離が
短く、また、インキを使い尽くしたエンドポイントが分
かりにくい問題点がある。このため、最近では、静的に
は高い粘度を有するが、ボールの回転による剪断力によ
り粘度が低下して流れ易くなる水性インキをインキタン
クに直接充填した、いわゆる生インキタイプの水性ボー
ルペンが実用化されている。
【0004】かかる生インキ式の水性ボールペンは、尾
端開口が大気に開放されたインキタンク内にインキを充
填するとともに、インキの尾端側に、インキの消費とと
もに前進するグリース状の逆流防止剤を充填してインキ
がインキタンクの尾端開口からの流出するのを防止して
いる。しかし、筆記具を上向きにしたときに、インキの
ヘッドが逆流防止剤にかかると、インキが逆流防止剤と
ともにインキタンクの尾端開口から流出してしまうの
で、チップに回転自由に抱持されたボールをスプリング
で弾発してチップの内向きの先端縁に接触させてチップ
の先端を弁構造にして非筆記時は弁が閉じた状態に、筆
記具を上向きにしたときに、インキのヘッドが逆流防止
剤にかからないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる生イン
キ式の水性ボールペンにおいては、筆記時は、筆圧によ
ってボールが後退して弁機構が開き、ボールの回転にと
もなってインキが流出して筆記されるが、このインキの
流出量はインキのヘッドに左右される。つまり、インキ
タンク内のインキが多いときは、インキのヘッドが大き
いので流出量が多くて筆跡が太くなり、インキを消費す
るにつれて流出量が少なくなり、筆跡の太さが変化して
しまう問題点がある。
【0006】そこで本発明は、インキタンク内のインキ
の量にかかわらずインキのヘットが常に一定になり、一
定の筆跡の太さで筆記することが可能な水性ボールペン
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、ボールがその一部がチップの先端開口
から臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、水
性インキが充填されたインキタンクの先端に該チップが
取り付けられた水性ボールペンにおいて、インキタンク
の尾端面を閉じて閉空間とするとともに、尾端開口が大
気に連通し、先端が閉塞した内圧調整管をその先端がチ
ップの近傍になるようにインキタンク内に配置し、内圧
調整管の先端近傍に逆止弁を配置し、この逆止弁はイン
キが消費されてインキタンク尾端の閉空間が減圧される
と開弁して空気をインキタンク内に侵入させ、閉空間の
圧力と逆止弁までのインキのヘッドの和が大気圧とバラ
ンスすると閉弁するようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1において、インキ
タンク1は、グリース状の逆流防止剤を使用する従来の
水性ボールペンと異なり、その尾端面12が閉じた閉空
間になっている。そして、インキタンク1先端の小径部
11にボールペンチップ3が取り付けられている。図例
では、インキタンク1と小径部11を一体構造にした
が、小径部11を別部品にしてインキタンク1に取り付
けるようにしてもよい。
【0009】チップ3は、ステンレスにて砲弾型に形成
されており、チップ3の先端に、ボール4がその先端が
チップ3から臨出した状態で回転自由に抱持されてい
る。図2に示すように、チップ3内には、コイルバネか
らなるスプリング5が配置されており、このスプリング
5がボール4を弾発してチップ3の内向きの先端縁31
に圧接させ、ボール4とチップ3の先端縁31で弁機構
を構成している。ここで、スプリング5のスプリング荷
重は5〜300gである。ボール4は、直径が例えば
0.5mmφの超硬ボールからなり、チップ3のボールハ
ウス32内に配置されている。ボールハウス32は、中
心孔33および縦溝34によってインキ通過孔36に連
通しているが、筆記時にはボール4が後退してボールハ
ウス32の座部35に接触して回転する。
【0010】インキタンク1内に揆水性材料からなる内
圧調整管2が配置されている。つまり、内圧調整管2の
尾端部分がインキタンク1の尾端面12で保持されると
ともに、先端近傍は、インキタンク1の隔壁13に形成
されたリブ14によって保持されている。そして、内圧
調整管2の尾端開口2aは、インキタンク1の尾端面1
2から臨出して大気に連通しているが、内圧調整管2の
先端2bは閉塞している。そして、内圧調整管2の先端
2bはチップ3の近傍に位置しいる。なお、インキタン
ク1の尾端部には、通気孔を有する尾栓(図示略)など
が必要に応じて取り付けられる。そして、インキタンク
1内には、水性インキLが充填されるが、このボールペ
ンを下向きにしたときは、インキタンク1内の空間Sは
大気と連通しない閉空間である。
【0011】内圧調整管2の先端2b近傍に逆止弁6が
配置されている。逆止弁6は、図3に示すように、中腹
部61が円環状に膨らんだゴムチューブからなり、逆止
弁6の上側部63が内圧調整管2に固着されている。そ
して、逆止弁6の中腹部61から下方の下側部62が内
圧調整管2の外周面に軽く接触している。また、円環状
に膨らんだ中腹部61に対応する内圧調整管2に通気孔
21が形成されている。従って、水性インキLが消費さ
れてインキタンク1内の空間Sの圧力が低下すると、空
間Sの圧力と逆止弁6までのインキのヘッドの和が低下
し、パスカルの原理により、逆止弁6にかかるインキの
圧力が低下するので、下側部62が内圧調整管2の外周
面から僅かに離間して小さな隙間ができ、つまり、逆止
弁6が開いて内圧調整管2内の空気が水性インキL内に
入るようになっている。そして、所定の空気が水性イン
キL内に入って空間Sの圧力が上昇し、空間Sの圧力と
逆止弁6までのインキのヘッドの和が大気圧とバランス
すると逆止弁6が閉じるようになっている。
【0012】しかして、ボールペンを下向きにして筆記
するとき、インキLの消費につれてインキタンク1内の
空間Sが減圧状態になるが、空間Sが減圧すると、前記
のとおり、内圧調整管2の空気が先端開口2bから小さ
な気泡状態で入り、この気泡はインキL内を上昇して空
間Sに到達し、空間Sの圧力が上昇する。そして、空間
Sの圧力と逆止弁6までのインキのヘッドの和が大気圧
とバランスすると逆止弁6は閉じる。このとき、インキ
Lの量にかかわらず、チップ3内のボール4にかかるイ
ンキLのヘッドは、逆止弁6の下端からボール4までの
距離Hの一定値であるので、筆記によるインキの流出量
は一定になり、常に一定の筆跡太さで筆記することがで
きる
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水性ボー
ルペンは、インキタンクの尾端面を閉じて閉空間とする
とともに、尾端開口が大気に連通し、先端が閉塞した内
圧調整管をその先端がチップの近傍になるようにインキ
タンク内に配置し、内圧調整管の先端近傍に逆止弁を配
置し、この逆止弁はインキが消費されてインキタンク尾
端の閉空間が減圧されると開弁して空気をインキタンク
内に侵入させ、閉空間の圧力と逆止弁までのインキのヘ
ッドの和が大気圧とバランスすると閉弁するようにした
ので、インキの量にかかわらず、チップ内のボールにか
かるインキのヘッドは一定値となる。このため、筆記に
よるインキの流出量は一定になり、常に一定の筆跡太さ
で筆記することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図である。
【図2】チップの内部構造の説明図である。
【図3】逆止弁の説明図である。
【符号の説明】
1 インキタンク 11 インキタンクの小径部 12 インキタンクの尾端面 2 内圧調整管 21 通気孔 2a 内圧調整管の尾端開口 2b 内圧調整管の先端 3 チップ 31 チップの内向き先端縁 4 ボール 5 スプリング 6 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 7/10 B43K 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールがその一部がチップの先端開口か
    ら臨出した状態で回転自由に抱持されるとともに、水性
    インキが充填されたインキタンクの先端に該チップが取
    り付けられた水性ボールペンにおいて、 前記インキタンクの尾端面を閉じて閉空間とするととも
    に、尾端開口が大気に連通し、先端が閉塞した内圧調整
    管をその先端がチップの近傍になるように該インキタン
    ク内に配置し、該内圧調整管の先端近傍に逆止弁を配置
    し、該逆止弁はインキが消費されてインキタンク尾端の
    閉空間が減圧されると開弁して空気をインキタンク内に
    侵入させ、該閉空間の圧力と逆止弁までのインキのヘッ
    ドの和が大気圧とバランスすると閉弁することを特徴と
    する水性ボールペン。
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