JP2535769Y2 - 油圧操作弁 - Google Patents

油圧操作弁

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JP2535769Y2
JP2535769Y2 JP1990405792U JP40579290U JP2535769Y2 JP 2535769 Y2 JP2535769 Y2 JP 2535769Y2 JP 1990405792 U JP1990405792 U JP 1990405792U JP 40579290 U JP40579290 U JP 40579290U JP 2535769 Y2 JP2535769 Y2 JP 2535769Y2
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧操作弁(リモコン
弁)に関し、特に手動操作レバーや足踏みペダルで操作
されるパイロット油路切換の為の1対のスプール弁を備
え、スプール弁に対する開操作時にも戻し操作時にもダ
ンピング機能を発揮するように改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】土木機械や油圧パワーショベル等の建設
機械において油圧アクチュエータを操作する為、油路に
パイロット式制御弁を設け、そのパイロット部へ油圧操
作弁を介してパイロット圧を供給してパイロット式制御
弁を操作するようになっている。ところで、油圧操作弁
に関し、建設機械全体の振動による誤作動及び誤操作或
いは急激な操作による誤操作を防止する為、油圧操作弁
にダンピング機能を付与することが多い。
【0003】例えば、油圧操作弁のカム部材又はそれと
一体回動する枢支軸に複動油圧シリンダのロッドを機械
的に連結し、油圧シリンダの1対の油室を連通する油路
に絞り弁を介設してなる油圧ダンパーを設けたものも広
く実用に供されている。この油圧ダンパーでは、油圧操
作弁のスプール弁を中立位置から開操作するときにも中
立位置へ復帰させるときにもダンピング機能が得られ
る。
【0004】一方、特開昭61−206877号公報に
は、油圧操作弁のケーシングにスプール弁の近くに位置
する油圧ダンパーを設け、油圧ダンパーを単動油圧シリ
ンダと最大ストローク位置を規制されたピストン部材と
バネと絞り弁と逆止弁とで構成し、油圧操作弁のカム部
材が中立位置にあるときに最大ストローク状態のピスト
ン部材をカム部材に当接させ、カム部材がスプール弁開
操作方向へ傾動するときだけダンピング機能を奏するよ
うに構成した油圧操作弁が記載されている。
【0005】他方、特開昭61−294281号公報に
は、油圧操作弁のスプール弁のプッシュロッドの上端部
と同軸状に油圧ダンパーを設け、油圧ダンパーを複動油
圧シリンダと最大ストローク位置を規制されたピストン
部材とバネと1対の油室を連通する油路に並列に介設し
た絞り弁と逆止弁とで構成し、油圧操作弁のカム部材が
中立位置にあるときに最大ストローク状態のピストン部
材をカム部材に当接させ、カム部材が中立位置からスプ
ール弁開操作方向へ傾動するときだけダンピング機能を
奏するように構成してなる油圧操作弁が記載されてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記複動油圧シリンダ
と絞り弁とを有する油圧ダンパーでは、油圧操作弁の外
部に油圧ダンパーを配設し、これを油圧操作弁のカム部
材に機械的に連結する関係上、部品数が多く、構造が複
雑化・大型化し、製作コストも高価になる。
【0007】前記両公報に記載の油圧操作弁において
は、ピストン部材の最大ストロークが規制され、最大ス
トローク状態のときに中立位置のカム部材に当接するよ
うに構成され、カム部材が中立位置から開操作方向へつ
まりピストン部材を下方移動させる方向へ傾動するとき
にはダンピング機能が得られる。しかし、カム部材が中
立位置へ復帰作動するときにはピストン部材が追従して
進出移動するのみで、ピストン部材からカム部材にダン
ピング力が全く作用しない。
【0008】しかしながら、建設機械などの場合、車体
の揺れ・振動によりオペレータの手や足を介して又は介
さずに揺れ・振動が伝播し、それが油圧操作弁に対する
操作量の変動を誘発し、その結果建設機械の揺れ・振動
を誘発する。それ故、カム部材が中立位置からスプール
弁開操作方向へ傾動するときにもまたその傾動状態から
中立位置へ復帰作動するときにもダンピング機能を付与
し得ることが望ましい。
【0009】本考案の目的は、カム部材が中立位置から
スプール弁操作方向へ傾動するときにも中立位置へ復帰
作動するときにもダンピング機能が得られるような油圧
操作弁を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る油圧操作
弁は、ケーシングと、このケーシングに立向きに組込ま
れた1対のスプール弁と、この1対のスプール弁に共通
のポンプポート及びタンクポートと、各スプール弁の出
力ポートと、1対のスプール弁の中間に対応する位置で
ケーシングの頂部に水平の支軸を介して回動自在に枢着
され且つ1対のスプール弁を択一的に開操作する為のカ
ム部材とを備えた油圧操作弁において、水平の支軸に対
してカム部材の一端側部分及び他端側部分に夫々対応す
る1対の油圧式ダンピング手段をケーシングの上端側部
分に設け、各ダンピング手段は、立向きのシリンダ穴
と、カム部材に当接して動く範囲において最大ストロー
ク規制を受けないようにシリンダ穴に装着されてカム部
材に対向するピストンと、ピストンを上方へ弾性付勢し
て常時カム部材に当接させるバネ部材と、シリンダ穴の
うちピストンの下側に形成された油室と、油室に接続さ
れた絞り弁と、油室への油の流入を許すチェック弁とを
備え、カム部材がスプール弁を開操作するように中立位
置から傾動するときにはそのスプール弁に対応する側の
ダンピング手段でダンピングし、またカム部材がその傾
動状態から中立位置へ復帰作動するときにはそのスプー
ル弁と反対側のダンピング手段でダンピングするように
構成したものである。
【0011】請求項2に係る油圧操作弁は、請求項1に
係る油圧操作弁において、前記各ダンピング手段は対応
する側のスプール弁のプッシュロッドの上端部と同軸状
にケーシングに組込まれているものである。
【0012】
【作用】請求項1に係る油圧操作弁においては、水平の
支軸に対してカム部材の一端側と他端側部分とに夫々対
応する1対の油圧式ダンピング手段を設け、ダンピング
手段のピストンをカム部材に当接して動く範囲において
最大ストローク規制を受けないようにシリンダ穴に装着
し、カム部材がスプール弁を開操作するように中立位置
から傾動するときにはそのスプール弁に対応する側のダ
ンピング手段でダンピングし、またカム部材がその傾動
状態から中立位置へ復帰作動するときにはそのスプール
弁と反対側のダンピング手段でダンピングするようにな
っているので、スプール弁が開操作される方向に対して
もまた開操作が解除される方向に対してもダンピング機
能が得られることになる。
【0013】従って、オペレータを介して又は介さずに
カム部材に伝播する揺れ・振動に抗する両方向のダンピ
ング力が作用するため、油圧操作弁の操作性及び油圧操
作弁を介して供給する油圧の制御性が著しく向上する。
このダンピング力は操作速度に比例するから、スプール
弁を所定開度に保持するときにダンピング力が働かない
ため僅かな操作力で保持することが出来、オペレータの
疲労が少なくなる。加えて、カム部材が復帰作動すると
きには反対側のダンピング手段でダンピングするように
構成したので、各ダンピング手段に単動型のシリンダ
(シリンダ穴とピストン)を用いることが出来、各ダン
ピング手段の構造が簡単化する。
【0014】請求項2に係る油圧操作弁においては、基
本的に請求項1と同様の効果が得られる。 加えて、各
ダンピング手段は対応する側のスプール弁のプッシュロ
ッドの上端部と同軸状にケーシングに組込まれるので、
ダンピング手段を設けることで油圧操作弁が大型化する
こともなく、またダンピング手段の為の油路の構造が簡
単化する。
【0015】
【考案の効果】請求項1に係る油圧操作弁によれば、作
用の項で説明したように、最大ストローク規制を受けな
いピストンを夫々有する1対の油圧式ダンピング手段に
よりカム部材の両方向への作動時にダンピング力が作用
するので、油圧操作弁の操作性及び油圧の制御性が著し
く向上すること、油圧操作弁のスプール弁を所定開度に
保持するときに必要な操作力を小さく軽減できること、
オペレータの疲労を軽減できること、油圧式ダンピング
手段を簡単な構造で小型のものに構成でき且つケーシン
グに組込んで設置スペースを節減できること、などの効
果が得られる。
【0016】請求項2に係る油圧操作弁によれば、作用
の項で説明したように、基本的には請求項1と同様の効
果が得られる。加えて、油圧式ダンピング手段の為の設
置スペースを著しく節減できること、ダンピング手段の
為の油路の構造を簡単化できること、などの効果も得ら
れる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、油圧ショベルのクローラ
を駆動する油圧モータへ油圧を給排制御するパイロット
式制御弁に対して、パイロット圧を供給する為の油圧操
作弁(通称、リモコン弁という)に本考案を適用した場
合の一例である。
【0018】図1・図2に示すように、油圧操作弁Vの
ケーシングは、ケーシング本体1とケーシング本体1の
上端に固着された板部材2とからなり、板部材2の前後
方向中央部には左右1対のブラケット6が立設され、カ
ム部材3はブラケット6に水平支軸7を介して矢印Aで
示す前傾方向及び矢印Bで示す後傾方向へ揺動自在に枢
着され、カム部材3の上端には操作入力部材としてのペ
ダル4が前後1対のボルト8にて固着されている。尚、
板部材2の環状の突部2aとカム部材3の外側は合成樹
脂やゴム製の蛇腹部材5で囲繞されて防水され、また板
部材2のフランジ部2bを介して油圧操作弁Vが油圧シ
ョベルの運転室の床部に固定される。
【0019】ケーシング本体1の前部と後部には夫々ス
プール弁9A・9Bが立向きに組込まれ、これらスプー
ル弁9A・9Bの中間の上方に水平支軸7が位置し、ケ
ーシング本体1には両スプール弁9A・9Bに共通のポ
ンプポート10とタンクポート11とが形成され、ポン
プポート10は油圧ポンプに接続される。各スプール弁
9A・9Bの出力ポート12がケーシング本体1の下端
部に形成されている。
【0020】両スプール弁9A・9B自体は既存周知の
ものと同様のものなので、簡単に説明すると、スプール
孔13とその上側に連なるバネ収容孔14とが形成さ
れ、プッシュロッド15と一体のスプール16はスプー
ル孔13に上下摺動自在に装着され、スプール16には
出力ポート12に連なる油孔17と油孔17をスプール
16の小径部16aの外面に連通させる油穴18とが形
成され、バネ収容孔14の上端部にはバネ受19が上下
動可能に装着され、バネ受19は操作力発生用の圧縮コ
イルバネ20でケーシング本体1に対して上方へ弾性付
勢され、プッシュロッド15に外装された油圧制御用の
圧縮コイルバネ21の上端はバネ受19で受止められま
たその下端はプッシュロッド15の段部で座金を介して
受止められている。プッシュロッド15の頭部15aは
バネ受19の上端の2分割の半環状座金22で係止さ
れ、バネ受19の外周部の前端と後端には2本の立向き
の油溝23が形成されている。
【0021】スプール弁9A・9Bの作動に関して、図
2に図示の状態においてスプール16の小径部16aを
介して油穴18はタンクポート11から延びたタンクポ
ート油路11aに連通しており、バネ受19が下降する
と、バネ21の付勢力でプッシュロッド15とスプール
16とが下降し、油穴18がポンプポート10から延び
たポンプポート油路10aに連通し、スプール16の上
下振動を介してバネ受19の下降移動量に比例した圧力
に減圧されたパイロット圧が油穴18・油孔17を介し
て出力ポート12へ出力され、出力ポート12からパイ
ロット式制御弁のパイロット部へ供給される。
【0022】各スプール弁9A・9Bの上端側において
板部材2とケーシング本体1にダンピング手段としての
ダンピング機構30A・30Bがプッシュロッド15の
上端部と同軸状に組込まれている。これらダンピング機
構30A・30Bは同構造のものであり、その1つにつ
いて説明すると、上端開放状の立向きシリンダ穴32を
有するシリンダ本体31が図示のように立向きに組込ま
れ、シリンダ穴32にキャップ状のピストン33が油密
上下摺動自在に挿入装着され、シリンダ穴32のピスト
ン33の下側の部分に油室34が形成され、油室34に
装着された圧縮コイルバネ35でピストン33が上方へ
弾性付勢され、ピストン33はカム部材3に位置調節可
能に固着されたボルト36に常に当接されている。
【0023】シリンダ本体31の下壁の孔を挿通した副
プッシュロッド37が設けられ、副プッシュロッド37
の下端外周部には係止用の鍔部37aが形成され、副プ
ッシュロッド37の下部には凹穴37bが下端より凹設
され、この凹穴37bにプッシュロッド15の頭部15
aが相対上下動可能に挿入され、副プッシュロッド37
の下端はバネ受19の上端の座金22に当接し、副プッ
シュロッド37の上半部はピストン33の穴38に上下
動自在に挿入され、カム部材3が図示の中立位置にある
ときに副プッシュロッド37の上端が穴38の奥端に当
接している。
【0024】更に、シリンダ本体33の下壁部には、絞
り弁39を有する第1油路40と、油室34への油の流
入を許す逆止弁41を有する第2油路42とが設けら
れ、逆止弁41の弁体の脱出防止用のリング43はバネ
35で押さえられている。また、ピストン33の内側の
穴38への油の自由な給排の為、副プッシュロッド37
には第3油路44と第4油路45とが形成されている。
従って、タンクポート油路11aからバネ収容孔14に
流入したドレン圧の油は油溝23を経てバネ受19の上
側へ流入し、バネ受19とシリンダ本体31の間の隙間
又は油溝を通り、逆止弁41を経て油室34へ流入する
一方、第3油路44と凹穴37bと第4油路45とを通
って穴38の奥端へ流入する。従って、バネ35の付勢
力によりピストン33が上方へ進出できることになる。
以上のように、ピストン33はボルト36に当接して動
く範囲において最大ストロークを規制されておらず、バ
ネ35の付勢力でボルト36に当接する状態に常に維持
されるようになっている。
【0025】次に、以上説明した油圧操作弁Vの作用の
うち特にダンピング機構10A・10Bの作用について
説明する。ペダル4を例えば前傾させてスプール弁9A
を開操作するときには、ボルト36で下方押動されるピ
ストン33及びこれに当接している副プッシュロッド3
7が下方へ移動し、副プッシュロッド37に当接してい
るバネ受19が下方へ移動するので、スプール弁9Aが
開かれることになる。但し、このとき後側のダンピング
機構30Bにおいては、ピストン33がバネ35の付勢
力で上方へ進出し、ボルト36に当接し続けるが、副プ
ッシュロッド37とプッシュロッド15とスプール16
は図示の位置を保持し、スプール弁9Bの出力ポート1
2にはドレン圧が出力される。
【0026】ここで、前記のようにダンピング機構30
Aのピストン33が下方移動するときに、第1油路40
の絞り弁39の絞り作用によりダンピング機能が得られ
る。従って、油圧ショベルの揺れ・振動がオペレータの
足を介してまたは介さずにカム部材3とピストン33に
伝播したとしても、その揺れや振動に抗するダンピング
力がピストン33とカム部材3に作用するので、パイロ
ット圧の不測の変動が生じるのを防止できる。
【0027】一方、ペダル4を前傾状態にしたときに
も、後側のダンピング機構30Bのピストン33がカム
部材3のボルト36に当接した状態を保持しているの
で、ペダル4を前傾状態から図示の中立位置へ復帰させ
るときには後側のダンピング機構30Bによりダンピン
グ機能が得られる。従って、前記同様に油圧ショベルの
揺動や振動がカム部材3とピストン33とに伝播したと
しても、その揺れや振動に抗するダンピング力がピスト
ン33とカム部材3に作用するので、パイロット圧の不
測の変動が生じるのを防止できる。尚、後側のスプール
弁9Bの出力ポート12にパイロット圧を出力する為、
ペダル4を後傾させる場合についても前記と同様で、カ
ム部材3の後傾作動時にはダンピング機構30Bにより
ダンピング力が発生し、またカム部材3をその後傾状態
から中立位置へ復帰させるときにはダンピング機構30
Aによりダンピング力が発生する。
【0028】以上説明した油圧操作弁Vにおいては カ
ム部材3の前側部分のボルト36に常に当接するピスト
ン33を有するダンピング機構30Aとカム部材3の後
側部分のボルト36に常に当接するピストン33を有す
るダンピング機構30Bとが設けられ、カム部材3を傾
動させてスプール弁9A・9Bの一方を開操作するとき
にはその開操作される方のスプール弁9A・9B側のダ
ンピング機構30A・30Bによりダンピング機能が得
られ、またカム部材3をその傾斜状態から中立位置へ復
帰させるときには反対側のダンピング機構30A・30
Bによりダンピング機能が得られる。
【0029】このように、スプール弁9A・9Bを開操
作するときにも開操作解除方向へ戻し操作するときにも
ダンピング機能が得られるので、油圧ショベルの車体の
揺れ・振動の影響を受けにくくなり、油圧操作弁Vの操
作性が著しく向上するし、またパイロット圧の不測の変
動を招くことなくオペレータの操作に応じたパイロット
圧の供給が可能となる。ダンピング機構30A・30B
はピストン33の速度に比例するダンピング力を発生す
ることから、スプール弁9A・9Bを所定の開度に保持
する場合にペダル4に対する小さな操作力で保持できる
ことになるので、オペレータの疲労が軽減される。
【0030】特に、スプール弁9A・9Bの一方に対す
る開操作時にはそのスプール弁の側のダンピング機構3
0A・30Bでダンピング力を発生させ、またそのスプ
ール弁を戻し操作するときには反対側のダンピング機構
30Bでダンピング力を発生させるように構成してある
ので、ダンピング機構30A・30Bの油圧シリンダと
して単動型の油圧シリンダを用いることが出来るので各
ダンピング機構30A・30Bの構造が簡単化し小型化
する。また、ダンピング機構30A・30Bをスプール
弁9A・9Bの上端側に同軸状に配設し且つケーシング
本体1と板部材2とに組込むのでダンピング機構30A
・30Bの設置スペースを著しく節減でき且つダンピン
グ機構30A・30Bの為の油路の構造を簡単化でき且
つ油圧操作弁Vが大型化するのを防止できる。
【0031】尚、前記ペダル4の代わりに手で操作する
為の操作レバーを設けることもあるし、ペダル4と操作
レバーの両方を設けることもある。尚、前記ダンピング
機構30A・30Bを組込む位置は図示の位置に限るも
のではない。例えば、カム部材3の前後の方向の長さを
大きく構成し、ダンピング機構30Aを高さ位置を大き
く変えずにスプール弁9Aより前側に設け、またダンピ
ング機構30Bを高さ位置を大きく変えずにスプール弁
9Bより後側に設けてもよいし、或いはダンピング機構
30Aをスプール弁9Aの左側又は右側に設けまたダン
ピング機構30Bをスプール弁9Bの左側又は右側に設
けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧操作弁の側面図である。
【図2】油圧操作弁の要部縦断側面図である。
【図3】ダンピング機構とその周辺部の拡大縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング本体 2 板部材 3 カム部材 9A スプール弁 9B スプール弁 10 ポンプポート 11 タンクポート 12 出力ポート 15 プッシュロッド 30A ダンピング機構 30B ダンピング機構 32 シリンダ穴 33 ピストン 34 油室 35 バネ 39 絞り弁 41 逆止弁

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、このケーシングに立向きに
    組込まれた1対のスプール弁と、この1対のスプール弁
    に共通のポンプポート及びタンクポートと、各スプール
    弁の出力ポートと、1対のスプール弁の中間に対応する
    位置でケーシングの頂部に水平の支軸を介して回動自在
    に枢着され且つ1対のスプール弁を択一的に開操作する
    為のカム部材とを備えた油圧操作弁において、 水平の支軸に対してカム部材の一端側部分及び他端側部
    分に夫々対応する1対の油圧式ダンピング手段をケーシ
    ングの上端側部分に設け、 各ダンピング手段は、立向きのシリンダ穴と、カム部材
    に当接して動く範囲において最大ストローク規制を受け
    ないようにシリンダ穴に装着されてカム部材に対向する
    ピストンと、ピストンを上方へ弾性付勢して常時カム部
    材に当接させるバネ部材と、シリンダ穴のうちピストン
    の下側に形成された油室と、油室に接続された絞り弁
    と、油室への油の流入を許すチェック弁とを備え、 カム部材がスプール弁を開操作するように中立位置から
    傾動するときにはそのスプール弁に対応する側のダンピ
    ング手段でダンピングし、またカム部材がその傾動状態
    から中立位置へ復帰作動するときにはそのスプール弁と
    反対側のダンピング手段でダンピングするように構成し
    たことを特徴とする油圧操作弁。
  2. 【請求項2】前記各ダンピング手段は対応する側のスプ
    ール弁のプッシュロッドの上端部と同軸状にケーシング
    に組込まれていることを特徴とする請求項1に記載の油
    圧操作弁。
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JPH0493501U (ja) 1992-08-13

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