JPH0747602Y2 - 方向切換弁駆動油圧回路 - Google Patents

方向切換弁駆動油圧回路

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JPH0747602Y2
JPH0747602Y2 JP1988060030U JP6003088U JPH0747602Y2 JP H0747602 Y2 JPH0747602 Y2 JP H0747602Y2 JP 1988060030 U JP1988060030 U JP 1988060030U JP 6003088 U JP6003088 U JP 6003088U JP H0747602 Y2 JPH0747602 Y2 JP H0747602Y2
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は油圧シヨベル等の油圧機械のアクチユエータを
駆動制御する方向切換弁を、パイロツト圧で駆動する方
向切換弁駆動油圧回路に係り、特に当該アクチユエータ
の負荷が慣性体である場合に好適な方向切換弁駆動油圧
回路に関する。
〈従来の技術〉 各種油圧機械には所要の油圧アクチユエータが備えら
れ、これらの油圧アクチユエータを適宜駆動することに
より当該油圧機械の所期の動作を達成させることができ
る。ところで、上記油圧アクチユエータの駆動は、それ
ぞれの油圧アクチユエータの方向切換弁により制御さ
れ、これら方向切換弁は操作レバーの操作により駆動さ
れる。近年、方向切換弁をパイロツト圧を用いて駆動す
るパイロツト式操作装置が一般に使用されている。この
ようにパイロツト圧を用いた方向切換弁駆動油圧回路を
油圧シヨベルにおける使用例を例示して説明する。
第3図および第4図は油圧シヨベルの概略構成の側面図
および平面図である。図で、1は上部旋回体、2は下部
走行体、3は上部旋回体1を旋回させる旋回モータ(油
圧モータ)、4、6はそれぞれ下部走行体2の左右の履
帯、5、7はそれぞれ下部走行体2を走行させる左右の
走行モータ(油圧モータ)である。8は上部旋回体1に
回動自在に支持されたブーム、9はブーム8に回動自在
に支持されたアーム、10はアーム9に回動自在に支持さ
れたバケツトである。11はブームシリンダ、12はアーム
シリンダ、13はバケツトシリンダであり、それぞれブー
ム8、アーム9、バケツト10を駆動する。
第5図は、第3図に示す方向切換弁駆動油圧回路の回路
図である。図で、15は油圧シヨベルに搭載された油圧ポ
ンプ、16は油圧ポンプ15からブームシリンダ11への油圧
の供給を制御する方向切換弁、16a、16bは方向切換弁16
の左右両側に設けられたパイロツト室、17は作動油タン
ク、18a、18bは方向切換弁16とブームシリンダ11を接続
する左右の主管路である。
21はパイロツト油圧ポンプ、22はパイロツト油圧ポンプ
21の最高吐出圧力を規定するリリーフ弁、23はブームシ
リンダ11の駆動を操作する操作レバー、24は操作レバー
23により切換えられるパイロツト弁、25a、25bはパイロ
ツト弁24の2つの室、26a、26bは各室25a、25bに挿入さ
れたスプール、27a、27bは各スプール26a、26bに連結さ
れたロツドである。28はパイロツト油圧ポンプ21と各室
25a、25bとを連結する通路、29は作動油タンク17と各室
25a、25bとを連結する通路、30a、30bは方向切換弁16と
各室25a、25bとを連結する通路である。31a、31bはそれ
ぞれ通路30a、30bと方向切換弁16のパイロツト室16a、1
6bとを連結するパイロツト管路である。
ここで、第5図に示す油圧回路の動作を第6図(a)〜
(c)に示すタイムチヤートを参照しながら説明する。
今、油圧シヨベルのオペレータが時刻t1において操作レ
バー23を第5図の左側に倒すと、スプール26aが移動
し、パイロツト油圧ポンプ21からの圧油は通路28、室25
a、通路30a、管路31aを経て方向切換弁16のパイロツト
室16aに供給される。これにより、方向切換弁16は第6
図(b)に示すように時刻t3において作動を開始し、時
刻t4において最大変位量となる。操作レバー23が操作さ
れてから方向切換弁16が駆動開始するまでの応答遅れは
パイロツト管路31a等の中の作動油の圧縮性により生
じ、その時間(t3−t1)は、パイロツト油圧ポンプ21の
吐出油が方向切換弁16のパイロツト室16aに供給される
ときの圧損、作動油ホース等の圧縮性により定まる。第
6図(b)に示すように、方向切換弁16が中立位置から
左側位置に駆動されると、油圧ポンプ15の圧油は方向切
換弁16、主管路18bを介してブームシリンダロツド側11a
へ供給され、主管路18bには第6図(c)に示すように
圧力が生じ、ブームシリンダ11は縮みブーム8は下がり
始め以後下がり続ける。
時刻t5に至り、ブーム8を停止すべくオペレータが操作
レバー23を中立位置に戻すと、パイロツト弁24の室25a
は通路28と遮断状態、通路29と導通状態となり、パイロ
ツト室16aはパイロツト管路31aおよびパイロツト弁24を
介して作動油タンク17と導通する。したがつて、方向切
換弁16は第6図(b)に示すように、時刻t5から僅かに
遅れた時刻t6で戻り作動を開始し、時刻t7で中立位置と
なる。この場合の方向切換弁16の戻り速度は、方向切換
弁16の両端に設けられているばねのばね力、およびパイ
ロツト管路31aとパイロツト弁24に生じる戻り圧損によ
り定まる。
方向切換弁16の戻り動作が開始されると、第6図(c)
に示すように、ブームシリンダボトム側11bの圧力はブ
ーム8の慣性が大きいため急激に上昇しブーム8の降下
が抑えられ、その後ブーム8は停止する。
ところで上記従来の回路では操作レバー23が操作位置か
ら中立位置へ戻されたとき、方向切換弁16が中立位置へ
戻る戻り速度は極めて速く、このため主管路18aに生じ
るブレーキ圧の立ち上がりも第6図(c)に示すように
極めて急峻となり、停止時の油圧シヨベルの車体全体に
加わる衝撃も又極めて大きなものとなる。したがつて、
その操作性は低下し、オペレータの疲労感は増大し、加
えて機械の耐久性は損なわれるという欠点を生じてい
た。このような欠点は、上記油圧シヨベルのブーム下げ
動作に限らず、その他の作業機械の油圧アクチユエータ
においても発生し、特に当該油圧アクチユエータの負荷
の慣性が大きい程その欠点が著しく現れる。
そこで実願昭60-135597号に示す方向切換弁駆動油圧回
路が提案された。以下、この従来技術について述べる。
第7図はこの従来の別の方向切換弁駆動油圧回路を示す
回路図である。同図中、35a、35bは方向切換弁16とパイ
ロツト弁24との間に介在させた圧力補償付流量制御弁で
ある。36a1、36b1は各圧力補償付流量制御弁35a、35bと
パイロツト弁24を接続するパイロツト管路、36a2、36b2
は各圧力補償付流量制御弁35a、35bと方向切換弁16の各
パイロツト室16a、16bとを接続するパイロツト管路であ
る。圧力補償付流量制御弁35a、35bの詳細構造は第8図
により説明する。
第8図は第7図に示す圧力補償付流量制御弁の断面図で
ある。図には一方の圧力補償付流量制御弁35aのみが示
されているが、他方の圧力補償付流量制御弁35bの構造
も同じであるので、その図示と説明は省略する。図で、
37aはパイロツト管路36a1が接続されるポート、38aはパ
イロツト管路36a2が接続されるポート、39aはスプー
ル、40aはスプール39aに設けられた絞りである。41a、4
2aはそれぞれ絞り40aの両側に形成される油室、43a、44
aはスプール39aの両側に装架されたばね、45aはスプー
ル39aに設けられた穴である。穴45aは油室41aに面して
貫通形成されている。46aはポート37aに連続して形成さ
れた環状溝、47aはポート38aに連続して形成された環状
溝である。48a、49aはスプール39aと摺動するランドで
ある。
次に、これらの第7、8図に示す方向切換弁駆動油圧回
路の動作を第9(a)〜(c)に示すタイムチヤートを
参照しながら説明する。なお、第9図(a)〜(c)に
示す時刻において、第6図(a)〜(c)に示す時刻と
同一時刻には同一符号が付してある。この符号から判る
ように、以下の説明における操作レバー23の変位は、第
6図(a)に示す変位と同一である。
今、油圧シヨベルのオペレータが時刻t1において操作レ
バー23を図の左側に倒すと、スプール26aが移動し、パ
イロツト油圧ポンプ21からの圧油は通路28、室25a、通
路30、管路36a1を経て圧力補償付流量制御弁35aのポー
ト37aに供給される。この油は環状溝46a、穴45a、油室4
1aを経て絞り40aを通り油室42aに抜ける。このとき、絞
り40aを通る油量が多くなると、絞り40aの両側に差圧を
生じ、この差圧がばね44aのばね力より大きくなると、
図示の中立位置にあつたスプール39aは図の左方へ移動
する。このため、油は環状溝46a、47aを通りポート38
a、パイロツト管路36a2を経て方向切換弁16のパイロツ
ト室16aに供給される。これにより、方向切換弁16は第
9図(b)に示すように前述の応答遅れをもつて時刻t3
において作動を開始し、時刻t4において最大変位量とな
る。
方向切換弁16が中立位置から左側位置に駆動されると、
油圧ポンプ15の圧油は方向切換弁16、主管路18bを経て
ブームシリンダ11へ供給され、ブームシリンダボトム側
11bの圧力は第9(c)に示すように上昇し、ブーム8
は降下しはじめる。その後降下し続け、時刻t5に至り操
作レバー23が中立位置に戻されると、パイロツト弁24の
室25aは作動油タンク14と導通する。したがつて、ポー
ト37a、環状溝46a、穴45a、油室41aは作動油タンク17に
導通し、油室42a側の圧力が油室41a側の圧力より高くな
る。これにより、方向切換弁16のパイロツト室16aに供
給されていた油はポート38aから圧力補償付流量制御弁3
5aに流入する。この油は油室42aから絞り40aを通り、油
室41a、穴45a、環状溝46a、ポート37a、パイロツト管路
36a1、パイロツト弁24を経て作動油タンク17に流れる。
このとき、絞り40aを通過する油量が多くなり、絞り40a
の両側の差圧がばね43aのばね力より大きくなると、ス
プール39aは右方へ移動する。このため、穴45aとランド
48aのラツプ量は大きくなり、ここを通る油の量は制限
される。そして、さらに油が流れると、スプール39aは
さらに右方へ移動し、穴45aは塞がれて油の流れは停止
する。そうすると、絞り40aを通る油の量は0となるの
で、絞り40aの両側の差圧も0となり、ばね43aのばね力
によりスプール36aは左方へ移動して再び油を通過せし
める。短時間内におけるこのような動作の繰返しによ
り、遂には絞り40aに発生する上記差圧とばね43aのばね
力とが釣り合うような流量が生じる個所でスプール39a
が停止する。即ち、パイロツト室16a、パイロツト管路3
6a2を経て圧力補償付流量制御弁35aからパイロツト管路
36a1、パイロツト弁24、作動油タンク17に流出する油の
流量は一定流量となる。したがつて、第9図(b)に示
すように、方向切換弁16は操作レバー23が急速に中立位
置に戻されてもその戻り速度は遅く、時刻t8よりも可成
り遅い時刻t8′に至つてようやく中立位置に戻る。
方向切換弁16の中立位置への戻り速度が上記のように制
限されると、主管路18a、18bの遮断も急速には行われ
ず、したがつて、第9図(c)に示すように、主管路18
aに生じるブレーキ圧力の上昇もゆるやかとなる。この
ため、停止時に油圧シヨベルの車体全体に加わる衝撃も
大幅に緩和され、操作性や機械の耐久性は向上し、オペ
レータの疲労感も低減させることができる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記した実願昭60-135597号に記載の技
術にあつては、以上のように停止時のシヨツクを軽減す
ることができたが流量制御弁が有るため次のような不具
合が生じる。
今、操作レバー23を第7図の左側に倒し、前述の様に方
向切換弁16のパイロツト室16aにパイロツトポンプ21か
らの圧油が供給され、方向切換弁16が中立位置から左側
位置に駆動され、油圧ポンプ15の圧油が方向切換弁16、
主管路18aを経てブームシリンダ11へ供給され、ブーム
8が降下している時に、操作レバー23を急激に右側に動
かしブーム8を上方へ持ち上げようとした場合、方向切
換弁16のパイロツト室16aに供給された油はポート38aか
ら圧力補償付流量制御弁35aに流入し、タンク17に戻る
が前述のようにスプール39aが右方に移動し、パイロツ
ト室16a、パイロツト管路36a2を経て圧力補償付流量制
御弁35aからパイロツト管路36a1、パイロツト弁24、作
動油タンク17に流出する油の流量は一定流量となり、方
向切換弁16はゆつくり中立位置に戻る。
一方、操作レバーが右方向に動かされたため、方向切換
弁16のパイロツト室16bには、パイロツト油圧ポンプ21
からの圧油が供給され方向切換弁16を左方向に動かそう
とするが、前述のように流量制御弁35aがパイロツト室1
6aからパイロツト弁24を経て作動油タンク17に流出する
流量を一定に保とうとするため、方向切換弁16はゆつく
りと左方に移動し、それ故ブームが上がり始めるまでに
大きなタイムラグがでる。このタイムラグは絞り40aが
小さい程大きい。
すなわち、方向切換弁16の戻りを遅くして、停止時のシ
ヨツクを軽減しようとする程、このブーム下げからブー
ム上げ、あるいはブーム上げからブーム下げへの連続切
換え動作におけるタイムラグが大きくなる。油圧シヨベ
ル等においては連続的にブーム8の上げ、下げを繰返し
てバケツト10で地面を押しつける作業があるが、このよ
うな作業において上述のタイムラグは有害であり、停止
時のシヨツクを十分に軽減させようとして絞り40aを小
さくすると、上述した地面を押しつける作業が不可能と
なる。
なお、通常方向切換弁を中立位置から左あるいは右方向
に動かす際にもタイムラグがでるのではないかという疑
問が生じるが、操作レバー23が中立位置に有り、方向切
換弁16が中立位置に有る時には、管路36a2及び36b2はタ
ンク17に通じていて圧力が低い。この状態から操作レバ
ー23を左側に動かして方向切換弁16が右に動き始めた場
合、管路36b2の油の圧縮性と、管路自体のぼう張で、流
量制御弁35bによる抵抗はほとんどなく、方向切換弁16
はすみやかに右方に移動して動き始めのタイムラグはほ
とんどない。
本考案は、上記した従来技術における実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、アクチユエータ停止時のシヨ
ツクの軽減を図ることができるとともに、該アクチユエ
ータの連続急逆動作を実現させることができる方向切換
弁駆動油圧回路を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 この目的を達成するために本考案は、油圧アクチユエー
タの駆動を制御する方向切換弁と、 この方向切換弁を操作するパイロット弁と、 上記方向切換弁の一方のパイロツト室と、上記パイロツ
ト弁とを接続する一方のパイロツト管路と、 上記方向切換弁の他方のパイロツト室と、上記パイロツ
ト弁とを接続する他方のパイロツト管路と、 上記一方のパイロツト管路および上記他方のパイロツト
管路のうちの少なくとも1つのパイロツト管路に設けら
れ、上記パイロツト弁から上記方向切換弁のパイロツト
室へは自由に圧油を通過させ、上記方向切換弁のパイロ
ツト室から上記パイロツト弁へは圧油の流れを制限可能
な流量制御弁とを備えた方向切換弁駆動油圧回路におい
て、 上記流量制御弁に形成され、当該流量制御弁による流量
制御を阻止するパイロツト圧が導かれるパイロツト室
と、 このパイロツト室と、当該流量制御弁が配置されるパイ
ロツト管路とは異なる側に位置するパイロツト管路とを
接続する接続管路とを設けた構成にしてある。
〈作用〉 本考案は、上記のように構成してあることから、油圧ア
クチユエータが駆動している状態からパイロツト弁を中
立位置に戻したときは、流量制御弁が作動して方向切換
弁のパイロツト室から流量制御弁を介して作動油タンク
に一定流量が流れ、これにより方向切換弁はゆつくりと
中立位置に復帰し、シヨツクの軽減が図られる。また、
油圧アクチユエータが駆動している状態からパイロツト
弁を中立位置を越えて急逆動作させると、当該流量制御
弁が配置されるパイロツト管路と異なる側に位置するパ
イロツト管路にパイロツト圧が導かれ、このパイロツト
圧が接続管路を介して当該流量制御弁のパイロツト室に
与えられる。これにより、それまで保持されていた当該
流量制御弁の流量制御機能が阻止される。したがつて、
上述した異なる側に位置するパイロツト管路のパイロツ
ト圧が方向切換弁の他方のパイロツト室に与えられると
ともに、この方向切換弁の一方のパイロツト室から上述
の流量制御機能を失つた流量制御弁を介して作動油タン
クに多量の流量が流れ、これらにより方向切換弁は直ち
に逆位置に切換えられ、当該油圧アクチユエータの連続
急逆動作が可能となる。
〈実施例〉 以下、本考案の方向切換弁駆動油圧回路を図に基づいて
説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す回路図である。図中、
53a、53bは方向切換弁16とパイロツト弁24との間に介在
させた圧力補償付流量制御弁である。36a1、36b1は各圧
力補償付流量制御弁53a、53bとパイロツト弁24を接続す
るパイロツト管路、36a2、36b2は各圧力補償付流量制御
弁53a、53bと方向切換弁16の各パイロツト室16a、16bと
を接続するパイロツト管路である。圧力補償付流量制御
弁53a、53bの詳細構造を第2図により説明する。
第2図は第1図に示す圧力補償付流量制御弁の断面図で
ある。図には一方の圧力補償付流量制御弁53aのみが示
されているが、他方の圧力補償付流量制御弁53bの構造
も同じであるので、その図示と説明は省略する。図で、
37aはパイロツト管路36a1が接続されるポート、38aはパ
イロツト管路36a2が接続されるポート、39aはスプー
ル、40aはスプール39aに設けられた絞りである。41a、4
2aはそれぞれ絞り40aの両側に形成される油室、43a、44
aはスプール39aの両側に装架されたばね、45aはスプー
ル39aに設けられた穴である。穴45aは油室41aに面して
貫通形成されている。46aはポート37aに連続して形成さ
れた環状溝、47aはポート38aに連続して形成された環状
溝である。48a、49aはスプール39aと摺動するランドで
ある。
また、50aはスプール、51aはパイロツト弁24の通路30b
に連通する接続管路52aが接続されるパイロツト室であ
る。なお、第1図に示すように、圧力補償付流量制御弁
53b側にも同様に、パイロツト弁24の通路30aに連通する
接続管路52bと、パイロツト室51b、スプール弁50bとを
設けてある。これらのスプール弁50aとパイロツト室51a
と接続管路52aは流量制御弁53aの流量制御を選択的に阻
止する阻止手段を構成し、スプール50bとパイロツト室5
1bと接続管路52bは流量制御弁53bの流量制御を選択的に
阻止する阻止手段を構成している。
このように構成した実施例にあつて、今、油圧シヨベル
のオペレータが操作レバー23を図の左側に倒すと、スプ
ール26aが移動し、パイロツト油圧ポンプ21からの圧油
は通路28、室25a、通路30a、管路36a1を経て圧力補償付
流量制御弁53aのポート37aに供給される。この油は環状
溝46a、穴45a、油室41aを経て絞り40aを通り油室42aに
抜ける。このとき、絞り40aを通る油量が多くなると、
絞り40aの両側に差圧を生じ、この差圧がばね44aのばね
力より大きくなると、図示の中立位置にあつたスプール
39aは図の左方へ移動する。このため、油は環状溝46a、
47aを通りポート38a、パイロツト管路36a2を経て方向切
換弁16のパイロツト室16aに供給される。これにより、
方向切換弁16は作動を開始する。そして、方向切換弁16
が中立位置から左側位置に駆動されると、油圧ポンプ15
の油圧は方向切換弁16、主管路18bを経てブームシリン
ダ11へ供給され、ブームは下降する。
このような状態から操作レバー23が中立位置に戻される
と、パイロツト弁24の室25aは作動油タンク17と導通す
る。したがつて、ポート37a、環状溝46a、穴45a、油室4
1aは作動油タンク17に導通し、油室42a側の圧力が油室4
1a側の圧力より高くなる。これにより、方向切換弁16の
パイロツト室16aに供給されていた油はポート38aから圧
力補償付流量制御弁53aに流入する。この油は油室42aか
ら絞り40aを通り、油室41a、穴45a、環状溝46a、ポート
37a、パイロツト管路36a1、パイロツト弁24を経て作動
油タンク17に流れる。このとき、絞り40aを通過する油
量が多くなり、絞り40aの両側の差圧がばね43aのばね力
より大きくなると、スプール39aは右方へ移動する。こ
のため、穴45aとランド48aのラツプ量は大きくなり、こ
こを通る油の量は制限される。そして、さらに油が流れ
ると、スプール39aはさらに右方へ移動し、穴45aは塞が
れて油の流れは停止する。そうすると、絞り40aを通る
油の量は0となるので、絞り40aの両側の差圧も0とな
り、ばね43aのばね力によりスプール39aは左方へ移動し
て再び油を通過させる。短時間内におけるこのような動
作の繰返しにより、遂には絞り40aに発生する上記差圧
とばね43aのばね力とが釣り合うような流量が生じる個
所でスプール39aが停止する。即ち、パイロツト室16a、
パイロツト管路36a2を経て圧力補償付流量制御弁53aか
らパイロツト管路36a1、パイロツト弁24、作動油タンク
17に流出する油の流量は一定流量となる。したがつて、
方向切換弁16は操作レバー23が急速に中立位置に戻され
てもその戻り速度は遅く、ゆるやかに中立位置に戻る。
方向切換弁16の中立位置への戻り速度が上記のように制
限されると、主管路18a、18bの遮断も急速には行われ
ず、したがつて主管路18aに生じるブレーキ圧力の上昇
もゆるやかとなる。このため、停止時に油圧シヨベルの
車体全体に加わる衝撃も大幅に緩和され、操作性や機械
の耐久性は向上し、オペレータの疲労感も低減させるこ
とができる。
また、操作レバー23が左側に動かされ、パイロツト圧が
パイロツト管路36a2を通つて、パイロツト室16aに入
り、方向切換弁16が右方に動かされポンプ15の吐出油が
管路18bを通つてブームシリンダロツド側11aに供給され
ブーム8が降下している状態で操作レバー23を急激に中
立位置を越えて右側ストロークエンドまで動かした場
合、パイロツトポンプ21の吐出油が通路28、室25b、通
路30b、管路36b1を経て圧力補償付流量制御弁53bのポー
ト37bに供給される。この油は、圧力補償付流量制御弁5
3bを抵抗なく通り、ポート38b、パイロツト管路36b2
経て、方向切換弁16のパイロツト室16bに供給される。
このとき、パイロツトポンプ21の圧油は管路36b1を通つ
て接続管路52aにも同時に導かれ、方向切換弁16のパイ
ロツト室16aの油がタンク17に戻る側の流量制御弁53aの
パイロツト室51aに達する。この圧油は、ピストン50aを
左方に押し、ばね43aを介し、スプール39aを、ばね44a
及び絞り40aにより発生する差圧によるスプール戻し力
に反して左方に動かし、当該流量制御弁53aの流量制御
機能を阻止させる。この状態においては、パイロツト室
16aの油は管路36a2、ポート38aから環状溝47a、46aを通
り、ポート37aに抵抗なく流れ込み、管路36a1、通路30
a、室25aを通りタンク17に戻る。このため、方向切換弁
16は急激に左方向に動き、ポンプ15の吐出油は管路18a
を通りブームシリンダボトム側11bに流れ込み、ブーム
8は時間遅れなく上昇を始める。この状態から操作レバ
ー23を急激に左方に操作した場合、前述と同様に流量制
御弁53bの流量制御の機能が阻止され、時間遅れなくブ
ーム8は降下し始めスムーズなブーム上げ下げの連続動
作がおこなわれる。
このように、本実施例にあつては、逆動作指令例えばブ
ーム上げからブーム下げ、またブーム下げからブーム上
げをおこなわせるような連続動作において時間遅れがな
く、また絞り40aの大きさに関係なくこの連続動作をお
こなうことができ、したがつて絞り40aを十分に小さく
設定することができる。これにより、ブーム上げ、ある
いはブーム下げ単独動作における急激停止時の方向切換
弁16の戻り速度を十分に遅くすることができ、停止時の
車体全体に加わる衝撃を大幅に緩和でき、操作性や機械
の耐久性は向上し、オペレータの疲労感を低減させるこ
とができる。また、連続急逆動作をおこなうことができ
るので、バケツトによる地面の押しつけ作業等を併せて
実現させることができる。
〈考案の効果〉 本考案の方向切換弁駆動油圧回路は、以上のように構成
したことから、アクチユエータ停止時のシヨツクの軽減
を図ることができ、機械の耐久性の向上と操作者の疲労
感の低減とを実現できるとともに、連続急逆動作を実現
させることができ、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の方向切換弁駆動油圧回路の一実施例を
示す回路図、第2図は第1図に示す方向切換弁駆動油圧
回路に備えられる圧力補償付流量制御弁の断面図、第3
図および第4図はそれぞれ油圧シヨベルの概略構成を示
す側面図および平面図、第5図は従来の方向切換弁駆動
油圧回路を示す回路図、第6図(a)、(b)、(c)
は第5図に示す回路の動きを説明するタイムチヤート、
第7図は従来の別の方向切換弁駆動油圧回路を示す回路
図、第8図は第7図に示す方向切換弁駆動油圧回路に備
えられる圧力補償付流量制御弁の断面図、第9図
(a)、(b)、(c)は第7図に示す回路の動きを説
明するタイムチヤートである。 24……パイロツト弁、50a、50b……スプール、51a、51b
……パイロツト室、52a、52b……接続管路、53a、53b…
…圧力補償付流量制御弁。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧アクチユエータの駆動を制御する方向
    切換弁と、 この方向切換弁を操作するパイロット弁と、 上記方向切換弁の一方のパイロツト室と、上記パイロツ
    ト弁とを接続する一方のパイロツト管路と、 上記方向切換弁の他方のパイロツト室と、上記パイロツ
    ト弁とを接続する他方のパイロツト管路と、 上記一方のパイロツト管路および上記他方のパイロツト
    管路のうちの少なくとも1つのパイロツト管路に設けら
    れ、上記パイロツト弁から上記方向切換弁のパイロツト
    室へは自由に圧油を通過させ、上記方向切換弁のパイロ
    ツト室から上記パイロツト弁へは圧油の流れを制限可能
    な流量制御弁とを備えた方向切換弁駆動油圧回路におい
    て、 上記流量制御弁に形成され、当該流量制御弁による流量
    制御を阻止するパイロツト圧が導かれるパイロツト室
    と、 このパイロツト室と、当該流量制御弁が配置されるパイ
    ロツト管路とは異なる側に位置するパイロツト管路とを
    接続する接続管路とを設けたことを特徴とする方向切換
    弁駆動油圧回路。
  2. 【請求項2】上記一方のパイロツト管路(36a1,36a2
    に上記流量制御弁(53a)を設け、上記他方のパイロツ
    ト管路(36b1,36b2)に上記流量制御弁(53b)を設ける
    とともに、 上記流量制御弁(53a)に形成され、当該流量制御弁(5
    3a)による流量制御を阻止するパイロツト圧が導かれる
    パイロツト室(51a)と、 このパイロツト室(51a)と、上記流量制御弁(53b)の
    前段に位置する上記他方のパイロツト管路(36b1)とを
    接続する接続管路(52a)と、 上記流量制御弁(53b)に形成され、当該流量制御弁(5
    3b)による流量制御を阻止するパイロツト圧が導かれる
    パイロツト室(51b)と、 このパイロツト室(51b)と、上記流量制御弁(53a)の
    前段に位置する上記一方のパイロツト管路(36a1)とを
    接続する接続管路(52b)とを設けたことを特徴とする
    請求項(1)記載の方向切換弁駆動油圧回路。
  3. 【請求項3】上記流量制御弁は、圧力補償付流量制御弁
    であることを特徴とする請求項(1)または(2)記載
    の方向切換弁駆動油圧回路。
JP1988060030U 1988-05-09 1988-05-09 方向切換弁駆動油圧回路 Expired - Lifetime JPH0747602Y2 (ja)

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JPS6449704U (ja) * 1987-09-22 1989-03-28
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