JP2535295Y2 - 自動車におけるルーフレールの取付構造 - Google Patents

自動車におけるルーフレールの取付構造

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JP2535295Y2
JP2535295Y2 JP2681691U JP2681691U JP2535295Y2 JP 2535295 Y2 JP2535295 Y2 JP 2535295Y2 JP 2681691 U JP2681691 U JP 2681691U JP 2681691 U JP2681691 U JP 2681691U JP 2535295 Y2 JP2535295 Y2 JP 2535295Y2
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roof
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車におけるルーフ
パネルの上面に装飾又は荷物搭載などを目的として取付
けるルーフレールの取付構造、特に該ルーフレールにお
ける車体後部側の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ルーフレールの取付構造と
して、例えば実開昭61−24356号公報に記載され
たものが知られており、この公報記載のものは、図5で
示したように、ルーフパネルAの下部側に車体前後方向
に向けて配設されたルーフサイドレールBの後部側に、
上端部が前記ルーフパネルAの内面側に対向配置される
概略L形状のブラケットCを固定ボルトDとナットEを
介して片持ち支持し、前記ブラケットCの前記ルーフパ
ネルAとの対向部位に、前記ルーフパネルAの上面側に
配設されるルーフレールFを固定ボルトGとナットHと
を介して固定するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが以上の取付構
造では、前記ルーフサイドレールBに前記ブラケットC
が片持ち支持され、このブラケットCに前記ルーフレー
ルFを固定ボルトGとナットHとを介して固定するよう
にしているため、前記ブラケットCに充分な剛性が得ら
れ難く、前記ルーフレールFの取付強度が弱いと云う不
具合がある。
【0004】また、前記ルーフレールFを取付ける前記
ルーフサイドレールBの後部側には、通常、クロスメン
バなどの車体構造部材が配設されているため、前記ルー
フサイドレールBに前記ブラケットCを介して前記ルー
フレールFを取付けるときには、このルーフレールFの
後端側が前記ルーフパネルAの後端部よりも前方側に位
置されることとなり、つまり該ルーフパネルAの後端部
にまで前記ルーフレールFを延出させることが困難とな
って、意匠設計上の制約を受ける。
【0005】本考案は以上のような実情に鑑みて開発し
たものであって、目的とするところは、ルーフレールの
取付強度を強化することが出来、しかも意匠設計を行う
上での自由度が大きいルーフレールの取付構造を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、ルーフパネル1の後部に車幅方向に延び
るバックドアオープニングフレーム4を配設して、該バ
ックドアオープニングフレーム4の長さ方向端部をリヤ
クォータパネル3に結合すると共に、前記ルーフパネル
1の車幅方向側部上面に前後方向に延びるルーフレール
2を配設するようにした自動車において、前記ルーフパ
ネル1の下面に重合する重合壁61と、該重合壁61を
前記バックドアオープニングフレーム4に固定する固定
壁62とを備えると共に、この固定壁62の端部に一対
の取付片63a・63bを設けて前記固定壁62の形成
部位における断面形状をハット形としたブラケット6を
形成し、前記取付片の一方63aを前記バックドアオー
プニングフレーム4の上面に、他方63bを、前記バッ
クドアオープニングフレーム4における前記リヤクォー
タパネル3との結合部位にそれぞれ固定する一方、前記
ルーフレール2の後端部を前記ブラケット6の重合壁6
1にボルト止めするようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】以上の取付構造では、前記ルーフレール2を支
持する前記ブラケット6に、重合壁61と固定壁62及
び取付片63が設けられ、これら各壁を介して前記ブラ
ケット6の全体が前記バックドアオープニングフレーム
4に両持ち状に支持されるため、前記ブラケット6に充
分な剛性が得られるし、またルーフレールに作用する荷
重を前記バックドアオープニングフレームと前記クォー
タパネルとで分散して受け止めることが出来るので、前
記ブラケット6を介しての前記ルーフレール2の取付強
度が強化されるのである。
【0008】また、このルーフレール2は、車体後部側
に配設される前記バックドアオープニングフレーム4に
前記ブラケット6を介して取付けられるため、前記ルー
フレール2の後端側を前記ルーフパネル1の後端部にま
で延出させて、該ルーフパネル1の後端部から前記ルー
フレール2を連続状に取付けることが可能となって、意
匠設計を行う上での自由度が大幅に拡大できる。
【0009】
【実施例】図4はバックドア1aを備えた自動車を示し
ており、そのルーフパネル1の上面で車幅方向両側に
は、装飾又は荷物搭載などを目的とするルーフレール2
を取付けている。また、前記自動車には、図1〜図3で
示したように、車体後部側で車幅方向両側にインナパネ
ル3aとアウタパネル3bとから成るリヤクォーターパ
ネル3を配設すると共に、該リヤクォーターパネル3の
アウタパネル3b上に、アッパフレーム4aとロアフレ
ーム4bとから成る車幅方向に延びるバックドアオープ
ニングフレーム4をリインホースメント5を介して取付
け、このバックドアオープニングフレーム4に前記バッ
クドア1aを開閉自由に支持する一方、前記クォーター
パネル3とバックドアオープニングフレーム4上に前記
ルーフパネル1を配設している。
【0010】しかして前記ルーフレール2の後部側を前
記ルーフパネル1に取付けるにあたって、次のように構
成したのである。即ち、図1〜図3で明らかにしたよう
に、前記ルーフパネル1の下面に重合される複数の取付
孔61aをもった重合壁61と、該重合壁61の周囲か
ら斜め下方に向けて連続状に延び、前記バックドアオー
プニングフレーム4のアッパフレーム4a上に固定され
る固定壁62と、この固定壁62の下端部から横方向に
一体状に延びる左右一対の取付片63a・63bとを備
え、前記固定壁62の形成部位における断面形状を概略
ハット形状としたブラケット6を形成する。
【0011】また、以上の構成とした前記ブラケット6
の取付片63a・63bを前記バックドアオープニング
フレーム4のアッパフレーム4a上に対接させて、これ
らアッパフレーム4aと一方の取付片63aとの箇所を
溶接すると共に、他方の取付片63bを前記リインホー
スメント5と共に前記アッパフレーム4aに溶接し、且
つ該取付片63bと前記アッパフレーム4a及び前記リ
インホースメント5との間を固定ボルト64とナット6
5とを介して固定することにより、前記アッパフレーム
4a上に取付片63a・63bを介して前記ブラケット
6の全体を両持ち状に支持させる。また、前記ルーフレ
ール2は、前記ルーフパネル1側への後部取付脚21
と、該取付脚21の上部側を覆うカバー22とを備えて
いる。
【0012】そして、前記ルーフレール2における取付
脚21の底壁を前記ルーフパネル1上に載置した状態で
前記ブラケット6の重合壁61と対向させて、前記取付
脚21側から前記重合壁61に形成した各取付孔61a
へと固定ボルト7を挿通させ、その挿通端部を前記取付
孔61aの内面側に設けたナット8に螺締することによ
り、前記ルーフレール2を前記ブラケット6に固定す
る。
【0013】以上のように、前記ルーフレール2を支持
する前記ブラケット6に、前記重合壁61と固定壁62
及び一対の取付片63a・63bを設け、この取付片6
3a・63bを介して前記ブラケット6の全体を前記バ
ックドアオープニングフレーム2のアッパフレーム4a
上に両持ち状に支持させることにより、前記ブラケット
6に充分な剛性が確保されるのであり、しかも一方の取
付片63bが前記リインホースメント5と共に前記アッ
パフレーム4aに溶接されているので、ルーフレール2
に作用する荷重を前記バックドアオープニングフレーム
4のみならず前記リインホースメント5を介して前記リ
ヤクォータパネル3でも受け止めることが出来るので、
前記ブラケット6を介しての前記ルーフレール2の取付
強度が全体として強化されるのである。
【0014】また、前記ルーフレール2は、車体後部側
に配設される前記バックドアオープニングフレーム2に
前記ブラケット6を介して取付けられるため、前記ルー
フレール2の後端側を前記ルーフパネル1の後端部にま
で延出させて、該ルーフパネル1の後端部から前記ルー
フレール4を連続状に取付けることが可能となり、意匠
設計を行う上での自由度が大幅に拡大される。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案にかかるル
ーフレールの取付構造では、前記ルーフパネル1の下面
に重合する重合壁61と、該重合壁61を前記バックド
アオープニングフレーム4に固定する固定壁62とを備
えると共に、この固定壁62の端部に一対の取付片63
a・63bを設けて前記固定壁62の形成部位における
断面形状をハット形としたブラケット6を形成し、前記
取付片の一方63aをバックドアオープニングフレーム
4の上面に、他方63bを、前記バックドアオープニン
グフレーム4におけるリヤクォータパネル3との結合部
位にそれぞれ固定する一方、前記ルーフレール2の後端
部を前記ブラケット6の重合壁61にボルト止めするよ
うにしたから、前記ブラケット6に充分な剛性が得られ
るのは勿論のこと、ルーフレールに作用する荷重を前記
バックドアオープニングフレームと前記クォータパネル
とで分散して受け止めることが出来るので、前記ブラケ
ット6を介しての前記ルーフレール2の取付強度が強化
されるのである。
【0016】また本考案によれば、前記ルーフレール2
を車体後部側に配設される前記バックドアオープニング
フレーム4に前記ブラケット6を介して取付けることに
より、前記ルーフレール2の後端側を前記ルーフパネル
1の後端部にまで延出させて、該ルーフパネル1の後端
部から前記ルーフレール2を連続状に取付けることが可
能となって、意匠設計を行う上での自由度が大幅に拡大
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるルーフレール取付構造の要部を
示す斜視図である。
【図2】図1のX−X線方向から見た断面図である。
【図3】図1のY−Y線方向から見た断面図である。
【図4】バックドアを備えた自動車の側面図である。
【図5】従来にかかるルーフレールの取付構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 ルーフレール 4 バックドアオープニングフレーム 6 ブラケット 61 重合壁 62 固定壁 63a・63b 取付片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフパネル1の後部に車幅方向に延び
    るバックドアオープニングフレーム4を配設して、該バ
    ックドアオープニングフレーム4の長さ方向端部をリヤ
    クォータパネル3に結合すると共に、前記ルーフパネル
    1の車幅方向側部上面に前後方向に延びるルーフレール
    2を配設するようにした自動車において、前記ルーフパ
    ネル1の下面に重合する重合壁61と、該重合壁61を
    前記バックドアオープニングフレーム4に固定する固定
    壁62とを備えると共に、この固定壁62の端部に一対
    の取付片63a・63bを設けて前記固定壁62の形成
    部位における断面形状をハット形としたブラケット6を
    形成し、前記取付片の一方63aを前記バックドアオー
    プニングフレーム4の上面に、他方63bを、前記バッ
    クドアオープニングフレーム4における前記リヤクォー
    タパネル3との結合部位にそれぞれ固定する一方、前記
    ルーフレール2の後端部を前記ブラケット6の重合壁6
    1にボルト止めするようにしたことを特徴とする自動車
    におけるルーフレールの取付構造。
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