JPS589819Y2 - 天井開放型自動車のボデ−構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天井開放型自動車のボデー補強構造に関する
ものである。

第１図中、実線部分は本考案を実施する車輌の前方斜視
図である。

第１図において、１は計器板２等を備えたフロントパネ
ルでフロントピラー３により支持される。

４は運転席でその上方は図示のごとく開放されている。

このようないわゆる天井開放型自動車においては、乗員
の保護、ステアリング軸等の支持をフロントパネルで行
なうため、フロントパネルの支持剛性を十分な大きさに
取る必要がある。

しかしながら、第１図に示すような車輌においては、フ
ロントピラー３はその下端においてのみ支持されるため
、フロントピラー３の支持剛性が十分でなく、したがっ
て、それに支持されるフロントパネル１の支持剛性も十
分でない。

本考案は上記の問題点に鑑みこれを解決するためになさ
れたもので、特に第１図に二点鎖線で示すような屋根付
の標準車を天井開放型自動車に改造する場合に（ち性能
面、コスト面、組付は面等で極めて有効である。

以下、図面に示す実施例に基づき本考案を説明する。

サイドシル５は第２図及び第３図に示すごとくアウタパ
ネル５ａとインナパネル５ｂとにより閉断面を形成し、
フロアパネル６の剛性メンバを構成する。

該サイドシルの前端にはフロントパネル１の呻牲メンバ
であるフロントピラー３の下端が結合されている。

又、フロントパネル１にはクロスメンバ８が設けられ、
該クロスメンバの両端にはヘッドランプ収容部９が形成
されている。

上記サイ トシル５とフロントピラー３間には鉄製のパ
イプから成る一連の補強用フレーム１０が設けられてい
る。

補強用フレーム１０は、サイドシル５のインナパネル５
ｂおよびフロントピラー３のインナパネル３ａに直接客
扱してもよいが、本実施例のごとく、両インナパネル５
ｂ 、３ａ間に溶接され後端がホイールハウスに溶接さ
れた補助板１１を介して取付けると応力を分散させるこ
とができさらに有効である。

また第３図に示すように、サイドシル部では、補強用フ
レーム１０をサイドシル５の上端付近に取付けると、サ
イドシルの剛性を有効に活用できる。

本実施用では補強用フレーム１０の前端を折り曲げてク
ロスメンバ８の下面にまで延長し、第５図に示すように
クロスメンバ８のヘッドランプ収容部９の下面に設けら
れたブラケット１２に補強用フレームを溶接している。

なお、補強用フレームの各端部１０ａをさらに延長して
左右のフレームを一本化することもできる。

上記実施例は、補強用フレーム１０をサイドシル５およ
びフロントピラー３の外部に沿って設置したものである
が、第６図に示すように各々の内部に沿って設置するこ
とも可能である。

このようにすれば、補強用フレーム１０がほとんど外部
に現われないので美観を損うことがな（スペース上も有
利である。

以上説明したように、車輌前面にフロントパネルを有す
る天井開放型自動車のサイドシルとフロントピラーに沿
って補強用フレームを設けたため、フロントピラーの剛
性が十分嗜られ、したがってフロントパネルの支持剛性
も十分なものが得られる。

また、本考案は、第２図の実施例のごとく車輌の左右両
方に実施すれば理想的であるが、例えば、ステアリング
軸、ペダル等を支持する側にだげ実施しても有効である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を実施する天井開放型自動車の前方斜
視図であり、第２図は本考案の実施例を示す前部ボデー
後方斜視図である。 第３図は第２図における■−■断面図、第４図は■−■
断面図、第５図は■−■断面図である。 第６図は他の実施例を示す要部斜視図である。 １・・・・・・フロントパネル、 ２・・・・・・計器
板、３・・・・・・フロントピラー、４・・・・・・運
転席、５・・・・・・サイドシル、６・・・・・・フロ
アパネル、１０・・・・・・補強用フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌の前面に、計器板等を備えたフロントパネルを有し
   、かつ、運転席の上方７５側放された天井開放型自動車
   において、フロアパネルの剛性メンバであるサイドシル
   と、該サイドシルの前端ｒ４合され、フロントパネルの
   剛性メンバを構成するフロントピラー間に、両割性メン
   バの内部又は外部に沿う一連の補強用フレームを設けた
   ことを特徴とする天井開放型自動車のボデー構造。