JP2534925B2 - ミシンの状態表示装置 - Google Patents
ミシンの状態表示装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ミシンの駆動用モータの電源回路の開閉
状態等を表示するミシンの状態表示装置の改良に関する
ものである。
状態等を表示するミシンの状態表示装置の改良に関する
ものである。
一般に、モータ駆動型の機器はモータの回転に伴って
発生する所謂ゆる“風切り音”で、駆動電源の通電状態
が判断されることがある。しかしながら、足踏みペタル
で直接駆動用のサーボモータが制御されるミシンの場合
は、必ずしも電源回路の閉成とモータの駆動が対応した
関係になっていない。したがって、電源回路が閉成され
た状態でも、ミシンが運転されて縫製加工が行われてい
るときの外は駆動用モータは停止している。特に、騒音
環境にある縫製工場等では、“風切り音”のような音を
利用して聴覚により電源回路の開閉状態を判断すること
は不適切である。このため、駆動用のモータの電源回路
がオン状態にあるか、或いはオフ状態にあるかの判断手
段に、表示ランプ等の光を利用して視覚的に表示する方
式が採用されている。
発生する所謂ゆる“風切り音”で、駆動電源の通電状態
が判断されることがある。しかしながら、足踏みペタル
で直接駆動用のサーボモータが制御されるミシンの場合
は、必ずしも電源回路の閉成とモータの駆動が対応した
関係になっていない。したがって、電源回路が閉成され
た状態でも、ミシンが運転されて縫製加工が行われてい
るときの外は駆動用モータは停止している。特に、騒音
環境にある縫製工場等では、“風切り音”のような音を
利用して聴覚により電源回路の開閉状態を判断すること
は不適切である。このため、駆動用のモータの電源回路
がオン状態にあるか、或いはオフ状態にあるかの判断手
段に、表示ランプ等の光を利用して視覚的に表示する方
式が採用されている。
一方、自動糸切り装置付きのミシンでは、上下動する
ミシン針の位置を検出する検出器が設けられて、一般に
ミシン針が上位置(上死点付近)になっているときにミ
シンを停止させて糸切り動作が行われる。ミシン針の上
位置に対応する可動指標はプーリの外周に表示され、ミ
シン機枠側の固定指標と一致させてミシン針の停止定位
置の調整や点検ができるようになっている。
ミシン針の位置を検出する検出器が設けられて、一般に
ミシン針が上位置(上死点付近)になっているときにミ
シンを停止させて糸切り動作が行われる。ミシン針の上
位置に対応する可動指標はプーリの外周に表示され、ミ
シン機枠側の固定指標と一致させてミシン針の停止定位
置の調整や点検ができるようになっている。
[従来の技術] 従来のこの種のミシンの構成を、第5図乃至第7図に
示す。
示す。
第5図乃至第7図において、(1)はミシンテーブル
である。(2)はミシンテーブル(1)の上に設けられ
たミシン本体の機枠、(3)は針部、(4)はプーリ、
(5)は検出部である。(6)は駆動用のモータ、
(7)は電源ボックス、(8)は制御部で、これらはミ
シンテーブル(1)の下側に取付けられている。また、
(9)はベルト、(10)は表示ランプ、(11)は電線ケ
ーブルである。ベルト(9)はミシンテーブル(1)を
介してモータ(6)とプーリ(4)とを連結し、電線ケ
ーブル(11)は制御部(8)と検出部(5)とを接続す
る。
である。(2)はミシンテーブル(1)の上に設けられ
たミシン本体の機枠、(3)は針部、(4)はプーリ、
(5)は検出部である。(6)は駆動用のモータ、
(7)は電源ボックス、(8)は制御部で、これらはミ
シンテーブル(1)の下側に取付けられている。また、
(9)はベルト、(10)は表示ランプ、(11)は電線ケ
ーブルである。ベルト(9)はミシンテーブル(1)を
介してモータ(6)とプーリ(4)とを連結し、電線ケ
ーブル(11)は制御部(8)と検出部(5)とを接続す
る。
第8図の(12)はプーリ(4)の周面に設けられた可
動指標〔=調時印〕、(13)は固定指標である。固定指
標(13)は機枠(2)の前面に刻設され、プーリ(4)
に設けられた可動指標(12)に対向して設けられてい
る。
動指標〔=調時印〕、(13)は固定指標である。固定指
標(13)は機枠(2)の前面に刻設され、プーリ(4)
に設けられた可動指標(12)に対向して設けられてい
る。
このような構成のミシンの電源ボックス(7)のスイ
ッチを入れると、表示ランプ(10)が点灯して駆動用の
モータ(6)の電源回路の閉成状態が表示される。そし
て、制御部(8)を介してモータ(6)が回転すると、
ベルト(9)とプーリ(4)を通してミシン機枠(2)
の先端の針部(3)が上下動する。針部(3)の上下動
はプーリ(4)の回転数に対応しており、検出部(5)
で針部(3)の停止位置とプーリ(4)の回転数が検出
されて制御部(8)で制御される。また、針部(3)の
停止位置は、回転するプーリ側の可動指標(12)を固定
指標(13)に一致させて調整及び確認される。
ッチを入れると、表示ランプ(10)が点灯して駆動用の
モータ(6)の電源回路の閉成状態が表示される。そし
て、制御部(8)を介してモータ(6)が回転すると、
ベルト(9)とプーリ(4)を通してミシン機枠(2)
の先端の針部(3)が上下動する。針部(3)の上下動
はプーリ(4)の回転数に対応しており、検出部(5)
で針部(3)の停止位置とプーリ(4)の回転数が検出
されて制御部(8)で制御される。また、針部(3)の
停止位置は、回転するプーリ側の可動指標(12)を固定
指標(13)に一致させて調整及び確認される。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来のミシンにおける第5図の場合は、駆動
用のモータ(6)の電源回路の開閉状態を表示する表示
ランプ(10)が、ミシンテーブル(1)の裏側に取付け
られた電源ボックス(7)に設けられている。したがっ
て、配線に都合が良い利点はあるが、ミシンテーブル
(1)上で作業が行われるミシンの縫製には配置上の欠
点がある。
用のモータ(6)の電源回路の開閉状態を表示する表示
ランプ(10)が、ミシンテーブル(1)の裏側に取付け
られた電源ボックス(7)に設けられている。したがっ
て、配線に都合が良い利点はあるが、ミシンテーブル
(1)上で作業が行われるミシンの縫製には配置上の欠
点がある。
また、第6図では表示ランプ(10)をミシン機枠
(2)の上面に取付けた表示箱(14)の手前に設けたの
で、電源の投入状態の表示が見易く表示機能には問題が
少ない。しかしながら、ミシン機枠(2)の上部付近に
は図示されていないが、ミシンの上糸の送り機構等が設
けられ経路を通過する上糸の引っ掛かり事故等を生ずる
虞が多い。また、配線上にも難点がある。
(2)の上面に取付けた表示箱(14)の手前に設けたの
で、電源の投入状態の表示が見易く表示機能には問題が
少ない。しかしながら、ミシン機枠(2)の上部付近に
は図示されていないが、ミシンの上糸の送り機構等が設
けられ経路を通過する上糸の引っ掛かり事故等を生ずる
虞が多い。また、配線上にも難点がある。
更に、第7図で示したミシンでは、検出部(5)に表
示ランプ(10)が取付けられた構成になっている。検出
部(5)は主軸の突出端に位置するので、この場合も第
5図と同様に配置位置によって表示機能が失われ易い
等、第5〜7図で挙げた従来のミシンではいずれも何等
かの欠点を持つという問題点があった。
示ランプ(10)が取付けられた構成になっている。検出
部(5)は主軸の突出端に位置するので、この場合も第
5図と同様に配置位置によって表示機能が失われ易い
等、第5〜7図で挙げた従来のミシンではいずれも何等
かの欠点を持つという問題点があった。
本発明は上記のような従来の問題点を解決するために
なされたもので、駆動用モータの電源回路の開閉状態の
表示を針停止位置の固定指標と兼用させることにより、
簡単な構成で、しかも固定指標の表示が明確なミシンの
状態表示装置を実現しようとするものである。
なされたもので、駆動用モータの電源回路の開閉状態の
表示を針停止位置の固定指標と兼用させることにより、
簡単な構成で、しかも固定指標の表示が明確なミシンの
状態表示装置を実現しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ミシン機枠の前面に駆動用モータの電源回
路の開閉状態を表示する表示手段を設け、この表示手段
をミシン針の停止定位置を示す可動指標に対向させて固
定指標を兼用させたミシンの状態表示装置を構成したも
のである。
路の開閉状態を表示する表示手段を設け、この表示手段
をミシン針の停止定位置を示す可動指標に対向させて固
定指標を兼用させたミシンの状態表示装置を構成したも
のである。
[作用] 駆動用モータの電源回路のスイッチが入れられると、
ミシン機枠の前面に設けられた表示器が点灯してミシン
の運転可能な状態が明示される。ミシン機枠の前面の表
示器、即ち固定指標とプーリ上の可動指標と照合させ
て、例えばミシン針の上位置に当る定停止位置が確認さ
れる。電源回路のスイッチが切られると表示器が消灯し
て、回路の開放状態が表示される。
ミシン機枠の前面に設けられた表示器が点灯してミシン
の運転可能な状態が明示される。ミシン機枠の前面の表
示器、即ち固定指標とプーリ上の可動指標と照合させ
て、例えばミシン針の上位置に当る定停止位置が確認さ
れる。電源回路のスイッチが切られると表示器が消灯し
て、回路の開放状態が表示される。
[発明の実施例] 第1図は本発明実施例装置の構成説明図、第2図は第
1図の縦断面説明図、第3図は第2図のI−I断面図、
第4図は第2図のII−II断面図である。
1図の縦断面説明図、第3図は第2図のI−I断面図、
第4図は第2図のII−II断面図である。
第1図乃至第4図において、(2)はミシン本体の機
枠、(4)はプーリ、(5)は検出部、(9)はベル
ト、(10)は表示器、(11)は電線ケーブル、(12)は
可動指標で、これらの部分には上述した従来のミシンの
場合と同一の符号が付されて同様の機能を果たす。
枠、(4)はプーリ、(5)は検出部、(9)はベル
ト、(10)は表示器、(11)は電線ケーブル、(12)は
可動指標で、これらの部分には上述した従来のミシンの
場合と同一の符号が付されて同様の機能を果たす。
(21)はプーリ(4)を取付けた主軸、(22)は機枠
(2)に固定され主軸(21)を回転可能に遊嵌した軸受
けである。(23)はフランジ(24)を形成した円筒状の
カバー、(25)はリング、(26)は固定ネジである。カ
バー(23)は軸受け(22)の端部にリング(25)を介し
てネジ(26)で固定され、円筒の内部に後述する検出部
(5)の固定部側の構成素子が収容されている。また、
ここでは駆動用のモータの電源回路の開閉状態を表示す
る表示器(10)は、フランジ(24)の上に設けられてミ
シン機枠(2)の前面で見易い所に配置されている。こ
の表示器(10)には、例えばモータ(6)の電源回路が
閉成されると赤色に点灯するLEDが用いられる。特に、
表示器(10)は固定指標を兼ね、可動指標(12)に対向
して設けられている。
(2)に固定され主軸(21)を回転可能に遊嵌した軸受
けである。(23)はフランジ(24)を形成した円筒状の
カバー、(25)はリング、(26)は固定ネジである。カ
バー(23)は軸受け(22)の端部にリング(25)を介し
てネジ(26)で固定され、円筒の内部に後述する検出部
(5)の固定部側の構成素子が収容されている。また、
ここでは駆動用のモータの電源回路の開閉状態を表示す
る表示器(10)は、フランジ(24)の上に設けられてミ
シン機枠(2)の前面で見易い所に配置されている。こ
の表示器(10)には、例えばモータ(6)の電源回路が
閉成されると赤色に点灯するLEDが用いられる。特に、
表示器(10)は固定指標を兼ね、可動指標(12)に対向
して設けられている。
(27)はカバー(23)内に取付けられた環状のプリン
ト基板、(51)と(52)及び(53)は共にプリント基板
(27)の表面に配置され針上位置と針下位置及び回転速
度用の各検出器である。針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)は第4図に示すように、カ
バー(23)に設けられた3個の透過窓(28)と(29)及
び(30)に対設し、それぞれ各透過窓(28),(29),
(30)から光を投射し、この投射した光の反射光を再び
透過窓(28),(29),(30)より受光する投,受光素
子から構成されている。
ト基板、(51)と(52)及び(53)は共にプリント基板
(27)の表面に配置され針上位置と針下位置及び回転速
度用の各検出器である。針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)は第4図に示すように、カ
バー(23)に設けられた3個の透過窓(28)と(29)及
び(30)に対設し、それぞれ各透過窓(28),(29),
(30)から光を投射し、この投射した光の反射光を再び
透過窓(28),(29),(30)より受光する投,受光素
子から構成されている。
(31)と(32)は針上検出板と針下検出板、(33)は
押え板で、これらはプーリ(4)のカバー(23)との隣
接端側の円筒部内に配置されている。針上検出板(31)
と針下検出板(32)及び押え板(33)により、検出部
(5)の可動部側の素子が構成されている。針上検出板
(31)はやや厚く小さい円環状で外周に段部(34)が形
成され、この段部(34)に大きい円環側の針下検出板
(32)が嵌合されている。そして、針上検出板(31)は
プーリ(4)の軸方向に突出した円筒部(35)に嵌め合
わされて、段部(34)の外周縁を針下検出板(32)に接
触させて押え板(33)によってプーリ(4)の内側面に
圧接されている。押え板(33)による摩擦接触によっ
て、針上検出板(31)を円筒部(35)を中心に回転させ
てプーリ(4)上の可動指標(12)との相対的な位置が
可調整になっている。(36)は針下検出板(32)の外周
に突出して形成された半円形の凸部、(37)は凸部(3
6)に対応してプーリ(4)の内周に設けられた半円形
の凹部である。凸部(36)が凹部(37)に係合されて、
針下検出板(32)の回転を規制してプーリ(4)との位
置決めがなされる。(41)は針上検出板(31)の外周縁
に設けられた円弧状の切欠きで形成された針上用の透
溝、(42)は針下検出板(32)の内周縁に設けられた円
弧状の切欠きで形成された針下用の透溝、(43)は針下
検出板(32)の同一円周上に設けられ角窓状の複数の貫
通孔で形成された回転透孔である。針上透溝(41)と針
下透溝(42)及び回転透孔(43)は、カバー(23)に取
付けられた固定部側の針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)に対向して設けられてい
る。而して、針上検出板(31)と針下検出板(32)の表
面は反射面を形成し、針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)の投光素子から出た光の反
射光をそれぞれの受光素子が受光する。また、投光素子
から針上透孔(41)と針下透孔(42)及び回転透孔(4
3)を照射した光は、この部分で吸収又は減衰される。
この外、本発明のミシンテーブル(1)や針部(3)等
は図面で示されていないが、前述の第5〜7図と同様に
構成されている。
押え板で、これらはプーリ(4)のカバー(23)との隣
接端側の円筒部内に配置されている。針上検出板(31)
と針下検出板(32)及び押え板(33)により、検出部
(5)の可動部側の素子が構成されている。針上検出板
(31)はやや厚く小さい円環状で外周に段部(34)が形
成され、この段部(34)に大きい円環側の針下検出板
(32)が嵌合されている。そして、針上検出板(31)は
プーリ(4)の軸方向に突出した円筒部(35)に嵌め合
わされて、段部(34)の外周縁を針下検出板(32)に接
触させて押え板(33)によってプーリ(4)の内側面に
圧接されている。押え板(33)による摩擦接触によっ
て、針上検出板(31)を円筒部(35)を中心に回転させ
てプーリ(4)上の可動指標(12)との相対的な位置が
可調整になっている。(36)は針下検出板(32)の外周
に突出して形成された半円形の凸部、(37)は凸部(3
6)に対応してプーリ(4)の内周に設けられた半円形
の凹部である。凸部(36)が凹部(37)に係合されて、
針下検出板(32)の回転を規制してプーリ(4)との位
置決めがなされる。(41)は針上検出板(31)の外周縁
に設けられた円弧状の切欠きで形成された針上用の透
溝、(42)は針下検出板(32)の内周縁に設けられた円
弧状の切欠きで形成された針下用の透溝、(43)は針下
検出板(32)の同一円周上に設けられ角窓状の複数の貫
通孔で形成された回転透孔である。針上透溝(41)と針
下透溝(42)及び回転透孔(43)は、カバー(23)に取
付けられた固定部側の針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)に対向して設けられてい
る。而して、針上検出板(31)と針下検出板(32)の表
面は反射面を形成し、針上検出器(51)と針下検出器
(52)及び回転検出器(53)の投光素子から出た光の反
射光をそれぞれの受光素子が受光する。また、投光素子
から針上透孔(41)と針下透孔(42)及び回転透孔(4
3)を照射した光は、この部分で吸収又は減衰される。
この外、本発明のミシンテーブル(1)や針部(3)等
は図面で示されていないが、前述の第5〜7図と同様に
構成されている。
このような構成の本発明の動作について、次に説明す
る。
る。
電源ボックスのスイッチを入れると、ミシン機枠
(2)の前面で表示器(10)が点灯する。この表示器
(10)の点灯で駆動用のモータの電源回路が閉成されて
ミシンの運転が可能な状態になったことが明示される。
ここで、図示されていない足踏みペタルを踏み込むと、
モータが制御部を介して踏み込み量に応じた回転数で回
転を始める。駆動用のモータの回転力は、ベルト(9)
とプーリ(4)を通して主軸(21)に伝達されてミシン
機枠(2)の先端に設けられた針部のミシン針を上下動
させる。
(2)の前面で表示器(10)が点灯する。この表示器
(10)の点灯で駆動用のモータの電源回路が閉成されて
ミシンの運転が可能な状態になったことが明示される。
ここで、図示されていない足踏みペタルを踏み込むと、
モータが制御部を介して踏み込み量に応じた回転数で回
転を始める。駆動用のモータの回転力は、ベルト(9)
とプーリ(4)を通して主軸(21)に伝達されてミシン
機枠(2)の先端に設けられた針部のミシン針を上下動
させる。
このとき、検出部(5)における針上検出部(51)と
針下検出器(52)及び回転検出器(53)の投光素子から
出た光は、回転する針上検出板(31)と針下検出板(3
2)の表面で反射され、その反射光をそれぞれの受光素
子が受光する。また、針上透溝(41)と針下透溝(42)
及び回転透孔(43)の位置では、各検出器(51)と(5
2)及び(53)の投光素子から出た光が吸収され、それ
だけ減衰した反射光を各受光素子が受光することにな
る。このため、検出器(51)と(52)及び(53)に強弱
または断続の光パルスが入射され、針上検出器(51)と
針下検出器(52)がミシン針の上位置と下位置を検出す
ると共に、回転検出器(53)がプーリ(4)及び主軸
(21)の回転数を検出する。これらの検出信号は制御部
に送られて、上下動するミシン針の停止位置と縫製加工
の回転数が制御される。而して、針部におけるミシン針
の上下動によって、ミシンテーブル上に置かれた縫製物
を所望の縫い速度で縫製加工することができる。また、
上下動するミシン針の上停止位置は、例えばプーリ
(4)の内部の押え板(33)の摩擦に逆らって針上検出
板(31)を円筒部(35)を中心に右または左に回転させ
る(第3図の矢印参照)。針上検出板(31)を回転する
と、針上透溝(41)とプーリ(4)に刻設された可動指
標(12)との相対的な位置が変化する。この結果、ミシ
ン針の停止定位置が移動して、例えば上糸に適した停止
タイミングで“糸切り”動作を行うことができる。この
ようにして適宜のタイミングで“糸切り”が自動的に行
われて、縫製が中断または終了する。縫製加工が終了し
てモータの電源スイッチが切られると、表示器(10)が
消えて電源回路の開放状態がミシン機枠の前面に表示さ
れる。
針下検出器(52)及び回転検出器(53)の投光素子から
出た光は、回転する針上検出板(31)と針下検出板(3
2)の表面で反射され、その反射光をそれぞれの受光素
子が受光する。また、針上透溝(41)と針下透溝(42)
及び回転透孔(43)の位置では、各検出器(51)と(5
2)及び(53)の投光素子から出た光が吸収され、それ
だけ減衰した反射光を各受光素子が受光することにな
る。このため、検出器(51)と(52)及び(53)に強弱
または断続の光パルスが入射され、針上検出器(51)と
針下検出器(52)がミシン針の上位置と下位置を検出す
ると共に、回転検出器(53)がプーリ(4)及び主軸
(21)の回転数を検出する。これらの検出信号は制御部
に送られて、上下動するミシン針の停止位置と縫製加工
の回転数が制御される。而して、針部におけるミシン針
の上下動によって、ミシンテーブル上に置かれた縫製物
を所望の縫い速度で縫製加工することができる。また、
上下動するミシン針の上停止位置は、例えばプーリ
(4)の内部の押え板(33)の摩擦に逆らって針上検出
板(31)を円筒部(35)を中心に右または左に回転させ
る(第3図の矢印参照)。針上検出板(31)を回転する
と、針上透溝(41)とプーリ(4)に刻設された可動指
標(12)との相対的な位置が変化する。この結果、ミシ
ン針の停止定位置が移動して、例えば上糸に適した停止
タイミングで“糸切り”動作を行うことができる。この
ようにして適宜のタイミングで“糸切り”が自動的に行
われて、縫製が中断または終了する。縫製加工が終了し
てモータの電源スイッチが切られると、表示器(10)が
消えて電源回路の開放状態がミシン機枠の前面に表示さ
れる。
なお、上述の実施例では、表示器(10)を検出器のカ
バー(23)に設けた場合を例示して説明したが、必ずし
も検出器のカバー(23)に設ける必要はなく、要するに
ミシン機枠(2)側の前面で回転指標(12)に対向させ
て照合できる位置に設けたものであればよい。また、駆
動用のモータの電源回路が閉成したときに表示器(10)
を連続点灯させて運転可能な状態を表示するようにした
場合で説明したが、通電中のモータの回転状態を例えば
フラッシングさせて電源回路の閉成状態と区別させて表
示するようにしてもよい。このような表示方式に構成す
れば、電源回路の閉成状態と実際のモータの駆動状態が
識別できて極めて便利になる。さらに、回転指標(12)
と固定指標〔表示器(10)〕の形状が一対で共に円形の
ものを図示して説明したが、矢印と点又は三角或いは三
角や線同志の単一指標と複数指標又は複数指標同志の組
み合わせ等で構成してもよい。
バー(23)に設けた場合を例示して説明したが、必ずし
も検出器のカバー(23)に設ける必要はなく、要するに
ミシン機枠(2)側の前面で回転指標(12)に対向させ
て照合できる位置に設けたものであればよい。また、駆
動用のモータの電源回路が閉成したときに表示器(10)
を連続点灯させて運転可能な状態を表示するようにした
場合で説明したが、通電中のモータの回転状態を例えば
フラッシングさせて電源回路の閉成状態と区別させて表
示するようにしてもよい。このような表示方式に構成す
れば、電源回路の閉成状態と実際のモータの駆動状態が
識別できて極めて便利になる。さらに、回転指標(12)
と固定指標〔表示器(10)〕の形状が一対で共に円形の
ものを図示して説明したが、矢印と点又は三角或いは三
角や線同志の単一指標と複数指標又は複数指標同志の組
み合わせ等で構成してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、針位置表示手段におけ
る固定指標で電源表示手段の表示を兼用させたミシンの
状態表示装置を構成した。
る固定指標で電源表示手段の表示を兼用させたミシンの
状態表示装置を構成した。
この結果、2つの表示を別々に設けた場合に比べて、
部品が少なくなって表示機構を簡単かつ安価に構成でき
る。また、針位置表示手段の固定指標が光で表示される
ので、位置が明確になって確認や調整を容易に行うこと
ができる。
部品が少なくなって表示機構を簡単かつ安価に構成でき
る。また、針位置表示手段の固定指標が光で表示される
ので、位置が明確になって確認や調整を容易に行うこと
ができる。
よって、本発明によれば簡単な構成で、しかも指標が
明確に表示されるミシンの状態表示装置を提供すること
ができる。
明確に表示されるミシンの状態表示装置を提供すること
ができる。
第1図は本発明実施例装置の構成説明図、第2図は第1
図の縦断面説明図、第3図は第2図のI−I断面図、第
4図は第2図のII−II断面図、第5図乃至第7図は従来
のミシンの構成説明図、第8図は従来のミシンの一部の
説明図である。 図において、(1)はミシンテーブル、(2)はミシン
の機枠、(3)は針部、(4)はプーリ、(5)は検出
部、(6)は駆動用のモータ、(7)は電源ボックス、
(8)は制御部、(9)はベルト、(10)は表示器、
(11)は電線ケーブル、(12)は可動指標、(13)は固
定指標、(14)は表示箱、(21)は主軸、(22)は軸受
け、(23)は検出部のカバー、(24)はフランジ、(2
5)はリング、(26)は固定ネジ、(27)はプリント基
板、(28),(29),(30)は透過窓、(31)は針上検
出板、(32)は針下検出板、(33)は押え板、(34)は
段部、(35)は円筒部、(36)は凸部、(37)は凹部、
(41)は針上透溝、(42)は針下透溝、(43)は回転透
孔、(51)は針上検出器、(52)は針下検出器、(53)
は回転検出器である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。
図の縦断面説明図、第3図は第2図のI−I断面図、第
4図は第2図のII−II断面図、第5図乃至第7図は従来
のミシンの構成説明図、第8図は従来のミシンの一部の
説明図である。 図において、(1)はミシンテーブル、(2)はミシン
の機枠、(3)は針部、(4)はプーリ、(5)は検出
部、(6)は駆動用のモータ、(7)は電源ボックス、
(8)は制御部、(9)はベルト、(10)は表示器、
(11)は電線ケーブル、(12)は可動指標、(13)は固
定指標、(14)は表示箱、(21)は主軸、(22)は軸受
け、(23)は検出部のカバー、(24)はフランジ、(2
5)はリング、(26)は固定ネジ、(27)はプリント基
板、(28),(29),(30)は透過窓、(31)は針上検
出板、(32)は針下検出板、(33)は押え板、(34)は
段部、(35)は円筒部、(36)は凸部、(37)は凹部、
(41)は針上透溝、(42)は針下透溝、(43)は回転透
孔、(51)は針上検出器、(52)は針下検出器、(53)
は回転検出器である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ミシン駆動用のモータの電源回路の開閉状
態を表示する電源表示手段と、プーリの外周部に設けら
れ上下動するミシンの針位置を示す可動指標及び該可動
指標に対向しミシン機枠の前面に設けられた固定指標よ
りなるミシン針の停止定位置を表示する針位置表示手段
とを備えたミシンの状態表示装置において、 前記針位置表示手段における固定指標で前記電源表示手
段の表示を兼用させたことを特徴とするミシンの状態表
示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2056672A JP2534925B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | ミシンの状態表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2056672A JP2534925B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | ミシンの状態表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03258292A JPH03258292A (ja) | 1991-11-18 |
JP2534925B2 true JP2534925B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=13033913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2056672A Expired - Lifetime JP2534925B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | ミシンの状態表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534925B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-09 JP JP2056672A patent/JP2534925B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03258292A (ja) | 1991-11-18 |
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