JPH10132827A - 試料検査装置 - Google Patents

試料検査装置

Info

Publication number
JPH10132827A
JPH10132827A JP29131996A JP29131996A JPH10132827A JP H10132827 A JPH10132827 A JP H10132827A JP 29131996 A JP29131996 A JP 29131996A JP 29131996 A JP29131996 A JP 29131996A JP H10132827 A JPH10132827 A JP H10132827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
housing
slide table
light
sample inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29131996A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Zanmatsu
直樹 残松
Koji Takano
耕司 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDK Corp, Kyoto Daiichi Kagaku KK filed Critical KDK Corp
Priority to JP29131996A priority Critical patent/JPH10132827A/ja
Publication of JPH10132827A publication Critical patent/JPH10132827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】筐体の内外位置へスライド移動自在なスライド
テーブルを備えた試料検査装置を取り扱う際に、試料検
査装置の筐体用の蓋体がスライドテーブルやその他の部
位に不用意に衝突することを簡易な手段によって適切に
回避する。 【解決手段】内部に試料検査用機器11を備えた筐体1
と、この筐体1の開口部10を開閉可能とすべく筐体1
に回転可能に連結された蓋体2と、筐体1の内外双方の
位置へスライド移動自在なスライドテーブル3とを具備
する試料検査装置であって、蓋体2が開状態から閉状態
に移行する動作を検知するための検知手段5と、検知手
段5によって蓋体2が閉状態に移行する動作が検知され
たときにスライドテーブル3を筐体1の内部へ移動させ
る制御を実行する制御手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、たとえば人間の血液や尿など
の所望の試料の成分分析や特定成分の測定検査用途など
に用いられる試料検査装置がユーザーの不注意な取り扱
いによって破損することを防止するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、人間の血液や尿などの所望の試料
を検査するための試料検査装置の一例としては、図19
に示すような構造のものがある。この従来の試料検査装
置は、内部に試料検査用機器(図示略)を備えた筐体1
eと、この筐体1eの開口部10を開閉可能なように手
動によって上下方向に揺動可能な蓋体2eと、上記筐体
1eの開口部10を通過して上記筐体1eの内外双方の
位置へモータ駆動によりスライド移動自在なスライドテ
ーブル3eと、このスライドテーブル3eをその上方か
らカバーするためのカバー体4eとを具備している。上
記カバー体4eは、上記スライドテーブル3eが開口部
10の外部へ移動したときには上方へ開く一方、上記ス
ライドテーブル3eが筐体1eの内部へ移動したときに
は閉じるように、上記スライドテーブル3eに連動して
開閉動作を行う。
【0003】このような構成の試料検査装置では、スラ
イドテーブル3eが筐体1eの外部へ引き出され、かつ
カバー体4eが開いた状態において、スライドテーブル
3e上に所望の試料や試薬をセッティングした後に、た
とえばスタート釦を押すなどの所定のスイッチ操作を行
うことによって、スライドテーブル3eを筐体1e内へ
移動させることができる。次いで、上記筐体1e内の試
料検査機器を動作させることによって、スライドテーブ
ル3e上にセッティングされた試料の検査を行わせるこ
とができる。カバー体4eは、スライドテーブル3e上
にセッティングされた試料が筐体1e内において検査さ
れる際にその試薬部分などに埃が付着することを防止す
るのに役立つ他、外部の光が筐体1eの内部に入るのを
防ぎ、さらには筐体1e内の温度や筐体1e内に対する
風の流れを一定に保つ効果も発揮する。また、上記カバ
ー体4eは、スライドテーブル3eのスライド移動動作
に連動して自動的に開閉するために、試料検査装置の一
連の取り扱い操作を簡単なものにすることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の試料検査装置においては、次のような不具合を生じ
ていた。
【0005】すなわち、従来の試料検査装置は、既述し
たとおり、本来的には、筐体1eの外部へ引き出された
スライドテーブル3e上に試料や試薬をセッティングし
た後に、ユーザーが所定のスタート操作を行うなどとい
った所定の一連の操作手順で使用されるように構成され
ている。ところが、実際の使用に際しては、カバー体4
eが開いている状態において、ユーザーがスライドテー
ブル3e上に試料や試薬をセッティングしている最中
に、蓋体2eをユーザーが誤って押し下げてしまう場合
がある。このような操作がなされたのでは、上方に開い
ているカバー体4eに蓋体2eが衝突することとなる。
【0006】また、仮に、上記カバー体4eが試料検査
装置に設けられていない場合であっても、蓋体2eをユ
ーザーが誤って押し下げてしまうと、この蓋体2eは、
筐体1eの外部に引き出されているスライドテーブル3
e、あるいはこのスライドテーブル3e上にセッティン
グされた試料容器などに衝突することとなる。
【0007】その結果、従来では、このようなカバー体
4eと蓋体2eとの衝突、あるいはスライドテーブル3
eやその上にセッティングされている物品と蓋体2eと
の衝突に原因し、試料検査装置が故障する虞れを有して
いた。また、このように蓋体2eと他の部材とが互いに
衝突する事態は、スライドテーブル3e上へ試料や試薬
をセッティングする場合に限らず、スライドテーブル3
eが筐体1eの外部へ引き出されているときには、常に
その虞れがあった。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、筐体の内外位置へスライド移動
自在なスライドテーブルを備えた試料検査装置を取り扱
う際に、スライドテーブルが筐体の外部に引き出された
状態のままユーザーが試料検査装置の蓋体を不用意に閉
める操作を行った場合であっても、この蓋体が上記スラ
イドテーブルやその他の部材に不当に衝突することを簡
易な手段によって適切に回避することができるように
し、試料検査装置の故障を防止することをその課題とし
ている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明の第1の側面によれ
ば、内部に試料検査用機器を備えた筐体と、この筐体に
設けられている開口部を開閉可能なように上記筐体に回
転可能に連結された蓋体と、上記開口部を介して上記筐
体の内外双方の位置へスライド移動自在なスライドテー
ブルとを具備する試料検査装置であって、上記蓋体が開
状態から閉状態に移行する動作を検知するための検知手
段と、上記検知手段によって上記蓋体が閉状態に移行す
る動作が検知されたときに上記スライドテーブルを上記
筐体の内部へ移動させる制御を実行する制御手段と、を
具備していることを特徴としている。
【0011】本願発明においては、スライドテーブルが
筐体の外部へ位置している状態において、たとえばスラ
イドテーブル上に所望の試料や試薬などをセッティング
している最中に蓋体が閉じられる方向に操作されると、
この蓋体の動作が検知手段によって検知されることとな
って、制御手段がスライドテーブルを筐体の内部へ移動
させる制御を行う。したがって、上記蓋体がスライドテ
ーブルまたはこのスライドテーブル上に載せられた物品
などに衝突する虞れを解消することが可能となる。した
がって、本願発明によれば、蓋体の衝突に原因する試料
検査装置の故障を無くすことができるという格別な効果
が得られる。
【0012】本願発明の第2の側面によれば、内部に試
料検査用機器を備えた筐体と、この筐体に設けられてい
る開口部を開閉可能なように上記筐体に回転可能に連結
された蓋体と、上記開口部を介して上記筐体の内外双方
の位置へスライド移動自在なスライドテーブルと、この
スライドテーブルをその上方からカバーするためのカバ
ー体とを具備し、かつこのカバー体は、上記スライドテ
ーブルが上記筐体の内部へ移動したときにこのカバー体
の先端部が下降したカバー閉状態となるように、上記ス
ライドテーブルのスライド移動動作に連動して上下方向
に揺動自在である試料検査装置であって、上記蓋体が開
状態から閉状態に移行する動作を検知するための検知手
段と、上記検知手段によって上記蓋体が閉状態に移行す
る動作が検知されたときに上記スライドテーブルを上記
筐体の内部へ移動させる制御を実行する制御手段と、を
具備していることを特徴としている。
【0013】本願発明では、スライドテーブルが筐体の
外部へ位置し、カバー体がスライドテーブルの上方へ開
いている状態において、たとえばスライドテーブル上に
所望の試料や試薬などをセッティングしている最中に蓋
体が閉じられる方向に操作されると、この蓋体の動作が
検知手段によって検知されることとなって、制御手段が
スライドテーブルを筐体の内部へ移動させる制御を行
う。すると、このスライドテーブルの移動に伴ってカバ
ー体の先端部が下降してカバー閉状態となり、このカバ
ー体に上記蓋体が衝突する虞れを解消することが可能と
なる。したがって、本願発明によれば、蓋体とカバー体
との不当な衝突に原因する試料検査装置の故障を無くす
ことができるという格別な効果が得られる。
【0014】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
検知手段は、上記スライドテーブルが上記筐体の外部へ
位置しているときにのみ、上記蓋体が開状態から閉状態
に移行する動作を検知するようにした構成とすることが
できる。
【0015】このような構成によれば、スライドテーブ
ルが筐体の開口部の外部位置へ配置されているときにの
み、すなわち蓋体がスライドテーブルやその他の部材に
衝突する虞れがあるときにのみ、検知手段を有効に駆動
させ、または稼働させるために、蓋体の衝突を防止する
上で、検知手段を無駄に駆動させるようなことがなくな
り、合理的である。より具体的には、上記構成によれ
ば、スライドテーブルが筐体の外部に配置されておら
ず、内部に配置されているときには、検知手段をオフに
しておくことによって、検知手段が無駄にオン状態にあ
ることを回避でき、そのランニングコストを抑制するこ
とができるという利点が得られる。
【0016】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記蓋体は、上記筐体の開口部の上縁部に連結されてい
ることによりこの連結位置を中心として上下方向に揺動
可能であるとともに、上記検知手段は、上記蓋体に取付
けられることによって、上記蓋体の傾斜角度が所定の傾
斜角度になったときに所定の信号出力を行うように構成
された傾斜センサである構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、蓋体は上下方向
に揺動することによって筐体の開口部を開閉可能とする
が、この蓋体が開状態から閉状態となる方向に操作され
ることによって、この蓋体の傾斜角度が所定の傾斜角度
になると、その時点で傾斜センサが所定の信号出力を行
う。したがって、この傾斜センサからの信号出力に基づ
いて制御手段がスライドテーブルを筐体の内部へ移動さ
せるように設定しておくことにより、蓋体と他の部材と
の不当な衝突を適切に回避することができる。また、上
記傾斜センサは、上記蓋体に取付けられることによって
上記蓋体の傾斜を判断し得るものであるから、この傾斜
センサは上記蓋体の内部に組み込んで取付けることが可
能である。したがって、試料検査装置の外面部分に検知
手段を取付ける場合とは異なり、試料検査装置の外観体
裁を良好にすることができる。さらには、傾斜センサの
保護も図れることとなる。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記蓋体の内部には、上記制御手段を備えた回路基板が
設けられており、かつ上記傾斜センサは、上記回路基板
に実装されている構成とすることができる。
【0019】このような構成によれば、制御手段を備え
た回路基板に傾斜センサを実装しているために、傾斜セ
ンサと制御手段との電気的な配線接続や、傾斜センサへ
必要な駆動電力を供給するための配線接続などを容易に
行えることとなり、傾斜センサの取付けに要するコスト
を安価にすることができるという利点が得られる。
【0020】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記傾斜センサは、透光用スリットを有するスリット板
と、この透光用スリットに光を投光する光源と、上記ス
リット板の傾斜角度に応じて上記光源から上記透光用ス
リットに投光された光の遮断と通過とが行われるように
上記スリット板に対して相対揺動可能に取付けられた振
り子状の遮光部材と、上記光源から投光された光が上記
遮光部材によって遮断されたか否かを判断するための受
光手段と、を具備して構成されたものとすることができ
る。
【0021】このような構成によれば、上記傾斜センサ
のスリット板を蓋体に取付けて、このスリット板の角度
姿勢が蓋体の上下方向の揺動動作に伴って変化するよう
に設定しておくとともに、振り子状の遮光部材について
は、蓋体の傾斜角度には関係無く、常時一定角度(たと
えば鉛直方向に沿う角度)に維持されるように設定して
おくことによって、蓋体の揺動動作に伴わせて、これら
スリット板と遮光部材との相対角度を変化させることが
できる。また、このようにスリット板と遮光部材との相
対角度を変化させることによって、上記蓋体が所定の傾
斜角度になったときには、光源から透光用スリットに投
光されている光が上記遮光部材によって遮断され、ある
いは上記遮光部材によって光が遮断されていた状態を解
除させるように設定することができ、このような光の遮
断状態、あるいは遮断状態が解除されたことを受光手段
によって的確に判断させることができる。したがって、
上記傾斜センサによれば、この傾斜センサを蓋体の内部
に組み込んだ場合であっても、蓋体が開状態から閉状態
に移行する動作を適切に検知することができる。また、
上記傾斜センサは、非接点方式のセンサであるから、特
定の部材に摩耗が生じるようなこともなく、その使用寿
命を長くでき、高い信頼性が得られる。
【0022】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記検知手段によって上記蓋体が閉状態に移行する動作
が検知されることに基づいて上記制御手段が上記スライ
ドテーブルを上記筐体の内部へ移動させる制御を行った
ときにその旨を報知する報知手段を具備している構成と
することができる。
【0023】このような構成によれば、ユーザーが誤っ
て試料検査装置の蓋体を閉じることに原因してスライド
テーブルが筐体の内部へ移動した場合には、報知手段が
作動し、たとえばブザー鳴動や所定の警告灯の点滅など
の所定の報知動作がなされるために、ユーザーはこの報
知動作によって、蓋体が誤って閉められたことを容易に
理解できることとなる。したがって、事後の対応処理な
どを円滑に行うことができ、一層便利となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0025】図1は、本願発明に係る試料検査装置の一
例を示す一部断面側面図である。図2は、図1に示す試
料検査装置の蓋体を閉じた状態の一部断面側面図であ
る。図3は、図1に示す試料検査装置の外観斜視図であ
る。図4は、図1に示す試料検査装置の要部斜視図であ
る。図5は、図1に示す試料検査装置の概略の回路構成
を示すブロック図である。
【0026】図1に示すように、この試料検査装置は、
筐体1、蓋体2、スライドテーブル3、カバー体4、上
記蓋体2内に組み込まれた傾斜センサ5、回路基板6、
および後述する各機器を具備して構成されている。
【0027】上記筐体1は、前面に開口部10を有する
箱型状または略箱型状に形成されている。この筐体1の
内部には、試料の検査に必要な所望の試料用検査機器1
1が設けられている。この試料用検査機器11の詳細な
説明は省略するが、この試料用検査機器11としては、
たとえば人間の血液や尿などの所望の試料を試料用容器
から一定量だけ取り出した後にこの試料を所定の試薬上
に点着するピペット動作機能を備えた装置や、試薬上に
試料が点着された後にこの試薬の色彩の変化を光学的に
読み取るための読取装置などが該当する。この読取装置
によって得られたデータは、いわゆるエンドポイント法
(EPA)、あるいはレート法(RRA)などによって
処理され、試料中に含まれている各種の成分のデータ値
が後述するマイクロコンピュータ60によって算出され
る。
【0028】上記蓋体2は、この試料検査装置の操作制
御盤としての機能を有するものであり、図3に示すよう
に、この蓋体2の一側面部には、タッチパネル方式の操
作スイッチ70を備えた液晶表示器などの表示部71
や、プリンタ72などが設けられている。上記表示部7
1は、操作手順を表示したり、検査結果のデータ表示を
行うのに利用される。また、プリンタ72は、検査結果
のデータを記録紙に印字出力するのに用いられる。
【0029】上記蓋体2の一端部は、上記筐体1の開口
部10の上縁部に連結されており、その連結軸12を中
心として上下方向に揺動可能である。上記蓋体2は、上
記揺動動作により筐体1の開口部10を開閉可能である
が、図2に示すように、この蓋体2を開口部10と対面
する位置へ下降させたときには、筐体1の開口部10は
必ずしも厳密な意味で密閉された状態にはなく、この開
口部10と蓋体2との相互間の両サイドには比較的大き
な隙間Sが発生する。このように、本願発明にいう蓋体
2は、筐体1の開口部10を必ずしも密閉するものであ
る必要はなく、蓋体2が開口部10と対面したときにこ
れら両者間に比較的大きな隙間が生じても構わない。ま
た、本願発明では、必ずしも蓋体2が操作制御盤として
構成されている必要もなく、単に筐体1の開口部10を
開閉する機能を有するだけのものであってもよい。上記
蓋体2は、手動操作によって上下方向に揺動するが、こ
の蓋体2を任意の角度位置で固定保持できるように構成
することが好ましい。
【0030】上記スライドテーブル3は、検査対象とな
る試料や試料検査用の試薬を載置するためのものであ
る。より具体的には、図4に示すように、このスライド
テーブル3の上面には、試料を収容した容器(図示略)
をセッティングするための試料載置用テーブル3aや、
試験紙などの試薬(図示略)を複数並べてセッティング
するための試薬テーブル3bが取付けられるようになっ
ている。図1および図2に示すように、このスライドテ
ーブル3は、筐体1内の水平なガイドレール30に支持
されており、スライドテーブル用駆動モータMの駆動力
によって水平方向に往復動自在となっている。より具体
的には、上記スライドテーブル3は、筐体1の開口部1
0からその外部へ引き出された位置(図1参照)と、筐
体1内における試薬への試料の点着作業などに適する位
置(図2参照)との双方の位置へスライド移動自在であ
る。
【0031】上記カバー体4は、筐体1の開口部10内
からその前方へ突出するように設けられており、その基
端部4aは軸40によって回転可能に支持されている。
これにより、このカバー体4は、上記軸40を中心とし
て上下方向に揺動可能であり、スライドテーブル3の上
面部をその上方からカバーできるようになっている。た
だし、このカバー体4の揺動動作は、上記スライドテー
ブル3のスライド移動動作と連動して行われるように構
成されており、図1に示すように、スライドテーブル3
が筐体1の外部へ位置するときには、上記カバー体4の
先端部が上昇したカバー開状態となる。これに対し、図
2に示すように、スライドテーブル3が筐体1の内部へ
位置するときには、上記カバー体4の先端部が下降した
カバー閉状態となる。
【0032】上記カバー体4をスライドテーブル3の移
動動作に連動させて開閉させる手段としては、たとえば
スライドテーブル3に取付けたラックギヤに歯合するピ
ニオンギヤをカバー体4に取付けることにより、スライ
ドテーブル3の直進運動をカバー体4の回転動作または
揺動動作に変換する手段を採用することができる。ま
た、このようなラック・ピニオン機構に代えて、スライ
ドテーブル3の直進運動によってカバー体4を開閉させ
るカム機構を採用することもできる。さらには、カバー
体4を揺動動作させるための専用の駆動モータを用いた
上で、この駆動モータの動作制御をスライドテーブル用
駆動モータMの駆動制御と同期させるといった手段を採
用することも可能であり、様々な手段を採用することが
できる。
【0033】図6(a)は、上記傾斜センサ5の正面図
であり、図6(b)は、同図(a)のX1−X1線概略
断面図である。この傾斜センサ5は、透光用スリット5
0を有するスリット板51、このスリット板51に軸5
2を介して取付けられた遮光板53、上記スリット板5
1に投光を行う光源としての発光素子54、およびこの
発光素子54と上記透光用スリット50を介して相互に
対面する位置に設けられた受光素子56を具備して構成
されている。図面では省略されているが、上記受光素子
56は、適当なブラケットによって支持されている。
【0034】上記遮光板53は、軸52を中心として矢
印N1方向に揺動可能である。ただし、この遮光板53
は、その自重作用によって常時鉛直方向に沿った姿勢を
維持するように、スリット板51に相対して振り子の如
く揺動するように設けられている。上記遮光板53は、
このような揺動動作によって、上記透光用スリット50
の一側面を開放し、または塞ぐようになっている。すな
わち、たとえば図6(a),(b)に示す状態では、上
記遮光板53は透光用スリット50と対面する位置にあ
り、この透光用スリット50を塞いでいる。これに対
し、たとえば図7(a),(b)に示すように、スリッ
ト板51の角度が変化したときには、上記遮光板53は
やはり鉛直方向に沿った姿勢を維持することにより、遮
光板53と透光用スリット50との位置関係が変化し、
透光用スリット50が開放された状態となる。
【0035】上記受光素子56は、図6(b)に示すよ
うに、透光用スリット50が遮光板53によって塞がれ
たときには、発光素子54から投光されている光を受光
しない。これに対し、図7(b)に示すように、透光用
スリット50が開放されたときには、発光素子54から
投光されている光を受光する。上記傾斜センサ5は、図
7(b)に示すように上記受光素子56が光を受光して
いる状態から、図6(b)に示すように光を受光しない
状態に変化したときには、その時点で所定の信号出力を
行うようになっている。なお、本願発明でいう所定の信
号出力とは、オフからオンへの切り替え動作と、オンか
らオフへの切り替え動作とのいずれであっても構わない
概念である。
【0036】なお、上記傾斜センサ5の受光素子56
は、必ずしも透光用スリット50が開放されたときにの
みこの透光用スリット50を通過した光を受光するよう
に設けられる必要はなく、たとえば透光用スリット50
が遮光板53によって遮られたときに、この遮光板53
から反射される光を受光可能な位置に上記受光素子56
を設けてもよい。結局、上記傾斜センサ5では、受光素
子56によって、透光用スリット50を通過した光を受
光させる場合と、遮光板53から反射してきた光を受光
させる場合とのいずれであってもよい。
【0037】上記傾斜センサ5は、図8に示すように、
蓋体2内に組み込まれている。具体的には、上記傾斜セ
ンサ5は、そのスリット板51が、蓋体2内に設けられ
た回路基板6に実装されることにより、上記蓋体2内に
組み込まれている。むろん、傾斜センサ5の遮光板53
は、常時鉛直方向に沿って姿勢を保つように蓋体2内に
おいて自由揺動可能に設けられている。このように、傾
斜センサ5を回路基板6に実装すれば、回路基板6に供
給される電力を利用して傾斜センサ5の発光素子54や
受光素子56を駆動させることができるばかりか、傾斜
センサ5を回路基板6に実装されている後述のマイクロ
コンピュータ60と電気接続する作業も容易となる。ま
た、傾斜センサ5の全体を蓋体2内に組み込むことがで
きるので、試料検査装置の外観体裁が悪化したり、ある
いは傾斜センサ5が外部機器との接触によって安易に破
損するといった不具合もない。
【0038】上記傾斜センサ5は、同図の実線に示すよ
うに、蓋体2が筐体1の上方へ大きく跳ね上げられてい
るときには、遮光板53は透光用スリット50を開放し
た位置に存在する。ところが、同図の仮想線に示すよう
に、蓋体2を適当量だけ下降回転させたときには、遮光
板53が透光用スリット50を塞ぐように設定されてい
る。したがって、この試料検査装置では、蓋体2を上方
へ大きく開けた状態から、図8の仮想線に示す角度まで
蓋体2を閉めてゆくと、その時点で傾斜センサ5の受光
素子56から所定の信号出力がなされることとなる。図
8の仮想線に示す蓋体2の傾斜角度は、蓋体2が開放状
態にあるカバー体4に衝突しない角度である。
【0039】上記回路基板6は、この試料検査装置の各
部の動作制御ならびにデータ処理を実行するためのマイ
クロコンピュータ60を実装したものである。図5に示
すように、上記マイクロコンピュータ60には、インタ
フェース61を介して、スライドテーブル用駆動モータ
Mを駆動させるためのドライバ62、傾斜センサ5、お
よび報知手段の一例としてのブザー63が接続されてい
る。また、これ以外として、上記マイクロコンピュータ
60には、既述した操作スイッチ70、表示部71、プ
リンタ72、および試料を光学的に測定するための測定
機器(図示略)なども接続されている。
【0040】上記マイクロコンピュータ60は、操作ス
イッチ70の操作に応じて各部を動作させる処理を実行
するが、その処理には、スライドテーブル用駆動モータ
Mを駆動させてスライドテーブル3をスライド移動させ
る処理も含まれており、スライドテーブル3が何れの位
置に存在するかを常時把握している。上記マイクロコン
ピュータ60は、スライドテーブル3が筐体1の外部へ
位置してカバー体4がカバー開状態にあるときにのみ、
上記傾斜センサ5を駆動させる制御を実行する。そし
て、この傾斜センサ5から所定の信号を受信したときに
は、その時点で直ちに上記スライドテーブル3を筐体1
内へ進入させる制御を実行するように構成されている。
【0041】次に、上記構成の試料検査装置の使用例、
ならびに作用について説明する。
【0042】まず、図1に示すように、蓋体2を上方へ
開けて、スライドテーブル3を筐体1の外部へ配置させ
た状態においては、カバー体4が上方へ開いている。し
たがって、この状態では、スライドテーブル3上に検査
対象となる試料や、試料検査用の試薬を適切にセッティ
ングすることができる。ただし、このようなセッティン
グ作業中において、ユーザーが誤って蓋体2に触れ、こ
の蓋体2を閉じるように下降させてしまう場合がある。
【0043】ところが、上記のようにスライドテーブル
3を筐体1の外部へ配置させているときには、傾斜セン
サ5が駆動している状態にあるために、図8において説
明したとおり、蓋体2が同図実線に示す角度姿勢から同
図仮想線に示す角度姿勢まで下降回転した時点で、傾斜
センサ5からマイクロコンピュータ60に所定の信号出
力がなされる。すると、上記マイクロコンピュータ60
は、スライドテーブル用駆動モータMを直ちに駆動さ
せ、スライドテーブル3を筐体1内へ移動させる制御を
実行する。その結果、図2に示すように、上記スライド
テーブル3の移動に伴って、カバー体4が下降回転し、
カバー閉状態となる。
【0044】したがって、蓋体2がユーザーによってな
おも下降された場合であっても、もはやこの蓋体2が上
記カバー体4に衝突することはない。勿論、上記蓋体2
がスライドテーブル3に衝突することも回避される。こ
のように、この試料検査装置では、不用意な蓋体2の閉
じ操作によってカバー体4やスライドテーブル3などの
各所が破損することを適切に防止することができる。
【0045】また、上記したように、ユーザーが蓋体2
を不注意に下降させて閉じたときには、マイクロコンピ
ュータ60は上記スライドテーブル3を筐体1内へ移動
させる制御を実行すると同時に、または実行した直後
に、ブザー63を駆動させる。したがって、ユーザーが
このブザー音を聞くことにより、不注意な操作を行った
ことに気付く。したがって、ユーザーに対して的確な復
帰操作を促すことができる。この場合、表示部71に、
不注意な操作がなされた旨や、その復帰操作の手順を表
示させるようにすれば、ユーザーにとってより好ましい
ものとすることができる。
【0046】なお、上記実施形態では、開状態にある蓋
体2が閉状態に操作されることを検知するための検知手
段として、発光素子や受光素子などを用いた特定構造の
傾斜センサ5を用いているが、本願発明はこれに限定さ
れない。本願発明では、上記傾斜センサとは異なる構造
の傾斜センサを蓋体内に組み込むとった手段を採用して
もよい。具体的には、本願発明では、たとえば次に述べ
るような構成としてもよい。
【0047】図9は、本願発明に係る試料検査装置の他
の例を示す概略説明図である。図10は、その要部断面
図である。図11は、図10のX3−X3線概略断面図
である。これらの図に示す試料検知装置では、蓋体2の
内部に検知器5Aを組み込んでいる。この検知器5A
は、図11によく表れているように、スリット50aを
挟んでその両側に発光素子54aと受光素子56aとを
配したものである。この検知器5A自体には、先の実施
形態で採用されていた傾斜センサ5の遮光板53に相当
する部材は設けられておらず、筐体1に設けられたリブ
19が遮光板の役割を果たすように構成されている。上
記リブ19としては、たとえば蓋体2を筐体1に対して
相対回転可能に支持するためのリブを用いることができ
る。上記リブ10は、蓋体2を所定角度以上に下降回転
させると、上記検知器5Aのスリット50aに嵌入する
ように設けられている。
【0048】上記構成によれば、図10および図11に
示すように、蓋体2を上方へ開けているときには、リブ
19が検知器5Aのスリット50a内には進入しておら
ず、発光素子54aから発せられた光は受光素子56a
によって受光される。これに対し、上記蓋体2を図12
に示すように下降させると、上記スリット50a内にリ
ブ19が進入することとなり、発光素子54aから発せ
られた光はリブ19によって遮られる。また、図13に
示すように、蓋体2をさらに下降させて閉じる場合に
も、上記リブ19は発光素子54aから発せられた光を
遮る。したがって、受光素子56aが受光を行っている
か否かによって、蓋体2が閉じられる動作を適切に判断
することができ、蓋体2が閉じられるときに試料検査装
置のスライドテーブルを適切に筐体1内へ移動させるこ
とができる。上記構造においても、先の実施形態と同様
に、検知器5Aを蓋体2内に組み込んでいるために、装
置全体の構成を簡素にでき、しかも検知器5Aの保護を
図ることができる。さらには、非接触方式によって蓋体
2の開閉動作を検知できるために、その使用寿命を長く
できるという利点も得られる。
【0049】図14は、本願発明に係る試料検査装置の
他の例を示す要部側面図である。同図に示す構成では、
筐体1にプッシュスイッチ5Bが設けられており、蓋体
2を上方へ開けているときには、この蓋体2によって上
記プッシュスイッチ5Bが押圧されないように設定され
ている。これに対し、図15および図16に示すよう
に、上記蓋体2が下降回転して閉じられると、上記プッ
シュスイッチ5Bが蓋体2によって押圧されてスイッチ
ング動作を行う。したがって、このプッシュスイッチ5
Bのスイッチング動作に基づいて、スライドテーブルを
筐体1内へ適切に移動させることができる。蓋体2が上
方に開けられているときにプッシュスイッチ5Bと蓋体
2とを非接触とする一方、蓋体2が下降回転したきにプ
ッシュスイッチ5Bと蓋体2とを互いに接触させるため
の手段としては、たとえば蓋体2の一端部に円板部18
を形成し、その円板部18の中心を蓋体2の回転中心と
なる軸12aの位置から偏心させる手段を採用すればよ
い。
【0050】図17は、本願発明に係る試料検査装置の
他の例を示す要部断面図である。同図に示す構成では、
蓋体2に発光素子54bを取付けるとともに、筐体1に
は、上記蓋体2が上方へ開けられているときに上記発光
素子54bと対面する受光素子56bを設けている。し
たがって、蓋体2を上方へ開けているときには、上記受
光素子56bが発光素子54bから発せられる光を受光
している。これに対し、図18に示すように、蓋体2が
閉じられる動作を開始し、軸12bを中心として所定角
度だけ回転すると、上記発光素子54bと受光素子56
bとは非対面状態となり、発光素子54bから発せられ
る光が受光素子56bでは受光できなくなる。したがっ
て、上記受光素子56bでの受光動作が停止することに
基づき、所定のスライドテーブルを筐体1内へ適切に移
動させることができる。このような手段によれば、先に
説明した傾斜センサ5や検知器5Aを用いた手段と同様
に、蓋体2の開閉動作を非接触方式によって検知できる
ために、その使用寿命を長くできるといった利点が得ら
れる。
【0051】上述した各実施形態に示すように、本願発
明では、蓋体が開状態から閉状態に移行する動作を検知
するための検知手段として、種々の種類または構成の検
知手段を用いることが可能である。上記以外の検知手段
としては、たとえば近接スイッチなどを用いて蓋体の開
動作を検知させることもできる。
【0052】また、図1〜図8に示す実施形態では、ス
ライドテーブル3に連動して開閉するカバー体4を具備
する試料検査装置を一例として説明したが、やはり本願
発明はこれに限定されない。本願発明は、カバー体4を
具備しないタイプの試料検査装置において、蓋体2とス
ライドテーブル3との衝突、あるいは蓋体2とスライド
テーブル3上に載置された物品などとの衝突を回避する
場合にも適用することができることは勿論である。
【0053】その他、本願発明に係る試料検査装置の各
部の具体的な構成は、決して上記実施形態に限定され
ず、種々に設計変更自在である。本願発明でいう報知手
段としては、上述したブザーに限定されず、たとえば音
声を発生する音声発生装置、あるいは点灯駆動や点滅駆
動を行う警告灯などを用いても構わない。また、蓋体は
必ずしも上下方向に開閉するものではなく、たとえば水
平方向に開閉するものであっても構わない。さらに、本
願発明に係る試料検査装置は、人間の血液や尿などの検
査用途に用いられるものに限らず、それ以外の試料を検
査するための試料検査装置として構成してもよいことは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る試料検査装置の一例を示す一部
断面側面図である。
【図2】図1に示す試料検査装置の蓋体を閉じた状態の
一部断面側面図である。
【図3】図1に示す試料検査装置の外観斜視図である。
【図4】図1に示す試料検査装置の要部斜視図である。
【図5】図1に示す試料検査装置の概略の回路構成を示
すブロック図である。
【図6】(a)は、傾斜センサの一例を示す正面図であ
り、(b)は、同図(a)のX1−X1線概略断面図で
ある。
【図7】(a)は、図6に示す傾斜センサの角度姿勢を
変更した場合の一例を示す正面図であり、(b)は、同
図(a)のX2−X2線概略断面図である。
【図8】図1に示す試料検査装置の要部切欠断面図であ
る。
【図9】本願発明に係る試料検査装置の他の例を示す概
略説明図である。
【図10】図9に示す試料検査装置の要部断面図であ
る。
【図11】図10のX3−X3線概略断面図である。
【図12】図9に示す試料検査装置の動作状態を示す要
部概略断面図である。
【図13】図9に示す試料検査装置の動作状態を示す要
部概略断面図である。
【図14】本願発明に係る試料検査装置の他の例を示す
要部側面図である。
【図15】図14に示す試料検査装置の動作状態を示す
要部側面図である。
【図16】図14に示す試料検査装置の動作状態を示す
要部側面図である。
【図17】本願発明に係る試料検査装置の他の例を示す
要部断面図である。
【図18】図17に示す試料検査装置の動作状態を示す
要部断面図である。
【図19】従来の試料検査装置の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 筐体 2 蓋体 3 スライドテーブル 4 カバー体 5 傾斜センサ(検知手段) 5A 検知器 5B プッシュスイッチ 6 回路基板 11 試料検査用機器 50 透光用スリット 51 スリット板 53 遮光板(遮光部材) 54,54a,54b 発光素子(光源) 56,56a,56b 受光素子(受光手段) 60 マイクロコンピュータ(制御手段) 63 ブザー(報知手段) M スライドテーブル用駆動モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に試料検査用機器を備えた筐体と、
    この筐体に設けられている開口部を開閉可能なように上
    記筐体に回転可能に連結された蓋体と、上記開口部を介
    して上記筐体の内外双方の位置へスライド移動自在なス
    ライドテーブルとを具備する試料検査装置であって、 上記蓋体が開状態から閉状態に移行する動作を検知する
    ための検知手段と、 上記検知手段によって上記蓋体が閉状態に移行する動作
    が検知されたときに上記スライドテーブルを上記筐体の
    内部へ移動させる制御を実行する制御手段と、を具備し
    ていることを特徴とする、試料検査装置。
  2. 【請求項2】 内部に試料検査用機器を備えた筐体と、
    この筐体に設けられている開口部を開閉可能なように上
    記筐体に回転可能に連結された蓋体と、上記開口部を介
    して上記筐体の内外双方の位置へスライド移動自在なス
    ライドテーブルと、このスライドテーブルをその上方か
    らカバーするためのカバー体とを具備し、かつこのカバ
    ー体は、上記スライドテーブルが上記筐体の内部へ移動
    したときにこのカバー体の先端部が下降したカバー閉状
    態となるように、上記スライドテーブルのスライド移動
    動作に連動して上下方向に揺動自在である試料検査装置
    であって、 上記蓋体が開状態から閉状態に移行する動作を検知する
    ための検知手段と、 上記検知手段によって上記蓋体が閉状態に移行する動作
    が検知されたときに上記スライドテーブルを上記筐体の
    内部へ移動させる制御を実行する制御手段と、を具備し
    ていることを特徴とする、試料検査装置。
  3. 【請求項3】 上記検知手段は、上記スライドテーブル
    が上記筐体の外部へ位置しているときにのみ、上記蓋体
    が開状態から閉状態に移行する動作を検知するように構
    成されている、請求項1または2に記載の試料検査装
    置。
  4. 【請求項4】 上記蓋体は、上記筐体の開口部の上縁部
    に連結されていることによりこの連結位置を中心として
    上下方向に揺動可能であるとともに、 上記検知手段は、上記蓋体に取付けられることによっ
    て、上記蓋体の傾斜角度が所定の傾斜角度になったとき
    に所定の信号出力を行うように構成された傾斜センサで
    ある、請求項1ないし3のいずれかに記載の試料検査装
    置。
  5. 【請求項5】 上記蓋体の内部には、上記制御手段を備
    えた回路基板が設けられており、かつ上記傾斜センサ
    は、上記回路基板に実装されている、請求項4に記載の
    試料検査装置。
  6. 【請求項6】 上記傾斜センサは、透光用スリットを有
    するスリット板と、この透光用スリットに光を投光する
    光源と、上記スリット板の傾斜角度に応じて上記光源か
    ら上記透光用スリットに投光された光の遮断と通過とが
    行われるように上記スリット板に対して相対揺動可能に
    取付けられた振り子状の遮光部材と、上記光源から投光
    された光が上記遮光部材によって遮断されたか否かを判
    断するための受光手段と、を具備して構成されている、
    請求項4または5に記載の試料検査装置。
  7. 【請求項7】 上記検知手段によって上記蓋体が閉状態
    に移行する動作が検知されたことに基づいて上記制御手
    段が上記スライドテーブルを上記筐体の内部へ移動させ
    る制御を実行したときにその旨を報知する報知手段を具
    備している、請求項1ないし6のいずれかに記載の試料
    検査装置。
JP29131996A 1996-11-01 1996-11-01 試料検査装置 Pending JPH10132827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29131996A JPH10132827A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 試料検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29131996A JPH10132827A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 試料検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10132827A true JPH10132827A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17767375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29131996A Pending JPH10132827A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 試料検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10132827A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168374A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The ビード保持装置の傾倒検知装置
WO2016067807A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 日立工機株式会社 電気機器
CN110678739A (zh) * 2017-07-14 2020-01-10 株式会社堀场先进技术 生物体样品分析装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168374A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The ビード保持装置の傾倒検知装置
WO2016067807A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 日立工機株式会社 電気機器
CN110678739A (zh) * 2017-07-14 2020-01-10 株式会社堀场先进技术 生物体样品分析装置
CN110678739B (zh) * 2017-07-14 2023-11-21 株式会社堀场先进技术 生物体样品分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080019868A1 (en) Automatic analyzer
JP3326054B2 (ja) 自動分析装置
JP2007517202A (ja) 分析用手操作器具
JP2011232249A (ja) 自動分析装置
JPH10132827A (ja) 試料検査装置
JP2006337418A (ja) 画像形成装置
JP6506080B2 (ja) 可搬型の印刷装置
CN113942319A (zh) 介质排出装置以及记录装置
JP5258615B2 (ja) 自動分析装置
JP5216563B2 (ja) 自動分析装置および試薬容器保持装置
JPH07159414A (ja) 自動分析装置
JP2007285957A (ja) 自動分析装置及びその停止位置設定方法
JP2006278444A (ja) キャビネット装置
JP6900268B2 (ja) 自動分析装置
JP5606843B2 (ja) 自動分析装置
JPH10170262A (ja) 傾斜センサ
JPS63132169A (ja) 回転カバ−付自動分析装置
JP4845662B2 (ja) 自動分析装置
JP6878140B2 (ja) 臨床検査装置
JP2000075749A (ja) 画像形成装置
CN217846581U (zh) 一种用于led灯珠的夹测机构
JPH07140149A (ja) 自動分析装置
US10908174B2 (en) Automatic analyzing apparatus
JP5261285B2 (ja) 自動分析装置及び搬送装置
JP2010266245A (ja) 自動分析装置