JP2534901B2 - ウエブ塗布装置 - Google Patents
ウエブ塗布装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/04—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying liquid or other fluent material to opposite sides of the work
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
- B05C5/007—Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/06—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying two different liquids or other fluent materials, or the same liquid or other fluent material twice, to the same side of the work
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はウエブ(帯状可撓性支持体)を浮上支持し
て塗布液を極めて均一な膜厚に塗布する装置に関するも
のである。
て塗布液を極めて均一な膜厚に塗布する装置に関するも
のである。
更に詳しくは、写真感光材料等のウエブの既塗布面と
は反対側の面を、浮上支持しながら連続状に走行させて
1種または2種以上の塗布液を塗布する装置に関し、特
に連続的な両面塗布を行うのに適したウエブ塗布装置に
関するものである。
は反対側の面を、浮上支持しながら連続状に走行させて
1種または2種以上の塗布液を塗布する装置に関し、特
に連続的な両面塗布を行うのに適したウエブ塗布装置に
関するものである。
従来、ウエブの両面塗布技術としては、種々の手段、
方法が知られている。
方法が知られている。
例えば、 ウエブの片面に塗布し、これをゲル化した後、ゲル化
した面を直接支持ロールに接触させて、反対面に連続し
て塗布する方法(特公昭48−44171号)。
した面を直接支持ロールに接触させて、反対面に連続し
て塗布する方法(特公昭48−44171号)。
小孔もしくはスリットを有するロール曲面から気体を
噴出してウエブを浮上させ、塗布機(コーター)の先端
をウエブに押しつけて塗布する方法(特公昭49−17853
号)。
噴出してウエブを浮上させ、塗布機(コーター)の先端
をウエブに押しつけて塗布する方法(特公昭49−17853
号)。
などが知られている。
しかし、上記従来技術では、 (1)ゲル化した面を支持する支持ロール上にわずかな
塵埃やキズがあっても、ゲル化した塗布面は乱されてし
まうし、ロール上に塗布層の一部が付着残存しても同様
であり、メインテナンスが極めて困難である。
塵埃やキズがあっても、ゲル化した塗布面は乱されてし
まうし、ロール上に塗布層の一部が付着残存しても同様
であり、メインテナンスが極めて困難である。
(2)支持ロールの周速度がウエブの搬送速度とわずか
でもずれれば、やはりゲル化した塗布層は大きく乱され
る。
でもずれれば、やはりゲル化した塗布層は大きく乱され
る。
また、特公昭49−17853号広報に記載の技術では、 (3)ウエブの巾が大きくなるとウエブの巾手方向の浮
き量差が大きくなり、塗布機先端をウエブに均等に押し
つけることができないので、ウエブ全面にわたって均一
な塗布層を得ることは難しい。
き量差が大きくなり、塗布機先端をウエブに均等に押し
つけることができないので、ウエブ全面にわたって均一
な塗布層を得ることは難しい。
(4)塗布機の前後でウエブの振動を迎える配慮がなさ
れていないため、塗布ムラを発生しやすい。
れていないため、塗布ムラを発生しやすい。
(5)塗布機を押しつけるという方法であるため写真感
光材料の塗布に一般的に用いられるスライドホッパー等
のビード塗布法を適用できないという欠点がある。
光材料の塗布に一般的に用いられるスライドホッパー等
のビード塗布法を適用できないという欠点がある。
このため、本発明者等は、連続的に走行するウエブを
はさんで、互いにほぼ対向する位置にコーターと気体噴
出器を配設し、該気体噴出器から前記ウエブに向かって
気体を噴出することにより、前記ウエブを無接触で浮上
支持しながら、前記コーターにより塗布を行うウエブ塗
布方法とその装置を提案し、実用に供してきた(特願昭
56−175801)。
はさんで、互いにほぼ対向する位置にコーターと気体噴
出器を配設し、該気体噴出器から前記ウエブに向かって
気体を噴出することにより、前記ウエブを無接触で浮上
支持しながら、前記コーターにより塗布を行うウエブ塗
布方法とその装置を提案し、実用に供してきた(特願昭
56−175801)。
上記従来のウエブ塗布装置では、ウエブの両面に連続
的塗布を行う場合に、ウエブ表面からの溶剤蒸発に起因
するトラブル発生の恐れがあるという問題点があった。
的塗布を行う場合に、ウエブ表面からの溶剤蒸発に起因
するトラブル発生の恐れがあるという問題点があった。
即ち、両面塗布工程では、ウエブの表面(気体噴出器
側の面)にほぼゲル化状態の乳剤などの塗布層を保持し
た状態で、ウエブを気体噴出器で浮上搬送する。そし
て、ウエブの裏面(コーター側の面)に、温度25〜40℃
の塗布液をコーターで塗布するのであるが、この高温塗
布液の付着によってウエブ温度が上昇する。この結果、
ウエブ表面の前記塗布層からの溶剤蒸発(水蒸気等)が
促進されることになるが、ウエブと気体噴出器のギャッ
プは非常に狭いため(通常数mm以下)、このギャップ空
間内で蒸発物質は瞬時に飽和状態となる。さらにここ
で、気体噴出器の表面温度やギャップ空間の雰囲気温度
がこの飽和状態の蒸発物質の温度より低いと、蒸発物質
が気体噴出器の表面で再凝縮して結露が生じ、この結露
がウエブ面に再付着するなどして、最終的にはウエブ裏
面に傷を発生する原因となる。
側の面)にほぼゲル化状態の乳剤などの塗布層を保持し
た状態で、ウエブを気体噴出器で浮上搬送する。そし
て、ウエブの裏面(コーター側の面)に、温度25〜40℃
の塗布液をコーターで塗布するのであるが、この高温塗
布液の付着によってウエブ温度が上昇する。この結果、
ウエブ表面の前記塗布層からの溶剤蒸発(水蒸気等)が
促進されることになるが、ウエブと気体噴出器のギャッ
プは非常に狭いため(通常数mm以下)、このギャップ空
間内で蒸発物質は瞬時に飽和状態となる。さらにここ
で、気体噴出器の表面温度やギャップ空間の雰囲気温度
がこの飽和状態の蒸発物質の温度より低いと、蒸発物質
が気体噴出器の表面で再凝縮して結露が生じ、この結露
がウエブ面に再付着するなどして、最終的にはウエブ裏
面に傷を発生する原因となる。
この発明は上記の点に鑑み、気体噴出器側のウエブ面
の塗布層からの蒸発物質が、前記ギャップ空間内で再凝
結する恐れのないウエブ塗布装置を提供することを目的
としている。
の塗布層からの蒸発物質が、前記ギャップ空間内で再凝
結する恐れのないウエブ塗布装置を提供することを目的
としている。
上記の目的を達成するためこの発明は、片面側に未乾
固状態の既塗布層を有する連続走行ウエブを挟んで、互
いにほぼ対向する位置にコーターと気体噴出器を配設
し、該気体噴出器から前記ウエブの既塗布層側の面に向
かって気体を噴出することにより、前記ウエブを浮上支
持しながら前記コーターによって未塗布面側に塗布を行
うウエブ塗布装置において、前記噴出気体を、前記気体
噴出器上を走行する前記ウエブの既塗布層の最高表面温
度より高温の気体とする手段を備え、気体噴出器とウエ
ブのギャップ空間内雰囲気温度および気体噴出器の表面
温度を、ウエブの既塗布層の温度より高くして再凝結を
防止できるように構成したものである。
固状態の既塗布層を有する連続走行ウエブを挟んで、互
いにほぼ対向する位置にコーターと気体噴出器を配設
し、該気体噴出器から前記ウエブの既塗布層側の面に向
かって気体を噴出することにより、前記ウエブを浮上支
持しながら前記コーターによって未塗布面側に塗布を行
うウエブ塗布装置において、前記噴出気体を、前記気体
噴出器上を走行する前記ウエブの既塗布層の最高表面温
度より高温の気体とする手段を備え、気体噴出器とウエ
ブのギャップ空間内雰囲気温度および気体噴出器の表面
温度を、ウエブの既塗布層の温度より高くして再凝結を
防止できるように構成したものである。
以下この発明を添付図面に示す一実施例によって説明
する。
する。
第1図は、この発明のウエブ塗布装置の全体構成を示
す縦断面図、第2図はビードギャップ部の斜視図、第3
図は気体噴出器の別例を示す断面図、第4図は多孔質媒
体を使用した気体噴出器の例を示す断面図である。
す縦断面図、第2図はビードギャップ部の斜視図、第3
図は気体噴出器の別例を示す断面図、第4図は多孔質媒
体を使用した気体噴出器の例を示す断面図である。
図において、1は第一コーター、2は第二コーター
で、該コーター1,2はウエブ3の導入部D1と導出部D2に
それぞれこの順序で設けられている。また該コーター1,
2は、各々湧出スリット1a,1b,および2a,2bを備え、該ス
リット1a,1b,および2a,2bから湧出する塗布液Lによっ
て、二層塗布を行えるようになっている。即ち、第一コ
ーター1は、導入部D1付近でウエブ3の表面3aに、第二
コーター2は導出部D2付近でウエブ3の裏面3bに塗布液
Lをそれぞれ塗布し、ウエブ3の両面塗布を実現できる
ように構成されている。
で、該コーター1,2はウエブ3の導入部D1と導出部D2に
それぞれこの順序で設けられている。また該コーター1,
2は、各々湧出スリット1a,1b,および2a,2bを備え、該ス
リット1a,1b,および2a,2bから湧出する塗布液Lによっ
て、二層塗布を行えるようになっている。即ち、第一コ
ーター1は、導入部D1付近でウエブ3の表面3aに、第二
コーター2は導出部D2付近でウエブ3の裏面3bに塗布液
Lをそれぞれ塗布し、ウエブ3の両面塗布を実現できる
ように構成されている。
前記ウエブ3は、補助ローラ4に接触支持されて導入
部D1に搬入された後、主ローラ5に接触支持されて回り
込み、前記第一コーター1の近傍を通過、該コーター1
で表面3aに塗布された後、冷風ゾーン6へと搬送される
ようになっている。7,8は減圧チャンバで、該チャンバ
7,8は、各コーター1,2の塗布液Lからなるビード(コー
ターからウエブ表面に架橋された状態の塗布液)部を適
宜吸引して、塗布液Lのウエブ表面への転移を安定化す
るためのものである。該チャンバ7は第一コーター1の
ビードギャップB1の下側、チャンバ8は第二コーター2
のビードギャップB2の下側にそれぞれ設けられている。
部D1に搬入された後、主ローラ5に接触支持されて回り
込み、前記第一コーター1の近傍を通過、該コーター1
で表面3aに塗布された後、冷風ゾーン6へと搬送される
ようになっている。7,8は減圧チャンバで、該チャンバ
7,8は、各コーター1,2の塗布液Lからなるビード(コー
ターからウエブ表面に架橋された状態の塗布液)部を適
宜吸引して、塗布液Lのウエブ表面への転移を安定化す
るためのものである。該チャンバ7は第一コーター1の
ビードギャップB1の下側、チャンバ8は第二コーター2
のビードギャップB2の下側にそれぞれ設けられている。
前記冷風ゾーン6は、ウエブ3の表面3aに塗られた塗
布液Lを冷却してゲル化を促進するためのもので、ウエ
ブ3の裏面3b(未塗布面)を接触支持することで冷却し
ながら搬送する搬送ローラ群9と、ウエブ3の表面3a
(既塗布面)に冷風を当てて冷却する小孔(またはスリ
ット)群10とを備えている。冷風ゾーン6内の温度は塗
布条件(塗布液Lの温度、塗膜の厚さ、塗布速度など)
やウエブ走行条件(ウエブ温度、ウエブ厚、ウエブ走行
速度など)にもよるが、通常、冷風ゾーン6を出て第二
コーター2に搬送される時のウエブ3の温度が2〜10℃
前後となるよう調整されている。
布液Lを冷却してゲル化を促進するためのもので、ウエ
ブ3の裏面3b(未塗布面)を接触支持することで冷却し
ながら搬送する搬送ローラ群9と、ウエブ3の表面3a
(既塗布面)に冷風を当てて冷却する小孔(またはスリ
ット)群10とを備えている。冷風ゾーン6内の温度は塗
布条件(塗布液Lの温度、塗膜の厚さ、塗布速度など)
やウエブ走行条件(ウエブ温度、ウエブ厚、ウエブ走行
速度など)にもよるが、通常、冷風ゾーン6を出て第二
コーター2に搬送される時のウエブ3の温度が2〜10℃
前後となるよう調整されている。
11は気体噴出器で、該噴出器11はウエブ3の表面3a
(既塗布面)を浮上支持して保護しながらウエブ3を第
二コーター2の近傍で回り込ませ、裏面3b(未塗布面)
に塗布液Lを塗布するためのものである。即ち、気体噴
出器11の外殻のウエブ抱き面11aには微小噴出孔Fが多
数設けられ、噴出器11内の気体Kをウエブ3の表面3aに
向けて噴出し、コーター2による塗布を行いながらウエ
ブ3を浮上搬送できるようになっている。
(既塗布面)を浮上支持して保護しながらウエブ3を第
二コーター2の近傍で回り込ませ、裏面3b(未塗布面)
に塗布液Lを塗布するためのものである。即ち、気体噴
出器11の外殻のウエブ抱き面11aには微小噴出孔Fが多
数設けられ、噴出器11内の気体Kをウエブ3の表面3aに
向けて噴出し、コーター2による塗布を行いながらウエ
ブ3を浮上搬送できるようになっている。
ここで、気体噴出器11から噴出される噴出気体Kは、
噴出気体Kの温度を上昇させる手段(ヒーター等、特に
図示せず)によって、気体噴出器11上を走行する間のウ
エブ3の表面3a(既塗布面)の最高表面温度より高くな
っている。即ち、冷風ゾーン6を通過したウエブ3の温
度T1は通常約2〜10℃まで冷却され噴出器11に搬送され
るが、コーター2によって温度T2=約35℃の塗布液が表
面2aに塗布されるため、裏面3bの温度T3は約17℃まで上
昇しつつ、噴出器11のウエブ抱き面11aに沿って浮上搬
送される。そこで、噴出器11から噴出される気体Kの温
度T4を裏面3bの温度T3より高温(例えば約20℃)とし、
裏面3bの塗布層からの蒸発物質が再凝結することを防止
できるようになっている。
噴出気体Kの温度を上昇させる手段(ヒーター等、特に
図示せず)によって、気体噴出器11上を走行する間のウ
エブ3の表面3a(既塗布面)の最高表面温度より高くな
っている。即ち、冷風ゾーン6を通過したウエブ3の温
度T1は通常約2〜10℃まで冷却され噴出器11に搬送され
るが、コーター2によって温度T2=約35℃の塗布液が表
面2aに塗布されるため、裏面3bの温度T3は約17℃まで上
昇しつつ、噴出器11のウエブ抱き面11aに沿って浮上搬
送される。そこで、噴出器11から噴出される気体Kの温
度T4を裏面3bの温度T3より高温(例えば約20℃)とし、
裏面3bの塗布層からの蒸発物質が再凝結することを防止
できるようになっている。
しかして、両面未塗布のウエブ3は補助ローラ4に接
触支持されて導入部D1に搬入され、主ローラ5に接触支
持されながら第一コーター1の近傍を回り込み、湧出ス
リット1a,1bから湧出される塗布液Lによって表面3aに
二層塗布される。次にウエブ3は冷風ゾーン6内で小孔
群10からの冷風を浮けながら搬送ローラ9で接触支持搬
送されて10℃前後にまで冷却され、気体噴出器11へと搬
送される。噴出器11のウエブ抱き面11aに既塗布状態の
表面3aを浮上支持されたウエブ3は、第二コーター2に
よって裏面3bが塗布される。ここで、30〜40℃以上の高
温塗布液Lが裏面3bに付着するためウエブ3の温度が上
昇し、表面3a(既塗布面)の温度も上昇する。このた
め、表面3aの塗布層から溶剤物質が蒸発するが、気体噴
出器11の微小噴出孔Fから噴出される気体は約20℃とウ
エブ3の表面3aの既塗布面の最高表面温度より高温であ
るため、蒸発した溶剤物質が再凝結することはない。従
って、気体噴出器11の表面に結露は発生せず、第二コー
ター2のビードギャップB2の周囲雰囲気も一定維持され
るから、ウエブ3は両面を均一に塗布されて導出部D2へ
と搬送され、両面塗布工程が終了する。
触支持されて導入部D1に搬入され、主ローラ5に接触支
持されながら第一コーター1の近傍を回り込み、湧出ス
リット1a,1bから湧出される塗布液Lによって表面3aに
二層塗布される。次にウエブ3は冷風ゾーン6内で小孔
群10からの冷風を浮けながら搬送ローラ9で接触支持搬
送されて10℃前後にまで冷却され、気体噴出器11へと搬
送される。噴出器11のウエブ抱き面11aに既塗布状態の
表面3aを浮上支持されたウエブ3は、第二コーター2に
よって裏面3bが塗布される。ここで、30〜40℃以上の高
温塗布液Lが裏面3bに付着するためウエブ3の温度が上
昇し、表面3a(既塗布面)の温度も上昇する。このた
め、表面3aの塗布層から溶剤物質が蒸発するが、気体噴
出器11の微小噴出孔Fから噴出される気体は約20℃とウ
エブ3の表面3aの既塗布面の最高表面温度より高温であ
るため、蒸発した溶剤物質が再凝結することはない。従
って、気体噴出器11の表面に結露は発生せず、第二コー
ター2のビードギャップB2の周囲雰囲気も一定維持され
るから、ウエブ3は両面を均一に塗布されて導出部D2へ
と搬送され、両面塗布工程が終了する。
この発明の気体噴出器に用いる噴出気体Kとしては、
N2ガス、空気等、安全上問題のないものであれば何でも
良いが、最も一般的には空気である。浮上支持部におい
て反対面に塗布された被塗布ウエブは、その後、図示し
ない冷風ゾーンにおいて無接触の状態で両面に冷風を当
てながら塗布層をゲル化した後、無接触乾燥ゾーンへ搬
送されていくが、この発明によれば、この無接触でのゲ
ル化する部分あるいは無接触乾燥ゾーンにおいて、被塗
布ウエブが走行方向に垂直な方向に変動(又は振動)し
ても、浮上支持部において吸収されて伝播せず、均一な
塗布が可能であることがわかった。
N2ガス、空気等、安全上問題のないものであれば何でも
良いが、最も一般的には空気である。浮上支持部におい
て反対面に塗布された被塗布ウエブは、その後、図示し
ない冷風ゾーンにおいて無接触の状態で両面に冷風を当
てながら塗布層をゲル化した後、無接触乾燥ゾーンへ搬
送されていくが、この発明によれば、この無接触でのゲ
ル化する部分あるいは無接触乾燥ゾーンにおいて、被塗
布ウエブが走行方向に垂直な方向に変動(又は振動)し
ても、浮上支持部において吸収されて伝播せず、均一な
塗布が可能であることがわかった。
尚、この発明で使用する被塗布ウエブとしては、ポリ
エチレンテレフタレート、三酢酸セルロース等のプラス
チックフィルム、ペーパー等写真感光材料用ウエブ等を
使用することができる。また、気体噴出器の浮上支持部
の材質は特に制約はなく、中空部の内圧に耐え得るもの
であれば何でも良いが、表面にハードクロムメッキを施
した真ちゅう鋼あるいはステンレス鋼が望ましく、この
場合のように貫通孔を設けるさいには穴あけ加工の容易
さを考えるとベークライトあるいはアクリル樹脂等のプ
ラスチック材料も用いることができる。
エチレンテレフタレート、三酢酸セルロース等のプラス
チックフィルム、ペーパー等写真感光材料用ウエブ等を
使用することができる。また、気体噴出器の浮上支持部
の材質は特に制約はなく、中空部の内圧に耐え得るもの
であれば何でも良いが、表面にハードクロムメッキを施
した真ちゅう鋼あるいはステンレス鋼が望ましく、この
場合のように貫通孔を設けるさいには穴あけ加工の容易
さを考えるとベークライトあるいはアクリル樹脂等のプ
ラスチック材料も用いることができる。
以上この発明について説明したが、この発明の実施例
はこれに限定されず、気体噴出器としては無接触支持部
においてその外表面として支持体との間隙に高静圧を保
つため連続した曲面を有し、該曲面から気体が噴出可能
であり、かつこの発明の条件さえ満足すればどんなもの
でもよく、外形がロール状であったり、気体を気体噴出
器の内部から外部へ通過させる部分が貫通孔であったり
する必要はなく、他の構成の気体噴出器の配した塗布装
置でもよい。たとえば気体噴出器の形としては、半円筒
形でも楕円筒形でも良いし、該気体噴出器の他の一例を
示す第3図のような浮上支持部のみ外表面に曲率をもた
せ、他は平面で構成されたような形でもよい。一方、気
体噴出器内部に供給された気体を外部へと通過させる部
分は、気体を通過させるとともに圧力損失を与えること
が大きな役割である。この条件さえ満たされればどんな
形式でも良いわけで、貫通孔とする場合もその形は丸穴
でも多角形の穴でも良いし、また第4図に示す如く焼結
金属性等の多孔質体Pによって浮上支持部の気体噴出器
外殻を構成するような形式でも良い。さらに気体噴出器
を中空とせずに、その気体入口から浮上支持部における
外表面に至るまですべて前記の様な多孔質体によって構
成することも可能である。
はこれに限定されず、気体噴出器としては無接触支持部
においてその外表面として支持体との間隙に高静圧を保
つため連続した曲面を有し、該曲面から気体が噴出可能
であり、かつこの発明の条件さえ満足すればどんなもの
でもよく、外形がロール状であったり、気体を気体噴出
器の内部から外部へ通過させる部分が貫通孔であったり
する必要はなく、他の構成の気体噴出器の配した塗布装
置でもよい。たとえば気体噴出器の形としては、半円筒
形でも楕円筒形でも良いし、該気体噴出器の他の一例を
示す第3図のような浮上支持部のみ外表面に曲率をもた
せ、他は平面で構成されたような形でもよい。一方、気
体噴出器内部に供給された気体を外部へと通過させる部
分は、気体を通過させるとともに圧力損失を与えること
が大きな役割である。この条件さえ満たされればどんな
形式でも良いわけで、貫通孔とする場合もその形は丸穴
でも多角形の穴でも良いし、また第4図に示す如く焼結
金属性等の多孔質体Pによって浮上支持部の気体噴出器
外殻を構成するような形式でも良い。さらに気体噴出器
を中空とせずに、その気体入口から浮上支持部における
外表面に至るまですべて前記の様な多孔質体によって構
成することも可能である。
なお、被塗布支持体の片側及び反対面に塗布する方法
としては、ビード塗布法、エクストルージヨン塗布法、
流延塗布法等従来公知の方法を用いることができる。
としては、ビード塗布法、エクストルージヨン塗布法、
流延塗布法等従来公知の方法を用いることができる。
上記のようにこの発明は、片面側に未乾固状態の既塗
布層を有する連続走行ウエブ挟んで、互いにほぼ対向す
る位置にコーターと気体噴出器を配設し、該気体噴出器
から前記ウエブの既塗布層側の面に向かって気体を噴出
することにより、前記ウエブを浮上支持しながら前記コ
ーターによって未塗布面側に塗布を行うウエブ塗布装置
において、前記噴出気体を、前記気体噴出器上を走行す
る前記ウエブの既塗布層の最高表面温度より高温の気体
とする手段を備えたことを特徴としているので、気体噴
出器表面の温度がウエブ裏面の温度より低くなることは
ない。このため、ウエブ裏面からの蒸発物質が、ギャッ
プ空間や噴出器表面で再凝結する恐れはない。従って、
蒸発物質の結露発生による傷の誘発などのトラブルを完
全に防止することができ、品質保全上の効果が抜群であ
る。
布層を有する連続走行ウエブ挟んで、互いにほぼ対向す
る位置にコーターと気体噴出器を配設し、該気体噴出器
から前記ウエブの既塗布層側の面に向かって気体を噴出
することにより、前記ウエブを浮上支持しながら前記コ
ーターによって未塗布面側に塗布を行うウエブ塗布装置
において、前記噴出気体を、前記気体噴出器上を走行す
る前記ウエブの既塗布層の最高表面温度より高温の気体
とする手段を備えたことを特徴としているので、気体噴
出器表面の温度がウエブ裏面の温度より低くなることは
ない。このため、ウエブ裏面からの蒸発物質が、ギャッ
プ空間や噴出器表面で再凝結する恐れはない。従って、
蒸発物質の結露発生による傷の誘発などのトラブルを完
全に防止することができ、品質保全上の効果が抜群であ
る。
第1図は、この発明のウエブ塗布装置の全体構成を示す
縦断面図、第2図はビードギャップ部の斜視図、第3図
は気体噴出器の別例を示す断面図、第4図多孔質体を使
用した気体噴出器を例を示す断面図である。 1……第一コーター 2……第二コーター 1a、1b、2a、2b……湧出スリット 3……ウエブ 3a……ウエブ表面 3b……ウエブ裏面 4……補助ローラ 5……主ローラ 6……冷風ゾーン 7、8……減圧チャンバ 9……搬送ローラ群 10……小孔群 11……気体噴出器 11a……ウエブ抱き面 11b……非ウエブ抱き面 L……塗布液 F……微小噴出孔 K……噴出気体 P……多孔質体 B1、B2……ビードギャップ D1……導入部 D2……導出部
縦断面図、第2図はビードギャップ部の斜視図、第3図
は気体噴出器の別例を示す断面図、第4図多孔質体を使
用した気体噴出器を例を示す断面図である。 1……第一コーター 2……第二コーター 1a、1b、2a、2b……湧出スリット 3……ウエブ 3a……ウエブ表面 3b……ウエブ裏面 4……補助ローラ 5……主ローラ 6……冷風ゾーン 7、8……減圧チャンバ 9……搬送ローラ群 10……小孔群 11……気体噴出器 11a……ウエブ抱き面 11b……非ウエブ抱き面 L……塗布液 F……微小噴出孔 K……噴出気体 P……多孔質体 B1、B2……ビードギャップ D1……導入部 D2……導出部
Claims (1)
- 【請求項1】片面側に未乾固状態の既塗布層を有する連
続走行ウエブを挟んで、互いにほぼ対向する位置にコー
ターと気体噴出器を配設し、該気体噴出器から前記ウエ
ブの既塗布層側の面に向かって気体を噴出することによ
り、前記ウエブを浮上支持しながら前記コーターによっ
て未塗布面側に塗布を行うウエブ塗布装置において、前
記噴出気体を、前記気体噴出器上を走行する前記ウエブ
の既塗布層の最高表面温度より高温の気体とする手段を
備えたことを特徴とするウエブ塗布装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27242688A JP2534901B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ウエブ塗布装置 |
US07/426,435 US5136966A (en) | 1988-10-28 | 1989-10-25 | Web coating apparatus |
EP89311090A EP0366481B1 (en) | 1988-10-28 | 1989-10-27 | Web coating apparatus |
DE68924321T DE68924321T2 (de) | 1988-10-28 | 1989-10-27 | Beschichtungsvorrichtung für Gewebe. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27242688A JP2534901B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ウエブ塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02119966A JPH02119966A (ja) | 1990-05-08 |
JP2534901B2 true JP2534901B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=17513747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27242688A Expired - Fee Related JP2534901B2 (ja) | 1988-10-28 | 1988-10-28 | ウエブ塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534901B2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-28 JP JP27242688A patent/JP2534901B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02119966A (ja) | 1990-05-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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S533 | Written request for registration of change of name |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |