JP2534886B2 - 新規なグリセリン誘導体およびその誘導体を含有する血圧降下剤 - Google Patents

新規なグリセリン誘導体およびその誘導体を含有する血圧降下剤

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JP2534886B2
JP2534886B2 JP63070629A JP7062988A JP2534886B2 JP 2534886 B2 JP2534886 B2 JP 2534886B2 JP 63070629 A JP63070629 A JP 63070629A JP 7062988 A JP7062988 A JP 7062988A JP 2534886 B2 JP2534886 B2 JP 2534886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の産業上の利用分野] 本発明は、新規なグリセリン誘導体、その製造方法、
およびそのグリセリン誘導体を含有する血圧降下剤、並
びにこのグリセリン誘導体を製造するための中間体であ
る新規なグリセリン誘導体に関する。
[発明の背景] 近年において、血小板活性化因子[Platelet Activat
ing Factor、以下PAFと略す]に関する研究が進めら
れ、その種々の生理学的作用が明らかになってきた。
すなわちPAFは生体内機能として、アレルギー、炎
症、血小板凝集に関与しており、そして一方では、強力
な血圧降下作用を有することが判明している。[ネイチ
ャー、285巻、193(1980):European Journal of Pharm
acology,65,185-192(1980)] 従って、PAFの血小板凝集作用などの好ましくない作
用を低減させながら、その血圧降下作用を利用すること
を目的とした研究が行なわれてきた。
PAFとして機能するものとしては、グリセリン誘導体
が知られており、そのようなグリセリン誘導体について
も、各種の改良研究が行なわれている。
[発明の要旨] 本発明は、優れた血圧降下作用を示す一方、血小板凝
集作用などの好ましくない作用が低減された新規なグリ
セリン誘導体、およびその製造方法を提供することを目
的とする。
また、本発明は、上記の新規なグリセリン誘導体を利
用した血圧降下剤を提供することも、その目的とする。
また、本発明は、上記の新規なグリセリン誘導体を製
造するための中間体として有用な、後記の一般式(II)
で表わされる新規なグリセリン誘導体を提供することを
目的とする。
本発明の新規なグリセリン誘導体は、 一般式(I): [式中、R1は、炭素数10〜22の直鎖または分枝鎖アルキ
ル基を示し、R2は、炭素数1〜6の直鎖を示し、Qは一
もしくは二個の炭素数1〜4個のアルキル基を置換基と
して含んでいてもよいメチレン基もしくはプロペニレン
基を示し、lは1〜4の整数を示し、Yは、環形成窒素
原子が1または2個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖
アルキル基で置換されており、またその他の位置で炭素
数1〜6個のアルキルもしくはフェニル(置換基とし
て、弗素もしくは塩素を持っていてもよい)で置換され
ていてもよい、ピロリジニオ、ピペリジニオ、パーヒド
ロアゼピニオ、キノリニオ、イソキノリニオ、テトラヒ
ドロイソキノリニオ、テトラヒドロキノリニオ、チアゾ
リジニオ、テトラヒドロピリジニオ、チアゾリオ、ベン
ゾチアゾリオおよびピリジニオからなる群より選ばれる
四級窒素含有複素環基を示し(但し、−(Q)l−と含
窒素複素環基とはそれぞれの炭素原子を介して結合して
いる)を示し、そしてR5、R6およびR7は、それぞれ独立
に、水素もしくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖アル
キル基を示す] で表わされる化合物である。
上記の本発明の新規なグリセリン誘導体は、 一般式(II): [式中、R1、R5、R6、R7、Q、l、Yは、前記一般式
(I)で記載した意味を有する] で表わされる化合物を、R2で表わされる炭素数1〜6
の直鎖または分枝鎖アシル基を含むアシル化剤によりア
シル化することからなる方法により容易に製造すること
ができる。
また、本発明の新規なグリセリン誘導体は、 一般式: [式中、R1、R2、R5、R6およびR7は上記と同一の意味を
有する] で表わされる化合物を、塩基の存在下で、オキシ塩化リ
ンおよび一般式(V): H−O−(Q)l−Y・A- ・・・(V) [式中、Q、lおよびYは上記と同一の意味を有し、A-
はアニオンを示す] で表わされる化合物と反応させることによって製造する
こともできる。
[発明の効果] 本発明の新規なグリセリン誘導体は、優れた血圧降下
作用を示す一方、血小板凝集作用などの好ましくない作
用が低減されているため、血圧降下剤として有用性が高
い。また、本発明のグリセリン誘導体は抗腫瘍作用も示
す。
[発明の詳細な記述] 一般式(I)において、R1は、デシル、ウンデシル、
ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、アイコシル、ヘナイコシル、ドコシルのような炭素
数10〜22の直鎖または分枝鎖アルキル基を示す。R1は、
特に、炭素数12〜20の直鎖または分枝鎖アルキル基であ
ることが好ましい。
R2は、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイ
ルのような炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖アシル基を
示す。R2は、特に炭素数2〜6の直鎖アシル基であるこ
とが好ましい。
Qは、一もしくは二個の炭素数1〜4の低級アルキル
基を置換基として含んでいてもよいメチレン基またはプ
ロペニレン基(後述の実施例15参照)を表わす。lは1
〜4の整数であり、好ましくは、1または2である。
Yは、前述のように、環形成窒素原子が1または2個
の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換さ
れており、またその他の位置で炭素数1〜6個のアルキ
ルもしくはフェニル(置換基として、弗素もしくは塩素
を持っていてもよい、後述の実施例17及び化合物例(7
7)と(78)参照)で置換されていてもよい、ピロリジ
ニオ、ピペリジニオ、パーヒドロアゼピニオ、キノリニ
オ、イソキノリニオ、テトラヒドロイソキノリニオ、テ
トラヒドロキノリニオ、チアゾリジニオ、テトラヒドロ
ピリジニオ、チアゾリオ、ベンゾチアゾリオ及びピリジ
ニオからなる群より選ばれる四級窒素含有複素環基を示
し(但し、−(Q)l−と含窒素複素環基とはそれぞれ
の炭素原子を介して結合している)を示し、そしてR5
R6およびR7は、それぞれ独立に、水素もしくは炭素数1
〜6の直鎖または分枝鎖アルキル基を示す。
R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、水素、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1〜6の直
鎖または分枝鎖アルキル基を示す。R5、R6およびR7が、
すべて水素であるか、あるいはR5が、炭素数1〜6の直
鎖または分枝鎖アルキル基であり、R6とR7が共に水素で
あるか、あるいはR7が、炭素数1〜6の直鎖または分枝
鎖アルキル基であり、R6とR5が共に水素であることが特
に好ましい。
次に本発明の化合物の具体例を挙げる。
(1)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (2)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジエチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (3)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメ
チル・ホスフェート (4)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (5)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・
ホスフェート (6)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−
1−メチルプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3
−イルメチル・ホスフェート (7)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (8)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (9)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (10)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジエチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (11)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメ
チル・ホスフェート (12)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (13)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・
ホスフェート (14)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−
1−メチルプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2
−イルメチル・ホスフェート (15)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (16)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (17)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル
・ホスフェート (18)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメ
チル・ホスフェート (19)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル
・ホスフェート (20)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・
ホスフェート (21)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−
1−メチルプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4
−イルメチル・ホスフェート (22)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イ
ル)エチル・ホスフェート (23)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (24)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジエチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (25)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメ
チル・ホスフェート (26)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (27)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・
ホスフェート (28)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−
1−メチルプロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2
−イルメチル・ホスフェート (29)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ル)エチル・ホスフェート (30)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ル)エチル・ホスフェート (31)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (32)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジエチルピロリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (33)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イルメ
チル・ホスフェート (34)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート (35)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イルメチル・
ホスフェート (36)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−
1−メチルプロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−3
−イルメチル・ホスフェート (37)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (38)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イ
ル)エチル・ホスフェート (39)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルパーヒドロアゼピニオ−2−イ
ルメチル・ホスフェート (40)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルパーヒドロアゼピニオ−3−イ
ルメチル・ホスフェート (41)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート (42)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート (43)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート (44)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ニオ−2−イルメチル・ホスフェート (45)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジエチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ニオ−2−イルメチル・ホスフェート (46)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニ
オ−2−イルメチル・ホスフェート (47)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−1,3−チアゾリジニオ−4−イ
ルメチル・ホスフェート (48)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3,5,5−テトラメチル−1,3−チアゾリジニオ
−4−イルメチル・ホスフェート (49)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3,3−ジメチル−1,3−チアゾリジニオ−4−イル
メチル・ホスフェート (50)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリ
ジニオ−4−イルメチル・ホスフェート (51)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−2−(2−ピリジル)−1,3−
チアゾリジニオ−4−イルメチル・ホスフェート (52)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3−
チアゾリジニオ−4−イルメチル・ホスフェート (53)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリジ
ニオ−4−イルメチル・ホスフェート (54)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−2−(2−メチル)プロピル
−1,3−チアゾリジニオ−4−イルメチル・ホスフェー
ト (55)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジ
ニオ−3−イルメチル・ホスフェート (56)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニ
オ−3−イルメチル・ホスフェート (57)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・
ホスフェート (58)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3−エチル−4−メチルチアゾリオ−5−イル
エチル・ホスフェート (59)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3−ベンジル−4−メチルチアゾリオ−5−イ
ルエチル・ホスフェート (60)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イル)
エチル・ホスフェート (61)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルメチル・
ホスフェート (62)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・
ホスフェート (63)3−ヘキサデシルオキシ−2−プロピオニルオキ
シプロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチ
ル・ホスフェート (64)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・ホ
スフェート (65)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3−ベンジル−4−メチルチアゾリオ−5−イル
エチル・ホスフェート (66)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1−(3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イル)エ
チル・ホスフェート (67)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1−(2,3,4−トリメチルチアゾリオ−5−イ
ル)エチル・ホスフェート (68)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホス
フェート (69)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−メチルピリジニオ−3−イルメチル・ホス
フェート (70)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3−(1−メチルピリジニオ−3−イル)−2
−プロペニル・ホスフェート (71)2−アセチルオキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホス
フェート (72)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホスフ
ェート (73)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−4−フェニルピペリジニオ−
3−イルメチル・ホスフェート (74)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチル−4−フェニルピペリジニオ−3
−イルメチル・ホスフェート (75)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−メチルイソキノリニオ−3−イルメチル・
ホスフェート (76)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−フェニル−2−メチルイソキノリニオ−3
−イルメチル・ホスフェート (77)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−(2−フルオロフェニル)−2−メチルイ
ソキノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート (78)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1−(2−クロロフェニル)−2−メチルイソキ
ノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート (79)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリオ−2−イルエチル・ホ
スフェート なお、本発明の一般式(I)で示される化合物は、不
斉炭素によって生じる各々の異性体及びそれらの混合物
も含むものである。
本発明の一般式(I)で示される化合物は、次の方法
により製造することができる。すなわち、一般式(I
I): [式中、R1、R5、R6およびR7は、Q、lそしてYはそれ
ぞれ上記と同一の意味を示す] で表わされる化合物を、適当な有機溶媒中、必要により
塩基の存在下で、R2で表わされる炭素数1〜6の直鎖ま
たは分枝鎖アシル基を含むアシル化剤を利用してアシル
化することにより達成することができる。アシル化剤と
しては通常、酸無水物(R2−O−R2)または塩化アシル
(R2Cl)が使用される。
塩基としてはピリジン、トリエチルアミンなど通常の
塩基が使用され、必要により4−ジメチルアミノピリジ
ンのような触媒を使用することもできる。有機溶媒とし
ては、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四
塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類等が使用される
が、用いるアシル化剤または塩基をそのまま溶媒として
使用することもできる。反応温度及び時間については特
に限定はないが、通常0℃から用いる溶媒の沸点まで、
30分から24時間が好ましい。
反応終了後、溶媒を留去し、必要ならばシリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製して、目的化合物の純品を
得ることができる。
なお上記の出発物質(II)は、新規化合物であり、下
記の方法に準じて製造することができる。
[上記の各式で、Phはフェニル基を示し、A-は塩素、臭
素、ヨウ素、トシルイオンなどのアニオンを示し、R1
R5、R6およびR7、Q、lそしてYは前記と同じ] 出発原料の一般式(III)の化合物で、R1がヘキサン
デシルで、R5、R6およびR7が水素であるものは公知[ア
ーノルド(D.Arnold)ら、リッビッヒス・アナレーン・
デル・ケミー(Liebigs Ann.Chem.)、709巻、234〜239
頁(1967年)]であり、その他の化合物も同様に合成す
ることができる。
リン酸化としては、たとえばオキシ塩化リンのような
リン酸化剤を反応させた後、化合物(V)と反応させる
か、あるいは加水分解したのち、たとえばトリクロロア
セトニトリルのようなリン酸の活性化剤共存下、化合物
(V)と反応させる方法が挙げられる。反応終了後イオ
ン交換樹脂または炭酸銀、酢酸銀のような銀塩で処理す
ることにより化合物(VI)が得られる。さらに、化合物
(VI)のベンジル基を接触還元法(たとえば水素雰囲気
下、パラジウム炭素、パラジウム黒、二酸化白金のよう
な水素化触媒存在下で行なう。)にて除去すれば化合物
(II)が得られる。これらの方法は、全て公知であり、
溶媒、反応温度、時間などは適宜変換して行なうことが
できる。
以上、本発明化合物(I)の代表的な製造方法を記し
たが、これらの方法以外の公知の反応を応用することに
よっても製造することができる。たとえば、一般式
(X): [式中、R1、R2、R5、R6およびR7は、それぞれ前記と同
一の意味を有する。] で表わされる化合物を、塩基の存在下にオキシ塩化リ
ンおよび一般式(V): HO-(Q)l−Y・A- [ただし、Q、l、およびYはそれぞれ前記と同一の意
味を有し、A-はアニオンを示す。] で表わされる塩と反応させる方法によっても、容易に
製造することができる。
上記の製造方法は、たとえば、下記に示す方法により
実施される。
[ただし、Lはトリチル又はベンジルである] [P1、R2、R5、R6およびR7、そしてQ、lおよびYは前
記と同じ] この方法はリン酸化する前にアシル化する方法であ
り、化合物(X)において、R1がヘキサデシル、R2がア
セチルで、R5、R6およびR7が水素であり、sn体のものは
公知[例えば、シンセシス(Synthesis),1982年、399
〜402頁]であり、その他の化合物も同様に合成するこ
とができる。リン酸化以降は、本発明の製造法に関して
前記した方法と、用いる反応試剤は全く同一であり、反
応条件、溶媒などは適宜応用することができる。
次に、本発明のグリセリン誘導体(I)の血圧降下作
用及び血小板凝集作用の薬理実験結果を示す。
[血圧降下作用:静脈内投与] (試験方法) ペントバルビタールナトリウム50mg/kgを腹腔内投与
して麻酔したウィスター系雄性ラット(平均体重420g)
を背位に固定し、左大腿動脈より血圧を測定した。試験
対象の薬物は、ウシ血清アルブミンを0.25%含有する生
理食塩液に溶解し、この溶液を右大腿静脈より投与し
た。
(試験結果) 得られた数値に基づいて作成した用量反応曲線より、
平均血圧を50mmHg下降させるに必要な用量(MABP50)を
求めた。
(A)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート(後記実施例1) MABP50=24ng/kg (B)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート(実施例2) MABP50=132ng/kg (C)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート(実施例3) MABP50=58ng/kg (D)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル
・ホスフェート(実施例4) MABP50=970ng/kg (E)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ル)エチル・ホスフェート(実施例5) MABP50=58ng/kg (F)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート(実施例6) MABP50=3.2μg/kg (G)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ニオ−2−イルメチル・ホスフェート(実施例7) MABP50=110ng/kg (H)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−1,3−チアゾリジニオ−4−イ
ルメチル・ホスフェート(実施例8) MABP50=32ng/kg (I)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジ
ニオ−3−イルメチル・ホスフェート(実施例9) MABP50=24ng/kg (J)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリ
ジニオ−4−イルメチル・ホスフェート(実施例10) MABP50=160ng/kg(生成物A) MABP50=350ng/kg(生成物B) (K)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・
ホスフェート(実施例11) MABP50=0.23ng/kg (L)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホス
フェート(実施例12) MABP50=195ng/kg (M)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニ
オ−3−イルメチル・ホスフェート(実施例17) MABP50=640ng/kg (N)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・ホ
スフェート(実施例19) MABP50=67ng/kg [血圧降下作用:経口投与] (試験方法) エーテル麻酔下に、雄性自然発症高血圧ラット(平均
体重359g)を背位に固定して、左大腿動脈にカニュレー
ションし、血圧を測定した。試験対象の薬物は、蒸留水
に溶解し、この溶液を強制経口投与した。
[血小板凝集作用] (試験方法) 雄性日本白色種家兎をペントバルビタール麻酔し、頸
動脈より採取した血液(3.13%クエン酸Naを1/10容含
む)より常法にしたがってPlatelet Rich Plasma(PR
P)およびPlatelet Poor Plasma(PPP)を調製し実験に
用いた。
なお、血小板数はPRPをPPPで希釈して約30万/mm3
した。
血小板凝集の測定は、Platelet Aggregation Tracer
PAT-4A(二光バイオサイエンス)を用いて行なった。PR
P190μl中に最終濃度2×10-10〜2×10-4Mになるよう
に被検薬液10μlを添加し、凝集曲線を記録した。
被検薬液の調製には、牛血清アルブミンを0.25%含有
する生理食塩液を用いた。
(結果) 凝集曲線より求めたEC50値を以下に示す。
(A)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート(後記実施例1) EC50=5.0×10-10M (B)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート(実施例2) EC50=1.0×10-8M (C)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート(実施例3) EC50=1.5×10-9M (D)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル
・ホスフェート(実施例4) EC50=9.0×10-8M (E)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ル)エチル・ホスフェート(実施例5) EC50=2.4×10-9M (F)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリニオ−3−イルメチル・ホスフェート(実施例6) EC50=1.8×10-7M (G)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ニオ−2−イルメチル・ホスフェート(実施例7) EC50=5.0×10-8M (H)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−1,3−チアゾリジニオ−4−イ
ルメチル・ホスフェート(実施例8) EC50=5.2×10-10M (J)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリ
ジニオ−4−イルメチル・ホスフェート(実施例10) EC50=6.7×10-7M(生成物A) EC50=7.4×10-7M(生成物B) (K)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・
ホスフェート(実施例11) EC50=3.2×10-9M (L)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホス
フェート(実施例12) EC50=8.5×10-8M (M)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニ
オ−3−イルメチル・ホスフェート(実施例17) EC50=7.7×10-8M (N)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブ
チル・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・ホ
スフェート(実施例19) EC50=7.3×10-8M 次に、本発明のグリセリン誘導体の血小板凝集抑制作
用の薬理実験結果を示す。
また、実施例16で得られた化合物2−アセチルオキシ
−3−ヘキサデシルオキシプロピル・1−(1−フルオ
ロフェニル)−2−メチルイソキノリニオ−3−イルメ
チル・ホスフェートは、血小板凝集作用は示さず、PAF
による血小板凝集を抑制した。
以上の試験結果から明らかなように、本発明のグリセ
リン誘導体は優れた血圧降下作用を示し、一方、問題と
なる血小板凝集作用は低いレベルにある。
本発明のグリセリン誘導体は、たとえば錠剤、顆粒
剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤のよ
うな剤形で、通常有効成分とし、経口投与の場合、1回
当り10μg/kg〜0.5mg/kgとするのが好ましく、症状に応
じて1〜4回投与するのが好都合である。なお、投与量
は対象患者の状態、投与方法に応じて適宜増減される。
上記の各種製剤は通常用いられる担体もしくは賦形剤
を含むものである。
次に、本発明のグリセリン誘導体の製造法および調剤
例を実施例により説明する。なお、ホスフェートとして
示された化合物は分子内塩の形態にある。参考例は、本
発明のグリセリン誘導体の製造に利用される原料の製造
例を示す。
[参考例1] 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピロリジニウム
・p−トルエンスルホネート 1−メチル−2−ピロリジンメタノール1.47gをアセ
トン10mlに溶解し、これにp−トルエンスルホン酸メチ
ル2.38gを滴下した。室温で攪拌、更に加熱還流し冷却
後、析出した結晶を濾過乾燥し、目的物2.67gを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 1.5〜2.2(m,4H), 2.28(s,3H), 2.94(s,3H), 3.17(s,3H), 3.3〜3.9(m,5H), 5.25〜5.5(m,1H), 6.95〜7.6(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3400,3050,2960,2900,1475,1190,1130,1040,1015,820,6
90,575 [参考例2] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルア
ミン0.35mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶
解し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下にて2−
ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパ
ノール407mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴
下する。室温で30分間攪拌後、参考例1で得た四級塩45
2mgおよび乾燥ピリジン10ml溶液を加える。室温で一夜
攪拌後、重曹560mg、水1.25mlを加えて減圧下溶媒を留
去する。次にトルエン−塩化メチレン混合溶媒(v/v=1
/1)15mlを加え、不溶物を濾別し、母液を減圧下濃縮し
て得られる残渣をテトラヒドロフラン−水(v/v−95/
5)に溶解し、アンバーライトMB-3のイオン交換樹脂カ
ラムを通す。テトラヒドロフラン−水(前述に同じ)で
溶出し、減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル:水=70:30:5)にて精製して目的物212mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 1.7〜4.1(m,22H), 4.69(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3050,3020,2920,2850,1465,1230,1190,1165,840 [中間体実施例] 3−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・1,
1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホスフェ
ート 参考例2で得たベンジルエーテル体162mgをエタノー
ル20mlに溶解し、5%パラジウム−炭素20mgを加え、水
素気流下50℃で一夜攪拌する。反応液を冷却後、触媒を
濾別し、母液を減圧下濃縮して目的物111mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.3(m,24H) IR(KBr)cm-1; 3420,2920,2850,1470,1230,1100,1070,960,840,720,520 [参考例3] 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピペリジニウム
・p−トルエンスルホネート 1−メチル−2−ピペリジンメタノール2.58g,p−ト
ルエンスルホン酸メチル3.72gより参考例1と同様にし
て目的物4.95gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 1.3〜1.9(m,6H) 2.32(s,3H), 3.40(s,3H), 3.1〜3.6(m,2H), 3.36(s,3H), 3.7〜4.0(m,2H), 5.34(t,1H), 7.0〜7.8(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3325,2925,1490,1470,1445,1190,1125,1040,1000,810,6
80,560 [参考例4] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、参考例3で得た四級塩500mg、オキ
シ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8mlより、参
考例2と同様にして目的物300mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.66(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,1460,1230,1080,830,740,690,520 [中間体実施例2] 3−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・1,
1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホスフェ
ート 参考例4で得たベンジルエーテル体300mg、5%パラ
ジウム−炭素50mg、エタノール30mlより、中間体実施例
1と同様にして目的物220mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.2(m,26H) IR(neat)cm-1; 3400,2910,2850,1465,1220,1080 [参考例5] 1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメチルピペリジニウム
・p−トルエンスルホネート 1−メチル−3−ピペリジンメタノール2.58g、p−
トルエンスルホン酸メチル3.72gより参考例1と同様に
して目的物5.13gを得た。mp:130〜132℃1 H NMR(DMSO-d6)δ; 0.8〜2.1(m,5H) 2.29(S,3H), 2.6〜3.6(m,6H) 3.03(S,3H), 3.11(s,3H), 4.79(t,1H), 6.9〜7.6(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3360,3050,3020,2940,2910,2860,1480,1450,1215,1190,
1045,1010,820,700,560 [参考例6] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・ホス
フェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、参考例5で得た四級塩473mg、オキ
シ塩化リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン10mlよ
り、参考例2と同様にして目的物250mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.0(m,26H), 4.70(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3060,3020,2930,2860,1640,1460,1220,1090,1070 [中間体実施例3] 3−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・1,
1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・ホスフェ
ート 参考例6で得たベンジルエーテル体195mg、5%パラ
ジウム−炭素15mg、エタノール15mlより中間体実施例1
と同様にして目的物126mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.0(m,26H) IR(KBr)cm-1; 3450,2930,2860,1470,1230,1090,1070,1040 [参考例7] 1,1−ジメチル−4−ヒドロキシメチルピペリジニウム
・p−トルエンスルホネート 1−メチル−4−ピペリジンメタノール1.57g、p−
トルエンスルホン酸メチル2.26gより参考例1と同様に
して目的物3.13gを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 1.2〜2.0(m,4H), 2.27(s,3H), 2.96(s,3H), 3.06(s,3H), 3.1〜3.5(m,7H) 4.60(t,1H), 7.0〜7.6(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3325,3010,2950,2850,2790,1470,1410,1390,1310,1280,
1200,1125,1075,1040,1010,920,810,670,565 [参考例8] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・ホス
フェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール812mg、参考例7で得た四級塩1g、オキシ
塩化リン0.2ml、トリエチルアミン0.6ml、アルミナカラ
ム処理のクロロホルム12ml、乾燥ピリジン16mlより、参
考例2と同様にして目的物820mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.9(m,6H), 3.00(s,3H), 3.08(s,3H), 3.0〜4.0(m,14H), 4.68(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1460,1370,1340,1220,1120,1070,1020,
980,920,850,700,540 [中間体実施例4] 3−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・1,
1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・ホスフェ
ート 参考例8で得たベンジルエーテル体770mg、5%パラ
ジウム−炭素150mg、エタノール100mlより中間体実施例
1と同様にして目的物650mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,36H), 1.3〜2.0(m6H), 3.08(s,3H), 3.14(s,3H), 3.2〜3.9(m,14H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1460,1220,1120,1080,990,940,920,850 [参考例9] 1,1−ジメチル−2−(2−ヒドロキシエチル)ピロリ
ジニウム・p−トルエンスルホネート 1−メチル−2−ピロリジンエタノール1g、p−トル
エンスルホン酸メチル1.41gより参考例1と同様にして
目的物2gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 1.5〜2.6(m,7H), 2.36(s,3H), 2.86(S,3H), 3.12(s,3H), 3.4〜3.8(m,4H), 7.1〜7.7(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3350,2925,1470,1180,1120,1030,1000,850,680,560 [参考例10] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イル)エチ
ル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406g、参考例9で得た四級塩500mg、オキ
シ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8mlより、参
考例2と同様にして目的物310mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.68(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2845,1460,1220,1090,1060,950,730 [中間体実施例5] 3−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・2
−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イル)エチル・
ホスフェート 参考例10で得たベンジルエーテル体260mg、5%パラ
ジウム−炭素50mg、エタノール30mlより中間体実施例1
と同様にして目的物220mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H) IR(KBr)cm-1; 3400,2925,2850,1470,1220,1060,955,880,820,720 [実施例1] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 中間体実施例1で得たヒドロキシ体100mgおよび無水
酢酸503mgをクロロホルム10mlに溶解し、トリエチルア
ミン199mgを加え、一夜加熱還流する。溶媒を減圧下留
去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:水=70:30:5)に精
製し、目的物100mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,6H), 1.3〜2.4(m,26H), 2.06(s,3H), 2.9〜4.3(m,17H), 4.9〜5.2(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2925,2855,1735,1470,1240,1100,1070 [実施例2] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 中間体実施例2で得たヒドロキシ体190mg、無水酢酸4
ml、乾燥ピリジン1ml、塩化エチレン10mlより実施例1
と同様にして目的物80mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.0(m,8H), 2.04(s,3H), 3.1〜4.3(m,17H), 4.9〜5.1(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2860,1740,1460,1370,1250,1190,1120,1090,
1045,1020,1000,980,945,810,720,690 [実施例3] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・ホス
フェート 中間体実施例3で得たヒドロキシ体109mg、無水酢酸5
34mg、トリエチルアミン211mg、クロロホルム10mlよ
り、実施例1と同様にして目的物75mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.0(m,6H), 2.05(s,3H), 2.2〜4.0(m,19H), 4.9〜5.2(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3450,2925,2850,1735,1470,1375,1240,1095,1070,1040 [実施例4] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・ホス
フェート 中間体実施例4で得たヒドロキシ体600mg、無水酢酸1
2ml、乾燥ピリジン3mlより実施例1と同様にして目的物
260mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.0(m,6H), 2.04(s,3H), 3.08(s,3H), 3.14(s,3H), 3.3〜4.5(m,13H), 5.0〜5.2(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1730,1460,1370,1280,1070,980,920,84
0,800,540 [実施例5] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イル)エチ
ル・ホスフェート 中間体実施例5で得たヒドロキシ体200mg、無水酢酸1
g、トリエチルアミン400mg、クロロホルム20mlより、実
施例1と同様にして目的物130mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.4(m,9H), 2.04(s,3H), 2.8〜4.3(m,16H), 4.9〜5.2(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2840,1730,1460,1370,1230,1090,1060,1020,
950,810,710 [参考例11] 2,2−ジメチル−3−ヒドロキシメチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリニウム・p−トルエンスルホネート 封管中で、1,2,3,4−テトラヒドロ−3−イソキノリ
ンメタノール1.80gと90%ギ酸1.69gおよび35%ホルマリ
ン1.04gの混合物を140℃、16時間加熱した。反応液を冷
却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ
性にした。次いで、炭酸ナトリウムを加え、遊離した油
層をクロロホルムで抽出した。抽出物を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。このように
して1.95gの2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−3−
イソキノリンメタノールを得た。
2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−3−イソキノ
リンメタノール887mgを12mlのアセトンに溶かし、932mg
のメチル・p−トルエンスルホネートを滴下し加えた。
室温で3時間攪拌すると結晶が沈殿した。この結晶を濾
別し、アセトンを洗った後、減圧下で乾燥して目的物1.
31gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 2.25(s,3H), 2.6〜4.8(m,7H), 3.05(s,3H), 3.50(s,3H), 5.53(t,1H), 6.8〜7.7(m,8H), IR(KBr)cm-1; 3310,3240,1460,1235,1210,1195,1130,1045,690,570 [実施例6] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニ
オ−3−イルメチル・ホスフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12mlとトリエチルア
ミン0.35mlをアルミナを通したクロロホルム3mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌した。これに氷冷下、2−アセ
チルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパノー
ル359mgのクロロホルム溶液3ml(ただしクロロホルムは
前述のようにアルミナを通したもの)を滴下する。滴下
後30分間室温にて攪拌し、これに参考例11で得た四級塩
545mgと乾燥ピリジン10mlを加えた。室温で一夜攪拌
後、重曹560mgと水1.5mlを加えて、しばらく攪拌した
後、減圧下にて溶媒を留去した。次に、トルエン−塩化
メチレン混合溶媒(V/v=1/1)15mlを加え、不溶物を濾
別した後、母液を減圧下濃縮する。得られた残渣をテト
ラヒドロフラン−水混合溶媒(V/v=95/5)に溶解し、
アンバーライトMB-3のイオン交換樹脂カラムを通した。
テトラヒドロフラン−水混合溶媒(V/v=95/5)で溶出
し、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/
水=80/20/2)にて精製して目的物473mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 2.05(s,3H), 3.13(s,3H), 3.2〜4.8(m,16H), 4.95〜5.25(m,1H), 7.0〜7.4(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2850,1735,1460,1370,1240,1100,1080,1060,
1030,965,850,830,745 [参考例12] 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリニウム・p−トルエンスルホネート 120mlのエタノール中で、400mgの酸化白金の存在下、
メチル・キナルジネート6gを水素還元してオイル状のメ
チル・1,2,3,4−テトラヒドロキナルジネート6.8gを得
た。得られたメチルエステル体3.0gを乾燥エーテル中で
水素化アルミニウムリチウム1gでさらに還元し1,2,3,4
−テトラヒドロ−2−キノリンメタノール2.6gを得た。
こうして得られたアルコール体1.6gとジメチル硫酸0.93
ml、炭酸カルシルム2.16g、水8mlの混合物を室温で6時
間攪拌した。攪拌後、エーテルを加え、不溶物を濾過に
より除去した。有機層が分離したので、水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し
(溶離液:クロロホルム)、淡緑色油状の1−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリンメタノール1.4g
を得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 1.60(br,s,1H), 1.70〜2.20(m,2H), 2.60〜2.84(m,2H), 3.00(s,3H), 3.24〜3.46(m,1H), 3.56〜3.76(m,2H), 6.48〜7.20(m,4H) 1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリン
メタノール1.3gとメチル・p−トルエンスルホネート1.
37gの混合物を100℃、6時間加熱した。加熱後、溶媒を
デカンテーションによって除き、残渣をエーテルで洗浄
して暗赤色オイル状の目的物2.7gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 1.80〜2.3(m,2H), 2.30(s,3H), 2.70〜3.00(m,2H), 3.58(s,3H), 3.68(s,3H), 4.02(s,2H), 5.20(br,s,1H), 6.90〜7.90(m,8H) [参考例13] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニオ−
2−イルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、参考例12で得た1,1−ジメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−2−ヒドロキシメチルキノリニ
ウム・p−トルエンスルホネート580mg、オキシ塩化リ
ン0.1ml、トルエチルアミン0.3ml、アルミナカラムを通
したクロロホルム3mlおよび乾燥ピリジン8mlを用いて参
考例2の操作を行なって、目的物150mgを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.74〜1.00(m,3H), 1.28(m,28H), 2.04〜4.30(m,14H), 3.48(s,3H), 3.56(s,3H), 4.62(s,2H), 7.10〜7.50(m,9H) IR(KBr)cm-1; 3400,3030,2905,2840,1490,1450,1230,1090,1060 [実施例7] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニオ−
2−イルメチル・ホスフェート (1)80mlのメタノール中で、参考例13にて合成した2
−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル・
1,1−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニオ−2
−イルメチル・ホスフェート1.2gを常温常圧、10%パラ
ジウム−炭素300mg存在下で水素化し、ワックス状の3
−ヘキサデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル・1,1
−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニオ−2−
イルメチル・ホスフェート950mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.72〜1.00(m,3H), 1.28(m,28H), 2.20〜4.44(m,14H), 3.62(s,3H), 3.70(s,3H), 7.24〜7.90(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3400,2905,2840,1480,1460,1230,1090,1070,1050 (2)上記(1)で得られた3−ヘキサデシルオキシ−
2−ヒドロキシプロピル・1,1−ジメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリニオ−2−イルメチル・ホスフェート
500mg、無水酢酸2.5g、トリエチルアミン1gおよび50ml
のクロロホルムを用いて実施例1と同様の操作をくり返
すことで、目的物100mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.72〜1.00(m,3H), 1.28(m,28H), 2.02(s,3H), 2.20〜4.40(m,14H), 3.62(s,3H), 3.70(s,3H), 4.99〜5.16(m,1H), 7.28〜7.92(m,4H), IR(KBr)cm-1; 3400,2915,2845,1730,1460,1370,1235,1090,1070,975,8
20,765,540 [参考例14] 3,3−ジメチル−4(R)−ヒドロキシメチル−1,3−チ
アゾリジニウム・p−トルエンスルホネート 4(R)−ヒドロキシメチル−3−メチル−1,3−チ
アゾリジン520mgとメチル・p−トルエンスルホネート7
26mgを用いて参考例11と同様の操作をくり返すことで、
白色結晶の目的物1070mgを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 2.29(s,3H), 2.7〜3.5(m,2H), 3.13(s,3H), 3.33(s,3H), 3.6〜4.0(m,3H), 4.68(s,2H), 5.2〜5.8(br,1H), 7.11(d,2H), 7.49(d,2H) IR(KBr)cm-1; 3380,3240,3005,2960,2850,1470,1460,1215,1190,1135,
1050,1015,820,700,690,570 [実施例8] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・3,3−ジメチル−1,3−チアゾリジニオ−4−イルメチ
ル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール359mg、参考例14で合成した3,3−ジメチル
−4(R)−ヒドロキシメチル−1,3−チアゾリジニウ
ム・p−トルエンスルホネート479mg、オキシ塩化リン
0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、アルミナカラムを通
したクロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン10mlを用いて
実施例6と同様の操作を行い、目的物374mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.90(m,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 2.06(s,3H), 2.7〜3.65(m,15H), 3.8〜4.35(m,6H), 4.5〜4.9(m,2H), 4.9〜5.25(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2925,2855,1740,1470,1380,1245,1100,1080,1060,
830 [参考例15] 1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメチル−1,2,5,6−テト
ラヒドロピリジニウム・p−トルエンスルホネート 1−メチル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジン
メタノール2.8gとメチル・p−トルエンスルホネート4.
1gを用いて参考例1と同様の操作を行い、白色結晶の目
的物6.19gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 2.34(s,3H), 2.3〜2.6(m,2H), 3.12(s,6H), 3.42(t,2H), 3.88(br,s,2H), 3.96(br,s,2H), 5.8〜6.0(m,1H), 7.1〜7.7(m,4H), IR(neat)cm-1; 3400,3025,2925,1480,1200,1120,1030,1010,970,940,82
0,680 [実施例9] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニオ−
3−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール360mg、参考例15で合成した1,1−ジメチル
−3−ヒドロキシメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリ
ジニウム・p−トルエンスルホネート940mg、オキシ塩
化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカラム
を通したクロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン8mlを用い
て実施例6と同様の操作をくり返して、目的物260mgを
得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.04(s,3H), 2.4〜2.7(m,2H), 3.16(s,6H), 3.3〜4.4(m,12H), 4.9〜5.2(m,1H), 5.9〜6.1(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1730,1460,1370,1240,1090,1060,1010,
970,940,820,720,560,510 [参考例16] 3,3−ジメチル−4−ヒドロキシメチル−2−フェニル
チアゾリジニウム・p−トルエンスルホネート (1)L−システイン・メチルエステル塩酸塩1.72gを
0.84gの炭酸水素ナトリウムで中和する。得られたエン
ジン体をメタノール2mlに溶かし、この溶液に3mlのメタ
ノール中に0.94gのベンズアルデヒドを溶かした溶液を
加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、室温で40時間
攪拌した。これにエーテルを加え、希塩酸で抽出を行っ
た。抽出液を炭酸水素ナトリウムで中和したのち、エー
テルでさらに抽出を行った。得られた有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。このよ
うにして無色オイル状の4−メトキシカルボニル−2−
フェニルチアゾリジン1.51gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 2.9〜4.1(m,2H), 3.76(d,3H), 4.3〜4.5(m,1H), 5.46および5.62(br.s×2,1H) 7.2〜7.6(m,5H) (2)4−メトキシカルボニル−2−フェニルチアゾリ
ジン2.23gをアセトニトリル20mlに溶かした溶液を−15
℃に冷却し、35%ホルマリン4.3gとシアノ水素化ホウ素
・ナトリウム1.0gを加え、30分間攪拌した。得られた混
合物に氷冷下で酢酸を加えて酸性にし、水を加えたのち
炭酸カリウムを加えアルカリ性にした。このアルカリ性
溶液をエーテルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホル
ム)で精製して、無色オイル状の4−メトキシカルボニ
ル−3−メチル−2−フェニルチアゾリジン2.37gを得
た。1 H NMR(CDCl3)δ; 2.28および2.36(S×2,3H), 2.7〜4.3(m,3H), 3.78(s,3H), 4.74および5.36(s×2,1H), 7.2〜7.6(m,5H) (3)エタノール40ml中に水素化ホウ素ナトリウム320m
gを溶かした溶液を、エタノール20ml中に塩化カルシウ
ム二水和物680mgを溶かした溶液に、−30℃冷却下で滴
下する。得られた混合物をそのまま−30℃冷却下で30分
間攪拌した。この溶液に、4−メトキシカルボニル−3
−メチル−2−フェニルチアゾリジン2.37gを10mlエタ
ノールに溶かした溶液を加えた。さらに0℃で22時間攪
拌したのち、室温で1時間攪拌した。この溶液に20%の
塩酸−エタノール溶液13mlを加えたのち、減圧下で溶媒
を留去した。残渣に、水と10mlの濃アンモニア水を加
え、アルカリ性とした。得られた溶液を塩化メチレンで
抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム)で精製し
て、4−ヒドロキシメチル−3−メチル−2−フェニル
チアゾリジン1.00gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 2.16および2.24(S×2,3H), 2.3〜2.5(m,1H), 2.6〜3.5(m,3H), 3.5〜4.0(m,2H), 4.74および5.54(s×2,1H), 7.2〜7.6(m,5H) (4)10mlのアセトンに4−ヒドロキシメチル−3−メ
チル−2−フェニルチアゾリジン1.00gとメチル・p−
トルエンスルホネート0.89gを溶かし、52時間加熱還流
した。その後、減圧下で溶媒を留去し、残渣にエーテル
を加えた。不溶物をエーテルで洗い、減圧下で乾燥して
目的物1.74gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 2.36(s,3H), 2.86および2.92(S×2,3H), 3.16および3.22(S×2,3H), 2.5〜4.5(m,5H), 6.07および6.13(s×2,1H), 7.1〜7.8(m,9H) IR(neat)cm-1; 3300,3050,2960,2920,2860,1445,1215,1170,1120,1025,
1000,815,675,560 [実施例10] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリジニオ
−4−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール198mg、参考例16で合成した3,3−ジメチル
−4−ヒドロキシメチル−2−フェニルチアゾリジニウ
ム・p−トルエンスルホネート320mg、オキシ塩化リン
0.05ml、トリエチルアミン0.15ml、アルミナカラムを通
したクロロホルム3mlおよび乾燥ピリジン4mlを用いて実
施例6と同様の操作を行い、120mgの生成物Aと30mgの
生成物Bを得た。この二つの生成物は、目的物の異性体
であり、TLC(薄層クロマトグラフィー)で分離され
た。
生成物A1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.06(s,3H), 2.92(s,3H), 3.16(s,3H), 3.3〜3.6(m,5H), 3.9〜4.1(m,2H), 4.2〜4.4(m,4H), 5.0〜5.2(m,1H), 6.16(s,1H), 7.4〜7.8(m,5H) IR(neat)cm-1; 3375,2910,2850,1730,1450,1370,1240,1060,810,750 生成物B1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.04(s,3H), 2.96(s,3H), 3.26(s,3H), 3.3〜3.7(m,5H), 3.9〜4.1(m,2H), 4.2〜4.4(m,4H), 5.0〜5.2(m,1H), 6.08(s,1H), 7.4〜7.8(m,5H) IR(neat)cm-1; 3400,2910,2850,1735,1450,1360,1230,1080 [参考例17] 3,4−ジメチル−5−(2−ヒドロキシエチル)−チア
ゾリウム・p−トルエンスルホネート 5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾー
ル0.71gとメチル・p−トルエンスルホネート0.95gを用
いて参考例1と同様にして目的物1.25gを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 2.34(s,3H), 2.46(s,3H), 3.05(t,2H), 3.68(t,2H), 4.13(s,3H), 4.7〜5.3(br.,1H) 7.0〜7.6(m,4H), 9.96(s,1H) IR(KBr)cm-1; 3410,1590,1450,1200,1185,1130,1040,1010,815,685,57
0 [実施例11] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・ホスフ
ェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール357mg、参考例17で合成した3,4−ジメチル
−5−(2−ヒドロキシエチル)−チアゾリウム・p−
トルエンスルホネート492mg、オキシ塩化リン0.12ml、
トリエチルアミン0.35ml、クロロホルム6mlおよび乾燥
ピリジン8mlを用いて実施例6と同様の操作を行い、目
的物152mgを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 0.85(t,3H), 1.23(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 1.99(s,3H), 2.44(s,3H), 3.0〜4.1(m,13H), 4.7〜5.0(m,1H), 10.00(s,1H), IR(KBr)cm-1; 3410,2920,2850,1730,1465,1370,1235,1090,1060,830 [参考例18] 3−(β−ヒドロキシエチル)−1−メチル−ピリジニ
ウム・p−トルエンスルホネート 3−ピリジンエタノール1.00gとメチル・p−トルエ
ンスルホネート1.51gを用いて参考例1と同様にして目
的物2.51gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 2.36(s,3H), 3.00(t,2H), 3.84(t,2H), 4.34(s,3H), 7.1〜8.8(m,8H) IR(KBr)cm-1; 3400,3050,2925,1500,1300,1210,1180,1120,1030,1000,
810,670 [実施例12] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1−メチルピリジニオ−3−イルエチル・ホスフェー
ト 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール358mg、参考例18で合成した3−(β−ヒ
ドロキシエチル)−1−メチルピリジニウム・p−トル
エンスルホネート930mg、オキシ塩化リン0.1ml、トリエ
チルアミン0.3ml、クロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン
8mlを用いて実施例6と同様の操作を行い、目的物250mg
を得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.7(m,2H), 2.04(s,3H), 3.12(t,2H), 3.42(t,2H), 3.54(d,2H), 3.86(t,2H), 4.0〜4.2(m,2H), 4.38(s,3H), 4.9〜5.1(m,1H), 7.8〜8.9(m,4H) IR(KBr)cm-1; 3400,2900,2840,1730,1500,1460,1370,1230,1090,1060,
940,810,670 [参考例19] 1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル
ピペリジニウム・p−トルエンスルホネート 1−メチル−4−フェニル−3−ピペリジンメタノー
ル1.0gとメチル・p−トルエンスルホネート910mgを用
いて参考例1と同様にして目的物900mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 1.90〜2.80(m,4H), 2.36(s,3H), 3.10〜3.90(m,12H), 7.10〜7.76(m,4H) [参考例20] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチル−4−フェニルピペリジニオ−3−イ
ルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロパ
ノール406mg、参考例19で合成した1,1−ジメチル−3−
ヒドロキシメチル−4−フェニルピペリジニウム・p−
トルエンスルホネート620mg、オキシ塩化リン0.1ml、ト
リエチルアミン0.3ml、アルミナカラムを通したクロロ
ホルム6mlおよび乾燥ピリジン8mlを用いて参考例2と同
様の操作を行い、目的物500mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.72〜1.04(m,3H), 1.10〜1.68(m,28H), 1.80〜2.80(m,4H), 3.24(d,6H), 3.20〜3.90(m,9H), 4.58(s,2H), 7.10〜7.40(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3050,2910,2840,1230,1090,1060,835 690 [実施例13] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチル−4−フェニルピペリジニオ−3−イ
ルメチル・ホスフェート (1)30mlのメタノール中で、2−ベンジルオキシ−3
−ヘキサデシルオキシプロピル・1,1−ジメチル−4−
フェニルピペリジニオ−3−イルメチル・ホスフェート
370mgを常温常圧、10%パラジウム−炭素100mg存在下で
水素化し、ワックス状の3−ヘキサデシルオキシ−2−
ヒドロキシプロピル・1,1−ジメチル−4−フエニルピ
ペリジニオ−3−イルメチル・ホスフェート270mgを得
た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.72〜1.02(m,3H), 1.10〜1.8(m,28H), 1.90〜2.80(m,4H), 3.10〜3.90(m,15H), 7.10〜7.40(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2840,1220,1090,1060,1030,830,750,690 (2)上記(1)で得られた3−ヘキサデシルオキシ−
2−ヒドロキシプロピル・1,1−ジメチル−4−フエニ
ルピペリジニオ−3−イルメチル・ホスフェート240m
g、無水酢酸1.03g、トリエチルアミン410mgおよびクロ
ロホルム25mlを用いて実施例1と同様の操作をくり返す
ことで、目的物200mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.76〜1.00(m,3H), 1.10〜1.60(m,28H), 1.96(s,3H), 2.10〜2.80(m,4H), 3.10〜3.90(m,15H), 4.90〜5.10(m,1H), 7.10〜7.44(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3410,2920,2850,1735,1460,1370,1240,1095,1065,1035,
830,755,695,535 [参考例21] 3,3−ジメチル−4(R)−ヒドロキシメチル−2−
(2−メチル)プロピル−1,3−チアゾリジニウム・p
−トルエンスルホネート (1)L−システイン・メチルエステル塩酸塩3.43gと
イソバレルアルデヒド1.72gを20mlのメタノール中に溶
かした溶液を、室温で5日間攪拌した。この溶液にトリ
エチルアミン2.02gを加えた。減圧下で濃縮したのち、
水10mlを加え、さらにエーテルで抽出した。エーテル抽
出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留
去した。このようにして無色油状のメチル・2−(2−
メチル)プロピル−1,3−チアゾリジン−4(R)−カ
ルボキシレート3.15gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.7〜1.2(m,6H), 1.3〜2.3(m,3H), 2.3〜2.6(br.,1H), 2.65〜3.45(m,2H), 3.77および3.78(s×2,3H), 3.7〜4.8(m,2H) (2)メチル・2−(2−メチル)プロピル−1,3−チ
アゾリジン−4(R)−カルボキシレート2.03gをアセ
トニトリル30mlに溶かした溶液に、35%ホルマリン4ml
とシアノ水素化ホウ素ナトリウム1.0gを加えた。得られ
た混合物を室温で40分間攪拌した。少量の酢酸を加えた
後、減圧下で溶媒を留去した。残渣に1mlの水と炭酸カ
リウム20gを加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム/メタノール:100/0〜100/1)で精製して、メ
チル・3−メチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3
−チアゾリジン−4(R)−カルボキシレート1.41gを
得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.8〜1.2(m,6H), 1.2〜2.0(m,3H), 2.33および2.38(S×2,3H), 3.0〜3.4(m,2H), 3.75および3.77(s×2,3H), 3.5〜4.7(m,2H) (3)参考例16の(3)と同様にして、塩化カルシウム
二水和物3.88mg、水素化ホウ素ナトリウム182mgおよび
メチル・3−メチル−2−(2−メチル)プロピル−1,
3−チアゾリジン−4(R)−カルボキシレート1247mg
の混合物を−10℃で一晩攪拌し、3−メチル−2−(2
−メチル)プロピル−1,3−チアゾリジン−4(R)−
メタノール369mgを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.7〜1.2(m,6H), 1.2〜1.9(m,3H), 2.28および2.38(S×2,3H), 2.2〜3.7(m,6H), 3.8〜4.65(m,1H) (4)3−メチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3
−チアゾリジン−4(R)−メタノール369mgとメチル
・p−トルエンスルホネート363mgより参考例11と同様
にして目的物600mgを得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 0.8〜1.2(m,6H), 1.2〜2.1(m,3H), 2.28(s,3H), 2.7〜3.6(m,8H), 3.7〜4.2(m,3H), 4.7〜5.1(m,1H), 5.35〜5.75(br,1H), 6.9〜7.55(m,4H), IR(KBr)cm-1; 3400,3030,2960,2930,2880,1470,1215,1200,1125,1035,
1015,820,685,570 [実施例14] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・3,3−ジメチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3−
チアゾリジニオ−4−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール300mg、参考例21で合成した3,3−ジメチル
−4(R)−ヒドロキシメチル−2−(2−メチル)プ
ロピル−1,3−チアゾリジニウム・p−トルエンスルホ
ネート473mg、オキシ塩化リン0.10ml、トリエチルアミ
ン0.29ml、クロロホルム5mlおよび乾燥ピリジン8mlを用
いて実施例6と同様の操作を行い、253mgの生成物Aと8
5mgの生成物Bを得た。この二つの生成物は、目的物の
異性体であり、TLCで分離された。
生成物A1 H NMR(CD3OD)δ; 0.8〜1.2(m,9H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.2(m,5H), 2.06(s,3H), 2.8〜3.65(m,12H), 3.8〜4.4(m,5H), 4.8〜5.25(m,2H) IR(KBr)cm-1; 3400,2950,2925,2850,1735,1465,1370,1240,1190 生成物B1 H NMR(CD3OD)δ; 0.8〜1.2(m,9H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.2(m,5H), 2.06(s,3H), 2.8〜3.65(m,12H), 3.8〜4.4(m,5H), 4.8〜5.25(m,2H) IR(KBr)cm-1; 3400,2950,2925,2850,1740,1470,1375,1240,1190 [参考例22] 3−(3−ヒドロキシ−1−プロペニル)−1−メチル
ピリジニウム・p−トルエンスルホネート エチル・3−(3−ピリジル)アクリレートを水素化
リチウム・アルミニウムで還元して3−(3−ピリジ
ル)−2−プロペン−1−オールを得た。アセトン30ml
で3−(3−ピリジル)−2−プロペン−1−オール71
0mgとメチル・p−トルエンスルホネート980mgを22時間
加熱還流した。デカンテーションにより溶媒を除き、ア
セトンとエーテルで洗浄した。残渣を減圧下で乾燥し、
オレンジ色油状の目的物1.3gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 2.34(s,3H), 4.28(d,2H), 4.34(s,3H), 6.7〜6.8(m,2H), 7.1〜8.9(m,8H) IR(neat)cm-1; 3350,3050,1700,1500,1440,1360,1290,1210,1180,1115,
1030,1000,960,815,670 [実施例15] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・3−(1−メチルピリジニオ−3−イル)−2−プロ
ペニル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール358mg、参考例22で合成した3−(3−ヒ
ドロキシ−1−プロペニル)−1−メチルピリジニウム
・p−トルエンスルホネート960mg、オキシ塩化リン0.1
ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカラムを通した
クロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン8mlを用いて実施例
6と同様の操作を行い、160mgの目的物を得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.23(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.02(s,3H), 3.42(t,2H), 3.76(d,2H), 3.96(t,2H), 4.40(br.,3H), 4.5〜4.7(m,2H), 4.9〜5.2(m,1H), 6.80(br.,2H), 7.7〜9.0(m,4H), IR(KBr)cm-1; 3400,2900,2850,1730,1500,1455,1370,1230,1080,1010,
960,850,820,660 [参考例23] 1−(2−フロロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−
2−メチルイソキノリニウム・p−トルエンスルホネー
ト 1−(2−フロロフェニル)−3−イソキノリンカル
ボン酸エチルエステル化し、さらに水素化リチウム・ア
ルミニウムで還元して1−(2−フロロフェニル)−3
−イソキノリンメタノールを得た。得られた1−(2−
フロロフェニル)−3−イソキノリンメタノール1.26g
とメチル・p−トルエンスルホネート930mgとから参考
例1と同様にして、淡青橙色固体の目的物1.6gを得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 2.32(s,3H), 4.18(s,3H), 5.10(s,2H), 7.0〜8.7(m,14H) IR(KBr)cm-1; 3250,1565,1480,1440,1410,1380,1325,1290,1220,1170,
1115,1020,1000,920,840,810,800,770,620,560 [実施例16] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1−(2−フロロフェニル)−2−メチルイソキノリ
ニオ−3−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール358mg、参考例23で合成した1−(2−フ
ロロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−2−メチルイ
ソキノリニウム・p−トルエンスルホネート1.1g、オキ
シ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカ
ラムを通したクロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン8mlを
用いて実施例6と同様の操作を行い、260mgの目的物を
得た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.00(d,3H), 3.3〜3.5(m,2H), 3.54(d,2H), 3.9〜4.1(m,2H), 4.24(s,3H), 4.9〜5.2(m,1H), 5.40(d,2H), 7.4〜8.8(m,9H) IR(KBr)cm-1; 3400,2900,2840,1730,1560,1480,1440,1400,1360,1330,
1230,1080,820,800,750 [参考例24] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−ブ
タノール (1)ジメチルホルムアミド100ml中、3−ヘキサデシ
ルオキシブタン−1,2−ジオール17.67gを氷冷下、60%
水素化ナトリウム2.36gと混合した。この冷却した混合
液に塩化ベンジル6.77gを加えた後、室温で16時間攪拌
した。反応液を常法に従って収集し、シリカゲルクロマ
トグラフィーで精製し、1−ベンジルオキシ−3−ヘキ
サデシルオキシ−2−ブタノール4.33gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.88(m,3H), 1.0〜1.25(m,3H), 1.26(s,26H), 1.3〜1.7(m,2H), 2.3〜2.7(br.,1H), 3.1〜3.8(m,6H), 4.55(s,2H), 7.32(s,5H) (2)クロロホルム中で、1−ベンジルオキシ−3−ヘ
キサデシルオキシ−2−ブタノール4.33g、無水酢酸26.
34gおよびトリエチルアミン10.42gを17時間加熱還流し
た。反応液を常法に従って収集し、シリカゲルクロマト
グラフィーで精製し、2−アセチルオキシ−1−ベンジ
ルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブタン4.56gを得
た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.88(t,3H), 1.0〜1.2(m,3H), 1.26(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 2.07および2.09(s×2,3H), 3.0〜3.8(m,5H), 4.52(s,2H), 4.9〜5.15(m,1H), 7.2〜7.4(m,5H) (3)メタノール中、2−アセチルオキシ−1−ベンジ
ルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブタン4.53gを40
℃、常圧で10%パラジウム−炭素450mg存在下で水素化
して、ワックス状の目的物3.60gを得た。1 H NMR(CDCl3)δ; 0.88(t,3H), 1.0〜1.25(m,3H), 1.26(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 2.11(s,3H), 2.15〜2.6(br.,1H), 3.2〜3.9(m,5H), 4.6〜5.0(m,1H) [実施例17] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル・
1,1−ジメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジニオ−3
−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール373mg、参考例15で合成した1,1−ジメチル−
3−ヒドロキシメチル−1,2,5,6−テトラヒドロピリジ
ニウム・p−トルエンスルホネート470mg、オキシ塩化
リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、アルミナカラム
を通したクロロホルム6mlおよび乾燥ピリジン10mlを用
いて実施例6と同様の操作を行い、63mgの目的物を得
た。1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.0〜1.25(m,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 2.08(s,3H), 2.35〜2.7(m,2H), 3.17(s,6H), 2.9〜4.1(m,9H), 4.2〜4.4(m,2H), 4.8〜5.2(m,1H), 5.9〜6.1(m,1H) IR(KBr)cm-1; 3400,2960,2925,2850,1735,1465,1455,1375,1240,1100,
1080,1070 [実施例18] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル・
3,3−ジメチル−2−フェニル−1,3−チアゾリジニオ−
4−イルメチル・ホスフェート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール550mg、参考例16で合成した3,3−ジメチル−
4−ヒドロキシメチル−2−フェニルチアゾリジニウム
・p−トルエンスルホネート940mg、オキシ塩化リン0.1
5ml、トリエチルアミン0.44ml、アルミナカラムを通し
たクロロホルム9mlおよび乾燥ピリジン8mlを用いて実施
例6と同様の操作を行い、160mgの生成物Aと70mgの生
成物Bを得た。この二つの生成物は、目的物の異性体で
あり、TCLで分離された。
生成物A1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.14(d,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.7(m,2H), 2.08(s,3H), 2.94(s,3H), 3.20(s,3H), 3.3〜3.7(m,5H), 3.8〜4.5(m,5H), 4.9〜5.2(m,1H), 6.18(s,1H), 7.4〜7.8(m,5H) IR(neat)cm-1; 3350,2900,2850,1730,1440,1360,1220,1100,970,810,73
0,700 生成物B1 H NMR(CD3OD)δ; 0.89(t,3H), 1.14(d,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.7(m,2H), 2.06(s,3H), 2.98(s,3H), 3.28(s,3H), 3.3〜3.9(m,5H), 3.9〜4.5(m,5H), 4.9〜5.1(m,1H), 6.08(s,1H), 7.4〜7.8(m,5H), IR(neat)cm-1; 3300,2900,2850,1730,1450,1370,1240,1090,800,740 [実施例19] 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル・
3,4−ジメチルチアゾリオ−5−イルエチル・ホスフェ
ート 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール745mg、参考例17で合成した3,4−ジメチル−
5−(2−ヒドロキシエチル)チアゾリウム・p−トル
エンスルホネート988mg、オキシ塩化リン0.24ml、トリ
エチルアミン0.70ml、クロロホルム12mlおよび乾燥ピリ
ジン20mlを用いて実施例6と同様の操作を行い、494mg
の目的物を得た。1 H NMR(DMSO-d6)δ; 0.7〜1.1(m,6H), 1.23(s,26H), 1.3〜1.6(m,2H), 1.99(s,3H), 2.44(s,3H), 2.9〜3.9(m,9H), 4.08(s,3H), 4.5〜5.0(m,1H), 10.10(s,1H) IR(KBr)cm-1; 3450,2920,2850,1730,1460,1450,1375,1365,1235,1090,
1070,1050,825 [製剤例1]錠剤 (1)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート 1.0g (2)乳糖 27.0g (3)結晶セルロース 20.0g (4)トウモロコシ澱粉 5.0g (5)カルボキシメチル セルロースカルシウム 5.0g (6)ヒドロキシプロピル セルロース 1.6g (7)ステアリン酸マグネシウム 0.4g 1000錠60g 上記(1)〜(6)を常法により顆粒化したのち
(7)を加え混合し、一錠(60mg)中(1)の成分を1m
g含有する錠剤を得た。
[製剤例2]注射剤 2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・ホ
スフェート1.0mgおよびマンニット100gを計量し、注射
用蒸留水にて10lに溶解し、無菌ろ過後、5mlバイアル瓶
に0.5mlずつ分注し常法により凍結乾燥を行ない、乾燥
後密栓し注射剤用凍結乾燥製剤を得た。
[製剤例3]軟カプセル剤 (1)2−アセチルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプ
ロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル
・ホスフェート 0.1g (2)ポリエチレングリコール400 169.9g (3)ポリビニルピロリドン 5.0g (4)グリセリン 75.0g 1000カプセル250g 上記(1)〜(4)を均一に溶解し、内容液としたの
ち、常法によりゼラチンシートで被包し、1カプセル中
(1)を100μg含有する軟カプセル剤を得た。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: [式中、R1は、炭素数10〜22の直鎖または分枝鎖アルキ
    ル基を示し、R2は、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖ア
    シル基を示し、Qは一もしくは二個の炭素数1〜4個の
    アルキル基を置換基として含んでいてもよいメチレン基
    もしくはプロペニレン基を示し、lは1〜4の整数を示
    し、Yは、環形成窒素原子が1または2個の炭素数1〜
    6の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されており、ま
    たその他の位置で炭素数1〜6個のアルキルもしくはフ
    ェニル(置換基として、弗素もしくは塩素を持っていて
    もよい)で置換されていてもよい、ピロリジニオ、ピペ
    リジニオ、パーヒドロアゼピニオ、キノリニオ、イソキ
    ノリニオ、テトラヒドロイソキノリニオ、テトラヒドロ
    キノリニオ、チアゾリジニオ、テトラヒドロピリジニ
    オ、チアゾリオ、ベンゾチアゾリオ、およびピリジニオ
    からなる群より選ばれる四級窒素含有複素環基を示し
    (ただし、−(Q)l−と含窒素複素環基とはそれぞれ
    の炭素原子を介して結合している)を示し、そしてR5
    R6およびR7は、それぞれ独立に、水素もしくは炭素数1
    〜6の直鎖または分枝鎖アルキル基を示す] で表わされるグリセリン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式: [式中、R1は、炭素数10〜22の直鎖または分枝鎖アルキ
    ル基を示し、R2は、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖ア
    シル基を示し、Qは一もしくは二個の炭素数1〜4個の
    アルキル基を置換基として含んでいてもよいメチレン基
    もしくはプロペニレン基を示し、lは1〜4の整数を示
    し、Yは、環形成窒素原子が1または2個の炭素数1〜
    6の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されており、ま
    たその他の位置で炭素数1〜6個のアルキルもしくはフ
    ェニル(置換基として、弗素もしくは塩素を持っていて
    もよい)で置換されていてもよい、ピロリジニオ、ピペ
    リジニオ、パーヒドロアゼピニオ、キノリニオ、イソキ
    ノリニオ、テトラヒドロイソキノリニオ、テトラヒドロ
    キノリニオ、チアゾリジニオ、テトラヒドロピリジニ
    オ、チアゾリオ、ベンゾチアゾリオ、およびピリジニオ
    からなる群より選ばれる四級窒素含有複素環基を示し
    (ただし、−(Q)l−と含窒素複素環基とはそれぞれ
    の炭素原子を介して結合している)を示し、そしてR5
    R6およびR7は、それぞれ独立に、水素もしくは炭素数1
    〜6の直鎖または分枝鎖アルキル基を示す] で表わされるグリセリン誘導体を含有する血圧降下剤。
  3. 【請求項3】一般式: [式中、R1は、炭素数10〜22の直鎖または分枝鎖アルキ
    ル基を示し、Qは一もしくは二個の炭素数1〜4個のア
    ルキル基を置換基として含んでいてもよいメチレン基も
    しくはプロペニレン基を示し、lは1〜4の整数を示
    し、Yは、環形成窒素原子が1または2個の炭素数1〜
    6の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換されており、ま
    たその他の位置で炭素数1〜6個のアルキルもしくはフ
    ェニル(置換基として、弗素もしくは塩素を持っていて
    もよい)で置換されていてもよい、ピロリジニオ、ピペ
    リジニオ、パーヒドロアゼピニオ、キノリニオ、イソキ
    ノリニオ、テトラヒドロイソキノリニオ、テトラヒドロ
    キノリニオ、チアゾリジニオ、テトラヒドロピリジニ
    オ、チアゾリオ、ベンゾチアゾリオ、及びピリジニオか
    らなる群より選ばれる四級窒素含有複素環基を示し(た
    だし、−(Q)l−と含窒素複素環基とはそれぞれの炭
    素原子を介して結合している)を示し、そしてR5、R6
    よびR7は、それぞれ独立に、水素もしくは炭素数1〜6
    の直鎖または分枝鎖アルキル基を示す] で表わされるグリセリン誘導体。
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