JP2534445B2 - 導波路型光アイソレ―タ - Google Patents
導波路型光アイソレ―タInfo
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- H01S5/10—Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
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- H01S3/0064—Anti-reflection devices, e.g. optical isolaters
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ及び他の
オプト・エレクトロニクス装置とモノリシックに集積化
される導波路型光アイソレータ(optical waveguide is
olator)に関する。
オプト・エレクトロニクス装置とモノリシックに集積化
される導波路型光アイソレータ(optical waveguide is
olator)に関する。
【0002】
【従来の技術】光アイソレータは、代表的には互いに反
対方向に伝わる2つの電磁光波(electro-magnetic lig
ht wave)のうちの一方を排除するためにバルク光学的
系において使用される。光アイソレータは、入力ポート
及び出力ポートの間で低抵抗を有しそして出力ポート及
び入力ポートの間で非常に高い抵抗を有するダイオード
に対応する。光アイソレータの入力ポートを経てこれの
出力ポートへ送られる光波は低損失で導かれ、そして逆
方向に伝搬する光波、即ちこのアイソレータの出力ポー
トへ送り込まれる光波は、これのわずかな量だけがアイ
ソレータの入力ポートから取り出されるように減衰され
る。この様な光アイソレータは、単方向性の伝達特性を
有し、そしてその出力ポートへ送り返される光の大部分
をカット・オフする。 ポンプ型レーザ空洞構造で使用
される標準的な光アイソレータは、Applied Physics Le
tters, Vol.21, No.6, September 1972, pp.264-266の
A.R.Clobesによる論文"Single-Frequency Traveling-Wa
ve Nd:YAG Laser"に示されている。この文献に示されて
いるバルク光アイソレータは、これに磁界が印加された
とき、光波の伝搬方向に依存して光波の分極(polariza
tion)を回転するファラディ・セルを含む。更に、光ア
イソレータの一部を構成する半波長板が光路内に置か
れ、その結果半波長板を通過する前に上記ファラディ・
セルを通過する光波は減衰されず、そして反対方向に伝
搬する光波は減衰される。
対方向に伝わる2つの電磁光波(electro-magnetic lig
ht wave)のうちの一方を排除するためにバルク光学的
系において使用される。光アイソレータは、入力ポート
及び出力ポートの間で低抵抗を有しそして出力ポート及
び入力ポートの間で非常に高い抵抗を有するダイオード
に対応する。光アイソレータの入力ポートを経てこれの
出力ポートへ送られる光波は低損失で導かれ、そして逆
方向に伝搬する光波、即ちこのアイソレータの出力ポー
トへ送り込まれる光波は、これのわずかな量だけがアイ
ソレータの入力ポートから取り出されるように減衰され
る。この様な光アイソレータは、単方向性の伝達特性を
有し、そしてその出力ポートへ送り返される光の大部分
をカット・オフする。 ポンプ型レーザ空洞構造で使用
される標準的な光アイソレータは、Applied Physics Le
tters, Vol.21, No.6, September 1972, pp.264-266の
A.R.Clobesによる論文"Single-Frequency Traveling-Wa
ve Nd:YAG Laser"に示されている。この文献に示されて
いるバルク光アイソレータは、これに磁界が印加された
とき、光波の伝搬方向に依存して光波の分極(polariza
tion)を回転するファラディ・セルを含む。更に、光ア
イソレータの一部を構成する半波長板が光路内に置か
れ、その結果半波長板を通過する前に上記ファラディ・
セルを通過する光波は減衰されず、そして反対方向に伝
搬する光波は減衰される。
【0003】光波の分極に影響を与えそしてこれを分極
関知型フィルタ・エレメントを通して導くという同じ原
理にもとずく他の光アイソレータは、以下のリストの通
りである。 これらの光アイソレータは、電気光学的一
体性に関して、これらは小型でそしてこれらの幾つかは
光導波路に一体化するのに適する。
関知型フィルタ・エレメントを通して導くという同じ原
理にもとずく他の光アイソレータは、以下のリストの通
りである。 これらの光アイソレータは、電気光学的一
体性に関して、これらは小型でそしてこれらの幾つかは
光導波路に一体化するのに適する。
【0004】米国特許US−A 3、830、555 フランス特許FR−A 2、614、999 ヨーロッパ特許出願EP−A 0、309、531 ドイツ特許GE−A 3、741、455 ヨーロッパ特許出願EP−A 0、343、688 ヨーロッパ特許出願EP−A 0、397、089 米国特許US−A 4、973、119 ヨーロッパ特許EP−A 0、470、523 これらの大部分は、電磁光波の分極を回転するために磁
気光学効果を使用して非相互的な伝達特性を与える複雑
で且つかさばる能動素子である。光波の分極を生じるた
めに、例えばガドリニウム・ガリウム・ガーネット(G
GG;Gd3Ga5O12)、フェロマグネチック・ガーネ
ット若しくはイットリウム・アイロン・ガーネット(Y
IG;Y3Fe5O12)のような電磁材料が、使用されね
ばならない。
気光学効果を使用して非相互的な伝達特性を与える複雑
で且つかさばる能動素子である。光波の分極を生じるた
めに、例えばガドリニウム・ガリウム・ガーネット(G
GG;Gd3Ga5O12)、フェロマグネチック・ガーネ
ット若しくはイットリウム・アイロン・ガーネット(Y
IG;Y3Fe5O12)のような電磁材料が、使用されね
ばならない。
【0005】更に、電界を印加する電極がこれらのアイ
ソレータに設けられねばならない。
ソレータに設けられねばならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の電磁光アイソレ
ータのいくかの不利点及び問題点を以下に述べる。電磁
材料それ自体のフイルムは液相エピタキシー(LPE)
若しくはスパッタリングにより成長されうるが、適切な
品質のフイルムが半導体基板上に成長され得ない。その
理由は、これらの格子定数及び熱膨張係数が異なるから
である。かくして、電磁効果にもとずく光アイソレータ
を他の光学装置と共に集積化することは困難である。
ータのいくかの不利点及び問題点を以下に述べる。電磁
材料それ自体のフイルムは液相エピタキシー(LPE)
若しくはスパッタリングにより成長されうるが、適切な
品質のフイルムが半導体基板上に成長され得ない。その
理由は、これらの格子定数及び熱膨張係数が異なるから
である。かくして、電磁効果にもとずく光アイソレータ
を他の光学装置と共に集積化することは困難である。
【0007】例えば、CdMnTeのように標準型の半
導体基板上での集積化を可能とする磁気半導体材料がこ
の分野で知られている。半導体基板上に成長されたCd
MnTe及びCdTeの多数の層からなる代表的な導波
路型アイソレータが、JP−A63ー198005に示
されている。磁気半導体材料を使用すると、他の装置と
集積化するのが困難なほど装置が大きくなる。
導体基板上での集積化を可能とする磁気半導体材料がこ
の分野で知られている。半導体基板上に成長されたCd
MnTe及びCdTeの多数の層からなる代表的な導波
路型アイソレータが、JP−A63ー198005に示
されている。磁気半導体材料を使用すると、他の装置と
集積化するのが困難なほど装置が大きくなる。
【0008】この観点から、上述のものに変えて、半絶
縁性のGaAs若しくはInPの基板の上面に容易に成
長されうる半導体材料で作られる光アイソレータを使用
することが望まれる。このことは更にサイズを減少し、
そして集積密度を高めそして製造を容易にする。光導波
路内にこの様な光アイソレータを集積化することは有利
である。
縁性のGaAs若しくはInPの基板の上面に容易に成
長されうる半導体材料で作られる光アイソレータを使用
することが望まれる。このことは更にサイズを減少し、
そして集積密度を高めそして製造を容易にする。光導波
路内にこの様な光アイソレータを集積化することは有利
である。
【0009】今日の導波路型光アイソレータは、この分
野で知られているように、双方向の導波路結合器を使用
する。これらの双方向結合器のサイズが小さくなるほ
ど、これらはモノリシックな電気光学集積体(EOI)
に適する。
野で知られているように、双方向の導波路結合器を使用
する。これらの双方向結合器のサイズが小さくなるほ
ど、これらはモノリシックな電気光学集積体(EOI)
に適する。
【0010】最も一般的に使用されている双方向の導波
路結合器を、以下分岐型導波路結合器と呼ぶ。最も簡略
的な分岐型導波路結合器はY型導波路であり、これは導
波路ステムとこれの一端から分けられている2つの分岐
部分とからなる。ステム及び2つの分岐部分の屈折率、
これらの幅、分岐角度及び埋め込み材料に依存して、分
岐型導波路結合器は、パワー分割器若しくはモード・ス
プリッターとして働く。
路結合器を、以下分岐型導波路結合器と呼ぶ。最も簡略
的な分岐型導波路結合器はY型導波路であり、これは導
波路ステムとこれの一端から分けられている2つの分岐
部分とからなる。ステム及び2つの分岐部分の屈折率、
これらの幅、分岐角度及び埋め込み材料に依存して、分
岐型導波路結合器は、パワー分割器若しくはモード・ス
プリッターとして働く。
【0011】受動型の導波路結合器に関する例示的な文
献は以下のリストの通りである。
献は以下のリストの通りである。
【0012】IEEE Journal of Quantum Electronics, V
ol.QE-11,No.1, January 1975, pp.32-39のW.K.Burns等
による論文"Mode Conversion in Planar-Dielectric Se
parating Waveguides" Electronics Letters. Vol.17, No.3. February 1981,
pp.136-138のH.Sasaki等による論文"Normalised Power
Transmission in Single Mode Optical Branching Wave
guides" Optics Letters, Vol.7, No.3, March 1982, pp.136-13
8のM.Izutsu等による論文"Operation Mechanism of the
Single-Mode Optical-Waveguide Y Junction" Optics Letters, Vol.7, No.11, November 1982, pp.54
9-551のM.Izutsu等による論文"Optical-Waveguide Hybr
id Coupler" 米国特許US−A 4,674、827 米国特許US−A 4、846、540 これらの大部分は、LiNbO3若しくはガラスで作ら
れた導波路分岐部分に関し、残りは、例えばGaAsの
ような半導体材料の使用を述べている。半導体材料から
なりそして標準型の半導体基板上に集積されうる導波路
に向けて重要な発展がなされた。
ol.QE-11,No.1, January 1975, pp.32-39のW.K.Burns等
による論文"Mode Conversion in Planar-Dielectric Se
parating Waveguides" Electronics Letters. Vol.17, No.3. February 1981,
pp.136-138のH.Sasaki等による論文"Normalised Power
Transmission in Single Mode Optical Branching Wave
guides" Optics Letters, Vol.7, No.3, March 1982, pp.136-13
8のM.Izutsu等による論文"Operation Mechanism of the
Single-Mode Optical-Waveguide Y Junction" Optics Letters, Vol.7, No.11, November 1982, pp.54
9-551のM.Izutsu等による論文"Optical-Waveguide Hybr
id Coupler" 米国特許US−A 4,674、827 米国特許US−A 4、846、540 これらの大部分は、LiNbO3若しくはガラスで作ら
れた導波路分岐部分に関し、残りは、例えばGaAsの
ような半導体材料の使用を述べている。半導体材料から
なりそして標準型の半導体基板上に集積されうる導波路
に向けて重要な発展がなされた。
【0013】分岐型導波路結合器及びレーザ・ダイオー
ドのモノリシック集積化に関する文献の例は以下の通り
である。
ドのモノリシック集積化に関する文献の例は以下の通り
である。
【0014】Applied Phtsics Letters, Vol.54, No.2,
January 1989, pp.114-116のK.Y.Liou等による論文"Mo
nolithic Integrated InGaAsP/InP Distributed Feedba
ck Laser with Y-Branching Waveguide and a Monitori
ng Photodetector Grown byMetalorganic Chemical Vap
or Deposition" ヨーロッパ特許EP−A 0、469、789
January 1989, pp.114-116のK.Y.Liou等による論文"Mo
nolithic Integrated InGaAsP/InP Distributed Feedba
ck Laser with Y-Branching Waveguide and a Monitori
ng Photodetector Grown byMetalorganic Chemical Vap
or Deposition" ヨーロッパ特許EP−A 0、469、789
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、第1の
光波を効率的に減衰し、そして反対方向に伝搬する第2
の光波を非常にわずかな減衰だけで伝達する導波路型光
アイソレータを提供することである。
光波を効率的に減衰し、そして反対方向に伝搬する第2
の光波を非常にわずかな減衰だけで伝達する導波路型光
アイソレータを提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、小型で、簡単でそし
て信頼性の高い導波路型光管アイソレータを提供するこ
とである。
て信頼性の高い導波路型光管アイソレータを提供するこ
とである。
【0017】本発明の他の目的は、例えば半導体ダイオ
ードのようなオプトエレクトロニクス装置とモノリシッ
クに集積されることが出来る導波路型光アイソレータを
提供することである。
ードのようなオプトエレクトロニクス装置とモノリシッ
クに集積されることが出来る導波路型光アイソレータを
提供することである。
【0018】本発明の他の目的は、リング・レーザのキ
ャビティ内の2つの互いに反対方向に循環する光波の一
方を、これと反対方向の光波を減衰せずに減衰する、集
積化された導波路型光アイソレータを有するリング・レ
ーザ構造を提供することである。
ャビティ内の2つの互いに反対方向に循環する光波の一
方を、これと反対方向の光波を減衰せずに減衰する、集
積化された導波路型光アイソレータを有するリング・レ
ーザ構造を提供することである。
【0019】本発明の他の目的は、減少されたスペクト
ル幅の光出力を伴うリング・レーザ構造を提供すること
である。
ル幅の光出力を伴うリング・レーザ構造を提供すること
である。
【0020】本発明の他の目的は、入光される光波を減
衰する集積化された導波路型光アイソレータを有するフ
ァブリーペロー・レーザー・ダイオード構造を提供する
ことである。
衰する集積化された導波路型光アイソレータを有するフ
ァブリーペロー・レーザー・ダイオード構造を提供する
ことである。
【0021】光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第
1及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ス
テムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集
積されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを
有する、本発明に従う導波路型光アイソレータは、上記
導波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成し、
上記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成し、
上記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付けら
れ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度θ
は、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送られ
る光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記光
吸収手段に進められるように選択されており、上記共通
基板の材料は、AlGaAsであり、そして上記光吸収
手段は、上記AlGaAs内にZnがイオン打ち込みさ
れてバンド・ギャップが減少された領域であることを特
徴とする。光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第1
及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ステ
ムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集積
されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを有
する、本発明に従う導波路型光アイソレータは、上記導
波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成し、上
記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成し、上
記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付けら
れ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度θ
は、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送られ
る光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記光
吸収手段に進められるように選択されており、該光吸収
手段は、45度の反射表面であることを特徴とする。光
吸収手段と、第1の端部が少なくとも第1及び第2の導
波路分岐部分に分割されている導波路ステムを有する分
岐型光導波路結合器とが共通基板上に集積されており、
そして光入力ポート及び光出力ポートを有する、本発明
に従う導波路型光アイソレータは、上記導波路ステムの
第2端部が上記光出力ポートを形成し、上記第1導波路
分岐部分が上記光入力ポートを形成し、上記光吸収手段
が上記第2導波路分岐部分に取り付けられ、上記第1及
び第2の導波路分岐部分の間の角度θは、上記光出力ポ
ートを経て上記導波路ステムに送られる光波が上記他方
の導波路分岐部分に結合されて上記光吸収手段に進めら
れるように選択されており、該光吸収手段は、上記第2
導波路分岐部分を粗面化した部分により形成されている
ことを特徴とする。そして、上記分岐型光導波路結合器
は非対称型の分岐型光導波路結合器であり、上記第2導
波路分岐部分の主軸が上記導波路ステムの主軸に平行で
あり、そして上記第1導波路分岐部分は上記分岐角度θ
で上記導波路ステムから分岐していることを特徴とす
る。そして、テーパ角度αを有するテーパ付けされた導
波路セクションが上記導波路ステム及び上記2つの導波
路分岐部分の間に配置されていることを特徴とする。
そして、上記分岐角度θは10゜より小さいことを特徴
とする。そして、半導体リング・レーザ・ダイオードが
上記共通基板上に集積されていることを特徴とする。本
発明に従う半導体リング・レーザ・ダイオードは、基板
の表面上に設けられた第1クラッド層と、該第1クラッ
ド層上に設けられた活性層と、該活性層上に設けられた
第2クラッド層と、該第2クラッド層上に設けられた第
3クラッド層とを有し、該第3クラッド層は、上記基板
を上面から見て、3角形の3つの辺から成る導波路キャ
ビティをそれぞれ形成する3つの畝を有し、上記3角形
の1つの頂点は、光を出力するファセットを形成し、他
の2つの頂点には、ミラー・ファセットがそれぞれ設け
られ、上記基板の裏面に第1接点金属層が設けられ、少
なくとも上記3つの畝の上に第2接点金属層が設けら
れ、上記3つの辺のうちの1つの辺からの光を分岐する
分岐畝が上記第3クラッド層に設けられ、該分岐畝の端
部に光吸収手段が結合され、上記分岐畝の上面に上記第
2接点金属層が設けられていないことを特徴とする。
1及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ス
テムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集
積されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを
有する、本発明に従う導波路型光アイソレータは、上記
導波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成し、
上記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成し、
上記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付けら
れ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度θ
は、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送られ
る光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記光
吸収手段に進められるように選択されており、上記共通
基板の材料は、AlGaAsであり、そして上記光吸収
手段は、上記AlGaAs内にZnがイオン打ち込みさ
れてバンド・ギャップが減少された領域であることを特
徴とする。光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第1
及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ステ
ムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集積
されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを有
する、本発明に従う導波路型光アイソレータは、上記導
波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成し、上
記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成し、上
記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付けら
れ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度θ
は、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送られ
る光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記光
吸収手段に進められるように選択されており、該光吸収
手段は、45度の反射表面であることを特徴とする。光
吸収手段と、第1の端部が少なくとも第1及び第2の導
波路分岐部分に分割されている導波路ステムを有する分
岐型光導波路結合器とが共通基板上に集積されており、
そして光入力ポート及び光出力ポートを有する、本発明
に従う導波路型光アイソレータは、上記導波路ステムの
第2端部が上記光出力ポートを形成し、上記第1導波路
分岐部分が上記光入力ポートを形成し、上記光吸収手段
が上記第2導波路分岐部分に取り付けられ、上記第1及
び第2の導波路分岐部分の間の角度θは、上記光出力ポ
ートを経て上記導波路ステムに送られる光波が上記他方
の導波路分岐部分に結合されて上記光吸収手段に進めら
れるように選択されており、該光吸収手段は、上記第2
導波路分岐部分を粗面化した部分により形成されている
ことを特徴とする。そして、上記分岐型光導波路結合器
は非対称型の分岐型光導波路結合器であり、上記第2導
波路分岐部分の主軸が上記導波路ステムの主軸に平行で
あり、そして上記第1導波路分岐部分は上記分岐角度θ
で上記導波路ステムから分岐していることを特徴とす
る。そして、テーパ角度αを有するテーパ付けされた導
波路セクションが上記導波路ステム及び上記2つの導波
路分岐部分の間に配置されていることを特徴とする。
そして、上記分岐角度θは10゜より小さいことを特徴
とする。そして、半導体リング・レーザ・ダイオードが
上記共通基板上に集積されていることを特徴とする。本
発明に従う半導体リング・レーザ・ダイオードは、基板
の表面上に設けられた第1クラッド層と、該第1クラッ
ド層上に設けられた活性層と、該活性層上に設けられた
第2クラッド層と、該第2クラッド層上に設けられた第
3クラッド層とを有し、該第3クラッド層は、上記基板
を上面から見て、3角形の3つの辺から成る導波路キャ
ビティをそれぞれ形成する3つの畝を有し、上記3角形
の1つの頂点は、光を出力するファセットを形成し、他
の2つの頂点には、ミラー・ファセットがそれぞれ設け
られ、上記基板の裏面に第1接点金属層が設けられ、少
なくとも上記3つの畝の上に第2接点金属層が設けら
れ、上記3つの辺のうちの1つの辺からの光を分岐する
分岐畝が上記第3クラッド層に設けられ、該分岐畝の端
部に光吸収手段が結合され、上記分岐畝の上面に上記第
2接点金属層が設けられていないことを特徴とする。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に、これの基本
的な素子を説明する。本明細書で述べる導波路型光アイ
ソレータは、基板上に集積化されて示される。更に、実
施例は基板上に集積化された導波路の代わりにオプチカ
ル・ファイバを有することが出来、そしてこのオプチカ
ル・ファイバは、分割されて分岐型の導波路結合器を形
成する。この見地からすれば、本明細書で使用する語”
導波路”は、例えば光波のような電磁波をガイドするに
適するチャネル、ファイバ、ガイド等と同意語である。
本発明は、可視的な光波に限定されない。
的な素子を説明する。本明細書で述べる導波路型光アイ
ソレータは、基板上に集積化されて示される。更に、実
施例は基板上に集積化された導波路の代わりにオプチカ
ル・ファイバを有することが出来、そしてこのオプチカ
ル・ファイバは、分割されて分岐型の導波路結合器を形
成する。この見地からすれば、本明細書で使用する語”
導波路”は、例えば光波のような電磁波をガイドするに
適するチャネル、ファイバ、ガイド等と同意語である。
本発明は、可視的な光波に限定されない。
【0023】最初、幾つかの異なる型の光学的チャネル
導波路を図1の(A)乃至(H)を参照して説明する。
これらのチャネル導波路はこの分野で周知であり、そし
てレーザ・ダイオード、モジュレータ、スイッチ及び双
方向性結合器を含む集積化された種々な能動及び受動型
の光学装置において通常使用される。次に、本発明に従
う導波路型光アイソレータに使用されうるチャネル・ガ
イドの形状及び材料について概略的に説明する。
導波路を図1の(A)乃至(H)を参照して説明する。
これらのチャネル導波路はこの分野で周知であり、そし
てレーザ・ダイオード、モジュレータ、スイッチ及び双
方向性結合器を含む集積化された種々な能動及び受動型
の光学装置において通常使用される。次に、本発明に従
う導波路型光アイソレータに使用されうるチャネル・ガ
イドの形状及び材料について概略的に説明する。
【0024】簡略化のために、図1の(A)乃至(H)
は、屈折率が急激に変化する例を示す。しかしながら、
例えば拡散等による製造技術により、屈折率が徐々に変
化するガイド断面を有する構造が形成されうる。構造を
変えることにより及び/若しくはキャリア濃度を変える
ことにより、横方向及び縦方向の光を閉じこめる通路
(confinement)がこれらの構造に与えられる。8つの
全ての例において、光は屈折率n1のフイルム材料に実
質的に閉じこめられる。基板の屈折率n2はn1よりも小
さく、そして周囲の媒体(自由空間)の屈折率n0はn2
よりも小さい(n1>n2>n0)。図1の(A)は、上
側層11、基板12及び横の層13、14の間に埋め込
まれた埋め込みチャネル10を有するチャネル導波路を
示す。これらの横の層13及び14の屈折率n4および
n5は、多くの場合基板及び上側層の屈折率と異なる。
は、屈折率が急激に変化する例を示す。しかしながら、
例えば拡散等による製造技術により、屈折率が徐々に変
化するガイド断面を有する構造が形成されうる。構造を
変えることにより及び/若しくはキャリア濃度を変える
ことにより、横方向及び縦方向の光を閉じこめる通路
(confinement)がこれらの構造に与えられる。8つの
全ての例において、光は屈折率n1のフイルム材料に実
質的に閉じこめられる。基板の屈折率n2はn1よりも小
さく、そして周囲の媒体(自由空間)の屈折率n0はn2
よりも小さい(n1>n2>n0)。図1の(A)は、上
側層11、基板12及び横の層13、14の間に埋め込
まれた埋め込みチャネル10を有するチャネル導波路を
示す。これらの横の層13及び14の屈折率n4および
n5は、多くの場合基板及び上側層の屈折率と異なる。
【0025】基板16ないに埋め込まれた屈折率n1の
チャネル導波路15が図1の(B)に示されている。チ
ャネル導波路15はGaAsより成り、一方基板16は
AlxGa1-xAsより成る。図3の(C)に示す他の埋
め込み型ヘテロ接合導波路構造は、AlxGa1-xAs基
板18上に成長されそしてAlyGa1-yAsキャップ層
19により覆われたGaAsチャネル導波路17を有す
る。このキャップ層19の屈折率n3はn1よりも小さく
そしてn0よりも大きい(n1>n3>n0)。図1の
(D)には、埋め込み導波路20及び基板21を有する
ストリップ型導波路構造と呼ばれる導波路構造が示され
ている。この導波路20は、GaInAsP基板21内
に埋め込まれたInPから成る。
チャネル導波路15が図1の(B)に示されている。チ
ャネル導波路15はGaAsより成り、一方基板16は
AlxGa1-xAsより成る。図3の(C)に示す他の埋
め込み型ヘテロ接合導波路構造は、AlxGa1-xAs基
板18上に成長されそしてAlyGa1-yAsキャップ層
19により覆われたGaAsチャネル導波路17を有す
る。このキャップ層19の屈折率n3はn1よりも小さく
そしてn0よりも大きい(n1>n3>n0)。図1の
(D)には、埋め込み導波路20及び基板21を有する
ストリップ型導波路構造と呼ばれる導波路構造が示され
ている。この導波路20は、GaInAsP基板21内
に埋め込まれたInPから成る。
【0026】図1の(E)に示すリブ型導波路構造は、
基板23上に付着されそしてリブを形成するようにエッ
チされた屈折率n1の上側層22を有する。図1の
(E)に示す代表的なリブ型導波路構造は、n-GaA
s導波路22及びn+GaAs基板23を含む。2つの
畝型の導波路構造が図1の(F)及び(G)に示されて
いる。これらの構造は、誘電負荷型導波路構造として知
られており、基板26及び29のそれぞれに上に成長さ
れそしてキャップ層25及び28によりそれぞれ一部分
が覆われている導波層24及び27を有する。例示的な
材料は、p+AlGaAsキャップ層25、28;n-G
aAs導波層24、27並びにn+GaAs基板26、
29である。隆起ストリップ型導波路構造として知られ
ている他の非常に簡単な構造が図1の(H)に示され、
そしてこれは基板31の上面に形成されたストリップ型
導波路30を有する。
基板23上に付着されそしてリブを形成するようにエッ
チされた屈折率n1の上側層22を有する。図1の
(E)に示す代表的なリブ型導波路構造は、n-GaA
s導波路22及びn+GaAs基板23を含む。2つの
畝型の導波路構造が図1の(F)及び(G)に示されて
いる。これらの構造は、誘電負荷型導波路構造として知
られており、基板26及び29のそれぞれに上に成長さ
れそしてキャップ層25及び28によりそれぞれ一部分
が覆われている導波層24及び27を有する。例示的な
材料は、p+AlGaAsキャップ層25、28;n-G
aAs導波層24、27並びにn+GaAs基板26、
29である。隆起ストリップ型導波路構造として知られ
ている他の非常に簡単な構造が図1の(H)に示され、
そしてこれは基板31の上面に形成されたストリップ型
導波路30を有する。
【0027】これらの構造は単なる例であることに注目
されたい。これらを製造する他の技法及び他の材料がこ
の分野で周知である。一般的に使用される材料は、Ga
As,AlGaAs,GaInAsP及びInPであ
る。導波路の形状特にこれの幅に依存して導波路は、単
一モード若しくはマルチ・モードの光波をガイドするよ
うにされる。更に、周囲を取り囲む媒体即ち横の層は、
光波を強く若しくは弱くガイドする。
されたい。これらを製造する他の技法及び他の材料がこ
の分野で周知である。一般的に使用される材料は、Ga
As,AlGaAs,GaInAsP及びInPであ
る。導波路の形状特にこれの幅に依存して導波路は、単
一モード若しくはマルチ・モードの光波をガイドするよ
うにされる。更に、周囲を取り囲む媒体即ち横の層は、
光波を強く若しくは弱くガイドする。
【0028】次に、幾つかの基本的な分岐型の導波路構
造について説明する。分岐型の光導波路構造の著しい特
徴は、ガイドされるモードの次第に消えるフィールドが
ガイド層若しくはチャネルの境界の外側に存在し、そし
て分岐部分相互間のパワーの伝達がこの次第に消えるフ
ィールドの重なりに基づいて生じることである。Applie
d Physics Letters, Vol.22, No.12, June 1973, pp.64
7-649のYajimaの論文"Dielectric Thin Film Optical B
ranching Wavegide"は、浅いテーパを有する非対称的な
プレーナー誘電型分岐導波路に入射するモードは、モー
ドのパワーが分岐の一方のアーム若しくは他方に伝えら
れるように伝搬することを示している。モードは、導波
路が分割される前にこれが伝搬していた実行インデック
スに近い実行インデックスで伝搬するようにアームを選
択するという原理が設立された。浅いテーパを有する比
対称的な分岐型導波路はかくしてモード・スプリッタと
して動作すると考えられる。更に上記のYajimaの論文
は、急峻なテーパを有する分岐型の導波路は、ノーマル
・モード相互間のモード変換及びガイドされない放射モ
ードへのパワー伝達に基づき理想的なモード・スプリッ
タとして働くことを述べている。対称性を考えると、急
峻なテーパ若しくはほぼ対称性な分岐の極端なケースに
到達する。これらの分岐型の導波路は、モード・スプリ
ッタとしては働かないが、パワー分割器として働く。
造について説明する。分岐型の光導波路構造の著しい特
徴は、ガイドされるモードの次第に消えるフィールドが
ガイド層若しくはチャネルの境界の外側に存在し、そし
て分岐部分相互間のパワーの伝達がこの次第に消えるフ
ィールドの重なりに基づいて生じることである。Applie
d Physics Letters, Vol.22, No.12, June 1973, pp.64
7-649のYajimaの論文"Dielectric Thin Film Optical B
ranching Wavegide"は、浅いテーパを有する非対称的な
プレーナー誘電型分岐導波路に入射するモードは、モー
ドのパワーが分岐の一方のアーム若しくは他方に伝えら
れるように伝搬することを示している。モードは、導波
路が分割される前にこれが伝搬していた実行インデック
スに近い実行インデックスで伝搬するようにアームを選
択するという原理が設立された。浅いテーパを有する比
対称的な分岐型導波路はかくしてモード・スプリッタと
して動作すると考えられる。更に上記のYajimaの論文
は、急峻なテーパを有する分岐型の導波路は、ノーマル
・モード相互間のモード変換及びガイドされない放射モ
ードへのパワー伝達に基づき理想的なモード・スプリッ
タとして働くことを述べている。対称性を考えると、急
峻なテーパ若しくはほぼ対称性な分岐の極端なケースに
到達する。これらの分岐型の導波路は、モード・スプリ
ッタとしては働かないが、パワー分割器として働く。
【0029】2つの分岐路41、42及びステム40を
有する比対称的な分岐型導波路が図2の(A)に示され
ている。テーパ角度θは、2つの分岐部分41及び42
の間の角度として限定される。更に詳細な非対称な分岐
型の導波路構造は、IEEE Journal of Quantum Electron
ics, Vol.QE-11, No.1, January 1975,pp.32-39のW.K.B
urns等による論文"Mode Conversion in Planar-Dielect
ric Separating Waveguides"に示されている。
有する比対称的な分岐型導波路が図2の(A)に示され
ている。テーパ角度θは、2つの分岐部分41及び42
の間の角度として限定される。更に詳細な非対称な分岐
型の導波路構造は、IEEE Journal of Quantum Electron
ics, Vol.QE-11, No.1, January 1975,pp.32-39のW.K.B
urns等による論文"Mode Conversion in Planar-Dielect
ric Separating Waveguides"に示されている。
【0030】図2の(B)に示されている対称的な分岐
型導波路結合器は、導波路ステム43から対称的に分岐
している2つの分岐部分44、45により特徴づけられ
る。代表的な対称的な分岐型導波路は、Electronics Le
tters, Vol.17, No.3, February 1981, pp.136-138のH.
Asakiによる論文"Normalised Power Transmission inSi
ngle Mode Optical Branching Waveguide"に示されてい
る。図2の(C)及び(D)に示されるテーパづけられ
た導波路セクション47及び51を有する2つの分岐型
導波路結合器は、これらのテーパづけられた導波路セク
ションにより特徴づけられ、これらは、導波路ステム4
6及び50から各分岐部分48、49及び52、53へ
の緩やかな移行を与える。これらのテーパ付けされたセ
クションのアパーチャー角度αは、分岐角度θ/2より
も小さく、若しくはこれに等しく、若しくはこれよりも
大きい。テーパ付けされたセクションを有するこの種の
分岐型導波路結合器は、Optics Letters, Vol.7, No.3,
March 1982, pp.136-138のM.Izutsu等による論文"Oper
ation Mechanism of the Single-Mode Optical-Wavegui
de Y Junction"に示されている。
型導波路結合器は、導波路ステム43から対称的に分岐
している2つの分岐部分44、45により特徴づけられ
る。代表的な対称的な分岐型導波路は、Electronics Le
tters, Vol.17, No.3, February 1981, pp.136-138のH.
Asakiによる論文"Normalised Power Transmission inSi
ngle Mode Optical Branching Waveguide"に示されてい
る。図2の(C)及び(D)に示されるテーパづけられ
た導波路セクション47及び51を有する2つの分岐型
導波路結合器は、これらのテーパづけられた導波路セク
ションにより特徴づけられ、これらは、導波路ステム4
6及び50から各分岐部分48、49及び52、53へ
の緩やかな移行を与える。これらのテーパ付けされたセ
クションのアパーチャー角度αは、分岐角度θ/2より
も小さく、若しくはこれに等しく、若しくはこれよりも
大きい。テーパ付けされたセクションを有するこの種の
分岐型導波路結合器は、Optics Letters, Vol.7, No.3,
March 1982, pp.136-138のM.Izutsu等による論文"Oper
ation Mechanism of the Single-Mode Optical-Wavegui
de Y Junction"に示されている。
【0031】本発明の第1の実施例を図3を参照して説
明する。図3から明らかなように、この光アイソレータ
121は、アパーチャー角度αを有するテーパづけられ
た導波路セクション55を有する比対称的なマルチ・モ
ード分岐型導波路結合器56を有する。この分岐型導波
路結合器56の第1分岐部分57は、光吸収(optical
absorber)手段54に接続されている。第2分岐部分5
8の終端は、光アイソレータの入力ポート95に結合さ
れている。分岐型導波路結合器56の第3の端部即ち導
波路ステム60の端部は、この光アイソレータ121の
出力ポート96に結合されている。図3に示すように、
この実施例の全ての素子は同じ基板59の上に集積化さ
れている。
明する。図3から明らかなように、この光アイソレータ
121は、アパーチャー角度αを有するテーパづけられ
た導波路セクション55を有する比対称的なマルチ・モ
ード分岐型導波路結合器56を有する。この分岐型導波
路結合器56の第1分岐部分57は、光吸収(optical
absorber)手段54に接続されている。第2分岐部分5
8の終端は、光アイソレータの入力ポート95に結合さ
れている。分岐型導波路結合器56の第3の端部即ち導
波路ステム60の端部は、この光アイソレータ121の
出力ポート96に結合されている。図3に示すように、
この実施例の全ての素子は同じ基板59の上に集積化さ
れている。
【0032】光アイソレータの入力ポート95に送られ
るパワーP0の光波は、第2分岐部分58、テーパづけ
られたセクション56及び導波路ステム60を介して出
力ポート96にガイドされる。入力ポート95から出力
ポート96に進む光波は、分岐点で交差する代2分岐部
分によりわずかに減衰されるだけである。この点に於け
る損失は約3dBである。光アイソレータの出力ポート
96に結合されるパワーP1の光波(入力ポート95に
送られる光波と反対方向に伝わる)は、導波路ステム6
0に沿って進み、これのパワーの大部分は第1分岐部分
57へ移される。光吸収手段54はこの分岐部分57に
取り付けられており、逆反射が生じないことを確実にす
る。この反対方向に伝わる光波を光吸収手段54へガイ
ド即ち導くことは、わずかに少量の光だけが分岐部分5
8に沿って入力ポート95に伝わることを確実にする。
テーパ付けされた導波路セクション55は、緩やかな断
熱的な移行(adiabatic transition)を与えるように、
導波路ステム60と2つの分岐部分57、58との間に
挿入されている。このような緩やかな断熱的な(熱の出
入りのない)遷移は、伝搬距離zと共に徐々に生じるス
テム及び分岐部分間の遷移として規定され、その結果ス
テム60から第1分岐部分57へ若しくは第2分岐部分
58からステム60へ伝搬するときに、ノーマル・モー
ド間で無視されうるパワーの伝達が生じる。もしもこの
テーパ付けされたセクション55のアパーチャー角度α
が十分に小さいと、所定のローカル・ノーマル・モード
において最初に注入されたパワーは、このモードにおい
て、ステム60から分岐部分57へのそして第2分岐部
分58からステム60への遷移に亘り留まる。
るパワーP0の光波は、第2分岐部分58、テーパづけ
られたセクション56及び導波路ステム60を介して出
力ポート96にガイドされる。入力ポート95から出力
ポート96に進む光波は、分岐点で交差する代2分岐部
分によりわずかに減衰されるだけである。この点に於け
る損失は約3dBである。光アイソレータの出力ポート
96に結合されるパワーP1の光波(入力ポート95に
送られる光波と反対方向に伝わる)は、導波路ステム6
0に沿って進み、これのパワーの大部分は第1分岐部分
57へ移される。光吸収手段54はこの分岐部分57に
取り付けられており、逆反射が生じないことを確実にす
る。この反対方向に伝わる光波を光吸収手段54へガイ
ド即ち導くことは、わずかに少量の光だけが分岐部分5
8に沿って入力ポート95に伝わることを確実にする。
テーパ付けされた導波路セクション55は、緩やかな断
熱的な移行(adiabatic transition)を与えるように、
導波路ステム60と2つの分岐部分57、58との間に
挿入されている。このような緩やかな断熱的な(熱の出
入りのない)遷移は、伝搬距離zと共に徐々に生じるス
テム及び分岐部分間の遷移として規定され、その結果ス
テム60から第1分岐部分57へ若しくは第2分岐部分
58からステム60へ伝搬するときに、ノーマル・モー
ド間で無視されうるパワーの伝達が生じる。もしもこの
テーパ付けされたセクション55のアパーチャー角度α
が十分に小さいと、所定のローカル・ノーマル・モード
において最初に注入されたパワーは、このモードにおい
て、ステム60から分岐部分57へのそして第2分岐部
分58からステム60への遷移に亘り留まる。
【0033】本発明の第2実施例が、図4、図5及び図
6に示されている。オプトエレクトロニクス集積回路6
1と呼ぶこの実施例は、発光ダイオード若しくは畝型の
導波路レーザ・ダイオード63と共に基板上にモノリシ
ックに集積された導波路型光アイソレータを有する。こ
の導波路型光アイソレータは、分岐型導波路結合器6
2、光吸収手段64に結合された第1分岐部分69、及
びレーザ・ダイオード63のファセット78に光学的に
リンクされた第2分岐部分67を有する。導波路ステム
68の端部は、V字型の溝に整列そして固定されている
オプチカル・ファイバ65に突き合わせ結合されてい
る。線A−Aに沿って切断した2つの導波路分岐部分6
7及び69の簡略化された断面が図5に示されている。
図5から明らかなように、光波を光学的に閉じこめそし
てガイドする導波路構造は、上側及び下側のクラッド層
79及び80の間に埋め込まれた屈折率n1の導波層7
1を有する。これらの層が成長される基板70は、畝型
の導波チャネル67及び69が形成されるように構成さ
れている。
6に示されている。オプトエレクトロニクス集積回路6
1と呼ぶこの実施例は、発光ダイオード若しくは畝型の
導波路レーザ・ダイオード63と共に基板上にモノリシ
ックに集積された導波路型光アイソレータを有する。こ
の導波路型光アイソレータは、分岐型導波路結合器6
2、光吸収手段64に結合された第1分岐部分69、及
びレーザ・ダイオード63のファセット78に光学的に
リンクされた第2分岐部分67を有する。導波路ステム
68の端部は、V字型の溝に整列そして固定されている
オプチカル・ファイバ65に突き合わせ結合されてい
る。線A−Aに沿って切断した2つの導波路分岐部分6
7及び69の簡略化された断面が図5に示されている。
図5から明らかなように、光波を光学的に閉じこめそし
てガイドする導波路構造は、上側及び下側のクラッド層
79及び80の間に埋め込まれた屈折率n1の導波層7
1を有する。これらの層が成長される基板70は、畝型
の導波チャネル67及び69が形成されるように構成さ
れている。
【0034】光吸収手段64は、導波路の一部分に例え
ばZnのイオン打ち込みを行うことにより形成されるこ
とが出来、かくしてこの部分に減少されたバンド・ギャ
ップを与える。この打ち込みはバンド・ギャップを局部
的に狭くしそして吸収を増大する。光吸収手段のサイ
ズ、形及び位置は、イオン打ち込みの前に適切な窓を有
するマスクを付着することにより規定されることが出来
る。AlGaAs内にZnイオンを導入することの影響
は、Applied Physics letters, Vol.34, No.10,May 197
9, pp.637-639のH.Yonezu等による論文"AlGaAs Double-
HeterostructureLaser"に述べられている。高くドープ
した領域の代わりに、格子結合器若しくは45度の反射
表面が使用され、これは光波を導波路外へ反射すること
により吸収手段として働く。若しくは例えば、導波路を
進む光波を拡散させるために粗面化された導波路が使用
され、かくして光波を反射して戻すことなしに光波を受
け取る光吸収手段をして働く。畝型の導波レーザ・ダイ
オード63を第2導波分岐部分67に対して整列結合す
るための原理が図6の(A)及び(B)に概略的に示さ
れている。図6の(B)は、図6の(A)を詳細に且つ
拡大した図である。上側クラッド層76及び下側クラッ
ド層77の間にサンドイッチされた活性層75を有する
レーザ・ダイオード63は、基板70の上面に成長され
る。レーザ及び導波路の層75ー77並びに79、80
及び71の付着の前に、畝81が基板70に形成され
る。この様に畝が形成された基板70の上面にこれらの
層を成長すると、導波路のコア層71及びレーザ63の
活性層75の適切な整列が保証される。更にレーザ・ダ
イオード63は絶縁層74を有し、そしてこれは上側の
クラッド層76を覆いそしてレーザ63の畝72への接
点窓を与える。図6の(A)に示すように、レーザ・ダ
イオード63の畝に接続するメタライゼーション層73
がこの構造の上面に付着される。図6の(B)で楕円領
域として示されているレーザ・ダイオード63の光放出
部分82は、レーザ63により放出される光を導波路の
分岐部分67へ効率的に結合するために導波路層71に
整列されている。
ばZnのイオン打ち込みを行うことにより形成されるこ
とが出来、かくしてこの部分に減少されたバンド・ギャ
ップを与える。この打ち込みはバンド・ギャップを局部
的に狭くしそして吸収を増大する。光吸収手段のサイ
ズ、形及び位置は、イオン打ち込みの前に適切な窓を有
するマスクを付着することにより規定されることが出来
る。AlGaAs内にZnイオンを導入することの影響
は、Applied Physics letters, Vol.34, No.10,May 197
9, pp.637-639のH.Yonezu等による論文"AlGaAs Double-
HeterostructureLaser"に述べられている。高くドープ
した領域の代わりに、格子結合器若しくは45度の反射
表面が使用され、これは光波を導波路外へ反射すること
により吸収手段として働く。若しくは例えば、導波路を
進む光波を拡散させるために粗面化された導波路が使用
され、かくして光波を反射して戻すことなしに光波を受
け取る光吸収手段をして働く。畝型の導波レーザ・ダイ
オード63を第2導波分岐部分67に対して整列結合す
るための原理が図6の(A)及び(B)に概略的に示さ
れている。図6の(B)は、図6の(A)を詳細に且つ
拡大した図である。上側クラッド層76及び下側クラッ
ド層77の間にサンドイッチされた活性層75を有する
レーザ・ダイオード63は、基板70の上面に成長され
る。レーザ及び導波路の層75ー77並びに79、80
及び71の付着の前に、畝81が基板70に形成され
る。この様に畝が形成された基板70の上面にこれらの
層を成長すると、導波路のコア層71及びレーザ63の
活性層75の適切な整列が保証される。更にレーザ・ダ
イオード63は絶縁層74を有し、そしてこれは上側の
クラッド層76を覆いそしてレーザ63の畝72への接
点窓を与える。図6の(A)に示すように、レーザ・ダ
イオード63の畝に接続するメタライゼーション層73
がこの構造の上面に付着される。図6の(B)で楕円領
域として示されているレーザ・ダイオード63の光放出
部分82は、レーザ63により放出される光を導波路の
分岐部分67へ効率的に結合するために導波路層71に
整列されている。
【0035】レーザ・ダイオード及び導波路の整列につ
いての詳細は、例えば次の文献に示されている。
いての詳細は、例えば次の文献に示されている。
【0036】ヨーロッパ特許出願 EP−A 0、40
2、556 ヨーロッパ特許出願 91810742.6 Electronics Letters, Vol.26, No.2, January 1990, p
p.142-143のP.J.Williamsによる論文"High Performance
Buried Ridge DFB Lasers Monolithically integrated
with Butt Coupled Strip Loaded Pasive Waveguides
for OEIC" 本発明の第3の実施例即ち2つの分岐型導波路結合器8
3及び84を含む2ステージの導波路型光アイソレータ
が図7に示されている。このアイソレータは、第1ステ
ージ結合器83の第1導波路分岐部分89へ結合された
入力ポート85及び第2ステージ分岐型導波路結合器8
4の導波路ステム92にある出力ポート86を有する。
第1導波路結合器83の導波路ステム91は第2分岐型
導波路結合器84の第1分岐部分93に接続され、この
結合器84の第2分岐部分94は第2光吸収手段88へ
リンクされている。これと同様に、第1ステージの分岐
型導波路結合器83の第2分岐型導波路90は、第1光
吸収手段87へ結合されている。この光アイソレータは
GaAs基板の上面に成長され、畝型の導波路は3ミク
ロン・メータの幅を有する。これらの3ミクロン・メー
タの畝の導波路は、2つの伝搬するTEーモードを可能
にしそして単一の伝搬モードは分岐型導波路結合器にお
いて変換されない。即ち、もしもTe0モードが分岐型
結合器にはいるならば、順方向(forward)に伝搬され
るパワーは、TE1−モード及びTE0ーモードである。
しかしながら、これはマルチ・モード(MM)ファイバ
/導波路オプチカル・システムに対しては適切でない。
代表的な分岐角度θ1及びθ2は、1及び5度の間であ
る。この様にして2つの分岐型導波路結合器83、84
並びに光吸収手段87、88を配列すると、低損失で光
波を入力ポート85から出力ポート86へガイドする効
率的な導波路型光アイソレータが実現できる。逆方向に
伝搬する光波即ち出力ポート86を介してこの光アイソ
レータに送られる光波は、これらの少量が入力ポート8
5に伝搬されるほどにまで減衰される。
2、556 ヨーロッパ特許出願 91810742.6 Electronics Letters, Vol.26, No.2, January 1990, p
p.142-143のP.J.Williamsによる論文"High Performance
Buried Ridge DFB Lasers Monolithically integrated
with Butt Coupled Strip Loaded Pasive Waveguides
for OEIC" 本発明の第3の実施例即ち2つの分岐型導波路結合器8
3及び84を含む2ステージの導波路型光アイソレータ
が図7に示されている。このアイソレータは、第1ステ
ージ結合器83の第1導波路分岐部分89へ結合された
入力ポート85及び第2ステージ分岐型導波路結合器8
4の導波路ステム92にある出力ポート86を有する。
第1導波路結合器83の導波路ステム91は第2分岐型
導波路結合器84の第1分岐部分93に接続され、この
結合器84の第2分岐部分94は第2光吸収手段88へ
リンクされている。これと同様に、第1ステージの分岐
型導波路結合器83の第2分岐型導波路90は、第1光
吸収手段87へ結合されている。この光アイソレータは
GaAs基板の上面に成長され、畝型の導波路は3ミク
ロン・メータの幅を有する。これらの3ミクロン・メー
タの畝の導波路は、2つの伝搬するTEーモードを可能
にしそして単一の伝搬モードは分岐型導波路結合器にお
いて変換されない。即ち、もしもTe0モードが分岐型
結合器にはいるならば、順方向(forward)に伝搬され
るパワーは、TE1−モード及びTE0ーモードである。
しかしながら、これはマルチ・モード(MM)ファイバ
/導波路オプチカル・システムに対しては適切でない。
代表的な分岐角度θ1及びθ2は、1及び5度の間であ
る。この様にして2つの分岐型導波路結合器83、84
並びに光吸収手段87、88を配列すると、低損失で光
波を入力ポート85から出力ポート86へガイドする効
率的な導波路型光アイソレータが実現できる。逆方向に
伝搬する光波即ち出力ポート86を介してこの光アイソ
レータに送られる光波は、これらの少量が入力ポート8
5に伝搬されるほどにまで減衰される。
【0037】分岐角度θに対する順方向の結合効率、即
ち入力ポート85から出力ポート86への結合効率が、
図8に示されている。これらの測定及び計算は、次の実
効屈折率n1,eff=3.4186及びn2,eff=3.42
67並びに3ミクロン・メータの畝幅を有する畝型導波
路構造についてなされた。こららの屈折率は、3次元の
導波路構造を、2次元構造に換算しそして実効屈折率を
概算することにより決められた。出力ポート86及び入
力ポート85の間の逆方向の効率は図9に示されてい
る。図8及び図9のデータから、約50%の順方向の結
合効率を有する2ステージ型導波路型光アイソレータ
は、逆方向では10%よりも小さい結合効率を有するこ
とが判る。アイソレータの能力(strength)を順方向及
び逆方向の効率の比とであると定義すると、本発明の光
アイソレータは、約4ー5のアイソレータ能力並びに2
度及び3度の間の分岐角度θ1及びθ2を有する。
ち入力ポート85から出力ポート86への結合効率が、
図8に示されている。これらの測定及び計算は、次の実
効屈折率n1,eff=3.4186及びn2,eff=3.42
67並びに3ミクロン・メータの畝幅を有する畝型導波
路構造についてなされた。こららの屈折率は、3次元の
導波路構造を、2次元構造に換算しそして実効屈折率を
概算することにより決められた。出力ポート86及び入
力ポート85の間の逆方向の効率は図9に示されてい
る。図8及び図9のデータから、約50%の順方向の結
合効率を有する2ステージ型導波路型光アイソレータ
は、逆方向では10%よりも小さい結合効率を有するこ
とが判る。アイソレータの能力(strength)を順方向及
び逆方向の効率の比とであると定義すると、本発明の光
アイソレータは、約4ー5のアイソレータ能力並びに2
度及び3度の間の分岐角度θ1及びθ2を有する。
【0038】順方向に於ける十分な結合効率を保ちなが
らアイソレート効率を更に大きくすることは、数個の分
岐型導波路結合器を直列に配置することにより達成され
ることが出来、かくしてマルチ・ステージの導波路型光
アイソレータを形成することが出来る。マルチ・モード
導波路及び2°の分岐角度θを有する4ステージのマル
チ分岐型光アイソレータを考えると、順方向の結合効率
は依然として41%であるが、逆方向の結合効率は、た
った0.16%にまで減少される。従って、アイソレー
タの能力は約256である。3゜の分岐角度θを有する
4ステージのマルチ分岐型導波路型光アイソレータは、
625のアイソレータ能力を与える。
らアイソレート効率を更に大きくすることは、数個の分
岐型導波路結合器を直列に配置することにより達成され
ることが出来、かくしてマルチ・ステージの導波路型光
アイソレータを形成することが出来る。マルチ・モード
導波路及び2°の分岐角度θを有する4ステージのマル
チ分岐型光アイソレータを考えると、順方向の結合効率
は依然として41%であるが、逆方向の結合効率は、た
った0.16%にまで減少される。従って、アイソレー
タの能力は約256である。3゜の分岐角度θを有する
4ステージのマルチ分岐型導波路型光アイソレータは、
625のアイソレータ能力を与える。
【0039】本発明の次の実施例は、半導体リング・レ
ーザ・ダイオードのリング・キャビティに挿入された導
波路型光アイソレータに関する。
ーザ・ダイオードのリング・キャビティに挿入された導
波路型光アイソレータに関する。
【0040】リング・レーザ・キャビティは、単一周波
数のレーザ・ビームを生じる手段である。三角形若しく
は長方形のキャビティの光路内に置かれたブルースター
で終端されたNd:YAGレーザ・ロッド、及びλ/2
プレートと組み合わせられたファラディ・セルを有する
これらの構成は、非常に複雑な光学的アセンブリィであ
る。今概略的に述べたリング・レーザは、上述の文献即
ち、Applied PhysicsLetters, Vol.21, No.6, Septembe
r 1972, pp.265-266のA.R.Clobes等による論文"Single-
Frequency Traveling-Wave Nd:YAG Laser"に示されてい
る。これらの不利点例えばコスト、寸法、感度及び組み
立てる際の整列の困難性は周知である。
数のレーザ・ビームを生じる手段である。三角形若しく
は長方形のキャビティの光路内に置かれたブルースター
で終端されたNd:YAGレーザ・ロッド、及びλ/2
プレートと組み合わせられたファラディ・セルを有する
これらの構成は、非常に複雑な光学的アセンブリィであ
る。今概略的に述べたリング・レーザは、上述の文献即
ち、Applied PhysicsLetters, Vol.21, No.6, Septembe
r 1972, pp.265-266のA.R.Clobes等による論文"Single-
Frequency Traveling-Wave Nd:YAG Laser"に示されてい
る。これらの不利点例えばコスト、寸法、感度及び組み
立てる際の整列の困難性は周知である。
【0041】近年の半導体技術の発展により、リング・
レーザを半導体基板上に集積することが可能になり、か
くして上述の寸法、コスト及び組立の際の整列の問題は
減少された。半導体基板上にリング・レーザ・ダイオー
ドを集積するための主要なステップは、エッチされたフ
ァセットを有するファビリーペロー半導体レーザ・ダイ
オードについての開発が成功したことにより可能となっ
た。これは例えば、IEEE Journal of Quantum Electron
ics, Vol27, 1991のP.Vettiger等による論文"Full Wafe
r Technology-A New Approach to Large-Scale Laser f
abrication andIntegration"に示されている。
レーザを半導体基板上に集積することが可能になり、か
くして上述の寸法、コスト及び組立の際の整列の問題は
減少された。半導体基板上にリング・レーザ・ダイオー
ドを集積するための主要なステップは、エッチされたフ
ァセットを有するファビリーペロー半導体レーザ・ダイ
オードについての開発が成功したことにより可能となっ
た。これは例えば、IEEE Journal of Quantum Electron
ics, Vol27, 1991のP.Vettiger等による論文"Full Wafe
r Technology-A New Approach to Large-Scale Laser f
abrication andIntegration"に示されている。
【0042】出力結合を有する第1のエッチされたファ
セット・リング・レーザ・ダイオードは、Applied Phys
ics Letters, Vol.59, No.12, September 1991, pp.139
5-1397のA.Behfar-Rad等による論文"Etched-Facet AlGa
As Triangular-shaped RingLaser With Output Couplin
g"に示されている。
セット・リング・レーザ・ダイオードは、Applied Phys
ics Letters, Vol.59, No.12, September 1991, pp.139
5-1397のA.Behfar-Rad等による論文"Etched-Facet AlGa
As Triangular-shaped RingLaser With Output Couplin
g"に示されている。
【0043】図10に概略的に示されているこのリング
・レーザ・ダイオードは、2つの全反射する及び1つの
部分反射するエッチされたファセット101、102及
び103を有するキャビティを形成する三角形のマルチ
モード光導波路100を有する。2つの互いに反対方向
に循環するマルチモードの光波104及び105は、こ
の導波路内を進行し、終端ファセット101及び102
により全反射されそして前端ファセット103において
このキャビティ外へ部分的に結合される。このリング・
レーザの全キャビティ長(点線で示されている)は、約
600マイクロ・メータでありそして導波路の幅は約4
0マイクロ・メータである。この構造の不利点は、これ
のマルチモード出力及び様式(modal)の不安定性であ
る。この構造の他の不利点は、キャビティ100及び周
囲の媒体の屈折率に依存して、互いに逆方向に進む両光
波104及び105が発散方向106及び107でキャ
ビティ100外に偏向されることである(スネルの屈折
法則)。
・レーザ・ダイオードは、2つの全反射する及び1つの
部分反射するエッチされたファセット101、102及
び103を有するキャビティを形成する三角形のマルチ
モード光導波路100を有する。2つの互いに反対方向
に循環するマルチモードの光波104及び105は、こ
の導波路内を進行し、終端ファセット101及び102
により全反射されそして前端ファセット103において
このキャビティ外へ部分的に結合される。このリング・
レーザの全キャビティ長(点線で示されている)は、約
600マイクロ・メータでありそして導波路の幅は約4
0マイクロ・メータである。この構造の不利点は、これ
のマルチモード出力及び様式(modal)の不安定性であ
る。この構造の他の不利点は、キャビティ100及び周
囲の媒体の屈折率に依存して、互いに逆方向に進む両光
波104及び105が発散方向106及び107でキャ
ビティ100外に偏向されることである(スネルの屈折
法則)。
【0044】他の半導体リング・レーザ・ダイオード
は、特開昭3ー40480号に示されている。長方形リ
ング・レーザ・ダイオードの光取り出し効率は、図11
に示すように、光路内に付加的な手段を追加することに
より改善された。この長方形のリング・レーザ・ダイオ
ード120は、3つの全反射するエッチされたミラー1
23及び部分反射する第4番目のミラー124を有する
導波キャビティ122を有する。この部分反射するミラ
ー124は、時計方向に回転する光波の一部分がキャビ
ティ外へ結合されそして他の部分がキャビティ内に戻さ
れて時計方向に循環するように置かれる。
は、特開昭3ー40480号に示されている。長方形リ
ング・レーザ・ダイオードの光取り出し効率は、図11
に示すように、光路内に付加的な手段を追加することに
より改善された。この長方形のリング・レーザ・ダイオ
ード120は、3つの全反射するエッチされたミラー1
23及び部分反射する第4番目のミラー124を有する
導波キャビティ122を有する。この部分反射するミラ
ー124は、時計方向に回転する光波の一部分がキャビ
ティ外へ結合されそして他の部分がキャビティ内に戻さ
れて時計方向に循環するように置かれる。
【0045】このキャビティ122の左上の角、ミラー
124及び導波路分岐部分125、16の概略図が図1
2に示されている。この半導体リング・レーザ・ダイオ
ード120の動作を更に詳細に説明すると、部分反射す
るミラー124は、キャビティ側から及び他の側の両方
からの入力光の50%(R=0.5)を反射するとす
る。入力光の100%を反射する(R=1)全反射層1
27、並びに導波路125及び周囲の媒体(R=0)の
間の界面が理想的なものであるとする。これらの仮定の
下に、図12に示されるような簡略化されたパワーの推
定が可能である。パワーP1の時計方向の入力光波の5
0%が、反射角度に等しい入力角度でミラー124によ
り反射されてP1/2となる。この部分P1/2は反時計
方向に循環しつづける。P1の第2の50%の部分がミ
ラー124を通過して全反射ミラー127により反射さ
れる。P1/2のこの光波の50%が次にミラー124
の他の側で反射されて、導波路分岐部分125及びこれ
の端部のファセットを介してレーザ装置からでる。この
光波のパワーはP1/4である。
124及び導波路分岐部分125、16の概略図が図1
2に示されている。この半導体リング・レーザ・ダイオ
ード120の動作を更に詳細に説明すると、部分反射す
るミラー124は、キャビティ側から及び他の側の両方
からの入力光の50%(R=0.5)を反射するとす
る。入力光の100%を反射する(R=1)全反射層1
27、並びに導波路125及び周囲の媒体(R=0)の
間の界面が理想的なものであるとする。これらの仮定の
下に、図12に示されるような簡略化されたパワーの推
定が可能である。パワーP1の時計方向の入力光波の5
0%が、反射角度に等しい入力角度でミラー124によ
り反射されてP1/2となる。この部分P1/2は反時計
方向に循環しつづける。P1の第2の50%の部分がミ
ラー124を通過して全反射ミラー127により反射さ
れる。P1/2のこの光波の50%が次にミラー124
の他の側で反射されて、導波路分岐部分125及びこれ
の端部のファセットを介してレーザ装置からでる。この
光波のパワーはP1/4である。
【0046】キャビティ122内を逆に進行するパワー
P2の光波(点線)は、ミラー124で部分的に反射さ
れ、これの50%(P2/2)は、これが反時計方向に
循環し続けるように反射される。パワーP2の入力光波
の残りの50%は、伝搬方向を変えずにミラー124を
通過しそして装置外に結合される(P2/2)。
P2の光波(点線)は、ミラー124で部分的に反射さ
れ、これの50%(P2/2)は、これが反時計方向に
循環し続けるように反射される。パワーP2の入力光波
の残りの50%は、伝搬方向を変えずにミラー124を
通過しそして装置外に結合される(P2/2)。
【0047】キャビティの導波路122へ戻される光波
の部分P1/4は、キャビティ122ないに既にありそ
して反時計方向に循環するパワーP2/2の光波の位相
に結合されない位相を有する。異なるモード及び位相を
有するこれらの光波の重畳は、レーザの出力スペクトル
に有害な影響を及ぼす。この出力は単一モード及び単一
周波数でなくなる。反時計方向に循環する光波及びキャ
ビティ内へ戻される光波の間の位相シフトは、分岐導波
路のあるなしに係わらずキャビティ長の相違に基づいて
一定にならず、キャビティ外へ結合される光波を、リン
グ内に残存する光波に関してシフトする。この様な位相
の変動が、出力導波路125内の出力パワーの不安定さ
及び変動を生じる。出力分岐部分125内で重畳される
量光波のモード的作用及び位相の関係は、キャビティ1
22内の2つの互いに反対方向に伝搬する光波のモード
的作用及び位相の変移に依存する。これらの反対方向に
循環する光波は通常互いに独立的であり、そして矢印1
28で示される放出光ビームは、マルチ周波数及びマル
チ・モードの光波である。
の部分P1/4は、キャビティ122ないに既にありそ
して反時計方向に循環するパワーP2/2の光波の位相
に結合されない位相を有する。異なるモード及び位相を
有するこれらの光波の重畳は、レーザの出力スペクトル
に有害な影響を及ぼす。この出力は単一モード及び単一
周波数でなくなる。反時計方向に循環する光波及びキャ
ビティ内へ戻される光波の間の位相シフトは、分岐導波
路のあるなしに係わらずキャビティ長の相違に基づいて
一定にならず、キャビティ外へ結合される光波を、リン
グ内に残存する光波に関してシフトする。この様な位相
の変動が、出力導波路125内の出力パワーの不安定さ
及び変動を生じる。出力分岐部分125内で重畳される
量光波のモード的作用及び位相の関係は、キャビティ1
22内の2つの互いに反対方向に伝搬する光波のモード
的作用及び位相の変移に依存する。これらの反対方向に
循環する光波は通常互いに独立的であり、そして矢印1
28で示される放出光ビームは、マルチ周波数及びマル
チ・モードの光波である。
【0048】本発明に第4に実施例は図13及び図14
に示されている。
に示されている。
【0049】或る閾値電流が印加されたときに活性領域
内で発生される光波が、従来のファブリィーペロー長方
形キャビティ内にではなく、リング型の導波路キャビテ
ィ内で光学的に閉じこめられそしてガイドされるよう
に、従来周知のファブリィーペロー・レーザ・ダイオー
ドが修正される。上記ファブリィーペロー・レーザと同
様に、光の閉じこめ(confinement)、特に横方向の閉
じこめは、導波路の形状及び型に依存する。更に、使用
される活性領域の型が光の閉じこめに影響する。従来の
ファブリィーペロー・レーザ・ダイオードで既に使用さ
れている例えばIIIーV族及びIIーVI族の化合物半導体の
ような異なる材料が、リング・レーザの実現のために適
切である。リング・レーザ・ダイオードの基本的な構造
は、SCH(分離的に閉じこめるヘテロ構造)、DH
(ダブル・ヘテロ構造)、GRIN−SCH(屈折率が
段階的に変化された分離的に閉じこめるヘテロ構造)、
DCH(デカップルされて閉じこめられたヘテロ構
造)、QW(量子力学的井戸)若しくはMQW(マルチ
量子力学的井戸)構造でよい。これらの構造は、例えば
John Wiley & Sons社の”Physi
cs of Semiconductor Devic
es”1981年第2版のような半導体レーザ・ダイオ
ードの基本に関する本において詳細に説明されている。
上述のDCHレーザ・ダイオードは、ヨーロッパ特許出
願AP92810473.1に示されている。
内で発生される光波が、従来のファブリィーペロー長方
形キャビティ内にではなく、リング型の導波路キャビテ
ィ内で光学的に閉じこめられそしてガイドされるよう
に、従来周知のファブリィーペロー・レーザ・ダイオー
ドが修正される。上記ファブリィーペロー・レーザと同
様に、光の閉じこめ(confinement)、特に横方向の閉
じこめは、導波路の形状及び型に依存する。更に、使用
される活性領域の型が光の閉じこめに影響する。従来の
ファブリィーペロー・レーザ・ダイオードで既に使用さ
れている例えばIIIーV族及びIIーVI族の化合物半導体の
ような異なる材料が、リング・レーザの実現のために適
切である。リング・レーザ・ダイオードの基本的な構造
は、SCH(分離的に閉じこめるヘテロ構造)、DH
(ダブル・ヘテロ構造)、GRIN−SCH(屈折率が
段階的に変化された分離的に閉じこめるヘテロ構造)、
DCH(デカップルされて閉じこめられたヘテロ構
造)、QW(量子力学的井戸)若しくはMQW(マルチ
量子力学的井戸)構造でよい。これらの構造は、例えば
John Wiley & Sons社の”Physi
cs of Semiconductor Devic
es”1981年第2版のような半導体レーザ・ダイオ
ードの基本に関する本において詳細に説明されている。
上述のDCHレーザ・ダイオードは、ヨーロッパ特許出
願AP92810473.1に示されている。
【0050】ファブリィーペロー・レーザ・ダイオード
と同様に、光の閉じ込めは、レーザの活性領域に隣接し
て配置された光導波路を使用することにより達成される
ことが出来る。例えば畝型導波路、リブ型導波路、屈折
率が変化するフイルム導波路、拡散チャネル型導波路、
ストリップ形状の導波路、埋め込み型導波路(BH)及
びストリップ埋め込み型導波路が従来周知であり、これ
らの幾つかは図1の(A)乃至(H)に示されている。
と同様に、光の閉じ込めは、レーザの活性領域に隣接し
て配置された光導波路を使用することにより達成される
ことが出来る。例えば畝型導波路、リブ型導波路、屈折
率が変化するフイルム導波路、拡散チャネル型導波路、
ストリップ形状の導波路、埋め込み型導波路(BH)及
びストリップ埋め込み型導波路が従来周知であり、これ
らの幾つかは図1の(A)乃至(H)に示されている。
【0051】リング導波路レーザ・ダイオードのリング
導波路キャビティは、ダイオード内で発生される光がキ
ャビティ内に閉じ込められ、そして全反射によりこの中
を循環するように形作られる。全反射及び部分反射する
ミラーは、上記導波路キャビティの一部であり、従来の
ファブリィーペロー・レーザ・ダイオードのキャビティ
を形成する平行な前面及び後面ファセットと同様に光の
多数回の跳ね返りをさせる。部分的に反射する前面ファ
セット(これを通ってレーザ光がキャビティ外へ結合さ
れる)の反射率は、キャビティ内に残存するレーザ光の
パワーを決める。
導波路キャビティは、ダイオード内で発生される光がキ
ャビティ内に閉じ込められ、そして全反射によりこの中
を循環するように形作られる。全反射及び部分反射する
ミラーは、上記導波路キャビティの一部であり、従来の
ファブリィーペロー・レーザ・ダイオードのキャビティ
を形成する平行な前面及び後面ファセットと同様に光の
多数回の跳ね返りをさせる。部分的に反射する前面ファ
セット(これを通ってレーザ光がキャビティ外へ結合さ
れる)の反射率は、キャビティ内に残存するレーザ光の
パワーを決める。
【0052】リング導波路を設計する時の最も重要な要
求事項は、全反射ミラー及び循環する光の一部分をキャ
ビティ外へ結合する部分反射するミラーを使用する閉ざ
された光の通路を与えることである。部分反射ミラーに
於ける入射角度は、この入射光ビームを全反射しないで
このミラーを通過させることを確実にするようにクリチ
カル角度よりも小さくなければならない。
求事項は、全反射ミラー及び循環する光の一部分をキャ
ビティ外へ結合する部分反射するミラーを使用する閉ざ
された光の通路を与えることである。部分反射ミラーに
於ける入射角度は、この入射光ビームを全反射しないで
このミラーを通過させることを確実にするようにクリチ
カル角度よりも小さくなければならない。
【0053】本発明の第4の実施例が図13及び図14
に示されている。図13は、3角形の導波路キャビティ
を有する半導体レーザ・ダイオード140の概略的な上
面図である。この種のリング・レーザの全キャビティ長
は、代表的には300ミクロン・メータ及び1000ミ
クロンメータの間であり、導波路の畝の幅は、光学的に
閉じ込められそしてガイドされるべき波長及び横(tran
sversal)モードに依存する。この実施例では、全キャ
ビティ長は約600ミクロン・メータでありそして畝の
幅は3ミクロン・メータである。導波路キャビティは、
レーザ・ダイオードの積層の上面に成長された畝型導波
路構造144により限定される。図1及び図2に既に示
したように、又前記の特開昭3ー40480号に示され
ているように、2つのミラー・ファセット142及び1
43が、適切な溝をエッチングすることにより導波路構
造144のコーナーに形成される。このリング・レーザ
140のフロント・ファセット141は、劈開により形
成されそして部分反射ミラーとして働く。このフロント
・ファセットに於ける入射角度は、図13に示される角
度βにほぼ等しい。フロント・ファセット141の反射
率は、Applied Physics letters, Vol.59, No.12 Septe
mber 1991, pp.1395-1397のA.Behfar-Rad等による論文"
Etched-Facet AlGaAs Trianglar-Shaped Ring +aers Wi
th Output Coupling"に示されているようにこの角度β
に依存する。入射角度が増大すると、フロント・ファセ
ットは全反射するようになり、この結果光はリング・キ
ャビティ外へ結合されなくなる。これは閾値電流の減少
から見ることが出来る(A.Behfar-Radの図5)。角度β
は25゜よりも小さいことが望ましい。
に示されている。図13は、3角形の導波路キャビティ
を有する半導体レーザ・ダイオード140の概略的な上
面図である。この種のリング・レーザの全キャビティ長
は、代表的には300ミクロン・メータ及び1000ミ
クロンメータの間であり、導波路の畝の幅は、光学的に
閉じ込められそしてガイドされるべき波長及び横(tran
sversal)モードに依存する。この実施例では、全キャ
ビティ長は約600ミクロン・メータでありそして畝の
幅は3ミクロン・メータである。導波路キャビティは、
レーザ・ダイオードの積層の上面に成長された畝型導波
路構造144により限定される。図1及び図2に既に示
したように、又前記の特開昭3ー40480号に示され
ているように、2つのミラー・ファセット142及び1
43が、適切な溝をエッチングすることにより導波路構
造144のコーナーに形成される。このリング・レーザ
140のフロント・ファセット141は、劈開により形
成されそして部分反射ミラーとして働く。このフロント
・ファセットに於ける入射角度は、図13に示される角
度βにほぼ等しい。フロント・ファセット141の反射
率は、Applied Physics letters, Vol.59, No.12 Septe
mber 1991, pp.1395-1397のA.Behfar-Rad等による論文"
Etched-Facet AlGaAs Trianglar-Shaped Ring +aers Wi
th Output Coupling"に示されているようにこの角度β
に依存する。入射角度が増大すると、フロント・ファセ
ットは全反射するようになり、この結果光はリング・キ
ャビティ外へ結合されなくなる。これは閾値電流の減少
から見ることが出来る(A.Behfar-Radの図5)。角度β
は25゜よりも小さいことが望ましい。
【0054】非対称的な分岐型導波路結合器145及び
吸収手段146を有する導波路型光アイソレータは、導
波路リング144内に挿入されて、反時計方向に回転す
る光波を減衰する。例えば、電荷の注入がなされない導
波路セクションにより若しくはバンドギャップを減少す
るイオン注入により実現されうる光吸収手段146は、
分岐型導波路結合器145の一つの分岐路部分の一端に
置かれ、その結果3角形の導波路144外に結合される
光の大部分は、反射されずに吸収されて、時計方向に回
転している光波に向かって戻されることはない。このリ
ング外に結合されるパワーは、角度θに依存する。分岐
型導波路結合器145を通過した後の反時計方向に循環
する光波のパワー、及び分岐型導波路内のパワーが分岐
角度θの関数として変化することが図15に示されてい
る(図15で、○印は、分岐点を通過した後にリング内
に残る反時計方向に回転する光波の入力パワーの%を示
し、そして×印は、リング外へ結合される反時計方向に
回転する光波の入力パワーの%を示す)。入力パワーか
ら、外部へ結合されたパワー及び反時計方向に循環する
モードで残存するパワーを減算したものとして規定され
るパワー損失は、上記入力パワーの約3%である。
吸収手段146を有する導波路型光アイソレータは、導
波路リング144内に挿入されて、反時計方向に回転す
る光波を減衰する。例えば、電荷の注入がなされない導
波路セクションにより若しくはバンドギャップを減少す
るイオン注入により実現されうる光吸収手段146は、
分岐型導波路結合器145の一つの分岐路部分の一端に
置かれ、その結果3角形の導波路144外に結合される
光の大部分は、反射されずに吸収されて、時計方向に回
転している光波に向かって戻されることはない。このリ
ング外に結合されるパワーは、角度θに依存する。分岐
型導波路結合器145を通過した後の反時計方向に循環
する光波のパワー、及び分岐型導波路内のパワーが分岐
角度θの関数として変化することが図15に示されてい
る(図15で、○印は、分岐点を通過した後にリング内
に残る反時計方向に回転する光波の入力パワーの%を示
し、そして×印は、リング外へ結合される反時計方向に
回転する光波の入力パワーの%を示す)。入力パワーか
ら、外部へ結合されたパワー及び反時計方向に循環する
モードで残存するパワーを減算したものとして規定され
るパワー損失は、上記入力パワーの約3%である。
【0055】図13の線A−Aに沿って得られた断面図
が図14に示されている。図14から明らかなように、
レーザ・ダイオード140は基板147の上面に形成さ
れる。
が図14に示されている。図14から明らかなように、
レーザ・ダイオード140は基板147の上面に形成さ
れる。
【0056】例えば活性層、一つの量子力学的井戸若し
くは多数の量子力学的井戸である活性領域149が、上
側及び下側のクラッド層150及び151の間に埋め込
まれている。畝144及び155は、クラッド層150
の上面に配置されたクラッド層154をエッチングする
ことにより形成される。上記3角形の導波路リング14
4の導波路分岐部分は、絶縁層153により埋め込まれ
そしてメタライゼーション層152がこの畝144だけ
に対する接点を形成する。底部の接点メタライゼーショ
ン148は基板147に形成される。分岐型導波路結合
器145の導波路の畝155は上記メタライゼーション
152により覆われず、従って、これの下側の活性層1
49の部分でレーザ動作は生じない。導波路分岐部分1
55は、ここに電荷が注入されないので、ここに入り込
む光を強く吸収する。
くは多数の量子力学的井戸である活性領域149が、上
側及び下側のクラッド層150及び151の間に埋め込
まれている。畝144及び155は、クラッド層150
の上面に配置されたクラッド層154をエッチングする
ことにより形成される。上記3角形の導波路リング14
4の導波路分岐部分は、絶縁層153により埋め込まれ
そしてメタライゼーション層152がこの畝144だけ
に対する接点を形成する。底部の接点メタライゼーショ
ン148は基板147に形成される。分岐型導波路結合
器145の導波路の畝155は上記メタライゼーション
152により覆われず、従って、これの下側の活性層1
49の部分でレーザ動作は生じない。導波路分岐部分1
55は、ここに電荷が注入されないので、ここに入り込
む光を強く吸収する。
【0057】閾値電流よりも大きな電流がレーザ・ダイ
オード接点148及び152に印加されると、キャビテ
ィ144内でレーザ動作が生じる。時計方向に回転する
光波はほぼ減衰されずに進行する。一方、反時計方向に
循環する光波は減衰されて次第に抑制される。反時計方
向に回転する光波を抑制することにより、エネルギーが
固定方向に回転する光波に移される。導波路型光アイソ
レータによる反時計方向に循環する光波の抑制は、この
光波に対する高い損失に対応し、従ってレーザ動作のた
めには、時計方向に伝搬する光波に対するよりも高い利
得を要求する。キャビティ144内に残存するこの逆方
向に伝搬する光波は、矢印156により示すように、フ
ロント・ファセット141において部分的に外部に出さ
れる。
オード接点148及び152に印加されると、キャビテ
ィ144内でレーザ動作が生じる。時計方向に回転する
光波はほぼ減衰されずに進行する。一方、反時計方向に
循環する光波は減衰されて次第に抑制される。反時計方
向に回転する光波を抑制することにより、エネルギーが
固定方向に回転する光波に移される。導波路型光アイソ
レータによる反時計方向に循環する光波の抑制は、この
光波に対する高い損失に対応し、従ってレーザ動作のた
めには、時計方向に伝搬する光波に対するよりも高い利
得を要求する。キャビティ144内に残存するこの逆方
向に伝搬する光波は、矢印156により示すように、フ
ロント・ファセット141において部分的に外部に出さ
れる。
【0058】クリチカル角度即ち25°に近い入射角度
を有するこのレーザの閾値電流密度は、同様なファブリ
ィーペロー・レーザに比較して低く、従って全体的なキ
ャビティ損失が低いこと及び量子効率が高いことを示
す。更にレーザ効率は、互いに逆方向に循環する光波の
一方を(本実施例においては反時計方向に回転する光
波)排除することにより改善される。上述の3角形のリ
ング・レーザ・ダイオードの光出力はほぼ単一周波数で
ある。既に吸収効果を有する導波路分岐部分155に加
えて、光吸収手段146を使用することは、リングから
除去される光ビームが反射されて逆方向に回転する光波
に送り戻されることを防止する。これは、減衰されない
ビームに有害な影響を与える。その理由は、逆方向に回
転するビーム間に固定された位相関係がないからであ
る。位相のシフトが変動し、そして反射された光波が、
減衰されない光波を妨害して出力ビームのスペクトル純
度を減少する。光吸収手段146は省略されうる。
を有するこのレーザの閾値電流密度は、同様なファブリ
ィーペロー・レーザに比較して低く、従って全体的なキ
ャビティ損失が低いこと及び量子効率が高いことを示
す。更にレーザ効率は、互いに逆方向に循環する光波の
一方を(本実施例においては反時計方向に回転する光
波)排除することにより改善される。上述の3角形のリ
ング・レーザ・ダイオードの光出力はほぼ単一周波数で
ある。既に吸収効果を有する導波路分岐部分155に加
えて、光吸収手段146を使用することは、リングから
除去される光ビームが反射されて逆方向に回転する光波
に送り戻されることを防止する。これは、減衰されない
ビームに有害な影響を与える。その理由は、逆方向に回
転するビーム間に固定された位相関係がないからであ
る。位相のシフトが変動し、そして反射された光波が、
減衰されない光波を妨害して出力ビームのスペクトル純
度を減少する。光吸収手段146は省略されうる。
【0059】本発明の他の実施例が図16に示され、こ
の図は3角形のリング・レーザ170の斜視図である。
このレーザ・ダイオード170は、これが3つのエッチ
されたミラー・ファセット171ー173及びフロント
・ファセット171に近くの広げられた端部セクション
178を有する3角形の畝型導波路キャビティ174を
含むことにより特徴づけられる。この導波路はミラー・
ファセット171ー173と共に横方向に光を閉じ込
め、かくしてリング・レーザ・キャビティを規定する。
広げられた端部セクション178は、部分反射し高品質
のフロント・ファセット171の平坦性を改善するため
に使用される。エッチされたミラー・ファセット及び改
善された平坦性を有するファセットについての詳細は、
ヨーロッパ特許出願EP−A 0、363、547及び
EP−A 0、402、556にそれぞれ示されてい
る。第4の実施例と同様に、導波路型光アイソレータ1
76は、同じ基板177上に集積化されて、反時計方向
に回転する光波の減衰を行う。ここで使用される光アイ
ソレータ176は、分岐型の導波路結合器を含み、そし
てこれの分岐部分175はここに入る光波を強く吸収す
る。光波を吸収するこの分岐部分175の部分は、吸収
手段として働き、かくして追加の光吸収手段をこれに取
り付ける必要はない。反時計方向に回転する光波の除去
を更に改善するために、別の導波路の端部に光吸収手段
が取り付けられ得る。
の図は3角形のリング・レーザ170の斜視図である。
このレーザ・ダイオード170は、これが3つのエッチ
されたミラー・ファセット171ー173及びフロント
・ファセット171に近くの広げられた端部セクション
178を有する3角形の畝型導波路キャビティ174を
含むことにより特徴づけられる。この導波路はミラー・
ファセット171ー173と共に横方向に光を閉じ込
め、かくしてリング・レーザ・キャビティを規定する。
広げられた端部セクション178は、部分反射し高品質
のフロント・ファセット171の平坦性を改善するため
に使用される。エッチされたミラー・ファセット及び改
善された平坦性を有するファセットについての詳細は、
ヨーロッパ特許出願EP−A 0、363、547及び
EP−A 0、402、556にそれぞれ示されてい
る。第4の実施例と同様に、導波路型光アイソレータ1
76は、同じ基板177上に集積化されて、反時計方向
に回転する光波の減衰を行う。ここで使用される光アイ
ソレータ176は、分岐型の導波路結合器を含み、そし
てこれの分岐部分175はここに入る光波を強く吸収す
る。光波を吸収するこの分岐部分175の部分は、吸収
手段として働き、かくして追加の光吸収手段をこれに取
り付ける必要はない。反時計方向に回転する光波の除去
を更に改善するために、別の導波路の端部に光吸収手段
が取り付けられ得る。
【0060】上記光波の一方を抑制することにより、時
計方向に回転する光波はレーザ動作のために、減衰され
た光波よりも少ない利得を必要とし、単一方向のみに循
環するリング・モードの半導体リング・レーザ・ダイオ
ードを生じる。このリング・モードは、参照数字179
により示されているようにフロント・ファセット171
においてリング外に結合される。
計方向に回転する光波はレーザ動作のために、減衰され
た光波よりも少ない利得を必要とし、単一方向のみに循
環するリング・モードの半導体リング・レーザ・ダイオ
ードを生じる。このリング・モードは、参照数字179
により示されているようにフロント・ファセット171
においてリング外に結合される。
【0061】後ろのファセット172及び173は溝を
エッチングすることにより形成され、3角形である必要
はなく、この結果ほぼ平坦なファセットが達成される。
全ての導波路の畝は、長方形の断面を有するとして示さ
れたが必ずしもこれは必要でない。
エッチングすることにより形成され、3角形である必要
はなく、この結果ほぼ平坦なファセットが達成される。
全ての導波路の畝は、長方形の断面を有するとして示さ
れたが必ずしもこれは必要でない。
【0062】例えば5角形のような他の形の導波路が可
能である。
能である。
【0063】
【発明の効果】本発明は、リング・レーザのキャビティ
内の2つの互いに反対方向に循環する光波の一方を、こ
れと反対方向の光波を減衰せずに減衰する、集積化され
た導波路型光アイソレータを有するリング・レーザ構造
を実現する。
内の2つの互いに反対方向に循環する光波の一方を、こ
れと反対方向の光波を減衰せずに減衰する、集積化され
た導波路型光アイソレータを有するリング・レーザ構造
を実現する。
【図1】チャネル導波路構造の代表的な断面図である。
【図2】従来周知の分岐型導波路結合器の上面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1実施例に従う導波路型光アイソレ
ータの概略的な上面図である。
ータの概略的な上面図である。
【図4】畝型の導波路レーザダイオードと共に基板上に
モノリシックに集積された導波路型光アイソレータを有
するオプトエレクトロニクス集積回路の概略的な上面図
である。
モノリシックに集積された導波路型光アイソレータを有
するオプトエレクトロニクス集積回路の概略的な上面図
である。
【図5】図4の線A−Aに沿って得られた分岐型の導波
路結合器の拡大断面図である。
路結合器の拡大断面図である。
【図6】図4の畝型導波路分岐部分に結合される畝型導
波路レーザ・ダイオードの斜視図である。
波路レーザ・ダイオードの斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施例に従う2ステージのマル
チ・モードの導波路型光アイソレータの上面図である。
チ・モードの導波路型光アイソレータの上面図である。
【図8】図7の2ステージの光アイソレータの順方向に
伝搬されるパワー対分岐角度(θ1=θ2)を示す図であ
る。
伝搬されるパワー対分岐角度(θ1=θ2)を示す図であ
る。
【図9】図7の2ステージの光アイソレータの逆方向に
伝搬されるパワー対分岐角度(θ1=θ2)を示す図であ
る。
伝搬されるパワー対分岐角度(θ1=θ2)を示す図であ
る。
【図10】従来の3角形の導波路の有するリング・レー
ザ・ダイオードの上面図である。
ザ・ダイオードの上面図である。
【図11】長方形の導波路及び導波路キャビティ内に挿
入されたミラーを有し改善された光取り出し効率を与え
る従来のリング・レーザ・ダイオードの上面図である。
入されたミラーを有し改善された光取り出し効率を与え
る従来のリング・レーザ・ダイオードの上面図である。
【図12】図11のレーザ・ダイオードの詳細を示す図
である。
である。
【図13】本発明の第4の実施例に従う集積化された導
波路型光アイソレータを有する3角形のリング・レーザ
・ダイオードの上面図である。
波路型光アイソレータを有する3角形のリング・レーザ
・ダイオードの上面図である。
【図14】図13の線A−Aに沿ったリング・レーザ・
ダイオードの断面図である。
ダイオードの断面図である。
【図15】分岐角度θに対する、減衰されない光波及び
減衰された光波のパワーを示す図である。
減衰された光波のパワーを示す図である。
【図16】本発明の第5の実施例に従う集積化された導
波路型光アイソレータを有する3角形のリング・レーザ
・ダイオードの斜視図である。
波路型光アイソレータを有する3角形のリング・レーザ
・ダイオードの斜視図である。
121・・・光アイソレータ 55・・・・導波路セクション 56・・・・結合器 57・・・・第1分岐部分 58・・・・第2分岐部分 95・・・・入力ポート 96・・・・出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハーダー・クリストファ スイス国、ヅーリッヒ、シー・エッチー 8038、レンガーシュトラーセ、66番地 (72)発明者 ホイシュ・クリスチャン スイス国、アドリスウィル、シー・エッ チー8134、ヅーリッヒシュトラーセ、30 番地 (72)発明者 ヤッケル・ハインツ スイス国、キルヒバーグ、シー・エッチ ー8802、クラリデンシュトラーセ、7番 地 (56)参考文献 特開 昭55−166987(JP,A) 特開 平2−287407(JP,A) 特開 平4−293004(JP,A) 特開 昭55−32036(JP,A)
Claims (8)
- 【請求項1】光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第
1及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ス
テムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集
積されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを
有する導波路型光アイソレータにおいて、 上記導波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成
し、上記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成
し、上記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付
けられ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度
θは、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送ら
れる光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記
光吸収手段に進められるように選択されており、上記共
通基板の材料は、AlGaAsであり、そして上記光吸
収手段は、上記AlGaAs内にZnがイオン打ち込み
されてバンド・ギャップが減少された領域であることを
特徴とする上記導波路型光アイソレータ。 - 【請求項2】光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第
1及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ス
テムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集
積されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを
有する導波路型光アイソレータにおいて、 上記導波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成
し、上記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成
し、上記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付
けられ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度
θは、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送ら
れる光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記
光吸収手段に進められるように選択されており、該光吸
収手段は、45度の反射表面であることを特徴とする上
記導波路型光アイソレータ。 - 【請求項3】光吸収手段と、第1の端部が少なくとも第
1及び第2の導波路分岐部分に分割されている導波路ス
テムを有する分岐型光導波路結合器とが共通基板上に集
積されており、そして光入力ポート及び光出力ポートを
有する導波路型光アイソレータにおいて、 上記導波路ステムの第2端部が上記光出力ポートを形成
し、上記第1導波路分岐部分が上記光入力ポートを形成
し、上記光吸収手段が上記第2導波路分岐部分に取り付
けられ、上記第1及び第2の導波路分岐部分の間の角度
θは、上記光出力ポートを経て上記導波路ステムに送ら
れる光波が上記他方の導波路分岐部分に結合されて上記
光吸収手段に進められるように選択されており、該光吸
収手段は、上記第2導波路分岐部分を粗面化した部分に
より形成されていることを特徴とする上記導波路型光ア
イソレータ。 - 【請求項4】上記分岐型光導波路結合器は非対称型の分
岐型光導波路結合器であり、上記第2導波路分岐部分の
主軸が上記導波路ステムの主軸に平行であり、そして上
記第1導波路分岐部分は上記分岐角度θで上記導波路ス
テムから分岐していることを特徴とする請求項1、請求
項2又は請求項3記載の導波路型光アイソレータ。 - 【請求項5】テーパ角度αを有するテーパ付けされた導
波路セクションが上記導波路ステム及び上記2つの導波
路分岐部分の間に配置されていることを特徴とする請求
項4記載の導波路型光アイソレータ。 - 【請求項6】上記分岐角度θは10゜より小さいことを
特徴とする請求項5記載の導波路型光アイソレータ。 - 【請求項7】半導体リング・レーザ・ダイオードが上記
共通基板上に集積されていることを特徴とする請求項
1、請求項2又は請求項3記載の導波路型光アイソレー
タ。 - 【請求項8】基板の表面上に設けられた第1クラッド層
と、 該第1クラッド層上に設けられた活性層と、 該活性層上に設けられた第2クラッド層と、 該第2クラッド層上に設けられた第3クラッド層とを有
し、 該第3クラッド層は、上記基板を上面から見て、3角形
の3つの辺から成る導波路キャビティをそれぞれ形成す
る3つの畝を有し、上記3角形の1つの頂点は、光を出
力するファセットを形成し、他の2つの頂点には、ミラ
ー・ファセットがそれぞれ設けられ、上記基板の裏面に
第1接点金属層が設けられ、少なくとも上記3つの畝の
上に第2接点金属層が設けられ、 上記3つの辺のうちの1つの辺からの光を分岐する分岐
畝が上記第3クラッド層に設けられ、該分岐畝の端部に
光吸収手段が結合され、上記分岐畝の上面に上記第2接
点金属層が設けられていないことを特徴とする半導体リ
ング・レーザ・ダイオード。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP92810911A EP0598966B1 (en) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | Optical waveguide isolator |
CH92810911.5 | 1992-11-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07283485A JPH07283485A (ja) | 1995-10-27 |
JP2534445B2 true JP2534445B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=8212032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5266535A Expired - Fee Related JP2534445B2 (ja) | 1992-11-24 | 1993-10-25 | 導波路型光アイソレ―タ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5463705A (ja) |
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