JP2534342Y2 - 電磁遮蔽ケーブル線路 - Google Patents
電磁遮蔽ケーブル線路Info
- Publication number
- JP2534342Y2 JP2534342Y2 JP1990052005U JP5200590U JP2534342Y2 JP 2534342 Y2 JP2534342 Y2 JP 2534342Y2 JP 1990052005 U JP1990052005 U JP 1990052005U JP 5200590 U JP5200590 U JP 5200590U JP 2534342 Y2 JP2534342 Y2 JP 2534342Y2
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- JP
- Japan
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- cable
- shielding layer
- electromagnetic
- electromagnetic shielding
- return conductor
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、雑音の発生を防止し、あるいは外来雑音の
侵入を防止することを目的とした電磁遮蔽ケーブル線路
に関する。
侵入を防止することを目的とした電磁遮蔽ケーブル線路
に関する。
（従来の技術） 例えば、電力ケーブルと通信ケーブルを並設した場
合、電力ケーブルに流れる開閉サージ電流の誘導によ
り、雑音が通信ケーブルに侵入し、通信を妨害すること
がある。
合、電力ケーブルに流れる開閉サージ電流の誘導によ
り、雑音が通信ケーブルに侵入し、通信を妨害すること
がある。
この種の電磁誘導障害を低減させるため、電力ケーブ
ルや通信ケーブルに電磁遮蔽が施される。ケーブルの電
磁遮蔽層は、通常、銅等の良導電性金属テープの巻回層
と、スチールテープ等の磁性体金属テープ巻回層により
構成される。実際に、遮蔽効果を発揮させるためには、
ケーブルの両端で電磁遮蔽層を低抵抗で大地に接地す
る。これにより、電磁遮蔽層に流れる電流が大地帰路で
還流し、誘導電流が打消し合って誘導障害が低減され
る。
ルや通信ケーブルに電磁遮蔽が施される。ケーブルの電
磁遮蔽層は、通常、銅等の良導電性金属テープの巻回層
と、スチールテープ等の磁性体金属テープ巻回層により
構成される。実際に、遮蔽効果を発揮させるためには、
ケーブルの両端で電磁遮蔽層を低抵抗で大地に接地す
る。これにより、電磁遮蔽層に流れる電流が大地帰路で
還流し、誘導電流が打消し合って誘導障害が低減され
る。
（考案が解決しようとする課題） しかしながら、通信ケーブルでは遮蔽層の両端を接地
すると、遮蔽層に迷走電流が流入し、かえってノイズを
拾う結果となる場合がある。このような場合には、両端
接地を止め、片端接地方式が採用される。また、一般に
電磁遮蔽ケーブルの場合に両端を接地した方が効果的で
あるが、低抵抗の接地極が得られない場合が多く、実質
的には電気室側のみの片端接地となる場合が多い。従っ
て、何れの場合においても、従来技術では十分効果的な
電磁遮蔽が実現できないという問題があった。
すると、遮蔽層に迷走電流が流入し、かえってノイズを
拾う結果となる場合がある。このような場合には、両端
接地を止め、片端接地方式が採用される。また、一般に
電磁遮蔽ケーブルの場合に両端を接地した方が効果的で
あるが、低抵抗の接地極が得られない場合が多く、実質
的には電気室側のみの片端接地となる場合が多い。従っ
て、何れの場合においても、従来技術では十分効果的な
電磁遮蔽が実現できないという問題があった。
本考案は以上の点に着目してなされたもので、効果的
に電磁遮蔽を施し、誘導障害を発生し難い電力ケーブ
ル、あるいは誘導障害を受け難い通信ケーブル線路を実
現する電磁遮蔽ケーブル線路を提供することを目的とす
るものである。
に電磁遮蔽を施し、誘導障害を発生し難い電力ケーブ
ル、あるいは誘導障害を受け難い通信ケーブル線路を実
現する電磁遮蔽ケーブル線路を提供することを目的とす
るものである。
（課題を解決するための手段） 本考案はケーブルコア外周が電磁遮蔽層に覆われてい
る電磁遮蔽ケーブルを含む線路において、電磁遮蔽ケー
ブルに沿って配され、かつこのケーブルの両端で電磁遮
蔽層に電気的に接続される帰路導体を備え、この帰路導
体を一点接地したことを特徴とする。
る電磁遮蔽ケーブルを含む線路において、電磁遮蔽ケー
ブルに沿って配され、かつこのケーブルの両端で電磁遮
蔽層に電気的に接続される帰路導体を備え、この帰路導
体を一点接地したことを特徴とする。
（作用） 電磁遮蔽層の両側で生じる誘導電流は帰路導体を介し
て還流し、相互に打消し合う。従って、雑音レベルが低
減される。また、帰路導体を一点接地したため、迷走電
流が大地から遮蔽層に流入することがなく、効果的な雑
音防止を図ることができる。
て還流し、相互に打消し合う。従って、雑音レベルが低
減される。また、帰路導体を一点接地したため、迷走電
流が大地から遮蔽層に流入することがなく、効果的な雑
音防止を図ることができる。
（実施例） 以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第１図は、本考案の電磁遮蔽ケーブル線路の実施例を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
図において、このケーブル線路は、三相分３本のケー
ブルコア１が撚合わされ、これに電磁遮蔽層６が施され
た構成の電磁遮蔽ケーブルから成る。電磁遮蔽層６は、
銅テープ巻回層等から成る非磁性導電金属遮蔽層４と、
スチールテープ巻回層等から成る磁性金属遮蔽層５から
構成される。また、この電磁遮蔽ケーブルには、更に、
銅線等から成る帰路導体７が一体化されている。そし
て、この帰路導体７の両端は、ケーブルの非磁性導電金
属遮蔽層４の両端に電気接続され、ループを構成してい
る。また、ケーブルの一端において、帰路導体７は一本
の接地線３が接続されて大地に一点で接地されている。
ブルコア１が撚合わされ、これに電磁遮蔽層６が施され
た構成の電磁遮蔽ケーブルから成る。電磁遮蔽層６は、
銅テープ巻回層等から成る非磁性導電金属遮蔽層４と、
スチールテープ巻回層等から成る磁性金属遮蔽層５から
構成される。また、この電磁遮蔽ケーブルには、更に、
銅線等から成る帰路導体７が一体化されている。そし
て、この帰路導体７の両端は、ケーブルの非磁性導電金
属遮蔽層４の両端に電気接続され、ループを構成してい
る。また、ケーブルの一端において、帰路導体７は一本
の接地線３が接続されて大地に一点で接地されている。
第２図、第３図及び第４図に、本考案の電磁遮蔽ケー
ブル線路に使用される電磁遮蔽ケーブルの実施例横断面
図を示す。
ブル線路に使用される電磁遮蔽ケーブルの実施例横断面
図を示す。
各図のケーブルは、導体1aの外周に、ビニル又はポリ
エチレン等の絶縁体1bを押出し被覆したケーブルコア１
を３本撚合せ、押え巻き８を施し、その上に非磁性導電
金属遮蔽層４（各図では4a,4b,4cと表示）及びステール
テープから成る磁性金属遮蔽層５によって電磁遮蔽層６
を施す。なお非磁性導電金属遮蔽層４は例えば、第２図
のように銅テープ巻き4a、又は第３図のように銅線横巻
4b、又は第４図のように銅線縦添え4c等で形成される。
エチレン等の絶縁体1bを押出し被覆したケーブルコア１
を３本撚合せ、押え巻き８を施し、その上に非磁性導電
金属遮蔽層４（各図では4a,4b,4cと表示）及びステール
テープから成る磁性金属遮蔽層５によって電磁遮蔽層６
を施す。なお非磁性導電金属遮蔽層４は例えば、第２図
のように銅テープ巻き4a、又は第３図のように銅線横巻
4b、又は第４図のように銅線縦添え4c等で形成される。
電磁遮蔽層６の上には押え巻き９を施す。
シース10は、ケーブル本体と帰路導体７を首部10aを
介して連結された、断面がだるま状の形状になるように
１体に樹脂被覆を施した構造のものである。
介して連結された、断面がだるま状の形状になるように
１体に樹脂被覆を施した構造のものである。
以上第２図、第３図及び第４図の何れの構成のケーブ
ルも、第１図で示した原理に基づき電磁遮蔽層６の非磁
性導電金属遮蔽層４をケーブル両端部にて帰路導体７と
電気的に接続し、この帰路導体７の一点を第１図に示し
たように接地線３を介して接地することにより良好な遮
蔽効果が得られる。
ルも、第１図で示した原理に基づき電磁遮蔽層６の非磁
性導電金属遮蔽層４をケーブル両端部にて帰路導体７と
電気的に接続し、この帰路導体７の一点を第１図に示し
たように接地線３を介して接地することにより良好な遮
蔽効果が得られる。
（考案の効果） 以上説明した本考案の電磁遮蔽ケーブル線路は、ケー
ブル両端で電磁遮蔽層の両側を帰路導体にて電気的に接
続したので、電磁遮蔽層で生じる誘電電流を帰路導体に
て還流させて相互に打消すことができる。従って、電力
ケーブルや通信ケーブルの誘導障害を効果的に防止する
ことができる。更に、帰路導体を一点で接地したので、
迷走電流が大地から遮蔽層に流入することを防止でき
る。
ブル両端で電磁遮蔽層の両側を帰路導体にて電気的に接
続したので、電磁遮蔽層で生じる誘電電流を帰路導体に
て還流させて相互に打消すことができる。従って、電力
ケーブルや通信ケーブルの誘導障害を効果的に防止する
ことができる。更に、帰路導体を一点で接地したので、
迷走電流が大地から遮蔽層に流入することを防止でき
る。
第１図は本考案の電磁遮蔽ケーブル線路の実施例を示す
概略構成図、第２図乃至第４図は本考案の電磁遮蔽ケー
ブル線路に使用される電磁遮蔽ケーブル実施例横断面
図、第５図は従来の電磁遮蔽ケーブル線路の一例を示す
概略構成図である。 １……ケーブルコア、３……接地線、４……非磁性導電
金属遮蔽層、4a……銅テープ巻き、4b……銅線横巻き、
4c……銅線縦添え、５……磁性金属遮蔽層、６……電磁
遮蔽層、７……帰路導体。
概略構成図、第２図乃至第４図は本考案の電磁遮蔽ケー
ブル線路に使用される電磁遮蔽ケーブル実施例横断面
図、第５図は従来の電磁遮蔽ケーブル線路の一例を示す
概略構成図である。 １……ケーブルコア、３……接地線、４……非磁性導電
金属遮蔽層、4a……銅テープ巻き、4b……銅線横巻き、
4c……銅線縦添え、５……磁性金属遮蔽層、６……電磁
遮蔽層、７……帰路導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新島 勇一 神奈川県川崎市川崎区小田栄２丁目１番 １号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 ▲高▼橋 由勝 神奈川県川崎市川崎区小田栄２丁目１番 １号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】ケーブルコア外周が電磁遮蔽層にて覆われ
ている電磁遮蔽ケーブルを含む線路において、 前記電磁遮蔽ケーブルに沿って配され、かつ該電磁遮蔽
ケーブルの両端で前記電磁遮蔽層に電気的に接続される
帰路導体を備え、 該帰路導体が一点接地されていることを特徴とする電磁
遮蔽ケーブル線路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052005U JP2534342Y2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 電磁遮蔽ケーブル線路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052005U JP2534342Y2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 電磁遮蔽ケーブル線路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0412214U JPH0412214U (ja) | 1992-01-31 |
| JP2534342Y2 true JP2534342Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=31571943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990052005U Expired - Lifetime JP2534342Y2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 電磁遮蔽ケーブル線路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2534342Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63164928A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 | 理研軽金属工業株式会社 | 油濾し器、湯沸かし器等の注口装置 |
| JP2662186B2 (ja) * | 1994-07-12 | 1997-10-08 | 株式会社フジクラ | 送電線の電磁障害防止装置 |
| JP2009146850A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-02 | Autonetworks Technologies Ltd | シールド電線 |
| JP2013235749A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ワイヤハーネス |
| JP6925290B2 (ja) * | 2018-03-01 | 2021-08-25 | 沖電線株式会社 | シールドケーブル |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5846816A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-03-18 | パイアリ・ジエネラル・ピ−・エル・シ− | 電力ケ−ブルおよび電力ケ−ブル設備 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0628908Y2 (ja) * | 1988-03-01 | 1994-08-03 | 三菱電機株式会社 | ケーブルシールドの接地装置 |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP1990052005U patent/JP2534342Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5846816A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-03-18 | パイアリ・ジエネラル・ピ−・エル・シ− | 電力ケ−ブルおよび電力ケ−ブル設備 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0412214U (ja) | 1992-01-31 |
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