JPH06231625A - 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法 - Google Patents

電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法

Info

Publication number
JPH06231625A
JPH06231625A JP1540793A JP1540793A JPH06231625A JP H06231625 A JPH06231625 A JP H06231625A JP 1540793 A JP1540793 A JP 1540793A JP 1540793 A JP1540793 A JP 1540793A JP H06231625 A JPH06231625 A JP H06231625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
electromagnetic induction
shielding
conductors
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1540793A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Tago
誠 田子
Satoru Sugizaki
哲 杉崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP1540793A priority Critical patent/JPH06231625A/ja
Publication of JPH06231625A publication Critical patent/JPH06231625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設の設備に容易に適用することができる電
磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法
を提供すること。 【構成】 電線1a〜1cの周囲を取り囲む形状に形成
された電磁誘導遮蔽用導体2a〜2cを、電線と電磁遮
蔽用導体間を絶縁して、電線1a〜1cの各相に取り付
け、電磁遮蔽用導体間をボンド線3a〜3dで電気的に
接続する。電線1a〜1cの周囲に磁界が発生すると、
上記電磁誘導遮蔽用導体2a〜2cとボンド線3a〜3
dに上記磁界を相殺する循環電流が流れ、電線の周囲に
発生する磁界を減少させることができる。また、上記電
磁誘導遮蔽用導体にスリットを設け、複数の所定長の電
磁誘導遮蔽用導体を通電可能な接続部を介して相互に接
続しながら電線の各相に取り付けることにより、既設の
電線に容易に取り付けることができ、また、電磁誘導遮
蔽用導体の取扱を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一般に送配電線等は通常、架空線
として水平に3本張って使用され、また、変電所近くの
回線数が多い所では、数回線分張って使用される。これ
らの電線から発生する磁界は3本の線の面方向の磁場が
一番強く、距離とともに減衰することが知られている。
従来、この磁場は通信線への誘導障害を引き起こすた
め、種々の対策が主に通信線側でとられてきた。
【0002】ところで、近年、OA化が進み、パソコ
ン、ワープロ等のOA機器の使用量が増えるにつれ、こ
れら機器を電線の近くで使用した際、電線から発生する
磁界の影響を受け、障害が出てきている。本発明は、電
線より発生する磁界が、上記のようなOA機器等に影響
するのを防止することができる電磁誘導遮蔽用電線カバ
ーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法に関する。
【0003】
【従来の技術】電磁波による誘導障害および静電的な誘
導障害に関しては、発生源ないしは被障害物を金属箔や
板等の導電物で覆い接地をとることでほとんどの障害を
取り除くことが可能である。しかしながら、電線から発
生する磁界を有効に遮蔽するために電線を金属で覆うと
すると、50〜60Hzの商用周波でのスキン・デプス
から考え、数10mm程度の金属板厚が必要となり実用
的でない。
【0004】したがって、磁界による誘導の際には、上
記のような遮蔽はあまり有効でなく、むしろ、電線を撚
って使うなどの磁界を発生させない手法を用いたり、磁
界を貫通させない等の手法によっている。従って、既設
の電線の場合には、電線を張り替えて、例えば、トリプ
レックス・ケーブル等の撚られたケーブルを用いること
により、上記したOA機器等に対する磁界の影響を防止
することができる。しかしながら、電線を張り替えるこ
とは、実際には現地施工上の問題等から簡単に行うこと
は出来ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点に鑑みなされたものであって、既設の設備
に容易に適用することができる電磁誘導遮蔽用電線カバ
ーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、電線の周囲を取り囲む
形状に形成され、長手方向に開口部を備えた電磁誘導遮
蔽用導体を、電気的な絶縁体を介して電線の各相に取り
付け、電線の各相に取り付けた電磁遮蔽用導体間をボン
ド線で接続することにより、電磁誘導遮蔽用電線カバー
を構成したものである。
【0007】本発明の請求項2の発明は、電線の周囲を
取り囲む形状に形成され、長手方向に開口部を設けた複
数の電磁誘導遮蔽用導体を、電線と電磁遮蔽用導体間を
絶縁して、通電可能な接続部を介して相互に接続しなが
ら電線の各相に取り付け、各相に取り付けた電磁遮蔽用
導体間をボンド線で電気的に接続して、電線から発生す
る磁界により生ずる循環電流を電磁遮蔽用導体とボンド
線を介して流すことにより、電線の周囲に発生する磁界
を減少させるようにしたものである。
【0008】
【作用】電磁誘導障害を取り除くためには、磁界を発生
させる電流と逆方向に何らかの手段により電流を流せば
よい。このための一つの方法として、前記したように、
電線の周囲を金属板で覆う方法があるが、そのためには
数10mm程度の金属板厚が必要であり、この方法は非
実用的である。
【0009】本発明は磁界を発生させる電流と逆方向に
電流を流すため、電線の周囲を電線とは電気的に絶縁さ
れた電磁誘導遮蔽用導体で囲み、各相に取り付けた電磁
誘導遮蔽用導体をボンド線で接続したものであり、電線
に電流が流れ電線の周囲に磁界が発生すると、上記電磁
誘導遮蔽用導体とボンド線に上記磁界を相殺するような
循環電流が流れ、電線の周囲に発生する磁界を大幅に減
少させることができる。
【0010】また、上記電磁誘導遮蔽用導体の長手方向
に開口部を設け、複数の所定長の電磁誘導遮蔽用導体を
通電可能な接続部を介して相互に接続しながら電線の各
相に取り付けることにより、既設の電線に容易に取り付
けることが可能となるとともに、電磁誘導遮蔽用導体の
取扱を容易にすることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図である。同
図において、1a,1b,1cは電線、2a,2b,2
cは電磁誘導遮蔽用導体であり、電磁誘導遮蔽用導体2
a,2b,2cは比較的薄い板厚の導体で形成されてお
り、電磁誘導遮蔽用導体2a,2b,2cと電線1a,
1b,1c間は電気的に絶縁されている。また、3a,
3b,3c,3dは電磁誘導遮蔽用導体2a,2b,2
c間を電気的に接続するボンド線である。
【0012】本発明の電磁誘導遮蔽用カバーを電線に取
り付けるには、図2(a)に示すように、三相電線1
a,1b,1cの周囲の一部、または、全周を覆うよう
に電磁誘導遮蔽用導体2a,2b,2cを被せたのち、
図1に示すように各相の遮蔽用導体2a,2b,2cを
ボンド線3a,3b,3c,3dで接続する。電磁誘導
遮蔽用導体2a,2b,2cとしては、既設電線に取り
付け可能とするため、図2(b),(c)に示すように
スリット付き、もしくは、「の」字型とすることができ
る。また、電磁誘導遮蔽用導体2a,2b,2cの全長
はハンドリングおよび収納等を考慮して、1本の長さは
全長数mとし、電線取り付け時に、図2(d)に示すよ
うに各電磁誘導遮蔽用導体2−1,2−2,2−3を通
電可能な接続部21で接続するのが望ましい。
【0013】以上のように、電線に電磁誘導遮蔽用導体
を取り付け、それらの間をボンド線で接続することによ
り、図1に示すように、電線1a.1b,1cに電流I
1 ,I2 ,I3 が流れたとき、電磁誘導遮蔽用導体2
a,2b,2cには、ボンド線3a,3b,3c,3d
を介して、上記電流I1 ,I2 ,I3 により発生する磁
界を相殺する方向の電流i1 ,i2 ,i3 が流れ、電線
の周囲に発生する磁界を激減させることができる。な
お、ボンド線3a,3b,3c,3dを設けない場合に
は、循環電流が流れることができず、図2(a)に示す
ように、電磁誘導遮蔽用導体2a,2b,2cに流れる
電流i1 ,i2 ,i3 はほぼ0となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、電磁誘導遮蔽用導体を、電線と電気的に絶縁して電
線の各相に取り付け、各相の電磁誘導遮蔽用導体間をボ
ンド線で接続したので、電線より発生する磁界を電磁誘
導遮蔽用導体とボンド線を介して流れる循環電流により
減少させることができ、厚い金属板を用いた遮蔽用導体
を用いることなく、有効に電線の電磁誘導を遮蔽するこ
とができる。
【0015】また、上記電磁誘導遮蔽用導体の長手方向
に開口部を設け、複数の所定長の電磁誘導遮蔽用導体を
電気的に接続しながら電線に取り付けることにより、既
設の電線に容易に取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】電磁誘導遮蔽用導体の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 電線 2a,2b,2c 電磁誘導遮蔽用導体 3a,3b,3c,3d ボンド線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の周囲を取り囲む形状に形成され、
    長手方向に開口部を備えた電磁誘導遮蔽用導体を、電気
    的な絶縁体を介して、電線の各相に取り付け、電線の各
    相に取り付けた電磁遮蔽用導体間をボンド線で接続した
    ことを特徴とする電磁誘導遮蔽用電線カバー。
  2. 【請求項2】 電線の周囲を取り囲む形状に形成され、
    長手方向に開口部を設けた複数の所定長の電磁誘導遮蔽
    用導体を、電線と電磁遮蔽用導体間を絶縁して、通電可
    能な接続部を介して相互に接続しながら電線の各相に取
    り付け、 各相に取り付けた電磁遮蔽用導体間をボンド線で電気的
    に接続して、電線から発生する磁界により生ずる循環電
    流を電磁遮蔽用導体とボンド線を介して流すことによ
    り、電線の周囲に発生する磁界を減少させることを特徴
    とする電線の電磁誘導遮蔽方法。
JP1540793A 1993-02-02 1993-02-02 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法 Pending JPH06231625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1540793A JPH06231625A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1540793A JPH06231625A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06231625A true JPH06231625A (ja) 1994-08-19

Family

ID=11887884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1540793A Pending JPH06231625A (ja) 1993-02-02 1993-02-02 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06231625A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5872490A (en) * 1994-05-23 1999-02-16 Kamimura; Satoru Signal cable having parallel arranged shielded conductive lines
KR100733686B1 (ko) * 2006-12-13 2007-06-28 서 광 석 진공성형용 전도성 코팅조성물 및 포장재

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5872490A (en) * 1994-05-23 1999-02-16 Kamimura; Satoru Signal cable having parallel arranged shielded conductive lines
KR100733686B1 (ko) * 2006-12-13 2007-06-28 서 광 석 진공성형용 전도성 코팅조성물 및 포장재

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5428187A (en) Shielded hybrid ribbon cable assembly
JP2006508589A (ja) パワーライン伝送のための誘導カップラの構成体
JPH05325658A (ja) 電磁遮蔽ケーブル
JPH0946080A (ja) 電子装置のシールド装置
US8124878B2 (en) Apparatus for electrical screening of a high-voltage bushing
JPH06231625A (ja) 電磁誘導遮蔽用電線カバーおよび電線の電磁誘導遮蔽方法
JPH09180550A (ja) 電線の配置方法及びケーブル
JP2004207085A (ja) 電磁遮蔽ケーブル及び電磁遮蔽型単心撚り合わせケーブル
JPH02132809A (ja) 多重円筒巻線
JP3029198B1 (ja) 接地用電線
JP2534342Y2 (ja) 電磁遮蔽ケーブル線路
JPS5918931B2 (ja) 過電圧パルスに対して電気系統、特に電気通信系統を保護するための装置
US2375418A (en) Fixed loop antenna mounting
EP4174881A1 (en) Improved low-emi electric cable and electric circuit comprising such cable
JPH0515130B2 (ja)
SU1760559A1 (ru) Кабель
JPS6116746Y2 (ja)
JPS6019303Y2 (ja) 超電導同軸ケ−ブル
JPH09130933A (ja) 延線用金車
JPS63198309A (ja) 高周波用変圧器
Yuan et al. Harmonic impedance of single-core armored cables
JPS6024654B2 (ja) 架空送電線路
JP2019153430A (ja) シールドケーブル
JPH0364009A (ja) ノイズ阻止トランス
Perini et al. Currents induced in wire bundles in shielded enclosures