JPH05325658A - 電磁遮蔽ケーブル - Google Patents
電磁遮蔽ケーブルInfo
- Publication number
- JPH05325658A JPH05325658A JP15856792A JP15856792A JPH05325658A JP H05325658 A JPH05325658 A JP H05325658A JP 15856792 A JP15856792 A JP 15856792A JP 15856792 A JP15856792 A JP 15856792A JP H05325658 A JPH05325658 A JP H05325658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- shielding
- sub
- layer
- shielding layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims abstract description 20
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 20
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 8
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 abstract description 3
- 238000000576 coating method Methods 0.000 abstract description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 7
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 4
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 4
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 2
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 229920003020 cross-linked polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004703 cross-linked polyethylene Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ３芯ケーブルの場合、ケーブル芯１２を取り
囲む副遮蔽層１３を相互に接触させるように撚り合わせ
る。これで、副遮蔽層１３に流れる互いに位相差が１２
０度の高調波電流をキャンセルさせる。副遮蔽層１３は
半導電性樹脂被覆接地線１４を介して高抵抗接地する。
全てのケーブル芯の遮蔽は主遮蔽層１６を用いて行い、
主遮蔽層と副遮蔽層１４とは絶縁セパレータ１５により
絶縁する。 【効果】 主遮蔽層を低抵抗接地しても漏洩電流が流れ
難く、高い遮蔽効果が得られる。
囲む副遮蔽層１３を相互に接触させるように撚り合わせ
る。これで、副遮蔽層１３に流れる互いに位相差が１２
０度の高調波電流をキャンセルさせる。副遮蔽層１３は
半導電性樹脂被覆接地線１４を介して高抵抗接地する。
全てのケーブル芯の遮蔽は主遮蔽層１６を用いて行い、
主遮蔽層と副遮蔽層１４とは絶縁セパレータ１５により
絶縁する。 【効果】 主遮蔽層を低抵抗接地しても漏洩電流が流れ
難く、高い遮蔽効果が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外部に漏洩する電磁波
を十分に低減することのできる電磁遮蔽ケーブルに関す
る。
を十分に低減することのできる電磁遮蔽ケーブルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】例えば交流モータの可変速制御には、サ
イリスタ等の半導体スイッチング回路を使用した、可変
電圧可変周波数電源が使用される。このような電源とモ
ータを接続するケーブルには、電源で発生するノイズを
外部へ漏洩しない特性が要求される。図３に、交流モー
タ可変速制御のための電源電圧波形を図示した。図の縦
軸は電圧、横軸は時間を示す。図に示すように、この種
の電源からは、モータ制御のための基本波１に相当する
電圧と共に、スイッチング作用によって発生した高調波
２の電圧が比較的多く含まれる。この高調波成分は、ケ
ーブルから外部に放射され易い。そこで従来、この種の
電源用ケーブルには電磁遮蔽ケーブルが使用されてい
る。
イリスタ等の半導体スイッチング回路を使用した、可変
電圧可変周波数電源が使用される。このような電源とモ
ータを接続するケーブルには、電源で発生するノイズを
外部へ漏洩しない特性が要求される。図３に、交流モー
タ可変速制御のための電源電圧波形を図示した。図の縦
軸は電圧、横軸は時間を示す。図に示すように、この種
の電源からは、モータ制御のための基本波１に相当する
電圧と共に、スイッチング作用によって発生した高調波
２の電圧が比較的多く含まれる。この高調波成分は、ケ
ーブルから外部に放射され易い。そこで従来、この種の
電源用ケーブルには電磁遮蔽ケーブルが使用されてい
る。
【０００３】図４に従来の電磁遮蔽ケーブル端末斜視図
を示す。図に示すように、ケーブル３はシース４と遮蔽
５及び絶縁体６を段剥し、導体７を露出させている。こ
のケーブルは、３芯構造をしており、モータ制御のため
の３相交流を供給するためのものである。遮蔽５は、通
常、鉄テープや銅テープによって構成され、効果的に電
磁遮蔽を行うように構成されている。
を示す。図に示すように、ケーブル３はシース４と遮蔽
５及び絶縁体６を段剥し、導体７を露出させている。こ
のケーブルは、３芯構造をしており、モータ制御のため
の３相交流を供給するためのものである。遮蔽５は、通
常、鉄テープや銅テープによって構成され、効果的に電
磁遮蔽を行うように構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電磁遮蔽ケーブルの遮蔽効果を高めるためには、その
遮蔽５をできるだけ低い接地抵抗で接地することが望ま
しい。また、ケーブルの両端において遮蔽５を接地する
ことが望ましい。ところが、そのような遮蔽を施した場
合には、遮蔽５を通じて誘導される漏洩電流が増加し、
漏電遮断器を動作させてしまうという問題があった。即
ち、高調波によって誘起された各種の誘導電流が重なり
あって比較的大きな誘導電流となり、これが遮蔽５を通
じて大地に流れ込むため、漏電遮断器が誤動作してしま
う。本発明は以上の点に着目してなされたもので、遮蔽
に流れる漏洩電流を十分低くし、効果的な電磁遮蔽を施
すことのできる電磁遮蔽ケーブルを提供することを目的
とするものである。
な電磁遮蔽ケーブルの遮蔽効果を高めるためには、その
遮蔽５をできるだけ低い接地抵抗で接地することが望ま
しい。また、ケーブルの両端において遮蔽５を接地する
ことが望ましい。ところが、そのような遮蔽を施した場
合には、遮蔽５を通じて誘導される漏洩電流が増加し、
漏電遮断器を動作させてしまうという問題があった。即
ち、高調波によって誘起された各種の誘導電流が重なり
あって比較的大きな誘導電流となり、これが遮蔽５を通
じて大地に流れ込むため、漏電遮断器が誤動作してしま
う。本発明は以上の点に着目してなされたもので、遮蔽
に流れる漏洩電流を十分低くし、効果的な電磁遮蔽を施
すことのできる電磁遮蔽ケーブルを提供することを目的
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽ケーブ
ルは、ケーブルを構成する各ケーブル芯を取り囲むよう
に副遮蔽層を形成し、前記各ケーブル芯の複数の副遮蔽
層に外接するように半導電性樹脂被覆接地線を配置し、
前記全てのケーブル芯を絶縁セパレータを介して包囲す
る主遮蔽層を、低抵抗接地したことを特徴とするもので
ある。
ルは、ケーブルを構成する各ケーブル芯を取り囲むよう
に副遮蔽層を形成し、前記各ケーブル芯の複数の副遮蔽
層に外接するように半導電性樹脂被覆接地線を配置し、
前記全てのケーブル芯を絶縁セパレータを介して包囲す
る主遮蔽層を、低抵抗接地したことを特徴とするもので
ある。
【０００６】
【作用】この電磁遮蔽ケーブルは、例えば３芯ケーブル
の場合、そのケーブル芯を取り囲む副遮蔽層を相互に接
触させるように撚り合わせる。これで、遮蔽層に誘導さ
れた互いに位相差が１２０度の高調波電流をキャンセル
させる。そして、この副遮蔽層を半導電性樹脂被覆接地
線を介して高抵抗接地する一方、全てのケーブル芯の遮
蔽には主遮蔽層を用いる。主遮蔽層は副遮蔽層と絶縁セ
パレータにより絶縁して低抵抗接地する。これにより、
主遮蔽層には漏洩電流が流れ難く、低抵抗で高い遮蔽効
果が得られる。
の場合、そのケーブル芯を取り囲む副遮蔽層を相互に接
触させるように撚り合わせる。これで、遮蔽層に誘導さ
れた互いに位相差が１２０度の高調波電流をキャンセル
させる。そして、この副遮蔽層を半導電性樹脂被覆接地
線を介して高抵抗接地する一方、全てのケーブル芯の遮
蔽には主遮蔽層を用いる。主遮蔽層は副遮蔽層と絶縁セ
パレータにより絶縁して低抵抗接地する。これにより、
主遮蔽層には漏洩電流が流れ難く、低抵抗で高い遮蔽効
果が得られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図１は本発明の電磁遮蔽ケーブル実施例を示す
断面図である。図において、この電磁遮蔽ケーブル１１
は、３芯構造とされ、中心に３本のケーブル芯１２が撚
り合わされている。このケーブル芯１２は、導体１２Ａ
の外周に架橋ポリエチレン等の絶縁体１２Ｂを被覆した
ものである。各ケーブル芯１２の外周にはこれを取り囲
むように副遮蔽層１３が形成されている。この副遮蔽層
１３は、例えばアルミニウムとナイロン或はアルミニウ
ムとポリエステルとのラミネートテープから構成され
る。
明する。図１は本発明の電磁遮蔽ケーブル実施例を示す
断面図である。図において、この電磁遮蔽ケーブル１１
は、３芯構造とされ、中心に３本のケーブル芯１２が撚
り合わされている。このケーブル芯１２は、導体１２Ａ
の外周に架橋ポリエチレン等の絶縁体１２Ｂを被覆した
ものである。各ケーブル芯１２の外周にはこれを取り囲
むように副遮蔽層１３が形成されている。この副遮蔽層
１３は、例えばアルミニウムとナイロン或はアルミニウ
ムとポリエステルとのラミネートテープから構成され
る。
【０００８】また、各ケーブル芯１２は、このような副
遮蔽層１３を被覆した状態で互いに所定のピッチで撚り
合わされている。更に、各ケーブル芯１２の副遮蔽層１
３に外接するように、半導電性樹脂被覆接地線１４が設
けられている。この例では、３本の半導電性樹脂被覆接
地線が、各ケーブル芯１２と共に同一のピッチで撚り合
わされている。従って、このケーブルはどの断面を切っ
てもほぼ同一の断面構造となっている。この半導電性樹
脂被覆接地線１４は、中心に導体１４Ａを有し、その外
周に半導電性ポリエチレン等から成る半導体樹脂被覆１
４Ｂを施したものである。この種の半導電性ポリエチレ
ンは例えば、ＣＶケーブルの遮蔽等に用いられているご
く一般的な樹脂であってよい。導体１４Ａは、ケーブル
の両端において図示しない接地線を介して接地されてい
る。
遮蔽層１３を被覆した状態で互いに所定のピッチで撚り
合わされている。更に、各ケーブル芯１２の副遮蔽層１
３に外接するように、半導電性樹脂被覆接地線１４が設
けられている。この例では、３本の半導電性樹脂被覆接
地線が、各ケーブル芯１２と共に同一のピッチで撚り合
わされている。従って、このケーブルはどの断面を切っ
てもほぼ同一の断面構造となっている。この半導電性樹
脂被覆接地線１４は、中心に導体１４Ａを有し、その外
周に半導電性ポリエチレン等から成る半導体樹脂被覆１
４Ｂを施したものである。この種の半導電性ポリエチレ
ンは例えば、ＣＶケーブルの遮蔽等に用いられているご
く一般的な樹脂であってよい。導体１４Ａは、ケーブル
の両端において図示しない接地線を介して接地されてい
る。
【０００９】また、こうして撚り合わされたケーブル芯
１２及び半導電性樹脂被覆接地線１４を包囲するよう
に、絶縁セパレータ１５と銅テープ層１６Ａ及び鉄テー
プ層１６Ｂが形成されている。絶縁セパレータ１５は、
例えば、通常のケーブルの押え巻きその他に使用される
プラスチックや不織布等から構成される。また、銅テー
プ層１６Ａは、静電遮蔽を主目的として設けられ、鉄テ
ープ層１６Ｂは磁気遮蔽を主目的として設けられたもの
である。なお本発明において、銅テープ層１６Ａ及び鉄
テープ層１６Ｂを含めて主遮蔽層１６と呼んでいる。ま
た、この電磁遮蔽ケーブル１１の最外層にはビニルシー
ス１７が被覆されている。
１２及び半導電性樹脂被覆接地線１４を包囲するよう
に、絶縁セパレータ１５と銅テープ層１６Ａ及び鉄テー
プ層１６Ｂが形成されている。絶縁セパレータ１５は、
例えば、通常のケーブルの押え巻きその他に使用される
プラスチックや不織布等から構成される。また、銅テー
プ層１６Ａは、静電遮蔽を主目的として設けられ、鉄テ
ープ層１６Ｂは磁気遮蔽を主目的として設けられたもの
である。なお本発明において、銅テープ層１６Ａ及び鉄
テープ層１６Ｂを含めて主遮蔽層１６と呼んでいる。ま
た、この電磁遮蔽ケーブル１１の最外層にはビニルシー
ス１７が被覆されている。
【００１０】以上の構成の本発明の電磁遮蔽ケーブル
は、まず、ケーブル芯１２を直接遮蔽する副遮蔽層１３
が、半導電性樹脂被覆接地線１４を介して接地されてい
るため、高抵抗接地となる。このように各ケーブル芯１
２を包囲する副遮蔽層１３を３相分一括して相互に接触
させると、互いに位相差が１２０度の高調波電流がキャ
ンセルし合って、合成電流が比較的小さくなる。例え
ば、３本のケーブル芯１２を単に主遮蔽層１６で一括し
て包囲した場合には、非対称電流分が比較的大きくな
り、相互に高調波電流を抑制する効果が少なくなる。こ
のために、一括して全てのケーブル芯を包囲する遮蔽層
を低抵抗で接地した場合に、その漏洩電流が多くなるの
が従来の欠点であった。
は、まず、ケーブル芯１２を直接遮蔽する副遮蔽層１３
が、半導電性樹脂被覆接地線１４を介して接地されてい
るため、高抵抗接地となる。このように各ケーブル芯１
２を包囲する副遮蔽層１３を３相分一括して相互に接触
させると、互いに位相差が１２０度の高調波電流がキャ
ンセルし合って、合成電流が比較的小さくなる。例え
ば、３本のケーブル芯１２を単に主遮蔽層１６で一括し
て包囲した場合には、非対称電流分が比較的大きくな
り、相互に高調波電流を抑制する効果が少なくなる。こ
のために、一括して全てのケーブル芯を包囲する遮蔽層
を低抵抗で接地した場合に、その漏洩電流が多くなるの
が従来の欠点であった。
【００１１】ところが本発明は、各ケーブル芯１２を直
接包囲する副遮蔽層１３を相互に接触させるようにした
ので、高い高調波電流キャンセル効果が得られる。しか
も、これらを半導電性樹脂被覆接地線１４を用いて高抵
抗接地するため、キャンセルしきれない漏洩電流も十分
小さくし、漏電遮断器を誤動作させるおそれがない。ま
た、本発明の電磁遮蔽ケーブルはこのようにして高調波
電流の漏洩を抑制したうえで、更に副遮蔽層１３とは絶
縁して主遮蔽層１６を設ける。この主遮蔽層１６は通常
の電磁遮蔽のための構成であり、これらを低抵抗接地す
ることによって高い電磁遮蔽効果が得られる。絶縁セパ
レータ１５は、副遮蔽層１３と主遮蔽層１６とを確実に
電気的に絶縁し、漏洩電流が主遮蔽層１６の側に流れな
いようにしている。本発明は以上の実施例に限定されな
い。図１の実施例では、半導電性樹脂被覆接地線１４を
ケーブル芯１２と同数設けて、各ケーブル芯１２と一体
に撚り合せるようにしたが、接地のための半導電性樹脂
被覆接地線１４を１本だけ設けるようにしてもよい。
接包囲する副遮蔽層１３を相互に接触させるようにした
ので、高い高調波電流キャンセル効果が得られる。しか
も、これらを半導電性樹脂被覆接地線１４を用いて高抵
抗接地するため、キャンセルしきれない漏洩電流も十分
小さくし、漏電遮断器を誤動作させるおそれがない。ま
た、本発明の電磁遮蔽ケーブルはこのようにして高調波
電流の漏洩を抑制したうえで、更に副遮蔽層１３とは絶
縁して主遮蔽層１６を設ける。この主遮蔽層１６は通常
の電磁遮蔽のための構成であり、これらを低抵抗接地す
ることによって高い電磁遮蔽効果が得られる。絶縁セパ
レータ１５は、副遮蔽層１３と主遮蔽層１６とを確実に
電気的に絶縁し、漏洩電流が主遮蔽層１６の側に流れな
いようにしている。本発明は以上の実施例に限定されな
い。図１の実施例では、半導電性樹脂被覆接地線１４を
ケーブル芯１２と同数設けて、各ケーブル芯１２と一体
に撚り合せるようにしたが、接地のための半導電性樹脂
被覆接地線１４を１本だけ設けるようにしてもよい。
【００１２】図２に本発明の電磁遮蔽ケーブル変形例断
面図を示す。この図に示すように、半導電性樹脂被覆接
地線１４を３本のケーブル芯１２の中心に配置するよう
にすれば、１本だけ設けることによって接地を取ること
が可能になる。その他の部分のケーブル構造は、図１に
示す実施例と全く同様であり、具体的な説明は省略する
が、このような半導電性樹脂被覆接地線１４をケーブル
の両端に或は片端において接地することによって、図１
に示すケーブルと同様の効果が得られる。なお、上記実
施例では３芯ケーブルを用いたが、本発明は２芯あるい
は多芯ケーブルにも採用できる。また、導体や絶縁体の
材料もよく知られた同種の材料に変更して差し支えな
い。
面図を示す。この図に示すように、半導電性樹脂被覆接
地線１４を３本のケーブル芯１２の中心に配置するよう
にすれば、１本だけ設けることによって接地を取ること
が可能になる。その他の部分のケーブル構造は、図１に
示す実施例と全く同様であり、具体的な説明は省略する
が、このような半導電性樹脂被覆接地線１４をケーブル
の両端に或は片端において接地することによって、図１
に示すケーブルと同様の効果が得られる。なお、上記実
施例では３芯ケーブルを用いたが、本発明は２芯あるい
は多芯ケーブルにも採用できる。また、導体や絶縁体の
材料もよく知られた同種の材料に変更して差し支えな
い。
【００１３】
【発明の効果】以上説明した本発明の電磁遮蔽ケーブル
は、ケーブル芯を取り囲む副遮蔽層に半導電性樹脂被覆
接地線を外接するように配置し、これによって高抵抗接
地を行うと共に、全てのケーブル芯を絶縁セパレータを
介して主遮蔽層を用いて包囲し低抵抗接地するようにし
たので、ケーブル芯を流れる高調波電流が副遮蔽層に誘
起されても、他相との相互作用でキャンセルされる。更
に、半導電性樹脂被覆接地線により高抵抗接地されるた
め漏洩電流を非常に小さくできる。また、主遮蔽層は低
抵抗接地するため高い電磁遮蔽効果を得ることができ
る。これらによって、交流モータの可変速制御等に用い
られる電源と交流モータとの間を、外部に雑音を漏らさ
ないケーブルで接続することが可能となる。
は、ケーブル芯を取り囲む副遮蔽層に半導電性樹脂被覆
接地線を外接するように配置し、これによって高抵抗接
地を行うと共に、全てのケーブル芯を絶縁セパレータを
介して主遮蔽層を用いて包囲し低抵抗接地するようにし
たので、ケーブル芯を流れる高調波電流が副遮蔽層に誘
起されても、他相との相互作用でキャンセルされる。更
に、半導電性樹脂被覆接地線により高抵抗接地されるた
め漏洩電流を非常に小さくできる。また、主遮蔽層は低
抵抗接地するため高い電磁遮蔽効果を得ることができ
る。これらによって、交流モータの可変速制御等に用い
られる電源と交流モータとの間を、外部に雑音を漏らさ
ないケーブルで接続することが可能となる。
【図１】本発明の電磁遮蔽ケーブル実施例を示す断面図
である。
である。
【図２】本発明の電磁遮蔽ケーブルの他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】交流モータの可変速制御用電源による電圧波形
の例を示す波形図である。
の例を示す波形図である。
【図４】従来の電磁遮蔽ケーブルの端末斜視図である。
１１ 電磁遮蔽ケーブル １２ ケーブル芯 １２Ａ 導体 １２Ｂ 絶縁体 １３ 副遮蔽層 １４ 半導電性樹脂被覆接地線 １４Ａ 導体 １４Ｂ 半導体樹脂被覆 １５ 絶縁セパレータ １６ 主遮蔽層 １７ ビニルシース
Claims (1)
- 【請求項１】 ケーブルを構成する各ケーブル芯を取り
囲むように副遮蔽層を形成し、 前記各ケーブル芯の複数の副遮蔽層に外接するように半
導電性樹脂被覆接地線を配置し、 前記全てのケーブル芯を絶縁セパレータを介して包囲す
る主遮蔽層を、低抵抗接地したことを特徴とする電磁遮
蔽ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15856792A JPH05325658A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 電磁遮蔽ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15856792A JPH05325658A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 電磁遮蔽ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05325658A true JPH05325658A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=15674521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15856792A Pending JPH05325658A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 電磁遮蔽ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05325658A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005527962A (ja) * | 2002-05-27 | 2005-09-15 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン（パブル） | シールドストリップを備えたケーブル |
| JP2006196393A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Tetsuo Okutsu | 電線 |
| JP2006311697A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Hitachi Ltd | ブラシレスモータシステム |
| JP2008176976A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 電力伝送ケーブル、電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置および電力伝送ケーブルの結線方法 |
| JP2010056080A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-03-11 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 差動伝送ケーブル及びそれを含む複合ケーブル |
| WO2013168632A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネス |
| CN103745773A (zh) * | 2013-12-29 | 2014-04-23 | 湖南华菱线缆股份有限公司 | 一种低噪音三轴射频多功能抗拉电缆 |
| JP2014157154A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-28 | Meggitt Sa | 測定装置 |
| CN104318988A (zh) * | 2014-11-07 | 2015-01-28 | 衡阳恒飞电缆有限责任公司 | 井下采掘机用拖曳电缆 |
| CN104616818A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-05-13 | 江苏中煤电缆有限公司 | 一种新型煤矿井下梭车用电缆 |
| CN105976935A (zh) * | 2016-03-29 | 2016-09-28 | 中冠电缆有限公司 | 一种智能电网建设用智能电缆 |
| CN106158124A (zh) * | 2015-04-02 | 2016-11-23 | 江苏宝安电缆有限公司 | 一种35kV风力发电耐寒耐扭软电缆 |
| EP3101664A1 (en) | 2015-06-02 | 2016-12-07 | Hitachi Metals, Ltd. | Noise suppression cable |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP15856792A patent/JPH05325658A/ja active Pending
Cited By (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005527962A (ja) * | 2002-05-27 | 2005-09-15 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン（パブル） | シールドストリップを備えたケーブル |
| EP3002763A1 (en) * | 2002-05-27 | 2016-04-06 | NKT Cables Group A/S | An insulated electrical cable |
| JP2006196393A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Tetsuo Okutsu | 電線 |
| JP4620475B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2011-01-26 | 哲雄 奥津 | 電源ケーブル |
| JP2006311697A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Hitachi Ltd | ブラシレスモータシステム |
| US8198847B2 (en) | 2005-04-28 | 2012-06-12 | Hitachi, Ltd. | Brushless motor system |
| JP2008176976A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 電力伝送ケーブル、電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置および電力伝送ケーブルの結線方法 |
| JP2010056080A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-03-11 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 差動伝送ケーブル及びそれを含む複合ケーブル |
| WO2013168632A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネス |
| JP2013235749A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ワイヤハーネス |
| JP2014157154A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-28 | Meggitt Sa | 測定装置 |
| CN103745773A (zh) * | 2013-12-29 | 2014-04-23 | 湖南华菱线缆股份有限公司 | 一种低噪音三轴射频多功能抗拉电缆 |
| CN103745773B (zh) * | 2013-12-29 | 2016-08-17 | 湖南华菱线缆股份有限公司 | 一种低噪音三轴射频多功能抗拉电缆 |
| CN104318988A (zh) * | 2014-11-07 | 2015-01-28 | 衡阳恒飞电缆有限责任公司 | 井下采掘机用拖曳电缆 |
| CN104616818A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-05-13 | 江苏中煤电缆有限公司 | 一种新型煤矿井下梭车用电缆 |
| CN106158124A (zh) * | 2015-04-02 | 2016-11-23 | 江苏宝安电缆有限公司 | 一种35kV风力发电耐寒耐扭软电缆 |
| EP3101664A1 (en) | 2015-06-02 | 2016-12-07 | Hitachi Metals, Ltd. | Noise suppression cable |
| US20160358694A1 (en) * | 2015-06-02 | 2016-12-08 | Hitachi Metals, Ltd. | Noise reduction cable |
| CN106229067A (zh) * | 2015-06-02 | 2016-12-14 | 日立金属株式会社 | 抑制噪声的线缆 |
| JP2016225215A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 日立金属株式会社 | ノイズ抑制ケーブル |
| US9824793B2 (en) | 2015-06-02 | 2017-11-21 | Hitachi Metals, Ltd. | Noise reduction cable |
| CN106229067B (zh) * | 2015-06-02 | 2019-08-06 | 日立金属株式会社 | 抑制噪声的线缆 |
| CN105976935A (zh) * | 2016-03-29 | 2016-09-28 | 中冠电缆有限公司 | 一种智能电网建设用智能电缆 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH05325658A (ja) | 電磁遮蔽ケーブル | |
| KR20070114840A (ko) | 불연속 케이블 차폐 시스템 및 방법 | |
| RU98123559A (ru) | Высоковольтная электрическая машина переменного тока | |
| AU1965399A (en) | Transformer | |
| JP2006508589A (ja) | パワーライン伝送のための誘導カップラの構成体 | |
| AU2003215483B2 (en) | Three-conductor cable | |
| EP1160801B1 (en) | High-frequency current multiconductor cable and power feeding equipment for one or more movable bodies using said cable | |
| EA001725B1 (ru) | Мощный трансформатор или катушка индуктивности | |
| JP2004207085A (ja) | 電磁遮蔽ケーブル及び電磁遮蔽型単心撚り合わせケーブル | |
| JPH02132809A (ja) | 多重円筒巻線 | |
| US4042900A (en) | Electrostatic shielding of disc windings | |
| CN210608524U (zh) | 一种高压电缆金属护套环流抑制系统 | |
| JP2000243593A (ja) | Ｘ線装置ならびにそれに使用可能な接続導体 | |
| JP3029198B1 (ja) | 接地用電線 | |
| JP2534342Y2 (ja) | 電磁遮蔽ケーブル線路 | |
| US9112343B1 (en) | Power feeder shielding for electromagnetic protection | |
| JP2918060B2 (ja) | ガス絶縁電気機器 | |
| JPH04141912A (ja) | 電磁遮蔽ケーブル | |
| JPS6110264Y2 (ja) | ||
| CN114189082B (zh) | 发电机定子线棒的电晕放电抑制方法、结构及发电机 | |
| KR200257589Y1 (ko) | 고조파와 선로 손실을 최소화한 고전압용 케이블과 그 제조 | |
| US4454375A (en) | Power cable joint structure having sheath isolation member containing electrode spheres | |
| Mercier et al. | Selection of power cables for PWM AC adjustable-speed drives | |
| EP1060483B1 (en) | Winding transient suppression technique | |
| JP2017188372A (ja) | ノイズ低減シールドケーブル |