JP6925290B2 - シールドケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、シールドケーブルに関し、例えば、磁性材コア(フェライトコア)を用いてノイズ抑制するケーブルに適用し得る。
現在、インバータなどパワーエレクトロニクス機器の増加などにより電子機器を取り巻く電磁環境は悪化している。さらに、現在の電子機器は、精密化や低動作電圧化が進み、さらに、これらの要素が高密度に収容されることによって、耐ノイズ性が低下する傾向にある。さらに、現在は各電子機器がネットワークとして相互に接続されていることから、ひとつの電子機器のノイズによる誤動作の影響が広範囲に及ぶおそれがある。
ノイズは空間,接地線,電源線,通信線,制御線上を伝搬することで被障害機器へ侵入する。そのため、電力ケーブルや制御線など弱電ケーブル、即ちケーブルでの高度なノイズ対策が求められている。
従来から用いられているシールドケーブルでは、一般には、片端接地を採用することが多い。この場合、静電誘導による影響を抑制するいわゆる静電遮へいが可能である。しかし、シールドに誘導電流が流れないため、電磁遮へいができない。電磁遮へいも可能とするには両端接地が必要である。この場合には、遮へい層に誘導電流が流れ、外部からの電磁ノイズの影響を抑制できる。しかしながら、新たなノイズがケーブル内部に誘導する。即ち、シールドに誘導電流が流れることで、シールドで電圧降下が生じるが、その電圧降下分の電圧がケーブル内部に誘導する(非特許文献1参照)。
このように、従来、ノイズ対策として静電遮へいと電磁遮へいの両方を実施する必要があるが、電磁遮へいを行うとシールドでの電圧降下による新たな誘導が生じるため、十分なノイズ対策ができない。そこで、従来の信号線等のケーブルでは、静電誘導と電磁誘導に加えて、シールドでの電圧降下による誘導を容易に抑制する手段が求められている。
また、落雷に起因した電子機器の障害も近年増えている。雷電流によってケーブル内部に雷過電圧が誘導するためで、その雷過電圧によって電子機器が焼損,誤動作する。一般的には、この雷過電圧を抑制する方法として、SPD(Surge Protective Device)と呼ばれる素子を用いることが多い。しかしながら、このSPDの目的は、雷過電圧による機器の破壊防止,焼損防止であることから、雷過電圧を50〜800V以下に抑制できるに過ぎない。
しかしながら、落雷時に電子機器が壊れないということだけでは不十分で、誤動作も生じない電圧に抑制することが求められる場合がある。
このような課題に対し、雷過電圧を電子機器が誤動作しないレベルにまで抑制する手段として、互いに絶縁された2重のシールドケーブルの外側シールドと内側シールドの間に磁性材のコアを配置し、2重のシールドケーブルの両端末で外側シールドと内側シールドを電気的に短絡する方法(例えば、非特許文献2)が雷対策用ケーブルとして知られている。
この従来の雷対策用ケーブルでは、静電遮へいに加え、シールドを両端接地とすることから電磁遮へいが可能である。さらに、従来の雷対策用ケーブルでは、磁性材コアによって高めた内側シールドのインダクタンスを利用することにより、ケーブル内部への誘導電圧を抑制することができるとされている。即ち、従来の雷対策用ケーブルでは、電子機器へのケーブルを介して侵入する雷過電圧を極めて小さく抑制することが可能となる。
仁田周一著、「電子機器のノイズ対策法」、pp.61−67、 オーム社、1986年6月発行 安本 勝,佐々木 一哉,高橋 浩之,中村 安良,大胡田 智寿,土器屋 由紀子著、「富士山測候所のための落雷対策」、電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)、Vol.132(2012) No11 pp.984−992、一般社団法人電気学会、2012年発行
ところで、従来の2重シールドケーブルに磁性材コアを追加する構成とすることで、雷のような瞬時に加わる雷過電圧だけでなく、常時ケーブルへ誘導し、広い周波数を対象とするノイズ対策が可能とも思われる。しかし、従来の2重シールドケーブルに磁性材コアを追加するには、外側シールドと内側シールドの間に磁性材のコアを配置するため、2重シールドのシールド同士が絶縁されている必要がある。しかしながら、従来、既にシールドケーブルが敷設されている現場において、ノイズ対策が必要な場合に、磁性材コア付きの2重シールドケーブルを適用しづらいという問題がある。
例えば、稼働中の工場等で、既に敷設されたシールドケーブルにノイズ障害が生じている場合に、既設のシールドケーブルに磁性材コア付き2重シールドケーブルを適用することを考える。この場合、ノイズの誘導を受けている既設シールドケーブルを交換する必要があるが、一般に工場などでは多数のケーブルが複雑に配線されており、ケーブルを誤切断する危険があり、既設ケーブルを撤去できないことが多い。その場合には、既設ケーブルはそのまま残置して、新たにノイズ対策が施されたシールドケーブルを布設することになるが、新たなケーブルの布設経路の確保が容易でない場合もあり得る。新規にケーブルを敷設するには、防火などの目的で区画された壁の貫通や、新たにケーブルを支持,保護するための配管工事が必要な場合などがある。さらに、稼働中の工場でケーブルの新規敷設作業するためには、当該工場内での人的な安全管理や製造上の品質管理などの負担も多い。さらにまた、新規のケーブルを敷設した後、従前のケーブルを放置(残置)することは、その後の施設管理上も望ましくない。また、新規にケーブルを敷設するには、作業に係る時間も多くかかり、その間ノイズ障害を受ける期間も長くなることは、一刻も早い解決を望むユーザには許容されにくい。
そのため、新規にシールドケーブルを敷設せずに、ノイズ抑制性能を向上させることができるシールドケーブルが望まれている。
本発明は、複数の心線を有する心線束と、前記心線束を覆うシールド層とを備えるシールドケーブルにおいて、(1)前記心線束のうち少なくとも1本の心線が接地されて接地用心線として用いられ、(2)前記心線束の一部の区間で、前記シールド層と前記心線束との間に、磁性材が配置されており、(3)前記接地用心線の両端部において、前記接地用心線と前記シールド層とが短絡された構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、新規にシールドケーブルを敷設せずに、ノイズ抑制性能を向上させることができる。
第1の実施形態に係るシールドケーブルの構成について示した説明図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 図1のD−D線矢視断面図である。 第1の実施形態に係るシールドケーブルからシースを除去した状態について示した説明図である。 図1のB−B線矢視断面図である。 図1のC−C線矢視断面図である。 第1の実施形態に係るシールドと接地用心線の短絡方式の例(その1)について示した説明図である。 第1の実施形態に係るシールドと接地用心線の短絡方式の例(その2)について示した説明図である。 第1の実施形態に係るシールドケーブルを評価する評価試験の環境の構成について示した説明図である。 第1の実施形態に係るシールドケーブルの評価試験の結果について示したグラフである。 第2の実施形態に係るシールドケーブルで用いられるリングの外観について示した図である。 第2の実施形態に係るシールドケーブルにリングを取り付けた状態で示す断面図(位置P1の断面図)である。 第2の実施形態に係るシールドケーブルにリングを取り付けてかしめた状態について示した断面図(位置P1の断面図)である。 第2の実施形態に係るシールドケーブルにリングを取り付けて、冶具(2つのブロック)でかしめる前の状態について示した断面図である。 第2の実施形態に係るシールドケーブルにリングを取り付けて、冶具(2つのブロック)でかしめた後の状態について示した断面図である。 第2の実施形態に係る冶具を構成するブロックの斜視図である。 第3の実施形態に係るシールドケーブルの断面図(位置P1の断面図)である。 第4の実施形態に係るシールドケーブルの構成について示した説明図である。 第1の実施形態の変形例に係るシールドケーブルの断面図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるシールドケーブルの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係るシールドケーブル30の全体構成について示した説明図である。
シールドケーブル30は、導体15が絶縁体16に被覆された構造の絶縁心線17を複数備える多心ケーブルである。シールドケーブル30では、絶縁心線17のうち少なくとも1本がグランドGに接地される心線(以下、「接地用心線」と呼ぶ)として用いられる。以下では、接地用心線として用いられる絶縁心線17の符号を17Gと表すものとする。
図1においては、説明を簡易とするため、導体15と接地用心線17Gとを1本ずつ図示しているが、シールドケーブル30が備える導体15及び接地用心線17Gの数は限定されないものである。
図1では、シールドケーブル30の構造を説明する便宜上、シールドケーブル30の両端部の各層を段階的に除去した状態で図示している。
図1では、シールドケーブル30の一方の端(図1の方からみて左側の端)から順に、P1、P2、P25、P3、P35、P4、P45、P5、P6、P7の各地点を図示している。
図2は、シールドケーブル30のP1の位置における断面図(図1のA−A線矢視断面図)となっている。
図1、図2に示すように、この実施形態では、シールドケーブル30には、11本の絶縁心線17と1本の接地用心線17Gとが設けられている。なお、この実施形態において、絶縁心線17と接地用心線17Gとの構成上の差異はなく、用途が異なるだけである。
図1、図2に示すように、全ての絶縁心線17及び接地用心線17Gは、1束(心線束)にまとめられ、押え巻きテープ19が巻き付けられた状態(心線束が結束された状態)となっている。
図1、図2に示すように、シールドケーブル30において、押え巻きテープ19の外側には、ノイズを抑制するためのシールド20の層が設けられている。シールド20の構造は限定されないものである。シールド20としては、例えば、網組導体、ポリエステルテープに金属をラミネートした金属テープや、金属テープ等を適用することができる。
また、図1、図2に示すように、シールドケーブル30では、シールド20の外側に押え巻きテープ21が巻き付けられている。
さらに、図1、図2に示すように、シールドケーブル30では、押え巻きテープ21の外側がシース22により被覆された構造となっている。
図1に示すように、シールドケーブル30には、P4〜P5の区間にノイズ抑制するための磁性材コア24が配置されている。磁性材コア24の構造、材質は限定されないものである。磁性材コア24としては、例えば、磁性材を使用したテープ等を適用することができる。磁性材の材質はフェライト、アモルファス、パーマロイ、ケイ素鋼板、又はナノ結晶合金のいずれでもよく、また異なる材質の磁性材を組合せて用いても構わない。
図3は、磁性材コア24が配置されたP4〜P5の区間内の位置P45における断面図(図1のD−D線矢視断面図)である。
図1、図3に示すように、磁性材コア24は、押え巻きテープ19の外側を覆うように配置されている。磁性材コア24は略円筒形の形状であり、中心の孔24aに、押え巻きテープ19(押え巻きテープ19に結束された絶縁心線17及び接地用心線17G)の部分を貫通させるように配置されている。
磁性材コア24は、1つのコアブロック24bを用いて構成するようにしてもよいし、複数のコアブロック24bを並べて組み合わせることにより構成するようにしてもよい。この実施形態では、図1に示すように5つのコアブロック24bを並べて組み合わせることで1つの磁性材コア24を形成しているものとする。各コアブロック24bは、例えば、外径21mm、内径9.2mm、幅(厚さ)10.9mmの略円筒形(略輪形状)のものを適用するものとする。したがって、磁性材コア24の合計の長さ(円筒形の高さ)は55mm弱となる。各コアブロック24bは、例えば、U字型の二つのブロックを組み合わせた構成としても構わない。
図3に示すように、磁性材コア24の外周面にシールド25の層が設けられえている。また、シールド25の外側は被覆23により被覆されている。被覆23は、例えば、熱収縮チューブ等の材料を用いて形成することができる。
シールドケーブル30は、本来図2のような断面図(位置P1のA−A線断面図)に示す断面のシールドケーブル(即ち、通常の1重シールドケーブル)から、P4〜P5の区間を含むP3〜P6の区間のシース22及びシールド20を除去して、P4〜5の区間に磁性材コア24を配置し、磁性材コア24を含む範囲(P4〜P5の区間を含む範囲)をシールド25で覆い、さらにシールド25の外側を被覆23で覆うことで作成することができる。なお、シース22については、区間P3〜P6を含む区間P2〜P7で除去される。
シールド25としては、例えば、編み込みシールドや金属テープを適用することができる。
シールド25及び被覆23は、磁性材コア24の区間(P4〜P5)を超えて、P2〜P7の区間まで覆っている。したがって、図1に示すシールドケーブル30において、区間P2〜P7は被覆23で覆われており、区間P2〜P7以外の部分(区間P2〜P7から両端部側)はシース22で覆われている。
図4は、図1に示すシールドケーブル30から、シース22及び被覆23を除去した状態について示した説明図である。
図5は、シールドケーブル30における、区間P2〜P3の位置P25の断面図(図1のB−B線矢視断面図)である。
図6は、シールドケーブル30における、区間P3〜P4の位置P35の断面図(図1のC−C線矢視断面図)である。
上述の通り、シールド20は区間P3〜P6で除去されており、シールド25は区間P3〜P6を含む区間P2〜P7を覆っている。
すなわち、図4、図5に示すように、区間P2〜P3、及び区間P6〜P7において、シールド20とシールド25は重複した状態となっている。具体的には、図5に示すように、区間P2〜P3、及び区間P6〜P7において、シールド20の外側がシールド25に覆われた状態となっている。すなわち、区間P2〜P3、及び区間P6〜P7において、シールド20とシールド25とは、接触し、電気的に短絡した状態となっている。この実施形態では、区間P2〜P3、及び区間P6〜P7において、例えば、シールド20とシールド25とを半田付けすることで、シールド20とシールド25との間をより安定的に短絡させるようにしてもよい。
また、図1に示すように、シールドケーブル30では、両端部(又は両端部付近)において、接地用心線17Gとシールド20とが電気的に短絡した構成となっている。シールド20と接地用心線17Gを短絡する方法については限定されないものである。例えば、シールド20と接地用心線17Gの導体15を撚り合わせて短絡させるようにしてもよいいし、撚り合わせたシールド20と接地用心線17Gの導体15に圧着端子コネクタを使用して短絡させてコネクタを接続先へ接続させるようにしてもよい。
以下に、接地用心線17Gとシールド20とを電気的に短絡させる具体的な構成の例について図7、図8を用いて説明する。
まず、図7を用いて、シールドケーブル30において、撚り合わせたシールド20と接地用心線17Gの導体15を、さらに撚り合わせて短絡させる構成の具体例について説明する。図7(a)〜図7(c)はそれぞれ、シールドケーブル30の端部を加工する各工程を示している。
図7(a)の工程では、シールドケーブル30の端部の各層が段階的に除去されている。図7(a)では、最端部(図7(a)の左側)から順に、各絶縁心線17(接地用心線17Gを含む)の導体15、各絶縁心線17(接地用心線17Gを含む)の絶縁体16、押え巻きテープ19、シールド20の順に段階的に露出するように加工されている。また、図7(a)では、シールド20の端部を撚り合わせて線形状とした導電部20aが形成されている。図7では、導電部20aは、シールド20の末端を撚り合わせて形成しているが、別途シールド20にリード線を半田付けする等の構成としてもよい。
図7(b)の工程では、図7(a)の状態から、シールド20の導電部20a以外で露出した部分を被覆する被覆29が形成されている。また、図7(b)の工程では、図7(a)の状態から、導電部20aについて最端部(接地用心線17Gの導体15と撚り合わせる部分)を除いた部分が被覆28で被覆されている。
図7(c)の工程では、図7(b)の状態から、接地用心線17Gの最端部(導体15が露出した部分)と、導電部20aの最端部(被覆28から露出した部分)とが撚り合わされている。この撚り合わせ部分については、絶縁テープ等で被覆して固定するようにしてもよい。
次に、図8を用いて、シールドケーブル30において、撚り合わせたシールド20と接地用心線17Gの導体15とを、圧着端子コネクタを使用して短絡させる構成の具体例について説明する。図8(a)〜図8(d)はそれぞれ、シールドケーブル30の端部を加工する各工程を示している。
図8(a)の工程では、上述の図7(a)の工程と同様に、シールドケーブル30の端部の各層が段階的に除去されている。図8(a)の状態は、上述の図7(a)と同様であるため詳しい説明を省略する。
図8(b)の工程では、図8(a)の状態から、絶縁心線17の最端部(導体15が露出した部分)、接地用心線17Gの最端部(導体15が露出した部分)、導電部20aの最端部に、それぞれ圧着端子28a、28b、28cが付けられている。圧着端子28a、28b、28cの構成や取り付け方式については限定されないものであり、種々の圧着端子及びその取り付け方法を適用することができる。また、図8(b)の工程では、圧着端子に替えて、他の種々の端子の構造を適用するようにしてもよい。
図8(c)の工程では、図8(b)の状態から、シールド20の導電部20a以外で露出した部分を被覆する被覆29が形成されている。また、図8(c)の工程では、図7(b)の状態から、導電部20aについて露出している部分が被覆28で被覆されている。被覆28、29については上述の図7の例と同様であるため詳しい説明を省略する。
図8(d)の工程では、図8(c)の状態から、接地用心線17Gの最端部の圧着端子27bと、シールド20(導電部20a)の最端部の圧着端子27cが接続された状態(短絡した状態)となっている。この接続部分については、例えば、絶縁テープで被覆して固定するようにしてもよいし、ボルト等により固定するようにしてもよい。
(A−2)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態のシールドケーブル30では、1重のシールドケーブル(図2のような断面のシールドケーブル)において、シールド20、25と、シールド20、25の内部に設けた接地用心線17G(信号伝達や電源供給用に用いていない導体)との間に磁性材コア24を配置し、シールドケーブル30の両端部で、シールド20と接地用心線17Gの導体15を短絡した構造としている。また、第1の実施形態のシールドケーブル30は、実際に現場に設置する際には、接地用心線17Gの両端が接地される。
ところで、非特許文献2によれば、2重シールドケーブルを両端接地としたときに内部導体に誘導する電圧Vcsは以下の(1)式で求められる。(1)式において、「Ro」は外側シールドの抵抗であり、「Io」は外側シールドを流れる電流であり、「Li」は内部シールドの内部シールドと外部シールド間に生じる自己インダクタンスであり、「Ii」は内側に流れる電流である。
Vcs = Ro・Io ‐ Li・dIi/dt …(1)
従来の1重シールドケーブルでは、(1)式の第1項の電圧(Ro・Io)が導体内部に誘導する。そして、従来の2重シールドケーブルでは、第2項(Li・dIi/dt)によってノイズが抑制される。そして、従来の2重シールドケーブルでは、ノイズ抑制効果を高めるために、内側シールドと外側シールド間に磁性材コア(フェライトコア)が設置される。以上のように、従来の磁性材コア(フェライトコア)付の2重シールドケーブルにおけるノイズ抑制方法の原理である。
そこで、本願発明者は1重シールドケーブルにおいて、磁性材コア(フェライトコア)付の2重シールドケーブルと同様のノイズ抑制効果を奏する構成を検討した。また、本願発明者は、一般に、複数の導体が用いられている多心ケーブルでは、必ずしもすべての導体が信号の伝達用に使われるわけでは無く、使用されない導体があることに着目した。
具体的には、本願発明者は、第1の実施形態のシールドケーブル30のように、多心ケーブルにおける未使用の導体(接地用心線17G)を内側シールドの代わりとして用い、さらに、そのインダクタンスを高めることができれば、1重シールドケーブルの構造において2重シールドケーブルを用いるのと同様の効果(ノイズ抑制効果)が得られることを見出した。言い換えると、第1の実施形態では、信号線としては未使用の心線(接地用心線17G)が、各絶縁心線17(心線束を構成する接地用心線17G以外の心線)のノイズを抑制する要素の一部として機能するように構成されている。また、従来の電力用ケーブルでは、シールド内に電源線に加えて、接地線を収めている構造のケーブルがある。そこで、本願発明者は、主として信号等を伝送することを目的とした第1の実施形態のシールドケーブル30に、接地用心線17Gを設けて両端を接地させることで、ノイズ抑制に用いるインダクタンスを高め、ノイズ抑制効果を向上させることができることを見出した。
次に、発明者が、第1の実施形態に係るシールドケーブル30を実際に作成して、性能(ノイズの遮蔽性能)を確認する実験(以下、「本試験」と呼ぶ)を行った結果について説明する。
図9は、本試験の環境(試験回路)について示した説明図である。
図9に示すように本試験は銅パイプ法により行った。
本試験では、図9に示すように、長さ1mの銅パイプ210の内部に被測定ケーブル200を布設し、ネットワークアナライザ220の送信ポートから銅パイプ210を介して、入力信号S1を被測定ケーブル200に供給した。また、本試験では、被測定ケーブル200に誘導される誘導雑音S2をネットワークアナライザ220の受信ポートで測定した。さらに、本試験では、入力信号S1と比較した誘導雑音S2の減衰量から被測定ケーブル200の遮へい性能を評価した。さらにまた、本試験では、被測定ケーブル200を、従来の汎用の1重シールドケーブル、第1の実施形態のシールドケーブル30(以下、「磁性材コア付き1重シールドケーブル」と呼ぶ)と、従来の磁性材コア付きの2重シールドケーブル(以下、「磁性材コア付き2重シールドケーブル」と呼ぶ)の3種類のケーブルに置き換えて遮へい性能の評価を行った。
図10は、1重シールドケーブル、磁性材コア付き1重シールドケーブル、磁性材コア付き2重シールドケーブルの3種類のケーブルについて本試験を行った結果について示している。図10では、横軸を入力信号S1の周波数とし、縦軸を入力信号S1と誘導雑音S2の減衰率[dB]を示している。
図10に示すように、この実施形態のシールドケーブル30を適用した磁性材コア付き1重シールドケーブルは、50kHz〜20MHzの帯域で、磁性材コアつき2重シールドケーブルよりも遮へい性能が劣るものの、1重シールドケーブルに比べて、遮へい性能が14dB〜24dB向上していることが分かる。これは、1重シールドケーブルを、この実施形態のシールドケーブル30を適用した磁性材コア付き1重シールドケーブルに構成変更することで、導体に誘導する電圧が6.1%〜18.8%にまで減衰することを示している。この実施形態のシールドケーブル30を適用することで、このような周波数帯域(50kHz〜20MHz)で遮へい効果が向上することは、インバータ等から発生するノイズの遮へい対策として有効である。
以上のように、第1の実施形態では、2重のシールドケーブルを使用することなく、1重のシールドケーブル内部の静電誘導ノイズおよび電磁誘導ノイズおよびシールドでの電圧降下による誘導ノイズを抑制することが可能となる。すなわち、第1の実施形態では、汎用の1重シールドケーブルを加工して、磁性材コア24等をつけることで、電磁誘導ノイズおよびシールド電圧降下による誘導ノイズを抑制する性能(遮へい性能)を向上させることができる。
上述の通り、磁性材コア付き1重シールドケーブル(シールドケーブル30)に適用する磁性材コア24の長さは55mm弱である。また、磁性材コア付き1重シールドケーブル(シールドケーブル30)において、磁性材コア24の挿入位置による遮へい性能に違いはない。したがって、1重シールドケーブルを磁性材コア付き1重シールドケーブル(シールドケーブル30)に作り替えて遮へい性能を向上させる際には、55mm程度(この実施形態の例の磁性材コア24の長さ)の磁性材コア24を、設置現場で取り付けやすい位置に取り付けるという極めて簡易な方法で行うことができる。
言い換えると、従来の1重シールドケーブルの一部を加工して、第1の実施形態のシールドケーブル30の構成に変更することで、静電誘導,電磁誘導,シールド電圧降下による誘導を抑制することにより、既設の1重シールドケーブルの産業上の利用価値が高まることになる。例えば、1重シールドケーブルを敷設している工場等で、新たに2重シールドケーブルを布設することなく、既設のシールドケーブルの一部の加工、あるいは局所的な作業のみによってケーブルの遮へい性能向上が可能となれば、ケーブルの撤去時の誤切断や新たな布設のための作業に伴う危険が伴わず、迅速な対応が可能であることから、対策適用の利用価値が格段に向上する。
(B)第2の実施形態
以下、本発明によるシールドケーブルの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
第1の実施形態では、磁性材コア24を覆うシールド25と、1重シールドケーブル側のシールド20とを半田付けにより短絡させる例について説明した。
図4に示すように、シールドケーブルからシースを除去した状態30AのP2〜P3及びP6〜P7の区間でシールド20とシールド25が幅Wで重なる状態となっている。第2の実施形態では、このシールド20とシールド25が重なった区間を「かしめ」又は「圧着」することで、シールド20とシールド25を短絡させるものとする。
具体的には、第2の実施形態のシールドケーブル30Aでは、シールド20とシールド25が重なった区間で、シールド20とシールド25を図11に示すようなリング31を用いて「かしめ」、密着(一体化)させることで短絡する。
図11に示すように、リング31は、円筒形の形状となっている。
リング31の円筒形の幅(円筒形の高さ)は、シールド20とシールド25が重なった幅Wと同程度の幅であることが望ましい。
図12は、シールド20とシールド25が重なった区間(シールドケーブル30AのP2〜P3又はP6〜P7の区間)にリング31を配置した状態について示した断面図である。
図12に示すように、リング31の内径は、シールド20とシールド25が重なった部分の直径よりも若干大きい寸法とする必要がある。
そして、図12の状態から、リング31をかしめることで、図13に示すような形状(断面形状)に変形させることができる。以下では、かしめた後(変形後)のリング31の符号を32と表すものとする。
かしめ後(変形後)のリング32では、内側のシールドケーブル30A(シールド25の外周面)に沿った曲線形状32a、32bにより、内側のシールドケーブル30A(シールド25の外周面)が外側から押圧されてシールド25とシールド20とが密着して短絡する状態となる。また、かしめ後(変形後)のリング32では、かしめ前(変形前)の状態から曲線形状32a、32bとならなかった部分の寸法(余った部分の寸法)が、曲線形状32a、32bの両端部分に形成される突起形状32c、32dに吸収された状態となっている。突起形状32c、32dの寸法としては、例えば、3mm程度としてもよい。
すなわち、かしめ後(変形後)のリング32では、内側のシールドケーブル30A(シールド25の外周面)に沿った曲線形状32a、32bを保った状態でかしめられるので、内側のシールドケーブル30A(シールド25の外周面)の断面の形状を潰してしまう(例えば、楕円形としてしまう)等の変形を抑制することができる。
リング31をかしめて図13のように変形させる方法については限定されないものであるが、例えば、図14に示すような断面の冶具45を用いるようにしてもよい。
図14に示すように、冶具45は、2つのブロック46、47に分かれており、2つのブロック46、47の間でリング31をシールドケーブル30A(シールド25の外周面)ごと挟み込んでかしめる(プレスする)ことで、図15のように変形(リング32の形状に変形)させることができる。なお、ブロック46、47はいずれも同じ形状となっている。
図16は、ブロック46(47)の斜視図である。
図16に示すように、ブロック46(47)は、直方体のブロックの一面に半円柱形状に窪んだ凹部101が形成された形状となっている。また、ブロック46(47)には、凹部101の両端に外縁部102、103が設けられている。ブロック46(47)に、外縁部102、103を設けることにより、冶具45では、変形前の状態から曲線形状32a、32bとならなかった部分の寸法(余った部分の寸法)を、突起形状32c、32dとして整形することができる。
冶具45を使用する際、ブロック46、47の間にリング31及びシールドケーブル30Aを挟み込んでかしめる(プレスする)方法については限定されないものであり、例えば、ハンドプレス機等の工具を適用することができる。
以上のように、第2の実施形態のシールドケーブル30Aでは、リング31を用いてかしめることにより、シールド25とシールド20を短絡させても、シールドケーブル30Aの潰れ(断面の形状を変えてしまうこと)を抑制することができる。
(C)第3の実施形態
以下、本発明によるシールドケーブルの第3の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
第1、第2の実施形態のシールドケーブル30、30Aでは、絶縁体16により導体15が被覆された絶縁心線17を複数備える多心ケーブルであるものとして説明したが、第3の実施形態では、これが対撚り線(ツイストペアケーブル)に置き換わっている。
図17は、第3の実施形態のシールドケーブル30Bの断面図(例えば、図1でいうとP1の位置の断面図)である。
図17に示すように第3の実施位形態のシールドケーブル30Bでは、導体36が絶縁体37により被覆された構成の絶縁心線38が、2本撚り合わさることで対撚り線39が構成されている。シールドケーブル30Bでは、対撚り線39が複数組配置される。図17に示すシールドケーブル30Bでは、対撚り線39が3対配置されているが、対撚り線39の数は限定されないものである。
第3の実施形態のシールドケーブル30Bは、例えば、市内対ポリエチレン絶縁ビニル(ポリエチレン)シースケーブル(いわゆるCPEV・CPEEケーブル)に適用することができる。
シールドケーブル30Bでは、複数の対撚り線39は、第1、第2の実施形態と同様に、押え巻きテープ19により結束され、その外側にシールド20、押え巻きテープ21、及びシース22の層が配置された構成となっている。また、シールドケーブル30Bでは、第1、第2の実施形態と同様に、一部の区間に、磁性材コア24(シールド25や被覆23等を含む)が配置された構成となっているものとする。また、シールドケーブル30Bでは、第1、第2の実施形態と同様に、いずれかの対撚り線39の絶縁心線38が、接地用心線38Gとして用いられるものとする。
以上のように、第3の実施形態では、対撚り線39が配置された多対構造のシールドケーブルの構造となっており、このような構造とした場合でも、第3の実施形態では、第1及びの実施形態と同様の効果を奏することができる。
(D)第4の実施形態
以下、本発明によるシールドケーブルの第4の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
第1の実施形態では、従来の1重シールドケーブルの一部を加工して、第1の実施形態のシールドケーブル30の構成に変更する旨を説明した。これに対して、第4の実施形態では、従来の1重シールドケーブルの一部の区間に、第1の実施形態のシールドケーブル30と同じ構造のケーブルをコネクタ接続する構成となっている。
図18は、第4の実施形態に係るシールドケーブル60の全体構成について示した図である。
図18に示すように第4の実施形態に係るシールドケーブル60は、両端にコネクタ41が付けられた1重のシールドケーブル40(例えば、既設の1重のシールドケーブル)の一端(一端のコネクタ41)に、第1の実施形態のシールドケーブル30と同様の構造を備え両端にコネクタ51が付けられたシールドケーブル50が接続されている。図18に示すように、シールドケーブル40の一端のコネクタ41が、シールドケーブル50の一端のコネクタ51に接続されている。
コネクタ41、51は、各心線を接続(短絡)可能な構造であれば、その具体的な構造や形状は限定されないものである。コネクタ41、51で接続する心線が多数である場合は、端子盤等を利用した構造としてもよい。
なお、図18では、シールドケーブル40の一端のコネクタ41を、シールドケーブル50の一端のコネクタ51に接続する構造となっているが、第4の実施形態ではシールドケーブル40の中間部分を切断して、その切断部分(断端)にコネクタ41を設け、設けたコネクタ41(切断部分)にシールドケーブル50を挿入・接続するようにしてもよい。
以上のように、第1の実施形態では、1重のシールドケーブルのシース22の除去等の加工が必要となるが、第4の実施形態のように、既設のシールドケーブル40の端部又は中間にシールドケーブル50を接続することで、第1の実施形態のシールドケーブル30と同様の電気的特性が得られる(第1の実施形態と同様の効果を備える)シールドケーブル60を実現することができる。
なお、上述のように、従来の1重シールドケーブルの一部の区間に、第1の実施形態のシールドケーブル30と同じ構造のケーブルをコネクタ接続する構成については、第1の実施形態に限定されず第2〜第4の実施形態にも適用可能であることは当然である。
(E)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(E−1)上記の各実施形態のシールドケーブルでは、磁性材として磁性材コア24(コアブロック24b)を備えているが、本発明のシールドケーブルに適用する磁性材の具体的な構成は限定されないものである。例えば、図19に示すように、第1の実施形態のシールドケーブル30において、磁性材コア24を磁性材で形成された磁性材テープ26の層に置き換えるようにしてもよい。磁性材テープ26の層は、押え巻きテープ19の上からシールドケーブルに巻き付けること等により形成することができる。なお、このように磁性材コア24を磁性材テープ26に置き換える構成は、第1の実施形態に限定されず、第2〜第4の実施形態にも適用可能であることは当然である。
15…導体、16…絶縁体、17…絶縁心線、17…接地用心線、17G…接地用心線、19…押え巻きテープ、20…シールド、21…押え巻きテープ、22…シース、23…被覆、24…磁性材コア、24a…孔、24b…コアブロック、25…シールド、30…シールドケーブル。

Claims (11)

  1. 複数の心線を有する心線束と、前記心線束を覆うシールド層とを備えるシールドケーブルにおいて、
    前記心線束のうち少なくとも1本の心線が接地される接地用心線として用いられ、
    前記心線束の一部の区間で、前記シールド層と前記心線束との間に、磁性材が配置されており、
    前記接地用心線の両端部において、前記接地用心線と前記シールド層とが短絡された構成となっている
    ことを特徴とするシールドケーブル。
  2. 前記磁性材は、フェライト、アモルファス、パーマロイ、ケイ素鋼板、又はナノ結晶合金のうちの1つを材料とすることを特徴とする請求項1に記載のシールドケーブル。
  3. 前記磁性材は、複数の磁性材コアのブロックを並べて配置した構造となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールドケーブル。
  4. 前記磁性材は、磁性材テープを用いて構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールドケーブル。
  5. 前記シールド層は、前記磁性材の区間を含む区間である磁性材区間と、前記磁性材区間以外の非磁性材区間とで離断されおり、前記磁性材区間の前記シールド層と、前記非磁性材区間の前記シールド層とが短絡された構造となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシールドケーブル。
  6. 前記磁性材区間と前記非磁性材区間の境界付近では、前記磁性材区間の前記シールド層と、前記非磁性材区間の前記シールド層が重複した重複区間が設けられた構造となっており、
    前記重複区間で、前記磁性材区間の前記シールド層と、前記非磁性材区間の前記シールド層は短絡されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のシールドケーブル。
  7. 前記重複区間で、前記磁性材区間の前記シールド層と、前記非磁性材区間の前記シールド層は半田、又は圧着スリーブを用いて短絡されていることを特徴とする請求項6に記載のシールドケーブル。
  8. 前記重複区間で、前記磁性材区間の前記シールド層と、前記非磁性材区間の前記シールド層は、前記重複区間を覆うリングを用いてかしめられた構造となっていることを特徴とする請求項6に記載のシールドケーブル。
  9. 前記リングは、かしめられる前は前記重複区間の外周面より直径の大きな内周面の円柱形状であり、かしめられた後、前記重複区間の外周面に沿った曲線形状に整形され、前記曲線形状の部分からはみ出る部分が外側に向かって凸形状の突起として整形された構造となることを特徴とする請求項8に記載のシールドケーブル。
  10. 前記心線束が、多対線であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のシールドケーブル。
  11. 前記接地用心線が、前記心線束を構成する前記接地用心線以外の心線のノイズを抑制する要素の一部として機能することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のシールドケーブル。
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