JP2534298B2 - 和風便器の施工方法 - Google Patents

和風便器の施工方法

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JP2534298B2
JP2534298B2 JP63040469A JP4046988A JP2534298B2 JP 2534298 B2 JP2534298 B2 JP 2534298B2 JP 63040469 A JP63040469 A JP 63040469A JP 4046988 A JP4046988 A JP 4046988A JP 2534298 B2 JP2534298 B2 JP 2534298B2
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邦保 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は和風便器を床に配設する際の施工方法に関
する。
(従来の技術) 従来より和風便器の床への配設は、例えば次のような
施工方法で行われている。
(イ)先ず、デッキプレートに開口部を設けて該開口部
に便器据置穴に相当する大きさの型枠を仮固定した後、
デッキプレート上面に基盤スラブ用のコンクリートを打
込む。
(ロ)その後コンクリートが固化し、基盤スラブが形成
されたら前記型枠を取り除き、便器挿入用の開口部(便
器据置穴)を形成する。
(ハ)その後この開口部に便器の耐火カバーを兼ねた支
持枠を設け、この支持枠で後に挿入される便器の通水路
段部下面を支持するとともに、この支持枠と便器との隙
間に不乾性シール材を設ける。
(ニ)更に前記支持枠下端に設けてある配管接続具に便
器の排水口部を接続し、又この配管接続具に配管を接続
する。
(ホ)一方、前記支持枠外周の基盤スラブ上には、この
支持枠を固定するためのモルタルを充填した後、漏水防
止の防水層を設け、更にこの防水層上にはシリンダーコ
ンクリートあるいはモルタルを充填した後仕上層を施し
て一連の施工作業を終了する。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の施工方法においては、先ず、工程
(イ)(ロ)において基盤スラブを形成すると同時に、
該基盤スラブに便器据置用の開口部を形成し、しかる後
工程(ハ)(ニ)により便器の配設を行い、更にその後
工程(ホ)により基盤スラブ上に防水層、コンクリー
ト、又はモルタル等を充填して床に完全に仕上げるよう
にしている。
従ってかかる従来の施工方法においては、便器を取り
付けるためには、当該便器を取付ける床自体を便器の施
工と同時に形成していかねばならず、即ち床スラブとの
同時施工が要求されることとなり、従って施工作業が大
掛かりとなるとともに、その作業効率も悪くなり、結局
便器施工のための時間、労力、コスト等が大幅に費やさ
れることとなる。
そこでこの発明はかかる従来の課題を解決すべく成さ
れたもので、その目的とする処は、便器の床への取付け
は、床の形成後において当該床の形成とは別個独立して
行うことができるようにすることで、便器の取付け作業
を簡単化し、その作業効率を向上せしめることができ、
従って又、低コストにて行い得る和風便器の施工方法を
提供するにある。
(課題を解決するための手段及び作用) 上記課題を解決するために、この発明に係る和風便器
の施工方法によれば、デッキプレート2に開口部1を設
け、該開口部1に上面開口状で外周部所定箇所に前記デ
ッキプレート2に支持されるアンカー部6を備え、又そ
の内周部3gに便器の係止部7を備えた支持枠3を嵌挿し
て前記アンカー部6をデッキプレート2に固定し、その
後、前記デッキプレート2上に少なくとも前記支持枠上
端部3bの周辺部を残して床材9を打込むことで床スラブ
10を形成し、しかる後、前記支持枠3上方より和風便器
4を嵌挿し、その外周部所定位置4b−1を前記支持枠の
係止部に係止せしめるとともに、前記支持枠3上端部3b
の周辺部に固定材13を充填するようにしてなる。
このような方法によれば、床スラブの形成時に支持枠
を取り付けた開口部さえ設けておけば、その後の便器の
取付けは床スラブの形成とは関係なく、別個独立に行う
ことができ、従って便器の取付け作業が簡単で作業効率
を高めることができる。
(実施例) 以下にこの発明の実施例を添付図面に従って説明す
る。
第1図はデッキプレートに便器取付用の開口部を設け
た状態を示す一部断面図である。この開口部1は長辺側
1aと短辺側1bを有する長方形状をなし、その長辺側1a
が、断面矩形波状に成形されたデッキプレート2の波方
向に直交すべく設けられる。もちろんこれは実施例であ
り、長辺側1aを前記波方向に沿設するようにしてもよ
い。
第2図は前記開口部1に支持枠3を嵌挿して取り付け
た状態を示す一部断面図である。この支持枠3は、上面
に開口部3aを有する略箱型形状をなし、その開口部上端
部3bにはフランジ状に形成された突出部3cが設けられ、
又その底部3dには第4図に示されるように、便器4の当
該支持枠3への取付け時に、便器4の排水口部4dと配管
5とを接続するための貫通孔3eが穿設されている。
この支持枠3は鉄板等により成形され、その外周部3f
の適所には、当該支持枠3をデッキプレート2に支持す
るためのアンカー部6が、その基部6aを支持枠外周部3f
に溶着して設けられ、一方、その内周部3gには、後に嵌
挿される便器4を支持するための係止部7が溶着されて
いる。
かかる支持枠3は、その取付けに際してはデッキプレ
ートの開口部1上方より嵌挿され、前記アンカー部6の
先端部6bに設けた当接棒6cをデッキプレート2の山側上
面2aに当接させて支持される。
こうしてデッキプレート開口部1への支持枠3の取付
けがなされると、第3図に示されるように、該支持枠3
の上端部周辺に段部8を形成すべく当該周辺部を残して
デッキプレート2の上面に床材であるコンクリート9が
打込まれ、床スラブ10が形成される。このとき前記支持
枠3のアンカー部6もコンクリート内に埋め込まれ、
又、上端部の前記突出部3cがネジ11にて床スラブに締結
され、かくして支持枠3は床スラブ10に完全に固定され
る。
こうして支持枠3を設けた床スラブ10が形成される
と、その後において和風便器4の取付けが行われる。
第3図はかかる便器の取付け工程を示す図であり、第
4図は便器を取付けた状態を示す図である。
和風便器4は、リム4a、流水通路部4b、トラップ部4
c、及び排水口部4dを備え、流水通路部4bの外周部には
シール材12が付設されている。かかる和風便器4は前記
支持枠3の開口部3a上方より、その下端部である排水口
部4d側より嵌挿され、その流水通路部4bの段部4b−1が
支持枠3の係止部7に支持される。
かくして支持枠3への和風便器4の取付けがなされる
と、排水口部4dに配管5を接続するとともに、前記支持
枠3上端部周辺に形成した段部8に、当該段部8を前記
支持枠上端部3aもろとも埋めるように固定材13が充填さ
れ、その固定材上面13aと床スラブ上面10aが面一とさ
れ、更にその上面には仕上層14が便器のリム4aに敷かれ
るように施される。
そしてデッキプレートの開口部1周辺から支持枠3の
外周部3f全域及び支持枠3の内周に断熱材であるロック
ウール15が充填され、本発明に係る和風便器の施工を終
了する。
(発明の効果) 以上の説明より明らかなように、この発明に係る和風
便器の施工方法によれば、床スラブの形成時に便器を取
付けるための支持体を固設した開口部さえ設けておけ
ば、その後の便器の取付けは、床スラブの形成とは全く
関係なく別個独立して行うことができ、従って便器の取
付け作業が簡単で作業効率も向上し、もって低コストに
て便器の取付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はデッキプレートに便器取付用の開口部を設けた
状態を示す一部断面図、第2図はデッキプレートに支持
枠を嵌挿して取付けた状態を示す一部断面図、第3図は
和風便器の取付け工程を示す図、第4図は便器を取付け
た状態を示す断面図である。 そして図面中、1は開口部、2はデッキプレート、3は
支持枠、3aは支持枠開口部、3bは支持枠上端部、4は和
風便器、6はアンカー部、7は便器係止部、9は床材
(コンクリート)、10は床スラブ、13は固定材である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デッキプレートに開口部を設け、 該開口部に、上面開口状で外周部所定箇所に前記デッキ
    プレートに支持されるアンカー部を備え、又その内周部
    に便器の係止部を備えた支持枠を嵌挿するとともに、前
    記アンカー部をデッキプレートに固定し、 その後、前記デッキプレート上に少なくとも前記支持枠
    上端部の周辺部を残して床材を打込むことで床スラブを
    形成し、 前記支持枠上方より和風便器を嵌挿し、その外周部所定
    位置を前記支持枠の係止部に係止せしめるとともに、前
    記支持枠上端部の周辺部に固定材を充填するようにして
    なる和風便器の施工方法。
JP63040469A 1988-02-23 1988-02-23 和風便器の施工方法 Expired - Lifetime JP2534298B2 (ja)

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