JP2581815Y2 - バルコニー等における手摺子の固定構造 - Google Patents

バルコニー等における手摺子の固定構造

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JP2581815Y2
JP2581815Y2 JP7404093U JP7404093U JP2581815Y2 JP 2581815 Y2 JP2581815 Y2 JP 2581815Y2 JP 7404093 U JP7404093 U JP 7404093U JP 7404093 U JP7404093 U JP 7404093U JP 2581815 Y2 JP2581815 Y2 JP 2581815Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、バルコニー等に施さ
れる手摺を固定するための手摺子の固定構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、バルコニー等において手摺を取付
ける場合、バルコニー等に一定間隔を置いて手摺子を固
定するが、図3に示すように手摺子20を固定するに
は、バルコニー等21の上面22に10cm立方程度の
取付用穴23を形成する必要があるが、取付用穴23を
形成するには型枠として下方にアンカー24を有する鋼
板25上に一辺が10cm程度の発泡スチロール樹脂の
立方体を取付けたものが用いられる。バルコニー等の本
体の型枠(図示しない)内にコンクリート26を打設
し、コンクリート26が固化した後、発泡スチロール樹
脂立方体を取り除き、その底部の鋼板25に、アルミニ
ウム角パイプ製等の手摺子20の内側面に貫入する大き
さの鋼製角パイプ27を溶接し、つぎに鋼製角パイプ2
7の上方からアルミニウム製等の角パイプからなる手摺
子20を嵌入した後、取付用穴23と手摺子20との間
隙にモルタル28を充填して固定するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の手摺子20
の取付け構造では、底部の鋼板25の大きさが10cm
平方程度しかないため手摺子20の下部を貫入する鋼製
角パイプ27の溶接位置がよく確認できず確実に溶接す
ることが困難であり、また取付用穴23を形成する際に
発泡スチロール樹脂の立方体を使用するため、これを取
り除いた空間部分に横方向に鉄筋が配筋できないため、
手摺子20の取付け部分にクラックを生じる欠点があ
り、また型枠として使用した発泡スチロール樹脂を取り
除いたものは廃棄物として処理しなければならず、資材
が無駄になるばかりでなく、廃棄物の処理量が増加して
環境の浄化に悪影響を与える欠点があった。
【0004】この考案は、前記の欠点を解消するように
したバルコニー等の手摺の取付に当って改善された手摺
子の固定構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めにこの考案は、周面に多数の孔を設け、上面を開放し
高さのほぼ中央部に水平方向にアンカーを貫通させた多
孔鋼板ボックスをバルコニー等の上部の表面より下方に
あるようにコンクリートを打設して固設し、手摺子の下
方の切欠き溝に多孔鋼板ボックスのアンカーを挿通さ
せ、手摺子の内部にグラウトを注入し固結させ、多孔鋼
板ボックスを上方に抜け出さないように截頭四角錘状と
し、手摺子の下方の内壁に水平方向に曲げてフックとし
た鋼板を結着させ、その上方にグラウト注入孔を設け、
多孔鋼板ボックスの上端縁に釘孔を有する固定板を水平
方向に取付けたバルコニー等における手摺子の固定構造
からなる手段を講じるものである。
【0006】
【実施例】この考案の実施例について図面を参照して説
明する。図1は、図2に示す多孔鋼板ボックス1をバル
コニーの手摺子2の取付けに使用した状態を示すもの
で、図2において、多孔鋼板ボックス1は多数の孔3を
開けた底部の正方形状の鋼板4の上に、同じく多数の孔
3を開けた側面の台形の鋼板5を截頭四角錘状に、上面
は開いたままの箱状に組立て、相対する側面の台形の鋼
板5の中央部分に両端を下向きに折り曲げた鉄筋からな
るアンカー6を貫通させ、各台形鋼板5の上端縁7には
固定板8をほぼ水平に折り曲げ、固定板8にはコンクリ
ート打設時にバルコニーの型枠に固定するための釘孔9
が設けられている。
【0007】図1において、バルコニーの型枠(図示し
ない)に多孔鋼板ボックス1の固定板8を下面から釘1
0で固定し、コンクリート11を打設すると、コンクリ
ート11は多数の孔3から多孔鋼板ボックス1内にはみ
出し部分12を出しながら型枠内で固化する。その際、
多孔鋼板ボックス1の上面には打設するコンクリート1
1の一部が入り込まないように鎖線で示すガムテープそ
の他の仮蓋13(図2参照)を目張りしておくようにす
るのがよい。
【0008】このコンクリート11が固化した後、下方
に前記ボックス1のアンカー6を跨ぐように切欠き溝1
4を設けた手摺子2を手摺が適当な高さになるように仮
受した後、手摺子2の下方のバルコニーより上方に設け
たグラウト注入孔15からグラウト16を手摺子2の内
部を通って、多孔鋼板ボックス1の内部に充満するよう
に注入する。この場合、手摺子2の内面の切欠き溝14
付近の位置に、下端部を水平方向に曲げてフック17と
した細幅の鋼板18をビス止め、または鋼線等19で結
着させておくことにより、手摺子2の抜け出しを防止す
るとともに、バルコニー上部の横筋として作用し強度の
増加に役立たすことができる。グラウト16の注入を終
了した後はグラウト注入孔15に化粧キャップを施すこ
とにより体裁よく手摺子2を固定することができる。
【0009】
【考案の効果】この考案は、従来は手摺子取付け用の孔
の底部の鋼板に鋼製角パイプを溶接していたため溶接が
確実にできなかったが、この考案では溶接作業を必要と
せず、また従来は手摺子の取付け穴を開けるのに型枠と
して発泡スチロール樹脂の立方体を用いていたため、使
用後の発泡スチロール樹脂の塊は廃棄物として処理し資
材を無駄にするとともに、使用後の四角い空間には横方
向に鉄筋が配筋されていないため手摺子の取付け部分に
クラックが生じることが多かったが、、この考案では発
泡スチロール樹脂を使用せず、アンカーを有する截頭四
角錘状の多孔鋼板ボックスをバルコニー等の上部に埋設
するので、多孔鋼板ボックスが抜け出すことがなく、ま
た手摺子の内部にフック有する細幅の鋼板が結着されて
いるので、手摺子の抜け出しを防止でき、かつ横筋の作
用があるので取付け部分にクラックを生じることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例を示すもので、手摺子固定
構造の縦断正面図である。
【図2】同じく多孔鋼板ボックスの斜視図である。
【図3】従来の手摺子固定構造の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 多孔鋼板ボックス 2 手摺子 3 孔 6 アンカー 7 上端縁 8 固定板 9 釘孔 11 コンクリート 14 切欠き溝 15 グラウト注入孔 16 グラウト 17 フック 18 鋼板

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に多数の孔(3)を設け、上面を開
    放し高さのほぼ中央部に水平方向にアンカー(6)を貫
    通させた多孔鋼板ボックス(1)をバルコニー等の上部
    の表面より下方にあるようにコンクリート(11)を打
    設して固設し、手摺子(2)の下方の切欠き溝(14)
    に多孔鋼板ボックス(1)のアンカー(6)を挿通さ
    せ、手摺子(2)の内部にグラウト(16)を注入し固
    結させたバルコニー等における手摺子の固定構造。
  2. 【請求項2】 多孔鋼板ボックス(1)を截頭四角錘状
    とした請求項1のバルコニー等における手摺子の固定構
    造。
  3. 【請求項3】 手摺子(2)の下方の内壁に水平方向に
    曲げてフック(17)とした鋼板(18)を結着させ、
    その上方にグラウト注入孔(15)を設けた請求項1ま
    たは請求項2のバルコニー等における手摺子の固定構
    造。
  4. 【請求項4】 多孔鋼板ボックス(1)の上端縁(7)
    に釘孔(9)を有する固定板(8)を水平方向に取付け
    た請求項3のバルコニー等における手摺子の固定構造。
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JP2017082425A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 矢崎エナジーシステム株式会社 充電スタンド用支柱の施工方法および支持構造

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