JP2533530B2

JP2533530B2 - シ―ト給送装置

Info

Publication number: JP2533530B2
Application number: JP62098254A
Authority: JP
Inventors: 信和安達
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-04-20
Filing date: 1987-04-20
Publication date: 1996-09-11
Anticipated expiration: 2011-09-11
Also published as: JPS63262355A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、複写機、印刷機、レーザービームプリンタ
等の画像形成装置のシート給送装置に係り、詳しくは、
カセット等シート収納手段に収納したシートを１枚ごと
に分離・給送するシート給送装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、給紙ローラと分離パッドを備えて、シートを１
枚ごとに分離・給送するシート給送装置がある。

該シート給送装置１′は、第７図に示すように、給紙
ローラ２と分離パッド３を有しており、該分離パッド３
が下ガイド５に支持され、ばねにて給紙ローラ２に圧接
するように付勢されている。また、これら給紙ローラ２
及び分離パッド３に臨んだカセット装着部６には多数の
シートを収納し得る給紙カセットC₁が着脱自在に装着さ
れており、該カセットC₁の筺体７にはシートを積載する
中板９が支点10にて揺動自在に支持されている。更に、
上記給紙ローラ２の下方には加圧板11が配置されてい
て、該加圧板11は中板９の一側部9aの下方に当接して、
該中板９を給紙ローラ２へ向けて押し上げる。

そして、該シート給送装置１′は中板９に積載したシ
ートを回転する給紙ローラ２と分離パッド３とのニップ
にて順次１枚ごとに分離し、搬送ローラ対12にて給送す
る。

ところで、上述シート給送装置１′のシート分離のメ
カニズムにおいて、シートの給紙ローラ２と分離パッド
３とのニップへの進入角θ（第８図（ａ）参照）は重要
である。

即ち、シートＰ…は、給紙ローラ２と分離パッド３と
のニップに進入する際に、その先端が分離パッド３の面
にて捌かれることにより分離される。

そして、第８図（ｂ）に示すように、上記シートの進
入角θが小さいと、シートＰの先端が分離パッド３の面
に捌かれにくくなり、シートＰは重送し易くなる。ま
た、第８図（ｃ）に示すように、シートの進入角θが大
きいと、シートＰの先端が分離パッド３の面につっかか
り、シートの給送不良が生じ易くなる。一般に、薄紙
（薄いシート）は重送し易いが給送不良は生じにくく、
厚紙（厚いシート）は重送しにくいが給送不良を生じ易
い。

そこで、実際には、上記進入角θは、60g/m²ないし15
7g/m²程度の紙を確実に分離・給送し得るように、20゜
ないし30゜程度に設定される。そのため、どの給紙カセ
ット（通常の給紙カセット）C₁も進入角θが上記20゜な
いし30゜程度になるように、中板９を支持する支点10が
設定されており、更に、積載したシートの量による中板
９の角度（進入角）の変化が少ないように、支点10が給
紙ローラ２から離れた筺体７の後方に配置される。

（ハ）発明が解決しようとする問題点上述シート給送装置１′では、第９図に示すように、
封筒等極端に厚いシートPeを給送しようとすると、進入
角θが適切でないので該シートPeは給紙ローラ２と分離
パッド３とのニップにつっかかり、給送不良を生じる欠
点がある。

（ニ）問題点を解決するための手段本発明は、上述問題点を解消することを目的とし、シ
ートを進行する給送部と前記シートの進行を規制する分
離部とを有し、これら給送部と分離部とのニップにて前
記シートを分離するシート分離手段と、多数のシートを収納し得る複数のシート収納手段と、これらシート収納手段の中から選択された１個のシー
ト収納手段を着脱自在に装着し得るシート収納手段装着
部と、を備え、該シート収納手段に収納するシートを前記ニップに誘
導し、１枚ごとに分離・給送してなるシート給送装置に
おいて、前記シート収納手段の少なくとも１個は、前記ニップ
へのシートの進入角が小さくなる方向に前記シートを進
行方向中間部で屈曲するように積載し得る中板と、前記
シートが前記屈曲状態を保持し得るように前記シート積
載量を規制し得る規制手段と、を有する、ことを特徴とするシート給送装置である。

上記構成に基づき、例えば封筒や厚紙等を積載するシ
ート収納手段は、封筒等のシートが中板上にその進行方
向前方が上方に向くように屈曲するように積載され、か
つ該シートが該屈曲状態を保持するようにその積載量が
規制手段にて規制される。これにより、封筒等のシート
は、ニップへの進入角を小さくした状態で、シート分離
手段にて分離・給送される。

（ホ）実施例以下、地面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

なお、先に説明した従来のシート給送装置１′と同一
部分は同一符号を付して説明を省略する。

本実施例におけるシート給送装置１は、第１図及び第
２図に示すように、上述従来のシート給送装置１′と同
様、シート分離手段を構成する給紙ローラ２と該給紙ロ
ーラ２に圧接するように付勢された分離パッド３を有し
ており、またこれら給紙ローラ２と分離パッド３に臨ん
でカセット装着部６が設けられていて、シート収納手段
を構成する薄いシートや厚いシートPe等、種類の異なる
シートを種類ごとに収納する複数の給紙カセットＣが選
択的に装着される。

また、該シート給送装置１には、通常のシートＰを収
納する通常の給紙カセットC₁の他に厚紙専用カセットC₂
等複数の給紙カセットＣ…が用意されている。

そして、厚紙専用カセットC₂には、その筺体21に、シ
ートを載置するシート載置台22が固設されており、また
該シート載置台22の後方開口22aから突出して前後に移
動可能なシート後端規制ガイド23及びシート積載高さ規
制板25が配置されている。更に、シート載置台22の前方
開口22b,22bからそれぞれ突出して左右１対のシート側
端ガイド26,26が配置されていて、これらシート側端ガ
イド26,26は収納するシートのサイズに応じて移動す
る。

一方、カセットの筺体21の、給紙ローラ２に臨む前方
位置にはシートの給紙ローラ２と分離パッド３とのニッ
プへの進入角θを規定する中板27が配置されており、該
中板27は、上述した通常の給紙カセットC₁の中板９が給
紙ローラ２から離れた後方の支点10にて支持されている
のと異なり、給紙ローラ２に近いカセットの筺体21前方
の所定位置に配置された支点29にて揺動自在に支持され
ていて、第３図に示すように、シート載置台22及び該中
板27に積載された厚いシートPeの進入角θが該シートPe
に適した所定の小さい進入角となる。

本実施例は以上のような構成よりなるので、通常のシ
ートＰは、通常の給紙カセットC₁に収納され、カセット
装着部６に装着さた該給紙カセットC₁から中板９にて該
シートＰに適した進入角θで回転する給送ローラ２と分
離パッド３とのニップに誘導されて、順次１枚ごとに分
離・給送される。

また、封筒等厚いシートPeを給送する際には、該シー
トPeに適した進入角にてシートを誘導する厚紙専用カセ
ットC₂が選択され、該厚いシートPeは、該厚紙専用カセ
ットC₂のシート載置台22及び中板27上に積載される。

この際、該シートPeの最大積載量は、通常のシートＰ
の最大積載量よりも少なくなるようにシート積載高さ規
制板25にて規制される。これは中板27上に封筒等の厚い
シートPeを満載すると、該中板27がカセットの筺体21の
底まで下がって、シートPeの進入角θが通常の給紙カセ
ットC₁に収納されたシートＰの進入角θと同じになって
しまうからである。

そして、厚いシートPeを収納した厚紙専用カセットC₂
がカセット装着部６に装着されると、加圧板11が中板27
を下方から押し上げ、該中板27上のシートPeは、順次、
回転する給紙ローラ２と分離パッド３とのニップに該シ
ートPeに適した小さい進入角θで誘導されて、給送不良
を生ずることなく、１枚ごとに分離されて給送される。

なお、上述実施例において、可動の各ガイド23,26を
配設して各サイズのシートを収納し得るユニバーサルタ
イプの給紙カセットを示したが、これに限らず、各ガイ
ドは固定でもよい。

また、上述実施例において、厚紙専用カセットを設け
たが、これに限らず、第４図（ａ），（ｂ）に示すよう
に、１つの給紙カセットC₃の中板41に切換可能な支点42
a,42bを設けて、支点42a,42bの切換えにより、通常シー
トも厚いシートも使用できるようにしてもよい。

また、給紙カセットは、中板43を折り曲げてシートの
進入角を小さくした給紙カセットC₄でもよい（第５図参
照）。

また、シートの進入角を大きくするような支点45を設
定して、薄紙専用カセットC₅としてもよい（第６図参
照）。

（ヘ）発明の効果以上説明したように、本発明によれば、厚紙や封筒等
従来スムーズに分離・給送することのできなかったシー
トに対してニップへの進入角を小さく保持することによ
り、給送不良を生じることなく分離・給送することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の実施例に係る厚紙専用カ
セットを装着するシート給送装置を示す図で、第１図は
その側面図、第２図はその斜視図、第３図はその厚紙等
厚いシートを分離・給送する際の状態を示す側面図。第
４図ないし第６図は本発明の実施例に係るシート給送装
置にそれぞれ装着し得る給紙カセットの側面図で、第４
図は収納するシートの種類に応じて中板の支点を切換え
る給紙カセットの側面図で、（ａ）は通常のシートを収
納する際、（ｂ）は厚いシートを収納する際の状態を示
し、第５図は中板を折り曲げた厚紙専用カセットの側面
図、そして、第６図は薄紙専用カセットの側面図であ
る。第７図は従来のシート給送装置の側面図、第８図は
従来のシート給送装置のシート分離のメカニズムを示す
図で、第８図（ａ）は適正なシートの分離・給送を示
し、（ｂ）は重送を、また（ｃ）は給送不良の状態を示
す。第９図は従来のシート給送装置の厚いシートを給送
した際の給送不良の状態を示す側面図である。Ｃ……シート収納手段（給紙カセット）、P,Pe……シー
ト（通常のシート、厚いシート）、θ……誘導角（進入
角）。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを進行する給送部と前記シートの進
行を規制する分離部とを有し、これら給送部と分離部と
のニップにて前記シートを分離するシート分離手段と、多数のシートを収納し得る複数のシート収納手段と、これらシート収納手段の中から選択された１個のシート
収納手段を着脱自在に装着し得るシート収納手段装着部
と、を備え、該シート収納手段に収納するシートを前記ニップに誘導
し、１枚ごとに分離・給送してなるシート給送装置にお
いて、前記シート収納手段の少なくとも１個は、前記ニップへ
のシートの進入角が小さくなる方向に前記シートを進行
方向中間部で屈曲するように積載し得る中板と、前記シ
ートが前記屈曲状態を保持するように前記シート積載量
を規制し得る規制手段と、を有する、ことを特徴とするシート給送装置。