JP2022104657A - 給送機構、画像形成装置及び給送トレイ - Google Patents

Abstract

【課題】ロール体及びロール媒体の少なくとも一方の軸方向に関する位置ずれを抑える。【解決手段】給送トレイ１に、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部８と、第１収容部８に収容されたロール体Ｒの軸方向に関して第１収容部８の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁１２、１３と、一対の側壁１２、１３の内側に配置されており、第１収容部８に収容されたロール体Ｒ及びロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐの左右方向の端と当接可能なサイドガイド１７と、を備える。【選択図】図２

Description

本発明は、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、且つ、画像記録装置の筐体に対して挿抜可能な給送トレイを備えた給送機構、画像形成装置及び給送トレイに関する。

特許文献１に開示されているファクシミリ（画像形成装置）は、ファクシミリ本体に対して着脱自在な給紙カセット（給送トレイ）を備えている。かかる給紙カセットは、ロール紙（ロール媒体）用の支持部が設けられており、ロール紙を収容可能である。

特開平２－２６４５５６号公報

長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体が給紙カセット内で位置ずれしている場合や、ロール体から巻き解かれて給紙カセット内を搬送されるロール媒体が幅方向（ロール体の軸方向）に関して位置ずれした場合には、ジャムが生じるおそれがある。

本発明の目的は、ロール体及びロール媒体の少なくとも一方の軸方向に関する位置ずれを抑えることができる給送機構、画像形成装置及び給送トレイを提供することである。

本発明の給送機構は、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、且つ、画像形成装置の筐体に対して挿抜可能な給送トレイを備えた給送機構であって、前記給送トレイは、前記ロール体を収容可能な第１収容部と、前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向に関して前記第１収容部の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁と、前記一対の側壁の内側に配置されており、前記第１収容部に収容された前記ロール体及び前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体のうちの少なくとも一方の前記軸方向の端と当接可能なサイドガイドと、を有している。

本発明の画像形成装置は、上述の給送機構を備えている。

本発明の給送トレイは、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、且つ、画像形成装置の筐体に対して挿抜可能な給送トレイであって、前記ロール体を収容可能な第１収容部と、前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向に関して前記第１収容部の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁と、前記一対の側壁の内側に配置されており、前記第１収容部に収容された前記ロール体及び前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体のうちの少なくとも一方の前記軸方向の端と当接可能なサイドガイドと、を備えている。

本発明の給送機構、画像形成装置及び給送トレイによると、ロール体及びロール媒体の少なくとも一方は、その軸方向の端がサイドガイドに当接することで、軸方向に関する位置決めがなされる。したがって、ロール体及びロール媒体の少なくとも一方の軸方向に関する位置ずれを抑えることができる。

本発明の一実施形態にかかるプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図１に示す給送トレイの斜視図である。 図２に示す給送トレイのIII-III線に沿う断面図である。 図２に示す給送トレイの上面図である。 図２に示す給送トレイの側壁を取り外した状態の側面図である。 支持板の上方への回動が規制部により規制された状態を示す図である。 図４に示す給送トレイのVII-VII線に沿う断面図であり、（ａ）はサイドガイドが非重複位置にある状態を示す図であり、（ｂ）はサイドガイドが重複位置にある状態を示す図である。 第２サイドガイドが重複位置にある状態を示す図である。 第１変形例にかかる給送トレイの断面図であり、（ａ）は図４に示す給送トレイのIXa-IXa線に沿う断面図に対応し、（ｂ）は図４に示す給送トレイのVII-VII線に沿う断面図に対応する。 第２変形例にかかる給送トレイの上面図である。

本発明の好適な一実施形態に係るプリンタ１００（本発明の画像形成装置）について、図１を参照しつつ、以下に説明する。なお、図１に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ１００の上下方向、前後方向及び左右方向とする。

（プリンタ１００の全体構成）
プリンタ１００は、筐体１００ａ、給送機構３、搬送機構４、カッター５、ヘッド６、排紙トレイ７及び制御部１０を主に備えている。給送機構３は、給送トレイ１、給送ローラ２及び分離片３１を有している。給送トレイ１は、筐体１００ａの下部に着脱可能である。給送トレイ１は、筐体１００ａ内においてヘッド６の下方に配置されている。排紙トレイ７は、筐体１００ａ内においてヘッド６の前方であって、給送トレイ１の上方に配置されている。給送トレイ１は、筐体１００ａの前壁に形成された開口１０１を介して筐体１００ａに対して前後方向に沿って挿抜可能である。排紙トレイ７は、筐体１００ａの前壁に形成された開口１０２を介して筐体１００ａに対して前後方向に沿って挿抜可能である。

給送トレイ１は、カット紙Ｋｐ及びロール体Ｒの両方を共に収容可能であり、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部８と、上下方向に積層された複数のカット紙Ｋｐを収容可能な第２収容部９と、を有している。ロール体Ｒは、円筒状の芯部材Ｒｃの外周面に、長尺の用紙がロール状に巻回されたものである。給送トレイ１内のカット紙Ｋｐ及びロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐの幅方向は、左右方向と一致している。カット紙Ｋｐは、ロール状に巻回された長尺の用紙よりも短尺である。

給送ローラ２は、第１収容部８に収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐ又は第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐを給送トレイ１から送り出す。以降の説明において、カット紙Ｋｐとロール紙Ｒｐとを区別しない場合には、「用紙Ｐ」と称する。給送ローラ２は、アーム２ａの先端に軸支されており、図示しない給送モータの駆動により回転する。アーム２ａは、支軸２ｂに回動自在に支持されている。アーム２ａは、図示しない付勢部材により給送ローラ２が給送トレイ１の底面１１ａに近づくように付勢されている。制御部１０の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ２が回転して、給送ローラ２と接触する用紙Ｐに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Ｐが給送トレイ１から送り出される。なお、アーム２ａは、給送トレイ１を筐体１００ａに対して脱着する際に上方へ退避可能に構成されている。

分離片３１は、給送トレイ１からカット紙Ｋｐを送り出す際に重送を防ぐためのものである。分離片３１は、給送ローラ２による用紙Ｐの搬送方向（前方から後方に向かう方向：以降の説明においては単に「搬送方向」と称する）に関して、給送トレイ１の下流側に位置している。分離片３１は、後方側の端部が前方側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。分離片３１の表面には、細かい凹凸パターンが形成されている。分離片３１は、カット紙Ｋｐの幅方向の中央部と接触し、給送ローラ２と接触するカット紙Ｋｐとそれ以外のカット紙Ｋｐとを分離する。給送トレイ１から送り出されて分離片３１に接触した用紙Ｐは、斜め上方に案内される。

搬送機構４は、中間ローラ対４１、搬送ローラ対４２、排紙ローラ対４３及びガイド部材４４を有している。中間ローラ対４１は、図示しない中間モータの駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部１０の制御により図示しない中間モータが駆動されると、中間ローラ対４１が用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。中間ローラ対４１は、分離片３１の上方に位置している。中間ローラ対４１は、給送ローラ２によって給送トレイ１から送り出された後に分離片３１によって斜め上方に案内される用紙Ｐを挟持しつつ上方に搬送する。ガイド部材４４は、中間ローラ対４１の上方に位置している。ガイド部材４４は、中間ローラ対４１によって上方に搬送される用紙Ｐを前方に案内する。

搬送ローラ対４２は、図示しない搬送モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対４３は、図示しない排紙モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部１０の制御により図示しないの搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対４２及び排紙ローラ対４３が用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。搬送ローラ対４２はヘッド６の後方に位置しており、排紙ローラ対４３はヘッド６の前方に位置している。搬送ローラ対４２は、ガイド部材４４によって前方に案内された用紙Ｐを挟持しつつ前方に搬送する。排紙ローラ対４３は、搬送ローラ対４２によって前方に搬送される用紙Ｐを挟持しつつ前方に搬送する。

カッター５は、分離片３１と中間ローラ対４１との間に位置している。カッター５は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。カッター５は、図示しない切断モータの駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Ｒから巻き解かれて搬送されたロール紙Ｒｐは、制御部１０の制御により切断モータが駆動されることで、カッター５によりロール紙Ｒｐの幅方向に切断される。

ヘッド６は、下面に形成された複数のノズル（図示せず）と、図示しないドライバＩＣとを含む。制御部１０の制御によりドライバＩＣが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、搬送機構４によって搬送された用紙Ｐがヘッド６の下面と対向する画像形成位置を通過するときに、用紙Ｐに対して画像が形成される。なお、ヘッド６は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。ヘッド６により画像が形成された用紙Ｐは、排紙トレイ７に受容される。

制御部１０は、内部バス（図示せず）を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ及びドライバＩＣと接続されている。制御部１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）及びＲＡＭ（Random Access Memory）を有する。ＲＯＭには、ＣＰＵが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。ＲＡＭは、ＣＰＵがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。

（給送トレイ１の構成）
次に、図２～図８を参照しつつ、給送トレイ１の構成について説明する。以下の説明においては、筐体１００ａに装着された状態の給送トレイ１の姿勢をもとに、給送トレイ１の各部の方向を説明する。給送トレイ１は、上面視で略四角形状を有している。給送トレイ１は、底壁１１と、底壁１１の縁に設けられた側壁１２～１５とを有しており、上方に開口した箱状に形成されている。

底壁１１は、図３及び図５に示すように、上下方向と直交する面内に延びている。底壁１１の上面は、給送トレイ１の底面１１ａとなっている。側壁１２、１３は、底壁１１の左右の両端縁から上方に延びている。また、側壁１２、１３は、底壁１１の前端部から後端部まで前後方向に沿って延びている。側壁１４は、底壁１１の前方の端縁から上方に延びている。さらに、側壁１４は、底壁１１の右端部から左端部まで左右方向に沿って延びている。

側壁１５は、底壁１１の後方の端縁に４つ設けられている。側壁１５は、底面１１ａの後端部に繋がっており且つその上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜しているガイド面１５ａを有している。４つの側壁１５は、左右方向に互いに離隔している。図４に示すように、給送トレイ１が筐体１００ａに装着されたとき、左右方向に並んだ４つの側壁１５のうちの内側に位置する２つの側壁１５の間に、分離片３１が位置する。側壁１５のガイド面１５ａは、分離片３１と共に、給送ローラ２によって後方に搬送される用紙Ｐを斜め上方に案内する。

底壁１１の後端部における左右方向の中央部には、上方に突出する凸部１６が形成されている。凸部１６の上面１６ａは、水平な面となっている。凸部１６は、基部１６ｂと、左右方向に関する長さが基部１６ｂよりも短い延伸部１６ｃと、を有している。延伸部１６ｃは、搬送方向に関して基部１６ｂの上流側にしており、左右方向に関して基部１６ｂの中央部分から搬送方向の上流側に向かって延びている。

凸部１６の上面１６ａ上に用紙Ｐがない場合は、図３に示すように、給送ローラ２は、凸部１６における基部１６ｂの上面１６ａに接触する。凸部１６の上面１６ａに用紙Ｐがある場合には、給送ローラ２は用紙Ｐと接触する。すなわち、搬送方向に関して凸部１６における基部１６ｂが設けられている位置が、給送ローラ２が用紙Ｐに搬送力を付与する搬送位置となっている。

給送トレイ１内には、上述のように、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部８と、上下方向に積層された複数のカット紙Ｋｐを収容可能な第２収容部９と、が設けられている。第１収容部８と第２収容部９とは、搬送方向に沿って並んでいる。第２収容部９は、第１収容部８よりも搬送方向の下流側に位置している。

第１収容部８は、ロール体Ｒを、その軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。第１収容部８は、図３に示すように、ロール体Ｒを支持する支持台８１と２つのローラ８１ａ、８１ｂとを有している。支持台８１は、左右方向に沿って延びている。ローラ８１ａ、８１ｂは、いずれも左右方向に延びており、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ８１ａ、８１ｂは、いずれも左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能に支持台８１の上端部に支持されている。ローラ８１ａ、８１ｂは、ロール体Ｒの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Ｒを下方から支持する。

支持台８１の下面と給送トレイ１の底面１１ａとの間には、すき間Ｇが形成されている。後述するように、給送トレイ１にロール紙Ｒｐをセットする際、支持台８１に支持されたロール体Ｒは、図３中時計回りに回転させられ、ロール体Ｒの前方側部分からロール紙Ｒｐが引き出される。そして、ロール体Ｒから引き出されたロール紙Ｒｐは、すき間Ｇを通って支持台８１の前方側から支持台８１の後方側まで引き出される。

第１収容部８は、図３に示すように、支持台８１に支持されたロール体Ｒの後方を覆う後方部分８２ａと、支持台８１に支持されたロール体Ｒの上方を覆う上方部分８２ｂとからなるカバー８２を有している。後方部分８２ａは、支持台８１に支持されたロール体Ｒの後方に位置しており、前後方向と直交する面内に延びる。上方部分８２ｂは、後方部分８２ａの上端部に接続されている。上方部分８２ｂは、支持台８１に支持されたロール体Ｒの上方に位置しており、上下方向と直交する面内に延びる。カバー８２は、後方部分８２ａの下端部に位置する左右方向に沿って延びる回動軸８２ｃを中心に後方側に回動可能である。図３に示すように支持台８１に支持されたロール体Ｒを覆う位置にあるカバー８２を、後方側に回動させることで、支持台８１の上方のロール体Ｒの収容空間を露出させることができる。

第２収容部９は、カット紙Ｋｐを、その軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。第２収容部９は、積層状態で載置される複数のカット紙Ｋｐを下方から支持する支持板９１（本発明の「支持部材」に相当する）を有している。なお、第１収容部８に収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐを給送トレイ１から送り出して画像の形成を行う場合には、第２収容部９からカット紙Ｋｐを取り除く。

支持板９１は、その前方側の端部に位置しており左右方向に沿って延びる回動軸９１ａを中心に上下に回動可能である。ここで図３に示すように、給送トレイ１の側壁１２には、上下方向に長尺な楕円形状を有する開口１２ａが形成されている。支持板９１の回動軸９１ａの一端部（右端部）は、側壁１２の開口１２ａに差し込まれている。同様に、側壁１３には、支持板９１の回動軸９１ａの他端部（左端部）が差し込まれる上下方向に長尺な楕円形状を有する開口（図示せず）が形成されている。回動軸９１ａは、側壁１２の開口１２ａ及び側壁１３の開口（図示せず）内で上下に移動可能である。

回動軸９１ａは、搬送方向に関して支持台８１とカバー８２の後方部分８２ａとの間に位置している。支持板９１は、回動軸９１ａから搬送方向の下流側に向けて、給送トレイ１の底壁１１における搬送方向の下流側の端部の位置まで延びている。

支持板９１は、第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐと、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐとを上下に仕切る仕切材として機能する。ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐは、給送トレイ１の底壁１１と支持板９１との間を通る。すなわち、給送トレイ１の底壁１１と支持板９１とにより、第１収容部８に収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐを導く導入経路が画定されている。

給送トレイ１は、左右方向に関して第１収容部８の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁１２、１３の内側に配置されており、左右方向に互いに離隔する一対のサイドガイド１７を有している。サイドガイド１７は、左右方向に移動可能となるように底壁１１に支持されており、左右方向に互いに対向して配置されている。一方のサイドガイド１７と他方のサイドガイド１７とは、例えば、互いに対向するラックと両ラックに噛み合うピニオンからなる公知の連動機構（図示せず）により、互いに離接する方向に連動移動可能となっている。

一対のサイドガイド１７は、図５に示すように、搬送方向に沿って第１収容部８に対応する部分から第２収容部９に対応する部分までそれぞれ延びている。サイドガイド１７における第１収容部８に位置する部分は、第１収容部８に収容されたロール体Ｒをガイドする第１サイドガイド１８である。また、サイドガイド１７における第２収容部９の搬送方向の下流側部分に位置する部分は、第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐ及びロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐをガイドする第２サイドガイド１９である。第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とは、接続部２２により接続されている。

第１サイドガイド１８は、側壁１２、１３と平行な板状である。第１サイドガイド１８は、第１収容部８のカバー８２の内側空間に位置している。一対のサイドガイド１７の各第１サイドガイド１８の対向する面は、第１収容部８に収容されたロール体Ｒの軸方向の端（又は芯部材Ｒｃの軸方向の端）と当接可能な第１側部当接面１８ａとなっている。一対の第１サイドガイド１８の第１側部当接面１８ａによりロール体Ｒをガイドすることで、第１収容部８内におけるロール体Ｒの左右方向に関する位置決めを行うことができる。

第２サイドガイド１９は、側壁１２、１３と平行な板状である第１部分２０と、底壁１１と平行な第２部分２１とを有している。一対のサイドガイド１７における各第２サイドガイド１９の第１部分２０の対向する面は、用紙Ｐの幅方向の端と当接可能な第２側部当接面２０ａとなっている。一対の第２サイドガイド１９の第２側部当接面２０ａにより用紙Ｐをガイドすることで、給送トレイ１内における用紙Ｐの左右方向に関する位置決めを行うことができる。

第２サイドガイド１９の第２部分２１は、第１部分２０の下端部から、対向する第２サイドガイド１９側に向かって右方又は左方に向かって延びている。一対の第２サイドガイド１９の第２部分２１の上面は、用紙Ｐの下面と当接する下部当接面２１ａとなっている。下部当接面２１ａは、第２側部当接面２０ａに接続されている。

第２サイドガイド１９における搬送方向の下流側の端部の上部には、支持板９１の上方への回動を規制する規制部１９ａが形成されている。規制部１９ａは、第２サイドガイド１９の搬送方向の下流側の端部から、搬送方向の下流側に向かって突出している。図６に示すように、支持板９１が上方に回動したとき、支持板９１の搬送方向の下流側の両端部が、一対の第２サイドガイド１９にそれぞれ形成された規制部１９ａの下端と接触する。支持板９１において規制部１９ａの下端と接触するのは、後述する切欠９１ｃよりも搬送方向の下流側の部分である。これにより、支持板９１の上方への回動が規制される。

接続部２２は、側壁１２、１３と平行な板状である。接続部２２は、第１サイドガイド１８の搬送方向の下流側の端部と、第２サイドガイド１９における第１部分２０の搬送方向の上流側の端部とを繋いでいる。接続部２２の下端の上下方向に関する位置は、後述のように傾斜姿勢であるときの支持板９１の上面の位置よりも上方である。また、図５に示すように、搬送方向に関してカバー８２の後方部分８２ａが設けられている部分における接続部２２の上端の上下方向に関する位置は、カバー８２の後方部分８２ａの下端の位置よりも下方である。

支持板９１には、図２及び図４に示すように、切欠９１ｂ、９１ｃが形成されている。切欠９１ｂは、支持板９１における搬送方向の下流側の端部に形成されている。上面視で凸部１６の上面１６ａは、切欠９１ｂ内に位置している。

切欠９１ｃは、支持板９１における左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。第２サイドガイド１９の第１部分２０は、切欠９１ｃ内に位置している。第１部分２０の下端部は支持板９１の下方に位置しており、第１部分２０の上端部は支持板９１の上方に位置している。すなわち、第２サイドガイド１９の第１部分２０は、左右方向に関して支持板９１の両側に位置するように一対設けられている。第２サイドガイド１９の第１部分２０は、切欠９１ｃの範囲内で左右方向に移動する。第２サイドガイド１９の第１部分２０が左右方向に移動するのに連動して、接続部２２により第１部分２０と繋がっている第１サイドガイド１８も左右方向に移動する。

ここで、支持板９１における一対の第２サイドガイド１９の間に位置する部分、すなわち、支持板９１における左右方向の両端部に切欠９１ｃが形成されている部分の左右方向に関する長さを幅Ｗとする。幅Ｗは、プリンタ１００で使用可能なロール紙Ｒｐの最少幅以下である。具体的には、プリンタ１００で使用されるロール紙Ｒｐの最少幅は、２１０ｍｍである。

図２及び図７（ａ）に示す状態において、一対の第２サイドガイド１９は、上面視で下部当接面２１ａが支持板９１と重ならない非重複位置にある。一対の第２サイドガイド１９は、図２及び図７（ａ）に示す位置から用紙Ｐの左右方向の中央に向けて互いに近づく方向に移動することで、図７（ｂ）及び図８に示すように、上面視で下部当接面２１ａが支持板９１と重なる重複位置に移動する。なお、本実施形態においては、第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐをガイドする際は、第２サイドガイド１９は非重複位置に位置する。

図７（ａ）に示すように、給送トレイ１にロール紙Ｒｐがセットされておらず、一対の第２サイドガイド１９が、その下部当接面２１ａが上面視で支持板９１と重ならない非重複位置にあるとき、支持板９１の下面は給送トレイ１の底面１１ａと接触する。このとき、支持板９１は、前端部と後端部とを結ぶ方向が搬送方向とほぼ一致する姿勢となる。

また、一対の第２サイドガイド１９が非重複位置にあるとき、支持板９１の上面の高さ位置は、第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａの高さ位置と実質的に同じである。すなわち、一対の第２サイドガイド１９が非重複位置にあるとき、支持板９１の上面と第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａとが実質的に同一平面内に位置している。さらに、このとき、凸部１６の上面１６ａの高さ位置Ｈ１は、支持板９１の上面及び第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａの高さ位置Ｈ２よりも高い。

第２サイドガイド１９が、図７（ａ）に示す位置から左右方向に移動し、図７（ｂ）に示すように、上面視で下部当接面２１ａが支持板９１と重なる重複位置に移動したとき、第２サイドガイド１９の第２部分２１によって支持板９１が押されて上方に回動する。すなわち、第２サイドガイド１９が重複位置にあるとき、第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａは、支持板９１の下方に位置する。給送トレイ１にロール紙Ｒｐがセットされておらず、一対の第２サイドガイド１９が重複位置にあるとき、支持板９１の下面は第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａと接触する。このときの支持板９１の姿勢を、傾斜姿勢とする。

ここで、給送トレイ１へのロール紙Ｒｐのセット手順の一例について説明する。まず、給送トレイ１を後方から前方に向かう方向に引っ張り、筐体１００ａから引き抜く。そして、第１収容部８のカバー８２を回動させて第１収容部８のロール体Ｒの収容空間を露出させ、支持台８１にロール体Ｒを支持させる。続いて、一対のサイドガイド１７の左右方向の位置を調整し、ロール体Ｒの軸方向の両端が第１サイドガイド１８の第１側部当接面１８ａと接触するようにする。これにより、支持台８１に支持されたロール体Ｒは、その軸方向の両端が第１サイドガイド１８によってガイドされ、左右方向の位置決めがなされる。

続いて、ロール体Ｒを手動で回転させてロール体Ｒからロール紙Ｒｐを巻き解き、ロール紙Ｒｐの先端部を底面１１ａにおける凸部１６の基部１６ｂの上面１６ａまで送る。ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐは、まず支持台８１の下方のすき間Ｇを通って支持台８１の前方側から支持台８１の後方側に送られる。さらにロール紙Ｒｐは、支持板９１における搬送方向の上流側の端部の回動軸９１ａを上方に移動させつつ、給送トレイ１の底壁１１と支持板９１とにより画定された導入経路内に送り込まれる。

導入経路Ｉ内においてサイドガイド１７が配置された位置に到達したロール紙Ｒｐは、その下面が第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａと当接する。また、ロール紙Ｒｐの幅方向の両端は、第２サイドガイド１９の第２側部当接面２０ａと当接する。これにより、導入経路内で送られるロール紙Ｒｐは、その幅方向の両端が第２サイドガイド１９によってガイドされて、左右方向の位置決めがなされる。そして、ロール紙Ｒｐの先端部が凸部１６の基部１６ｂの上面１６ａにする到達まで、ロール紙Ｒｐを搬送方向の下流側に送る。

次に、ロール紙Ｒｐを給送トレイ１から送り出す手順の一例について説明する。まず、上述の手順でロール紙Ｒｐを給送トレイ１にセットした後、第２収容部９にカット紙Ｋｐを収容することなく給送トレイ１を筐体１００ａに装着する。給送トレイ１を筐体１００ａに装着することで、給送ローラ２が、ロール紙Ｒｐにおける凸部１６にける基部１６ｂの上面１６ａに配置されている部分に接触する。その後、給送モータの駆動により給送ローラ２を回転させることでロール紙Ｒｐに搬送力を付与して、ロール紙Ｒｐを給送トレイ１から送り出す。

なお、直ちにロール紙Ｒｐに画像の形成を行わない場合やカット紙Ｋｐに画像の形成を行う場合には、ロール紙Ｒｐをセットした後、第２収容部９にカット紙Ｋｐを収容した状態で給送トレイ１を筐体１００ａに装着することもできる。この場合、ロール紙Ｒｐに画像の形成を行うときに、改めて給送トレイ１を筐体１００ａから引き出してカット紙Ｋｐを第２収容部９から取り除いた後、給送トレイ１を筐体１００ａに装着する。

続いて、カット紙Ｋｐを給送トレイ１から送り出す手順の一例について説明する。まず、給送トレイ１を筐体１００ａから引き出し、支持板９１の上面に積層状態の複数のカット紙Ｋｐを載置する。そして、一対のサイドガイド１７の左右方向の位置を調整し、カット紙Ｋｐの幅方向の両端が第２サイドガイド１９の第２側部当接面２０ａに当接するようにする。その後、給送トレイ１を筐体１００ａに装着する。給送トレイ１を筐体１００ａに装着することで、給送ローラ２が、積層状態の複数のカット紙Ｋｐのうち最も上方に位置するカット紙Ｋｐに接触する。その後、給送モータの駆動により給送ローラ２を回転させることでカット紙Ｋｐに搬送力を付与して、カット紙Ｋｐを給送トレイ１から送り出す。

以上のように、本実施形態のプリンタ１００に搭載された給送機構３は、長尺の用紙がロール状に巻回されたロール体Ｒを収容可能であり、且つ、プリンタ１００の筐体１００ａに対して挿抜可能な給送トレイ１を備えている。給送トレイ１は、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部８と、第１収容部８に収容されたロール体の軸方向に関して第１収容部８の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁１２、１３と、一対の側壁１２、１３の内側に配置されており、第１収容部８に収容されたロール体Ｒ及びロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐの左右方向の端と当接可能なサイドガイド１７と、を有している。

上述の構成により、ロール体Ｒ及びロール紙Ｒｐは、その左右方向の端がサイドガイド１７に当接することで、左右方向に関する位置決めがなされる。したがって、ロール体Ｒ及びロール紙Ｒｐの左右方向に関する位置ずれを抑えることができる。

また、上述の実施形態の給送機構３では、サイドガイド１７は、左右方向に関して移動可能である。したがって、ロール体Ｒ（ロール紙Ｒｐ）の幅に合わせてサイドガイド１７を移動させることができ、より正確にロール体Ｒ及びロール紙Ｒｐの左右方向に関する位置決めを行うことができる。また、プリンタ１００において様々な幅のロール体Ｒ（ロール紙Ｒｐ）が使用される場合であっても、ロール体Ｒ及びロール紙Ｒｐの左右方向の位置決めを行うことが可能である。

さらに、上述の実施形態の給送機構３では、カット紙Ｋｐをその幅方向が左右方向と一致する姿勢で収容可能な第２収容部９を備えており、サイドガイド１７は、第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐの左右方向の端とも当接可能である。したがって、同じサイドガイド１７で、ロール紙Ｒｐ及びカット紙Ｋｐの左右方向の位置決めを行うことができる。

加えて、上述の実施形態の給送機構３では、第２収容部９は、積層状態で載置される複数のカット紙Ｋｐを下方から支持する支持板９１を有している。サイドガイド１７は、左右方向に関して支持板９１の両側に位置するように一対設けられており、且つ、用紙Ｐの左右方向の端と当接する第２側部当接面２０ａと、第２側部当接面２０ａと接続されており且つ用紙Ｐの下面と当接する下部当接面２１ａと、を有している。ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐは、支持板９１の下方を通る。サイドガイド１７は、左右方向に関してロール紙Ｒｐの左右方向の中央に向けて移動することで、上面視で下部当接面２１ａが支持板９１と重ならない非重複位置から下部当接面２１ａが支持板９１の下方に位置する重複位置に移動可能である。したがって、サイドガイド１７が用紙Ｐの左右方向の中央に向けて移動し、下部当接面２１ａが支持板９１の下方に位置する重複位置まで移動できるので、比較的幅の狭いロール紙Ｒｐにも対応できる。

また、上述の実施形態の給送機構３では、サイドガイド１７が非重複位置にあるとき、支持板９１の上面とサイドガイド１７の下部当接面２１ａとが実質的に同一平面内に位置している。したがって、サイドガイド１７が非重複位置にあるとき、カット紙Ｋｐの下面と当接する支持板９１の上面とサイドガイド１７の下部当接面２１ａとが同一平面内にあるので、カット紙Ｋｐを安定して支持できる。

また、上述の実施形態の給送機構３では、サイドガイド１７は、支持板９１の上方への回動を規制する規制部１９ａを有している。支持板９１が、ロール紙Ｒｐにより上方に押されてサイドガイド１７の第２側部当接面２０ａよりも上方まで回動した場合には、ロール紙Ｒｐの左右方向の端がサイドガイド１７の第２側部当接面２０ａに当接できなくなり、ロール紙Ｒｐの左右方向に関する位置決めができなくなるおそれがある。本実施形態では、サイドガイド１７に形成された規制部１９ａにより支持板９１の上方への回動を規制することができるので、ロール紙Ｒｐの左右方向に関する位置決めを確実に行うことができる。

加えて、上述の実施形態の給送機構３では、支持板９１における一対の第２サイドガイド１９の間に位置する部分の幅Ｗは、プリンタ１００で使用されるロール紙Ｒｐの最少幅以下である。したがって、サイドガイド１７によってプリンタ１００で使用されるロール紙Ｒｐ（ロール体Ｒ）の左右方向の端を確実にガイドし、ロール紙Ｒｐ（ロール体Ｒ）の位置決めを行うことができる。

さらに、上述の実施形態の給送機構３は、支持板９１上に積層状態で載置された複数のカット紙Ｋｐのうち最も上方に位置するカット紙Ｋｐと接触してカット紙Ｋｐを送り出す給送ローラ２と、給送ローラ２によるカット紙Ｋｐの搬送方向に関して支持板９１の下流側に位置しており、カット紙Ｋｐの幅方向の中央部と接触して給送ローラ２と接触するカット紙Ｋｐとそれ以外のカット紙Ｋｐとを分離する分離片３１と、を備えている。給送トレイ１は、ロール紙Ｒｐの搬送面である給送トレイ１の底面１１ａに設けられており、上方に突出する凸部１６を有している。支持板９１の搬送方向に関する下流側の端部における左右方向の中央部に切欠９１ｂが形成されており、凸部１６は、切欠９１ｂ内に位置している。凸部１６の上面１６ａの高さ位置Ｈ１は、支持板９１の上面及び第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａの高さ位置Ｈ２よりも高い。したがって、支持板９１上に載置されたカット紙Ｋｐにおける搬送方向の下流側の端部は、凸部１６によって左右方向の中央部が上方に持ち上げられ、上方に膨らんだ凸形状となる。よって、給送トレイ１から送り出されたカット紙Ｋｐを所望角度で分離片３１と接触させて、適正にカット紙Ｋｐの分離を行うことができる。

加えて、上述の実施形態の給送機構３は、第１収容部８に収容されたロール体Ｒの左右方向の端と当接可能な第１側部当接面１８ａを有する第１サイドガイド１８と、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐと当接可能な第２側部当接面２０ａを有する第２サイドガイド１９と、を備えている。第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とは、左右方向に移動する際に連動する。したがって、第１サイドガイド１８の第１側部当接面１８ａと第２サイドガイド１９の第２側部当接面２０ａとが位置ずれするのを防ぎ、ロール紙Ｒｐに搬送負荷がかかったり、ロール紙Ｒｐが斜行したりするのを抑制できる。

以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

上述の実施形態においては、支持板９１が左右方向に沿って延びる回動軸９１ａを中心に上下に回動可能である場合について説明したが、支持板９１は回動可能に構成されていなくてもよい。ただし、支持板９１の下方でロール紙Ｒｐがジャムした場合にジャムを解消可能にするという観点から、支持板９１は給送トレイ１から取り外し可能に構成されていることが好ましい。

また、上述の実施形態においては、サイドガイド１７が左右方向に関して移動可能である場合について説明したが、サイドガイド１７の左右方向に関する位置は固定されていてもよい。

また、上述の実施形態においては、サイドガイド１７は、第１収容部８に収容されたロール体Ｒ及びロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐの左右方向の端と、第２収容部９に収容されたカット紙Ｋｐの左右方向の端と、当接可能である場合について説明したが、これには限定されない。サイドガイド１７は、少なくとも第１収容部８に収容されたロール体Ｒ又はロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｒｐの左右方向の端と当接可能であればよい。

さらに、上述の実施形態においては、第２サイドガイド１９が、上面視で下部当接面２１ａが支持板９１と重ならない非重複位置から下部当接面２１ａが支持板９１の下方に位置する重複位置に移動可能である場合について説明したが、これには限定されない。第２サイドガイド１９は、下部当接面２１ａが支持板９１の下方に位置する重複位置に移動できない構成であってもよい。

また、図９に示す本実施形態の第１変形例にかかる給送トレイ２０１においては、側壁１２、１３に、支持板２９１の下方への回動を規制する規制部２１２ｂ、２１３ｂがそれぞれ形成されている。規制部２１２ｂは、側壁１２の下端部から側壁１３側に向かって突出している。規制部２１３ｂは、側壁１３の下端部から側壁１２側に向かって突出している。支持板２９１の左右方向の両端部が、規制部２１２ｂ、２１３ｂの上面に当接することで、支持板２９１の下方への回動が規制される。本変形例においては、支持板２９１の下方への回動が規制部２１２ｂ、２１３ｂによって規制されるので、給送トレイ２０１の底面１１ａと支持板２９１とは離隔し、底面１１ａと支持板２９１との間に空間が確保される。

給送トレイ２０１においては、支持板２９１が、規制部２１２ｂ、２１３ｂによって下方への回動が規制された規制状態であるとき、支持板２９１は、前端部と後端部とを結ぶ方向が搬送方向とほぼ一致する姿勢となる。規制状態の支持板２９１の下面の高さ位置Ｈ３は、第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａの高さ位置Ｈ４よりも高い。したがって、第２サイドガイド１９は、上面視で下部当接面２１ａが支持板２９１と重なる重複位置にあるときも、支持板２９１と接触することはない。

給送トレイ２０１においては、底面１１ａと支持板２９１との間に空間が確保される。したがって、底面１１ａと支持板２９１との間を通るロール紙Ｒｐが、底壁１１や支持板２９１と擦れることによる搬送抵抗を抑えることができる。また、第２サイドガイド１９が重複位置にあるとき、第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａと支持板２９１との間に空間が確保される。したがって、下部当接面２１ａと支持板２９１との間を通るロール紙Ｒｐが、下部当接面２１ａや支持板２９１と擦れることによる搬送抵抗を抑えることができる。さらに、給送トレイ２０１では、第２サイドガイド１９が重複位置にあるときでも、支持板２９１は上方に回動することなく、前端部と後端部とを結ぶ方向が搬送方向とほぼ一致する姿勢である。よって、第２サイドガイド１９が重複位置にあるときでもカット紙Ｋｐを正常に給送することができ、比較的幅が狭いカット紙Ｋｐにも対応できる。

また、上述の実施形態の給送機構３では、第２サイドガイド１９に、その搬送方向の下流側の端部から搬送方向の下流側に向かって突出しており、支持板９１の上方への回動を規制する規制部１９ａが形成されており、支持板９１が上方に回動したとき、支持板９１における切欠９１ｃよりも搬送方向の下流側の部分が規制部１９ａの下端と当接する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば、規制部１９ａは形成されておらず、支持板９１の上方への回動が規制されない構成であってもよい。

また例えば、図１０に示す本実施形態の第２変形例にかかる給送トレイ３０１においては、第２サイドガイド１９に、その第２側部当接面２０ａにおける搬送方向の下流側の上端部から、対向する第２側部当接面２０ａに向かって突出する規制部３１９ａが形成されている。また、給送トレイ３０１においては、支持板３９１の左右方向の両端部にそれぞれ形成された切欠３９１ｃは、搬送方向の下流側に開放されている。給送トレイ３０１においては、第２サイドガイド１９が、その下部当接面２１ａの全体が支持板３９１の下方に位置する状態で、支持板３９１が上方に回動したとき、支持板３９１における一対の第２サイドガイド１９の間に位置する部分が、規制部３１９ａの下端と当接する。これにより、支持板３９１の上方への回動が規制される。

また、上述の実施形態においては、支持板９１における一対の第２サイドガイド１９の第２側部当接面２０ａの間に位置する部分の幅Ｗが、プリンタ１００で使用されるロール紙Ｒｐの最少幅以下である場合について説明したが、これには限定されない。幅Ｗは、プリンタ１００で使用されるロール紙Ｒｐの最少幅よりも大きくてもよい。

また、上述の実施形態においては、給送トレイ１の底面１１ａに形成された凸部１６の上面１６ａの高さ位置Ｈ１が、支持板９１の上面及び第２サイドガイド１９の下部当接面２１ａの高さ位置Ｈ２よりも高い場合について説明したが、高さ位置Ｈ１は高さ位置Ｈ２以下であってもよい。

また、上述の実施形態においては、第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とが一体に形成されており、左右方向に移動する際に連動する場合について説明したが、これには限定されない。第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とが個別に設けられており、連動機構により第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とが連動する構成であってもよい。また、第１サイドガイド１８と第２サイドガイド１９とは、連動しない構成であってもよい。

さらに、上述の実施形態においては、第１収容部８がロール体Ｒを支持する支持台８１を有している場合について説明したが、これには限定されない。第１収容部８は、芯部材Ｒｃを回転可能に支持する支持部を有していてもよい。

本発明は、少なくともロール媒体を収容可能な給送トレイを有する給送機構を備えた画像形成装置全般に適用され得る。すなわち例えば、本発明は、インクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式や、LEDで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるLED式の電子写真プリンタに適用することもできる。また、シート状媒体は紙に限定されず、シート状であれば布などであってもよい。

１ 給送トレイ
２ 給送ローラ
３ 給送機構
８ 第１収容部
９ 第２収容部
１２、１３ 側壁
１６ 凸部
１７ サイドガイド
１８ 第１サイドガイド
１８ａ 第１側部当接面
１９ 第２サイドガイド
１９ａ 規制部
２０ａ 第２側部当接面
２１ａ 下部当接面
３１ 分離片
９１ 支持板（支持部材）
９１ａ 回動軸
９１ｂ 切欠
１００ プリンタ（画像形成装置）
１００ａ 筐体
Ｋｐ カット紙（カット媒体）
Ｒ ロール体
Ｒｐ ロール紙（ロール媒体）

Claims (16)

1. 長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、且つ、画像形成装置の筐体に対して挿抜可能な給送トレイを備えた給送機構であって、
   前記給送トレイは、
   前記ロール体を収容可能な第１収容部と、
   前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向に関して前記第１収容部の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁と、
   前記一対の側壁の内側に配置されており、前記第１収容部に収容された前記ロール体及び前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体のうちの少なくとも一方の前記軸方向の端と当接可能なサイドガイドと、
   を有していることを特徴とする給送機構。
2. 前記サイドガイドは、前記軸方向に関して移動可能であることを特徴とする請求項１に記載の給送機構。
3. 前記長尺のシート状媒体よりも短尺のシート状媒体であるカット媒体をその幅方向が前記軸方向と一致する姿勢で収容可能な第２収容部をさらに備えており、
   前記サイドガイドは、前記第２収容部に収容された前記カット媒体の前記軸方向の端とも当接可能であることを特徴とする請求項２に記載の給送機構。
4. 前記第２収容部は、積層状態で載置される複数の前記カット媒体を下方から支持する支持部材を有しており、
   前記サイドガイドは、前記軸方向に関して前記支持部材の両側に位置するように一対設けられており、且つ、前記ロール体から巻き解かれたロール媒体及び前記カット媒体の前記軸方向の端と当接する側部当接面と、前記側部当接面と接続されており且つ前記ロール媒体の下面と当接する下部当接面と、を有しており、
   前記ロール体から巻き解かれた前記ロール媒体は、前記支持部材の下方を通り、
   前記サイドガイドは、前記軸方向に関して前記ロール媒体の前記軸方向の中央に向けて移動することで、上面視で前記下部当接面が前記支持部材と重ならない非重複位置から前記下部当接面が前記支持部材の下方に位置する重複位置に移動可能であることを特徴とする請求項３に記載の給送機構。
5. 前記支持部材の下面の高さ位置は、前記サイドガイドの前記下部当接面の高さ位置よりも高いことを特徴とする請求項４に記載の給送機構。
6. 前記支持部材は、前記軸方向と平行な回動軸を中心に上下に回動可能であることを特徴とする請求項４又は５に記載の給送機構。
7. 前記支持部材は、前記軸方向と平行な回動軸を中心に上下に回動可能であり、前記サイドガイドが前記重複位置にあるとき、前記サイドガイドに押されて上方に回動することを特徴とする請求項４に記載の給送機構。
8. 前記サイドガイドが前記非重複位置にあるとき、前記支持部材の上面と前記サイドガイドの前記下部当接面とが同一平面内に位置していることを特徴とする請求項７に記載の給送機構。
9. 前記サイドガイドは、前記支持部材の上方への回動を規制する規制部を有していることを特徴とする請求項６～８のいずれか１項に記載の給送機構。
10. 前記支持部材における前記一対のサイドガイドの間に位置する部分の前記軸方向に関する幅は、前記ロール媒体の幅以下であることを特徴とする請求項４～９のいずれか１項に記載の給送機構。
11. 前記支持部材における前記一対のサイドガイドの間に位置する部分の前記軸方向に関する幅は、２１０ｍｍ以下であることを特徴とする請求項１０に記載の給送機構。
12. 前記第２収容部において前記支持部材上に積層状態で載置された複数の前記カット媒体のうち最も上方に位置するカット媒体と接触して当該カット媒体を送り出す給送ローラと、
    前記給送ローラによる前記カット媒体の搬送方向に関して前記支持部材の下流側に位置しており、前記カット媒体の前記軸方向の中央部と接触して前記給送ローラと接触するカット媒体とそれ以外のカット媒体とを分離する分離片と、をさらに備えており、
    前記給送トレイは、前記ロール体から巻き解かれた前記ロール媒体が搬送される搬送面に設けられており、上方に突出する凸部をさらに有しており、
    前記支持部材の前記搬送方向に関する下流側の端部における前記軸方向の中央部に切欠きが形成されており、
    前記凸部は、上面視で前記支持部材の前記切欠き内に位置しており、
    前記凸部の上面の高さ位置は、前記支持部材の上面の高さ位置及び前記サイドガイドの前記下部当接面の高さ位置よりも高いことを特徴とする請求項４～１１のいずれか１項に記載の給送機構。
13. 前記第１収容部に収容された前記ロール体の前記軸方向の端と当接可能な第１側部当接面を有する前記サイドガイドである第１サイドガイドと、
    前記ロール体から巻き解かれた前記ロール媒体と当接可能な第２側部当接面を有する前記サイドガイドである第２サイドガイドと、を備えており、
    前記第１サイドガイドと前記第２サイドガイドとは、前記軸方向に移動する際に連動することを特徴とする請求項２～１２のいずれか１項に記載の給送機構。
14. 前記第１サイドガイドと前記第２サイドガイドとは一体であることを特徴とする請求項１３に記載の給送機構。
15. 請求項１～１４のいずれか１項に記載の給送機構を備えていることを特徴とする画像形成装置。
16. 長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、且つ、画像形成装置の筐体に対して挿抜可能な給送トレイであって、
    前記ロール体を収容可能な第１収容部と、
    前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向に関して前記第１収容部の両側にそれぞれ設けられた一対の側壁と、
    前記一対の側壁の内側に配置されており、前記第１収容部に収容された前記ロール体及び前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体のうちの少なくとも一方の前記軸方向の端と当接可能なサイドガイドと、
    を備えていることを特徴とする給送トレイ。

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