JP2022117219A - 給送トレイ及び画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール体から巻き解かれたロール媒体のカールを抑制しつつ、搬送負荷の増大を抑制する。【解決手段】ロール体から巻き解かれた用紙であるロール紙を支持可能な給送面である底面11aを有する底壁11と、底壁11の底面11aと間隔を空けて位置しており、底壁11との間でロール紙の給送経路Iを画定する支持板91と、を備える。支持板91における給送方向下流側の端部である下流端部91eを左右方向に投影した領域は、底壁11における支持板91の下流端部91eと対向する対向部分11cを左右方向に投影した領域と重ならない。【選択図】図5
Description
本発明は、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能である給送トレイ及び画像記録装置に関する。
特許文献1に開示されているファクシミリ(画像記録装置)は、ロール紙(ロール媒体)用の支持部が設けられており、ロール紙を収容可能な給紙カセット(給送トレイ)を備えている。
シート状媒体がロール状に巻回されたロール体から巻き解かれたロール媒体は、長手方向に関してカールしている。長手方向にカールしたロール媒体を給送トレイ内で送るために、経路部材によって画定されたロール媒体の給送経路を設けることが考えられる。しかしながら、給送経路においてロール媒体に加わる搬送負荷が大きい場合には、給送性能が低下する。
本発明の目的は、ロール体から巻き解かれたロール媒体のカールを抑制しつつ、搬送負荷の増大を抑制することができる給送トレイ及び画像記録装置を提供することである。
本発明の給送トレイは、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイであって、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体である前記ロール媒体を支持可能な給送面を有する底壁と、前記底壁の前記給送面と間隔を空けて位置しており、前記底壁との間で前記ロール媒体の給送経路を画定する経路部材と、を備え、前記経路部材における前記ロール媒体の給送方向下流側の端部を前記ロール体の軸方向に投影した領域は、前記底壁における前記経路部材の前記給送方向下流側の端部と対向する対向部分を前記軸方向に投影した領域と重ならない。
本発明の画像記録装置は、上述の給送トレイと、前記給送トレイを着脱される筐体と、前記筐体に装着された前記給送トレイに支持された前記ロール媒体に搬送力を付与して、前記ロール媒体を給送する給送ローラと、前記給送ローラによって給送されて前記給送トレイから送り出された前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備えている。
別の観点によると、本発明の画像記録装置は、筐体と、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイであって、前記筐体外の外方位置から前記筐体内の内方位置へ、第1方向に移動可能な給送トレイと、前記第1方向と直交する第2方向に沿った軸を中心に回転可能な給送ローラであって、前記内方位置に位置する前記給送トレイにおいて、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体を給送する給送ローラと、前記給送ローラによって給送されて前記給送トレイから送り出された前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備えている。前記給送トレイは、前記ロール媒体を支持可能な給送面を有する底壁と、前記底壁の前記給送面と間隔を空けて位置しており、前記底壁との間で前記ロール媒体の給送経路を画定する経路部材と、を有しており、前記経路部材における前記第1方向の端部を前記第2方向に投影した領域は、前記底壁における前記経路部材の前記第1方向の端部と対向する対向部分を前記第2方向に投影した領域と重ならない。
本発明の給送トレイ及び画像記録装置によると、底壁及び経路部材により給送経路で送られるロール媒体の下面及び上面をガイドできるので、ロール体から巻き解かれたロール媒体のカールを抑制しつつ送ることができる。また、給送経路においてロール媒体が軸方向(第2方向)に関して折り曲げられた形状となると、ロール媒体に加わる搬送負荷が大きくなる。本発明では、経路部材における給送方向下流側の端部を軸方向(第2方向)に投影した領域は、底壁における経路部材の給送方向下流側の端部と対向する対向部分を軸方向(第2方向)に投影した領域と重ならないので、ロール媒体が軸方向(第2方向)に関して折り曲げられ難く、搬送負荷の増大を抑制することができる。
<第1実施形態>
本発明の好適な第1実施形態に係るプリンタ100(本発明の画像記録装置)について、図1を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
本発明の好適な第1実施形態に係るプリンタ100(本発明の画像記録装置)について、図1を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
(プリンタ100の全体構成)
プリンタ100は、筐体100a、給送機構3、搬送機構4、カッター5、ヘッド6(本発明の「記録部」に相当する)、排紙トレイ7及び制御部10を主に備えている。給送機構3は、給送トレイ1、給送ローラ2及び分離片31を有している。給送トレイ1は、筐体100aの下部に着脱可能である。給送トレイ1は、筐体100a内においてヘッド6の下方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体100a内においてヘッド6の前方であって、給送トレイ1の上方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口101を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。なお、筐体100a外の外方位置から筐体100a内の内方位置へ、給送トレイ1が移動する方向は、本発明の「第1方向」に相当する。排紙トレイ7は、筐体100aの前壁に形成された開口102を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。
プリンタ100は、筐体100a、給送機構3、搬送機構4、カッター5、ヘッド6(本発明の「記録部」に相当する)、排紙トレイ7及び制御部10を主に備えている。給送機構3は、給送トレイ1、給送ローラ2及び分離片31を有している。給送トレイ1は、筐体100aの下部に着脱可能である。給送トレイ1は、筐体100a内においてヘッド6の下方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体100a内においてヘッド6の前方であって、給送トレイ1の上方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口101を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。なお、筐体100a外の外方位置から筐体100a内の内方位置へ、給送トレイ1が移動する方向は、本発明の「第1方向」に相当する。排紙トレイ7は、筐体100aの前壁に形成された開口102を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。
給送トレイ1は、カット紙Kp及びロール体Rの両方を共に収容可能であり、ロール体Rを収容可能な第1収容部8と、上下方向に積層された複数のカット紙Kpを収容可能な第2収容部9と、を有している。ロール体Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、カット紙Kpよりも長尺の用紙がロール状に巻回されたものである。給送トレイ1内のカット紙Kp及びロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpの幅方向は、左右方向と一致している。
給送ローラ2は、第1収容部8に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rp又は第2収容部9に収容されたカット紙Kpを給送トレイ1から送り出す。以降の説明において、カット紙Kpとロール紙Rpとを区別しない場合には、「用紙P」と称する。
給送ローラ2は、アーム2bの先端に軸支された2つのローラ2aで構成されている。2つのローラ2aは、アーム2bを挟んで左右方向に沿って並んでおり、互いに離隔している(図4参照)。すなわち、2つのローラ2aは、アーム2bの両側にそれぞれ配置されている。2つのローラ2aは、図示しない給送モータの駆動により左右方向(本発明の「第2方向」に相当する)に沿った軸を中心に回転する。
アーム2bは、支軸2cに回動自在に支持されている。アーム2bは、図示しない付勢部材により給送ローラ2が給送トレイ1の底面11aに近づくように付勢されている。制御部10の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ2が回転して、給送ローラ2と接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ1から送り出される。なお、アーム2bは、給送トレイ1を筐体100aに対して脱着する際に上方へ退避可能に構成されている。
分離片31は、給送トレイ1からカット紙Kpを送り出す際に重送を防ぐためのものである。分離片31は、給送ローラ2による用紙Pの給送方向(前方から後方に向かう方向:以降の説明においては単に「給送方向」と称する)に関して、給送トレイ1の下流側に位置している。分離片31は、後方側の端部が前方側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。
図4に示すように、分離片31の表面には分離面31aが設けられている。分離面31aには、図示しない細かい凹凸パターンが形成されている。分離面31aは、給送トレイ1が筐体100aに装着されており内方位置にあるとき、給送トレイ1の左右方向の中央に位置し、左右方向と直交する方向に沿って延びている。分離面31aは、カット紙Kpの幅方向の中央部と接触し、積層状態のカット紙Kpを給送ローラ2と接触するカット紙Kpとそれ以外のカット紙Kpとに分離する。給送トレイ1から送り出されて分離面31aに接触した用紙Pは、斜め上方に案内される。
搬送機構4は、中間ローラ対41、搬送ローラ対42、排紙ローラ対43及びガイド部材44を有している。中間ローラ対41は、図示しない中間モータの駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により図示しない中間モータが駆動されると、中間ローラ対41が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対41は、分離片31の上方に位置している。中間ローラ対41は、給送ローラ2によって給送トレイ1から送り出された後に分離片31によって斜め上方に案内される用紙Pを挟持しつつ上方に搬送する。ガイド部材44は、中間ローラ対41の上方に位置している。ガイド部材44は、中間ローラ対41によって上方に搬送される用紙Pを前方に案内する。
搬送ローラ対42は、図示しない搬送モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対43は、図示しない排紙モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により図示しないの搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対42及び排紙ローラ対43が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。搬送ローラ対42はヘッド6の後方に位置しており、排紙ローラ対43はヘッド6の前方に位置している。搬送ローラ対42は、ガイド部材44によって前方に案内された用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。排紙ローラ対43は、搬送ローラ対42によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。
カッター5は、分離片31と中間ローラ対41との間に位置している。カッター5は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。また、カッター5は、回転刃及び固定刃からなるものであってもよい。カッター5は、図示しない切断モータの駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rから巻き解かれて搬送されたロール紙Rpは、制御部10の制御により切断モータが駆動されることで、カッター5によりロール紙Rpの幅方向に切断される。
ヘッド6は、下面に形成された複数のノズル(図示せず)と、図示しないドライバICとを含む。ヘッド6は、給送ローラ2によって給送されて給送トレイ1から送り出され、搬送機構4によって搬送される用紙Pに画像を記録する。制御部10の制御によりドライバICが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、搬送機構4によって搬送される用紙Pがヘッド6の下面と対向する画像記録位置を通過するときに、用紙Pに対して画像が形成される。なお、ヘッド6は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。ヘッド6により画像が形成された用紙Pは、排紙トレイ7に受容される。
制御部10は、内部バス(図示せず)を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ及びドライバICと接続されている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
(給送トレイ1の構成)
次に、図2~図5を参照しつつ、給送トレイ1の構成について説明する。以下の説明においては、筐体100aに装着された状態の給送トレイ1の姿勢をもとに、給送トレイ1の各部の方向を説明する。給送トレイ1は、上面視で略四角形状を有している。給送トレイ1は、底壁11と、底壁11の縁に設けられた側壁12~15とを有しており、上方に開口した箱状に形成されている。
次に、図2~図5を参照しつつ、給送トレイ1の構成について説明する。以下の説明においては、筐体100aに装着された状態の給送トレイ1の姿勢をもとに、給送トレイ1の各部の方向を説明する。給送トレイ1は、上面視で略四角形状を有している。給送トレイ1は、底壁11と、底壁11の縁に設けられた側壁12~15とを有しており、上方に開口した箱状に形成されている。
底壁11は、図3及び図5(a)、(b)に示すように、上下方向と直交する面内に延びている。底壁11の上面は、給送トレイ1の底面11a(本発明の「給送面」に相当)となっている。底面11aは、上下方向と直交している。側壁12、13は、底壁11の左右の両端縁から上方に延びている。また、側壁12、13は、底壁11の前端部から後端部まで前後方向に沿って延びている。側壁14は、底壁11の前方の端縁から上方に延びている。さらに、側壁14は、底壁11の右端部から左端部まで左右方向に沿って延びている。
側壁15は、底壁11の後方の端縁に4つ設けられている。側壁15は、底面11aの後端部に繋がっており且つその上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜しているガイド面15aを有している。4つの側壁15は、左右方向に互いに離隔している。図4に示すように、給送トレイ1が筐体100aに装着されたとき、左右方向に並んだ4つの側壁15のうちの内側に位置する2つの側壁15の間に、分離片31が位置する。側壁15のガイド面15aは、分離片31と共に、給送ローラ2によって後方に搬送される用紙Pを斜め上方に案内する。
給送トレイ1は、一対の側壁12、13の内側に配置されており、左右方向に互いに離隔する一対のサイドガイド17を有している。サイドガイド17は、左右方向に移動可能となるように底壁11に支持されており、左右方向に互いに対向して配置されている。一方のサイドガイド17と他方のサイドガイド17とは、例えば、互いに対向するラックと両ラックに噛み合うピニオンからなる公知の連動機構(図示せず)により、互いに離接する方向に連動移動可能となっている。
サイドガイド17は、側壁12、13と平行な第1部分17aと、底壁11と平行な第2部分17bからなる。図5(b)に示すように、第2部分17bは、第1部分17aの下端部から、対向するサイドガイド17側に向かって右方又は左方に向かって延びている。一対のサイドガイド17の各第1部分17aは、用紙Pの幅方向の端と当接可能である。一対のサイドガイド17により用紙Pをガイドすることで、給送トレイ1内における用紙Pの左右方向に関する位置決めを行うことができる。
給送トレイ1は、上述のように、ロール体Rを収容可能な第1収容部8と、上下方向に積層された複数のカット紙Kpを収容可能な第2収容部9と、を有している。第1収容部8と第2収容部9とは、給送方向に沿って並んでいる。第2収容部9は、第1収容部8よりも給送方向の下流側に位置している。
第1収容部8は、ロール体Rを、その軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。第1収容部8は、図3に示すように、ロール体Rを支持する支持台81と2つのローラ81a、81bとを有している。支持台81は、左右方向に沿って延びている。ローラ81a、81bは、いずれも左右方向に延びており、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ81a、81bは、いずれも左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能に支持台81の上端部に支持されている。ローラ81a、81bは、ロール体Rの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Rを下方から支持する。
支持台81の下面と給送トレイ1の底面11aとの間には、すき間Gが形成されている。ロール体Rから引き出されたロール紙Rpは、すき間Gを通って支持台81の前方側から支持台81の後方側まで引き出される。
第1収容部8は、図3に示すように、支持台81に支持されたロール体Rの後方を覆う後方部分82aと、支持台81に支持されたロール体Rの上方を覆う上方部分82bとからなるカバー82を有している。後方部分82aは、前後方向と直交する面内に延びる。上方部分82bは、後方部分82aの上端部に接続されてており、上下方向と直交する面内に延びる。カバー82は、後方部分82aの下端部に位置する左右方向に沿って延びる回動軸(図示せず)を中心に後方側に回動可能である。支持台81に支持されたロール体Rを覆う位置にあるカバー82を、後方側に回動させることで、支持台81の上方のロール体Rの収容空間を露出させることができる。
第2収容部9は、積層状態で載置される複数のカット紙Kpを下方から支持する支持板91(本発明の「経路部材」に相当する)を有している。なお、第1収容部8に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを給送トレイ1から送り出して画像の形成を行う場合には、第2収容部9からカット紙Kpを取り除く。
支持板91は、その前方側の端部に位置しており左右方向に沿って延びる回動軸91aを中心に上下に回動可能である。支持板91は、回動軸91aから給送方向の下流側に向けて、給送トレイ1の底壁11における給送方向の下流側の端部の位置まで延びている。
側壁12、13には、支持板91の下方への回動を規制する規制部12b、13bがそれぞれ形成されている。図4に示すように、規制部12b、13bは、給送方向に関してサイドガイド17よりも上流側に設けられている。図5(a)に示すように、規制部12bは、側壁12の下端部から側壁13側に向かって突出している。規制部13bは、側壁13の下端部から側壁12側に向かって突出している。支持板91の左右方向の両端部が、規制部12b、13bの上面に当接することで、支持板91の下方への回動が規制される。
規制部12b、13bにより下方への回動が規制された状態の支持板91は、前端部と後端部とを結ぶ方向が給送方向とほぼ一致する姿勢となる。また、支持板91の下方への回動が規制部12b、13bによって規制されることで、支持板91は給送トレイ1の底面11aと空間を開けて位置する。
図3及び図5(a)、(b)に示すように、給送トレイ1の底壁11と支持板91とにより、第1収容部8に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpの給送経路Iが画定されている。すなわち、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpは、第2収容部9の下方を通る。給送トレイ1の底面11aは、ロール紙Rpを支持可能な給送面となっている。
支持板91には、図2及び図4に示すように、切欠91bが形成されている。切欠91bは、支持板91における左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。サイドガイド17の第1部分17aは、切欠91b内に位置している。第1部分17aの下端部は支持板91の下方に位置しており、第1部分17aの上端部は支持板91の上方に位置している。サイドガイド17の第1部分17aは、切欠91bの範囲内で左右方向に移動する。
支持板91における給送方向下流側の端部(図2及び図3において破線で囲まれた領域;以降の説明において、単に「支持板91の下流端部91e」と称する)には、図2及び図4に示すように、2つの開口91cが形成されている。開口91cは、いずれも上面視で四方が囲まれた四角形形状を有している。2つの開口91cは、左右方向に沿って並んでおり且つ互いに離隔している。図4に示すように、2つの開口91cは、給送ローラ2の2つのローラ2aとそれぞれ対向する位置に形成されている。支持板91の上方に位置する給送ローラ2の2つのローラ2aは、開口91cを介して支持板91の上方から下方に差し込まれる。給送トレイ1の底面11aにおける2つの開口91cとそれぞれ対向する領域は、給送ローラ2の2つのローラ2aと当接可能な当接領域11bとなっている。また、支持板91の下流端部91eは、図2ないし図4に示すように、給送方向に関してサイドガイド17と重なる。
図3に示すように、給送トレイ1の底壁11における上下方向に関して支持板91と対向する部分であって、当接領域11bが位置する部分よりも給送方向の上流側の部分(図中Aで示す部分)は、底面11aの高さが給送方向に関して一定である。
給送ローラ2は、支持板91にカット紙Kpが載置されているときは、カット紙Kpと当接してカット紙Kpを給送する。また、給送ローラ2は、支持板91にカット紙Kpが載置されておらず、且つ、給送トレイ1の底面11aにおける当接領域11bにロール紙Rpが載置されているときは、ロール紙Rpと当接してロール紙Rpを給送する。
支持板91の上面における2つの開口91cの間には、ベースパッド92が設けられている。ベースパッド92の静止摩擦係数は、支持板91の上面の静止摩擦係数よりも大きい。ベースパッド92と支持板91の上面との摩擦係数の関係は、本実施形態のように静止摩擦係数同士で規定する場合だけでなく、動摩擦係数同士で規定してもよく、またいずれか一方の静止摩擦係数と他方の動摩擦係数とで規定してもよい。ベースパッド92により、支持板91に載置された積層状態の複数のカット紙Kpのうち最も下方に位置するカット紙Kpが動かないようにし、カット紙Kpの重送を防ぐことができる。
図4に示すように、ベースパッド92は、上面視で、給送方向に沿って延びており且つ分離片31の分離面31aを通る仮想直線Sと重なる位置に設けられている。すなわち、ベースパッド92は、給送方向に沿って分離面31aと並ぶ位置に設けられている。また、2つの開口91cは、いずれも給送方向に沿って分離面31aと並ばない位置に形成されている。
ここで、給送方向に関して支持板91の下流端部91eが位置する端部位置での給送トレイ1の断面図である図5(b)に示すように、支持板91の下流端部91eの下面91fは、左右方向に関して平坦である。また、給送トレイ1の底壁11において、支持板91の下流端部91eと上下方向に関して対向する対向部分11c(図5(b)において破線で囲まれた部分)の上面(底面11a)は、左右方向に関して平坦である。なお、本実施形態においては、底壁11は対向部分11cが位置する部分において、左右方向の全長に亘って平坦である。したがって、図3に示すように、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域(図中斜線で示す領域)は、底壁11の対向部分11cを左右方向に投影した領域(図中網掛で示す領域)と重ならない。
図2及び図4に示す状態において、一対のサイドガイド17は、上面視で第2部分17bが支持板91と重ならない位置にある。一対のサイドガイド17は、図2及び図4に示す位置から互いに近づく方向に移動することで、上面視で第2部分17bが支持板91と重なる状態となる。
図5(b)に示すように、規制部12b、13bによって規制された状態の支持板91の下面の高さ位置H1は、サイドガイド17の第2部分17bの上面の高さ位置H2よりも高い。したがって、サイドガイド17は、上面視で第2部分17bが支持板91と重なる位置にあるときも、支持板91と接触することはない。また、図3に示すように、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域は、左右方向に投影したサイドガイド17の第2部分17bと重ならない。
ここで、給送トレイ1へのロール紙Rpのセット手順の一例について説明する。まず、給送トレイ1を後方から前方に向かう方向に引っ張り、筐体100aから引き抜く。そして、第1収容部8のカバー82を回動させて第1収容部8のロール体Rの収容空間を露出させ、支持台81にロール体Rを支持させる。続いて、ロール体Rを手動で回転させてロール体Rからロール紙Rpを巻き解き、ロール紙Rpの先端部を底面11aにおける当接領域11bまで送る。
ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpは、まず支持台81の下方のすき間Gを通って支持台81の前方側から支持台81の後方側に送られる。さらにロール紙Rpは、給送トレイ1の底壁11と支持板91とにより画定された給送経路I内に送り込まれる。そして、ロール紙Rpは、給送経路Iに沿って当接領域11bまで送られる。
次に、ロール紙Rpを給送トレイ1から送り出す手順の一例について説明する。まず、上述の手順でロール紙Rpを給送トレイ1にセットした後、一対のサイドガイド17の左右方向の位置を調整し、ロール紙Rpの幅方向の両端がサイドガイド17の第1部分17aに当接するようにする。その後、第2収容部9にカット紙Kpを収容することなく給送トレイ1を筐体100aに装着する。給送トレイ1を筐体100aに装着することで、給送ローラ2が、開口91cを介して支持板91の上方から下方に差し込まれ、ロール紙Rpにおける当接領域11bに配置されている部分に接触する。その後、給送モータの駆動により給送ローラ2を回転させることでロール紙Rpに搬送力を付与して、ロール紙Rpを給送トレイ1から送り出す。
なお、直ちにロール紙Rpに画像の形成を行わない場合やカット紙Kpに画像の形成を行う場合には、ロール紙Rpをセットした後、第2収容部9にカット紙Kpを収容した状態で給送トレイ1を筐体100aに装着することもできる。この場合、ロール紙Rpに画像の形成を行うときに、改めて給送トレイ1を筐体100aから引き出してカット紙Kpを第2収容部9から取り除いた後、給送トレイ1を筐体100aに装着する。
続いて、カット紙Kpを給送トレイ1から送り出す手順の一例について説明する。まず、給送トレイ1を筐体100aから引き出し、支持板91の上面に積層状態の複数のカット紙Kpを載置する。そして、一対のサイドガイド17の左右方向の位置を調整し、カット紙Kpの幅方向の両端がサイドガイド17の第1部分17aに当接するようにする。その後、給送トレイ1を筐体100aに装着する。給送トレイ1を筐体100aに装着することで、給送ローラ2が、積層状態の複数のカット紙Kpのうち最も上方に位置するカット紙Kpに接触する。その後、給送モータの駆動により給送ローラ2を回転させることでカット紙Kpに搬送力を付与して、カット紙Kpを給送トレイ1から送り出す。
(第1実施形態の効果)
以上のように、第1実施形態の給送トレイ1は、用紙Pがロール状に巻回されたロール体Rを収容可能であり、ロール体Rから巻き解かれた用紙Pであるロール紙Rpを支持可能な給送面である底面11aを有する底壁11と、底壁11の底面11aと間隔を空けて位置しており、底壁11との間でロール紙Rpの給送経路Iを画定する支持板91と、を備えている。支持板91の下流端部91eが左右方向に関して平坦であり、また、底壁11における支持板91の下流端部91eと対向する対向部分11cが左右方向に関して平坦であり、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域は、底壁11の対向部分11cを左右方向に投影した領域と重ならない。
以上のように、第1実施形態の給送トレイ1は、用紙Pがロール状に巻回されたロール体Rを収容可能であり、ロール体Rから巻き解かれた用紙Pであるロール紙Rpを支持可能な給送面である底面11aを有する底壁11と、底壁11の底面11aと間隔を空けて位置しており、底壁11との間でロール紙Rpの給送経路Iを画定する支持板91と、を備えている。支持板91の下流端部91eが左右方向に関して平坦であり、また、底壁11における支持板91の下流端部91eと対向する対向部分11cが左右方向に関して平坦であり、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域は、底壁11の対向部分11cを左右方向に投影した領域と重ならない。
上述の構成により、底壁11及び支持板91により給送経路Iで送られるロール紙Rpの下面及び上面をガイドできるので、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpのカールを抑制しつつ送ることができる。また、給送経路Iにおいてロール紙Rpが左右方向に関して折り曲げられた形状となると、ロール紙Rpに加わる搬送負荷が大きくなる。上述の実施形態では、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域は、底壁11の対向部分11cを左右方向に投影した領域と重ならないので、当接領域11bに送り込まれるロール紙Rpが左右方向に関して折り曲げられ難く、搬送負荷の増大を抑制することができる。
また、支持板91の下流端部91eは、給送方向に関してサイドガイド17と重なる。そして、支持板91の下流端部91eを左右方向に投影した領域は、左右方向に投影したサイドガイド17の第2部分17bと重ならない。したがって、ロール紙Rpが斜行して当接領域11bに送り込まれるのを抑制するとともに、当接領域11bに送り込まれるロール紙Rpが左右方向に関して折り曲げられ難く、搬送負荷の増大を抑制することができる。
また、上述の実施形態の給送トレイ1は、ロール紙Rpに搬送力を付与してロール紙Rpを給送する給送ローラ2を備えたプリンタ100に装着される。支持板91は、その下流端部91eに形成された開口91cを有しており、底壁11の底面11aにおける支持板91の開口91cと対向する領域が、給送ローラ2と当接可能な当接領域11bとなっている。したがって、開口91cを介して支持板91の上方から下方に差し込まれた給送ローラ2によって、底壁11と支持板91との間に位置するロール紙Rpに搬送力を付与することができる。よって、底壁11と支持板91とによりロール紙Rpのカールを抑制した状態で、給送ローラ2によりロール紙Rpを給送することができる。
さらに、上述の実施形態の給送トレイ1では、給送トレイ1の底壁11における支持板91と対向する部分であって、当接領域11bが位置する部分よりも給送方向の上流側の部分は、底面11aの高さが給送方向に関して一定である。給送方向に関してロール紙Rpを支持する給送面である底面11aの高さが変わる段差がある場合は、ロール紙Rpが損傷するおそれがある。本実施形態では、底面11aの高さが給送方向に関して一定であるので、ロール紙Rpが損傷するのを抑制できる。
加えて、上述の実施形態の給送トレイ1では、支持板91は、上下方向に積層された積層状態の複数のカット紙Kpを下方から支持可能であり、支持板91上に載置されたカット紙Kpは、給送ローラ2によって給送される。したがって、同一の給送ローラ2でロール紙Rpもカット紙Kpも給送することができるので、装置の大型化を抑制できる。
また、上述の実施形態の給送トレイ1が装着されるプリンタ100は、給送方向に関して支持板91よりも下流側に位置しており、給送ローラ2によって支持板91上から給送されたカット紙Kpと接触して、積層状態の複数のカット紙Kpを給送ローラ2と接触するカット紙Kpとそれ以外のカット紙Kpとに分離する分離面31aが形成された分離片31を備えている。そして、開口91cは、支持板91において給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ばない位置に形成されている。
支持板91上のカット紙Kpの積層枚数が少なくなったときに、カット紙Kpにおける開口91cの上に位置する部分が給送ローラ2に押圧されて下方に湾曲する。支持板91において給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ぶ位置に開口91cが形成されている場合は、カット紙Kpにおける給送方向に関して分離片31の分離面31aと並ぶ部分が下方に湾曲することで、カット紙Kpの分離面31aへの当接角度が変わり、分離片31によるカット紙Kpの分離性能が不安定となる。本実施形態では、カット紙Kpにおける給送方向に関して分離片31の分離面31aと並ぶ部分が下方に湾曲し難く、カット紙Kpの分離面31aへの当接角度が変わるのを抑制することができる。
また、上述の実施形態の給送トレイ1は、支持板91の上面における給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ぶ位置に設けられており、静止摩擦係数が支持板91の上面の静止摩擦係数よりも大きいベースパッド92を備えている。したがって、ベースパッドにより、支持板91上に積層状態で載置された複数のカット紙Kpをより確実に分離することができる。
さらに、上述の実施形態の給送トレイ1では、給送ローラ2は、左右方向に沿って並んでおり且つ互いに離隔した2つのローラ2aを有している。そして、開口91cは、支持板91における給送ローラ2の2つのローラ2aとそれぞれ対向する部分に形成されており、ベースパッド92は、2つのローラ2aとそれぞれ対向する開口91cの間に配置されている。
<第2実施形態>
次に、図6及び図7を参照しつつ、本発明の第2実施形態にかかる給送トレイ201について説明する。以下、第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
次に、図6及び図7を参照しつつ、本発明の第2実施形態にかかる給送トレイ201について説明する。以下、第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
給送トレイ201においては、底壁211の底面211aは、支持板291の下流端部291e(図6及び図7において破線で囲まれた部分)と上下方向に関して対向する対向部分211cよりも給送方向の下流側に、給送ローラ2の2つのローラ2aと当接可能な当接領域211bが設けられている。当接領域211bには、ベースパッド292が配置されている。図7に示すように、当接領域211bの高さ位置H3は、支持板291の下流端部291eの上面の高さ位置H4以上である。
給送トレイ201の底面211aは、第1面216a、第2面216b及び第3面216cを有している。第1面216aは、当接領域211bを含む水平面である。第2面216bは、第1面216aよりも給送方向の上流側に位置する水平面である。第2面216bの高さ位置H5は、第1面216aの高さ位置H3よりも低い。第3面216cは、第1面216aと第2面216bとを繋ぐ傾斜面であり、給送方向の下流側の端部が給送方向の上流側の端部よりも上方に位置している。第3面216cは、左右方向に沿って延びており、左右方向の全長に亘って左右方向に関して平坦である。本実施形態においては、第2面216bと第3面216cとのなす角度θは、135°である。角度θは、90°よりも大きいことが好ましい。
図7に示すように、給送トレイ201では、支持板291の下流端部291eは、底壁211の底面211aにおける第3面216cの上方に位置している。すなわち、底壁211における対向部分211cの上面は、第3面216cである。支持板291の下流端部291eの下面は、傾斜面291f1と水平面291f2とからなる。傾斜面291f1は、給送方向の下流側の端部が給送方向の上流側の端部よりも上方に位置している。水平面291f2は、水平な面であり、傾斜面291f1における給送方向の上流側の端部に繋がっている。傾斜面291f1及び水平面291f2は、いずれも左右方向に沿って延びており、給送トレイ201における底面211aの第3面216cと上下方向に関して対向している。傾斜面291f1及び水平面291f2は、左右方向に関して平坦である。
上述のように、底壁211における対向部分211cの上面である第3面216cは、左右方向に関して平坦である。また、支持板291における下流端部291eの下面である傾斜面291f1及び水平面291f2も、左右方向に関して平坦である。したがって、支持板291の下流端部291eを左右方向に投影した領域(図7において斜線で示す領域)は、底壁211の対向部分211cを左右方向に投影した領域(図7において網掛で示す領域)と重ならない。
以上のように、第2実施形態の給送トレイ201は、第1実施形態の給送トレイ1と同様に、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpのカールを抑制しつつ、当接領域211bに送り込まれるロール紙Rpが左右方向に関して折り曲げられ難く、搬送負荷の増大を抑制することができる。
また、上述の第2実施形態の給送トレイ201では、底壁211は、給送方向に関して対向部分211cよりも下流側に、給送ローラ2と当接可能な当接領域211bを有している。当接領域211bの高さ位置H3は、支持板291における下流端部291eの上面の高さ位置H4以上である。したがって、支持板291上に載置された積層状態の複数のカット紙Kpを給送ローラ2で給送する際に、底壁211の底面211aと給送ローラ2とで確実にカット紙Kpをニップし、適正にカット紙Kpを給送することができる。
さらに、上述の第2実施形態の給送トレイ201では、底壁211の底面211aは、当接領域211bを含む水平面である第1面216aと、第1面216aよりも給送方向の上流側に位置し且つ第1面216aよりも下方に位置する水平面である第2面216bと、第1面216aと第2面216bとを繋ぐ傾斜面である第3面216cと、を有している。支持板291における下流端部291eは、底壁211の底面211aにおける第3面216cの上方に位置している。したがって、底壁211と支持板291とで画定される給送経路Iにおける給送方向の下流側端部において、底壁211の第3面216cと支持板291との間から送り出されたロール紙Rpは、給送方向に関して第3面216cの下流側で第3面216cに隣接する第1面216aにおいて、給送ローラ2により搬送力が付与される。よって、給送ローラ2により給送される前にロール紙Rpが左右方向に関して折り曲げられ難く、搬送負荷の増大を抑制することができる。
加えて、上述の第2実施形態の給送トレイ201では、第2面216bと第3面216cとのなす角度は、135°である。したがって、ロール体Rから巻き解かれて第2面216b上で給送されるロール紙Rpを、比較的なだらかな傾斜の第3面216cにより第1面216aまで送ることができる。よって、支持板291の下流端部291eと底壁211の第3面216cとの間でロール紙Rpが損傷するのを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の第1実施形態では、給送トレイ1の底面11aが、対向部分11cが位置する部分において左右方向の全長に亘って左右方向に関して平坦であり、且つ、支持板91の下流端部91eの下面が、左右方向に関して平坦である場合について説明した。また、第2実施形態においては、給送トレイ201の底面211aにおいて支持板291の下流端部291eと対向する第3面216cが、左右方向の全長に亘って左右方向に関して平坦であり、且つ、支持板291の下流端部291eに形成された傾斜面291f1及び水平面291f2が、左右方向に関して平坦である場合について説明した。しかしながら、これらには限定されない。すなわち、支持板91(291)の下流端部91e(291e)を左右方向に投影した領域が、底壁11(211)の対向部分11c(211c)を左右方向に投影した領域と重ならなければ、底面11a(211a)において給送方向に関して対向部分11c(211c)が位置する部分及び支持板91(291)の下流端部91e(291e)の下面に凹凸が形成されていてもよい。
ここで、例えば第1実施形態の第1変形例である給送トレイ301の支持板391の下流端部391eが位置する部分での断面図を図8に示す。給送トレイ301においては、底壁311の底面311aにおける支持板391の下流端部391eと上下方向に関して対向する対向部分311c(図8において破線で囲まれた部分)は左右方向に関して平坦であるが、対向部分311cの左右の両側にそれぞれ突起316が設けられている。
また、例えば第1実施形態の第2変形例である給送トレイ401の支持板491の下流端部491eが位置する部分での断面図を図9に示す。給送トレイ401では、底壁411の底面411aにおける支持板491の下流端部491eと対向する対向部分411c(図9において破線で囲まれた部分)に突起416が設けられている。また、支持板491の下流端部491eの下面の両端に突起493が設けられている。底面411aの突起416の先端の高さ位置H6は、支持板491の突起493の下端の高さ位置H7よりも低い。すなわち、図9に示すように、支持板491の下流端部491eを矢印Vで示す方向(右から左に向かう方向)に左右方向に直交する仮想平面F上に投影した領域B1は、底壁411における対向部分411cを矢印Vで示す方向に仮想平面F上に投影した領域B2と重ならない。
また、上述の第1及び第2実施形態においては、同一の給送ローラ2でロール紙Rpもカット紙Kpも給送する場合について説明したが、ロール紙Rpを給送する給送ローラとは別に、カット紙Kpを給送する給送ローラが設けられていてもよい。
さらに、上述の第1実施形態においては、開口91cが、支持板91において給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ばない位置に形成されている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、開口91cは、給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ぶ位置に形成されていてもよい。
加えて、上述の第1実施形態においては、支持板91の上面における給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ぶ位置に、ベースパッド92が設けられている場合について説明したが、これには限定されない。ベースパッド92は、給送方向に沿って分離片31の分離面31aと並ばない位置に設けられていてもよい。また、ベースパッド92は設けられていなくてもよい。
また、上述の第1実施形態においては、開口91cが、上面視で四方が囲まれた四角形形状を有している場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば開口91cは、給送方向の下流側が開放された切り欠きであってもよい。
また、上述の第1及び第2実施形態においては、給送ローラ2が、左右方向に沿って並んでおり且つ互いに離隔した2つのローラ2aを有している場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば給送ローラ2は、1つのローラで構成されていてもよいし、3つ以上のローラで構成されていてもよい。また、給送ローラ2が複数のローラで構成される場合、複数のローラは左右方向に沿って並んでいなくてもよい。
また、上述の第2実施形態においては、底壁211が、給送方向に関して支持板291の下流端部291eと対向する対向部分211cよりも下流側に給送ローラ2と当接可能な当接領域211bを有しており、当接領域211bの高さ位置H3が、支持板291の上面の高さ位置H4以上である場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、当接領域211bの高さ位置H3は、支持板291の上面の高さ位置H4よりも低くてもよい。
さらに、上述の第2実施形態においては、底壁211の底面211aは、当接領域211bを含む水平面である第1面216aと、第1面216aよりも下方に位置する水平面である第2面216bと、第1面216aと第2面216bとを繋ぐ傾斜面である第3面216cと、を有している場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば第1面216aと第2面216bとを繋ぐ第3面216cは、第1面216a及び第2面216bと直交する垂直面であってもよい。
本発明は、ロール体を収容可能な給送トレイを備えた画像記録装置全般に適用され得る。すなわち例えば、本発明は、インクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式や、LEDで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるLED式の電子写真プリンタに適用することもできる。また、シート状媒体は紙に限定されず、シート状であれば布などであってもよい。
1、201 給送トレイ
2 給送ローラ
2a ローラ
6 ヘッド(記録部)
11、211 底壁
11c、211c(対向部分)
11b、211b 当接領域
11a、211a 底面
31 分離片
31a 分離面
91、291 支持板(経路部材)
92 ベースパッド(摩擦部材)
91c 開口
100 プリンタ(画像記録装置)
100a 筐体
216a 第1面
216b 第2面
216c 第3面
I 給送経路
Kp カット紙(シート媒体)
R ロール体
Rp ロール紙(ロール媒体)
2 給送ローラ
2a ローラ
6 ヘッド(記録部)
11、211 底壁
11c、211c(対向部分)
11b、211b 当接領域
11a、211a 底面
31 分離片
31a 分離面
91、291 支持板(経路部材)
92 ベースパッド(摩擦部材)
91c 開口
100 プリンタ(画像記録装置)
100a 筐体
216a 第1面
216b 第2面
216c 第3面
I 給送経路
Kp カット紙(シート媒体)
R ロール体
Rp ロール紙(ロール媒体)
Claims (13)
- シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイであって、
前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体である前記ロール媒体を支持可能な給送面を有する底壁と、
前記底壁の前記給送面と間隔を空けて位置しており、前記底壁との間で前記ロール媒体の給送経路を画定する経路部材と、を備え、
前記経路部材における前記ロール媒体の給送方向下流側の端部を前記ロール体の軸方向に投影した領域は、前記底壁における前記経路部材の前記給送方向下流側の端部と対向する対向部分を前記軸方向に投影した領域と重ならないことを特徴とする給送トレイ。 - 前記底壁の前記対向部分は、前記軸方向に関して平坦であることを特徴とする請求項1に記載の給送トレイ。
- 前記経路部材は、上下方向に積層された積層状態の複数のシート媒体を下方から支持可能であり、
前記経路部材上に載置された前記シート媒体に搬送力を付与して前記シート媒体を給送する給送ローラを備えた画像記録装置に装着され、
前記底壁は、前記給送方向に関して前記対向部分よりも下流側に、前記給送ローラと当接可能な当接領域を有しており、
前記底壁の前記当接領域の高さ位置は、前記経路部材の前記給送方向下流側の端部の上面の高さ位置以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の給送トレイ。 - 前記底壁の前記給送面は、前記当接領域を含む水平面である第1面と、前記第1面よりも前記給送方向の上流側に位置し且つ前記第1面よりも下方に位置する水平面である第2面と、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ傾斜面である第3面と、を有しており、
前記経路部材における前記給送方向下流側の端部は、前記底壁の前記給送面における前記第3面の上方に位置していることを特徴とする請求項3に記載の給送トレイ。 - 前記第2面と前記第3面とのなす角度は、90°よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の給送トレイ。
- 請求項1又は2に記載の給送トレイと、
前記給送トレイを着脱される筐体と、
前記筐体に装着された前記給送トレイに支持された前記ロール媒体に搬送力を付与して、前記ロール媒体を給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されて前記給送トレイから送り出された前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備え、
前記経路部材は、前記給送方向下流側の端部に形成された開口を有しており、
前記底壁の前記給送面における前記経路部材の前記開口と対向する領域が、前記給送ローラと当接可能な当接領域となっていることを特徴とする画像記録装置。 - 前記底壁における前記経路部材と対向する部分であって、前記当接領域が位置する部分よりも前記給送方向の上流側の部分は、前記給送面の高さが前記給送方向に関して一定であることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
- 前記経路部材は、上下方向に積層された積層状態の複数のシート媒体を下方から支持可能であり、
前記経路部材上に載置された前記シート媒体は、前記給送ローラによって給送されることを特徴する請求項6又は7に記載の画像記録装置。 - 前記給送方向に関して前記経路部材よりも下流側に位置しており、前記給送ローラによって前記経路部材上から給送された前記シート媒体と接触して、前記積層状態の複数のシート媒体を前記給送ローラと接触するシート媒体とそれ以外のシート媒体とに分離する分離面が形成された分離片をさらに備えており、
前記開口は、前記経路部材において前記給送方向に沿って前記分離片の前記分離面と並ばない位置に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。 - 前記経路部材の前記上面における前記給送方向に沿って前記分離片の前記分離面と並ぶ位置に設けられており、摩擦係数が前記経路部材の前記上面の摩擦係数よりも大きい摩擦部材をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
- 前記給送ローラは、前記軸方向に沿って並んでおり且つ互いに離隔した2つのローラを有しており、
前記開口は、前記経路部材における前記給送ローラの前記2つのローラとそれぞれ対向する部分に形成されており、
前記摩擦部材は、前記2つのローラとそれぞれ対向する前記開口の間に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の給送トレイと、
前記給送トレイを着脱される筐体と、
前記筐体に装着された前記給送トレイに支持された前記ロール媒体に搬送力を付与して、前記ロール媒体を給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されて前記給送トレイから送り出された前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備えていることを特徴とする画像記録装置。 - 筐体と、
シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイであって、前記筐体外の外方位置から前記筐体内の内方位置へ、第1方向に移動可能な給送トレイと、
前記第1方向と直交する第2方向に沿った軸を中心に回転可能な給送ローラであって、前記内方位置に位置する前記給送トレイにおいて、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体を給送する給送ローラと、
前記給送ローラによって給送されて前記給送トレイから送り出された前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備え、
前記給送トレイは、
前記ロール媒体を支持可能な給送面を有する底壁と、
前記底壁の前記給送面と間隔を空けて位置しており、前記底壁との間で前記ロール媒体の給送経路を画定する経路部材と、を有しており、
前記経路部材における前記第1方向の端部を前記第2方向に投影した領域は、前記底壁における前記経路部材の前記第1方向の端部と対向する対向部分を前記第2方向に投影した領域と重ならないことを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021013801A JP2022117219A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 給送トレイ及び画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021013801A JP2022117219A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 給送トレイ及び画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022117219A true JP2022117219A (ja) | 2022-08-10 |
Family
ID=82749574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021013801A Pending JP2022117219A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 給送トレイ及び画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022117219A (ja) |
-
2021
- 2021-01-29 JP JP2021013801A patent/JP2022117219A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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