JP2023123933A - 画像記録装置 - Google Patents

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侑也 立松
Yuya Tatematsu
悟吏 宮瀬
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真誠 山口
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Abstract

【課題】筐体に対する給送トレイの移動動作によりシート状媒体の給送不良が生じるのを抑制する。【解決手段】プリンタは、一対の返戻ローラ61,62を有する給送トレイ1と、返戻ローラ62をニップ位置と解除位置との間で移動させる移動機構9と、給送トレイ1の内方位置から外方位置への移動に連動して、ロール体に巻き戻す方向にロール紙Rpを搬送するように、返戻ローラ61を回転させる回転機構とを含む。移動機構9は、返戻ローラ62を支持するホルダ91と、移動部材92と、移動部材92を上方に付勢する付勢部材93とを有している。ホルダ91は、給送トレイ1が内方位置から外方位置へと移動するときに移動部材92と当接することで回動し、返戻ローラ62を解除位置からニップ位置に位置付ける。【選択図】図4

Description

本発明は、ロール体を収容可能な給送トレイを備えた画像記録装置に関する。
特許文献1には、装置本体に引出自在に装着され、ロール紙(シート状媒体)がロール状に巻かれたロール体を収容可能な2つの給紙トレイ(給送トレイ)を有する画像処理装置(画像記録装置)について記載されている。この画像処理装置の2つの給紙トレイは、上下二段に配置されており、それぞれに、ロール体から巻き解かれたロール紙を搬送する送り出しローラと、送り出しローラにより搬送されるロール紙を案内する給紙通路と、給紙通路を通るロール紙を切断可能なカッタとが設けられている。
特開平7-187495号公報
上記特許文献1に記載の画像処理装置の給紙トレイには、送り出しローラに加えてカッタまで設けられているため、給紙トレイ自体の構成が複雑な構成となる。そこで本発明者は、例えば、画像処理装置の装置本体に設けられた給紙トレイを装着するための筐体に、送り出しローラやカッタを設けて、給紙トレイ自体の構成を簡略化することを検討したところ、以下の課題を知見した。
筐体側にカッタなどの切断機構を設けた場合、切断機構で切断されたロール紙の先端は給紙トレイよりも上方に飛び出た位置に配置される。この状態で給紙トレイが筐体に対して移動された場合、ロール紙の先端が筐体に設けられた構成要素(例えば、給紙ローラなど)に接触し、ロール紙が折れ曲がることがある。このように給紙トレイの移動動作によりロール紙が折れ曲がると、装着後に給紙不良が発生する問題がある。
本発明の目的は、筐体に対する給送トレイの移動動作によりシート状媒体の給送不良が生じるのを抑制することが可能な画像記録装置を提供することである。
本発明の画像記録装置は、筐体と、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体をニップするための一対のローラを有する給送トレイであって、前記筐体内の内方位置と前記筐体外の外方位置との間を移動可能な前記給送トレイと、前記給送トレイに収容されるシート状媒体を給送する給送ローラと、前記給送ローラによって給送されたシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記給送トレイの前記内方位置と前記外方位置との間での移動に連動して、前記一対のローラのうちの第1ローラを、ニップ位置と、前記一対のローラによるニップ圧が前記ニップ位置に比べて小さい解除位置と、の間で移動させる移動機構と、前記移動機構が前記第1ローラを前記ニップ位置に位置付けている間であって、前記給送トレイの前記内方位置から前記外方位置への移動に連動して、前記ロール体に巻き戻す方向にシート状媒体を搬送するように、前記一対のローラのうちの一方を回転させる回転機構と、を備えている。そして、前記移動機構は、前記給送トレイに設けられ、前記第1ローラが前記ニップ位置と前記解除位置との間で移動可能に前記第1ローラを支持するホルダと、前記筐体に設けられ、前記ホルダに当接可能であり、前記給送トレイが前記内方位置と前記外方位置との間を移動する際の移動方向と交差する方向に移動可能に支持された移動部材と、前記筐体に設けられ、前記ホルダに当接した前記移動部材が前記ホルダに近づくように当該移動部材を付勢する付勢部材と、を有しており、前記ホルダは、前記給送トレイが前記内方位置から前記外方位置へと移動するときに前記移動部材と当接することで変位することによって、前記第1ローラを前記解除位置から前記ニップ位置に位置付ける。
本発明の画像記録装置によると、給送トレイを内方位置から外方位置へ移動させる際に、一方のローラを回転させてシート状媒体をロール体に巻き戻すことができる。このため、給送トレイを内方位置と外方位置との間を移動させるときに、シート状媒体の先端が筐体などに接触しにくくなり、折れ曲がりにくくなる。したがって、筐体に対する給送トレイの移動動作によりシート状媒体の給送不良が生じるのを抑制することが可能となる。
また、移動部材が付勢部材によってホルダに近づくように付勢されているため、移動部材との当接によりホルダがニップ位置に安定して位置付けられる。このため、シート状媒体を安定して巻き戻すことができる。
本発明の一実施形態にかかるプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示す給送トレイの斜視図である。 一対の返戻ローラ、回転機構及び移動機構を前方から見たときの概略構成図である。 図3に示す一対の返戻ローラ及び移動機構を示す要部側面図である。 図3に示す回転機構を示す要部側面図である。 (a)は給送トレイを内方位置から外方位置に少し移動したときの移動機構の状況を示す図であり、(b)は図6(a)に示す位置から給送トレイを外方位置に移動したときの移動機構の状況を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、切断部によって切断されたロール紙が排出された後であって、給送トレイが内方位置にあるときの状況を示す概略要部側面図である。 図7に示す給送トレイを外方位置に移動させたときの状況を示す概略要部側面図である。
本発明の好適な一実施形態に係るプリンタ100(本発明の「画像記録装置」)について、図1を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。なお、左右方向は、プリンタ100の前方から見たときの方向であり、図1中紙面手前側が右側であり、図1中紙面奥側が左側である。
(プリンタ100の全体構成)
プリンタ100は、図1に示すように、筐体100a、給送トレイ1、給送部3、搬送部4、切断部5、ヘッド6、排紙トレイ7、回転機構8(図3参照)、移動機構9(図3参照)及び制御部70を主に備えている。給送トレイ1は、筐体100a内においてヘッド6の下方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口101を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。すなわち、給送トレイ1は、筐体100a内の内方位置(図1に示す位置)と筐体100a外の外方位置との間を前後方向に沿って移動可能である。
給送トレイ1は、ロール体Rを収容可能な第1収容部20と、複数のカット紙Kpを積層した状態で収容可能な第2収容部30と、を有している。ロール体Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、カット紙Kpよりも長尺の用紙であるロール紙Rp(本発明の「シート状媒体」)がロール状に巻回されたものである。ロール体Rは、その中心軸Rxの軸方向が左右方向と一致するようにして第1収容部20に収容されている。カット紙Kpは、例えばA4サイズやレターサイズの用紙であり、その長尺方向が左右方向に一致するようにして第2収容部30に収容されている。
なお、図1においては、説明のために給送トレイ1にロール体R及びカット紙Kpの両方を収容している状態を示している。しかしながら、プリンタ100で画像を記録する際には、給送トレイ1に、ロール体R及びカット紙Kpのいずれか一方を収容する。
また、給送トレイ1には、後述するようにロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpをニップしてロール体Rに巻き戻す方向に搬送するための一対の返戻ローラ61,62が2対設けられている。回転機構8は、返戻ローラ61を回転させるためのものである。移動機構9は、2つの返戻ローラ62を移動させるためのものであり、2つの返戻ローラ62に対応して2つ設けられている。回転機構8及び移動機構9の具体的な構成については、後述する。
給送部3は、給送ローラ2、アーム2b、及び、分離壁3aを有している。給送ローラ2は、第1収容部20に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rp又は第2収容部30に収容されたカット紙Kpを給送トレイ1から送り出す。給送ローラ2によって給送されるロール紙Rp及びカット紙Kpは、同じ経路(すなわち、共通の経路)で給送トレイ1から送り出される。以降の説明において、カット紙Kpとロール紙Rpとを区別しない場合には、「用紙P」と称する。
給送ローラ2は、アーム2bの先端に軸支された2つのローラ2aを有する。2つのローラ2aは、アーム2bを挟んで左右方向に沿って並んでおり、互いに離隔している。2つのローラ2aは、図示しない給送モータの駆動により左右方向に沿った軸を中心に回転する。
アーム2bは、支軸2cに回動自在に支持されている。支軸2cは、筐体100aに支持されている。アーム2bは、図示しない付勢部材により給送ローラ2が給送トレイ1の底面11aに近づくように付勢されている。給送ローラ2は、アーム2bが支軸2cを中心に回動することで給送トレイ1の底面11aに配置されたコロ18(図2参照)と接触する位置と、コロ18から離隔した位置との間で移動可能である。アーム2bは、図示しない退避機構により、給送トレイ1が筐体100a内の内方位置から筐体100aの外の外方位置に移動するのに連動して、給送トレイ1のトレイ本体10と給送ローラ2とが干渉しない退避位置に退避可能である(図8参照)。
制御部70の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ2が回転して、給送ローラ2と接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ1から送り出される。
分離壁3aは、給送トレイ1からカット紙Kpを給送する際に重送を防ぐためのものであり、給送トレイ1の底面11aから斜め上方に向けて延びている。分離壁3aは、筐体100aに設けられている。分離壁3aは、図1に示すように、給送ローラ2による用紙Pの給送方向(前方から後方に向かう方向:以降の説明においては単に「給送方向」と称する)に関して、給送トレイ1の下流側に位置している。また、給送方向は、給送トレイ1の筐体100aに対する挿抜方向(前後方向)と平行である。
分離壁3aは、図1に示すように、給送トレイ1の底面11aから斜め上方に向けて延びており、下方端が上方端よりも前方側に位置している。分離壁3aは、給送トレイ1が筐体100aに装着され内方位置にあるとき、給送トレイ1の左右方向の中央に位置する。これにより、分離壁3aは、カット紙Kpの給送時に、カット紙Kpの左右方向の中央部と接触し、積層状態のカット紙Kpを給送ローラ2と接触するカット紙Kpとそれ以外のカット紙Kpとに分離する。給送トレイ1から給送されて分離壁3aに接触した用紙Pは、斜め上方に案内される。
搬送部4は、中間ローラ対41、搬送ローラ対42、排紙ローラ対43及びガイド部材44を有している。中間ローラ対41は、図示しない中間モータの駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部70の制御により図示しない中間モータが駆動されると、中間ローラ対41が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対41は、分離壁3aの上方に位置している。中間ローラ対41は、給送ローラ2によって給送トレイ1から送り出された後に分離壁3aによって斜め上方に案内される用紙Pを挟持しつつ上方に搬送する。ガイド部材44は、中間ローラ対41の上方に位置している。ガイド部材44は、中間ローラ対41によって上方に搬送される用紙Pを前方に案内する。
搬送ローラ対42は、図示しない搬送モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対43は、図示しない排紙モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部70の制御により図示しない搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対42及び排紙ローラ対43が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。搬送ローラ対42はヘッド6の後方に位置しており、排紙ローラ対43はヘッド6の前方に位置している。搬送ローラ対42は、ガイド部材44によって前方に案内された用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。排紙ローラ対43は、搬送ローラ対42によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。
切断部5は、図1に示すように、分離壁3aと中間ローラ対41との間に位置している。切断部5は、左右方向に細長い固定刃5aと、固定刃5aと接触しつつ左右方向に移動可能な円板状の回転刃5bとを含んでいる。回転刃5bは、図示しない切断モータの駆動により回転刃5bが回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rから巻き解かれて搬送されたロール紙Rpは、制御部70の制御により切断モータが駆動されることで、切断部5により左右方向に切断される。これにより、排紙トレイ7に送られるロール紙Rpに後端が形成される。
ヘッド(本発明の「記録部」)6は、下面に形成された複数のノズル(不図示)と、ドライバIC(不図示)とを含む。ヘッド6は、給送ローラ2によって給送されて給送トレイ1から送り出され、搬送部4によって搬送される用紙Pに画像を記録する。制御部70の制御によりドライバICが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、搬送部4によって搬送される用紙Pがヘッド6の下面と対向する画像記録位置を通過するときに、用紙Pに対して画像が形成される。なお、ヘッド6は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。
排紙トレイ7は、筐体100a内においてヘッド6の前方であって、給送トレイ1の上方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体100aの前壁に形成された開口102を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。排紙トレイ7は、ヘッド6により画像が形成され、排紙ローラ対43により前方に搬送された用紙Pを受容する。
制御部70は、内部バス(不図示)を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ及びドライバICと接続されている。制御部70は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
(給送トレイ1の構成)
次に、図1~図6を参照しつつ、給送トレイ1の構成について説明する。以下の説明においては、筐体100aに装着された状態の給送トレイ1の姿勢をもとに、給送トレイ1の各部の方向を説明する。
給送トレイ1は、上述のように筐体100aに対して前後方向に挿抜可能に構成されている。給送トレイ1が筐体100a内の最も後方側(給送方向の下流側)にあるときの位置を内方位置とする。給送トレイ1が内方位置にあるとき、給送ローラ2によって用紙Pを給送して画像記録可能な状態となる。給送トレイ1が内方位置よりも前方側(給送方向の上流側)にあり、給送トレイ1の少なくとも一部分が筐体100aの外にあるときの位置を外方位置とする。また、本実施形態における給送トレイ1は、全体を筐体100aから抜き取ることが可能に構成されているが、給送トレイ1の一部(例えば、後端部)が筐体100a内にある状態までしか、給送トレイ1が筐体100aから抜き出せないように構成されていてもよい。この場合においても、筐体100aの外から給送トレイ1内にロール体Rやカット紙Kpを収容することが可能に構成されていることが望ましい。
給送トレイ1は、トレイ本体10を有している。トレイ本体10は、図2に示すように、底壁11と、底壁11の周端部に設けられた側壁12~15とを有しており、上方に開口した箱状に形成されている。
底壁11は、前後及び左右方向に延びている。底壁11の上面は、給送トレイ1の底面11aとなっている。また、底面11aは、図1に示すように、第1面11a1と、第2面11a2と、第3面11a3とを有する。第1面11a1、第2面11a2及び第3面11a3は、給送方向に沿って順に並んで配置されている。第1面11a1及び第3面11a3は、前後及び左右方向に延びる水平面である。第1面11a1は、第3面11a3よりも前方且つ下方に配置されている。また、第2面11a2は、第1面11a1と第3面11a3との間に配置され、両者を繋いでいる。第2面11a2は、後方に向かうに連れて上方に傾斜する傾斜面である。
また、底面11aには、複数のリブ11bが形成されている。複数のリブ11bは、図1に示すように、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを下方から支持する。複数のリブ11bは、前後方向に沿って延在し、第1面11a1の後端部から第2面11a2を経由して第3面11a3に亘って形成されている。また、複数のリブ11bは、左右方向に互いに離隔して配置されている。
給送トレイ1は、図2に示すように、一対の側壁12、13の内側に配置されており、左右方向に互いに離隔して配置された一対のサイドガイド80を有している。一対のサイドガイド80は、底面11aに沿って左右方向に移動可能に配置されている。一方のサイドガイド80と他方のサイドガイド80とは、例えば、互いに対向するラックと両ラックに噛み合うピニオンからなる公知の連動機構(不図示)により、互いに離接する方向に連動移動可能となっている。
側壁12、13は、図2に示すように、底壁11の左右の両端部から上方に延びている。また、側壁12、13は、底壁11の前端部から後端部まで前後方向に沿って延びている。つまり、側壁12,13は、給送トレイ1に収容されたロール体R及びカット紙Kpを左右方向に挟む位置に配置されている。
側壁14は、図2に示すように、底壁11の前方の端部から上方に延びている。側壁14は、底壁11の右端部から左端部まで左右方向に沿って延びている。
側壁15は、底壁11の後方の端部に2つ設けられている。2つの側壁15は、底壁11の後方の端部における左右方向の両端部にそれぞれ位置している。各側壁15は、底面11aの後端部に繋がっており且つその上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜するガイド壁面15aを有している。ガイド壁面15aは、左右方向において、各側壁15の内側端部に配置されている。2つのガイド壁面15aは、左右方向に沿って互いに離隔して配置されており、給送トレイ1が筐体100aに装着されたとき、左右方向に並んだ2つのガイド壁面15aの間に、分離壁3a(図1参照)が位置する。
第1収容部20は、ロール体Rを、中心軸Rxの軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。第1収容部20と第2収容部30とは、給送方向に沿って並んでいる。第1収容部20は、第2収容部30よりも給送方向の上流側に位置している。また、第1収容部20は、図1に示すように、ロール体Rを下方から支持する支持部29を有する。
支持部29は、2つのホルダ21、22と、2つのローラ23、24と、を有している。2つのホルダ21、22は、前後方向に互いに離隔して配置されている。ホルダ21は、ホルダ22よりも前方に位置している。2つのホルダ21,22は、いずれも左右方向に沿って延びている。
ローラ23は、左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能にホルダ21に取り付けられている。ローラ24は、左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能にホルダ22に取り付けられている。ローラ23,24は、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ23は、ローラ24よりも上方に位置している。2つのローラ23、24は、ロール体Rの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Rを下方から支持する。
ホルダ21は、図1に示すように、2つのローラ23,24によって支持されたロール体Rの前方側の外周面を覆っている。また、ホルダ21は、湾曲面21aを有している。湾曲面21aは、ホルダ21の上面21bの後端から前方側に湾曲して形成されている。また、湾曲面21aは、第1収容部20に収容可能な最大サイズのロール体Rを第1収容部20に収容した状態において、当該ロール体Rの前方側の外周面と離隔するように形成されている。より詳細には、湾曲面21aは、第1収容部20に収容された最大サイズのロール体Rの中心から湾曲面21aまでの距離のうち最も大きい距離が、当該中心からホルダ22の後述の湾曲面22aまでの距離のうち最も大きい距離よりも大きくなるように、形成されている。つまり、湾曲面21aは、湾曲面22aよりもロール体Rの外周面から大きく離れる部分を有している。
ホルダ22は、図1に示すように、2つのローラ23,24によって支持されたロール体Rの後方側の外周面(主にロール体Rの下部)を覆っている。また、ホルダ22は、湾曲面22aを有している。湾曲面22aは、ホルダ22の上端から下方に向かってロール体Rの外周面に沿って湾曲して形成されている。また、湾曲面22aは、第1収容部20に収容可能な最大サイズのロール体Rを第1収容部20に収容した状態において、当該ロール体Rの後方側の外周面と離隔するように形成されている。
ホルダ22は、図1に示すように、ホルダ22の下面と底面11aとの間に、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを通すための通路25が形成されるように、配置されている。第1収容部20に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpは、2つのホルダ21,22間から通路25に通され、底面11aに沿ってコロ18まで引き出される。
第2収容部30は、図1に示すように、積層状態の複数のカット紙Kpを下方から支持する支持板31を有する。支持板31は、前後及び左右方向に延びる板状部材であり、その上面が支持面31aとなっている。支持板31は、その前端部の一部がホルダ22の下部に差し込まれ、前後方向の中央部から後端部にかけて第3面11a3に形成された複数のリブ11b上に載置されている。また、支持板31は、ホルダ22に差し込まれた部分を支点として、支持板31の後端部が上下に揺動可能に構成されている。また、支持板31は、当該支点から後方に向けて、底面11aの後端部近傍まで延びている。
また、支持板31と底壁11は、図1に示すように、第1収容部20に収容されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを通すための給送経路27を画定している。つまり、支持板31は、ロール紙Rpが支持板31と底面11aとの間を通過可能なように、底面11aと対向して配置されている。なお、支持板31は、支持板31と底面11aとの間を通過するロール紙Rpのカールを規制する機能も有する。
底面11aに形成された複数のリブ11bは、給送経路27を通過するロール紙Rpを支持する。また、図2に示すように、底面11aの第3面11a3には、2つのコロ18が左右方向に沿って並んで配置されている。2つのコロ18は、底面11aの後端部近傍において、左右方向の中央部に配置されている。給送ローラ2を構成する2つのローラ2aは、2つのコロ18にそれぞれ接触可能である。
支持板31の後端部には、図2に示すように、切り欠き部32が形成されている。切り欠き部32は、支持板31の左右方向の中央部に配置されている。切り欠き部32は、コロ18に接触する位置からコロ18と離隔した位置に移動する給送ローラ2の移動軌跡上に位置している。2つのコロ18は、上面視で支持板31の切り欠き部32内に位置している。
給送トレイ1には、図3に示すように、一対の返戻ローラ61,62が左右方向に沿って互いに離隔して2対設けられている。各対の返戻ローラ61,62は、いずれも同じ構成であるため、一対の返戻ローラ61,62について説明する。
一対の返戻ローラ61,62は、図4に示すように、ホルダ22の下方部分に配置されている。一対の返戻ローラ61,62は、上下に並んで配置されている。返戻ローラ61(本発明の「一方のローラ」)は、図3及び図4に示すように、左右方向に延びる回転軸61aを中心に回転可能である。回転軸61aは、その両端が側壁12,13に回転可能に支持されている。返戻ローラ61は回転軸61aと共に回転する。返戻ローラ61の下部は、ホルダ22の下面よりも下方に配置され、通路25内に位置している。
返戻ローラ62(本発明の「第1ローラ」及び「下ローラ」)は、左右方向に延びる回転軸62aを中心に回転可能である。一対の返戻ローラ61,62のうち上方に位置する返戻ローラ61は、上述の回転機構8によって回転される駆動ローラである。一対の返戻ローラ61,62のうち下方に位置する返戻ローラ62は、返戻ローラ61に連れ回る従動ローラである。返戻ローラ62は、回転軸62aを介して移動機構9のホルダ91に回転可能に支持されている。
ここで、返戻ローラ61を回転させる回転機構8について説明する。回転機構8は、給送トレイ1の内方位置から外方位置への移動に連動して、返戻ローラ61を回転させるものである。また、回転機構8は、図3及び図5に示すように、ラックギヤ81、ピニオンギヤ82、及び、伝達ギヤ83を有している。
ラックギヤ81は、図5に示すように、筐体100aの開口101近傍であって、給送トレイ1の底壁11と対向する底面100a1の左端部に配置されている。ラックギヤ81は、前後方向に沿って延びており、多数の歯が設けられた面が上方を向いている。
ピニオンギヤ82は、図3に示すように、給送トレイ1の底壁11に形成された貫通孔11cに配置されている。貫通孔11cは、給送トレイ1が筐体100aに装着され内方位置にある状態において、底壁11のラックギヤ81と対向する位置に形成されている。また、ピニオンギヤ82は、左右方向に延びる回転軸82aを中心に回転可能である。回転軸82aは、その両端が底壁11に回転可能に支持されている。また、ピニオンギヤ82の下部は、貫通孔11cを介して底壁11よりも下方に配置されている。これにより、ピニオンギヤ82は、ラックギヤ81と対向している間、ラックギヤ81と噛み合う。
伝達ギヤ83は、回転軸61aを中心に回転可能に回転軸61aに支持されている。伝達ギヤ83は、ピニオンギヤ82と噛み合う位置に配置されている。また、伝達ギヤ83は、公知のワンウェイクラッチギヤであり、ピニオンギヤ82の回転により、一方向(図5中反時計回り)に回転したときたけ、その回転力を回転軸61aに伝達し返戻ローラ61を回転させる。
このような回転機構8の構成において、図5に示すように、給送トレイ1が内方位置から外方位置に向かって前方(図5中矢印方向)に移動すると、ラックギヤ81に噛み合ったピニオンギヤ82が時計回りに回転する。このとき、伝達ギヤ83が反時計回りに回転すると共に、その回転力を回転軸61aに伝達する。これにより、返戻ローラ61も反時計回りに回転し、ロール紙Rpをロール体Rに巻き戻る方向(給送方向と逆方向)に搬送する。
一方、給送トレイ1が外方位置から内方位置に向かって後方に移動すると、ラックギヤ81に噛み合ったピニオンギヤ82が反時計回りに回転する。このとき、伝達ギヤ83が時計回りに回転するが、その回転力は回転軸61aに伝達されない。つまり、伝達ギヤ83は回転軸61aに対して空転する。これにより、給送トレイ1が外方位置から内方位置に向かって移動する際は、返戻ローラ61は回転機構8により回転しない。
次に、返戻ローラ62を移動させる移動機構9について説明する。移動機構9も、図3に示すように、左右方向に沿って互いに離隔して2つ設けられている。2つの移動機構9は、いずれも同じ構成であるため、1つの移動機構9について説明する。
移動機構9は、給送トレイ1の内方位置と外方位置との間での移動に連動して、返戻ローラ62をニップ位置と解除位置との間で移動させる。本実施形態においては、解除位置は、返戻ローラ61と返戻ローラ62とが離隔する位置であるが、解除位置は、一対の返戻ローラ61,62によるニップ圧がニップ位置に比べて小さい位置であればよい。
移動機構9は、図3及び図4に示すように、返戻ローラ62を支持するホルダ91、移動部材92と、2つの付勢部材93を有している。ホルダ91は、給送トレイ1の底壁11に形成された貫通孔11dに配置されている。貫通孔11dは、返戻ローラ61と上下方向に沿って重なる位置に形成されている。また、ホルダ91は、図4に示すように、返戻ローラ62を回転可能に支持するホルダ本体91aと、ホルダ本体91aの後方端から後方に延びる延在部91bとを有している。ホルダ本体91aは、回転軸62aの両端部を支持している。また、ホルダ本体91aの外周面91a1は、移動部材92の上面92aと当接可能な円弧状に形成されている。延在部91bには、左右方向に延びる回転軸91cが形成されている。
ホルダ91は、回転軸91cを中心に回転可能である。回転軸91cは、図3に示すように、その両端が底壁11に回転可能に支持されている。これにより、ホルダ91は、図4に示すように、その外周面91a1が移動部材92と当接しているとき、返戻ローラ62が返戻ローラ61に接触するニップ位置となるように回動する。一方、ホルダ91は、その外周面91a1が移動部材92と当接していないとき、返戻ローラ62が返戻ローラ61から離隔した解除位置(図6(b)参照)となるように回動する。
移動部材92は、筐体100aの底面100a1に形成された凹部100a2に配置されている。凹部100a2は、上方に向かって開口しており、その開口形状は前後方向に長尺な矩形平面形状を有している。凹部100a2は、給送トレイ1が筐体100aに装着され内方位置にある状態において、底面100a1の返戻ローラ61と上下方向に沿って重なる領域及び当該領域よりも前方の領域に亘って形成されている。
移動部材92は、図4に示すように、前後方向(本発明の「移動方向」)に長尺な矩形平面形状を有する板状部材からなる。移動部材92の上面92aは、ホルダ91と当接する面であって、前後方向の中央に配置された平坦な中央面92a1と、2つの傾斜面92a2とを有している。2つの傾斜面92a2は、中央面92a1の前後方向の両端に接続されている。また、2つの傾斜面92a2は、中央面92a1に対してホルダ91から離れるように傾斜している。つまり、傾斜面92a2の前後方向の外側端が中央面92a1に接続された内側端よりも下方に位置している。また、傾斜面92a2は湾曲している。
移動部材92は、図4に示すように、前後方向の両端部よりも中央部分が下方に突出した突出部92bを有している。突出部92bの左右方向の両側面には、左右方向に突出した円柱状の回転軸92cがそれぞれ形成されている。回転軸92cは、移動部材92の前後方向の中央部に配置されている。また、回転軸92cは、凹部100a2を画定する壁面に形成された溝100a3内に配置され、筐体100aに支持されている。溝100a3は上下方向に延在している。これより、筐体100aは、移動部材92を上下方向に移動可能に支持する。また、突出部92bの前後方向の両端部には、付勢部材93の上端部をそれぞれ収容する2つの凹部92dが形成されている。本実施形態における付勢部材93は、コイルバネであるが、他の弾性部材でもよく、移動部材92をホルダ91に向かって付勢することが可能であれば、どのようなものであってもよい。
2つの付勢部材93は、前後方向において、回転軸92cを挟んで凹部100a2の底面に配置されている。そして、各付勢部材93の上端部は、凹部92d内に収容されている。これにより、回転軸92cが溝100a3内に配置された移動部材92は、2つの付勢部材93により、上方に付勢されつつ回転軸92cを中心に揺動可能に配置される。また、移動部材92は、回転軸92cが溝100a3内に配置されているため、上面92aが底面100a1よりも若干上方に飛び出した位置で、上方への飛び出し量が規定されている。
このような移動機構9の構成において、図6(a)に示すように、給送トレイ1が内方位置から外方位置に向かって前方に移動すると、移動部材92とホルダ91とが当接している間(移動部材92の前後方向の長さ分だけ移動する間)ホルダ91が返戻ローラ62をニップ位置に位置付ける。このように返戻ローラ62がニップ位置に位置付けられている間は、一対の返戻ローラ61,62によりロール紙Rpが挟持された状態となる。この後、給送トレイ1がさらに前方に移動することで、図6(b)に示すように、移動部材92とホルダ91との当接が解除される。これにより、ホルダ91が下方に回動する。ホルダ91は、この変位によって返戻ローラ62をニップ位置から解除位置に位置付ける。このとき、一対の返戻ローラ61,62によるロール紙Rpが挟持も解除される。なお、給送トレイ1が外方位置から内方位置に移動すると、移動部材92がホルダ91に当接し、ホルダ91が上方に回動する。そして、ホルダ91はこの変位によって返戻ローラ62を解除位置からニップ位置に位置付ける。
続いて、ロール紙Rpが切断部5で切断された状態で給送トレイ1が内方位置と外方位置との間を移動したときの動作について、図4、図6~図8を参照しつつ以下に説明する。
プリンタ100は、例えば、ロール紙Rpにヘッド6により画像を記録し、その画像を記録したロール紙Rpを排出するときに、切断部5でロール紙Rpを切断し排出する。このようにロール紙Rpを切断部5で切断して排出することで、図7に示すように、ロール紙Rpの先端が切断部5に位置する。この状態で、図8に示すように、給送トレイ1を内方位置から外方位置に移動させると、図示しない退避機構により、アーム2bが回動し、給送ローラ2がトレイ本体10と干渉しない退避位置に退避する。
また、このとき、回転機構8により、返戻ローラ61が所定回転数(例えば、数回転)だけ回転する。給送トレイ1が内方位置に配置されているときは、図4に示すように、移動機構9により、返戻ローラ62が解除位置からニップ位置に位置付けられている。また、移動機構9は、少なくとも回転機構8により返戻ローラ61が回転する間は、図6(a)に示すように、返戻ローラ62を解除位置からニップ位置に位置付ける。これにより、回転機構8により回転する返戻ローラ61の回転によって、2対の返戻ローラ61,62によって挟持されたロール紙Rpがロール体Rに巻き戻す方向(給送方向とは逆方向)に搬送される。この結果、ロール紙Rpの先端が給送トレイ1内に配置される。より詳細には、回転機構8は、給送トレイ1を内方位置から外方位置へ移動させたときのロール紙Rpの先端が側壁15(又は分離壁3a)の上下方向の中央付近の高さ位置に配置されるまで、ロール紙Rpが搬送されるように、返戻ローラ61を回転させる。なお、回転機構8による返戻ローラ61の回転駆動は、給送トレイ1が内方位置から外方位置に移動する際に、側壁15が給送ローラ2と上下方向に沿って重なるまでに終了する。つまり、ラックギヤ81の前後方向の長さは、給送トレイ1が内方位置から外方位置に移動する際に、側壁15が給送ローラ2と上下方向に沿って重なる位置まで移動するまでの距離よりも短い。
このようにロール紙Rpがロール体Rに巻き戻す方向に搬送されても、湾曲面21aがロール体Rの外周面よりも大きく離れて形成されているため、図8に示すように、ロール体Rと湾曲面21aとの間に、その巻き戻されたロール紙Rpを収容可能となる。仮に、湾曲面21aがロール体Rの外周面に沿って形成され、湾曲面22aのように湾曲面21aとロール体Rとが近接して配置された構成であると、巻き戻されたロール紙Rpはロール体Rの上方部分に大きく飛び出すように配置されやすくなる。つまり、巻き戻されたロール紙Rpが第1収容部20の上方に飛び出しやすくなる。ロール紙Rpが第1収容部20の上方に飛び出すと、その飛び出したロール紙Rpと筐体100aの開口101と接触することがある。しかしながら、本実施形態においては、湾曲面21aによってロール紙Rpの上方への飛び出しが抑制されるため、ロール紙Rpと筐体100aの開口101と接触するのを抑制することができる。
そして、給送トレイ1が内方位置から外方位置に移動し、図6(b)に示すように、ホルダ91が移動部材92と当接しなくなると、ホルダ91が下方に回動し、返戻ローラ62をニップ位置から解除位置に位置付ける。これにより、通路25内のロール紙Rpと返戻ローラ62とが離隔し、通路25内において、ロール紙Rpがリブ11b上に載置される。
そして、給送トレイ1が外方位置から内方位置に移動されると、移動機構9により、返戻ローラ62が解除位置からニップ位置に位置付けられる。つまり、ロール紙Rpは、図4に示すように、通路25内において、底面11aから上方に離れるように持ち上げられる。これにより、ロール紙Rpの通路25内での位置と給送経路27における位置とが給送方向に沿って一直線状となるように、ロール紙Rpが配置される。この結果、ロール紙Rpの搬送時における搬送抵抗が小さくなる。なお、回転機構8は、給送トレイ1が外方位置から内方位置に移動するときに、返戻ローラ61に回転力を付与しない。また、給送トレイ1が外方位置から内方位置に移動されると、図7に示すように、アーム2bが回動し、給送ローラ2がコロ18との間でロール紙Rpを挟持する位置に配置される。これにより、給送ローラ2がコロ18と共にロール紙Rpを挟持し、ロール紙Rpを給送可能となる。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ100によると、給送トレイ1を内方位置から外方位置へ移動させる際に、返戻ローラ61(一方のローラ)を回転させてロール紙Rpをロール体Rに巻き戻すことができる。このため、給送トレイ1を内方位置と外方位置との間を移動させるときに、ロール紙Rpの先端が筐体100aや給送ローラ2などに接触しにくくなり、折れ曲がりにくくなる。したがって、筐体100aに対する給送トレイ1の移動動作によりロール紙Rpの給送不良が生じるのを抑制することが可能となる。また、移動部材92が付勢部材93によってホルダ91に近づくように付勢されているため、移動部材92との当接によりホルダ91がニップ位置に安定して位置付けられる。このため、ロール紙Rpを安定して巻き戻すことができる。
移動機構9は、給送トレイ1が内方位置に位置するときに、返戻ローラ62(第1ローラ)をニップ位置に位置付ける。これにより、給送トレイ1が内方位置にあるときに、ロール紙Rpをニップすることが可能となる。このため、ロール紙Rpにバックテンションを付与することが可能となる。したがって、ロール紙Rpを切断部5で切断する際に、ロール紙Rpが搬送方向に沿った両側から引っ張れた状態となるため、ロール紙Rpが撓みにくくなり、切断部5でのロール紙Rpの切断がしやすくなる。
移動機構9は、給送トレイ1が外方位置に位置するときに、返戻ローラ62を解除位置に位置付ける。これにより、給送トレイ1が外方位置にあるときに、ロール紙Rpのニップを解除することが可能となる。このため、ロール体Rの交換などがしやすくなる。
移動機構9が一対の返戻ローラ61,62のうちの下方にある返戻ローラ62を移動させる。これにより、上方の返戻ローラ61を移動させるときの移動機構の構成よりも、移動機構9の構成を比較的簡単にすることが可能となる。
移動部材92は、前後方向(移動方向)に沿って延在し、前後方向の中央部に形成された回転軸92cを介して筐体100aに支持されている。このように移動部材92の支持位置が前後方向の中央であるため、前後方向の端部で筐体100aに支持されるときよりも、給送トレイ1が内方位置から外方位置に移動する際に、移動部材92がホルダ91に安定して当接する。このため、移動部材92との当接によりホルダ91がニップ位置により安定して位置付けられる。
また、移動部材92が、2つの付勢部材93によって付勢され、筐体100aに揺動可能に支持されている。これにより、移動部材92との当接によりホルダ91がニップ位置により一層安定して位置付けられる。
また、移動部材92は、ホルダ91と当接する上面92a面であって、中央面92a1と、2つの傾斜面92a2とを有している。これにより、給送トレイ1を内方位置と外方位置との間を移動させる際に、移動部材92とホルダ91をスムーズに当接させることが可能となる。
また、回転機構8は、給送トレイ1を内方位置から外方位置へ移動させたときのロール紙Rpの先端が、給送トレイ1の側壁15(本発明の「先端部」)の上端よりも下方に配置されるように、返戻ローラ61を回転させる。これにより、給送トレイ1を内方位置と外方位置との間を移動させるときに、ロール紙Rpの先端が筐体100aや給送ローラ2などにより一層接触しにくくなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、回転機構8は、返戻ローラ62を回転させてもよい。また、回転機構8は、給送トレイ1を内方位置から外方位置へ移動させるときに、ロール紙Rpの先端が少しでもロール体Rに近づくように、返戻ローラ61を回転させておればよい。これにより、上述と同様に、筐体100aに対する給送トレイ1の移動動作によりロール紙Rpの給送不良が生じるのを抑制することが可能となる。
また、移動機構9は、返戻ローラ61をニップ位置と解除位置との間で移動させてもよい。また、一対の返戻ローラ61,62は、上下方向と交差する方向に並んで配置されていてもよい。また、移動機構9は、給送トレイ1が内方位置にあるときに、返戻ローラ62を解除位置に位置付けていてもよい。また、移動機構9は、給送トレイ1が外方位置にあるときに、返戻ローラ62をニップ位置に位置付けていてもよい。また、一対の返戻ローラ61,62は、1対又は3対以上設けられていてもよい。この場合、移動機構9も一対の返戻ローラ61,62に対応して、1又は3以上設けられていてもよい。
また、移動部材92は、前後方向の一端部で筐体100aに回動可能に支持されていてもよい。また、移動部材92の上面92aは、その全体が平面であってもよいし、湾曲した面であってもよく、特に限定するものではない。また、付勢部材93は、1又は3以上設けられていてもよい。
また、上述の実施形態においては、切断部5が固定刃5aを有しているが、固定刃5aに代えて回転刃5bと共に左右方向に移動可能な回転刃が設けられていてもよい。なお、回転刃は回転しない刃であってもよい。
本発明は、ロール体Rを収容可能な給送トレイを備えた画像記録装置全般に適用され得る。つまり、給送トレイ1にカット紙Kpが収容不可能であってもよい。また、例えば、本発明は、ノズルからインクを吐出するヘッドを記録部として備えるインクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式や、LEDで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるLED式の記録部を備える電子写真プリンタに適用することもできる。また、シート状媒体は紙に限定されず、シート状であれば、布や、フィルム等の樹脂材料などであってもよい。
1 給送トレイ
2 給送ローラ
5 切断部
6 ヘッド(記録部)
8 回転機構
9 移動機構
61 返戻ローラ(一方のローラ)
62 返戻ローラ(第1ローラ、下ローラ)
91 ホルダ
92 移動部材
92a 上面
92a1 中央面
92a2 傾斜面
93 付勢部材
100 プリンタ(画像記録装置)
100a 筐体
R ロール体
Rp ロール紙(シート状媒体)

Claims (8)

  1. 筐体と、
    シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能であり、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体をニップするための一対のローラを有する給送トレイであって、前記筐体内の内方位置と前記筐体外の外方位置との間を移動可能な前記給送トレイと、
    前記給送トレイに収容されるシート状媒体を給送する給送ローラと、
    前記給送ローラによって給送されたシート状媒体に画像を記録する記録部と、
    前記給送トレイの前記内方位置と前記外方位置との間での移動に連動して、前記一対のローラのうちの第1ローラを、ニップ位置と、前記一対のローラによるニップ圧が前記ニップ位置に比べて小さい解除位置と、の間で移動させる移動機構と、
    前記移動機構が前記第1ローラを前記ニップ位置に位置付けている間であって、前記給送トレイの前記内方位置から前記外方位置への移動に連動して、前記ロール体に巻き戻す方向にシート状媒体を搬送するように、前記一対のローラのうちの一方を回転させる回転機構と、を備えており、
    前記移動機構は、
    前記給送トレイに設けられ、前記第1ローラが前記ニップ位置と前記解除位置との間で移動可能に前記第1ローラを支持するホルダと、
    前記筐体に設けられ、前記ホルダに当接可能であり、前記給送トレイが前記内方位置と前記外方位置との間を移動する際の移動方向と交差する方向に移動可能に支持された移動部材と、
    前記筐体に設けられ、前記ホルダに当接した前記移動部材が前記ホルダに近づくように当該移動部材を付勢する付勢部材と、を有しており、
    前記ホルダは、前記給送トレイが前記内方位置から前記外方位置へと移動するときに前記移動部材と当接することで変位することによって、前記第1ローラを前記解除位置から前記ニップ位置に位置付けることを特徴とする画像記録装置。
  2. シート状媒体を切断する切断部を、さらに備えており、
    前記移動機構は、前記給送トレイが前記内方位置に位置するときに、前記第1ローラを前記ニップ位置とすることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記移動機構は、前記給送トレイが前記外方位置に位置するときに、前記第1ローラを前記解除位置とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記一対のローラは上下に並んで配置されており、
    前記第1ローラは、前記一対のローラのうち下方に位置する下ローラであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記移動部材は、前記移動方向に沿って延在し、前記移動方向の中央部で前記筐体に支持されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記付勢部材は、前記移動部材の前記移動方向の両端部を付勢するように複数設けられており、
    前記移動部材は、前記筐体に揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記移動部材は、前記ホルダと当接する面であって、前記移動方向の中央に配置された平坦な中央面と、前記中央面の前記移動方向の両端に接続され、前記中央面に対して前記ホルダから離れるように傾斜する2つの傾斜面とを有していることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記回転機構は、前記給送トレイを前記内方位置から前記外方位置へ移動させたときのシート状媒体の先端が、前記給送トレイを前記外方位置から前記内方位置へと移動させるときの前記給送トレイの先端部の上端よりも下方に配置されるように、前記一対のローラのうちの一方を回転させることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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