JP2023124551A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】最大収容数が互いに異なる2つのトレイに対して重送抑制機構を設けた場合に生じ得る種々の問題を抑制する。【解決手段】プリンタ1は、給紙トレイ10,20と、給紙トレイ10,20に対して設けられた分離部材71,72とを有する。給紙トレイ10,20は、プリンタ1の筐体に対して前後方向D1に移動可能であり、筐体に装着される装着位置と、筐体から前方に引き出された引出位置とを取り得る。分離部材72の斜め方向D3の長さL2は分離部材71の斜め方向D3の長さL1よりも長い。給紙トレイ20に対してストッパ92が設けられている。ストッパ92は、搬送経路Tに進出する進出位置と、搬送経路Tから退避する退避位置とを取り得るように構成されており、給紙トレイ20が引出位置から装着位置へ移動するときに、進出位置(搬送経路Tに進出する)から退避位置に移動する。給紙トレイ10に対してストッパは設けられていない。【選択図】図2
Description
本発明は、2つのトレイを備えた画像記録装置に関する。
特許文献1には、第1給紙トレイ(第1トレイ)及び第2給紙トレイ(第2トレイ)を備えたプリンタ(画像記録装置)が示されている。
特許文献2には、案内部材(分離部材)の底部にストッパー部材(ストッパ)が設けられた記録装置(画像記録装置)が示されている。ストッパー部材は、トレイに収容された媒体の先端と当接して媒体の移動を規制する規制状態と、規制状態が解除され、トレイに収容された媒体が案内部材の案内斜面に沿って搬送方向下流側へ進行が可能となる規制解除状態とに切換え可能である。
分離部材やストッパにより、重送(複数の媒体が重なった状態で搬送される現象)を抑制できる。しかしながら、第1トレイ及び第2トレイを備えた画像記録装置において、第1トレイと第2トレイとでシート状媒体の最大収容数を互いに異ならせると、種々の問題が生じ得る。例えば、第1トレイ及び第2トレイのうち最大収容数が少ないトレイにおいて、重送抑制機構(分離部材やストッパ)の構成が過剰になり、コストアップや給送機能の低下が生じ得る。また、第1トレイ及び第2トレイのうち最大収容数が多いトレイにおいて、重送抑制機構の構成が不十分になり、重送抑制機能が低下し得る。
本発明の目的は、最大収容数が互いに異なる2つのトレイに対して重送抑制機構を設けた場合に生じ得る種々の問題を抑制することができる画像記録装置を提供することにある。
本発明の第1観点によると、筐体と、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイであって、前記筐体に対して第1方向に移動可能であり、前記筐体に装着される装着位置と、前記装着位置よりも前記第1方向の上流側の引出位置とを取り得るトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、前記分離部材に沿ったシート状媒体の搬送経路に進出する進出位置、及び、前記搬送経路から退避する退避位置を取り得るストッパであって、前記トレイが前記引出位置から前記装着位置へ移動するときに前記進出位置から前記退避位置に移動するストッパと、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記ストッパは、前記第1トレイ及び前記第2トレイの少なくとも一方に対して設けられ、前記第2トレイに対応する前記ストッパの数が前記第1トレイに対応する前記ストッパの数よりも多いことを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第2観点によると、筐体と、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイであって、前記筐体に対して第1方向に移動可能であり、前記筐体に装着される装着位置と、前記装着位置よりも前記第1方向の上流側の引出位置とを取り得るトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、前記分離部材に沿ったシート状媒体の搬送経路に進出する進出位置、及び、前記搬送経路から退避する退避位置を取り得るストッパであって、前記トレイが前記引出位置から前記装着位置へ移動するときに前記進出位置から前記退避位置に移動するストッパと、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記ストッパは、前記第1トレイに対応する第1ストッパ、及び、前記第2トレイに対応する第2ストッパを含み、前記第2ストッパの前記進出位置における前記搬送経路への進出量が前記第1ストッパの前記進出量よりも大きいことを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第3観点によると、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記第1分離部材は、固定されており、前記第2分離部材は、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であることを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第4観点によると、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記第1分離部材は、前記第1方向にスライド可能であり、前記第1給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動するようにスライドし、前記第2分離部材は、前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する第4方向に沿った回動軸が設けられた一端と、前記一端と反対側の他端とを有し、前記回動軸を中心として回動可能であり、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第2付勢部材の付勢力に抗して前記他端が前記第1方向の下流側に移動するように前記回動軸を中心として回動することを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第5観点によると、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記第1分離部材は、前記第1給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であり、前記第2分離部材は、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第2付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であり、前記第2付勢部材の付勢力が前記第1付勢部材の付勢力よりも大きいことを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第6観点によると、複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、前記分離部材のシート状媒体が接触する表面における、前記第3方向に延びる領域に設けられた、前記第3方向に沿って繰り返す凹凸からなる凹凸部と、を備え、前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、前記凹凸部は、前記第1分離部材及び前記第2分離部材の少なくとも一方に対して設けられ、前記第2分離部材に対応する前記凹凸部の数が前記第1分離部材に対応する前記凹凸部の数よりも多いことを特徴とする画像記録装置が提供される。
本発明の第1観点によれば、第2分離部材の方が第1分離部材よりも第3方向の長さが長いため、第2トレイの方が第1トレイよりも最大収容数が多い構成となる。当該構成の下、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、ストッパの数を少なくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、ストッパの数を多くすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
本発明の第2観点によれば、第2分離部材の方が第1分離部材よりも第3方向の長さが長いため、第2トレイの方が第1トレイよりも最大収容数が多い構成となる。当該構成の下、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、ストッパの進出量を小さくすることで、給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、ストッパの進出量を大きくすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
本発明の第3観点によれば、分離部材が固定された構成では、シート状媒体の収容数の大小に関わらず、分離部材がシート状媒体に付与する抵抗が一定となる。この場合、例えば、トレイに最大数の約半分のシート状媒体が収容されたときは、重なった状態で搬送された複数のシート状媒体が上記抵抗によって分離し、重送を抑制できたとしても、トレイに最大数のシート状媒体が収容されたときや最小数のシート状媒体が収容されたときは、重なった状態で搬送された複数のシート状媒体が上記抵抗によって分離せず、重送を抑制できないという問題が生じ得る。一方、分離部材が付勢力に抗して移動する構成では、シート状媒体の収容数の大小に応じてシート状媒体に付与する抵抗が変化し、当該抵抗によって重送を抑制できる。そこで、本発明の第3観点では、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、分離部材が固定された構成とすることで、機構の複雑化を回避し、コストアップを抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、分離部材が移動する構成とすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
本発明の第4観点では、トレイに最大数のシート状媒体が収容された状態から最小数のシート状媒体が収容された状態になるまでの過程で、分離部材に作用するシート状媒体からの力の第2方向の位置が変化する場合を想定する。この場合に、分離部材がスライドする構成では、最大収容数が多いと、トレイに最大数のシート状媒体が収容された状態から最小数のシート状媒体が収容された状態になるまでの過程で、上記力の第2方向の位置の変化が大きくなるため、重送を抑制できないという問題が生じ得る。例えば、トレイに最大数の約半分のシート状媒体が収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドし、重送を抑制できたとしても、トレイに最大数のシート状媒体が収容されたときや最小数のシート状媒体が収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドせず、或いは、分離部材が上記力によってスライドしてもスライド量が小さく、重送を抑制できないという問題が生じ得る。一方、分離部材が回動する構成では、上記力が第2方向に変化しても、分離部材が回動し、重送を抑制できる。そこで、本構成では、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、分離部材がスライドする構成とすることで、機構の複雑化を回避し、コストアップを抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、分離部材を回動する構成とすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
本発明の第5観点によれば、第2分離部材の方が第1分離部材よりも第3方向の長さが長いため、第2トレイの方が第1トレイよりも最大収容数が多い構成となる。当該構成の下、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、付勢部材の付勢力を小さくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、付勢部材の付勢力を大きくすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
本発明の第6観点によれば、第2分離部材の方が第1分離部材よりも第3方向の長さが長いため、第2トレイの方が第1トレイよりも最大収容数が多い構成となる。当該構成の下、最大収容数が少ないトレイ(第1トレイ)において、凹凸部の数を少なくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(第2トレイ)において、凹凸部の数を多くすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るプリンタ1(画像記録装置)は、図1に示すように、筐体1aと、筐体1aに対して着脱可能な給紙トレイ10,20と、排紙トレイ30とを備えている。給紙トレイ10が本発明の「第1トレイ」に該当し、給紙トレイ20が本発明の「第2トレイ」に該当する。
本発明の第1実施形態に係るプリンタ1(画像記録装置)は、図1に示すように、筐体1aと、筐体1aに対して着脱可能な給紙トレイ10,20と、排紙トレイ30とを備えている。給紙トレイ10が本発明の「第1トレイ」に該当し、給紙トレイ20が本発明の「第2トレイ」に該当する。
給紙トレイ10,20は、上方に開口した箱形状を有し、筐体1aに対して前後方向D1(第1方向)に移動可能である。給紙トレイ10,20は、筐体1aに対して前方(前後方向D1の上流側)に移動されることで筐体1aから引き出され、筐体1aに対して後方(前後方向D1の下流側)に移動されることで筐体1aに装着される。給紙トレイ10,20は、筐体1aに装着される装着位置(図1参照)と、装着位置よりも前方(前後方向D1の上流側)の引出位置(図示略)とを取り得る。給紙トレイ10,20が装着位置にあるとき、給紙トレイ20は、給紙トレイ10と上下方向D3(第2方向)に重なり、給紙トレイ10の下方に配置されている。
給紙トレイ10,20及び排紙トレイ30の幅(左右方向D4(第4方向)の長さ)は、互いに略同じである。給紙トレイ20の高さ(上下方向D2の長さ)は、給紙トレイ10の高さよりも大きい。
プリンタ1は、さらに、図2及び図3に示すように、搬送機構3と、ヘッド5と、制御部100とを備えている。搬送機構3のうち後述のローラ51,52を除く要素と、ヘッド5と、制御部100とは、筐体1aに支持されている。
搬送機構3は、給紙トレイ10,20から選択的に用紙Pを搬送するように構成されており、ローラ51,52と、ローラ13,23及びアーム14,24と、ローラ対3a~3cと、分離部材71,72と、一対のガイド部材80と、上記各ローラを駆動するための搬送モータ(図示略)とを含む。給紙トレイ10,20内の用紙Pは、いずれも、搬送機構3により、一対のガイド部材80の間を通り、ヘッド5の下方を通って排紙トレイ30へと向かう、搬送経路Tに沿って搬送される。
搬送機構3のうち、ローラ13及びアーム14は、給紙トレイ10に収容される用紙Pを給送可能な給送機構41を構成する。搬送機構3のうち、ローラ51,52、ローラ23及びアーム24は、給紙トレイ20に収容される用紙Pを給送可能な給送機構42を構成する。給送機構41が本発明の「第1給送機構」に該当し、給送機構42が本発明の「第2給送機構」に該当する。
なお、用紙Pは、後述するロール紙Rから巻き解かれた用紙P、及び、カット紙Pcを総称したものであり、本発明の「シート状媒体」に該当する。カット紙Pcは、ロール紙Rを構成する用紙Pよりも搬送経路Tに沿った長さが短い用紙Pをいう。
給紙トレイ10は、複数のカット紙Pc(図3参照)を上下方向D2に積層した状態で収容可能なカット紙収容部12を含む。カット紙収容部12に収容されるカット紙Pcは、給紙トレイ10の底板19に沿って配置された支持板61の上面61a(本発明の「支持面」に該当する。)に支持される。
ローラ13(本発明の「第1ローラ」に該当する。)は、アーム14(本発明の「第1アーム」に該当する。)の一端14aに支持されており、左右方向D4に沿った軸13xを中心として回転可能である。アーム14の他端14bは、左右方向D4に沿った軸14xを介して、筐体1a(図1参照)に支持されている。アーム14は、他端14bを支点として、軸14xを中心として回動可能である(図2及び図3参照)。
給紙トレイ10が筐体1aに装着された状態において、カット紙収容部12にカット紙Pcが収容されていないとき、ローラ13は、支持板61の上面61aに接触する(図2参照)。給紙トレイ10が筐体1aに装着された状態において、カット紙収容部12にカット紙Pcが収容されているとき、ローラ13は、カット紙収容部12に収容されたカット紙Pcのうち最上層のカット紙と接触する(図3参照)。このとき、制御部100の制御により搬送モータが駆動し、ローラ13が回転することで、カット紙Pcが前後方向D1の前(上流側)から後(下流側)に向けて給送される。
給紙トレイ10からローラ13により給送されたカット紙Pcは、分離部材71と接触し、分離部材71に沿って移動して、一対のガイド部材80の間へと案内される。
分離部材71(本発明の「第1分離部材」に該当する。)は、ローラ13に対して後方(前後方向D1の下流側)に配置されている。分離部材71は、前後方向D1及び上下方向D2の双方と交差する斜め方向D3(第3方向)に延びている。換言すると、分離部材71は、後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜している。分離部材71における搬送経路Tを画定する表面(即ち、用紙Pが接触する表面)には、斜め方向D3に沿って繰り返す細かい凹凸からなる凹凸部71pが設けられている。凹凸部71pにより、重送(複数のカット紙Pcが重なった状態で搬送される現象)が抑制される。即ち、分離部材71は、ローラ13と接触するカット紙Pcとそれ以外のカット紙Pcとを分離する機能を有する。
凹凸部71pは、後述する分離部材72の表面に設けられた凹凸部72p(図4参照)と同様、分離部材71の表面における斜め方向D3に延びる領域に設けられている。ただし、分離部材72には2つの凹凸部72pが設けられているのに対し、分離部材71には1つの凹凸部71pが設けられている。また、凹凸部71pは金属からなるのに対し、凹凸部72pは樹脂からなる。即ち、凹凸部71pは金属からなる凸部を有するのに対し、凹凸部72pは、樹脂からなる凸部を有し、金属からなる凸部を有さない。
給紙トレイ20は、ロール紙R(図2参照)を収容可能なロール紙収容部21と、複数のカット紙Pc(図3参照)を上下方向D2に積層した状態で収容可能なカット紙収容部22とを含む。カット紙収容部22に収容されるカット紙Pcは、給紙トレイ20の底板29に沿って配置された支持板62の上面62a(本発明の「支持面」に該当する。)に支持される。
給紙トレイ20において、ロール紙Rを使用する場合はカット紙収容部22からカット紙Pcが取り除かれ(図2参照)、カット紙Pcを使用する場合はロール紙収容部21からロール紙Rが取り除かれる(図3参照)。カット紙収容部22は、ロール紙収容部21の後方の空間である。
カット紙収容部22に収容可能なカット紙Pcの枚数は、カット紙収容部12に収容可能なカット紙Pcの枚数よりも多い。
ローラ23(本発明の「第2ローラ」に該当する。)は、アーム24(本発明の「第2アーム」に該当する。)の一端24aに支持されており、左右方向D4に沿った軸23xを中心として回転可能である。アーム24の他端24bは、左右方向D4に沿った軸24xを介して、筐体1a(図1参照)に支持されている。アーム24は、他端24bと支点として、軸24xを中心として回動可能である(図2及び図3参照)。
ここで、アーム24の長さ(他端24bから一端24aまでの長さ)は、アーム14の長さ(他端14bから一端14aまでの長さ)よりも長く、アーム24の他端24bからローラ23が用紙Pと接触する位置までの長さA2は、アーム14の他端14bからローラ13が用紙Pと接触する位置までの長さA1よりも長い(図2参照)。
給紙トレイ20が筐体1aに装着された状態において、カット紙収容部22にカット紙Pcが収容されていないとき、ローラ23は、支持板62の上面62aに接触する(図2参照)。給紙トレイ20が筐体1aに装着された状態において、カット紙収容部22にカット紙Pcが収容されているとき、ローラ23は、カット紙収容部22に収容されたカット紙Pcのうち最上層のカット紙と接触する(図3参照)。このとき、制御部100の制御により搬送モータが駆動し、ローラ23が回転することで、カット紙Pcが前後方向D1の前(上流側)から後(下流側)に向けて給送される。
ロール紙Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に長尺の用紙Pがロール状に巻回されたものであり、本発明の「ロール体」に該当する。ロール紙Rは、その回転軸Rx(芯部材Rcの中心軸)が左右方向D4に沿った状態で、ロール紙収容部21に収容される。
ロール紙収容部21の底部に、ローラ51,52が配置されている。ローラ51,52は、左右方向D4に沿った軸を中心として回転可能である。ロール紙Rは、ロール紙収容部21に収容されたとき、その下側部分の外周面がローラ51,52に支持される。ロール紙Rをセットする際には、ロール紙Rを手動で図2の矢印方向Qに回転させ、ロール紙Rから用紙Pを巻き解く。そして用紙Pを支持板61の下面と底板29の上面との隙間に通し、用紙Pの先端をローラ23とコロ25との間に挟持させる。この状態で、制御部100の制御により搬送モータが駆動し、ローラ51,52,23が回転することで、ロール紙Rから巻き解かれた用紙Pが前後方向D1の前(上流側)から後(下流側)に向けて給送される。
給紙トレイ20からローラ23により給送された用紙P(ロール紙収容部21に収容されたロール紙Rから巻き解かれた用紙P、又は、カット紙収容部22に収容されたカット紙Pc)は、分離部材72と接触し、分離部材72に沿って移動して、ローラ対3aへと案内される。
分離部材72(本発明の「第2分離部材」に該当する。)は、ローラ23に対して後方(前後方向D1の下流側)に配置されている。分離部材72は、分離部材71と同様、斜め方向D3に延びている。換言すると、分離部材72は、後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜している。分離部材72における搬送経路Tを画定する表面(即ち、用紙Pが接触する表面)には、斜め方向D3に沿って繰り返す細かい凹凸からなる凹凸部72pが設けられている。凹凸部72pにより、重送(複数のカット紙Pcが重なった状態で搬送される現象)が抑制される。即ち、分離部材72は、ローラ23と接触するカット紙Pcとそれ以外のカット紙Pcとを分離する機能を有する。
分離部材72の斜め方向D3の長さL2は、分離部材71の斜め方向D3の長さL1よりも長い(図2参照)。また、分離部材71が固定されているのに対し、分離部材72は回動可能となっている。具体的には、分離部材72は、下端72a(一端)に設けられた左右方向D4に沿った回動軸72xを中心として、回動可能である。分離部材72における上端72bの裏面(表面と反対側の面)に、コイルばねS2(本発明の「付勢部材」に該当する。)が設けられている。分離部材72は、給送機構42によって給送される用紙Pと接触することで、コイルばねS2の付勢力に抗して上端72bが後方(前後方向D1の下流側)に移動するように回動軸72xを中心として回動する。
給紙トレイ20に対して、ストッパ92が設けられている。ストッパ92は、分離部材72と共に筐体1a(図1参照)に支持されている。ストッパ92は、回動軸72xを中心として回動可能であり、給紙トレイ20の筐体1aに対する着脱に応じて、搬送経路Tに進出する進出位置(図2に実線で示す位置)と、搬送経路Tから退避する退避位置(図2に破線で示す位置)とを取り得る。具体的には、ストッパ92は、給紙トレイ20が筐体1aから引き出されているとき(即ち、給紙トレイ20が引出位置にあるとき)、進出位置にある。そして、給紙トレイ20が引出位置から装着位置(図1~図3参照)へ移動するときに、進出位置から退避位置に移動する。その後、画像記録時に搬送機構3により用紙Pが搬送される際、ストッパ92は退避位置に保持される。
ストッパ92がないと、給紙トレイ20が装着位置に至って停止したときに、給紙トレイ20内のカット紙Pc(図3参照)が、慣性によって後方に移動し、分離部材72に乗り上がった状態になり得る。この状態でカット紙Pcが搬送されると、分離部材72による分離機能が適切に機能せず、重送が生じ得る。これに対し、本実施形態では、ストッパ92を設けたことで、慣性によって後方に移動するカット紙Pcがストッパ92に接触し、カット紙Pcが分離部材72に乗り上がること(ひいては、重送)を抑制できる。
ストッパ92は、図4に示すように、2つ設けられている。2つのストッパ92は、左右方向D4における分離部材72の中心を通る仮想直線Aに対して対称に配置され、凹凸部72pを左右方向D4に挟んでいる。凹凸部72pは、仮想直線A近傍に配置されている。
給紙トレイ10に対して、ストッパは設けられていない。
図5及び図6に示すように、給紙トレイ20の後端の開口部V2は、給紙トレイ10の後端の開口部V1よりも、幅(左右方向D4の長さ)が大きい。開口部V1は、給紙トレイ10が装着位置にあるときに分離部材71が配置される空間であり、給紙トレイ10の後板18と底板19とで画定される。開口部V2は、給紙トレイ20が装着位置にあるときに分離部材72が配置される空間であり、給紙トレイ20の後板28と底板29とで画定される。最大収容数の多い給紙トレイ20において開口部V2の幅を大きくしたことで、給紙トレイ20の後方からカット紙収容部12内に大量のカット紙Pcを入れる作業を容易に行うことができる。
ヘッド5(本発明の「記録部」に該当する。)は、下面に形成された複数のノズル(図示略)と、ドライバICとを含む。搬送機構3によって搬送された用紙Pがヘッド5の下面と対向する位置を通過するときに、制御部100の制御によりドライバICが駆動されることで、ノズルからインクが吐出され、用紙Pにインクが着弾し、用紙Pに画像が記録される。なお、ヘッド5は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向D4に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。
制御部100は、内部バス(図示略)を介して、搬送モータ及びドライバICと接続されている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、分離部材72の方が分離部材72よりも斜め方向D3の長さが長いため、給紙トレイ20の方が給紙トレイ10よりも最大収容数が多い構成となる(図2及び図3参照)。当該構成の下、給紙トレイ20に対応するストッパ92の数(2つ)が、給紙トレイ10に対応するストッパの数(ゼロ)よりも多い(図2~図4参照)。この場合、最大収容数が少ないトレイ(給紙トレイ10)において、ストッパの数を少なくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、ストッパ92の数を多くすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
ストッパは、給紙トレイ10に対して設けられていない(図2及び図3参照)。この場合、コストアップをより確実に抑制できる。
給紙トレイ20に対応するストッパ92は、左右方向D4における分離部材72の中心を通る仮想直線Aに対して対称に配置されている(図4参照)。この場合、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において重送抑制機能の低下をより確実に抑制できる。
分離部材71は固定されているのに対し、分離部材72は、給送機構42によって給送される用紙Pと接触することで、コイルばねS2の付勢力に抗して上端72bが後方(前後方向D1の下流側)に移動可能である(図2及び図3参照)。分離部材が固定された構成では、カット紙Pcの収容数の大小に関わらず、分離部材がカット紙Pcに付与する抵抗が一定となる。この場合、例えば、給紙トレイに最大数の約半分のカット紙Pcが収容されたときは、重なった状態で搬送された複数のカット紙Pcが上記抵抗によって分離し、重送を抑制できたとしても、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容されたときや最小数に近い枚数のカット紙Pcが収容されたときは、重なった状態で搬送された複数のカット紙Pcが上記抵抗によって分離せず、重送を抑制できないという問題が生じ得る。一方、分離部材が付勢力に抗して移動する構成では、カット紙Pcの収容数の大小に応じて分離部材がカット紙Pcに付与する抵抗が変化し、当該抵抗によって重送を抑制できる。そこで、本実施形態では、最大収容数が少ないトレイ(給紙トレイ10)において、分離部材71が固定された構成とすることで、機構の複雑化を回避し、コストアップを抑制できる。最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、分離部材72が付勢力に抗して移動する構成とすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。また、分離部材71が固定された構成では、カット紙Pcのコシ(厚みや環境湿度に応じて変化し得る。)に関わらず、分離部材71がカット紙Pcに付与する抵抗が一定のため、コシの強さによっては重送が生じ得る。これに対し、分離部材72が付勢力に抗して移動する構成では、コシの強さに応じた付勢力(コシが強い場合は大きな付勢力、コシが弱い場合は小さな付勢力)によって分離部材72がカット紙Pcに付与する抵抗が変化することで、重送が生じ難い。
分離部材72に対応する凹凸部72pの数(2つ)が分離部材71に対応する凹凸部71pの数(1つ)よりも多い。この場合、最大収容数が少ないトレイ(給紙トレイ10)において、凹凸部72pの数を少なくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、凹凸部72pの数を多くすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
分離部材71に対応する凹凸部71pは金属からなる凸部を有し、分離部材72に対応する凹凸部72pは、樹脂からなる凸部を有し、金属からなる凸部を有さない。分離部材72に対応する凹凸部72pは、個数が多いため、金属からなる凸部を有さなくとも、樹脂からなる凸部を有していれば、重送抑制機能の低下を抑制できる。また、凸部を金属ではなく樹脂で構成することで、コストアップをさらに抑制できる。
給送機構41,42は、アーム14,24の回動を伴うアーム給送方式である(図2及び図3参照)。例えば給送機構が圧板昇降方式(カット紙Pcを支持する圧板を付勢部材により上方に付勢し、カット紙Pcの収容数に応じて圧板が昇降する方式)の場合、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、分離部材71,72に作用するカット紙Pcからの力の上下方向D2の位置は一定である。これに対し、本実施形態のように給送機構41,42がアーム給送方式の場合、給紙トレイ10,20に最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、分離部材71,72に作用するカット紙Pcからの力の上下方向D2の位置が変化する。この場合、カット紙Pcからの力の上下方向D2の位置によっては、分離部材71,72による分離機能が適切に機能せず、重送抑制機能が低下し得る。特に、カット紙Pcの最大収容数が多い給紙トレイ20においては、当該位置の変化が大きくなるため、この問題が顕著化し得る。そこで、本実施形態では、給紙トレイ20に対してストッパ92を設けたり、給紙トレイ20に対応する分離部材72を移動可能な構成としたり、給紙トレイ20に対応する分離部材72の凹凸部72pの数を多くしたりすることで、重送抑制機能の低下を抑制することができる。
分離部材72は、前後方向D1にスライドする構成ではなく、左右方向D4に沿った回動軸72xを中心として回動する構成である。上記のように給送機構41,42がアーム給送方式であること等により、給紙トレイ10,20に最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、分離部材371,72に作用するカット紙Pcからの力の上下方向D2の位置が変化する場合において、分離部材がスライドする構成では、最大収容数が多いと、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、上記力の第2方向の位置の変化が大きくなるため、重送を抑制できないという問題が生じ得る。例えば、給紙トレイに最大数の約半分のカット紙Pcが収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドし、重送を抑制できたとしても、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容されたときや最小数のカット紙Pcが収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドせず、或いは、分離部材が上記力によってスライドしてもスライド量が小さく、重送を抑制できないという問題が生じ得る。一方、分離部材が回動する構成では、上記力が第2方向に変化しても、分離部材が回動し、重送を抑制できる。
給紙トレイ10,20が上下方向D2に重なっている(図2及び図3参照)。この場合、上下方向D2から見たプリンタ1の大型化を抑制できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るプリンタ201は、図7に示すように、給紙トレイ20に対応するストッパ92だけでなく、給紙トレイ10に対応するストッパ91を備えている。ストッパ91が本発明の「第1ストッパ」に該当し、ストッパ92が本発明の「第2ストッパ」に該当する。
本発明の第2実施形態に係るプリンタ201は、図7に示すように、給紙トレイ20に対応するストッパ92だけでなく、給紙トレイ10に対応するストッパ91を備えている。ストッパ91が本発明の「第1ストッパ」に該当し、ストッパ92が本発明の「第2ストッパ」に該当する。
ストッパ91は、分離部材71と共に筐体1a(図1参照)に支持されている。ストッパ91は、ストッパ92と同様に回動可能であり、給紙トレイ10の筐体1aに対する着脱に応じて、搬送経路Tに進出する進出位置(図7に示す位置)と、搬送経路Tから退避する退避位置(図示略)とを取り得る。具体的には、ストッパ91は、給紙トレイ10が筐体1aから引き出されているとき(即ち、給紙トレイ10が引出位置にあるとき)、進出位置にある。そして、給紙トレイ10が引出位置から装着位置(図1~図3参照)へ移動するときに、進出位置から退避位置に移動する。その後、画像記録時に搬送機構3により用紙Pが搬送される際、ストッパ91は退避位置に保持される。
ここで、進出位置にあるストッパ92が分離部材72となす角度θ2は、進出位置にあるストッパ91が分離部材71となす角度θ1よりも大きい。また、ストッパ92の進出位置における搬送経路Tへの進出量B2は、ストッパ91の進出位置における搬送経路Tへの進出量B1よりも大きい。進出量は、搬送経路Tと直交する方向に沿った、搬送経路Tからストッパ92における用紙Pと接触する面までの距離である。
以上の述べたように、本実施形態によれば、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、ストッパ92の進出量B2を大きくすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るプリンタ301は、図8に示すように、給紙トレイ10に対応する分離部材371が、前後方向D1にスライド可能である。
本発明の第3実施形態に係るプリンタ301は、図8に示すように、給紙トレイ10に対応する分離部材371が、前後方向D1にスライド可能である。
分離部材371の裏面において、分離部材371の上端及び下端に、コイルばねS1が設けられている。分離部材371は、給送機構41によって給送される用紙Pと接触することで、コイルばねS1の付勢力に抗してその全体が前後方向D1の下流側に移動するようにスライドする。コイルばねS1が本発明の「第1付勢部材」に該当し、コイルばねS2が本発明の「第2付勢部材」に該当する。
なお、図8では、ストッパ92の図示を省略している。
例えば給送機構41,42がアーム給送方式であること等により、給紙トレイ10,20に最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、分離部材371,72に作用するカット紙Pcからの力の上下方向D2の位置が変化する場合を想定する。この場合に、分離部材がスライドする構成では、最大収容数が多いと、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容された状態から最小数のカット紙Pcが収容された状態になるまでの過程で、上記力の第2方向の位置の変化が大きくなるため、重送を抑制できないという問題が生じ得る。例えば、給紙トレイに最大数の約半分のカット紙Pcが収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドし、重送を抑制できたとしても、給紙トレイに最大数のカット紙Pcが収容されたときや最小数のカット紙Pcが収容されたときは、分離部材が上記力によってスライドせず、或いは、分離部材が上記力によってスライドしてもスライド量が小さく、重送を抑制できないという問題が生じ得る。一方、分離部材が回動する構成では、上記力が第2方向に変化しても、分離部材が回動し、重送を抑制できる。
そこで、本実施形態では、最大収容数が少ないトレイ(給紙トレイ10)において、分離部材371がスライドする構成とすることで、機構の複雑化を回避し、コストアップを抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、分離部材72を回動する構成とすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係るプリンタ401は、図9に示すように、給紙トレイ10に対応する分離部材471及び給紙トレイ20に対応する分離部材472が共に、前後方向D1にスライド可能である。
本発明の第4実施形態に係るプリンタ401は、図9に示すように、給紙トレイ10に対応する分離部材471及び給紙トレイ20に対応する分離部材472が共に、前後方向D1にスライド可能である。
分離部材471は、第3実施形態の分離部材371(図8参照)の構成と同じである。分離部材471の裏面において、分離部材471の上端及び下端に、コイルばねS41が設けられている。分離部材471は、給送機構41によって給送される用紙Pと接触することで、コイルばねS41の付勢力に抗してその全体が前後方向D1の下流側に移動するようにスライドする。
分離部材472は、分離部材371,471の構成と略同じである。分離部材472の裏側において、分離部材472の上端及び下端に、コイルばねS42が設けられている。分離部材472は、給送機構42によって給送される用紙Pと接触することで、コイルばねS42の付勢力に抗してその全体が前後方向D1の下流側に移動するようにスライドする。
コイルばねS41が本発明の「第1付勢部材」に該当し、コイルばねS42が本発明の「第2付勢部材」に該当する。コイルばねS42の付勢力は、コイルばねS41の付勢力よりも大きい。
なお、図9では、ストッパ92の図示を省略している。
以上の述べたように、本実施形態によれば、最大収容数が少ないトレイ(給紙トレイ10)において、コイルばねS41の付勢力を小さくすることで、コストアップや給送機能の低下を抑制できる。また、最大収容数が多いトレイ(給紙トレイ20)において、コイルばねS42の付勢力を大きくすることで、重送抑制機能の低下を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
第1実施形態(図2及び図3参照)では、分離部材71が固定され、分離部材72が回動可能であるが、分離部材71が固定され、分離部材72が、第4実施形態(図9参照)の分離部材472のように、前後方向D1にスライド可能であってもよい。
第1実施形態(図4参照)では、2つのストッパ92が設けられているが、1つのストッパ92が設けられてもよい。
第1実施形態(図2及び図3参照)では、給紙トレイ10に対してストッパが設けられていないが、給紙トレイ10に対してn個(n:自然数)のストッパが設けられ、給紙トレイに対してn+1個以上のストッパが設けられてもよい。
ストッパは、上述の実施形態(図2及び図3参照)では回動可能な構成であるが、第1方向にスライド可能な構成であってもよい。
第1分離部材に対応する凹凸部の数は、ゼロであってもよい。
第1ローラ及び第2ローラは、筐体に支持されることに限定されず、各トレイに支持されてもよい。
第1分離部材及び第2分離部材も同様、筐体に支持されることに限定されず、各トレイに支持されてもよい。
給送機構は、上述の実施形態ではアームの回動を伴うアーム給送方式であるが、これに限定されず、圧板昇降方式(シート状媒体を支持する圧板を付勢部材により上方に付勢し、シート状媒体の収容数に応じて圧板が昇降する方式)であってもよい。
給紙トレイ20が給紙トレイ10の上方に配置されてもよい。また、第1トレイ及び第2トレイは、第2方向に重なることに限定されず、例えば第1方向に重なってもよい。
シート状媒体は、紙に限定されず、布やプラスチックフィルムであってもよい。即ち、シート状媒体は、シート状である限り、任意の材料で構成されてよい。
記録部は、インク以外の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)を吐出してもよい。また、記録部は、液体吐出方式に限定されず、レーザー方式、熱転写方式等であってもよい。
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等にも適用可能である。
1;201;301;401 プリンタ(画像記録装置)
1a 筐体
5 ヘッド(記録部)
10 給紙トレイ(第1トレイ)
13 ローラ(第1ローラ)
14 アーム(第1アーム)
20 給紙トレイ(第2トレイ)
23 ローラ(第2ローラ)
24 アーム(第2アーム)
41 給送機構(第1給送機構)
42 給送機構(第2給送機構)
61a,62a 上面(支持面)
71;371;471 分離部材(第1分離部材)
71p 凹凸部
72;472 分離部材(第2分離部材)
72a 下端(一端)
72b 上端(他端)
72x 回動軸
72p 凹凸部
91 ストッパ(第1ストッパ)
92 ストッパ(第2ストッパ)
D1 前後方向(第1方向)
D2 上下方向(第2方向)
D3 斜め方向(第3方向)
D4 左右方向(第4方向)
P 用紙(シート状媒体)
R ロール紙(ロール体)
S1 コイルばね(第1付勢部材)
S2 コイルばね(付勢部材、第2付勢部材)
S41 コイルばね(第1付勢部材)
S42 コイルばね(第2付勢部材)
1a 筐体
5 ヘッド(記録部)
10 給紙トレイ(第1トレイ)
13 ローラ(第1ローラ)
14 アーム(第1アーム)
20 給紙トレイ(第2トレイ)
23 ローラ(第2ローラ)
24 アーム(第2アーム)
41 給送機構(第1給送機構)
42 給送機構(第2給送機構)
61a,62a 上面(支持面)
71;371;471 分離部材(第1分離部材)
71p 凹凸部
72;472 分離部材(第2分離部材)
72a 下端(一端)
72b 上端(他端)
72x 回動軸
72p 凹凸部
91 ストッパ(第1ストッパ)
92 ストッパ(第2ストッパ)
D1 前後方向(第1方向)
D2 上下方向(第2方向)
D3 斜め方向(第3方向)
D4 左右方向(第4方向)
P 用紙(シート状媒体)
R ロール紙(ロール体)
S1 コイルばね(第1付勢部材)
S2 コイルばね(付勢部材、第2付勢部材)
S41 コイルばね(第1付勢部材)
S42 コイルばね(第2付勢部材)
Claims (11)
- 筐体と、
複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイであって、前記筐体に対して第1方向に移動可能であり、前記筐体に装着される装着位置と、前記装着位置よりも前記第1方向の上流側の引出位置とを取り得るトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、
前記分離部材に沿ったシート状媒体の搬送経路に進出する進出位置、及び、前記搬送経路から退避する退避位置を取り得るストッパであって、前記トレイが前記引出位置から前記装着位置へ移動するときに前記進出位置から前記退避位置に移動するストッパと、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記ストッパは、前記第1トレイ及び前記第2トレイの少なくとも一方に対して設けられ、前記第2トレイに対応する前記ストッパの数が前記第1トレイに対応する前記ストッパの数よりも多いことを特徴とする画像記録装置。 - 前記ストッパは、前記第1トレイに対して設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記第2トレイに対応する複数の前記ストッパが、前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する第4方向における前記第2分離部材の中心を通る仮想直線に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
- 筐体と、
複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイであって、前記筐体に対して第1方向に移動可能であり、前記筐体に装着される装着位置と、前記装着位置よりも前記第1方向の上流側の引出位置とを取り得るトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、
前記分離部材に沿ったシート状媒体の搬送経路に進出する進出位置、及び、前記搬送経路から退避する退避位置を取り得るストッパであって、前記トレイが前記引出位置から前記装着位置へ移動するときに前記進出位置から前記退避位置に移動するストッパと、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記ストッパは、前記第1トレイに対応する第1ストッパ、及び、前記第2トレイに対応する第2ストッパを含み、前記第2ストッパの前記進出位置における前記搬送経路への進出量が前記第1ストッパの前記進出量よりも大きいことを特徴とする画像記録装置。 - 複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記第1分離部材は、固定されており、
前記第2分離部材は、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であることを特徴とする画像記録装置。 - 複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記第1分離部材は、前記第1方向にスライド可能であり、前記第1給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動するようにスライドし、
前記第2分離部材は、前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する第4方向に沿った回動軸が設けられた一端と、前記一端と反対側の他端とを有し、前記回動軸を中心として回動可能であり、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第2付勢部材の付勢力に抗して前記他端が前記第1方向の下流側に移動するように前記回動軸を中心として回動することを特徴とする画像記録装置。 - 複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記給送機構は、前記第1トレイに対応する第1給送機構、及び、前記第2トレイに対応する第2給送機構を含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記第1分離部材は、前記第1給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であり、
前記第2分離部材は、前記第2給送機構によって給送されるシート状媒体と接触することで、第2付勢部材の付勢力に抗して前記第1方向の下流側に移動可能であり、
前記第2付勢部材の付勢力が前記第1付勢部材の付勢力よりも大きいことを特徴とする画像記録装置。 - 複数のシート状媒体を積層した状態で支持する支持面を有するトレイと、
前記支持面に支持されたシート状媒体を前記支持面に沿った第1方向の上流側から下流側に向けて給送可能な給送機構と、
前記給送機構によって給送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、
前記支持面に対して前記第1方向の下流側に配置され、前記第1方向及び前記支持面と直交する第2方向の双方と交差する第3方向に延びる分離部材であって、前記給送機構によって給送されるシート状媒体と接触して当該シート状媒体とそれ以外のシート状媒体とを分離する分離部材と、
前記分離部材のシート状媒体が接触する表面における、前記第3方向に延びる領域に設けられた、前記第3方向に沿って繰り返す凹凸からなる凹凸部と、を備え、
前記トレイは、第1トレイ、及び、第2トレイを含み、
前記分離部材は、前記第1トレイに対応する第1分離部材、及び、前記第2トレイに対応する第2分離部材を含み、前記第2分離部材の前記第3方向の長さが前記第1分離部材の前記第3方向の長さよりも長く、
前記凹凸部は、前記第1分離部材及び前記第2分離部材の少なくとも一方に対して設けられ、前記第2分離部材に対応する前記凹凸部の数が前記第1分離部材に対応する前記凹凸部の数よりも多いことを特徴とする画像記録装置。 - 前記第1分離部材に対応する前記凹凸部は、金属からなる凸部を有し、
前記第2分離部材に対応する前記凹凸部は、樹脂からなる凸部を有し、金属からなる凸部を有さないことを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。 - 前記給送機構は、
一端と他端とを有し、前記他端を支点として回動可能な第1アームと、
前記第1アームの前記一端に支持される第1ローラであって、前記第1トレイに収容された複数のシート状媒体のうち最上層のシート状媒体と接触して、当該シート状媒体を給送可能な第1ローラと、
一端と他端とを有し、前記他端を支点として回動可能な第2アームと、
前記第2アームの前記一端に支持される第2ローラであって、前記第2トレイに収容された複数のシート状媒体のうち最上層のシート状媒体と接触して、当該シート状媒体を給送可能な第2ローラと、を含むことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像記録装置。 - 前記第1トレイ及び前記第2トレイが前記第2方向に重なることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の画像記録装置。
Priority Applications (2)
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JP2022028371A JP2023124551A (ja) | 2022-02-25 | 2022-02-25 | 画像記録装置 |
US18/173,845 US20230271434A1 (en) | 2022-02-25 | 2023-02-24 | Image recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2022028371A JP2023124551A (ja) | 2022-02-25 | 2022-02-25 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023124551A true JP2023124551A (ja) | 2023-09-06 |
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JP2022028371A Pending JP2023124551A (ja) | 2022-02-25 | 2022-02-25 | 画像記録装置 |
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-
2022
- 2022-02-25 JP JP2022028371A patent/JP2023124551A/ja active Pending
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