JPH08244996A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙台上にセットされた搬送方向に短い小サ
イズシートの後端を、小サイズシート専用の後端規制部
材を用いなくても規制できるようにする。 【構成】 給紙台２に対してシート搬送方向にスライド
可能に設置されている補助台４の規制壁６の上部に、後
端の支軸８を中心として上下の方向に回動可能となるプ
ラスチック製のシートガイド部材７を取り付けた。そし
て、このシートガイド部材７の先端に、下側に向いてい
る折曲げ部９を設けた。搬送方向に短かい小サイズのシ
ートが給紙台２上にセットされた場合には、シートガイ
ド部材７の自重による回動で折曲り部９を給紙台２のシ
ート積載面に接触させることができるので、補助台４を
スライドさせて、この折曲げ部９でシートの後端を規制
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ・ファクシミ
リ・複写機等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図６に、従来例の画像形成装置（プリン
タ）の全体構成を示す。

【０００３】本画像形成装置においては、画像形成装置
本体１００の前面側に給紙台（給紙積載手段）１０１と
排紙台（排紙積載手段）１０２とを配置しており、画像
形成装置本体１００の前面側から給紙したシートＳが画
像形成装置本体１００内の不図示の画像形成部（印字
部）で画像形成を終えると画像形成装置本体１００の前
面側に排紙されるようになっている。

【０００４】このようにすると、シートＳのセットや取
り出しが画像形成装置本体１００の前面側で行えるから
取り扱い易い。また、給紙シートの積載と排紙シートの
積載が上下の空間で行えるから実使用面積が小さくて済
む等の利点がある。

【０００５】また、本画像形成装置においては、シート
搬送方向に対してスライド可能な補助台（補助積載手
段）１０３が給紙台１０１に備えられており、シートＳ
は給紙台１０１上と補助台１０３上の双方に積載される
ようになっている。この場合、補助台１０３の後端部に
設けられている規制壁（規制部）１０４がシートＳの後
端に突き当てられてシートＳの後端位置を規制する。

【０００６】このようにすると、給紙台１０１と排紙台
１０２のサイズ（シート搬送方向のサイズ）を小さくで
きるので、画像形成装置本体１００の小型化が図れる。
このため、画像形成装置の格納スペース等が小さくて済
む上、プラスチック製の外装カバー（給紙台１０１及び
排紙台１０２を一体形成）の製造コストも低減できる等
の利点がある。

【０００７】本画像形成装置の場合、排紙口１０５より
排紙された画像形成済みシートＳ１は排紙台１０２上に
排紙されるが、大サイズシートＳ１の先端は排紙台１０
２を超えて補助台１０３上に積載されているシートＳ上
を移動するようになるので、規制壁１０４にシートガイ
ド部材（シートガイド手段）１０５を設けて、シート先
端が規制壁１０４に突き当たらずに円滑に移動できるよ
うにしている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
画像形成装置の場合、ハガキや封筒等の小サイズシート
を給紙台１０１上にセットするには、小サイズシートの
後端位置を規制するための小サイズシート専用の後端規
制部材が必要であった。

【０００９】補助台１０３の規制壁１０４によって給紙
台１０１上に積載されている小サイズシートの後端位置
を規制するには、規制壁１０４が給紙台１０１上を移動
するための大きな切欠部を給紙台１０１に設けなければ
ならず、強度的及びデザイン的に好ましくないからであ
る。また、シートの側端位置を規制する規制部材（図６
では不図示）と規制壁１０４の干渉を避けるためには両
者とも十分な長さがとれなくなって規制効果が不十分と
なってしまうからである。

【００１０】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、給紙積載手段上に積載されている小サ
イズシートの後端位置を補助積載手段に設けられている
シートガイド手段を利用して規制できるようにした画像
形成装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成装置
本体の前面側に給紙積載手段と排紙積載手段とを備え、
前記給紙積載手段にはシート搬送方向に対してスライド
可能な補助積載手段を備え、前記補助積載手段にはシー
トの後端位置を規制する規制部を備え、前記規制部には
前記排紙積載手段上を通過した画像形成済みシートの先
端をガイドするシートガイド手段を備えている画像形成
装置に係る。

【００１２】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記シートガイド手段を前記規制部に対して後端の
支軸を中心として上下の方向に回動可能となるように取
り付けると共に、前記シートガイド手段の先端に下側に
向いている折曲り部を設けたことを特徴とする。

【００１３】

【作用】上記構成とした本発明の画像形成装置によれ
ば、給紙積載手段上と補助積載手段上の双方に積載され
たシートの後端位置は補助積載手段の規制部を突き当て
て規制する。この時、シートガイド手段は自重によって
シートに接触している。また、給紙積載手段上に小サイ
ズシートが積載された場合には、シートガイド手段の折
曲り部は給紙積載手段の積載面に当接している。従っ
て、補助積載手段を前方にスライドさせると、折曲り部
は小サイズシートの後端に突き当たり、小サイズシート
の後端位置を規制することができる。この場合、補助積
載手段の規制部は給紙積載手段上を移動することがない
から、給紙積載手段に大きな切欠部を設ける必要はな
い。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例１〉図１は本発明の実施例１に係る画像形成装
置（プリンタ）の全体構成を示す。

【００１５】本画像形成装置においては、画像形成装置
本体１の前面側に略水平状の給紙台２と排紙台３とを備
えている。給紙台２はプラスチック製の画像形成装置本
体１に一体的に形成されている。排紙台３は画像形成装
置本体１に着脱可能に取付けられている。

【００１６】図２は給紙台２の構成を示す。

【００１７】給紙台２には、シート搬送方向に対してス
ライド可能なプラスチック製の補助台４が備えられてい
る。補助台４は給紙台２の中央部に形成されているガイ
ド溝５に嵌め込まれており、同ガイド溝５に沿ってスラ
イドする。この補助台４を格納した時、画像形成装置本
体１の奥行き寸法はＬとなり、小型になる。

【００１８】補助台４にはシートＳの後端位置を規制す
る略垂直状の規制壁６が備えられている。この規制壁６
は補助台４に一体形成されている。また、規制壁６の上
端には、排紙台３を通過した画像形成済みシートＳ１の
先端をガイドするプラスチック製のシートガイド部材７
が備えられている。

【００１９】シートガイド部材７は規制壁６に対して後
端の支軸８を中心として上下の方向に回動可能となるよ
うに取り付けられている。このシートガイド部材７の先
端には下向きの折曲り部９が設けられている。

【００２０】本画像形成装置は片側搬送基準でシートＳ
を搬送する。この場合、給紙台２の一方の側壁１０が搬
送基準面になっている。従って、給紙台２上及び補助台
４上に積載されたシートＳの幅方向の一側端を側壁１０
に突き当て、他側端を給紙台２上に備えられている側端
規制部材１１で規制する。

【００２１】側端規制部材１１はシート搬送方向に対し
て直交する方向に形成されているガイド溝１２に沿って
給紙台２上をスライド可能になっている。図２におい
て、実線で示す位置が最大幅サイズのシートＳを規制す
る位置であり、想像線で示す位置が最小幅サイズのシー
トＳを規制する位置である。

【００２２】側端規制部材１１が最小幅サイズのシート
Ｓを規制する位置にある場合でも、同側端規制部材１１
に対して折曲り部９が干渉しないようにシートガイド部
材７の先端側の幅Ｂ２は後端側の幅Ｂ１よりも小さくな
っている。

【００２３】図１は搬送方向に長い大サイズシートＳを
給紙台２上及び補助台４上に積載した状態を示す。この
場合、補助台４を前方にスライドさせて規制壁６をシー
トＳの後端に突き当てシートＳの後端位置を規制壁６で
規制する。このようにした時、シートガイド部材７の折
曲り部９は自重でシートＳに接触している。この接触圧
は非常に小さいのでシートＳの給送に影響を及ぼさな
い。

【００２４】図３は搬送方向に短かい小サイズシートＳ
を給紙台２上に積載した状態を示す。この場合、シート
ガイド部材７の折曲り部９は自重で給紙台２のシート積
載面に接触している。従って、シートガイド部材７を前
方にスライドさせると折曲り部９がシートＳの後端に突
き当たり、シートＳの後端を折曲り部９で規制すること
ができる。この時、折曲り部９は略垂直状態になってお
り、全シートＳの後端に接触している。

【００２５】上述のようにして給紙台２上にセットされ
たシートＳは、支軸１３を中心として上下の方向に揺動
可能な圧板１４によって持ち上げられると、最上位のシ
ートＳが反時計回り方向に回転している給紙ローラ１５
に所定圧で接触する。これにより、給紙ローラ１５が最
上位のシートＳから順に繰り出す。給紙ローラ１５によ
り繰り出されたシートＳは分離パッド１６によって最上
位のシートＳのみが他のシートから分離されて給送され
る。

【００２６】給送されたシートＳはＵターンガイド１７
に導かれてピンチローラ１８に到達し、プラテン１９上
に搬送される。プラテン１９上に搬送されたシートＳに
は記録ヘッド２０が所定の印字を行い、印字を終えた画
像形成済みシートＳ１は排紙ローラ対２１によって機外
の排紙台３上へ排紙される。この時、図１のように搬送
方向に長い大サイズのシートＳの場合には、シートＳの
先端は排紙台３上を通過すると、シートガイド部材７に
ガイドされながら移動し、シート後端が排紙ローラ対２
１のニップを通過すると排紙台３上へ落下する。また、
図３のように搬送方向に短い小サイズシートＳの場合に
は、シート後端が排紙ローラ対２１のニップを通過する
と排紙台３上へ落下する。 〈実施例２〉図４に、上記シートガイド部材７の別の構
成例を示す。

【００２７】本シートガイド部材２２は金属線を用いて
形成している。ここでは金属線を平面視形状がコ字状に
なるように折り曲げて、両端２３，２４を規制壁６に対
して上下の方向に回動可能となるように結合している。
また、コ字状をなしている先端に下側に向いている折曲
げ部２５を設けている。 〈実施例３〉図５に、シートＳを中央搬送基準で搬送す
る場合の構成例を示す。

【００２８】給紙台２上にはシートＳの幅方向の両側端
位置を規制する左右の側端規制部材２６，２７が備えら
れている。側端規制部材２６，２７はシート搬送方向に
対して直交する方向に形成されているガイド溝２８，２
９に沿って給紙台２上をスライド可能になっている。

【００２９】この場合、左右の側端規制部材２６，２７
は互いにラックとピニオンを用いている不図示の連動機
構によって連動するようになっている。例えば、一方の
側端規制部材２６をＸ１方向にスライドさせると他方の
側端規制部材２７もＸ１方向に同じ距離をスライドし、
一方の側端規制部材２６をＸ２方向にスライドさせると
他方の側端規制部材２７もＸ２方向に同じ距離をスライ
ドする。

【００３０】上記実施例１と同様の構成になっているシ
ートガイド部材７は給紙台２の中央部に配置されてお
り、左右の側端規制部材２６，２７が最小幅サイズのシ
ートＳの側端位置を規制する位置に移動した場合でも側
端規制部材２６，２７に干渉しない幅Ｂ３になってい
る。

【００３１】本構成の場合には、どのような幅サイズの
シートＳでも折曲り部９はシートＳの中央部にて後端位
置を規制することができるから、安定した給紙が行える
ようになる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置においては、シートガイド手段の先端に下側に向い
ている折曲げ部を設けて、同折曲げ部によって給紙積載
手段上に積載された小サイズシートの後端位置を規制す
るようにしたので、小サイズシートの後端位置を規制す
る専用の後端規制部材を必要としたり、給紙積載手段上
に補助積載手段の後端規制部が移動するための大きな切
欠部を設けたりする必要がない。

【００３３】また、本発明においては、シートガイド手
段の先端に折曲げ部を設けるだけで小サイズシートの後
端位置の規制が行えるので、安価に実施できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に係る画像形成装置（プリン
タ）の全体構成を示す縦断側面図。

【図２】同画像形成装置における給紙台と補助台の構成
を示す斜視図。

【図３】同給紙台上に小サイズシートをセットした状態
を示す縦断側面図。

【図４】同補助台に備えられているシートガイド部材の
別の構成例（実施例２）を示す斜視図。

【図５】シートを中央搬送基準で搬送する場合の給紙台
とシートガイド部材の構成例（実施例３）を示す斜視
図。

【図６】従来例の画像形成装置（プリンタ）の全体構成
を示す外観斜視図。

【符号の説明】

１ 画像形成装置本体 ２ 給紙台（給紙積載手段） ３ 排紙台（排紙積載手段） ４ 補助台（補助積載手段） ６ 規制壁（規制部） ７，２２ シートガイド部（シートガイド手段） ８ 支軸 ９，２５ 折曲り部 ２３，２４ 端部（支軸） Ｓ シート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置本体の前面側に給紙積載手
   段と排紙積載手段とを備え、前記給紙積載手段にはシー
   ト搬送方向に対してスライド可能な補助積載手段を備
   え、前記補助積載手段にはシートの後端位置を規制する
   規制部を備え、前記規制部には前記排紙積載手段上を通
   過した画像形成済みシートの先端をガイドするシートガ
   イド手段を備えている画像形成装置において、 前記シートガイド手段を前記規制部に対して後端の支軸
   を中心として上下の方向に回動可能となるように取り付
   けると共に、前記シートガイド手段の先端に下側に向い
   ている折曲り部を設けたことを特徴とする画像形成装
   置。
2. 【請求項２】 前記シートガイド手段にはプラスチック
   板を用いていることを特徴とする請求項１記載の画像形
   成装置。
3. 【請求項３】 前記シートガイド手段には金属線を用い
   ていることを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。