JP2664210B2

JP2664210B2 - シート給送装置

Info

Publication number: JP2664210B2
Application number: JP63169220A
Authority: JP
Inventors: 信治後藤
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1988-07-06
Filing date: 1988-07-06
Publication date: 1997-10-15
Anticipated expiration: 2012-10-15
Also published as: JPH0218233A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、複写機、レーザービームプリンタ等の画像
形成装置に用いられるシート給送装置に係り、詳しくは
例えば、シートを積載する移動自在な中板を有すシート
収納装置（以下カセットという）を備えた給送装置に関
する。

（ロ）従来の技術従来、中板を備えるカセットが知られているが、該カ
セット１′は、第10図に示すように、箱形の本体２を備
えており、かつ該本体２に一端を支持された平面視Ｔ字
形の中板３′を有している。そして、該中板３′を挟む
位置には、ピニオンギヤ５に噛合する１対のラック６に
固定されたシートの幅方向への移動を規制する幅規制板
７′,9′が配設されており、これら幅規制板７′,9′
は、矢印Ａ方向に移動し得るようになっている。また、
一方の幅規制板７′の先端7bは略々水平に折り曲げられ
て前記中板３′に積載するシートの積載量を規制するよ
うになっており、更に該幅規制板７′の下部には図示し
ない突起が設けられており、該突起は、本体２に種々の
シートサイズに対応して刻設された溝10と係合するよう
になっている。そして、他方の幅規制板９′に押圧板11
が板バネ12を介して支持されており、該押圧板11はシー
トを幅規制板７へ押圧付勢するようになっている。ま
た、前記中板３の後方には、後端規制板13が前記本体に
対して矢印Ｂ方向へ摺動自在に支持されており、該後端
規制板13の下部には図示しない突起が設けられており、
更に該突起は、本体２に種々のシートサイズに対応して
刻設された溝15と係合するようになっている。

一方、上記カセット１′を備えるシート給送装置16
は、第11図及び第12図に示すように、回転自在な軸17に
固定された欠円状の給紙ローラ19及び補助カム20を有し
ており、該軸17には補助ローラ21が遊転自在に支持され
ている。そして、該給紙ローラ19の下流には上下ガイド
22,23が配設されており、該下ガイド23の上流端には分
離パッド25が配設されている。また、該下ガイド23はバ
ネ26により反時計方向に回動付勢されており、これによ
り分離パッド25は給紙ローラ19へ押圧するようになって
いる。更に、上下ガイド22,23の下流にはレジストロー
ラ対27が配設されている。そして、前記給紙装置16は、
前記給紙ローラ19の下方にリフト装置29を有しており、
該リフト装置29は、前記中板３を押し上げるリフタ30
と、該リフタ30を支持する軸31と、該リフタを回動付勢
するバネ32と、により構成されている。

そして、カセット１′からシートＳを給紙する場合、
オペレータはまず、該カセット１′の中板３′上にシー
トＳを載置し、幅規制板７′,9′及び後端規制板13を該
シートＳサイズに対応した位置へ移動する。これによ
り、該シートＳは幅方向及び後方向への移動を規制され
る。それから、カセット１′を画像形成装置本体に装着
すると、該カセット１′下部に開設されている図示しな
い開口部からリフタ30が挿入され、該リフタ30はバネ32
の付勢力により中板３′を押し上げる。これにより、該
中板３′上に積載されているシートＳは給紙ローラ19あ
るいは補助ローラ21へ押圧付勢される。更に、この状態
で図示しないスタートキーが押されると、給紙ローラ19
が回転を開始し、カセット１′に収納されているシート
Ｓを該ローラ19と分離パッド25とにより１枚ずつ分離し
て最上位のシートＳのみ給送する。そして、該シートＳ
は、上下ガイド22,23によりレジストローラ対27へ案内
され、所定タイミングにて回転を開始する該ローラ対27
により下流へ同期搬送される。

（ハ）発明が解決しようとする課題ところで、上述したカセット１′では、60〜100g/m²
位のシートにおいて、重送等が発生せずに最適な給送が
行なえるように構成されているため、封筒の様な先端が
折られかつ空気層を有す特殊シートを給送しようとする
と、該特殊シートの先端が分離パッド25に当接した際、
該特殊シートの腰が強いため普通のシートのように分離
パッド25に沿わず、摩擦抵抗が大きくなって特殊シート
を給送できないことがあった。すなわち、普通紙におい
ては紙先端が分離パッドに当たった際に座屈を起こし分
離パッドに沿うようになるために摩擦抵抗は小さいが、
封筒ではいわゆる腰が強いため座屈が発生せずに分離パ
ッドに衝突する方向に力がかかるためである。また、加
えて、該特殊シートが分離パッド25に当接する際、該特
殊シートにより分離パッド25が押し下げられ、該特殊シ
ートと分離パッド25とのなす角度が更に大きくなって摩
擦抵抗が一層大きくなり該特殊シートを給送できないこ
とがあった。更に、封筒等の特殊シートは厚いため、補
助ローラ21と分離パッド25との間に進入する際、該特殊
シートがくさびの様に作用して非常に大きな抵抗が発生
して該特殊シートを給送できないことがあった。

そこで、本発明は、封筒のような特殊シートもスムー
ズに分離給送できるようにしたシート給送装置を提供す
ることを目的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、上述の事情に鑑みなされたものであって、
多数のシートを積載しかつ回動自在に支持された中板
と、該中板上に積載されるシートの幅方向又は後方向へ
の移動を規制するために、積載されるシートのサイズに
応じて移動可能に設けられた規制手段と、前記中板に積
載されたシートを給送する給送回転体と、該給送回転体
により給送されるシートを該給送回転体との間で１枚ず
つ分離する分離パッドと、を備えてなるシート給送装置
において、前記規制手段を所定サイズより小さいシート
サイズに合わせる際、該規制手段の移動に連動して、前
記中板に積載されているシートの前記給送回転体と前記
分離パッドとの間への進入角が小さくなる方向に前記中
板を回動する移動手段を備えたこと、を特徴とするシー
ト給送装置にある。

（ホ）作用上述構成に基づき、積載されるシートの幅方向又は後
方向への移動を規制する規制手段をシートサイズに合わ
せると、該規制手段の移動に連動して、移動手段が中板
を回動させることにより、前記中板に積載されたシート
を給送する給送回転体と、該給送回転体により給送され
るシートを該給送回転体との間で１枚ずつ分離する分離
パッドとの間へのシートの進入する角を調整することが
できる。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

なお、前述した部分と同じ部分には同一符号を付して
説明を省略する。

シート給送装置16が備えるカセット１は、第１図及び
第２図に示すように、カセット本体２に固定された軸35
により中板３が回動自在に支持されており、該中板３の
前部には第２の中板36が、該中板３に固定された軸37に
より回動自在に支持されており、該第２中板36に略々中
央には溝部36aが形成されている。この溝部36aの反対側
は裏へ向って突出部36bとなっている。また、前記中板
３上には、シートＳの幅方向を規制する幅規制板7,9が
矢印Ａ方向へ移動自在に配設されており、これらの幅規
制板7,9の前部は中板３と第２中板36の間へ挿入されて
いる。

本実施例は以上のような構成よりなるので、A3、B4、
A4、B5等の普通のシートＳを給送する場合、オペレータ
は、中板３上にシートＳを載置し、幅規制板7,9及び後
端規制板13を移動してシートの幅方向及び後方向への移
動を規制する。この際、幅規制板7,9の先端は第２中板3
6の溝36aから離間している（第１図参照）。それから、
カセット１を画像形成装置本体に装着すると、該カセッ
ト１下部に開設されている図示しない開口部からリフタ
30が挿入され、該リフタ30はバネ32の付勢力により中板
３を押し上げる（第２図参照）。これにより、該中板３
上に積載されているシートＳは給紙ローラ19あるいは補
助ローラ21へ押圧付勢される。このとき、後述のθは20
゜程度である。更に、この状態で図示しないスタートキ
ーが押されると、給紙ローラ19が回転を開始し、カセッ
ト１に収納されているシートＳを該ローラ19と分離パッ
ド25とにより１枚ずつ分離して最上位のシートＳのみ給
送する。そして、該シートＳは、上下ガイド22,23によ
りレジストローラ対27へ案内され、所定タイミングにて
回転を開始する該ローラ対27により下流へ同期搬送され
る。また、特殊シート（例えば封筒）を給送する場合、
オペレータは、封筒S₁をカセット１の中板３上に積載
し、幅規制板7,9及び後端規制板13を移動して該封筒S₁
の幅方向及び後方向への移動を規制する。この際、幅規
制板7,9の先端が第２中板36の溝部36aの底面突出部36b
に当接して該第２中板36を時計方向に回動する（第３図
参照）。これにより、封筒S₁の分離パッド25への進入角
θ（分離パッドとローラ19の接線とシートの給送方向線
とのなす角）が小さくなり、該分離パッド25と封筒S₁と
の摩擦抵抗が小さくなる。すなわち、シート先端と分離
パッドのなす角がθが小さくなると、分離パッドへ向う
分力も小さくなるためである。そして、該封筒S₁は前述
同様の動作により給送される。このときθは略15゜程度
〜０゜程度である。ただし、15゜には限定されない。

また、他の実施例として、中度39が昇降かつ回動する
場合を第４図から第６図までに沿って説明する。なお、
前述した部分と同じ部分には同一符号を付して説明を省
略する。

カセット１″は、第４図に示すように、カセット本体
２に上下方向移動自在に支持された軸40を備えており、
該軸40には中板39が回動自在に支持されている。また、
カセット本体２の略々中央にはガイド部材41が配設され
ており、該ガイド部材41はシート幅方向に対抗する段部
41a,41aを備えている。更に、これら段部41a,41aからガ
イド部材41の中央部分には案内溝41bが刻設されてお
り、該案内溝41により、シートＳの幅方向への移動を規
制しかつ図示しないバネにより下方向へ付勢されている
幅規制板７″,9″が矢印Ａ方向へ案内されるようになっ
ている。また、これら幅規制板７″,9″が段部41a,41a
に位置する場合とガイド部材41の略々中央部に位置する
場合とでは、幅規制板７″,9″の上下方向位置が異なる
ようになっている。更にこれら規制板７″,9″の先端部
分は前記軸40に外嵌されており、これら幅規制板７″,
9″の上下方向移動により、軸40及び中板39が昇降する
ようになっている。

そして、普通のシートＳを搬送する場合、幅規制板
７″,9″は段部41a,41a上に位置しており（第４図参
照）、これにより幅40及び中板39は高い位置（第５図参
照）に位置しており、中板39のシートＳの分離パッド25
への進入角は通常角度（略20゜）となる。それから、該
シートＳは前述同様の動作により１枚ずつ分離されて給
送される。普通のシートを給送する場合は進入角θはあ
る程度の角度がないと、分離ができなくなるので、20゜
位が好ましい。ただし、20゜には限定されない。

また、封筒S₁を給送する場合、オペレータは幅規制板
７″,9″をガイド部材41の略々中央へ移動して封筒S₁の
幅方向への移動を規制すると共に、後端規制板13を移動
して封筒S₁の後方向への移動を規制する。この際、幅規
制板７″,9″の上下方向位置が普通シートＳを給送する
場合より下がり、軸40及び中板39も低い位置（第６図参
照）へ下がる。これにより、中板39に積載された封筒S₁
の分離パッド25に対する進入角が小さくなり、摩擦抵抗
も減少する。そして、封筒S₁は前述同様の動作により給
送される。

また、他の実施例として、中板42の後端側が押し下げ
られる場合を第７図に沿って説明する。

カセット１は、後端42bが上方向に折り曲げられた
中板42を有しており、該中板42の後端略々中央には膨出
部42aが形成されている。そして、シートＳの幅方向へ
の移動を規制する幅規制板７,9の先端７a,9ａ
は下方向に折り曲げられており、これら先端７a,9
ａと中板42の後端とが係合しており、該中板42は係合部
分を中心として回動するようになっている。

そして、通常のシートＳを給送する場合、オペレータ
は幅規制板７,9及び後端規制板13を移動してシート
Ｓの幅方向及び後方向への移動を規制する。この際、幅
規制板７,9は中板42の膨出部42aから離間してお
り、該中板42は通常位置に位置し、該中板42上に積載さ
れるシートＳは前述同様の動作により給送される。

また、封筒S₁を給送する場合、幅規制板７,9及び
後端規制板13を移動して封筒の幅方向及び後方向への移
動を規制する。この際、幅規制板７,9は、膨出部42
aに当接して、該膨出部42aを押し下げる。これにより、
中板42は、後端42bと幅規制板７,9の先端７a,9
ａとの係合部分を支点として回動し、その先端を上方向
に移動する。そして、該中板42に積載される封筒は、分
離パッド25に対する進入角を小さくして摩擦抵抗を減少
し、前述同様の動作により給送される。

なお、上述実施例においては、幅規制板7,9と連動し
て中板36が移動するように構成したが、これに限らず、
後端規制板13と連動して移動するように構成してもよい
（第８図参照）。

なお、上記は着脱自在のカセットについて説明した
が、本発明はこれに限定されない。例えば、装置本体に
内蔵されている収納装置を備えるものでもよい。

また、本発明ではシートのサイズに対応して規制板に
より中板を移動させるようにしたが、封筒等の特殊シー
トの場合に操作するレバー手段40等によって中板を移動
させるようにしてもよい（第９図参照）。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明によっては、シートを規
制する規制手段の操作によりシートサイズに応じた最適
なシートの進入角の調整が行えるため、確実なシートの
分離ができるとともに、シートの進入角の調整を忘れる
ことによるシート給送不良の発生を確実に防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシート収納装置を示す斜視図であ
る。また、第２図は本発明に係るシート給送装置を示す
正面断面図である。更に、第３図は本発明の動作を示す
正面断面図である。そして、第４図から第９図までは本
発明の他の実施例を示す図である。また、第10図から第
12図までは従来例を示す図である。 7,9,7′,9′,7″,9″,7,9……規制手段（幅規制
板）、16……シート給送装置、19……給送回転体、25…
…分離パッド、３′,36……中板、36b,41a,42a……移動
手段、Ｓ……シート。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】多数のシートを積載しかつ回動自在に支持
された中板と、該中板上に積載されるシートの幅方向又
は後方向への移動を規制するために、積載されるシート
のサイズに応じて移動可能に設けられた規制手段と、前
記中板に積載されたシートを給送する給送回転体と、該
給送回転体により給送されるシートを該給送回転体との
間で１枚ずつ分離する分離パッドと、を備えてなるシー
ト給送装置において、前記規制手段を所定サイズより小さいシートサイズに合
わせる際、該規制手段の移動に連動して、前記中板に積
載されているシートの前記給送回転体と前記分離パッド
との間への進入角が小さくなる方向に前記中板を回動す
る移動手段を備えたこと、を特徴とするシート給送装置。