JP2533464Y2 - オプション部品取付装置 - Google Patents
オプション部品取付装置Info
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- JP2533464Y2 JP2533464Y2 JP4761292U JP4761292U JP2533464Y2 JP 2533464 Y2 JP2533464 Y2 JP 2533464Y2 JP 4761292 U JP4761292 U JP 4761292U JP 4761292 U JP4761292 U JP 4761292U JP 2533464 Y2 JP2533464 Y2 JP 2533464Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ユーザの要望に応じて
装着されるオプション部品を取付体に固定するオプショ
ン部品取付装置に関するものである。
装着されるオプション部品を取付体に固定するオプショ
ン部品取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、電気製品又はその他の機械、装
置の装備品のうち、基本的なものを標準装備品とし、ユ
ーザにより要否の分かれるものや、高価なものをオプシ
ョン部品とし、後者のオプション部品については、ユー
ザの注文によって装備し、ユーザの幅広い要望に答える
ことができるようにすることは従来より広く行われてい
る。
置の装備品のうち、基本的なものを標準装備品とし、ユ
ーザにより要否の分かれるものや、高価なものをオプシ
ョン部品とし、後者のオプション部品については、ユー
ザの注文によって装備し、ユーザの幅広い要望に答える
ことができるようにすることは従来より広く行われてい
る。
【0003】自動車を例にとると、CDプレーヤ、その
スピーカ、エアコンディショナなどが一般にオプション
部品とされ、かかるオプション部品は通常販売店におい
て装着される。
スピーカ、エアコンディショナなどが一般にオプション
部品とされ、かかるオプション部品は通常販売店におい
て装着される。
【0004】上述の如き各種オプション部品のうち、電
気で作動する部品は、その取付体に保持された配線のコ
ネクタが接続される相手コネクタを有している。
気で作動する部品は、その取付体に保持された配線のコ
ネクタが接続される相手コネクタを有している。
【0005】ここで、説明をより具体的にするため、オ
プション部品として、ユーザの要望に応じて自動車のド
アに装着されるスピーカを例にとると、このスピーカの
取付体であるドアのインナパネルには、先端にコネクタ
が取付けられた配線がメーカの製造工場にて装備され
る。このような配線は、スピーカが装着される自動車の
ドアにも、またこれが装着されない自動車のドアにも取
付けられる。
プション部品として、ユーザの要望に応じて自動車のド
アに装着されるスピーカを例にとると、このスピーカの
取付体であるドアのインナパネルには、先端にコネクタ
が取付けられた配線がメーカの製造工場にて装備され
る。このような配線は、スピーカが装着される自動車の
ドアにも、またこれが装着されない自動車のドアにも取
付けられる。
【0006】自動車がメーカの手を離れて販売店に搬入
されたのち、その自動車を購入するユーザがスピーカの
装着を希望するときは、販売店の作業員が、取付装置を
用いてスピーカをドアに装着する。
されたのち、その自動車を購入するユーザがスピーカの
装着を希望するときは、販売店の作業員が、取付装置を
用いてスピーカをドアに装着する。
【0007】従来の取付装置は、ドアに予め形成された
取付孔に固定係止されるスクリュウグロメットより成
り、販売店ではかかるスクリュウグロメットをドアの取
付孔に係止したのち、その上からスピーカを配置し、ス
クリュウグロメットにタッピングスクリュウをねじ込ん
でスピーカをドアに固定し、さらにドアに保持された配
線のコネクタをスピーカの相手コネクタに接続する。こ
のようにしてスピーカを装着した自動車がユーザの元に
納入される。
取付孔に固定係止されるスクリュウグロメットより成
り、販売店ではかかるスクリュウグロメットをドアの取
付孔に係止したのち、その上からスピーカを配置し、ス
クリュウグロメットにタッピングスクリュウをねじ込ん
でスピーカをドアに固定し、さらにドアに保持された配
線のコネクタをスピーカの相手コネクタに接続する。こ
のようにしてスピーカを装着した自動車がユーザの元に
納入される。
【0008】一方、スピーカの装着を希望しないユーザ
の自動車に対しては、メーカから搬入された自動車がそ
のままユーザの元に納入される。スピーカが取付けられ
ていない自動車のドアにも、前述のように、コネクタ付
きの配線が装備されているので、スピーカなしの自動車
を購入したユーザも、その後、スピーカだけを購入し、
これをドアに取付けることが可能である。
の自動車に対しては、メーカから搬入された自動車がそ
のままユーザの元に納入される。スピーカが取付けられ
ていない自動車のドアにも、前述のように、コネクタ付
きの配線が装備されているので、スピーカなしの自動車
を購入したユーザも、その後、スピーカだけを購入し、
これをドアに取付けることが可能である。
【0009】ところで、スピーカなしの自動車を購入し
た自動車に、ユーザによってもスピーカが装着されない
ときは、ドアに保持された配線のコネクタは全く使用さ
れず、これを放置したとすると、自動車の走行時にコネ
クタが遊動し、これがドアのインナパネルに打ち当って
異音を発生するおそれがある。
た自動車に、ユーザによってもスピーカが装着されない
ときは、ドアに保持された配線のコネクタは全く使用さ
れず、これを放置したとすると、自動車の走行時にコネ
クタが遊動し、これがドアのインナパネルに打ち当って
異音を発生するおそれがある。
【0010】そこで従来は、メーカの製造工場におい
て、ドアに配線を取付けた際、そのコネクタを配線自体
に粘着テープによって貼り付け、これが遊動することを
阻止していた。販売店においてスピーカを取付けるとき
は、粘着テープを取外し、配線に対してコネクタをフリ
ーな状態にしたのち、これをスピーカの相手コネクタに
接続するのである。スピーカを装着しない自動車に対し
ては、粘着テープでコネクタを固定したままとする。こ
のようにしてコネクタの遊動を阻止することができる。
て、ドアに配線を取付けた際、そのコネクタを配線自体
に粘着テープによって貼り付け、これが遊動することを
阻止していた。販売店においてスピーカを取付けるとき
は、粘着テープを取外し、配線に対してコネクタをフリ
ーな状態にしたのち、これをスピーカの相手コネクタに
接続するのである。スピーカを装着しない自動車に対し
ては、粘着テープでコネクタを固定したままとする。こ
のようにしてコネクタの遊動を阻止することができる。
【0011】ところが、製造ラインにてコネクタを粘着
テープにより固定する作業は大変手間をとり、生産性が
低下する。しかも、コネクタを粘着テープで粘り付けた
自動車を長期間使用すると、このテープの粘着力が経時
的に劣化するので、コネクタが配線から外れ、これが遊
動するおそれもある。
テープにより固定する作業は大変手間をとり、生産性が
低下する。しかも、コネクタを粘着テープで粘り付けた
自動車を長期間使用すると、このテープの粘着力が経時
的に劣化するので、コネクタが配線から外れ、これが遊
動するおそれもある。
【0012】以上、説明の便宜上、スピーカを販売店で
取付ける場合の従来例を明らかにしたが、上述の如き不
具合は、オプション部品がスピーカ以外のものであると
きも、またオプション部品をメーカや代理店などで装着
するときにも、全く同様に生じ得るものである。
取付ける場合の従来例を明らかにしたが、上述の如き不
具合は、オプション部品がスピーカ以外のものであると
きも、またオプション部品をメーカや代理店などで装着
するときにも、全く同様に生じ得るものである。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上述
の不具合を簡単な構成によって除去したオプション部品
取付装置を提供することである。
の不具合を簡単な構成によって除去したオプション部品
取付装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、取付体に保持された配線のコネクタが接続さ
れる相手コネクタを備えたオプション部品を、取付体に
固定するオプション部品取付装置において、取付体に形
成された取付孔に固定係止され、かつオプション部品を
取付体に装着するとき、該部品を取付体に固定するため
のタッピングスクリュウがねじ込まれるスクリュウグロ
メット部と、オプション部品を取付体に装着しない場
合、前記配線のコネクタを保持しておくホルダ部とを備
え、該ホルダ部と前記スクリュウグロメット部が一体に
形成されている構成を提案する。
するため、取付体に保持された配線のコネクタが接続さ
れる相手コネクタを備えたオプション部品を、取付体に
固定するオプション部品取付装置において、取付体に形
成された取付孔に固定係止され、かつオプション部品を
取付体に装着するとき、該部品を取付体に固定するため
のタッピングスクリュウがねじ込まれるスクリュウグロ
メット部と、オプション部品を取付体に装着しない場
合、前記配線のコネクタを保持しておくホルダ部とを備
え、該ホルダ部と前記スクリュウグロメット部が一体に
形成されている構成を提案する。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
る。
【0016】図1は、オプション部品の一例であるスピ
ーカがユーザの要望に応じて装着される自動車用ドア1
の製造中の様子を示した斜視図である。スピーカは販売
店にて装着されるが、その装着に至るまでの一連の工程
を説明しながら、取付装置の構成を明らかにする。
ーカがユーザの要望に応じて装着される自動車用ドア1
の製造中の様子を示した斜視図である。スピーカは販売
店にて装着されるが、その装着に至るまでの一連の工程
を説明しながら、取付装置の構成を明らかにする。
【0017】先ず窓枠部2を有するドア本体3が製造工
場において製造される。かかるドア本体3のインナパネ
ル4には、図1には示していないスピーカを組付けるた
めの装着孔5と、スピーカを組付けるための取付装置用
の4つの取付孔6,6a,6b,6cと、その他の孔
7,8,8a,8bがそれぞれ形成されている。
場において製造される。かかるドア本体3のインナパネ
ル4には、図1には示していないスピーカを組付けるた
めの装着孔5と、スピーカを組付けるための取付装置用
の4つの取付孔6,6a,6b,6cと、その他の孔
7,8,8a,8bがそれぞれ形成されている。
【0018】ドア本体3のインナパネル4とアウタパネ
ル10との間の空間からは、上述の孔7を通してハーネ
ス11が延びている。かかるハーネス11は、スピーカ
用の配線12と、その他の電動部品用の配線を束ねたも
のとなっていて、スピーカ用の配線12の先端には合成
樹脂製のコネクタ13が取付けられている。
ル10との間の空間からは、上述の孔7を通してハーネ
ス11が延びている。かかるハーネス11は、スピーカ
用の配線12と、その他の電動部品用の配線を束ねたも
のとなっていて、スピーカ用の配線12の先端には合成
樹脂製のコネクタ13が取付けられている。
【0019】インナパネル4には上述のように各種の孔
が形成されているので、これらをシールする目的で、例
えば塩化ビニルなどの薄い可撓性シートより成るサービ
スホールカバー14がインナパネル面に装着される。
が形成されているので、これらをシールする目的で、例
えば塩化ビニルなどの薄い可撓性シートより成るサービ
スホールカバー14がインナパネル面に装着される。
【0020】図2はサービスホールカバー装着後のドア
1の様子を示しており、この図に斜線を付したサービス
ホールカバー周辺部が接着剤によってインナパネル4に
貼着されている。このとき、ハーネス11は、サービス
ホールカバー14を貫通して外側に延ばされ、クランプ
15によってインナパネル4に保持される。このように
してスピーカの取付体であるドア1のインナパネル4
に、スピーカ用の配線12が保持されるのである。
1の様子を示しており、この図に斜線を付したサービス
ホールカバー周辺部が接着剤によってインナパネル4に
貼着されている。このとき、ハーネス11は、サービス
ホールカバー14を貫通して外側に延ばされ、クランプ
15によってインナパネル4に保持される。このように
してスピーカの取付体であるドア1のインナパネル4
に、スピーカ用の配線12が保持されるのである。
【0021】ところで、後述するようにスピーカは4つ
の取付装置によってインナパネル4に固定されるが、そ
のうちの1つの取付装置16(図2)が本考案により構
成され、かかる取付装置16が図2に示すようにメーカ
の製造工場にてサービスホールカバー14の上からイン
ナパネル4に固定係止される。
の取付装置によってインナパネル4に固定されるが、そ
のうちの1つの取付装置16(図2)が本考案により構
成され、かかる取付装置16が図2に示すようにメーカ
の製造工場にてサービスホールカバー14の上からイン
ナパネル4に固定係止される。
【0022】この取付装置16は合成樹脂より成り、図
3に示すように、その基板17と一体の係合突起18を
有するスクリュウグロメット部19を具備している。か
かる係合突起18の内部には、基板17の側の上部が開
口した穴20が形成され、ここに後述するようにタッピ
ングスクリュウ21がねじ込まれるようになっている。
また係合突起18の各外側面には、係止爪22がそれぞ
れ突設され、しかも突起18の先端部は、例えば図9に
も示すように先細状に尖っている。図3及び図9におけ
るPは、係合突起18の最尖端を示している。
3に示すように、その基板17と一体の係合突起18を
有するスクリュウグロメット部19を具備している。か
かる係合突起18の内部には、基板17の側の上部が開
口した穴20が形成され、ここに後述するようにタッピ
ングスクリュウ21がねじ込まれるようになっている。
また係合突起18の各外側面には、係止爪22がそれぞ
れ突設され、しかも突起18の先端部は、例えば図9に
も示すように先細状に尖っている。図3及び図9におけ
るPは、係合突起18の最尖端を示している。
【0023】またこの取付装置16は、基板17に一体
に立設された壁部23と、これを跨ぐように一体に架橋
されたブリッジ部24とから成るホルダ部25を有して
いる。このホルダ部25の機能は後述するが、かかるホ
ルダ部25と、前述のスクリュウグロメット部19は基
板17を介して一体に形成されている。
に立設された壁部23と、これを跨ぐように一体に架橋
されたブリッジ部24とから成るホルダ部25を有して
いる。このホルダ部25の機能は後述するが、かかるホ
ルダ部25と、前述のスクリュウグロメット部19は基
板17を介して一体に形成されている。
【0024】上述の如く形成された取付装置16を、ス
ピーカの取付体であるインナパネル4に固定するには、
そのスクリュウグロメット部19の係合突起18を、図
3に矢印Aで示したように、インナパネル4上に装着さ
れたサービスホールカバー14の上から押し込み、係合
突起18をインナパネル4に形成された取付孔6(図1
参照)に挿入する。このとき、係合突起18の先端部は
尖っているので、簡単にサービスホールカバー14を破
り、この突起18を取付孔6に挿入することができる。
係合突起18を取付孔6に挿入する前に、サービスホー
ルカバー14を工具などで破る必要は全くないのであ
る。
ピーカの取付体であるインナパネル4に固定するには、
そのスクリュウグロメット部19の係合突起18を、図
3に矢印Aで示したように、インナパネル4上に装着さ
れたサービスホールカバー14の上から押し込み、係合
突起18をインナパネル4に形成された取付孔6(図1
参照)に挿入する。このとき、係合突起18の先端部は
尖っているので、簡単にサービスホールカバー14を破
り、この突起18を取付孔6に挿入することができる。
係合突起18を取付孔6に挿入する前に、サービスホー
ルカバー14を工具などで破る必要は全くないのであ
る。
【0025】上述のように係合突起18を取付孔6に挿
入すると、その係止爪22が、図4に示したように取付
孔周辺のインナパネル縁部に係合し、スクリュウグロメ
ット部19、ひいては取付装置16の全体がインナパネ
ル4に不動に固定される。このようにして、スクリュウ
グロメット部19は、スピーカの取付体であるインナパ
ネル4に形成された取付孔6に固定係止されるのであ
る。
入すると、その係止爪22が、図4に示したように取付
孔周辺のインナパネル縁部に係合し、スクリュウグロメ
ット部19、ひいては取付装置16の全体がインナパネ
ル4に不動に固定される。このようにして、スクリュウ
グロメット部19は、スピーカの取付体であるインナパ
ネル4に形成された取付孔6に固定係止されるのであ
る。
【0026】一方、クランプ15によってインナパネル
4に保持された配線12のコネクタ13が、図3に鎖線
で示したように取付装置16のホルダ部25に保持され
る。その際、コネクタ13は、後に販売店にてスピーカ
が取付けられる自動車のドアにおいても、またスピーカ
が装着されない自動車のドアにおいても、ホルダ部25
に保持される。すなわち製造工場においては、全ての自
動車のドア1に対して、取付装置16を取付け、かつそ
のホルダ部25にコネクタ13を係止するのである。
4に保持された配線12のコネクタ13が、図3に鎖線
で示したように取付装置16のホルダ部25に保持され
る。その際、コネクタ13は、後に販売店にてスピーカ
が取付けられる自動車のドアにおいても、またスピーカ
が装着されない自動車のドアにおいても、ホルダ部25
に保持される。すなわち製造工場においては、全ての自
動車のドア1に対して、取付装置16を取付け、かつそ
のホルダ部25にコネクタ13を係止するのである。
【0027】コネクタ13は、図5に例示するように、
配線12が接続さた本体26に一体に形成されたアーム
27を有し、該アーム27はその根元部28の側を中心
として矢印B,C方向に弾性変形可能となっている。
配線12が接続さた本体26に一体に形成されたアーム
27を有し、該アーム27はその根元部28の側を中心
として矢印B,C方向に弾性変形可能となっている。
【0028】かかるコネクタ13は、そのアーム27の
根元部28の側から、図3に矢印Dで示したようにブリ
ッジ部24の内側を通して、壁部23の内部に挿入さ
れ、ホルダ部25に保持される。この挿入時に、アーム
27はブリッジ部24に押圧されて矢印B方向に弾性変
形し、挿入完了時には、ブリッジ部24の内側面に弾性
的に圧接する。このとき、アーム27の上面に一体に突
設された係止片29,30がブリッジ部24に係合し、
これによってコネクタ13がホルダ部25から抜け出る
ことなく不動に保持される。
根元部28の側から、図3に矢印Dで示したようにブリ
ッジ部24の内側を通して、壁部23の内部に挿入さ
れ、ホルダ部25に保持される。この挿入時に、アーム
27はブリッジ部24に押圧されて矢印B方向に弾性変
形し、挿入完了時には、ブリッジ部24の内側面に弾性
的に圧接する。このとき、アーム27の上面に一体に突
設された係止片29,30がブリッジ部24に係合し、
これによってコネクタ13がホルダ部25から抜け出る
ことなく不動に保持される。
【0029】上述の作業を完了したのち、インナパネル
4には、サービスホールカバー14の上からドアトリム
31(図1)が装着され、メーカにおけるドア1の製造
工程を全て終了する。かかるドア1が装着された自動車
が販売店に搬入される。
4には、サービスホールカバー14の上からドアトリム
31(図1)が装着され、メーカにおけるドア1の製造
工程を全て終了する。かかるドア1が装着された自動車
が販売店に搬入される。
【0030】販売店に搬入された自動車に対して、オプ
ション部品としてのスピーカを装着しないときは、自動
車はそのままユーザの元に納入される。その際、配線1
2のコネクタ13は、取付装置16のホルダ部25に保
持されているので、ユーザがそのまま自動車を使用して
も、コネクタ13が遊動することはなく、異音が発生す
るおそれはない。このように、オプション部品を取付体
に装着しない場合には、取付装置のホルダ部によって、
取付体に保持された配線のコネクタを保持しておくので
ある。その際、コネクタ13は、粘着テープによって配
線に保持されるのではなく、ホルダ部25によって確実
に保持されるので、自動車を長時間使用したあとでも、
その保持状態が不確実となるおそれはない。しかも、コ
ネクタ13をホルダ部25に係止するときも、ワンタッ
チでその係止作業を遂行でき、自動車の生産性が高めら
れる。
ション部品としてのスピーカを装着しないときは、自動
車はそのままユーザの元に納入される。その際、配線1
2のコネクタ13は、取付装置16のホルダ部25に保
持されているので、ユーザがそのまま自動車を使用して
も、コネクタ13が遊動することはなく、異音が発生す
るおそれはない。このように、オプション部品を取付体
に装着しない場合には、取付装置のホルダ部によって、
取付体に保持された配線のコネクタを保持しておくので
ある。その際、コネクタ13は、粘着テープによって配
線に保持されるのではなく、ホルダ部25によって確実
に保持されるので、自動車を長時間使用したあとでも、
その保持状態が不確実となるおそれはない。しかも、コ
ネクタ13をホルダ部25に係止するときも、ワンタッ
チでその係止作業を遂行でき、自動車の生産性が高めら
れる。
【0031】一方、販売店に搬入された自動車のドア1
にスピーカを取付ける場合には、販売店の作業員がドア
本体3からドアトリム31(図1)を外し、サービスホ
ールカバー14を露出させる。次いで、図1に示したイ
ンナパネル4に形成されている3つの取付孔6a,6
b,6cに、サービスホールカバー14の上から、図6
に示した如き取付装置16aをそれぞれ挿入する。この
取付装置16aは、図3に示した本考案に係る取付装置
16の、ホルダ部25を有していない構造となってい
る。従って、この取付装置16aを各取付孔6a,6
b,6cにそれぞれ挿入するときも、各取付装置16a
の係合突起18aの先端がサービスホールカバー14を
破り、しかも突起18aが取付孔6a,6b,6cにそ
れぞれ挿入されたあとは、その突起18aの外側面に突
設された係止爪22aが取付孔6a,6b,6cの周辺
に係合し、取付装置16aの抜け出しが阻止される。こ
のようにして、インナパネル4に形成された4つの取付
孔6,6a,6b,6cに、ホルダ部25を有する取付
装置16と、かかるホルダ部のない取付装置16aがそ
れぞれ係止される(図7参照)。
にスピーカを取付ける場合には、販売店の作業員がドア
本体3からドアトリム31(図1)を外し、サービスホ
ールカバー14を露出させる。次いで、図1に示したイ
ンナパネル4に形成されている3つの取付孔6a,6
b,6cに、サービスホールカバー14の上から、図6
に示した如き取付装置16aをそれぞれ挿入する。この
取付装置16aは、図3に示した本考案に係る取付装置
16の、ホルダ部25を有していない構造となってい
る。従って、この取付装置16aを各取付孔6a,6
b,6cにそれぞれ挿入するときも、各取付装置16a
の係合突起18aの先端がサービスホールカバー14を
破り、しかも突起18aが取付孔6a,6b,6cにそ
れぞれ挿入されたあとは、その突起18aの外側面に突
設された係止爪22aが取付孔6a,6b,6cの周辺
に係合し、取付装置16aの抜け出しが阻止される。こ
のようにして、インナパネル4に形成された4つの取付
孔6,6a,6b,6cに、ホルダ部25を有する取付
装置16と、かかるホルダ部のない取付装置16aがそ
れぞれ係止される(図7参照)。
【0032】次に、図7に示すようにスピーカ32をサ
ービスホールカバー14の上からこれを破りながらイン
ナパネル4の装着孔5(図1及び図8)に嵌め込み、4
つの取付装置16,16aの上に配置する。その際、図
8に示す如く、スピーカ32に形成された4つの孔33
と、各取付装置16,16aの穴20,20a(図3及
び図6参照)とをそれぞれ整合させ、これらに図7及び
図8に示す如くタッピングスクリュウ21をそれぞれね
じ込み、スピーカ32をインナパネル4に固定する。こ
のように、オプション部品を取付体に装着するときは、
該部品を取付体に固定するためのタッピングスクリュウ
21を取付装置16,16aのスクリュウグロメット部
19,19aにねじ込み、オプション部品を取付体に不
動に固定するのである。
ービスホールカバー14の上からこれを破りながらイン
ナパネル4の装着孔5(図1及び図8)に嵌め込み、4
つの取付装置16,16aの上に配置する。その際、図
8に示す如く、スピーカ32に形成された4つの孔33
と、各取付装置16,16aの穴20,20a(図3及
び図6参照)とをそれぞれ整合させ、これらに図7及び
図8に示す如くタッピングスクリュウ21をそれぞれね
じ込み、スピーカ32をインナパネル4に固定する。こ
のように、オプション部品を取付体に装着するときは、
該部品を取付体に固定するためのタッピングスクリュウ
21を取付装置16,16aのスクリュウグロメット部
19,19aにねじ込み、オプション部品を取付体に不
動に固定するのである。
【0033】スピーカ32は、図7に示すように、イン
ナパネル4に保持された配線12のコネクタ13が接続
される相手コネクタ34を有し、かかる相手コネクタ3
4に、ホルダ部25から外されたコネクタ13が図7に
破線で示すように接続される。コネクタ13をホルダ部
25から外すには、図3に示すようにコネクタ13のア
ーム27を矢印B方向に押下してこれを弾性変形させ、
次いでコネクタ13を矢印Dと反対方向に引き出せばよ
い。このようにコネクタ13をホルダ部25から外すと
きも、これをワンタッチ操作で簡単に離脱することがで
きる。
ナパネル4に保持された配線12のコネクタ13が接続
される相手コネクタ34を有し、かかる相手コネクタ3
4に、ホルダ部25から外されたコネクタ13が図7に
破線で示すように接続される。コネクタ13をホルダ部
25から外すには、図3に示すようにコネクタ13のア
ーム27を矢印B方向に押下してこれを弾性変形させ、
次いでコネクタ13を矢印Dと反対方向に引き出せばよ
い。このようにコネクタ13をホルダ部25から外すと
きも、これをワンタッチ操作で簡単に離脱することがで
きる。
【0034】上述の作業を終えたのち、再びドアトリム
31を図8に示す如くインナパネル4に装着し、スピー
カの取付作業を全て終了する。なお、図8に示すよう
に、ドア1に取付けられたスピーカ32に対向するドア
トリム部分には、多数のスリットを有するスピーカグリ
ル35が形成されている。
31を図8に示す如くインナパネル4に装着し、スピー
カの取付作業を全て終了する。なお、図8に示すよう
に、ドア1に取付けられたスピーカ32に対向するドア
トリム部分には、多数のスリットを有するスピーカグリ
ル35が形成されている。
【0035】以上のように、本考案に係る取付装置16
は、スピーカ32を装着しない自動車に対しては、その
ホルダ部25がコネクタ13を確実に保持し、スピーカ
32が装着される自動車に対しては、そのスクリュウグ
ロメット部19がタッピングスクリュウ21と協働し
て、スピーカ32をインナパネル4に不動に固定する用
をなす。その際、スクリュウグロメット部19とホルダ
部25が一体に形成されているので、部品点数が増大す
ることもない。
は、スピーカ32を装着しない自動車に対しては、その
ホルダ部25がコネクタ13を確実に保持し、スピーカ
32が装着される自動車に対しては、そのスクリュウグ
ロメット部19がタッピングスクリュウ21と協働し
て、スピーカ32をインナパネル4に不動に固定する用
をなす。その際、スクリュウグロメット部19とホルダ
部25が一体に形成されているので、部品点数が増大す
ることもない。
【0036】図10は取付装置16に設けられるホルダ
部25の他の実施例を示す。ここに示したホルダ部25
は、一端側に開口36を有する箱状に形成され、その上
壁37に、くびれ部38を有する切欠39が形成されて
いる。一方、配線12に取付けられたコネクタ13に
は、その上面に突起40が形成され、かかるコネクタ1
3を矢印E方向に挿入すると、その突起40が切欠39
のくびれ部38を通過し、このとき上壁37を矢印F方
向に弾性変形させる。そして突起40がくびれ部38を
通過すると、この突起40が切欠39の係止部39aに
係合し、コネクタ13がホルダ部25に不動に保持され
る。逆の操作によって、コネクタ13をホルダ部25か
ら外すことができる。
部25の他の実施例を示す。ここに示したホルダ部25
は、一端側に開口36を有する箱状に形成され、その上
壁37に、くびれ部38を有する切欠39が形成されて
いる。一方、配線12に取付けられたコネクタ13に
は、その上面に突起40が形成され、かかるコネクタ1
3を矢印E方向に挿入すると、その突起40が切欠39
のくびれ部38を通過し、このとき上壁37を矢印F方
向に弾性変形させる。そして突起40がくびれ部38を
通過すると、この突起40が切欠39の係止部39aに
係合し、コネクタ13がホルダ部25に不動に保持され
る。逆の操作によって、コネクタ13をホルダ部25か
ら外すことができる。
【0037】図11に示すホルダ部25は、基板17の
両側に突設された一対の側壁41,42を有し、一方の
側壁41は、これに形成された湾曲部43の作用によ
り、矢印G,H方向に比較的容易に弾性変形することが
できる。
両側に突設された一対の側壁41,42を有し、一方の
側壁41は、これに形成された湾曲部43の作用によ
り、矢印G,H方向に比較的容易に弾性変形することが
できる。
【0038】図12に示すように、コネクタ13を図1
1における矢印I方向(又はその反対の方向)から、両
側壁41,42の間に挿入すると、これによって加圧さ
れた一方の側壁41が矢印G方向に弾性変形し、その弾
性復元力によってコネクタ13が不動に保持される。
1における矢印I方向(又はその反対の方向)から、両
側壁41,42の間に挿入すると、これによって加圧さ
れた一方の側壁41が矢印G方向に弾性変形し、その弾
性復元力によってコネクタ13が不動に保持される。
【0039】以上、オプション部品がスピーカであり、
その取付体がドアのインナパネルである場合について説
明したが、オプション部品やその取付体が他のものから
成るときも、本考案を支障なく適用できる。
その取付体がドアのインナパネルである場合について説
明したが、オプション部品やその取付体が他のものから
成るときも、本考案を支障なく適用できる。
【0040】
【考案の効果】本考案に係る取付装置によれば、オプシ
ョン部品を装着したときは、そのスクリュウグロメット
部によってオプション部品を取付体に強固に固定でき、
しかもオプション部品を装着しないときは、そのホルダ
部によってコネクタを確実に保持しておくことができ
る。またスクリュウグロメット部とホルダ部が一体に形
成されているので、取付装置の部品点数が増大する不具
合も阻止できる。
ョン部品を装着したときは、そのスクリュウグロメット
部によってオプション部品を取付体に強固に固定でき、
しかもオプション部品を装着しないときは、そのホルダ
部によってコネクタを確実に保持しておくことができ
る。またスクリュウグロメット部とホルダ部が一体に形
成されているので、取付装置の部品点数が増大する不具
合も阻止できる。
【図1】製造工場にて製造中のドアを示す斜視図であ
る。
る。
【図2】サービスホールカバーを装着したのちのドアを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本考案に係る取付装置の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】取付装置のスクリュウグロメット部をインナパ
ネルに係止したときの断面図である。
ネルに係止したときの断面図である。
【図5】コネクタの斜視図である。
【図6】図3に示した取付装置以外の取付装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】インナパネルにスピーカを取付けた状態を示す
図である。
図である。
【図8】インナパネルにスピーカを取付け、かつこのパ
ネルをドアトリムで覆ったときの、ドアの断面図であ
る。
ネルをドアトリムで覆ったときの、ドアの断面図であ
る。
【図9】スクリュウグロメット部の係合突起を、図3の
下方から見たときの様子を示す図である。
下方から見たときの様子を示す図である。
【図10】ホルダ部とコネクタの他の実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図11】ホルダ部のさらに他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図12】図11に示したホルダ部によってコネクタを
保持したときの様子を示す部分断面図である。
保持したときの様子を示す部分断面図である。
6 取付孔 12 配線 13 コネクタ 16 取付装置 19 スクリュウグロメット部 21 タッピングスクリュウ 25 ホルダ部 34 相手コネクタ
Claims (1)
- 【請求項1】 取付体に保持された配線のコネクタが接
続される相手コネクタを備えたオプション部品を、取付
体に固定するオプション部品取付装置において、 取付体に形成された取付孔に固定係止され、かつオプシ
ョン部品を取付体に装着するとき、該部品を取付体に固
定するためのタッピングスクリュウがねじ込まれるスク
リュウグロメット部と、オプション部品を取付体に装着
しない場合、前記配線のコネクタを保持しておくホルダ
部とを備え、該ホルダ部と前記スクリュウグロメット部
が一体に形成されていることを特徴とするオプション部
品取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4761292U JP2533464Y2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | オプション部品取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4761292U JP2533464Y2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | オプション部品取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065156U JPH065156U (ja) | 1994-01-21 |
JP2533464Y2 true JP2533464Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=12780055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4761292U Expired - Lifetime JP2533464Y2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | オプション部品取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533464Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4545507B2 (ja) * | 2004-07-27 | 2010-09-15 | トヨタ車体株式会社 | グロメット及びグロメットの固定構造 |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP4761292U patent/JP2533464Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH065156U (ja) | 1994-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |