JP2553833Y2 - フラットワイヤハーネスの取付構造 - Google Patents

フラットワイヤハーネスの取付構造

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JP2553833Y2
JP2553833Y2 JP1134192U JP1134192U JP2553833Y2 JP 2553833 Y2 JP2553833 Y2 JP 2553833Y2 JP 1134192 U JP1134192 U JP 1134192U JP 1134192 U JP1134192 U JP 1134192U JP 2553833 Y2 JP2553833 Y2 JP 2553833Y2
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JP
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wire harness
flat wire
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arm
insertion hole
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憲治 水谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、FPC等のフィルム状
フラットワイヤハーネスの取付構造に関し、特に、自動
車のパネル等にフィルム状のフラットワイヤハーネスを
クランプを用いて簡単に取り付けることが出来るように
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したフラットワイヤハーネス
をパネル等に固定する場合、例えば、図10に示すよう
に、フラットワイヤハーネス1に差込孔1aを設けると
共に、パネル2にクリップ孔2aを設けて、クランプ3
のクリップ部3bを差込孔1aとクリップ孔2aとに差
込んで、クリップ孔2aに係合させることにより、クラ
ンプ3の頭部3aとパネル2との間でフラットワイヤハ
ーネス1を挟み込んで取付けている。
【0003】しかし、上記構造では、メンテナンス時な
どにクランプ3が取外しにくく、無理に取外すときに、
フィルム状のフラットワイヤハーネス1に損傷が生じる
恐れがある。また、フラットワイヤハーネス1の差込孔
1aの周縁部が薄くて弱いため、クランプ3のクリップ
部3bをフラットワイヤハーネス1の差込孔1aに予め
差込んだ状態で、クリップ部3bをパネル2のクリップ
孔2aに差込むことができないので、取付け作業性が悪
い。さらに、パネル2にフラットワイヤハーネス1が直
接触れるので、パネル2のバリや周辺物により、フラッ
トワイヤハーネス1に傷が付きやすい問題がある。
【0004】そこで、図11に示すように、フラットワ
イヤハーネス4に第1クランプ5を固定し、パネル6に
第2クランプ7を固定して、第1クランプ5の係止部5
aを第2クランプ7の係止爪7aで係止して取付けるも
のが提供されている。 (実開平1−37326号公報参
照)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記取
付構造とした場合、2個のクランプ5,7を必要とする
うえ、フラットワイヤハーネス4に予め第1クランプ5
を固定しておく必要があるので、部品点数や固定作業工
程が増加してコストアップになるという問題がある。
【0006】本考案は上記した従来の問題点を解消し、
フラットワイヤハーネスの取付け、取外し作業が容易
で、かつ、フラットワイヤハーネスに損傷が生じにくい
と共に、コスト高にならないフィルム状のフラットワイ
ヤハーネスの取付構造を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、FPC等のフィルム状フラットワイヤハ
ーネスに、中心差込穴と、該中心差込穴から放射状に突
出した側方差込穴と、係止穴とを設ける一方、フラット
ワイヤハーネス取付用のパネルにクリップ孔を設け、か
つ、ベース部と、該ベース部の一端面から突出して上記
中心差込穴に嵌合する頭部と、該頭部の側面から上記ベ
ース部の一端面との間にフラットワイヤハーネスの厚み
スペースを隔てて放射状に突出すると共に上記側方差込
穴と嵌合するアーム部と、上記ベース部の他端面から突
出して上記パネルのクリップ孔に係合するクリップ部と
を一体的に有し、上記ベース部とアーム部の対向する面
のいずれか一方に、上記フラットワイヤハーネスに形成
した係止穴に係合する突起を形成したクランプを設け、
上記クランプの頭部およびアーム部をフラットワイヤハ
ーネスの中心差込穴と側方差込穴に挿入した後、頭部を
中心としてアーム部を回転させて上記係止穴に突起を係
止してフラットワイヤハーネスにクランプを固定すると
共に、該クランプをクリップ部でパネルに固定して、フ
ラットワイヤハーネスをパネルに取り付ける構成として
いるフラットワイヤハーネスの取付構造を提供するもの
である。
【0008】上記クランプには、上記ベース部とアーム
部の対向する面の上記突起が形成されていない面に、該
突起に対向する逃げ溝を形成することが好ましい。
【0009】上記クランプに設けるアーム部は、例え
ば、直径方向に伸長させる一対のアーム部あるいは、9
0度間隔で突出するアーム部からなる。上記複数のアー
ム部には軸線位置から等しい距離で突起を設ける一方、
これら突起の回転軌跡上のフラットヤイヤハーネスの位
置に係止穴を穿設している。
【0010】尚、上記突起はアーム部の外端部に形成し
ておくと、係止穴に係止したか否かを目視することが出
来る。
【0011】
【作用】本考案では、フラットワイヤハーネスの取付時
に、クランプの頭部およびアーム部をフラットワイヤハ
ーネスの中心差込穴および側方差込穴に嵌合させ、つい
で、アーム部に指をかけてクランプを回すと、ベース部
とアーム部との間にフラットワイヤハーネスが挟み込ま
れ、ベース部またはアーム部の突起がフラットワイヤハ
ーネスの係止孔に係合すると、クランプが回り止めされ
る。その後、クランプのクリップ部をパネルのクリップ
孔に係合させる。これにより、フラットワイヤハーネス
がクランプでパネルに取付けられる。
【0012】フラットワイヤハーネスの取外し時には、
アーム部に指をかけてクランプを回すと、突起が係止孔
から外れてクランプが回るようになり、アーム部をフラ
ットワイヤハーネスの側方差込穴に合致させる。これに
より、クランプはパネルに係合されたままで、フラット
ワイヤハーネスを持ち上げると、差込穴より頭部および
アーム部が抜けて、フラットワイヤハーネスをクランプ
から取外すことができる。上記クランプは、予めパネル
に取付けてあっても良いので、取付け時の自由度が増
す。また、上記ベース部またはアーム部に逃げ溝を形成
すると、フラットワイヤハーネスのたわみにより、係止
孔に対する突起の係合及び外れがスムーズになる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1から図6は本考案の第1実施例を示す。図
1において、10Aはクランプ、11は該クランプ10
Aにより固定されるフラットワイヤハーネスである。フ
ラットワイヤハーネス11には、円形状の中心差込穴1
1aと、該中心差込穴11aの対向する周縁から放射状
に連続させて突出させた側方差込穴11b,11bと、
上記各側方差込穴11b,11bから90度で位置をず
らせた係止穴11c,11cとを設けている。また、図
2に示すように、パネル12には、クリップ孔12aを
設けている。
【0014】一方、合成樹脂製のクランプ10Aは、円
板状のベース部10aと、該ベース部10aの上端面か
ら同軸に上方へ突出し、上記フラットワイヤハーネス1
1の中心差込穴11aに嵌合する円柱状の頭部10b
と、該頭部10bの両側面から上記ベース部10aの上
端面との間に、上記フラットワイヤハーネス11の厚み
スペースt (図2参照)を隔てて、放射状に二方へ突出
し、上記フラットワイヤハーネス11の側方差込穴11
b,11bに嵌合する矩形状のアーム部10c,10c
と、上記ベース部10aの下端面から同軸に下方へ突出
し、上記パネル12のクリップ孔12aに係合するクリ
ップ部10dとを一体的に設けている。
【0015】上記クランプ10Aのベース部10aの上
端面に対向するアーム部10c,10cの下端面に、図
5(A)に詳細に示すように、上記フラットワイヤハーネ
ス11の係止穴11c,11cに係合する突起10e,1
0eを形成し、該突起10e,10eに対向するベース
部10aの上端面に、図4に詳細に示すように、逃げ溝
10f,10fを形成している。
【0016】なお、アーム部10cの突起10eがフラ
ットワイヤハーネス11の係止穴11cに係合したか否
かを目視で確認するために、図5の(B)に示すように、
アーム部10cの外端面に凸状の突起10gを形成して
も良い。また、図6の(A)及び(B)に示すように、アー
ム部10cに逃げ溝10fを形成し、ベース部10cに
突起10eを形成しても良い。
【0017】上記第1実施例のクランプ10Aを用いる
と、フラットワイヤハーネス11の取付時に、下方から
クランプ10Aの頭部10bをフラットワイヤハーネス
11の中心差込穴11aに嵌合させると同時に、クラン
プ10Aのアーム部10cをフラットワイヤハーネス1
1の側方差込穴11bに嵌合させる。ついで、アーム部
10cに指をかけてクランプ10Aを一方向へ90度で
回すと、ベース部10aとアーム部10cとの間にフラ
ットワイヤハーネス11が挟み込まれ、アーム部10c
の突起10eがフラットワイヤハーネス11の係止穴1
1cに係合すると、クランプ10Aが回り止めされる。
その後、クランプ10Aの頭部10bを指で押してクリ
ップ部10dをパネル12のクリップ孔12aに係合さ
せる。これにより、フラットワイヤハーネス11をクラ
ンプ10Aでパネル12に取付けることができる。
【0018】一方、フラットワイヤハーネス11の取外
し時には、アーム部10cに指をかけてクランプ10A
を一方向へ90度で回すと、突起10eが係止穴11c
から外れてクランプ10Aが回るようになり、アーム部
10cをフラットワイヤハーネス11の側方差込穴11
bに合致させる。これにより、クランプ10Aはパネル
12に係合されたままで、フラットワイヤハーネス11
を持ち上げると、側方差込穴11bがアーム部10cか
ら抜けて、フラットワイヤハーネス11をクランプ10
Aから取外すことができる。
【0019】上記ベース部10aに形成された逃げ溝1
0fにより、フラットワイヤハーネス11がたわむの
で、係止穴11cに対する突起10eの係合及び外れが
スムーズである。なお、上記クランプ10Aは、予めパ
ネル12に取付けておくことができる。この場合には、
フラットワイヤハーネス11の側方差込穴11bをクラ
ンプ10Aのアーム部10cに嵌合させて、アーム部1
0cを回すだけで取付けることができる。
【0020】上記のようにして、フラットワイヤハーネ
ス11の取付け及び取外し作業が容易に行え、フラット
ワイヤハーネス11を損傷するおそれがなくなる。ま
た、フラットワイヤハーネス11は、クランプ10Aの
ベース部10aとアーム部10cとの間に挟み込まれる
ので、パネル12にバリ等があってもフラットワイヤハ
ーネス11に傷が付くおそれもなくなる。さらに、上記
クランプ10Aは、合成樹脂で一体成形でき、フラット
ワイヤハーネス11の取付け及び取外し作業も容易であ
ることから、部品点数及び取付け作業工程が削減でき、
コストダウン化が図れる。
【0021】図7および図8は、第2実施例を示し、第
1実施例とクランプのみが相異する。第2実施例のクラ
ンプ10Bは、図8の(A)に示すように、アーム部10
cの先端側に、長手方向のスリット10h,10hを形
成して、該各スリット10h,10hにより弾性を有す
るようなったアーム部10cに、図8の(B)に詳細に示
すような大径頭部付き突起10iを形成している。
【0022】この第2実施例の構成であれば、突起10
iがフラットワイヤハーネス11の係止穴11cに係合
すると、大径頭部が係止穴11cの周縁部に係止されて
外れにくくなるので、アーム部10cが確実に回り止め
される。なお、取外し作業時にアーム部10cを回すに
は、弾性のアーム部10cを指で上方へたわませて、突
起10iを係止穴11cから抜き外せば良い。
【0023】図9は第3実施例を示す。該第3実施例の
クランプ10Cは、放射状に四方へ突出する4本のアー
ム部10cを有している。また、フラットワイヤハーネ
ス11には、中心差込穴11aから放射状に四方へ突出
させた側方差込穴11bと、これら側方差込穴11bか
ら45度で位置をずらせた4個の係止穴11cとを設け
ている。上記第3実施例も、第1実施例と第2実施例と
同様の作用、効果を奏することができる。
【0024】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案では、クランプとしてベース部と頭部とアーム部とク
リップ部とを一体的に備え且つベース部とアーム部のい
ずれか一方に突起を形成したものを用いているため、ク
ランプのアーム部をフラットワイヤハーネスの側方差込
穴に嵌合させ、アーム部に指をかけてクランプを回すだ
けで、フラットワイヤハーネスをクランプでパネルに取
付けることができ、逆に、アーム部に指をかけてクラン
プを回し、アーム部をフラットワイヤハーネスの差込穴
に合致させるだけで、フラットワイヤハーネスをクラン
プから取外すことができるので、取付け及び取外し作業
が容易に行えるようになる。
【0025】また、上記クランプは、パネルまたはフラ
ットワイヤハーネスのいずれかに予め取付けることがで
き、取付け時の自由度が増すようになる。さらに、上記
ベース部またはアーム部に逃げ溝を形成すると、フラッ
トワイヤハーネスのたわみにより、係止穴に対する突起
の係合及び外れがスムーズになる。
【0026】さらにまた、フラットワイヤハーネスの取
付け及び取外し作業時にフラットワイヤハーネスが損傷
するおそれがなく、フラットワイヤハーネスは、クラン
プのベース部とアーム部との間に挟み込まれるので、パ
ネルにバリ等があってもフラットワイヤハーネスに傷が
付くおそれもない。さらに、上記クランプは、合成樹脂
で一体成形でき、フラットワイヤハーネスの取付け及び
取外し作業も容易であることから、部品点数及び取付け
作業工程が削減でき、コストダウン化が図れるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例のクランプの斜視図で
ある。
【図2】 図1のクランプの断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 逃がし溝の斜視図である。
【図5】 (A)及び(B)はそれぞれ突起の斜視図であ
る。
【図6】 (A)及び(B)は、変形例の逃がし溝及び突
起の斜視図である。
【図7】 第2実施例のクランプの斜視図である。
【図8】 (A)及び(B)はそれぞれ突起の斜視図であ
る。
【図9】 第3実施例のクランプの斜視図である。
【図10】 第1従来技術のクランプの斜視図である。
【図11】 第2従来技術のクランプの断面図である。
【符号の説明】
10A,10B,10C クランプ 10a ベース部 10b 頭部 10c アーム部 10d クリップ部 10e,10g,10i 突起 10f 逃げ溝 11 フラットワイヤハーネス 11a 中心差込穴 11b 側方差込穴 11c 係止穴 12 パネル 12a クリップ孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットワイヤハーネスに、中心差込穴
    と、該中心差込穴から放射状に突出した側方差込穴と、
    係止穴とを設ける一方、 フラットワイヤハーネス取付用のパネルにクリップ孔を
    設け、かつ、 ベース部と、該ベース部の一端面から突出して上記中心
    差込穴に嵌合する頭部と、該頭部の側面から上記ベース
    部の一端面との間にフラットワイヤハーネスの厚みスペ
    ースを隔てて放射状に突出すると共に上記側方差込穴と
    嵌合するアーム部と、上記ベース部の他端面から突出し
    て上記パネルのクリップ孔に係合するクリップ部とを一
    体的に有し、上記ベース部とアーム部の対向する面のい
    ずれか一方に、上記フラットワイヤハーネスに形成した
    係止穴に係合する突起を形成したクランプを設け、 上記クランプの頭部およびアーム部をフラットワイヤハ
    ーネスの中心差込穴と側方差込穴に挿入した後にアーム
    部を回転させて上記係止穴に突起を係止してフラットワ
    イヤハーネスにクランプを固定すると共に、該クランプ
    をクリップ部でパネルに固定して、フラットワイヤハー
    ネスをパネルに取り付ける構成としているフラットワイ
    ヤハーネスの取付構造。
  2. 【請求項2】 上記ベース部とアーム部の対向する面の
    上記突起が形成されていない面に、該突起に対向する逃
    げ溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のフラットワイヤハーネスの取付構造。
JP1134192U 1992-03-06 1992-03-06 フラットワイヤハーネスの取付構造 Expired - Lifetime JP2553833Y2 (ja)

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