JP2532874Y2 - 車両用パワーシートスイツチ - Google Patents

車両用パワーシートスイツチ

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JP2532874Y2
JP2532874Y2 JP1991004631U JP463191U JP2532874Y2 JP 2532874 Y2 JP2532874 Y2 JP 2532874Y2 JP 1991004631 U JP1991004631 U JP 1991004631U JP 463191 U JP463191 U JP 463191U JP 2532874 Y2 JP2532874 Y2 JP 2532874Y2
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剛 白坂
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シートの前後方
向などの位置調整を行なう車両用パワーシートスイツチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平1−17057号公
報に記載されているように、車両用シートの座部および
背もたれ部の位置調整を行なう車両用パワーシートスイ
ツチが提案されている。図10はこの種の従来の車両用
パワーシートスイツチを示す正面図、図11は図10の
パワーシートスイツチの断面図、図12は図10のパワ
ーシートスイツチの側面図、図13は図10のパワーシ
ートスイツチが備えられる車両用シートの側面図、図1
4は図10のパワーシートスイツチのつまみを裏面側か
ら見た図、図15は図14のC−C線に沿う断面図、図
16は図14のD−D線に沿う断面図である。
【0003】一般に車両用シートは、図13に示すよう
に、座部31と、背もたれ部32とを有している。そし
て、このような車両用シートに設けられる従来の車両用
パワーシートスイツチは、図10に示すように、上記の
座部31の近傍に取付けられるスイツチ本体33と、座
部31の前後方向の位置、上下方向の位置を調整するつ
まみ34と、このつまみ34の上部に配置され、背もた
れ部32の傾斜位置を調整する別のつまみ35とからな
つている。
【0004】上述したスイツチ本体33には、図11に
示すように、水平方向に配列され、つまみ34にそれぞ
れ係合する突出軸36〜40と、上下方向に配列され、
つまみ35にそれぞれ係合する突出軸41、42が設け
られている。突出軸36〜40のうち、両側の突出軸3
6、40は円形の断面を有し、上下方向に移動可能に設
けられ、中央の突出軸38は円形の断面を有し、水平方
向に移動可能に設けられている。その他の突出軸37、
39は略四角形の断面を有し、スイツチ本体33に固設
されている。上部の突出軸41、42はそれぞれ円形の
断面を有しており、一方の突出軸41は水平方向に移動
可能に設けられ、他方の突出軸42はスイツチ本体33
に固設されている。
【0005】下部のつまみ34は、弾性を有する合成樹
脂からなり、突出軸36を介して互いに対向する上壁部
51、下壁部52と、突出軸37の各四隅の外側に配置
されるガイド用突起53a〜53dと、突出軸38を介
して互いに対向する側壁部54、55と、突出軸39の
各四隅の外側に配置されるガイド用突起56a〜56d
と、突出軸40を介して互いに対向する上壁部57、下
壁部58とを有している。上部のつまみ35も、弾性を
有する合成樹脂からなり、突出軸41を介して互いに対
向する側壁部59、60と、突出軸42の周囲に位置す
る壁部61、62とを有している。突出軸40の外周上
には、図12に示すように、円周方向に沿つて形成され
る一対の円弧状の突起40a、40bが上側、下側に設
けられており、突出軸36も同様である。また、突出軸
41の外周上にも、円周方向に沿つて形成される円弧状
の突起41aおよび図示しない反対側の突起が両側に設
けられており、突出軸38、42もそれぞれ同様であ
る。
【0006】壁部54には、図15に示すように、突出
軸38の突起が係合する溝部54aが形成されており、
この壁部54に対向する壁部55にも溝55aが形成さ
れており、他の壁部59、60および壁部61、62も
それぞれ同様である。壁部57、58には、図16に示
すように、突出軸40の突起40a、40bがそれぞれ
係合する溝部57a、58aが形成されており、他の壁
部51、52もそれぞれ同様である。
【0007】そして、突起40aおよび溝部57a間、
突起40bおよび溝部58a間には、それぞれ所定の間
隙が設けられ、突出軸40はつまみ34に対して図10
の左右方向へ相対的移動可能である。同様に、突出軸3
8の突起および溝部54a間、突出軸38の他の突起お
よび溝部55a間にも、それぞれ所定の間隙が設けら
れ、突出軸38はつまみ34に対して上下方向へ相対的
移動可能である。また、突出軸36の突起および溝部5
1a間、突出軸36の他の突起および溝部52a間に
も、それぞれ所定の間隙が設けられ、突出軸36はつま
み34に対して図10の左右方向へ相対的移動可能であ
る。なお、上記の間隙が所定の寸法より小さい場合に
は、突出軸36、38、40の摺動抵抗が大きくなり、
つまみ34を移動させた後に戻り不良を生じる懸念があ
り、特に、大気温度の変化に伴つて上記の間隙がさらに
小さくなる場合、つまみ34の戻り不良が顕著となりや
すい。
【0008】この従来の車両用パワーシートスイツチで
は、スイツチ本体33につまみ34を装着する際、スイ
ツチ本体33につまみ34の裏面側を対向させて、壁部
51、52が突出軸36に、壁部54、55が突出軸3
8に、壁部57、58が突出軸40にそれぞれ係合する
状態で、該つまみ34を押圧する。このとき、突出軸4
0の突起40a、40bによつて、壁部57、58が押
し開かれた後、該突起40a、40bが溝部57a、5
8aにはまり込むと、上記の壁部57、58は弾性力に
よつて元の状態に復帰する。同時に、他の壁部51、5
2、54、55でも同様である。これによつて、つまみ
34は突出軸36、38、40からの脱落が防止され、
すなわち、スイツチ本体33に装着される状態に保持さ
れている。
【0009】この状態で、例えばつまみ34を把持して
図11の左方向へ移動させると、突出軸38は側壁部5
5により同図11の左方向へ押圧され、この突出軸38
を介してスイツチ本体33に内蔵されるスイツチ素子が
駆動される。これに伴い、図示しない電気的駆動手段が
作動して座部31が図11の左方向、すなわち前方向へ
移動する。このとき、突出軸36、40は水平方向へ移
動しないことから、突出軸36は壁部51、52間を相
対的に移動し、同様に、突出軸40は壁部57、58間
を相対的に移動するようになつている。次いで、つまみ
34から手を放すと、突出軸38が復元力により図11
の右方向へ押し戻され、この突出軸38は側壁部55を
押圧するので、つまみ34は中立位置へ復帰して座部3
1の移動が停止する。同様に、つまみ34を図11の右
方向へ移動させると、座部31が後方へ移動するように
なつている。
【0010】また、つまみ34の前部を上方向へ移動さ
せると、このつまみ34は突出軸40を中心として回動
するので、突出軸36は下壁部52により上方向へ押圧
され、この突出軸36を介してスイツチ本体33に内蔵
される別のスイツチ素子が駆動される。これに伴い、図
示しない電気的駆動手段が作動して座部31の前部が上
昇する。このとき、突出軸38は上下方向へ移動せず、
該突出軸38は壁部54、55間を相対的に移動するよ
うになつている。次いで、つまみ34から手を放すと、
突出軸36が復元力により下方向へ押し戻され、この突
出軸36は下壁部52を押圧するので、つまみ34は中
立位置へ復帰して座部31の移動が停止する。このと
き、突出軸38は前後方向へ移動しないことから、突出
軸38は壁部54、55間を相対的に移動する。同様
に、つまみ34の前部を下方向へ移動させると、座部3
1の前部が下方へ移動し、また、つまみ34の後部を上
下方向へ移動させると、座部31の後部が上方あるいは
下方へ移動する。さらに、つまみ34全体を上下方向へ
移動させると、座部31全体が上方あるいは下方へ移動
するようになつている。別のつまみ35の上部を前後方
向へ移動させる場合、このつまみ35は突出軸42を中
心として回動するので、突出軸41は側壁部59あるい
は側壁部60により押圧され、この突出軸41を介して
スイツチ本体33に内蔵される図示しないスイツチ素子
が駆動される。これに伴い、図示しない電気的駆動手段
が作動して背もたれ部32が傾動するようになつてい
る。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の車両用パワーシートスイツチでは、つまみ34と本
体33との係合部、すなわち突出軸41の突起40aと
溝部57a、突起40bと溝部58a、突出軸38の突
起と溝部54a、突出軸38の他の突起と溝部55a、
突出軸36の突起と溝部51a、および突出軸36の他
の突起と溝部52aには所定の間隙がそれぞれ設けられ
ており、したがつて、つまみ34は中立位置で何ら規制
されていない。その結果、該つまみ34が中立位置でふ
らついてしまうので、つまみ34を把持する際に不安定
な印象を与えることによつて操作者のフイーリングを損
なうという問題があつた。
【0012】本考案はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、つまみが中立位
置でふらつくことを防止できる車両用パワーシートスイ
ツチを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案は、軸方向と垂直な一方向に移動可能で、該方
向に移動することにより接点を開閉動作させる突出軸を
備えた複数のスイツチ素子を内蔵する体と、装着時に
それぞれ上記突出軸を介して互いに対向する上記一方向
に垂直な略平面状の壁面を備えた一対の平行な壁部
面側に立設されたつまみとを有し、つまみの上記一方
向への操作によつて上記壁部に押されて上記一方向に移
動した上記突出軸により上記スイツチ素子作動するよ
うに構成された車両用パワーシートスイツチにおいて、
上記壁部の上記壁面の上記一方向に対する中央部に、
記つまみの非操作時に中立位置にある上記突出軸が嵌合
し、上記つまみの上記壁面に平行な方向への操作時に上
記中立位置から相対的に上記一方向に移動した上記突出
軸が嵌合状態から離脱する突出部を設けたものである
【0014】
【作用】上記手段によれば、つまみの非操作時には突出
軸は中立位置にあるから、壁部の壁面の一方向に対する
中央部に設けられた一対の突出部に嵌合して保持され
る。一方、つまみが上記壁面に平行な方向に操作された
時は、突出軸は中立位置から相対的に上記壁面に平行な
方向に移動し、上記一対の突出部との嵌合状態から離脱
して上記壁面間に遊嵌する
【0015】
【実施例】以下、本考案の車両用パワーシートスイツチ
の実施例を図に基づいて説明する。図1は本考案の車両
用パワーシートスイツチの一実施例を説明するつまみの
底面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図
1のB−B線に沿う断面図、図4は図1のつまみの裏面
側に形成される壁部を示す斜視図、図5は図4の壁部に
突出軸が係合する状態を示す断面図、図6は図1のつま
みの裏面側に形成される他の壁部に設けられる弾性舌片
の部分を示す断面図、図7は図1のつまみが備えられる
パワーシートスイツチの正面図、図8は図7のパワーシ
ートスイツチの平面図、図9は図7のパワーシートスイ
ツチの分解斜視図である。
【0016】図7に示す本実施例の車両用パワーシート
スイツチは、前述した図13のシートの近傍に取付けら
れる本体1と、この本体1に装着される座部操作用つま
み2、および背もたれ部操作用つまみ3とからなつてい
る。上記の本体1は、5本の突出軸4〜8を備え、これ
らのうち4本の突出軸4〜7を介してそれぞれ駆動され
る図示しないスイツチ素子を内蔵している。第1の突出
軸4、および第3の突出軸6は上下方向へスライド可能
であり、第2の突出軸5、および第4の突出軸7は水平
方向へスライド可能である。また、突出軸4〜6は水平
方向に配列され、これらの突出軸4〜6に係合する状態
で上記の座部操作用つまみ2が本体1に装着されてい
る。一方、突出軸7、8は上下方向に配列され、これら
の突出軸7、8に係合する状態で、上記の背もたれ部操
作用つまみ3が本体1に装着されている。
【0017】本体1は、例えば、図7に示す右側が前方
向に、左側が後方向に位置し、図7に示す上側が上方
に、下側が下方に位置する状態に配置されている。この
本体1は、図9に示すように、端子(図示せず)を備え
る端子カバー1aと、この端子カバー1a上に装着さ
れ、図示しない接点を備えるケース1bと、このケース
1b内にそれぞれスライド可能に設けられ、上記の突出
軸4〜7がそれぞれ固設されるスライダ1c〜1fと、
ケース1b上に装着され、突出軸4〜7が挿通されると
ともに、他の突出軸8が固設されるスライダカバー1g
と、このスライダカバー1gの表面を覆う表面カバー1
h等からなつている。第1の突出軸4の外周面には、円
周方向に沿つて一対の円弧状の突起5aが上下両側に形
成されており、第3の突出軸6も同様に一対の円弧状の
突起6aを有している。第2の突出軸5の外周面には、
円周方向に沿つて一対の円弧状の突起5aが左右両側に
形成され、第4の突出軸7も同様に一対の円弧状の突起
7aを有している。
【0018】座部操作用つまみ2は、図2に示すよう
に、合成樹脂より形成される外殻部材2aと、この外殻
部材2aの裏面側に設けられ、弾性を有する合成樹脂よ
り形成される隔壁部材2aとからなつている。この隔壁
部材2aは、第1の突出軸4を介して互いに対向する上
壁部11、下壁部12と、第2の突出軸5を介して互い
に対向する側壁部13、14と、第3の突出軸6を介し
て互いに対向する上壁部15、下壁部16とを備えてい
る。上壁部11には、図3に示すように、第1の突出軸
4のスライド方向と平行に形成され、突起4aが係合す
る溝11aが設けられており、同様に下壁部12にも溝
12aが設けられている。これらの壁部11、12の幅
方向の各中央部には、図4に示すように、互いに近づく
方向へ突出する突出部11b、12bが設けられてお
り、該突出部11b、12bに、中立位置、すなわち図
5の実線で示す位置で第1の突出軸4の突起4aが嵌合
されるようになつている。同様に上壁部15、下壁部1
6の幅方向の各中央部にも、突出部15b、16bが形
成されている。また、側壁部13の先端には、図6に示
すように、突出軸5の一方の突起5aに当接する弾性舌
片13aが一体的に設けられ、同様に、上記の側壁部1
3と対向する側壁部14の先端にも、突出軸5の他方の
突起5aに当接する弾性舌片14aが一体的に設けられ
ており、すなわち、これらの弾性舌片13a、14aは
突出軸6の外周面に両側からはさむ状態で当接してい
る。
【0019】この実施例にあつては、本体1につまみ2
を装着する際、本体1につまみ2の裏面側を対向させ
て、壁部11、12が突出軸4に、壁部13、14が突
出軸5に、壁部15、16が突出軸6にそれぞれ係合す
る状態で、該つまみ2を押圧すると、突出軸4の突起4
aによつて壁部11、12が押し開かれた後、該突起4
aが溝部11a、12aにはまり込むと、上記の壁部1
1、12は弾性力によつて元の状態に復帰する。同時
に、他の壁部13〜16でも同様である。これによつ
て、つまみ2は突出軸4〜6からの脱落が防止され、す
なわち、つまみ2は本体1に装着される状態に保持され
ている。この状態で、例えばつまみ2の前部、すなわち
図7の左側の部分を把持して上方へ操作する場合、つま
み2が第3の突出軸6を中心として図7の時計方向に回
動し、第1の突出軸4は下壁部12により押圧されてス
ライダ1cが上方へ駆動され、スイツチ素子が作動す
る。これに伴い、図示しない電気的駆動手段が作動し
て、前述した図13の座部31の前部が上昇する。この
とき、つまみ2の回動に伴い第2の突出軸5が円弧を描
きながらつまみ2の前後方向へ少しだけ移動すると、第
2の突出軸5は突起5aが弾性舌片13a、14aに軽
く当接する状態で相対的移動するようになつている。次
いで、つまみ2より手を放すとき、スライダ1cの復元
力により第1の突出軸4は中立位置までスライドして下
壁部12を押圧して、その結果、つまみ2は図7に示す
当初の状態へ復帰して座部31の移動が停止する。この
とき、第2の突出軸5は突起5aが弾性舌片13a、1
4aに軽く当接しながら相対的移動するが、これらの弾
性舌片13a、14aが弾性を有していることから、上
記の突出軸6の摺動抵抗は比較的に小さくて済み、つま
み2の戻り不良を生じることがない。なお、つまみ2の
後部を上下動させると、座部31の後部が上下動し、ま
た、つまみ2全体を上下動させるとき、第1の突出軸
4、および第3の突出軸6の両方がスライドし、座部3
1全体が上下動するようになつている。
【0020】また、つまみ2を把持して図7の左方向、
すなわち壁部14が第2の突出軸5に向かう方向へ操作
する場合、弾性舌片14aが弾性変形しながら第2の突
出軸5を押圧してスライダ1dを介してスイツチ素子を
駆動し、その結果、図13の座部31は前方向へ移動す
るようになつている。このとき、第1の突出軸4は、突
起4aのそれぞれが溝部11a、12aに係合する状態
のまま、図5に示す実線位置から破線位置へ相対的移動
し、この状態で突出部4aと壁部11、12との間に間
隙が形成されている。同様に、第3の突出軸6は壁部1
5、16間を相対的に移動するようになつている。次い
で、つまみ2より手を放すと、スライダ1aの復元力に
より第2の突出軸5は前方向へスライドして弾性舌片1
4aを押圧し、つまみ2は図7に示す当初の状態へ復帰
して、図13の座部31の移動が停止する。そして、つ
まみ2が戻り始めるとき、図5の破線で示すように、第
1の突出軸4の一方の突起4aと壁部11間、および他
方の突起4aと壁部12間にそれぞれ間隙があることか
ら、第1の突出軸4と壁部11、12間で摺動抵抗を生
じることがなく、同様に、第3の突出軸6と壁部15、
16間でも摺動抵抗を生じることがない。なお、つまみ
2を図7の右方向へ操作する場合も同様である。さら
に、背もたれ部操作用つまみ3の上部を前後に移動させ
る場合は、図13の背もたれ部32が傾動するようにな
つている。
【0021】このように構成した実施例では、第2の突
出軸5は弾性舌片13a、14aに当接してつまみ2の
振動を防止できることから、この振動防止のためにばね
などの部品を特別に要することない。また、つまみ2の
中立時に第1の突出軸4の突起4aが突出部11b、1
2bに嵌合することによつて、第1の突出軸4を壁部1
1、12により挟持するとともに、同様に第3の突出軸
6を壁部15、16によつて挟持しているので、つまみ
2は中立位置で安定した状態に保持されており、該つま
み2がふらつくことを防止できる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、壁
部の壁面の一方向に対する中央部に、つまみの非操作時
に中立位置にある突出軸が嵌合し、つまみの上記壁面に
平行な方向への操作時に中立位置から相対的に上記壁面
に平行な方向に移動した突出軸が嵌合状態から離脱する
突出部を設けたので、非操作時に中立位置にある突出軸
は突出部に嵌合して保持されるから、つまみふらつ
を防止でき、つまみが上記壁面に平行な方向に操作され
た後、開放された時は、中立位置から相対的に上記壁面
に平行な方向に移動し、一対の突出部との嵌合状態から
離脱して上記壁面間に遊嵌する突出軸は、中立位置に戻
る際に上記壁面との間に摺動抵抗を生じないから、つま
みの戻り不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の車両用パワーシートスイツチの
一実施例を説明するつまみの底面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1のつまみの裏面側に形成される壁部を示す
斜視図である。
【図5】図4の壁部に突出軸が係合する状態を示す断面
図である。
【図6】図1のつまみの裏面側に形成される他の壁部に
設けられる弾性舌片の部分を示す断面図である。
【図7】図1のつまみが備えられるパワーシートスイツ
チの正面図である。
【図8】図7のパワーシートスイツチの平面図である。
【図9】図7のパワーシートスイツチの分解斜視図であ
る。
【図10】従来の車両用パワーシートスイツチを示す正
面図である。
【図11】図10のパワーシートスイツチの断面図であ
る。
【図12】図10のパワーシートスイツチの側面図であ
る。
【図13】図10のパワーシートスイツチが備えられる
車両用シートの側面図である。
【図14】図10のパワーシートスイツチのつまみを裏
面側から見た図である。
【図15】図14のC−C線に沿う断面図である。
【図16】図14のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1c〜1f スライダ 2、3 つまみ 4〜7 突出軸 11〜16 壁部 11a、12a 溝部 11b、12b 突出部 13a、14a 弾性舌片 15b、16b 突出部 16a 溝部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向と垂直な一方向に移動可能で、該
    方向に移動することにより接点を開閉動作させる突出軸
    を備えた複数のスイツチ素子を内蔵する体と、装着時
    にそれぞれ上記突出軸を介して互いに対向する上記一方
    向に垂直な略平面状の壁面を備えた一対の平行な壁部
    裏面側に立設されたつまみとを有し、つまみの上記一
    方向への操作によつて上記壁部に押されて上記一方向に
    移動した上記突出軸により上記スイツチ素子作動する
    ように構成された車両用パワーシートスイツチにおい
    て、上記壁部の上記壁面の上記一方向に対する中央部
    に、上記つまみの非操作時に中立位置にある上記突出軸
    が嵌合し、上記つまみの上記操作時に上記中立位置から
    相対的に上記一方向に移動した上記突出軸が嵌合状態か
    ら離脱する突出部を設けたことを特徴とする車両用パワ
    ーシートスイツチ。
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JPH0741072Y2 (ja) * 1988-07-25 1995-09-20 アルプス電気株式会社 車両用パワーシートスイッチ装置

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