JPH04104024U - 車両用パワーシートスイツチ - Google Patents

車両用パワーシートスイツチ

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JPH04104024U
JPH04104024U JP463191U JP463191U JPH04104024U JP H04104024 U JPH04104024 U JP H04104024U JP 463191 U JP463191 U JP 463191U JP 463191 U JP463191 U JP 463191U JP H04104024 U JPH04104024 U JP H04104024U
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protruding
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剛 白坂
卓矢 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 つまみが中立位置でふらつくことを防止す
る。 【構成】 突出軸4〜7をそれぞれ移動可能に備える本
体1と、突出軸4、6をそれぞれ介して互いに対向する
壁部11、12、15、16などを備えるつまみ2とを
有し、このつまみ2の操作によつてスイツチ素子を作動
させることにより車両用シートの位置調整を行なう車両
用パワーシートスイツチにおいて、壁部11、12の幅
方向の中央部に、突出軸4が嵌合される突出部11b、
12bを設け、壁部15、16の幅方向の中央部に、突
出軸6が嵌合される突出部15b、16bを設けたこと
を特徴としている。 【効果】 つまみが把持される際、良好なフイーリング
を与えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用シートの前後方向などの位置調整を行なう車両用パワーシー トスイツチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば実公平1−17057号公報に記載されているように、車両用 シートの座部および背もたれ部の位置調整を行なう車両用パワーシートスイツチ が提案されている。図10はこの種の従来の車両用パワーシートスイツチを示す 正面図、図11は図10のパワーシートスイツチの断面図、図12は図10のパ ワーシートスイツチの側面図、図13は図10のパワーシートスイツチが備えら れる車両用シートの側面図、図14は図10のパワーシートスイツチのつまみを 裏面側から見た図、図15は図14のC−C線に沿う断面図、図16は図14の D−D線に沿う断面図である。
【0003】 一般に車両用シートは、図13に示すように、座部31と、背もたれ部32と を有している。そして、このような車両用シートに設けられる従来の車両用パワ ーシートスイツチは、図10に示すように、上記の座部31の近傍に取付けられ るスイツチ本体33と、座部31の前後方向の位置、上下方向の位置を調整する つまみ34と、このつまみ34の上部に配置され、背もたれ部32の傾斜位置を 調整する別のつまみ35とからなつている。
【0004】 上述したスイツチ本体33には、図11に示すように、水平方向に配列され、 つまみ34にそれぞれ係合する突出軸36〜40と、上下方向に配列され、つま み35にそれぞれ係合する突出軸41、42が設けられている。突出軸36〜4 0のうち、両側の突出軸36、40は円形の断面を有し、上下方向に移動可能に 設けられ、中央の突出軸38は円形の断面を有し、水平方向に移動可能に設けら れている。その他の突出軸37、39は略四角形の断面を有し、スイツチ本体3 3に固設されている。上部の突出軸41、42はそれぞれ円形の断面を有してお り、一方の突出軸41は水平方向に移動可能に設けられ、他方の突出軸42はス イツチ本体33に固設されている。
【0005】 下部のつまみ34は、弾性を有する合成樹脂からなり、突出軸36を介して互 いに対向する上壁部51、下壁部52と、突出軸37の各四隅の外側に配置され るガイド用突起53a〜53dと、突出軸38を介して互いに対向する側壁部5 4、55と、突出軸39の各四隅の外側に配置されるガイド用突起56a〜56 dと、突出軸40を介して互いに対向する上壁部57、下壁部58とを有してい る。上部のつまみ35も、弾性を有する合成樹脂からなり、突出軸41を介して 互いに対向する側壁部59、60と、突出軸42の周囲に位置する壁部61、6 2とを有している。突出軸40の外周上には、図12に示すように、円周方向に 沿つて形成される一対の円弧状の突起40a、40bが上側、下側に設けられて おり、突出軸36も同様である。また、突出軸41の外周上にも、円周方向に沿 つて形成される円弧状の突起41aおよび図示しない反対側の突起が両側に設け られており、突出軸38、42もそれぞれ同様である。
【0006】 壁部54には、図15に示すように、突出軸38の突起が係合する溝部54a が形成されており、この壁部54に対向する壁部55にも溝55aが形成されて おり、他の壁部59、60および壁部61、62もそれぞれ同様である。壁部5 7、58には、図16に示すように、突出軸40の突起40a、40bがそれぞ れ係合する溝部57a、58aが形成されており、他の壁部51、52もそれぞ れ同様である。
【0007】 そして、突起40aおよび溝部57a間、突起40bおよび溝部58a間には 、それぞれ所定の間隙が設けられ、突出軸40はつまみ34に対して図10の左 右方向へ相対的移動可能である。同様に、突出軸38の突起および溝部54a間 、突出軸38の他の突起および溝部55a間にも、それぞれ所定の間隙が設けら れ、突出軸38はつまみ34に対して上下方向へ相対的移動可能である。また、 突出軸36の突起および溝部51a間、突出軸36の他の突起および溝部52a 間にも、それぞれ所定の間隙が設けられ、突出軸36はつまみ34に対して図1 0の左右方向へ相対的移動可能である。なお、上記の間隙が所定の寸法より小さ い場合には、突出軸36、38、40の摺動抵抗が大きくなり、つまみ34を移 動させた後に戻り不良を生じる懸念があり、特に、大気温度の変化に伴つて上記 の間隙がさらに小さくなる場合、つまみ34の戻り不良が顕著となりやすい。
【0008】 この従来の車両用パワーシートスイツチでは、スイツチ本体33につまみ34 を装着する際、スイツチ本体33につまみ34の裏面側を対向させて、壁部51 、52が突出軸36に、壁部54、55が突出軸38に、壁部57、58が突出 軸40にそれぞれ係合する状態で、該つまみ34を押圧する。このとき、突出軸 40の突起40a、40bによつて、壁部57、58が押し開かれた後、該突起 40a、40bが溝部57a、58aにはまり込むと、上記の壁部57、58は 弾性力によつて元の状態に復帰する。同時に、他の壁部51、52、54、55 でも同様である。これによつて、つまみ34は突出軸36、38、40からの脱 落が防止され、すなわち、スイツチ本体33に装着される状態に保持されている 。
【0009】 この状態で、例えばつまみ34を把持して図11の左方向へ移動させると、突 出軸38は側壁部55により同図11の左方向へ押圧され、この突出軸38を介 してスイツチ本体33に内蔵されるスイツチ素子が駆動される。これに伴い、図 示しない電気的駆動手段が作動して座部31が図11の左方向、すなわち前方向 へ移動する。このとき、突出軸36、40は水平方向へ移動しないことから、突 出軸36は壁部51、52間を相対的に移動し、同様に、突出軸40は壁部57 、58間を相対的に移動するようになつている。次いで、つまみ34から手を放 すと、突出軸38が復元力により図11の右方向へ押し戻され、この突出軸38 は側壁部55を押圧するので、つまみ34は中立位置へ復帰して座部31の移動 が停止する。同様に、つまみ34を図11の右方向へ移動させると、座部31が 後方へ移動するようになつている。
【0010】 また、つまみ34の前部を上方向へ移動させると、このつまみ34は突出軸4 0を中心として回動するので、突出軸36は下壁部52により上方向へ押圧され 、この突出軸36を介してスイツチ本体33に内蔵される別のスイツチ素子が駆 動される。これに伴い、図示しない電気的駆動手段が作動して座部31の前部が 上昇する。このとき、突出軸38は上下方向へ移動せず、該突出軸38は壁部5 4、55間を相対的に移動するようになつている。次いで、つまみ34から手を 放すと、突出軸36が復元力により下方向へ押し戻され、この突出軸36は下壁 部52を押圧するので、つまみ34は中立位置へ復帰して座部31の移動が停止 する。このとき、突出軸38は前後方向へ移動しないことから、突出軸38は壁 部54、55間を相対的に移動する。同様に、つまみ34の前部を下方向へ移動 させると、座部31の前部が下方へ移動し、また、つまみ34の後部を上下方向 へ移動させると、座部31の後部が上方あるいは下方へ移動する。さらに、つま み34全体を上下方向へ移動させると、座部31全体が上方あるいは下方へ移動 するようになつている。別のつまみ35の上部を前後方向へ移動させる場合、こ のつまみ35は突出軸42を中心として回動するので、突出軸41は側壁部59 あるいは側壁部60により押圧され、この突出軸41を介してスイツチ本体33 に内蔵される図示しないスイツチ素子が駆動される。これに伴い、図示しない電 気的駆動手段が作動して背もたれ部32が傾動するようになつている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の車両用パワーシートスイツチでは、つまみ34と本 体33との係合部、すなわち突出軸41の突起40aと溝部57a、突起40b と溝部58a、突出軸38の突起と溝部54a、突出軸38の他の突起と溝部5 5a、突出軸36の突起と溝部51a、および突出軸36の他の突起と溝部52 aには所定の間隙がそれぞれ設けられており、したがつて、つまみ34は中立位 置で何ら規制されていない。その結果、該つまみ34が中立位置でふらついてし まうので、つまみ34を把持する際に不安定な印象を与えることによつて操作者 のフイーリングを損なうという問題があつた。
【0012】 本考案はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的 は、つまみが中立位置でふらつくことを防止できる車両用パワーシートスイツチ を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案は、複数のスイツチ素子を内蔵するとともに 、これらのスイツチ素子を駆動する突出軸をそれぞれ移動可能に備える本体と、 該突出軸を介して互いに対向する壁部を裏面側に備えるつまみとを有し、このつ まみの操作によつて上記スイツチ素子を作動させることにより車両用シートの位 置調整を行なう車両用パワーシートスイツチにおいて、上記壁部の幅方向の中央 部に、互いに近づく方向へ突出して形成され、上記突出軸が嵌合される突出部を 設けた構成にしてある。
【0014】
【作用】
本考案は上記のように構成したので、つまみが中立位置に配置されるとき、突 出軸は上記壁部の幅方向の中央部に位置するので、該突出軸は壁部から突出して 形成される突出部に嵌合され、これによつて、つまみが中立位置でふらつくこと を防止できる。また、つまみを把持して移動させた場合、上記の突出軸は中立位 置から離れることから、突出軸と壁部間に間隔が形成されており、これによつて 、該突出軸が円滑に移動でき、つまみの戻り不良を生じることがない。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の車両用パワーシートスイツチの実施例を図に基づいて説明する 。図1は本考案の車両用パワーシートスイツチの一実施例を説明するつまみの底 面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図 、図4は図1のつまみの裏面側に形成される壁部を示す斜視図、図5は図4の壁 部に突出軸が係合する状態を示す断面図、図6は図1のつまみの裏面側に形成さ れる他の壁部に設けられる弾性舌片の部分を示す断面図、図7は図1のつまみが 備えられるパワーシートスイツチの正面図、図8は図7のパワーシートスイツチ の平面図、図9は図7のパワーシートスイツチの分解斜視図である。
【0016】 図7に示す本実施例の車両用パワーシートスイツチは、前述した図13のシー トの近傍に取付けられる本体1と、この本体1に装着される座部操作用つまみ2 、および背もたれ部操作用つまみ3とからなつている。上記の本体1は、5本の 突出軸4〜8を備え、これらのうち4本の突出軸4〜7を介してそれぞれ駆動さ れる図示しないスイツチ素子を内蔵している。第1の突出軸4、および第3の突 出軸6は上下方向へスライド可能であり、第2の突出軸5、および第4の突出軸 7は水平方向へスライド可能である。また、突出軸4〜6は水平方向に配列され 、これらの突出軸4〜6に係合する状態で上記の座部操作用つまみ2が本体1に 装着されている。一方、突出軸7、8は上下方向に配列され、これらの突出軸7 、8に係合する状態で、上記の背もたれ部操作用つまみ3が本体1に装着されて いる。
【0017】 本体1は、例えば、図7に示す右側が前方向に、左側が後方向に位置し、図7 に示す上側が上方に、下側が下方に位置する状態に配置されている。この本体1 は、図9に示すように、端子(図示せず)を備える端子カバー1aと、この端子 カバー1a上に装着され、図示しない接点を備えるケース1bと、このケース1 b内にそれぞれスライド可能に設けられ、上記の突出軸4〜7がそれぞれ固設さ れるスライダ1c〜1fと、ケース1b上に装着され、突出軸4〜7が挿通され るとともに、他の突出軸8が固設されるスライダカバー1gと、このスライダカ バー1gの表面を覆う表面カバー1h等からなつている。第1の突出軸4の外周 面には、円周方向に沿つて一対の円弧状の突起5aが上下両側に形成されており 、第3の突出軸6も同様に一対の円弧状の突起6aを有している。第2の突出軸 5の外周面には、円周方向に沿つて一対の円弧状の突起5aが左右両側に形成さ れ、第4の突出軸7も同様に一対の円弧状の突起7aを有している。
【0018】 座部操作用つまみ2は、図2に示すように、合成樹脂より形成される外殻部材 2aと、この外殻部材2aの裏面側に設けられ、弾性を有する合成樹脂より形成 される隔壁部材2aとからなつている。この隔壁部材2aは、第1の突出軸4を 介して互いに対向する上壁部11、下壁部12と、第2の突出軸5を介して互い に対向する側壁部13、14と、第3の突出軸6を介して互いに対向する上壁部 15、下壁部16とを備えている。上壁部11には、図3に示すように、第1の 突出軸4のスライド方向と平行に形成され、突起4aが係合する溝11aが設け られており、同様に下壁部12にも溝12aが設けられている。これらの壁部1 1、12の幅方向の各中央部には、図4に示すように、互いに近づく方向へ突出 する突出部11b、12bが設けられており、該突出部11b、12bに、中立 位置、すなわち図5の実線で示す位置で第1の突出軸4の突起4aが嵌合される ようになつている。同様に上壁部15、下壁部16の幅方向の各中央部にも、突 出部15b、16bが形成されている。また、側壁部13の先端には、図6に示 すように、突出軸5の一方の突起5aに当接する弾性舌片13aが一体的に設け られ、同様に、上記の側壁部13と対向する側壁部14の先端にも、突出軸5の 他方の突起5aに当接する弾性舌片14aが一体的に設けられており、すなわち 、これらの弾性舌片13a、14aは突出軸6の外周面に両側からはさむ状態で 当接している。
【0019】 この実施例にあつては、本体1につまみ2を装着する際、本体1につまみ2の 裏面側を対向させて、壁部11、12が突出軸4に、壁部13、14が突出軸5 に、壁部15、16が突出軸6にそれぞれ係合する状態で、該つまみ2を押圧す ると、突出軸4の突起4aによつて壁部11、12が押し開かれた後、該突起4 aが溝部11a、12aにはまり込むと、上記の壁部11、12は弾性力によつ て元の状態に復帰する。同時に、他の壁部13〜16でも同様である。これによ つて、つまみ2は突出軸4〜6からの脱落が防止され、すなわち、つまみ2は本 体1に装着される状態に保持されている。この状態で、例えばつまみ2の前部、 すなわち図7の左側の部分を把持して上方へ操作する場合、つまみ2が第3の突 出軸6を中心として図7の時計方向に回動し、第1の突出軸4は下壁部12によ り押圧されてスライダ1cが上方へ駆動され、スイツチ素子が作動する。これに 伴い、図示しない電気的駆動手段が作動して、前述した図13の座部31の前部 が上昇する。このとき、つまみ2の回動に伴い第2の突出軸5が円弧を描きなが らつまみ2の前後方向へ少しだけ移動すると、第2の突出軸5は突起5aが弾性 舌片13a、14aに軽く当接する状態で相対的移動するようになつている。次 いで、つまみ2より手を放すとき、スライダ1cの復元力により第1の突出軸4 は中立位置までスライドして下壁部12を押圧して、その結果、つまみ2は図7 に示す当初の状態へ復帰して座部31の移動が停止する。このとき、第2の突出 軸5は突起5aが弾性舌片13a、14aに軽く当接しながら相対的移動するが 、これらの弾性舌片13a、14aが弾性を有していることから、上記の突出軸 6の摺動抵抗は比較的に小さくて済み、つまみ2の戻り不良を生じることがない 。なお、つまみ2の後部を上下動させると、座部31の後部が上下動し、また、 つまみ2全体を上下動させるとき、第1の突出軸4、および第3の突出軸6の両 方がスライドし、座部31全体が上下動するようになつている。
【0020】 また、つまみ2を把持して図7の左方向、すなわち壁部14が第2の突出軸5 に向かう方向へ操作する場合、弾性舌片14aが弾性変形しながら第2の突出軸 5を押圧してスライダ1dを介してスイツチ素子を駆動し、その結果、図13の 座部31は前方向へ移動するようになつている。このとき、第1の突出軸4は、 突起4aのそれぞれが溝部11a、12aに係合する状態のまま、図5に示す実 線位置から破線位置へ相対的移動し、この状態で突出部4aと壁部11、12と の間に間隙が形成されている。同様に、第3の突出軸6は壁部15、16間を相 対的に移動するようになつている。次いで、つまみ2より手を放すと、スライダ 1aの復元力により第2の突出軸5は前方向へスライドして弾性舌片14aを押 圧し、つまみ2は図7に示す当初の状態へ復帰して、図13の座部31の移動が 停止する。そして、つまみ2が戻り始めるとき、図5の破線で示すように、第1 の突出軸4の一方の突起4aと壁部11間、および他方の突起4aと壁部12間 にそれぞれ間隙があることから、第1の突出軸4と壁部11、12間で摺動抵抗 を生じることがなく、同様に、第3の突出軸6と壁部15、16間でも摺動抵抗 を生じることがない。なお、つまみ2を図7の右方向へ操作する場合も同様であ る。さらに、背もたれ部操作用つまみ3の上部を前後に移動させる場合は、図1 3の背もたれ部32が傾動するようになつている。
【0021】 このように構成した実施例では、第2の突出軸5は弾性舌片13a、14aに 当接してつまみ2の振動を防止できることから、この振動防止のためにばねなど の部品を特別に要することない。また、つまみ2の中立時に第1の突出軸4の突 起4aが突出部11b、12bに嵌合することによつて、第1の突出軸4を壁部 11、12により挟持するとともに、同様に第3の突出軸6を壁部15、16に よつて挟持しているので、つまみ2は中立位置で安定した状態に保持されており 、該つまみ2がふらつくことを防止できる。
【0022】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成したので、つまみが中立位置でふらつくことを防止 でき、したがつて、操作者がつまみを把持する際に良好なフイーリングを与える ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の車両用パワーシートスイツチの
一実施例を説明するつまみの底面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1のつまみの裏面側に形成される壁部を示す
斜視図である。
【図5】図4の壁部に突出軸が係合する状態を示す断面
図である。
【図6】図1のつまみの裏面側に形成される他の壁部に
設けられる弾性舌片の部分を示す断面図である。
【図7】図1のつまみが備えられるパワーシートスイツ
チの正面図である。
【図8】図7のパワーシートスイツチの平面図である。
【図9】図7のパワーシートスイツチの分解斜視図であ
る。
【図10】従来の車両用パワーシートスイツチを示す正
面図である。
【図11】図10のパワーシートスイツチの断面図であ
る。
【図12】図10のパワーシートスイツチの側面図であ
る。
【図13】図10のパワーシートスイツチが備えられる
車両用シートの側面図である。
【図14】図10のパワーシートスイツチのつまみを裏
面側から見た図である。
【図15】図14のC−C線に沿う断面図である。
【図16】図14のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1c〜1f スライダ 2、3 つまみ 4〜7 突出軸 11〜16 壁部 11a、12a 溝部 11b、12b 突出部 13a、14a 弾性舌片 15b、16b 突出部 16a 溝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイツチ素子を内蔵するととも
    に、これらのスイツチ素子を駆動する突出軸をそれぞれ
    移動可能に備える本体と、該突出軸を介して互いに対向
    する壁部を裏面側に備えるつまみとを有し、このつまみ
    の操作によつて上記スイツチ素子を作動させることによ
    り車両用シートの位置調整を行なう車両用パワーシート
    スイツチにおいて、上記壁部の幅方向の中央部に、互い
    に近づく方向へ突出して形成され、上記突出軸が嵌合さ
    れる突出部を設けたことを特徴とする車両用パワーシー
    トスイツチ。
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