JP2532833B2 - 感熱転写シ−ト - Google Patents

感熱転写シ−ト

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JP2532833B2
JP2532833B2 JP60262007A JP26200785A JP2532833B2 JP 2532833 B2 JP2532833 B2 JP 2532833B2 JP 60262007 A JP60262007 A JP 60262007A JP 26200785 A JP26200785 A JP 26200785A JP 2532833 B2 JP2532833 B2 JP 2532833B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサーマルヘッド等の点状加熱手段により加熱
して、紙等の被熱転写シートの表面に画像や文字を印字
する際に使用して、スティッキング、帯電、および、ブ
ロッキング等の不都合がない、改良された感熱転写シー
トに関するものである。
〔従来の技術〕
基体シート上に、顔料や染料が分散されている熱溶融
性ワックス層や、昇華性染料をバインダー中に含有させ
た感熱昇華転写層を形成した感熱転写シートが種々使用
されている。
感熱転写シート用の基体シートとしては、従来、厚み
5〜12μm程度のコンデンサーペーパー、ポリエステル
フィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、セル
ロースアセテートフィルム等が使用されている。なかで
も、厚みが均一であること、表面が平滑であること、プ
リンター内での取り扱い操作が容易であること、等の理
由からポリエステルフィルムが使用されることが最も一
般的である。
しかし、サーマルヘッド等の点状加熱手段により感熱
転写シートを加熱して、紙等の被熱転写シートの表面に
画像や文字を充分な濃度で印字するには高いエネルギー
を要するので、印字の際に基体シートが印字手段に融着
する現象、いわゆるスティッキングが発生し、感熱転写
シートが走行不能になったり、甚だしい場合にはスティ
ッキング部分から基体シートが破断することがある。
スティッキングを回避しようとして基体シートの背面
に耐熱保護層を設ける方法が提案されており、例えば、
裏面に金属層や耐摩耗層として酸化ケイ素層を設ける
方法(特開昭54−143152号、特開昭57−74195号)、
シリコーンやエポキシ等の耐熱性樹脂層を設ける方法
(特開昭55−7467号)、常温で固体または半固体の界
面活性材等を添加した樹脂層を設ける方法(特開昭57−
129789号)、あるいは滑性無機顔料を耐熱性樹脂層中
に含有させた層を設ける方法(特開昭56−155794号)等
がある。
しかし、上記〜の方法では蒸着等の高価格な工程
を必要としたり、熱硬化のための熱エネルギーが多大で
あったり、充分な耐熱性を得るには長時間を要したり、
印字の際の感熱転写シートの走行が滑らかでなかった
り、滑剤を添加したものは印字手段への汚物の付着があ
る等の欠点がある。
また、一般にプラスチックフィルムは、表面抵抗値が
大きいために帯電しやすく、静電気によるトラブルを起
こしやすく、帯電により、感熱転写シートの取り扱いが
困難になったり、埃が付着しやすくなって埃のため印字
品質を低下させたり、埃で印字ヘッドが損傷する等の欠
点がある。
帯電を防止する意味で、界面滑性剤等からなる帯電防
止剤を樹脂中に練り込んで帯電防止層を設ける試みもあ
るが、練り込んだ界面滑性剤はブリードしやすいため、
経時的に帯電防止の効果が薄れる等の欠点がある。
更に感熱転写シートを製造するとき、あるいは感熱転
写シートを使用するときには、通常、感熱転写シートを
重ねるか、巻き取って取り扱うことが多いが、これらの
状態では隣接する感熱転写シートの表側の面と裏側の面
とが密着して、いわゆる、ブロッキングを起こす欠点が
あり、改善が望まれているものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明においては、従来技術において未解決
であった、耐熱性、滑性、帯電防止性、耐ブロッキング
性を全て解消し、製造上、使用上の支障のない感熱転写
シートを提供することを目的としている。
〔問題点を解決する手段〕
本発明の感熱転写シートは、基体シートの一方の面
に、感熱転写性インキ層を有しており、他方の面に、微
粉末と下記一般式(I)、(II)および(III)で示さ
れる成分を有する重合体とを含む背面層を有しているこ
とを特徴とするものである。
ただし、上記一般式(I)、(II)および(III)に
おいてR1はHもしくはCH3、R2は炭素数12以上の長鎖ア
ルキル基、R3は第4級アンモニウム塩を含むアルキル
基、XはH、水酸基含有アルキル基、カルボキシル基含
有アルキル基、エポキシ基含有アルキル基、アジリジニ
ル基含有アルキル基、アミノ基含有アルキル基、イソシ
アネート基含有アルキル基、ラジカル重合性不飽和基含
有アルキル基、もしくはスルホン基含有アルキル基であ
り、1≠0、m≠0、n≠0である。
以下、本発明の感熱転写シートにつき、詳しく説明す
る。
基体シートを構成する材料としては、従来技術の説明
において述べたものがそのまま使用できる。
感熱転写インキ層としては、昇華性の染料がバインダ
ー中に含有されている熱昇華型のものでも、あるいは、
染料もしくは顔料がワックス中に分散されている熱溶融
型のものでもよく、従来、使用されているものでよい。
熱昇華型の感熱転写インキ層に含まれる染料として
は、分散染料であることが望ましく、通常、150〜400程
度の分子量を有していることが望ましい。この染料は、
熱昇華温度、色相、耐候性、バインダー樹脂中での安定
性等を考慮して選択され、具体的には次のようなものが
例示される。
三井東圧(株)製、ミケトンポリエステルイエローYL
(C.I.ディスパースイエロー42) 日本化薬(株)製、カヤセットイエローG(C.I.ディ
スパースイエロー77) 三菱化成(株)製、PTY−52(C.I.ソルベントイエロ
ー14−1) 三井東圧(株)製、ミケトンポリエステルレッドBSF
(C.I.ディスパースレッド111) 日本化薬(株)製、カヤセットレッドB(C.I.ディス
パースレッドB) 三菱化成(株)製、PTY−54(C.I.ディスパースレッ
ド50) 三井東圧(株)製、ミケトンポリエステルブルーPBL
(C.I.ディスパースブルー56) 三菱化成(株)製、PTB−67(C.I.ディスパースブル
ー241) 日本化薬(株)製、カヤセットブルー906(C.I.ソル
ベントブルー112) 染料の昇華温度、発色した状態での演色性の大小にも
よるが、染料は転写層中に通常5〜70重量%、好ましく
は、10〜60重量%程度の量で存在する。
バインダー樹脂としては、通常、耐熱性が高く、しか
も加熱された場合に染料の移行を妨げないものが選択さ
れ、例えば、以下のようなものが用いられる。
セルロース系樹脂 エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸
セルロース、酢酪酸セルロース等。
ビニル系樹脂 ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリエステル、ポ
リアクリルアミド等。
このような熱昇華型の感熱転写インキ層を基体シート
上に形成するには、溶剤にバインダー樹脂を溶解する
か、または、染料だけは分散状態にしたインキ組成物を
調整し、これを適当な印刷方法もしくは塗布方法により
基体シート上に被膜として形成すればよい。
一方、熱溶融型の感熱転写インキ層としては着色剤と
熱溶融性のビヒクルとから成るものを挙げることができ
る。
着色剤としては、有機または無機の顔料もしくは染料
のうち、充分な着色濃度を有し、光、湿度によって変褪
色しないものが好ましい。また、非加熱時には無色であ
るが加熱時に発色するものや、被熱転写シート上に塗布
されているものと接触して発色するような物質でもよ
い。
ビヒクルとしては、ワックス、乾性油、樹脂、鉱油、
セルロースおよびゴムの誘導体等、およびこれらの混合
物が用いられる。
ワックスの例としては、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナバワックス、パラフィンワックスが好ましく
用いられ、この他にも、フィッシャートロプシュワック
ス、各種低分子量ポリエチレンおよび一部の変成ワック
ス、樹脂酸エステル、脂肪酸アミド、木ろう、蜜ろう、
鯨ろう、いぼたろう、羊毛ろう、セラック、カンデリラ
ワックス、ペトロラクタムなど、種々のワックスが用い
られ得る。
樹脂の例としては、例えばEVA(エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体)、EEA(エチレン/アクリル酸エチル共重
合体)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリイソブチレン樹脂、石油系樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、メタクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素系樹脂、ポリ
ビニルホルマール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、アセチルセルロース樹脂、ニ
トロセルロース樹脂等が用いられる。
熱溶融型の感熱転写インキ層の形成は、上記した成分
を溶融混練してのホットメルトコートのほか、通常の印
刷またはコーティング方式、具体的にはホットラッカー
コート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロ
ールコート、グラビア印刷、バーコート、その他多くの
手段で実施できる。
なお、熱昇華型、熱溶融型のいずれであっても、1種
の感熱転写性インキ層を有した感熱転写シートを使用す
れば1色の印字ができ、普通は、黒色のカーボンブラッ
ク等の顔料もしくは染料を用いる。黒色以外には赤、青
等があるが、必要により他の色でもよい。
感熱転写性インキ層を互いに色相が異なるよう複数種
有する感熱転写シートを使用すると、感熱転写シートの
使用部分によって、異なる色の印字ができる。例えば黒
色と赤色の区域を設けておけば、黒色と赤色の印字がで
きる。より好ましい例としては、赤色、青色、黄色の三
原色(印刷インキの3色と同じ)及び必要により黒色の
感熱転写インキ層を同一の感熱転写シートに設けておく
ものである。このような感熱転写シートを使用し、それ
ぞれの色に応じた画像信号によって印字し、重ね合わせ
ると、カラー写真調のある画像等が得られる。複数種の
感熱転写インキは他の色相であってもよく、用途に合わ
せて調色できる。
本発明における重合体の第1の成分は一般式 で示され、炭素数12以上の高級アルコールのアクリル酸
エステル又はメタクリル酸エステルであって、例えばラ
ウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコー
ル、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、オ
レイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイル
アルコール、リノレニルアルコール、ベヘニルアルコー
ルなどのアルコールとアクリル酸もしくはメタクリル酸
とのエステル類があげられる。炭素数の上限は特にはな
いが、通常に入手しうる材料である炭素数22以下のもの
を使用するのが望ましい。
また、本発明では、上記のアルコール類とイタコン
酸、マレイン酸、フマール酸等の不飽和カルボン酸のエ
ステル類でも使用することができる。滑り性の効果の面
からは、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリ
レート、ベヘニルアクリレート、ベヘニルメタクリレー
ト等が特に好ましい。
上記の一般式においてR1はHもしくはCH3であり、R2
は炭素数12以上の直鎖アルキル基である。
上記した第1の成分においてはR2が炭素数12以上のア
ルキル基であって、通常このようなアルキル基を有する
アルコール、カルボン酸等は、いわゆるワックス状であ
って、滑性を有しているが、本発明ではこのようなR2
含有する重合体を使用するので、滑性を示しつつも溶融
して流れ出したり、被膜中から脱落することがなく、背
面層の一成分とすることにより、背面層に滑性を与え
る。
次に第2の成分は一般式 で示され、(i)ジメチルアミノエチルアクリレート、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノ
エチルアクリレート、もしくはジエチルアミノエチルメ
タクリレート等の第3級アミノ基を有するラジカル重合
性単量体と(ii)メチルクロライド、メチルブロマイ
ド、メチルアイオダイド、エチルクロライド、エチルブ
ロマイド、エチルアイオダイド、プロピルクロライド、
プロピルブロマイド、プロピルアイオダイド、ブチルク
ロライド、ブチルブロマイド、ブチルアイオダイド、ア
リルクロライド、アリルブロマイド、ステアリルクロラ
イド、ステアリルブロマイド、セチルクロライド、もし
くはセチルブロマイド等のアルキルハライドの2成分を
混合して反応させて得ることができる。アルキルハライ
ドとしては上記のいずれも使用できるが、中でもアリル
クロライドやアリルブロマイド等のアリルハライドを用
いて得られる第4級アンモニウム塩を用いると帯電防止
性が特にすぐれていて好ましい。
上記一般式においてはR1はHもしくはCH3であり、R3
は第4級アンモニウム塩を含むアルキル基である。
上記した第2の成分は、第4級アンモニウム塩を含ん
でいて通常の化合物に比べて導電性があるため、帯電防
止性を有している。本発明ではこのようなR3を含有する
重合体を使用するので、帯電防止性を付与するのに役立
つ上、被膜中から脱落することがなく、背面層の一成分
とすることにより背面層に帯電防止性を与える。
また第3の成分は一般式 で示され、R1はHもしくはCH3、XはH、水酸基含有ア
ルキル基、カルボキシル含有アルキル基、エポキシ基含
有アルキル基、アジリジニル基含有アルキル基、アミノ
基含有アルキル基、イソシアネート基含有アルキル基、
ラジカル重合性不飽和基含有アルキル基、もしくはスル
ホン基含有アルキル基である。
具体的な第3の成分は例えば次のようなものである; 水酸基を含有する単量体としてN−メチロールアクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フエノ
キシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フ
エノキシプロピルアクリレート等、 カルボキシル基を含有する単量体としてアクリル酸、
メタクリル酸、アクリロイルオキシエチルモノサクシネ
ート等、 エポキシ基を含有する単量体としてグリシジルメタク
リレート等、 アジリジニル基を含有する単量体として2−アジリジ
ニルエチルメタクリレート、2−アジリジニルプロピオ
ン酸アリル等、 アミノ基を含有する単量体としてアクリルアミド、メ
タクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド等、もし
くは、 スルホン基を含有する単量体として2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸等、 イソシアネート基を含有する単量体として2,4−トル
エンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートの等モル付加物などのジイソシアネート化合物と活
性水素を有するラジカル重合性単量体との付加物。
この第3の成分は熱硬化性に寄与するものである。
本発明で使用する重合体は上記した第1、第2および
第3の3成分を有するものであるが、これら3成分の含
有され方には次のような幾つかの場合がある。
上記第1、第2及び第3の3種類のモノマーを重合し
て得られる3元コポリマー、 上記第1、第2もしくは第3のそれぞれ単独モノマー
からなる3種のホモポリマーのブレンド品、 上記第1、第2及び第3のうち任意の2成分からなる
コポリマーと、残りの1成分からなるホモポリマーとの
ブレンド品。
本発明で使用する重合体は基本的には以上の〜の
態様のいずれであってもよいが、上記〜のうち及
びではブレンドの際の相溶性が問題になることがある
ので、相溶性の問題のない点ではの第1、第2及び第
3の3成分からなるコポリマーが好ましい。
本発明で使用する重合体中の第1、第2及び第3の成
分比は、塗膜に要求される帯電防止性、滑り性、塗膜表
面の硬度、塗膜の可撓性などにもよるが1=10モル%〜
90モル%、m=10モル%〜90モル%、n=0.5モル%〜5
0モル%程度とするのがよい。
又、重合体の重合度は塗工の条件、塗膜の物理的性能
から100〜5000程度とするのがよい。
又、上記第2の第4級アンモニウム塩を含有するポリ
マーを製造するには、コポリマーを製造するのであれば
第3級アミノ基を有するラジカル重合性単量体と他の第
1及び/又は第3の成分と共に混合して共重合させた後
にアルキルハライド類と反応させて第4級アンモニウム
塩化してもよく、或いは第2のモノマーを製造した後、
得られたモノマーと他のモノマーとを共重合させてもよ
い。
更に重合体のガラス転移点を調節したり、塗工後の硬
化膜の物性を調節したりするために他の共重合可能な単
量体を用いて共重合させることができる。例えば、この
ような単量体としては次のようなものが挙げられる; メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリ
レート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレー
ト、ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、
イソブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、
t−ブチルメタクリレート、イソアミルアクリレート、
イソアミルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
N−メチロールアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリ
レート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリロイルオキシエチル
モノサクシネート等。
上記した炭素数12以上の高級アルコールのアクリル酸
エステル又はメタクリル酸エステルよりなる単量体、第
4級アンモニウム塩、および熱硬化性官能基を導入する
ための単量体および必要に応じて使用する他の共重合可
能な単量体をそれぞれ単独もしくは2成分以上用いて通
常の溶液重合、エマルジョン重合、パール重合などの方
法にて重合する。
得られた熱硬化可能な官能基を有する重合体は、重合
体溶液を基材に塗布後重合体だけを加熱する;熱硬化可
能な2種類の重合体を混合して基材に塗布した後加熱す
る;熱硬化可能な架橋剤、例えばポリイソシアネート基
化合物、ポリエポキシ化合物、ポリアジリジニル基化合
物、ポリアミノ基化合物を加えて硬化させる;必要に応
じて各種の触媒、例えばジブチルチンラウリレート、ピ
リジンなどを添加する等の方法によって硬化させること
ができる。
また、式(III)の構造体中のXとしてラジカル重合
性不飽和基を有するアルキル基を有する重合体は、前記
した各種の熱硬化可能な官能基を有する重合体を製造し
た後に以下に述べる方法で重合体を反応させて得られ
る。
(イ) 水酸基を有る単量体の重合体もしくは共重合体
の場合にはアクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシ
ル基を有する単量体などを縮合反応させる。
(ロ) カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体
の重合体もしくは共重合体の場合には前述の水酸基を有
する単量体を縮合反応させる。
(ハ) エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリ
ジニル基を有する単量体の重合体もしくは共重合体の場
合には前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシ
ル基を有する単量体を付加反応させる。
(ニ) 水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体
の重合体もしくは共重合体の場合にはエポキシ基を有す
る単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるい
はジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エス
テル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させても良
い。
上記(イ)〜(ニ)の反応を行うには、微量のハイド
ロキノンなどの重合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら
行うことが好ましい。
更に、本発明で使用する重合体には任意成分としてラ
ジカル重合性不飽和単量体を加えることができる。この
ものは、電離放射線照射の際、架橋密度を向上させ耐熱
性を向上させるものであって、前述の単量体の他にエチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチ
ロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サメタクリレート、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルジアクリレート、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテルジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルジアクリレート、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテルジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテルジアクリレー
ト、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテルジアクリレート、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテルジメタクリレート、ソルビトールテト
ラグリシジルエーテルテトラアクリレート、ソルビトー
ルテトラグリシジルエーテルテトラメタクリレート、な
どを用いることができ重合体の固型分100重量部に対し
て、0.1〜100重量部が好ましい。
微粉末 本発明において使用する微粉末は、上記した重合体と
共に混練して基体シートの背面に塗布することにより、
背面層の表面に微細な凹凸を生成して、ブロッキングを
防止し、同時に裏移りを防止するものである。
この意味では、微粉末としては所定の粒径を有してい
れば、原則的には、どのようなものでも使用でき、無機
質のもの、有機質のもの等のいずれでもよい。
例えば、無機質のものとしては、シリカ、アルミナ、
クレー、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の微粉末
が挙げられ、また、有機質のものとしては、熱可塑性樹
脂もしくは熱硬化性樹脂の微粉末が挙げられる。粒子の
大きさとしては0.01μm〜10μmが好ましい範囲であ
る。有機質のものを使用する場合は、それが前記重合体
と相溶しないものであることが望ましい。
微粉末は上記のように原則的には背面層の表面に凹凸
を生成すればよいが、感熱転写シートの使用状態から考
えると、更に、滑性を有していることが望ましい。
例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン/
六フッ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン/パ
ーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、三フッ化
塩化メチレン樹脂、もしくは、フッ化ビニリデン樹脂等
のフッ素樹脂の微粉末、ポリジメチルシロキサン等のシ
リコーン樹脂の微粉末、または、粒子内で架橋して不溶
化してあるビニル系エマルジョン樹脂等が挙げられる。
滑性を有している点では上記の微粉末のうちでも四フ
ッ化エチレン樹脂を代表とするフッ素樹脂(例えば、ダ
イキン工業(株)製のルブロン、ヘキストジャバン
(株)製のホスタフロン、(株)喜多村製のTLP−10−F
1などとして入手可能)もしくはシリコーン樹脂(東芝
シリコーン(株)製のXC−99−301、XC−99−501、信越
化学工業(株)製のX−52−590などとして入手可能)
が特に好ましいものであり、これらを使用すると他の微
分末、特に無機質のものが印字手段の表面を傷めやすい
欠点は事実上ない。
上記微粉末を添加して背面層を形成すると、背面層の
表面に重合体で被われた微粉末からなる凹凸が形成さ
れ、背面層とこれに接触しようとする物との間の接触面
積が非常に小さくなる結果、接触に由来する現象が起き
にくくなり、ブロッキングや裏移りが起こらなくなる。
背面層 背面層形成のためには、上記した重合体と微粉末とを
混練して組成物を調製する。
重合体と微粉末の配合比は、重合体100重量部に対
し、微粉末5〜20重量部程度とするのがよく、微粉末の
配合比がこれより少ないと微粉末の添加効果がなく、こ
れより多いときはコーティング適性が悪くなりコーティ
ング不良を起こす。
組成物には、重合体と微粉末のほか、通常、必要に応
じて加える次のような任意成分を加えてよい。
任意成分の1は紫外線照射により、塗布された組成物
塗膜を硬化させるための紫外線吸収剤、例えば、ベンゾ
キノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテルなどの
ベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフェノン類、
もしくはビアセチルなどである。
任意成分の2は、通常の溶剤であり、重合体を溶解し
て組成物の塗工時の粘度を下げる。この目的で、重合時
に用いた溶剤をそのまま使用しても差支えない。
任意成分の3は組成物の保存安定性を良くするための
安定剤であり、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメ
チルエーテルなどの重合禁止剤がこの目的で使用され
る。
組成物の製造は、重合体、単量体、溶剤、微粉末、お
よびその他の任意の成分を適宜加え、均一に溶解させる
ことにより行なわれる。
組成物のコーティングは例えばロールコーティング
法、グラビアコーティング法、スクリーンコーティング
法、ファウンテンコーティング法などの塗布方式により
行なうことができ、塗布量としては0.1〜4g/m2(固型
分)程度であり、溶剤を使用しているときは溶剤を乾燥
除去し、その後、電離放射線を照射する等して架橋硬化
させる。
硬化方法としては電離放射線を照射する方法、ラジカ
ル重合開始剤を用いる方法があるが短時間に硬化を完了
させるという意味で電離放射線による方法が好ましい。
電離放射線としては、電子線、紫外線、γ線などが使用
でき、電子線、γ線の場合1〜20Mradの照射線量が好ま
しい。
〔発明の作用・効果〕
本発明においては、微粉末と第1、第2、および第3
の成分を有する重合体とを含む背面層を有しているの
で、第1の成分中の炭素数12以上のアルキル基の存在に
より、背面層の表面に滑性を帯びさせることができ、第
2の成分中の第4級アンモニウム塩の存在により、帯電
防止性が生じ、第3の成分の存在により、重合体を架橋
させ、硬化させることができ、更に、微粉末の存在によ
り生じた、背面層表面の微小な凹凸により、感熱転写シ
ートを重ねたり、巻き取ったりする際に、ブロッキング
や裏移りが起こるのを防止することが可能になる。
なお、実施態様において、重合体が3元共重合体であ
るときは、3成分のブレンド時の相溶性の問題がなく、
また、同じく実施態様において、微粉末が四フッ化エチ
レン樹脂微粉末もしくはシリコーン樹脂微粉末であると
きは、無機質等の微粉末を使用したときに比べて、ブロ
ッキングや裏移りが起こるのを防止する効果が高いばか
りでなく、凹凸によりサーマルヘッド等の接触型の印字
手段の表面を損傷することがなく、一層すぐれた背面層
を形成することができる。
実施例1 下記組成物を10時間還流させて重合体(A)を得た。
次いでトルエン1,000重量部、アリルクロライド150重
量部、メチルアルコール200重量部を重合体(A)に加
えて80℃で4時間反応させた後、四フッ化エチレン樹脂
微粉末(ルブロンL−5F、ダイキン工業製)200重量部
を加えサンドミルで30分間分散して組成物(A)′を得
た。得られた組成物(A)′100重量部に、使用前にポ
リエポキシ化合物(ビスコート828、油化シエル製)10
重量部を加えて版深40μのグラビア版を用いて、コロナ
放電処理がされている。厚さ6μのポリエステルフィル
ム〔東レ(株)製:ルミラー〕の片面に、版深40μのグ
ラビアベタ版にて、1.5g(固形分)/m2の割合に均一に
塗布,乾燥し、背面層を形成した。塗布面の帯電圧半減
期は5秒であった。ここで帯電圧半減期は回転円盤に試
料を固定して1,000rpmで回転させ、5kVの電圧を印加
し、コロナ放電により試料に30秒間電荷を与えた後の試
料の帯電圧を25℃・50%RHの雰囲気中で測定して得た。
測定器はカワグチエレクトリックワークスのModel sp−
428エレクトロスタティックペーパーアナライザーを使
用した。また動摩擦係数の測定はASTMD1894によった。
しかる後に、前記ポリエステルフィルムのもう一方の
片面に、カーボンブラックが分散されているワックスイ
ンキを120℃に加熱し、リバースロールコート法にて3g/
m2の割合に塗布し、感熱転写性インキ層を形成し、本発
明の一実施例品たる感熱転写シート〔a〕を得た。
得られた感熱転写シート〔a〕のワックス面を上質紙
(山陽国策パルプ(株)製、KYP、四六判/135Kg)の表
面に重ね合わせ、厚膜型サーマルヘッドを使用し、1ド
ットあたりの印字エネルギーが1mJ(1ドットの大きさ
は10-4cm2)の条件で背面層側から印字したところ、ス
ティッキング等のトラブルが全くなく、安定した走行性
が得られ、印字濃度の十分な感熱記録が行なわれた。
実施例2 下記組成物を10時間還流させて重合体(B)を得た。
次いでトルエン1,000重量部、アリルクロライド150重
量部、イソプロピルアルコール500重量部を重合体
(B)を加えて80℃で、4時間反応させた後、100重量
部の四フッ化エチレン樹脂微粉末を加えサンドミルで分
散して組成物(B′)を得た。また別に下記組成物を重
合して重合体(C)を得た。
使用全に重合体(B)′100重量部に対し重合体
(C)150重量部を混合して実施例1と同様にテストし
た結果、スティッキング等のトラブルが全く無く、安定
した走行性が得られ、印字濃度の十分な感熱記録が得ら
れた。
帯電圧半減期は7秒であった。
実施例3 上記の組成物を10時間反応させ、次いでトルエン1,00
0重量部アリルブロマイド250重量部、メチルアルコール
200重量部を加えて80℃で4時間反応させて重合体
(D)を得た。シリコーン樹脂微粉末(XC−99−501:東
芝シリコーン(株)製)100重量部を加えサンドミルに
て分散して重合体(D)′を得た。
重合体(D)′100重量部に対しポリイソシアネート
基化合物(コロネートL:日本ポリウレタン社製)を10重
量部加え、厚さ6μのポリエステルフィルム〔東レ
(株)製:ルミラー〕の片面に1g/m2(固形分)の割合
に均一に塗布,乾燥後、巻き取り、40℃の雰囲気中で48
時間熟成して硬化させることにより、背面層を形成し
た。
しかる後に、前記ポリエステルフィルムのもう一方の
片面に赤色用の下記組成物(1)をワイヤーパーコーテ
ィング法によりコーティング,乾燥し、厚さ1.5μの感
熱転写製インキ層を形成し、本発明の一実施例品たる帯
電圧半減期5秒の感熱転写シート〔b〕を得た。
組成物(1) 分散染料〔日本化薬(株)製:カヤセットレッドB〕3
重量部 エチルヒドロキシエチルセルロース 5重量部 トルエン 40重量部 メチルエチルケトン 40重量部 ジオキサン 10重量部 他方、厚さ150μの合成紙〔王子油化(株)製:YUPO−
FPG150〕の片面に下記組成物(2)をワイヤーバーNo.3
6にて4g(固形分)/m2の割合に塗布,乾燥してインキ受
容層を形成し、被熱転写シートを得た。
組成物(2) ポリエステル樹脂〔東洋紡(株)製:バイロン103〕 8
重量部 EVA系高分子可塑剤〔三井ポリケミカル(株)製:エル
バロイ741P〕 2 重量部 アミノ変性シリコーンオイル〔信越シリコーン(株)
製:KF−393〕 0.125重量部 エポキシ変性シリコーンオイル〔信越シリコーン(株)
製:X−22−343〕 0125重量部 トルエン 70 重量部 メチルエチルケトン 10 重量部 シクロヘキサノン 20 重量部 しかる後に、前記感熱転写シートと前記被熱転写シー
トとを、両者それぞれの感熱転写性インキ層とインキ受
容層とが接するようにして重ね合わせ、感熱転写シート
における背面層側から実施例1と同様の条件で感熱記録
したところ、スティッキング現象の発生は皆無で、皺等
の発生も無く、感熱転写シートの走行はスムーズであ
り、鮮明な赤色の感熱記録物が得られた。
実施例4 下記の組成物を10時間反応させ、重合体(E)を得
た。
次いで0.2重量部のハイドロキノンを加え反応を停止
させた後、グリシジルメタクリレート71重量部を加え乾
燥空気を送り込みながら90℃〜100℃の8時間反応させ
た。さらに、トルエン1,000重量部、アクルクロライド1
50重量部、メチルアルコール200重量部を加え、80℃で
4時間反応させた後、150重量部の四フッ化エチレン樹
脂粉末(ホスタフロン:ヘキスト社製)を加えサンドミ
ルで1時間分散させて組成物(E)′を得た。
得られた前記組成物(E)′を、コロナ放電処理が施
されている厚さの6μのポリエステルフィルムに、1g
(固形分)/m2の割合に塗布、乾燥後、窒素ガス雰囲気
下で175kVに加速された電子線を3Mrad照射し、背面層を
形成した。
次いで、前記ポリエステルフィルムのもう一方の片面
に、前述の実施例1における感熱転写用シート〔a〕の
感熱転写性インキと同一構成の感熱転写性インキ層を形
成し、本発明の一実施例品たる帯電圧半減期10秒の感熱
転写シート〔C〕を得た。
得られた感熱転写用シート〔C〕を前記実施例1にお
ける感熱転写用シート〔a〕と同様に操作し、感熱記録
したところ、スティッキング等のトラブルが全く無く、
安定した走行が得られ、印字濃度の十分な感熱記録が行
われた。
実施例5 下記組成物を10時間還流して得られた重合体(F)と
実施例1の組成物(A)′を重量比で1対1に混合して
塗工材料を得た。
得られた塗工材料を前記実施例1と全く同様にして処
方すると共に、同じく感熱転写性インキ層を形成し、本
発明の一実施例品たる帯電圧半減期5秒の感熱転写用シ
ート〔d〕を得た。
得られた感熱転写用シート〔d〕を前述の実施例1に
おける感熱転写用シート〔a〕と同様にして感熱記録し
たところ、スティッキング等のトラブルはなく安定した
走行が得られた。
実施例6 反応容器中にて下記組成物を10時間還流させて重合反
応を行った後0.1重量部のパラメトキシフェノールを添
加して反応を停止させた。
組成物 次いで、前記反応溶液中に2−ヒドロキシエチルアク
リレートと2,4−トルエンジイソシアネートとの等モル
付加物100重量部を添加し、更にジブチルチンジラウリ
レートを5重量部添加し、乾燥空気を送りながら80℃に
て5時間反応させた。
更に、前記反応溶液中に、トルエン1,000重量部とア
リルクロライド150重量部とメチルアルコール200重量部
とを添加し、80℃に24時間反応させた後、反応溶液を室
温にまで冷却してから150重量部宛のトリメチロールプ
ロパントリアクリレートと50重量部の紫外線増感剤〔イ
ルガキュア184:チバガギー(株)製〕および四フッ化エ
チレン樹脂微粉末(ルブロンL−2:ダイキン工業(株)
製)300重量部とを添加し、塗工材料〔G〕を得た。
得られた塗工材料を前記実施例1と同様にしてポリエ
ステルフィルムの片面に塗布,乾燥後、80kW/cmの出力
を有する紫外線ランプの10cm下方の走行速度10m/minで
通過させ、耐熱保護層を形成した。
しかる後に、前記ポリエステルフィルムのもう一方の
片面に、前述の実施例1における感熱転写性インキ層と
同一の構成の感熱転写性インキ層を形成し、本発明の一
実施例品たる帯電圧半減期20秒の感熱転写用シート
〔e〕を得た。
得られた感熱転写用シート〔e〕を、前記実施例3に
おける感熱転写用シート〔a〕と同様にして感熱記録し
たところ、スティッキング現象の発生は皆無で、皺等の
発生も無く、感熱転写用シート〔e〕の走行はスムーズ
であり、鮮明な感熱記録物が得られた。
実施例8 実施例4と同様にして、下記組成物を重合した後70重
量部のグリシジルメタクリレートを付加させた。
〔組成物〕 次いで、500重量部のトルエンおよびイソプロピルア
ルコールと、35重量部の四フッ化エチレン樹脂粉末(ホ
スタフロン:ヘキスト社製)を加え分散させて塗工材料
とした。
得られた塗工材料を実施例7と同様にしてポリエステ
ルフィルムに塗布後、電子線を照射して耐熱,保護層を
形成した。耐熱保護層面の帯電圧半減期は48秒であっ
た。
次いで得られたポリエステルフィルムのもう一方の面
に実施例3で用いた赤色用の組成物(1)と青用の下記
組成物(3)をストライプ状に8cm間隔で2色印刷して
感熱転写層とした。
組成物(3) 得られた感熱転写シート〔g〕を前記実施例(3)と
同様にして受容層が形成してあるシートの受容層と感熱
転写インキ層とが接するようにして重ね合わせ、感熱記
録したところスティッキング現象の発生は皆無で鮮明な
赤色と青色のストライブ状の感熱記録物が得られた。
実施例9 耐熱保護層は実施例7と同様にしてポリエステルフィ
ルムの片面に設け、反対面に実施例8と同様にして感熱
転写性インキ層を設け、全く同様にして感熱記録したと
ころ良好な感熱記録物が得られた。
実施例10 耐熱保護層は実施例8と同様にしてポリエステルフィ
ルムの片面に設け、反対面に実施例1と全く同様にして
感熱転写性インキ層を設け、実施例1と同様に感熱記録
したところ良好な記録物が得られた。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シートの一方の面に、感熱転写性イン
    キ層を有しており、他方の面に、微粉末と下記一般式
    (I)、(II)および(III)で示される成分を有する
    重合体とを含む背面層を有していることを特徴とする感
    熱転写シート。 ただし、上記一般式(I)、(II)および(III)にお
    いてR1はHもしくはCH3、R2は炭素数12以上の長鎖アル
    キル基、R3は第4級アンモニウム塩を含むアルキル基、
    XはH、水酸基含有アルキル基、カルボキシル基含有ア
    ルキル基、エポキシ基含有アルキル基、アジリジニル基
    含有アルキル基、アミノ基含有アルキル基、イソシアネ
    ート基含有アルキル基、ラジカル重合性不飽和基含有ア
    ルキル基、もしくはスルホン基含有アルキル基であり、
    1≠0、m≠0、n≠0である。
  2. 【請求項2】感熱転写性インキ層が1種の熱昇華型イン
    キ層からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の感熱転写シート。
  3. 【請求項3】感熱転写性インキ層が複数種の熱昇華型イ
    ンキ層からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の感熱転写シート。
  4. 【請求項4】感熱転写性インキ層が1種の熱溶融型イン
    キ層からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の感熱転写シート。
  5. 【請求項5】感熱転写性インキ層が複数種の熱溶融型イ
    ンキ層からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の感熱転写シート。
  6. 【請求項6】重合体は、それぞれが一般式(I)、(I
    I)および(III)で示される成分からなる重合体の混合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第5
    項いずれかに記載の感熱転写シート。
  7. 【請求項7】重合体は、一般式(I)、(II)および
    (III)で示される成分のうちの任意の2つの成分の共
    重合体と残りの成分の重合体との混合物であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項〜第5項いずれかに記載
    の感熱転写シート。
  8. 【請求項8】重合体は、一般式(I)、(II)および
    (III)で示される成分の3元共重合体であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項〜第5項いずれかに記載
    の感熱転写シート。
  9. 【請求項9】微粉末は無機質微粉末もくは有機質微粉末
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第5項
    いずれかに記載の感熱転写シート。
  10. 【請求項10】微粉末は四フッ化エチレン樹脂微粉末、
    もしくはシリコーン樹脂微粉末であることを特徴とする
    特許請求の範囲第9項記載の感熱転写シート。
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