JP2532450Y2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JP2532450Y2
JP2532450Y2 JP1988078039U JP7803988U JP2532450Y2 JP 2532450 Y2 JP2532450 Y2 JP 2532450Y2 JP 1988078039 U JP1988078039 U JP 1988078039U JP 7803988 U JP7803988 U JP 7803988U JP 2532450 Y2 JP2532450 Y2 JP 2532450Y2
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ferrite
ground
case
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electrode substrate
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JP1988078039U
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敏夫 西川
剛和 岡田
弘基 出嶌
博 徳寺
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高周波部品に採用される非可逆回路素子、
例えばアイソレータ,サーキュレータに関し、特に部品
コストを低減できるように改良された構造に関する。
〔従来の技術〕
マイクロ波機器等に採用される集中定数型のアイソレ
ータとして、従来、第5図に示す構造のものがある。こ
のアイソレータ30は、磁性体製金属ケース31内の底壁31
a上に、銅製のアース板32を介して、コンデンサ電極膜3
6が形成されたアルミナ電極基板33を配設し、該電極基
板33の中央孔33a内に、網状の中心導体37を一対のフェ
ライト34aで挟持してなるフェライト組立体34を配置す
るとともに、上記ケース31の蓋部31b内に永久磁石35を
接着して上記フェライト組立体34に直流磁界を印加する
ように構成されている。
しかしながら、上記従来のアイソレータ30は、電極基
板33の周縁部分にコンデンサ電極膜36を形成し、これの
中央孔33a内にフェライト組立体34を配置する構造であ
ることから、平面から見た面積が大きくなり、近年の小
型化の要請に応えられないという問題点があった。
そこで、本件考案者らは、第4図に示すように、電極
基板20とフェライト組立体21とを重ねた状態で配置して
なる非可逆回路素子を提案した(特願昭62-253956
号)。これによれば、電極基板20をフェライト組立体21
の上側に配設し、各中心導体22の外部導出部23を電極基
板20の上面の各コンデンサ電極膜24に接続したので、従
来の、フェライトの周縁外方にコンデンサ電極膜を形成
していた場合に比べて平面の面積を縮小でき、それだけ
小型化の要請に応えられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記非可逆回路素子は、ケース25の底壁25
a上に銅製のアースブロック26を載置し、該アースブロ
ック26の中央部に上記フェライト組立体21を挿入する有
底の凹部26aを形成し、このアースブロック26の底面26b
に下部フェライト27を当接させるとともに、上面縁26c
に電極基板20の下面のアース電極膜28を当接させ、該ア
ースブロック26を介してケース25に導通させてアース電
位とする構造である。しかし、上記アースブロック26
は、上記フェライト組立体21の高さと略同一の厚さを有
するブロック状の銅板を採用し、しかもこれの中央部に
中ぐり加工により有底の凹部26aを形成するか、あるい
はこの形状の貫通孔を形成するとともに下面にもう1枚
銅板を追加するかしなければならないことから、製作コ
ストが上昇するという問題が生じる。
本考案の目的は、製作コストを上昇させることのない
非可逆回路素子を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、中心導体とフェライトとを組合わせてなる
フェライト組立体と、コンデンサ電極膜を有する電極基
板と、これらを収容するとともに磁気回路を構成するケ
ースとを備えた非可逆回路素子において、上記ケース内
に金属板の板金加工により形成されアース部材を該ケー
ス内面に当接するように配置し、該アース部材を、上記
フェライト組立体が挿入される中央孔と該フェライト組
立体のシールド部を支持するアース片とを有するものと
し、該アース部材の中央孔内に上記フェライト組立体を
収容配置するとともに、該上記アース部材上に上記電極
基板を該基板のアース電極膜が当接するように載置し、
上記フェライト組立体及び上記電極基板を上記アース部
材を介して上記ケースに接続したことを特徴としてい
る。
〔作用〕
本考案に係る非可逆回路素子によれば、アース部材を
板金加工により形成したので、製造コストを低減でき
る。即ち、薄板状の金属板の打ち抜きと曲げ加工とを同
時に行うことによって、フェライト組立体の挿入孔,下
部フェライトの当接部及び基板のアース電極膜との当接
面を容易に形成でき、製造工程は非常に簡単であるか
ら、上記アースブロックの成形工程に比べて製作コスト
を大幅に低減できる。
また上記アース部材をケース内面に当接させるととも
に、中心孔内にフェライト組立体を挿入してアース片で
支持し、上面に電極基板を載置したので、アース部材に
よりフェライト組立体と電極基板とを接続できるととも
に、これらをケースに接続できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による非可逆
回路素子を説明するための図であり、本実施例ではアイ
ソレータに適用した場合を例にとって説明する。
図において、1は集中定数型のアイソレータであり、
これは磁性体製の金属ケース本体2内の底壁2a上に永久
磁石3を接着し、該永久磁石3の上部に板金製のアース
板4を配設し、該アース板4の中央孔4a内にフェライト
組立体5を挿入し、該フェライト組立体5の上部にアル
ミナ電極基板6を配設するとともに、該電極基板6の上
面に熱可塑性樹脂からなる矩形枠状の端子ブロック7を
載置し、さらに上記ケース本体2の上部に蓋部8を装着
して構成されている。
上記フェライト組立体5は、中心導体9のシールド部
9a上に下部フェライト10aを載置し、該フェライト10aの
上面に上記3本の中心導体9をそれぞれ図示しない絶縁
シートを介して120度ごとに交叉させて配置し、これの
上面に上部フェライト10bを載置するとともに、上記各
中心導体9の導出部9bを上方に屈曲させて構成されてい
る。なおここで、上記フェライト組立体5は上記フェラ
イトを上,下いずれか一枚だけで構成される場合もあ
る。
上記アルミナ電極基板6の上面にはコンデンサ電極膜
12a,12b,12cが形成されており、該各電極膜12a,12b,12c
には上記中心導体9の導出部9bが貫通接続されている。
また、上記電極膜12aには膜抵抗13が接続されており、
これはスルーホール電極膜14によりアース電極膜11に接
続されている。
また、上記端子ブロック7は合成樹脂からなる矩形枠
状の保持部材7aに各端子15の一端部を固定してなり、該
一端部の先端部15aは上記各コンデンサ電極膜12b,12cに
接続されており、他端は上記ケース本体2の角縁に形成
された開口2bからケース外方に突出されている。
そして、上記上部フェライト10bの上面は上記アルミ
ナ電極基板6の下面に形成されたアース電極膜11に当接
しており、また該アース電極膜11は上記アース板4の上
面縁部4dに当接している。さらに上記中心導体9のシー
ルド部9aは上記アース板4の中央孔4a内に形成されたア
ース片4bに当接している。これにより、上記アース電極
膜11及びシールド部9aはアース板4を介してケース本体
2に導通されアース電位となっている。
ここで、上記アース板4は、第3図(a)にその展開
図を示すように、薄板状の銅板をプレスにより打ち抜く
とともに、アース片4b及び各側片4cを曲げ込んで形成さ
れたものである。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例のアイソレータ1によれば、薄板状の銅板を
板金加工によりアース板4に成形したので、上述した中
ぐり加工によりアースブロックの中央孔を形成する場合
に比べ容易に製造でき、製作コストを大幅に低減でき
る。また、本実施例のアース板4は板金製であるから、
ブロック状のものに比べ軽量であるとともに、材料コス
トを削減できる。
なお、上記実施例では、アイソレータに適用した場合
を例にとって説明したが、サーキュレータにも勿論適用
できるとともに、他の高周波部品に採用される非可逆回
路素子にも適用できる。
〔考案の効果〕 以上のように本考案に係る非可逆回路素子によれば、
アース部材を板金加工製とするとともに、ケース内面に
当接するように配設し、該アース部材の中央孔にフェラ
イト組立体を挿入してアース片で支持し、該アース板の
上面に電極基板を載置したので、アース部材の製造が容
易でコストを低減でき、またアース部材によりフェライ
ト組立体と電極基板とを接続するとともにケースに接続
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図は本考案の一実施例によるアイソレー
タを説明するための図であり、第1図はその分解斜視
図、第2図はその断面側面図、第3図(a)はそのアー
ス板の展開状態を示す平面図、第3図(b)はその板金
加工した状態を示す斜視図、第4図は本考案の成立過程
を説明するためのアイソレータを示す分解斜視図、第5
図は従来のアイソレータを示す分解斜視図である。 図において、1はアイソレータ(非可逆回路素子)、2
はケース本体(磁気回路ケース)、4はアース板(アー
ス部材)、5はフェライト組立体、9は中心導体、10a,
10bはフェライトである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳寺 博 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭55−121722(JP,A) 実開 昭62−86705(JP,U) 特公 昭57−2201(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体とフェライトとを組合わせてなる
    フェライト組立体と、コンデンサ電極膜を有する電極基
    板と、これらを収容するとともに磁気回路を構成するケ
    ースとを備えた非可逆回路素子において、上記ケース内
    に金属板の板金加工により形成されアース部材をケース
    内面に当接するように配置し、該アース部材を、上記フ
    ェライト組立体が挿入される中央孔と該フェライト組立
    体のシールド部を支持するアース片とを有するものと
    し、該アース部材の中央孔内に上記フェライト組立体を
    収容配置するとともに、該上記アース部材上に上記電極
    基板を該基板のアース電極膜が当接するように載置し、
    上記フェライト組立体及び上記電極基板を上記アース部
    材を介して上記ケースに接続したことを特徴とする非可
    逆回路素子。
JP1988078039U 1988-06-13 1988-06-13 非可逆回路素子 Expired - Lifetime JP2532450Y2 (ja)

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