JP2532303Y2

JP2532303Y2 - 多方向用のスイッチ装置

Info

Publication number: JP2532303Y2
Application number: JP1988090854U
Authority: JP
Inventors: 智司宮本
Original assignee: 株式会社セガ・エンタープライゼス
Priority date: 1988-07-08
Filing date: 1988-07-08
Publication date: 1997-04-16
Anticipated expiration: 2003-07-08
Also published as: JPH0214640U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はスイッチ装置に関し、特に操作対象物の方向
を制御するスイッチ装置に関する。

（従来の技術）従来より、操作対象物の進行方向や向き等を制御する
スイッチ装置として、操作対象物の操作したい進行方向
や向きと同方向にスイッチ操作部を傾けることで、スイ
ッチが作動するように構成されたレバースイッチ装置
や、特開昭62−105327に示されるように、スイッチ押圧
手段（スイッチプレート）を揺動自在に支持し、操作対
象物の進行方向等に合わせたスイッチ押圧手段を揺動さ
せることで、スイッチが作動するように構成されたもの
がある。これらは、操作対象物の進行方向と同じ方向に
スイッチ操作部を操作するので、スイッチ操作を感覚的
に理解しやすくすることができ、特にテレビゲーム機等
の画面上に表示される遊戯者が操作する、戦闘機や、戦
車等のキャラクターの移動方向の入力操作スイッチとし
て極めて有効であった。しかしながら、前述の戦車の制
御に着目すれば、その戦車の移動方向のスイッチ操作に
ついては、これら従来技術で充分に対応できるものの、
その砲身の向きを回転制御するようなときには、スイッ
チの操作の操作感覚と砲身の回転動作とが充分に対応し
ているとは言い難いものであった。

そこで、その操作感覚の不和を解消するために、実開
昭62−31840に記載されるように、ロータリー型のスイ
ッチ装置やボリューム等を有するアナログ型のスッチ装
置も存在する。

また、ゲームの種類は年々多様化の一途をたどり、そ
れに伴って入力装置としてのスイッチ手段の種類も多様
化する傾向にある。遊園地等にある業務用のゲーム装置
などでは、ゲームごとにその入力のためのスイッチ装置
を有し、ハンドルを模したスイッチ装置などもよく知ら
れている。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、家庭用のゲーム装置、いわゆるテレビ
ゲーム装置においては、ゲームの種類の多様化に伴っ
て、その都度、適当なスイッチ装置を提供することは不
可能であり、通常ジョイパッドといわれる、隣合う２接
点の同時入力を判定することにより８方向までの検出が
可能な４接点のスイッチ装置が用いられる。

従って、回動動作を必要とするようなゲームにおいて
は、操作感覚に違和感が残り、興味をそいでしまうとい
う問題があった。

ところで、ゲーム装置は、元来、特開昭62−105327に
記載されるような接点型のスイッチ入力を想定して構成
されており、ボリューム等のアナログ型の入力装置を使
用する際には、その入力信号をデジタル化するために、
ソフト的或いはハード的なAD変換デバイス等を用意する
必要があり、構成が複雑になるとともに、当然、コスト
も増大する。

また、家庭用ゲーム装置において、多様なゲームに対
応できるように、２以上のスイッチ構成、則ち、通常の
ジョイパッドにさらにロータリースイッチ等を組み合わ
せることは、いっそうのコストの増大を招き購買意欲を
そいでしまうという問題もあった。

本願考案は上述の問題点を解決して、前記AD変換デバ
イス等を必要とせず、構成が簡単で、かつ通常の方向制
御にも回転操作の操作感覚に適合するような多方向用ス
イッチ装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するために請求項１記載の考案は、
スプリングに抗してボターンを押すことにより、スイッ
チをオンオフする押しボタン式のスイッチ装置におい
て、１点を支点として揺動自在で且つ該支点を中心に回動自
在なる円盤状の大型ボタン手段と、前記大型ボタン手段の周縁に配設されて、該大型ボタン
手段の押圧によりオンオフされる複数個のスイッチ手段
とを有し、前記支点が前記大型ボタン手段の略中央部にあることを
特徴とする。

また、請求項２記載の考案は、前記大型ボタン手段の操
作面に滑り防止のくぼみを設けたことを特徴とする。

（作用）請求項１記載の考案では、リング状にスイッチを配設
したスイッチ配設板上に、揺動自在かつ回動自在に支持
されたスイッチ押圧板のスイッチ配置位置に対応した操
作面を押圧すると対応するスイッチが作動し、押圧状態
まま、押圧板を右又は左に回動させると、先に作動した
スイッチの右又は左のスイッチが作動し、先に作動した
スイッチは作動状態を解除される。一方、左右方向また
は上下方向の操作については、通常のジョイパッド使用
時のように任意方向のスイッチ押圧板のスイッチ配置位
置に対応した操作面を押圧すると、前記任意の方向のス
イッチが作動する。

請求項２記載の考案では、スイッチ押圧板の操作面の
滑り止め用の窪み部分に操作者が指を添えて簡単に操作
することができる。

（実施例）以下に本願考案をその実施例に基づいて説明する。

第１図は、本考案による１実施例を示す、１部切欠の
正面図、第２図は、同上を側面からみた１部切欠の断面
図であり、第３図は同上を分解して示した斜視図であ
る。

第１図の大きさ矩形板は取付プレート８で、４個の隅
部に取付孔81をそれぞれ有すると共に、中央にやや大き
な開口82が開設されて、さらに第２図に示されるごと
く、この取付プレート８の周囲の開口82のまわりには、
やや小さな８個の開口83が等間隔に設けられている。

第２図断面の中央の５は大きな円盤形の内ハウジング
で、周縁近くに等間隔にやや小さな８個の開口51が設け
られて、開口83と連通するように、この内ハウジング５
は、取付プレート８にネジ等により固定されている。な
お、内ハウジング５の中央には、開口82と連通する開口
52が設けられている。

開口83、51にそれぞれスライド自在に貫通されている
のは、シャフト10で、このシャフト10はワッシャ20で抜
け止めされると共に、スプリング14によって、該シャフ
トが第２図の右側に突出するように配設されている。

第１図上方の羽根車状のブラッケット７は、取付プレ
ート８に固着されて中央に開口71を有すると共に、８個
の台部72を有し、それぞれにスナップ式のスイッチ15の
スナップ151は、第２図でシャフト10の左端に押圧自在
に接触されている。第２図の４は矩形板状の受け体、こ
の受け体４は、ブラケット７の第２図の左側中央に固着
されると共に、中央に開口71、82、52内に挿入されるス
リ鉢状の開口41を有している。

第２図の中央右の６は内プレートで、この内プレート
６は中央左に筒軸部61を有し、この筒軸部61は支点とな
る台錐リング形のベアリング12を介在して、第２図に示
されるように、開口41ならびに、開口52内に揺動自在か
つ回転自在に貫入されている。

第２図の中心の長手な大きいシャフト11は、筒軸部61
内にスライド自在且つ回転自在に挿入され、図の左端に
は円板状の操作体111が固着されると共に第２図の右端
にはスプリング13を介在してキャップ形の小型のボタン
３が固定されている。

第２図右側のリング形状の大型ボタン１は、中央に小
型ボタン３をスライド自在に挿嵌すると共に抜け止めす
る開口17を有してビス62などにより内プレート６に固定
されている。なお大型ボタン１の周縁部はシャフト10に
押圧自在に接触して内プレート６に固定されている。

また、さらに大きなリング形のハウジング２が、大型
ボタン１を遊嵌状にカバーして取付プレート８の右側に
取り付けられ、該取付プレート８に固定されている。

第２図左側のプレート９は略箱型で、１壁が孔を介在
して遊嵌状に筒軸部61に外装されて、受け体４にビス91
等で、固定されるとともにスナップ式のスイッチ15M1
は、押圧自在に操作体11と接触されている。

なお、筒軸部61の左端側にスライド自在に外装される
筒リング18は該筒軸部61の左端に固定される略Ｃ型のス
トッパ19により抜け止めにならないようにするためであ
る。

また第３図は、上述の第１図ならびに第２図を分解し
て示した詳細な斜視図で、参照符号は第１図から第３図
にかけて、共通のものを使用していることは勿論であ
る。

上述のごとくなる実施例は、第１図の大型ボタン１の
上方、則ち時計でいう12時の位置をスプリング14に抗し
て押圧すると、スイッチ15がシャフト10、スナップ151
を介在して、オンされ、上記12時のやや右側、則ち１時
方向の位置を押圧すると、スイッチ15とスイッチ15Aと
が共にオンされ、上記12のやや左側、則ち11時の方向を
押圧すると、スイッチ15とスイッチ15Gが共にオンされ
ることになる。

言い換えると、８個のスイッチ15、15A〜15Gそれぞれ
が独立にオンになる８方向の状態とがそれぞれ検出され
る16方向の検出揺スイッチ装置を提供できることにな
る。

とくに、大型ボタン１の窪み18に指を入れて、該大型
ボタン１をベアリング12を中心に、第１図の矢印のごと
くに回転すると、16方向用の信号がスイッチ15,15A〜15
Gを介在して順次速い速度で検出されることになる。

なお、小型ボタン３をスプリング13に抗した押圧する
と大型シャフト11、操作体111を介在してスイッチ15Mが
オンされることは勿論である。

（本考案の効果）以上詳細に説明したように請求項１記載の考案によれ
ば、回転動作の制御または、方向制御の操作を一つのス
イッチ装置で違和感なく兼用することができる。

また、回転動作によるスイッチ制御も任意方向の押圧
によるスイッチ制御もスイッチ群を共有できるので、構
造が簡単であり、またコストも低減される。

請求項２記載の考案によれば、スイッチ押圧板の操作面
に窪みを設けたことにより、種々の速度で自由に、連続
的な回動操作ができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による１実施例を示す、１部切欠の正
面図、第２図は、同上を側面からみた１部切欠の断面図
であり、第３図は同上を分解して示した斜視図である。 14……スプリング、１……（大型）ボタン、６……内プ
レート、12……ベアリング、61……筒軸部、15、15A〜1
5G、スイッチ、151……スナップ

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スプリングに抗してボタンを押すことによ
り、スイッチをオンオフする押しボタン式のスイッチ装
置において、１点を支点として揺動自在で且つ該支点を中心に回動自
在なる円盤状の大型ボタン手段と、前記大型ボタン手段の周縁に配設されて、該大型ボタン
手段の押圧によりオンオフされる複数個のスイッチ手段
とを有し、前記支点が前記大型ボタン手段の略中央部にあることを
特徴とする多方向用のスイッチ装置。
【請求項２】前記大型ボタン手段の操作面に滑り防止の
くぼみを設けたことを特徴とする請求項１記載の多方向
用スイッチ装置。