JPH04155091A - 避難用折り畳み梯子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明は避難用の折り畳み梯子に関するものであって
、非常時に伸長させて下階に安全に下降することができ
るものである。この発明の梯子は主に高層住宅のベラン
ダに設けて用いるものに適用して有効なものである。

［従来技術および課題］ この種の折り畳み梯子として実開昭５９−１６３１００
号公報に記載されたものが公知である。

このものの概略を説明すると次のとおりである。

すなわち、このものは左右の平行リンクによって構成さ
れた折り畳み梯子Ｈの上端が枠体４の支持ブラケットに
支持軸１によって取り付けられている。平行リンクが折
り畳まれて枠体４の中に収納されているとき、梯子Ｈの
各リンクは側枠の中で上下に重ねられている。この状態
からラッチ（フック１１）を外すと梯子Ｈはガススプリ
ング１２に抗して時計方向に回動しつつかつ伸長しなが
ら落下する。換言すると平行リンクの塊は上記支持軸１
を中心として時計方向に回動しく第３図参照）、下方に
伸長しながら落下する。したがって、後側枠４Ｃとリン
クの左端（後端）との間隔が大きくないときはリンクの
塊の下部左端（後端）が後側枠４ｃに垂下している下蓋
３に激突することになる（第３図破線図示参照）、それ
ゆえにこれを避けるためには後側枠４Ｃとリンクの左端
との間隔を大きくしなければならない。一方枠体４の大
きさは一定であるので一つの平行リンクの長さをあまり
大きくすることはできない。この問題を解決するには平
行リンクの塊が落下するときの時計方向への回動速度を
可及的に小さくすることが必要である。

この発明は収納された平行リンクが枠体４の中を落下す
るときの上記の時計方向への回動速度を可及的に小さく
して各平行リンクの左端が後側枠４ｃに垂下している下
蓋３に激突することを防止するとともに各平行リンクの
長さを適当な長さにすることができるようにすることを
その課題とするものである。

（２）発明の構成 ［課題解決のために講じた手段］ 上記課題解決のために講じた手段は次の要素（イ）によ
って構成されるものである。

（イ）、最上段の連結リンク５ａに一端を連結している
ダンパー１２の他端を、最上段のリンクパー５の支持軸
１よりも枠体内側に位置している補助軸２に連結したこ
と。

［作　　用コ。

開口枠体内に折り畳んで収納されているときは、ダンパ
ー１２の上端支軸（すなわち補助軸２）は最上段のリン
クパー５の支持軸１よりも内側（前方）に位置するので
、平行リンクの塊が上記支持軸１を中心にして下方（時
計方向）に回動したときのダンパーのリンクパー５に対
する傾斜角は従来のものに比へて大きい。したがって、
その後のダンパー１２の伸びようとする力によるリンク
パー５の下方への回動運動に対する抵抗は従来のものに
比へで大きくなる。この抵抗の増大分がリンクパー５の
時計方向への移動速度を一層遅らせる。

これが折り畳まれた平行リンクの塊の時計方向への回動
を一層抑制することになる。これに対して平行リンクの
伸長速度は従来のものとほとんど変わらない、平行リン
クはその伸長動作初期において時計方向への回動を抑制
された状態で斜め前方に伸長するので、平行リンクの時
計方向への回動に対するダンパーによる制動作用を調整
することによって、平行リンクの塊の時計方向への回動
速度と平行リンクの斜め前方への伸長速度とを相殺する
ことにより折り畳み梯子全体を落下運動開始直後におい
てほぼ直下方向に伸長させることができる。これによっ
て平行リンクの塊が後側枠４Ｃに垂下している下蓋３に
激突することが避けられる。

なお、補助軸２の位置をリンクパー５の支持軸よりも少
し下方に位置させることによってリンクパー５の回動運
動に対する制動力を更に強めることができる。しかしこ
の制動力が余り強いと平行リンクの伸長が優先してその
下端が枠体の前側壁に沿った建物の壁に激突するように
なるので注意を要する。

［実　施　例］ 折り畳み梯子を模式的に示す第４図を参照しつつ一実施
例について説明する。

平行リンクの最上段のリンクパー５の支持軸１よりも内
側（前方）に補助軸２を設け、これにガススプリング（
ダンパー）１２の上端を枢支させている。ガススプリン
グ１２の下端（先端）は従来のものと同様に最上段の連
結リンク５ａに連結されている。支持軸１と補助軸２と
の間隔Ｓはリンクパー５の長さＬの約数パーセント程度
で良い。

梯子Ｈが折り畳まれて枠体に収納されているとき、リン
クパー５、連結リンク５８およびガススプリング１２は
ほぼ水平になっている。ラッチ（フック１１）か外され
ると、梯子の主さによってリンクパー５は時計方向に回
動し、平行リンクは伸長する。リンクパー５の角度がθ
のときガススプリング１２のリンクパー５に対する角度
はθ、になる、この角度θ１は従来のものにおけるガス
スプリング１２のリンクパー　５に対する角度θ２より
も大きい、この段階での平行リンクの伸びはほとんどゼ
ロに等しいので、上記角度θ、はゼロに等しい、この角
度θ１と０２との差による上記リンクパーの回動運動に
対する抑制力の差は極めて大きい、この例においてはリ
ンクパー５がはとんと水平の状態を保ったままで平行リ
ンクが伸長を開始し、つづいてリンクパー５が時計方向
への回動を開始する。各平行リンクは伸長するにつれて
折り畳まれていた梯子の幅Ωが小さくなる。

したがって折り畳み梯子は後側壁４ｃに垂下している下
蓋３に激突することなく、伸長しながら落下することが
できる。

（３）効　果 前記のこの発明の課題は新規である。したがって前記の
課題を解決して、梯子を後側枠に垂下している下蓋に激
突させφことなくスムーズに伸長させて下降させること
ができることがこの発明の特有の効果である。梯子をほ
とんど真下に伸長させることができるので枠体の大きさ
を大きくすることなく平行リンクの長さを大きくして梯
子の各ステップの間隔を任意の長さにすることができる
。

このことは非常時に安全に梯子を使って下降する上で非
常に重要なことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の折り畳み式梯子の側面図、第２図は第１
図の一部拡大図、第３図は上記梯子の動作説明図、第４
図は本発明の詳細な説明用模式％式％ ・・下蓋、４・・・枠体、５・・・最上段のリンクパー
、５ａ・・・最上段の連結リンク、１１・・・ラッチ（
フック）、１２・・・ガススプリング、Ｈ・・・折り畳
み梯子、Ｓ・・・支持軸１と補助軸２との間隔、Ｌ・・
・リンクパー５の長さ、Ω・・・折り畳まれている梯子
の幅、θ・・・リングパー５の支持軸１を通る水平線に
対する角度２θ、・・・ガススプリング１２のリングパ
ー５に対する角度、θ２・・・従来のものにおけるガス
スプリング１２のリングパー５に対する角度　である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 平行リンクを組み合わせて構成した折り畳み式梯子であ
   って、最上段のリンクバーの後端を枠内の支持軸に連結
   し、最上段の連結リンクにダンパーの一端を連結して、
   ダンパーによって上記リンクバーの下方への回動および
   各平行リンクの伸長速度を抑制して急激な梯子の落下を
   防止したものにおいて、上記支持軸よりも枠体内側に補
   助軸を設けこれに上記ダンパーの他端を連結した、避難
   用折り畳み梯子。