JP2532253Y2 - 軽合金製プーリー - Google Patents

軽合金製プーリー

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JP2532253Y2
JP2532253Y2 JP1990091840U JP9184090U JP2532253Y2 JP 2532253 Y2 JP2532253 Y2 JP 2532253Y2 JP 1990091840 U JP1990091840 U JP 1990091840U JP 9184090 U JP9184090 U JP 9184090U JP 2532253 Y2 JP2532253 Y2 JP 2532253Y2
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JP
Japan
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pulley
boss
light alloy
boss portion
volume
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JP1990091840U
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正信 山崎
浩 渡辺
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Fuji Kiko Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は軽合金製プーリーに係り、特にそのボス部
の構造に関する。
(従来の技術) プーリーの一例であるクランクプーリーは、自動車用
エンジンの回転軸であるクランクシャフトの軸端に、ボ
ス部側面を当接させて取付ボルトにより固定されてい
る。
ところで、近年、特に自動車は高速走行及び燃費向上
を目的としてエンジン関連部品を軽量化することが必須
課題となっている。
そこで、従来鋳鉄で構成したプーリーをアルミニュー
ム、マグネシューム等の軽合金に置換することが採用さ
れている。
(考案が解決しようとする課題) 上述の軽合金製プーリーは、そのボス部側面がクラン
クシャフト軸端に取付ボルトにより強く締め付けられて
おり、また温度変化の大きいエンジンルーム内で使用さ
れている。このため、鋳鉄に比較して線膨張係数の大き
い軽合金製プーリーでは、温度上昇による熱膨脹でボス
部の体積が増加し、これによってボス部側面に加わる面
圧が大となり、ボス部側面が座屈して、プーリーを破損
させるおそれがある。一方温度低下によるボス部の収縮
で、ボス部側面とクランクシャフト軸端との間に隙間が
発生し、プーリーががたつくおそれがある。
この考案は、上記従来技術の課題を解決すべくなされ
たもので、その目的とするところは、ボス部側面の熱膨
脹による体積増加分を吸収できるようにした軽合金製プ
ーリーを提供することにある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案は、回転軸の軸端
にボス部側面を当接させて取付ボルトにより固定される
軽合金製プーリーであって、前記ボス部の一方の側面ま
たは両側面に、熱膨脹・収縮に伴う体積変動を吸収する
手段(以下、単に体積変動吸収手段という)を施したこ
とを特徴としている。
(作用) この考案の軽合金製プーリーによれば、プーリーを例
えば自動車のエンジンに設けられた回転軸の一例である
クランクシャフト軸端に取付けた場合、高温時における
ボス部側面の熱膨脹による体積増加分を体積変動吸収手
段の変形により吸収することができる。
一方、低温時におけるボス部側面の収縮による体積減
少分を体積変動吸収手段の復元力により補うことができ
る。
これによって、ボス部側面の面圧を小さく抑えること
ができ、ボス部側面の座屈がなくなり、プーリーの耐久
性を向上させることができると共に、ボス部側面と回転
軸の軸端との間に隙間の発生がなくなり、プーリーのが
たつきを防ぐことができる。
(実施例) 以下、この考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。
第1図は回転軸に取付けられた軽合金製プーリーの断
面説明図である。
図において、10はアルミニューム、マグネシウム等か
らなる軽合金製プーリー、回転軸、例えば自動車のエン
ジンに設けられたクランクシャフト20の軸端にボス部11
の側面11aを当接させて取付ボルト22により固定されて
いる。
そしてこの考案は、特に、ボス部11の側面11aに、体
積変動吸収手段としてのV溝40を施したことを特徴とし
ている。
つぎに、この考案の構造をさらに詳細に説明する。
プーリー10は、ボス部11と、このボス部11の径方向外
方にウェブ部12を介して形成された円筒状のリム部13と
からなり、ボス部11の孔11bはクランクシャフト20の軸
端に形成された段部20aに嵌挿されワッシャー21を介し
て取付ボルト22によりクランクシャフト20の軸端に取付
けられている。またリム部13外周面にはベルトを巻回す
るためのポリV溝13aが形成されている。ボス部11の側
面11a、例えば両側面11a,11aには体積変動吸収手段の一
例であるV溝40が円周方向に所定の間隔をおいて形成さ
れている。
つぎに、この考案の実施例の作用を説明する。
エンジン稼動時においては、エンジンルーム内の温度
変化は大きく、また軽合金の線膨脹係数は鋳鉄に比較し
て大きいため、ボス部11の体積は大きく変動する。
ここで、高温時における熱膨脹によるボス部11の体積
増加分は、V溝40が収縮することによって吸収すること
ができる。これによりボス部11の面圧は必要以上に高く
なることがなく、従ってボス部11の側面11aの座屈を防
ぐことができる。
一方、低温時における収縮によるボス部11の体積減少
分は、V溝40の復元力によって補うことができる。これ
によりボス部11の側面11aとクランクシャフト20軸端と
の間の隙間の発生をなくすことができ、従ってプーリー
のがたつきを防ぐことができる。
第2図乃至第4図は体積変動吸収手段の各種の変形例
を示す断面説明図で、第2図に示すものは、ボス部11の
側面11a,11a近傍外周面に径方向に貫通する小径の貫通
孔41が所定の間隔をおいて円周方向に形成されている。
第3図に示すものは、ボス部11の側面11a,11aに孔11bの
円周方向に沿って所定の間隔をおいて切欠き溝42が形成
されている。第4図に示すものは、ボス部11の側面11a,
11a近傍外周面に、円周方向に所定の間隔をおいて凹部4
3が形成されている。
なお、上記各実施例では、体積変動吸収手段40をボス
部11の両側面11a,11aに施したが、いずれか一方の側面
だけに施してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は、上述の通り構成したから、ボス部側面の
面圧を小さく抑えることができ、これによってボス部側
面の座屈がなくなり、プーリーの耐久性を向上させるこ
とができる。さらに、ボス部側面と回転軸の軸端との間
に隙間の発生がなくなり、これによってプーリーのがた
つきを防ぎ、プーリーを円滑に回転させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図は回転軸に取付
けられた軽合金製プーリーの断面説明図、第2図乃至第
4図は体積変動吸収手段の各種の変形例を示す断面説明
図である。 10…軽合金製プーリー 11…ボス部 11a…側面 20…回転軸(クランクシャフト) 22…取付ボルト 40,41,42,43…体積変動吸収手段(V溝、貫通孔、切欠
き溝、凹部)、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の軸端にボス部側面を当接させて取
    付ボルトにより固定される軽合金製プーリーであって、 前記ボス部の一方の側面または両側面に、熱膨脹・収縮
    に伴う体積変動を吸収する手段を施したことを特徴とす
    る軽合金製プーリー。
JP1990091840U 1990-08-31 1990-08-31 軽合金製プーリー Expired - Lifetime JP2532253Y2 (ja)

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JPH0449255U JPH0449255U (ja) 1992-04-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58162353U (ja) * 1982-04-09 1983-10-28 リョービ株式会社 自動車用タイミイングプ−リ
JPS6061553U (ja) * 1983-10-04 1985-04-30 スズキ株式会社 歯車
JPS60204854A (ja) * 1984-03-29 1985-10-16 Showa Alum Corp アルミニウム合金製プ−リ−
JP2520982Y2 (ja) * 1988-07-29 1996-12-18 本田技研工業株式会社 歯付焼結プーリ

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JPH0449255U (ja) 1992-04-27

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