JP2520982Y2 - 歯付焼結プーリ - Google Patents

歯付焼結プーリ

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JP2520982Y2
JP2520982Y2 JP1988100904U JP10090488U JP2520982Y2 JP 2520982 Y2 JP2520982 Y2 JP 2520982Y2 JP 1988100904 U JP1988100904 U JP 1988100904U JP 10090488 U JP10090488 U JP 10090488U JP 2520982 Y2 JP2520982 Y2 JP 2520982Y2
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rim
land
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pulley
toothed
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勉 坂
克明 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、各種機器の動力伝達系に用いられる歯付焼
結プーリ、特に、外周面に多数の歯を、また内周面の、
各歯に対応する部位に肉抜き溝をそれぞれ有するリム
と、そのリムの内側に存するがボスと、リム内周面の軸
方向中間部およびボス外周面間を連結する連結体とを備
え、機器に片持ち支持された回動軸にボスを嵌着される
歯付焼結プーリの改良に関する。
(2) 従来の技術 従来、歯付プーリとして板金製のプレスプーリが公知
である。
(3) 考案が解決しようとする課題 例えば、エンジンのカム軸駆動用歯付プーリには、エ
ンジンの高回転、高出力化に対応して小型軽量化が要求
される。従来のプレスプーリは前記軽量化の要求に応ず
ることはできても小型化の点ではその製造上自ずと限界
がある。
そこで、小型化の要請に応ずるべく、粉末治金法を適
用した歯付焼結プーリが開発されており、この種プーリ
では軽量化を図るため前記のようにリムに多数の肉抜き
溝が形成される。
第5図はエンジン01のカム軸駆動系を示し、エンジン
01に片持ち支持されたカム軸02に歯付焼結プーリ03がボ
ス011を介して取付けられ、その歯付焼結プーリ03と、
クランク軸05に取付けられた歯付プーリ06とにタイミン
グベルト07が懸回される。
上記構成において、エンジン運転中にタイミングベル
ト07の張り力に起因してカム軸02が多少でも撓みを生じ
ると、歯付焼結プーリ03において連結体012よりエンジ
ン01から遠去かる方向に突出するリム010の外側半部010
a側にタイミングベルト07がずれ、その結果、前記外側
半部010aにはタイミングベルト07の張り力に起因した過
大な応力が発生する。
この場合、前記外側半部010aは多数の肉抜き溝を有す
る関係から比較的低剛性となっているので、前記応力に
十分に対抗させるためには前記外側半部010aの高剛性化
を図る必要がある。
本考案は前記要求に応ずることのできる前記歯付焼結
プーリを提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、外周面に多数の
歯を、また内周面の、各歯に対応する部位に肉抜き溝を
それぞれ有するリムと、該リムの内側に存するボスと、
前記リム内周面の軸方向中間部および前記ボス外周面間
を連結する連結体とを備えて金属圧粉体を焼結処理して
なり、機器に片持ち支持された回動軸に前記ボスを嵌着
される歯付焼結プーリにおいて、前記焼結体より前記機
器から遠去かる方向に突出する前記リムの外側半部に在
り、且つ相隣る両肉抜き溝間に存する各ランドの半径方
向肉厚を、その外側半部端面より前記連結体に近付くに
従って漸増する一方、同リムの内側半部に在る各ランド
の半径方向肉厚を、その内側半部端面より前記連結体近
傍まで略一様としたことを第1の特徴とする。
また本考案は、上記特徴に加えて、リムにおいて、前
記外側半部の軸方向長さを内側半部の軸方向長さよりも
短く形成したことを第2の特徴とする。
(2) 作用 プーリ回転軸を片持ち支持する機器から遠ざかる側に
在って該軸の撓み変形による影響を受け易く比較的荷重
負担の大きいリム外側半部は、それの各ランドの肉厚漸
増に伴い剛性を効果的に高めることができる上、同ラン
ド基端部における応力集中が効果的に抑制される。一
方、前記外側半部に比べて荷重負担の小さいリム内側半
部は、その内側半部における各ランドの肉厚を軽量化の
ために略一様としても剛性強度上、支障をきたす虞れは
ない。
また歯付焼結プーリの素材である圧粉体を得る際に、
外側半部側より軸方向の加圧力を付与すると、その外側
半部は内側半部に比べて低密度になる傾向にあるが、そ
の外側半部の各ランドの肉厚を前記のように漸増させた
ことで、その各ランドには、これを径方向にも圧縮させ
ようとする斜め方向の分力が作用するため、その外側半
部を十分に高密度化することができる。
また特に前記第2の特徴によれば、各ランドの前記肉
厚化に加えて外側半部の軸方向長さの短縮化が図られる
ため、外側半部の剛性強度が更に向上する。
(3) 実施例 第1図は、機器としてのエンジン1のカム軸駆動系を
示し、エンジン1に片持ち支持された回動軸としてのカ
ム軸2に歯付焼結プーリ3がボルト4により取付けら
れ、その歯付焼結プーリ3と、クランク軸5に取付けら
れた歯付プーリ6とにタイミングベルト7が懸回され
る。15はタイミングベルト7の弛み側に押圧されたテン
ションプーリである。
歯付焼結プーリ3は、第2〜第4図に示すように、外
周面に多数の歯8を、また内周面の、各歯8に対応する
部位に肉抜き溝9をそれぞれ有するリム10と、そのリム
10の内側に存するボス11と、リム10内周面の軸方向中間
部およびボス11外周面間を連結する連結体12とを備えて
いる。前記ボス11はカム軸2に嵌着され、また連結体12
は複数の開口13を有する。
連結体12よりエンジン1から遠去かる方向に突出する
リム10の外側半部10aにおいて、相隣る両肉抜き溝9間
に存する各ランド14の半径方向肉厚は、外側半部10a外
端面より連結体12に近付くに従って漸増している。即
ち、各ランド14において、外側半部10a外端面側の肉厚
をt1、連結体12側の肉厚をt2とすれば、t2>t1とな
る。
前記のように構成すると、各ランド14の肉厚化に伴い
外側半部10aの剛性が向上する。
これにより、エンジン1運転中にタイミングベルト7
の張り力に起因してカム軸2が多少でも撓みを生じ、リ
ム10の外側半部10a側にタイミングベルト7がずれ、そ
の結果、外側半部10aにタイミングベルト7の張り力に
起因した過大な応力が発生しても、その外側半部10aは
前記応力に十分に対抗し、したがって歯付焼結プーリ3
は優れた耐久性を示す。
この場合、特に剛性を要求される各ランド14の基端部
において、その肉厚が最も厚くなるように肉厚調節がな
されているので、外側半部10a、したがってリム10の重
量増が極力抑制される。
また各ランド14の肉厚の漸増により、各ランド14には
切欠き効果を発生する部位が無く、耐久性を向上させる
上に有効である。
さらにリム10において、外側半部10aの軸方向長さを
1、内側半部10bの軸方向長さをl2としたとき、l2
1に設定される。
このように、前記各ランド14の肉厚化に加えて外側半
部10aの軸方向長さl1の短縮化を図ると、外側半部10a
の剛性が一層向上する。
さらにまた、第4図に明示するように外側半部10aに
おいて、各ランド14の頂面14aは平坦に形成されてい
る。これはサイジング工程にて工具による圧縮によって
形成されたものである。各ランド14が、このような圧縮
力を受けると、その高密度化が達成され、各ランド14、
したがって外側半部10aの剛性がさらに向上する。
また、圧粉工程において、歯付焼結プーリ3の素材で
ある圧粉体は、外側半部10a側より軸方向の加圧力を付
与することによって得られ、したがって外側半部10aは
内側半部10bに比べて低密度になる傾向にあるが、前記
のように各ランド14の肉厚設定を行うと、外側半部10a
においては軸方向に対して斜め方向の分力が作用するの
で、その低密度化が抑制される。
また、前記リム10の内側半部10bに在る各ランド14の
半径方向肉厚は、第3図からも明らかな如く、その内側
半部10b端面より前記連結体12近傍まで略一様として、
外側半部10aの各ランド14よりも全体的に薄肉に形成さ
れている。しかしながらこの内側半部10bは、プーリ3
の回転軸たるカム軸2を片持ち支持するエンジン1に近
くて該軸2の撓み変形による影響を比較的受けにくく、
それだけ外側半部10aよりも荷重負担が小さいため、そ
の内側半部10bにおける各ランド14の肉厚を比較的薄く
しても剛性強度上、支障をきたす虞れはない。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、プーリ回転軸を片持ち
支持する機器から遠ざかる側に在って該軸の撓み変形に
よる影響を受け易く比較的荷重負担の大きいリム外側半
部は、それの各ランドの肉厚漸増に伴い剛性を効果的に
高めることができる上、同ランド基端部における応力集
中が効果的に抑制され、耐久性の向上が図られる。一
方、前記外側半部に比べて荷重負担の小さいリム内側半
部は、その内側半部における各ランドの肉厚を軽量化の
ために略一様としても剛性強度上、支障をきたす虞れは
なく、以上の結果、全体重量の軽減を図りながら、負荷
の大きいリム外側半部の剛性強度を効果的に増強した、
高品質の焼結プーリが得られる。
また歯付焼結プーリの素材である圧粉体を得る際に、
外側半部側より軸方向の加圧力を付与すると、その外側
半部は内側半部に比べて低密度になる傾向にあるが、そ
の外側半部の各ランドの肉厚を前記のように漸増させた
とで、その各ランドには、これを径方向にも圧縮させよ
うとする斜め方向の分力が作用するため、その外側半部
を十分に高密度化することができ、これにより、外側半
部の剛性強度の一層の向上を図ることができる。
また特に前記第2の特徴によれば、各ランドの前記肉
厚化に加えて外側半部の軸方向長さの短縮化が図られる
ため、外側半部の剛性強度が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はエンジンのカム軸駆動系の斜視図、第2〜第4
図は歯付焼結プーリを示し、第2図は正面図、第3図は
第2図III-III線断面図、第4図は第3図IV矢視拡大部
分図、第5図はエンジン運転中における歯付焼結プーリ
の挙動を示す説明図である。 1……エンジン(機器)、2……カム軸(回動軸)、3
……歯付焼結プーリ、8……歯、9……肉抜き溝、10…
…リム、10a……外側半部、10b……内側半部、11……ボ
ス、12……連結体、14……ランド

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に多数の歯(8)を、また内周面
    の、各歯(8)に対応する部位に肉抜き溝(9)をそれ
    ぞれ有するリム(10)と、該リム(10の内側に存するボ
    ス(11)と、前記リム(10)内周面の軸方向中間部およ
    び前記ボス(11)外周面間を連結する連結体(12)とを
    備えて金属圧粉体を焼結処理してなり、機器(1)に片
    持ち支持された回動軸(2)に前記ボス(11)を嵌着さ
    れる歯付焼結プーリにおいて、 前記連結体(12)より前記機器(1)から遠去かる方向
    に突出する前記リム(10)の外側半部(10a)に在り、
    且つ相隣る両肉抜き溝(9)間に存する各ランド(14)
    の半径方向肉厚を、その外側半部(10a)端面より前記
    連結体(12)に近付くに従って漸増する一方、同リム
    (10)の内側半部(10b)に在る各ランド(14)の半径
    方向肉厚を、その内側半部(10b)端面より前記連結体
    (12)近傍まで略一様としたことを特徴とする歯付焼結
    プーリ。
  2. 【請求項2】前記リム(10)において、前記外側半部
    (10a)の軸方向長さを内側半部(10b)の軸方向長さよ
    りも短く形成した、第項記載の歯付焼結プーリ。
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