JP2531489B2 - 1−β−メチル−2−チオ―ル系カルバペネム誘導体およびその製造方法 - Google Patents

1−β−メチル−2−チオ―ル系カルバペネム誘導体およびその製造方法

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    • C07D477/20Sulfur atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抗生物質として使用
することができる下記一般式(I)で表される新規な1
−β−メチル−2−チオール系カルバペネム誘導体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【化10】
【0003】(上記式(I)中、R1 はアニオンであ
り、R 2 は、下記一般式で表されるN−(S−アルキ
ルチオモルホリニウム)カチオン、または、下記一般式
で表されるN−(S−アルキルチアゾリウム)カチオ
ンである。)
【0004】
【化11】
【0005】
【化12】
【0006】(上記式および中、R3 はメチル基ま
たは炭素数2〜4の低級アルキル基である。)
【0007】
【従来の技術】この発明の対象物質であるカルバペネム
抗生物質の中でよく知られている物質としては、特定ス
トレプトミセス(Streptomyces)の培養によって生産で
き、グラム陽性菌とグラム陰性菌に対し活性を有するチ
エナマイシン(thienamycine)がある(米国特許第3,950,
357 号明細書参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のチエ
ナマイシン(thienamycine)は、人体内でデヒドロペプチ
ナーゼ−1(いわゆるDHP−1)という酵素によって
容易に分解されて薬効が低下する欠点があった。このよ
うな欠点を解消するための試みとしてシラスタチン(cil
astatine) というDHP−1酵素阻害物質を複合使用す
る方法(欧州特許第48,301号明細書参照)が提案されて
いるが、このようなシラスタチン−チエナマイシン複合
製剤は、使用上、種々の問題点があった。
【0009】また、カルバペネム抗生物質を使用する場
合、一般にはこれの水溶液として用いることが多く、水
に対するカルバペネム抗生物質の溶解度を上げる必要が
あった。そこで、この発明は、人体内においてDHP−
1酵素に対して安定で、水によく溶解する新規カルバペ
ネム抗生物質およびその製造方法を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明者らは、長期間にわたって検討を重ねた結果、
後で述べる、カルバペネム環にβ−メチル基を有する新
規な1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム誘導
体(I)を合成した。さらに、この1−β−メチル−2
−チオール系カルバペネム誘導体(I)の効果を検討し
た結果、この新規物質が、DHP−1酵素に対して非常
に安定であり、グラム陽性菌とグラム陰性菌のすべてに
対して広範囲の効果を示し、特に、強い耐性を有する病
原感染菌として知られている緑膿菌(Pseudomonas aerug
inosa)に対する卓越した効果を持つことがわかった。ま
た、このような効果は、1−β−メチル−2−チオール
系カルバペネム誘導体(I)の有するβ−メチル基が構
造的にカルバペネム環を効果的に保護するために生じる
ものであることがわかった。
【0011】したがって、この発明にかかる1−β−メ
チル−2−チオール系カルバペネム誘導体(I)は、下
記一般式(I)で表されるものである。
【0012】
【化13】
【0013】(上記式(I)中、R1 はアニオンであ
り、R 2 は、下記一般式で表されるN−(S−アルキ
ルチオモルホリニウム)カチオン、または、下記一般式
で表されるN−(S−アルキルチアゾリウム)カチオ
ンである。)
【0014】
【化14】
【0015】
【化15】
【0016】(上記式および中、R3 はメチル基ま
たは炭素数2〜4の低級アルキル基である。)この発明
の1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム誘導体
(I)の有するカルバペネム環は、下式化16に示すよ
うに、合計4個の不斉炭素原子を有す る。したがって、
このカルバペネム環の可能な光学異性体配置数は2 4
16個である。このような光学異性体配置の中で、下式
化16に示す(1R,5S,6S,8R)配置が最も優
秀な生理活性を示す。
【0017】
【化16】
【0018】また、この発明の1−β−メチル−2−チ
オール系カルバペネム誘導体(I)の有するカルバペネ
ム環の2位の炭素原子上の置換基であるチオール誘導体
基も、場合によっては、光学異性を示す。このチオール
誘導体基の可能な光学異性体配置数は2 2 =4個であ
る。このような光学異性体配置の中で、下式化17に示
す(3S,5S)の配置が最も優秀な生理活性を示す。
【0019】
【化17】
【0020】次に、この発明にかかる、1−β−メチル
−2−チオール系カルバペネム誘導体の製造方法は、前
記一般式(I)で表される1−β−メチル−2−チオー
ル系カルバペネム誘導体(I)を製造する方法であっ
て、下記の工程(1)〜(3)を含むことを特徴とす
る。 (1)下式化18に従い、出発物質として化合物(II)
を、塩基の存在下で、ク ロロリン酸ジフェニルまたはト
リフルオロメタンスルホン酸無水物と反応 させて、化合
物(III) を生成させる工程。
【0021】
【化18】
【0022】(上記式化18中、P 1 は−COOH保護
基であり、Xは−OPO(OP h) 2 または−OSOO
CF 3 である。) (2)生成した化合物(III) を、下式化19に従い、塩
基の存在下で、チオール 誘導体(IV)と反応させて、保
護されたカルバペネム(V)を生成させる 工程。
【0023】
【化19】
【0024】(上記式化19中、R 2 は前記一般式
(I)中のものと同一であり、P 2 はアミン保護基であ
る。) なお、上記式化19中、R 2 は前記一般式(I)
中のものと同一であるが、これは、R 2 が前記一般式
(I)中のものと同一の骨格を有するものであることを
意味する。 (3)生成したカルバペネム(V)に、下式化20に従
い、有機溶媒、リン酸塩 緩衝液または4−モルホリンプ
ロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液と、 パラジウム−
炭触媒とを順次加え、水素を注入することにより、前記
カル バペネム(V)の有する保護基を除去する工程。
【0025】
【化20】
【0026】の発明の上記製造方法において、保護基
1 は、−COOH基を保護するのに一般的に用いられ
る保護基であり、その例としては、パラニトロベンジル
基またはアリル基が挙げられる。保護基P2 は、アミン
を保護するのに一般的に用いられる保護基であり、その
例としては、パラニトロベンジルオキシカルボニル基が
挙げられる。
【0027】この発明の1−β−メチル−2−チオール
系カルバペネム誘導体(I)は、前記工程(1)、工程
(2)、工程(3)を経て製造されるものであるが、工
程(3)についてみれば、カルバペネム(V)から直接
に本願発明の1−β−メチル−2−チオール系カルバペ
ネム誘導体(I)を得るものでもよく、また、カルバペ
ネム(V)から中間体を経て得るものであってもよい。
中間体を経て本願発明 の1−β−メチル−2−チオール
系カルバペネム誘導体(I)を得る方法については特に
限定はなく、たとえば、前記工程(2)で得られる保護
されたカルバペネム(V)に対し、そのR2 の位置でア
ルキル化反応を行って、R2 の位置にカチオンを形成さ
せた後、前述の脱保護基工程(保護基除去工程)(3)
を行うことによって製造することができる。たとえば、
2 がN−(S−アルキルチオモルホリニウム)カチオ
ンである双性イオン性の1−β−メチル−2−チオール
系カルバペネム誘導体(I)は、下式化21に示す反応
機構によって製造することができる。
【0028】
【化21】
【0029】(上記式中、R3 はメチル基または炭素数
2〜4の低級アルキル基である。)上述のようにして合
成される双性イオン性の1−β−メチル−2−チオール
系カルバペネム誘導体(I)は、一般的に、水によく溶
解する。式化19中で、アルキル化によってカチオンを
形成させるのに適切なR2 は、N−チアゾリル基または
N−チオモルホリニル基である。アルキル化反応の際に
は、通常のアルキル化剤が使用可能であり、その望まし
い例としては、トリフルオロメタンスルホン酸メチル;
ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル等が挙げられる。
【0030】
【作用】この発明の1−β−メチル−2−チオール系カ
ルバペネム誘導体(I)は、前記一般式(I)で表され
る構造を有する。すると、β−メチル基が構造的にカル
バペネム環を効果的に保護する。その結果、この1−β
−メチル−2−チオール系カルバペネム誘導体(I)
は、人体内で、DHP−1酵素により分解されにくく、
非常に安定になり、グラム陽性菌とグラム陰性菌のすべ
てに対して広範囲の効果を示し、特に、強い耐性を有す
る病原感染菌として知られている緑膿菌(Pseudomonas a
eruginosa)に対して卓越した効果を持つことが可能にな
る。この発明の1−β−メチル−2−チオール系カルバ
ペネム誘導体(I)は、分子内にアニオンとカチオンと
を有する双性イオンの化合物であるため、水によく溶解
するようになる。
【0031】
【実施例】以下に、この発明を、その具体的な実施例を
示すことにより詳しく説明するが、この発明は、下記実
施例に限定されない。 −実施例1−パラニトロベンジル(1R,5S,6S)−2−[(3
S,5S)−5−(チオモルホリニル−N−カルボニ
ル)−1−(パラニトロベンジルオキシカルボニル)ピ
ロリジン−3−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]−1−メチルカルバペネム−3−カルボキ
シレートの製造 アセトニトリル(20ml)に(4R,5R,6S,8
R)−パラニトロベンジル−4−メチル−6−(1−ヒ
ドロキシエチル)−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘ
プタン−3,7−ジオン−2−カルボキシレート(2.
0g、0.0055mol)を溶解してなる溶液を窒素雰囲
気下で0℃に冷却し、次いで、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.82ml、0.006mol)中でクロロ
リン酸ジフェニル(0.96ml、0.006mol)により
処理した。得られた混合物を5℃で30分間攪拌し、−
20℃に冷却した後、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(0.82ml、0.006mol)と、チオール化合物
(2.26g、0.0055mol)を添加した。その反応
混合物を−20℃で1時間攪拌し、0℃で30分間さら
に攪拌した。酢酸エチル50mlを加え、有機層を10%
NaHCO3 および食塩水で洗浄した後、無水MgSO
4 で乾燥し、有機溶媒を除去した後、シリカゲルカラム
で分離することにより、目的物を得た。
【0032】この目的物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(CDCl3 ):δ1.15(d,3H,
β−CH3 ),1.25(d,3H,CH 3 CHO
H),2.10,2.80(m,1H,pyrr.
H),2.84−2.95(bs,4H),3.35
(dd,1H,C6 −H),3.40−3.53(b
s,5H),3.55(m,1H,pyrr.H),
4.15(bs,2H,pyrr.H),4.18(d
d,1H,C5 −H),4.25(quintet,1
H,CH3 CHOH),4.75(m,1H,pyr
r.H),5.25−5.40(quintet,2
H),7.53(d,4H),7.65(d,2H),
8.15(d,2H)。
【0033】−実施例2−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((S−メチル
−チオモルホリニル)アミノ−N−カルボニル)ピロリ
ジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−
カルボン酸の製造 無水ジクロロメタン(20ml)に実施例1で得られたパ
ラニトロベンジル(1R,5S,6S)−2−[(3
S,5S)−5−(チオモルホリニル−N−カルボニ
ル)−1−(パラニトロベンジルオキシカルボニル)ピ
ロリジン−3−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]−1−メチルカルバペネム−3−カルボキ
シレート(1.0g、0.0013mol)を溶解してなる
溶液をトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.40
ml、0.0013mol)で処理した。室温で2時間攪拌し
た後,溶媒を除去して泡形態の固形物を得た。この固形
物にテトラヒドロフラン(20ml)、食塩緩衝液(pH
=7、20ml)およびパラジウム−炭触媒1.0gを順
次添加した後、水素注入器に入れて1時間よく振った。
セライト(celite)で濾過した後,濾液をエチルエーテル
(20ml)で2回洗浄した。水層を凍結乾燥した後、Di
aion HP-20(三菱化成工業株式会社(Mitsubishi Chemic
al Industries Limited)製のイオン交換樹脂の商品名)
のカラムで分離することにより、目的物を得た。
【0034】この目的物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.22(d,3H,β−
CH3 ),1.26(d,3H,CH 3 CHOH),
2.10,3.05(m,1H,pyrr.H),3.
08−3.11(bs,4H),3.05(s,3
H),3.30(dq,1H,C1 −H),3.35−
3.55(bs,5H),3.95−4.10(bs,
2H,pyrr.H),4.25−4.30(m,2
H),4.45(m,1H,pyrr.H)なお、この
実施例の操作のスキームを下式化22に示した。
【0035】
【化22】
【0036】−実施例3−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2−ヒドロ
キシエチル)アミノカルボニル)ピロリジン−3−イル
チオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製
アセトニトリル(20ml)に(4R,5R,6S,8
R)−パラニトロベンジル−4−メチル−6−(1−ヒ
ドロキシエチル)−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘ
プタン−3,7−ジオン−2−カルボキシレート(2.
0g、0.0055mol)を溶解してなる溶液を窒素雰囲
気下で0℃に冷却した後、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.82ml、0.006mol)およびクロロリ
ン酸ジフェニル(0.96ml、0.006mol)で処理し
た。その結果得られた混合物を5℃で30分間攪拌し、
−20℃に冷却した後、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.82ml、0.006mol)と(2S,4S)
−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル−4
−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニ
ルピロリジン(2.26g、0.0055mol)を添加し
た。その反応混合物を−20℃で1時間攪拌した後、0
℃で30分間さらに攪拌した。酢酸エチル50mlを加
え、有機層を10%NaHCO3 および食塩水で洗浄し
た後、無水MgSO4 で乾燥した。有機溶媒を除去した
後、シリカゲルカラムで分離した。得られた固形物にテ
トラヒドロフラン(20ml)、食塩緩衝液(pH=7、
20ml)およびパラジウム−炭触媒1.0gを順次添加
した後、水素注入器に入れて1時間よく振った。セライ
ト(celite)で濾過した後,濾液をエチルエーテル(20
ml)で2回洗浄した。水層を凍結乾燥した後、Diaion H
P-20(前記と同じもの)のカラムで分離することによ
り、目的物を得た。
【0037】この目的物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.19(d,3H,β−
CH3 ),1.28(d,3H,CH 3 CHOH),
2.02,2.83(m,1H,pyrr.H),3.
30−3.48(m,5H,CONHCH 2 ,pyr
r.H,C6-HおよびC1-H),3.63−3.70
(m,3H,pyrr.HおよびCH 2 OH),3.9
7(m,1H,pyrr.H),4.25−4.31
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.35
(t,1H,pyrr.H) −実施例4−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((3−ヒドロ
キシプロピル)アミノカルボニル)ピロリジン−3−イ
ルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の
製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(3
−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル−4−メルカ
プト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリ
ジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的
の化合物を得た。
【0038】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.19(d,3H,β−
CH3 ),1.22(d,3H,CH 3 CHOH),
2.05,2.87(m,1H,pyrr.H),3.
29−3.46(m,5H,CONHCH 2 ,pyr
r.H,C6-HおよびC1-H),3.61−3.70
(m,3H,pyrr.HおよびCH 2 OH),3.9
7(m,1H,pyrr.H),4.20−4.31
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.35
(t,1H,pyrr.H) −実施例5−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2−(R)
−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル)ピロリジン
−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カル
ボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−(R)−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル−4
−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニ
ルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0039】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.15−1.21(d
d,6H,CH3 およびβ−CH3 ),1.26(d,
3H,CH 3 CHOH),2.05,2.93(m,1
H,pyrr.H),3.20−3.48(m,5H,
CONHCH 2 ,pyrr.H,C6-HおよびC1-
H),3.87(m,1H,pyrr.H),3.91
−4.08(m,2H,pyrr.HおよびCH
H),4.18−4.28(m,2H,C5-HおよびC
3 CHOH),4.50(t,1H,pyrr.H) −実施例6−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2−(S)
−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル)ピロリジン
−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カル
ボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−(S)−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル−4
−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニ
ルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0040】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.17−1.23(d
d,6H,CH3 およびβ−CH3 ),1.27(d,
3H,CH 3 CHOH),2.05,2.89(m,1
H,pyrr.H),3.20−3.51(m,5H,
CONHCH 2 ,pyrr.H,C6-HおよびC1-
H),3.77(m,1H,pyrr.H),3.91
−4.10(m,2H,pyrr.HおよびCH
H),4.18−4.27(m,2H,C5-HおよびC
3 CHOH),4.50(t,1H,pyrr.H) −実施例7−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2−(R)
−ヒドロキシブチル)アミノカルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−(R)−ヒドロキシブチル)アミノカルボニル−4−
メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニル
ピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0041】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.15(t,3H,−C
3 ),1.19(d,3H,β−CH3 ),1.28
(d,3H,CH 3 CHOH),2.05,2.90
(m,1H,pyrr.H),3.37−3.48
(m,3H,CH 2 CH3 およびC1-H),3.53−
3.62(m,2H,pyrr.HおよびC6-H),
3.75(m,1H,pyrr.H),3.94−4.
08(m,2H,pyrr.HおよびCHOH),4.
25−4.31(m,2H,C5-HおよびCH3 CH
H),4.35(t,1H,pyrr.H) −実施例8−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2−(S)
−ヒドロキシブチル)アミノカルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−(S)−ヒドロキシブチル)アミノカルボニル−4−
メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニル
ピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0042】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.15(t,3H,−C
3 ),1.19(d,3H,β−CH3 ),1.29
(d,3H,CH 3 CHOH),2.05,2.93
(m,1H,pyrr.H),3.38−3.54
(m,3H,CH 2 CH3 およびC1-H),3.57−
3.68(m,2H,pyrr.HおよびC6-H),
3.75(m,1H,pyrr.H),3.94−4.
10(m,2H,pyrr.HおよびCHOH),4.
22−4.35(m,2H,C5-HおよびCH3 CH
H),4.45(t,1H,pyrr.H) −実施例9−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((4−ヒドロ
キシブチル)アミノカルボニル)ピロリジン−3−イル
チオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製
実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(4
−ヒドロキシブチル)アミノカルボニル−4−メルカプ
ト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリジ
ンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的の
化合物を得た。
【0043】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.19(d,3H,β−
CH3 ),1.24(d,3H,CH 3 CHOH),
1.51−1.62(bs,4H,CH 2 CH 2 CH2
OH),2.05−2.93(m,1H,pyrr.
H),3.18−3.50(m,5H,CONH
2 ,pyrr.H,C6-HおよびC1-H),3.55
(bs,2H,CH2 CH 2 OH),3.77(m,1
H,pyrr.H),4.05(m,1H,pyrr.
H),4.25−4.31(m,2H,C5-HおよびC
3 CHOH),4.45(t,1H,pyrr.H) −実施例10−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−ヒドロ
キシメチル)プロピル−(R)−アミノカルボニル)ピ
ロリジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−
3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−ヒドロキシメチル)プロピル−(R)−アミノカルボ
ニル−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシ
カルボニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と
同様にして、目的の化合物を得た。
【0044】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90−0.99(t,
3H,CH3 ),1.19(d,3H,β−CH3 ),
1.29(d,3H,CH 3 CHOH),1.90
(m,1H,CH),2.08,2.99(m,1H,
pyrr.H),3.30−3.68(m,4H,CO
NHCH,pyrr.H,C6-HおよびC1-H),3.
73−3.95(m,4H,pyrr.HおよびCH 2
OH),4.08(m,1H,pyrr.H),4.2
5−4.31(m,2H,C5-HおよびCH3 CH
H),4.55(t,1H,pyrr.H) −実施例11−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−ヒドロ
キシメチル)プロピル−(S)−アミノカルボニル)ピ
ロリジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−
3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−ヒドロキシメチル)プロピル−(S)−アミノカルボ
ニル−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシ
カルボニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と
同様にして、目的の化合物を得た。
【0045】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90−0.98(t,
3H,CH3 ),1.19(d,3H,β−CH3 ),
1.29(d,3H,CH 3 CHOH),1.90
(m,1H,CH),2.08−2.99(m,1H,
pyrr.H),3.30−3.68(m,4H,CO
NHCH,pyrr.H,C6-HおよびC1-H),3.
73−3.95(m,4H,pyrr.HおよびCH 2
OH),4.08(m,1H,pyrr.H),4.2
5−4.31(m,2H,C5-HおよびCH3 CH
H),4.55(t,1H,pyrr.H) −実施例12−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((5−ヒドロ
キシペンチル)アミノカルボニル)ピロリジン−3−イ
ルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の
製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(5
−ヒドロキシペンチル)アミノカルボニル−4−メルカ
プト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリ
ジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的
の化合物を得た。
【0046】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.19(d,3H,β−
CH3 ),1.25(d,3H,CH 3 CHOH),
1.52−1.73(m,6H,3CH2 ),2.02
−2.89(m,1H,pyrr.H),3.21−
3.48(m,5H,CONHCH 2 ,pyrr.H,
6-HおよびC1-H),3.58(bs,2H,CH2
CH 2 OH),3.80(m,1H,pyrr.H),
4.08(m,1H,pyrr.H),4.25(m,
2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.45(t,
1H,pyrr.H) −実施例13−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−イソプ
ロピル−2−ヒドロキシエチル)−(R)−アミノカル
ボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−メチルカル
バペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−イソプロピル−2−ヒドロキシエチル)−(R)−ア
ミノカルボニル−4−メルカプト−1−パラニトロベン
ジルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は
実施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0047】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90−0.98(m,
6H,2CH3 ),1.19(d,3H,β−C
3 ),1.29(d,3H,CH 3 CHOH),1.
90(m,1H,CH),2.08−2.99(m,1
H,pyrr.H),3.30−3.68(m,4H,
CONHCH,pyrr.H,C6-HおよびC1-H),
3.73−3.95(m,4H,pyrr.Hおよび
2 OH),4.08(m,1H,pyrr.H),
4.25−4.31(m,2H,C5-HおよびCH3
OH),4.55(t,1H,pyrr.H) −実施例14−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−イソプ
ロピル−2−ヒドロキシエチル)−(S)−アミノカル
ボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−メチルカル
バペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−イソプロピル−2−ヒドロキシエチル)−(S)−ア
ミノカルボニル−4−メルカプト−1−パラニトロベン
ジルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は
実施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0048】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90−0.98(m,
6H,2CH3 ),1.19(d,3H,β−C
3 ),1.29(d,3H,CH 3 CHOH),1.
90(m,1H,CH),2.08−2.99(m,1
H,pyrr.H),3.30−3.68(m,4H,
CONHCH,pyrr.H,C6-HおよびC1-H),
3.73−3.95(m,4H,pyrr.Hおよび
2 OH),4.25−4.31(m,2H,C5-Hお
よびCH3 CHOH),4.55(t,1H,pyr
r.H) −実施例15−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((6−ヒドロ
キシヘキシル)アミノカルボニル)ピロリジン−3−イ
ルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の
製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(6
−ヒドロキシヘキシル)アミノカルボニル−4−メルカ
プト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリ
ジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的
の化合物を得た。
【0049】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.18(d,3H,β−
CH3 ),1.24(d,3H,CH 3 CHOH),
1.52−1.80(m,8H,4CH2 ),2.0
5,2.90(m,1H,pyrr.H),3.20−
3.51(m,5H,CONHCH 2 ,pyrr.H,
6-HおよびC1-H),3.55(bs,2H,CH2
CH 2 OH),3.81(m,1H,pyrr.H),
4.05(m,1H,pyrr.H),4.25−4.
31(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.
45(t,1H,pyrr.H) −実施例16−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−イソブ
チル−2−ヒドロキシエチル)−(R)−アミノカルボ
ニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバ
ペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−イソブチル−2−ヒドロキシエチル)−(R)−アミ
ノカルボニル−4−メルカプト−1−パラニトロベンジ
ルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は実
施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0050】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.85−0.96(m,
6H,2CH3 ),1.19−1.63(bs,9
H),2.02,2.89(m,1H,pyrr.
H),3.35−3.50(m,2H),3.56−
3.67(dd,1H,C6-H),3.70−3.85
(m,1H,pyrr.H),3.95−4.10(b
s,2H,CHCH 2 OH),4.25−4.31
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.60
(t,1H,pyrr.H) −実施例17−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−(2−
メチルプロピル)−2−ヒドロキシエチル)−(S)−
アミノカルボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−
メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−イソブチル−2−ヒドロキシエチル)−(R)−アミ
ノカルボニル−4−メルカプト−1−パラニトロベンジ
ルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は実
施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0051】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.85−0.96(m,
6H,2CH3 ),1.19−1.63(bs,9
H),2.02−2.89(m,1H,pyrr.
H),3.35−3.50(m,2H),3.56−
3.67(dd,1H,C6-H),3.70−3.85
(m,1H,pyrr.H),3.95−4.10(b
s,2H,CHCH 2 OH),4.25−4.31
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.62
(t,1H,pyrr.H) −実施例18−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((1−(2−
メチルプロピル)−2−ヒドロキシエチル)−(S)−
アミノカルボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−
メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(1
−イソブチル−2−ヒドロキシエチル)−(S)−アミ
ノカルボニル−4−メルカプト−1−パラニトロベンジ
ルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は実
施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0052】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.85−0.96(m,
6H,2CH3 ),1.19−1.63(bs,9
H),2.02,2.89(m,1H,pyrr.
H),3.35−3.50(m,2H),3.56−
3.67(dd,1H,C6-H),3.70−3.85
(m,1H,pyrr.H),3.95−4.10(b
s,2H,CHCH 2 OH),4.25−4.31
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.62
(t,1H,pyrr.H) −実施例19−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−(1,3
−ジヒドロキシプロピル)−アミノカルボニル)ピロリ
ジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−
カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(ジ
−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル−4−メ
ルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピ
ロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、
目的の化合物を得た。
【0053】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.22(d,3H,β−
CH3 ),1.33(d,3H,CH 3 CHOH),
2.10,2.99(m,1H,pyrr.H),3.
35−3.58(m,2H,C6-HおよびC1-H),
3.63−3.88(m,6H,pyrr.Hおよび
2 OH),4.09(m,1H,pyrr.H),
4.25−4.31(m,2H,C5-HおよびCH3
OH),4.55(t,1H,pyrr.H) −実施例20−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−((2,3−ジ
ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(ジ
−(2,3−ジヒドロキシ)プロピルアミノカルボニ
ル)−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシ
カルボニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と
同様にして、目的の化合物を得た。
【0054】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.22(d,3H,β−
CH3 ),1.30(d,3H,CH 3 CHOH),
1.40−1.71(bs,2H,piperidin
e H),1.90−2.10(bs,3H,pipe
ridine Hおよびpyrrolidine C4-
H),3.15(m,1H,pyrrolidine
4-H),3.30(dq,1H,C1-H),3.35
−3.55(bs,5H,piperidine Hお
よびC6-H),3.95−4.15(bs,2H,py
rrolidine C2-H),4.25−4.30
(m,2H,C5-HおよびCH3 CHOH),4.85
(m,1H,pyrrolidine C5-H) −実施例21−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(4−ヒドロキ
シピペリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−3−イ
ルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の
製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(4
−ヒドロキシピペリジニル−N−カルボニル)−4−メ
ルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピ
ロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、
目的の化合物を得た。
【0055】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.18(d,3H,β−
CH3 ),1.20(d,3H,CH 3 CHOH),
1.50−1.85(bs,5H,piperidin
e H),3.40(dd,1H,C6-H),3.45
−3.90(bs,3H,piperidine
H),4.25(dd,1H,C5-H),4.85
(m,1H,pyrrolidine C5-H) −実施例22−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−ヒドロキ
シメチルピペリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−ヒドロキシメチルピペリジニル−N−カルボニル)−
4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボ
ニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様に
して、目的の化合物を得た。
【0056】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.18(d,3H,β−
CH3 ),1.20(d,3H,CH 3 CHOH),
1.50−1.85(bs,6H,piperidin
e H),3.05(d,2H,CH 2 OH),3.4
0(dd,1H,C6-H),3.45−3.90(b
s,3H,piperidine H),4.25(d
d,1H,C5-H),4.85(m,1H,pyrro
lidineC5-H) −実施例23−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−ヒドロキ
シエチルピペリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−ヒドロキシエチルピペリジニル−N−カルボニル)−
4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボ
ニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様に
して、目的の化合物を得た。
【0057】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.19(d,3H,β−
CH3 ),1.22(d,3H,CH 3 CHOH),
1.50−1.85(bs,8H,piperidin
e HおよびCH 2 CH2 OH),3.10(t,2
H,CH 2 OH),3.35(dq,1H,C1-H),
4.80(m,1H,pyrrolidine C5-
H) −実施例24−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(3,3−ジメ
チルピペリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−3−
イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸
の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−
(3,3−ジメチルピペリジニル−N−カルボニル)−
4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボ
ニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様に
して、目的の化合物を得た。
【0058】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90(d,6H,2C
3 ),1.20(d,3H,β−CH3 ),1.25
(d,3H,CH 3 CHOH),1.35−1.65
(bs,5H,piperidine H),2.85
(m,1H,pyrrolidine C4-H),3.
33(dq,1H,C1-H),3.45(dd,1H,
6-H),4.20(dq,1H,CH3 CHOH),
4.25(dd,1H,C5-H),4.82(m,1
H,pyrrolidine C5-H) −実施例25−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(3−メチルピ
ペリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−3−イルチ
オ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(3
−メチルピペリジニル−N−カルボニル)−4−メルカ
プト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリ
ジンを使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的
の化合物を得た。
【0059】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ0.90(d,3H,−C
3 ),1.20(d,3H,β−CH3 ),1.28
(d,3H,CH 3 CHOH),1.50−1.85
(bs,5H,piperidine H),3.15
(m,1H,pyrrolidine C4-H),3.
35(dq,1H,C1-H),3.50(dd,1H,
6-H),3.95−4.15(bs,4H,pipe
ridine H),4.25(dd,1H,C5-
H),4.85(m,1H,pyrrolidine
5-H) −実施例26−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(1,2,5,
6−テトラヒドロピリジニル−N−カルボニル)ピロリ
ジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−
カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−
(1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル−N−カル
ボニル)−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオ
キシカルボニルピロリジンを使用したこと以外は実施例
3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0060】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.25(d,3H,β−
CH3 ),1.35(d,3H,CH 3 CHOH),
1.60−1.78(bs,2H,piperidin
e H),3.12(m,1H,pyrrolidin
e C4-H),3.40(dq,1H,C1-H),3.
55(dd,1H,C6-H),4.28(dd,1H,
5-H),4.85(m,1H,pyrrolidin
e C5-H),5.80−5.95(t,piperi
dine CH=CH) −実施例27−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−ヒドロキ
シメチルピロリジニル−N−カルボニル)ピロリジン−
3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボ
ン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−ヒドロキシメチルピロリジニル−N−カルボニル)−
4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボ
ニルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様に
して、目的の化合物を得た。
【0061】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.25(d,3H,β−
CH3 ),1.33(d,3H,CH 3 CHOH),
1.85−2.15(bs,4H,piperidin
e H),3.10(m,3H,pyrrolidin
e C4-HおよびCH 2 OH),3.40(dq,1
H,C1-H),3.50(dd,1H,C6-H),4.
28(dd,1H,C5-H),4.88(m,1H,p
yrrolidine C5-H) −実施例28−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(ホモピペリジ
ニル−N−カルボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−
1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(ホ
モピペリジニル−N−カルボニル)−4−メルカプト−
1−パラニトロベンジルオキシカルボニルピロリジンを
使用したこと以外は実施例3と同様にして、目的の化合
物を得た。
【0062】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.20(d,3H,β−
CH3 ),1.25(d,3H,CH 3 CHOH),
1.55−1.80(bs,8H,homopiper
idine H),3.10(m,1H,pyrrol
idine C4-H),3.34(dq,1H,C1-
H),3.55(dd,1H,C6-H),4.28(d
d,1H,C5-H),4.85(m,1H,pyrro
lidineC5-H) −実施例29−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(チアゾリル−
N−カルボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−1−メ
チルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(チ
アゾリル)カルボニル−4−メルカプト−1−パラニト
ロベンジルオキシカルボニルピロリジンを使用したこと
以外は実施例3と同様にして、目的の化合物を得た。
【0063】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.23(d,3H,β−
CH3 ),1.30(d,3H,CH 3 CHOH),
2.08,3.55(m,1H,pyrr.H),3.
33(dq,1H,C1-H),3.38−3.55(b
s,5H),3.98−4.10(bs,2H,pyr
r.H),4.25−4.31(m,2H),4.45
(m,1H,pyrr.H) −実施例30−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−ヒドロキ
シメチルチアゾリル−N−カルボニル)ピロリジン−3
−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン
酸の製造 実施例3において、チオール化合物として(2S,4
S)−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル
−4−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカル
ボニルピロリジンの代わりに(2S,4S)−2−(2
−ヒドロキシメチルチアゾリル−N−カルボニル)−4
−メルカプト−1−パラニトロベンジルオキシカルボニ
ルピロリジンを使用したこと以外は実施例3と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0064】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.23(d,3H,β−
CH3 ),1.30(d,3H,CH 3 CHOH),
2.08,3.55(m,1H,pyrr.H),3.
10−3.21(bs,2H),3.33(dq,1
H,C1-H),3.38−3.55(bs,5H),
3.98−4.10(bs,2H,pyrr.H),
4.25−4.31(m,2H),4.45(m,1
H,pyrr.H) −実施例31−(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(3S,5S)−5−(S−メチル−
チアゾリル−N−カルボニル)ピロリジン−3−イルチ
オ]−1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造 実施例2において、パラニトロベンジル(1R,5S,
6S)−2−[(3S,5S)−5−(チオモルホリニ
ル−N−カルボニル)−1−(パラニトロベンジルオキ
シカルボニル)ピロリジン−3−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチルカルバ
ペネム−3−カルボキシレートの代わりに実施例30で
得られた(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒ
ドロキシエチル]−2−[(3S,5S)−5−(2−
ヒドロキシメチルチアゾリル−N−カルボニル)ピロリ
ジン−3−イルチオ]−1−メチルカルバペネム−3−
カルボン酸を使用したこと以外は実施例2と同様にし
て、目的の化合物を得た。
【0065】この化合物の 1H−NMRによる分析結果
は下記の通りである。1 H−NMR(D2 O):δ1.23(d,3H,β−
CH3 ),1.30(d,3H,CH 3 CHOH),
2.08,3.55(m,1H,pyrr.H),3.
10(s,3H),3.33(dq,1H,C1-H),
3.38−3.55(bs,5H),3.98−4.1
0(bs,2H,pyrr.H),4.25−4.31
(m,2H),4.45(m,1H,pyrr.H)
【0066】
【発明の効果】この発明にかかる新規な1−β−メチル
−2−チオール系カルバペネム誘導体(I)は、水によ
く溶解する性質を有し、抗生物質として使用することが
でき、DHP−1酵素に対して非常に安定であり、グラ
ム陽性菌とグラム陰性菌のすべてに対して広範囲の効果
を示し、特に、強い耐性を有する病原感染菌として知ら
れている緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)に対する卓越
した効果を持つ。
【0067】また、この発明にかかる製造方法によれ
ば、上記1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム
誘導体(I)を得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 チャンヒュン・オー 大韓民国,キョオンギ−ド 463−030, スンナム−シ,ブンダン−ク,ブンダン −ドン 34,103−1107 (72)発明者 キホン・ナム 大韓民国,ソウル 132−070,ドボン− ク,スヨウ−ドン 532−97,バクンヴ ィラ 4−302 (56)参考文献 特開 昭60−233076(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される1−β−メ
    チル−2−チオール系カルバペネム誘導体。 【化1】 (上記式(I)中、R1 はアニオンであり、R 2 は、下
    記一般式で表されるN−(S−アルキルチオモルホリ
    ニウム)カチオン、または、下記一般式で表されるN
    −(S−アルキルチアゾリウム)カチオンである。) 【化2】 【化3】 (上記式および中、R3 はメチル基または炭素数2
    〜4の低級アルキル基である。)
  2. 【請求項2】 カルバペネム環が(1R,5S,6S,
    8R)の光学異性体配置を有するものである請求項1記
    載の1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム誘導
    体。
  3. 【請求項3】 カルバペネム環の2位の炭素原子上の置
    換基であるチオール誘導体基が(3S,5S)の光学異
    性体配置を有するものである請求項2記載の1−β−メ
    チル−2−チオール系カルバペネム誘導体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(I): 【化4】 (上記式(I)中、R1 はアニオンであり、R 2 は、下
    記一般式で表されるN−(S−アルキルチオモルホリ
    ニウム)カチオン、または、下記一般式で表されるN
    −(S−アルキルチアゾリウム)カチオンである。) 【化5】 【化6】 (上記式および中、R3 はメチル基または炭素数2
    〜4の低級アルキル基である。)で表される1−β−メ
    チル−2−チオール系カルバペネム誘導体を製造する方
    法であって、下記の工程(1)〜(3)を含むことを特
    徴とする1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム
    誘導体の製造方法。 (1)下式化7に従い、出発物質として化合物(II)
    を、塩基の存在下で、クロロリン酸ジフェニルまたはト
    リフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させて、化合
    物(III) を生成させる工程。 【化7】 (上記式化7中、P1 は−COOH保護基であり、Xは
    −OPO(OPh)2 または−OSOOCF3 であ
    る。) (2)生成した化合物(III) を、下式化8に従い、塩基
    の存在下で、チオール誘導体(IV)と反応させて、保護
    されたカルバペネム(V)を生成させる工程。 【化8】 (上記式化8中、R2 は前記一般式(I)中のものと同
    一であり、P2 はアミン保護基である。) (3)生成したカルバペネム(V)に、下式化9に従
    い、有機溶媒、リン酸塩緩衝液または4−モルホリンプ
    ロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液と、パラジウム−
    炭触媒とを順次加え、水素を注入することにより、前記
    カルバペネム(V)の有する保護基を除去する工程。 【化9】
  5. 【請求項5】 工程(2)で得られる保護されたカルバ
    ペネム(V)の有するR2 がN−チアゾリル基またはN
    −チオモルホリニル基であり、脱保護基工程(3)に先
    立ち、このカルバペネム(V)に対し、そのR2 の位置
    でアルキル化を行って、R2 の位置にカチオンを形成さ
    せる工程をさらに含む請求項4記載の1−β−メチル−
    2−チオール系カルバペネム誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 アルキル化によりR2 の位置に付加する
    アルキル基がメチル基または炭素数2〜4の低級アルキ
    ル基である請求項5記載の1−β−メチル−2−チオー
    ル系カルバペネム誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 アルキル化反応の際、アルキル化剤とし
    て、トリフルオロメタンスルホン酸メチルまたはヨウ化
    メチルを使用する請求項6記載の1−β−メチル−2−
    チオール系カルバペネム誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記一般式(I)で表される1−β−メ
    チル−2−チオール系カルバペネム誘導体の有するカル
    バペネム環が(1R,5S,6S,8R)の光学異性体
    配置を有するものである請求項4から7までのいずれか
    に記載の1−β−メチル−2−チオール系カルバペネム
    誘導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 カルバペネム環の2位の炭素原子上の置
    換基であるチオール誘導体基が(3S,5S)の光学異
    性体配置を有するものである請求項8記載の1−β−メ
    チル−2−チオール系カルバペネム誘導体の製造方法。
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