JP2531417B2 - サイドモ―ル - Google Patents

サイドモ―ル

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JP2531417B2
JP2531417B2 JP14356991A JP14356991A JP2531417B2 JP 2531417 B2 JP2531417 B2 JP 2531417B2 JP 14356991 A JP14356991 A JP 14356991A JP 14356991 A JP14356991 A JP 14356991A JP 2531417 B2 JP2531417 B2 JP 2531417B2
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styrene
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順治 竹内
順二 小泉
浩 向井
貴彦 佐藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の両サイドに装着
されるサイドモールディング(以下サイドモールとい
う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車の外装部品、特にサイドモールに対する性能向上
が要求されるようになってきている。前記サイドモール
の要求特性としては、(a)製品組付性(組立ラインで
の作業性)、(b)見栄え品質の向上(ボディとの合わ
せ品質)、(c)寸法安定性(使用時にサイドモールが
熱等により伸び縮みしない)、(d)耐キズ付性(使用
時にサイドモールにキズがつきにくい)等が挙げられ、
最近では、特に、前記(b),(c)の特性、すなわ
ち、見栄え品質の向上(ボディとの合わせ品質)及び寸
法安定性の向上が厳しく要求されている。しかし、前記
各特性を全て満足するものは得られていないのが現状で
ある。
【0003】前記各特性を満足するための対策の1つと
して、素材の線膨張係数を下げることが考えられる。素
材の線膨張係数を最も効果的に下げる手段としては、ポ
リプロピレン(PP)等の樹脂成分にガラス繊維等の繊
維状フィラーを必要量ブレンドすることが知られてい
る。この場合、製品全体が剛直となるためキズは付きに
くくなり、前記耐キズ付性は満足されるものの、製品に
ソリ、ヒネリ等の外観不良が発生するため、前記
(a),(b)の特性、すなわち、製品組付性(組立ラ
インでの作業性)及び見栄え品質(ボディとの合わせ品
質)が満たされない。
【0004】一方、前記(d)の特性、すなわち、耐キ
ズ付性を満足するための手段として、反発弾性に優れる
熱可塑性エラストマーを素材として用いることが知られ
ている。しかし、線膨張係数が大きくなってしまい、前
記(b),(c)の特性、すなわち、見栄え品質の向上
(ボディとの合わせ品質)及び寸法安定性が満足されな
いものとなってしまう。さらに、前記製品全体が柔軟な
ものとなってしまうため、ボディへの組付作業性が悪く
なってしまう。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は見栄え品質、寸法安定性
に優れ、かつ、製品組付性、耐キズ付性にも優れたサイ
ドモールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、サンドイッチ成形法により形成され、ス
キン層及びコア層よりなるサイドモールであって、前記
スキン層をスチレン系熱可塑性エラストマーにより形成
するとともに、前記コア層を30〜70重量%のポリプ
ロピレン樹脂(PP)と、同PP中にて島相をなす70
〜30重量%のエチレン−αオレフィン共重合体とによ
り形成した。
【0007】前記スキン層を形成するスチレン系熱可塑
性エラストマーとは、ポリスチレン成分がハードセグメ
ントを構成し、かつ、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、水素添加ポリブタジエン、水素添加ポリイソプレン
等のエラストマー成分がソフトセグメントを構成する共
重合体であって、具体的には、SEBS(スチレン−エ
チレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)、SB
S(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体)、SEP(スチレン−エチレン−プロピレ
ン共重合体)等が挙げられる。また、流動性、硬度、耐
熱性、耐油性等を調整するために、前記スチレン系熱可
塑性エラストマー中にPP,PE(ポリエチレン)等の
オレフィン系樹脂、油剤、滑剤等を適当量添加してもよ
い。
【0008】一方、前記コア層を形成するPPは、ホモ
ポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー及
びこれらの混合物によって形成され、粘度、重合度等は
特に限定されない。また、エチレン−αオレフィン共重
合体としては、プロピレン、ブテン−1、デセン−1、
4−メチルブテン−1等のαオレフィンとエチレンの共
重合体で、特に、エチレン−プロピレン共重合体(EP
R)が好適に用いられる。さらに、前記EPRのムーニ
ー粘度ML1+4 (100℃) は70未満のものがより一層好
ましい。
【0009】そして、前記コア層は海島構造を有し、前
記エチレン−αオレフィン共重合体がPPマトリックス
中で分散され、島相を形成している必要がある。そうで
ない場合、良好な低線膨張係数が得られない。さらに、
島相を形成する前記エチレン−αオレフィン共重合体は
長尺状をなし、かつ、そのアスペクト比は5以上である
方がより低い線膨張係数が得られるため好ましい。
【0010】なお、前記コア層の線膨張係数を低下させ
るとともに、製品の硬度、剛性等を調整するため、適量
のフィラーを添加してもよい。該フィラーとしては、炭
酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、シリカ、硫酸
バリウム等の非繊維状のフィラー、あるいはチタン酸カ
リウムウィスカー、マグネシウムオキシサルフェートウ
ィスカー等の繊維状のフィラー(繊維径は3μm以下が
好ましい)が挙げられる。
【0011】
【作用】スチレン系熱可塑性エラストマーにより形成さ
れたスキン層はゴム状弾性を有し、異物が衝突した際に
優れた反発弾性を発揮する。一方、30〜70重量%の
ポリプロピレン樹脂と、同ポリプロピレン樹脂中にて島
相をなす70〜30重量%のエチレン−αオレフィン共
重合体とにより形成されたコア層は、線膨張係数が低
く、すぐれた寸法安定性を発揮する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
5に基づいて説明する。図2は本実施例のサイドモール
1を示す部分斜視図であり、図3はサイドモール1の縦
断面図である。これらの図に示すように、本実施例にお
けるサイドモール1は、長尺状で断面蒲鉾形状をなし、
スキン層2及びコア層3の2層構造を形成している。
【0013】前記スキン層2は、SEBSを主成分とす
るスチレン系熱可塑性エラストマーにより形成されてい
る。一方、前記コア層3はPP(ポリプロピレン)を主
成分とし、後述する配合組成を有する樹脂により形成さ
れている。前記サイドモール1は公知のサンドイッチ成
形法により形成されたものである。すなわち、図4に示
すように、図中上側に位置する固定型4と下側に位置す
る可動型5によってモールの形状に相当する長尺状のキ
ャビティ6を形成する。そして、図5に示すように、同
キャビティ6の長さ方向の一端部に開口されたゲート7
よりスキン層2を形成する樹脂を射出し、数秒経過後コ
ア層3を形成する樹脂を射出する。すると、スキン層2
を形成する樹脂はコア層3を形成する樹脂に押されてキ
ャビティ6内を同図左から右方向へと流動する。そし
て、最後に再度スキン層2を形成する樹脂を射出し、冷
却固化させる。固化したスキン層2及びコア層3は、図
1に示すような状態となり、可動型5を同図下方へ移動
させ、固定型4に設けられた図示しない治具により成形
品を取外すことによって、サイドモール1が得られる。
【0014】さて、本実施例においては、PPを主成分
とする前記コア層3の配合組成を種々変更させ、3種類
のコア層3(コア−A,B,C)を用意した。表1にそ
の配合組成を示す。なお、PPとして2種類のブロック
PP(三菱油化株式会社製商品名:*1…BC−03
C,*2…BC−05C)及び変性PP(三井石油化学
株式会社製 商品名:QE−050)を、エチレン−α
オレフィン共重合体として2種類の共重合体(日本合成
ゴム株式会社製 商品名:EP911P,EP07P)
を、その他添加剤としてチタン酸カリウムウィスカー
(大塚化学製 商品名:ティスモD)、タルク(富士タ
ルク製 商品名:LMR♯100)、ガラス繊維(旭フ
ァイバーグラス株式会社製 商品名:CS−03MA4
86A)をそれぞれ用いた。なお、表中の数値の単位は
いずれも重量%である。
【0015】
【表1】
【0016】一方、スキン層2としては、スチレン系熱
可塑性エラストマー〔三菱油化株式会社製 商品名:ラ
バロンSJ9400(曲げ弾性率1200kg/cm2)〕を
用いた。そして、材質を種々変更させて前記方法にてサ
イドモール1を作製し、性能を評価した。その結果を表
2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2に示すように、本発明の要件を満足す
る実施例1,2においては、耐傷付に優れるのはもちろ
んのこと、線膨張係数においてもコア材単体とほぼ同等
の性能が得られ、見栄え品質、寸法安定性にも優れる。
特に、コア層3の分散層のアスペクト比が5以上の場合
に良好な結果が得られた。また、サンドイッチ成形法に
より、前記コア層3が形成されているので適度な剛性も
得られ、製品組付性にも優れる。
【0019】一方、スキン層2の素材が100%からな
る場合(比較例3)は、線膨張係数が大きく、見栄え品
質、寸法安定性が満足されないものとなってしまった。
また、材料の曲げ弾性率が低いため、製品組付性にやや
劣ったものとなってしまった。また、コア層3の素材が
100%からなる場合(比較例2)は、線膨張係数が小
さく、かつ、反りも発生しないことから、製品組付性、
見栄え品質、寸法安定性については満足されるものの、
マトリックス成分がPPであるため、傷が付きやすいも
のとなってしまった。
【0020】さらに、エチレン−αオレフィン共重合体
が混入されておらず、ガラス繊維がブレンドされた場合
(比較例1)は、線膨張係数は小さいが、反りが大き
く、かつ、製品組付性にも劣ったものとなってしまっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明のサイドモールによれば、見栄え
品質、寸法安定性に優れ、かつ、製品組付性、耐キズ付
性にも優れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるサイドモールが金型内
に成形された状態を示す断面図である。
【図2】サイドモールを示す斜視図である。
【図3】サイドモールの縦断面図である。
【図4】サイドモールの製造方法を説明するための金型
を示す断面図である。
【図5】図4のキャビティ内に樹脂が射出された状態を
示す金型の断面図である。
【符号の説明】
1…サイドモール、2…スキン層、3…コア層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 B B60R 13/04 B60R 13/04 A // B29K 23:00 B29K 23:00 25:00 25:00 B29L 9:00 B29L 9:00 31:58 31:58 (72)発明者 佐藤 貴彦 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成 株式会社 内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンドイッチ成形法により形成され、ス
    キン層(2)及びコア層(3)よりなるサイドモール
    (1)であって、前記スキン層(2)をスチレン系熱可
    塑性エラストマーにより形成するとともに、前記コア層
    (3)を30〜70重量%のポリプロピレン樹脂と、同
    ポリプロピレン樹脂中にて島相をなす70〜30重量%
    のエチレン−αオレフィン共重合体とにより形成したこ
    とを特徴とするサイドモール。
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US08/338,794 US5571581A (en) 1991-06-14 1994-11-08 Long sandwich molded article

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