JP4496570B2 - 樹脂組成物、発泡成形体およびその製造方法、並びに積層体 - Google Patents

樹脂組成物、発泡成形体およびその製造方法、並びに積層体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡成形体用樹脂組成物、それからなる発泡成形体およびその製造方法、並びに積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インストルメントパネル、ドアトリム、コンソールリッド、ピラーガーニッシュ等の自動車内装部品は、高級感を持たせるために柔軟な感触を付与することが求められており、ポリ塩化ビニルを表皮材として発泡ポリウレタンまたは発泡ポリプロピレンのパッド層を貼り合わせたものが用いられている。
しかし、これらの材料はリサイクル性が困難で、比較的コストがかかるという問題点があり、より安価で性能が良好な材料が要望されてきている。このような観点から、オレフィン系熱可塑性エラストマーを射出成形時に発泡させたものを適用する方法が考えられるが、低い発泡倍率の発泡成形体しか得られず、また、気泡が破れ、連続気泡となりやすく、従来の自動車内装部品のような柔軟な感触は得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、オレフィン系熱可塑性エラストマーを用いてなり、発泡性が良好で、柔軟な感触を有する発泡成形体を製造し得る樹脂組成物、それからなる発泡成形体およびその製造方法、並びに該発泡成形体を用いてなる積層体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)10〜90重量%((a)と(b)との合計を100重量%とする)、および結晶化温度が0〜130℃であるオレフィン重合体樹脂(b)90〜10重量%((a)と(b)との合計を100重量%とする)からなる発泡成形体用樹脂組成物、該樹脂組成物からなる発泡成形体、該樹脂組成物と発泡剤とを成形用金型のキャビティ内に射出した後、該キャビティの容積を拡大して発泡成形する発泡成形体の製造方法、並びに透明樹脂層または該透明樹脂層を含む加飾フィルム層と発泡層を有する表皮材と基材からなる積層体であって、該透明樹脂層がヘイズ20%以下であり、該発泡層を有する表皮材として該発泡成形体を用いる積層体にかかるものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の樹脂組成物は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)10〜90重量%、および結晶化温度が0〜120℃であるオレフィン重合体樹脂(b)90〜10重量%からなる発泡成形体用樹脂組成物である。ここでいう成分(a)、成分(b)の重量%は成分(a)と成分(b)との合計を100重量%として表した値である。
【0006】
オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)は通常、オレフィン共重合体ゴムとオレフィン重合体樹脂からなり、オレフィン系共重合体ゴムは、熱可塑性エラストマー中において未架橋、部分架橋、全体架橋などの状態で存在することができる。好ましくは部分架橋もしくは全体架橋された架橋型熱可塑性エラストマーが用いられる。
【0007】
上記オレフィン共重合体ゴムとしては、オレフィンを主成分とする無定型ランダムな弾性共重合体であって、例えばエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−α−オレフィン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−ブテン−1−非共役ジエン共重合体ゴム、プロピレン−ブテン−1共重合体ゴムなどが挙げられる。これらの中でも、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴムが好ましい。非共役ジエンとしては、例えばジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン等が挙げられるが、これらの中でもエチリデンノルボルネンが好ましい。かかるオレフィン共重合体ゴムの具体的な例としては、プロピレン単位含有量が10〜55重量%、好ましくは20〜40重量%、エチリデンノルボルネン単位含有量が1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴムが特に好ましい。
【0008】
上記オレフィン共重合体ゴムは、公知の方法で製造することができ、触媒を特に限定するものでもなく、触媒としては、例えば、チーグラー・ナッタ触媒やメタロセン系均一触媒等が挙げられる。
【0009】
上記オレフィン共重合体ゴムの100℃ムーニー粘度(ML1+4100℃)は、好ましくは30〜350、より好ましくは120〜350、最も好ましくは140〜300である。
【0010】
本発明で用いる熱可塑性エラストマーにおいては、必要により鉱物油系軟化剤を用いることができる。鉱物油系軟化剤は、イ)押出機の任意の箇所から供給して用いることもでき、又、予めオレフィン共重合体ゴムと混合した油展オレフィン共重合体ゴムとして用いることもできる。上記オレフィン共重合体ゴムの100℃ムーニー粘度(ML1+4100℃)が30〜150の場合には前者の方が好ましく、100℃ムーニー粘度(ML1+4100℃)が80〜350の場合には後者の方法が好ましい。
【0011】
上記オレフィン重合体樹脂は、オレフィンを主成分とする重合体樹脂であり、例えばエチレン単独重合体、プロピレン単独重合体などのα−オレフィン単独重合体、エチレン−1−ブテン共重合体などのエチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−エチレン共重合体などのプロピレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。これらを1種または2種以上混合して用いることができる。エチレン−α−オレフィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテンなどの炭素原子数3以上のα−オレフィンが挙げられる。又、プロピレン−α−オレフィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、エチレン、もしくは、1−ブテンなどの炭素原子数4以上のα−オレフィンが挙げられる。
【0012】
これらのオレフィン重合体樹脂の中でも、プロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂が好ましい。これらを1種または2種以上混合して用いることができる。α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等が挙げられる。更に、これらの重合体のメルトフローレートは好ましくは0.1〜100g/10分、より好ましくは0.5〜50g/10分の範囲である。
【0013】
上記オレフィン重合体樹脂は、公知の方法で製造することができ、触媒を特に限定するものでなく、触媒としては、例えば固体触媒やメタロセン系均一触媒等が挙げられる。
【0014】
本発明において、オレフィン共重合体ゴム/オレフィン重合体樹脂の配合重量比は、好ましくは20〜95/80〜5、より好ましくは35〜90/65〜10、最も好ましくは60〜90/40〜10である。
【0015】
本発明における熱可塑性エラストマーは、上記オレフィン系共重合体ゴムとオレフィン重合体樹脂を公知の混合装置、例えばバンバリー押し出し機、2軸押し出し機などを用いて混合することにより得られる。あるいは、重合により得られるリアクターTPOを用いても良い。
【0016】
また、本発明で用いるオレフィン重合体樹脂(b)は、結晶化温度が0〜130℃であることが特徴である。好ましくは、結晶化温度が10〜100℃であり、さらに好ましくは、15〜80℃である。
オレフィン重合体樹脂(b)の結晶化温度が130℃を超える場合には、発泡成形における樹脂の冷却過程で、発泡が十分に進行しないまま、結晶化が進み、固化してしまうため、発泡可能な成形条件は非常に狭いものとなり、また、十分な発泡倍率を得ることができず、柔軟な感触を有する発泡成形体を得ることができない。一方、オレフィン重合体樹脂(b)の結晶化温度が0℃よりも低い場合には、発泡成形における樹脂の冷却過程で、固化の進行が遅くなるため、気泡間の樹脂層が破れて連続気泡となって、発泡成形体の感触としては、底付き感が生じる。あるいは、成形品表面から発泡ガスが抜けるために表面外観が悪くなる。また、成形サイクルが長くなるという不具合も生じる。
【0017】
なお、ここでいう結晶化温度は、示差走査型熱量計(DSC)で測定される結晶化曲線のピーク温度から求められ、ピークが複数存在する場合には、最もピーク面積が大きいピークの温度を結晶化温度とする。
【0018】
本発明で用いるオレフィン重合体樹脂(b)は、オレフィンを主成分とする重合体であり、例えば、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体などのα−オレフィン単独重合体、エチレン単位と炭素原子数が3以上のα−オレフィン単位からなるエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン単位とエチレン系不飽和エステル単位からなるエチレン系共重合体、プロピレン単位と炭素原子数が4以上のα−オレフィン単位からなるプロピレン−α−オレフィン共重合体などや、これらを1成分とする樹脂組成物が挙げられる。
【0019】
中でも、エチレン単位と炭素原子数が3以上のα−オレフィン単位からなるエチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。また、該エチレン−α−オレフィン共重合体におけるエチレン単位の含有量は、好ましくは50〜99重量%、より好ましくは、60〜97重量%、α−オレフィン単位の含有量は、好ましくは50〜1重量%、より好ましくは40〜3重量%である。
【0020】
該エチレン−α−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、炭素原子数3以上、好ましくは炭素原子数4〜12のα−オレフィン、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、スチレン、ノルボルネン、ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。
これらの中で、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1がより好ましい。
【0021】
上記エチレン−α−オレフィン共重合体は、公知の方法で製造することができ、触媒を特に限定するものでもなく、触媒としては、例えば固体触媒やメタロセン系均一触媒等が挙げられる。
【0022】
本発明の樹脂組成物は、上記のオレフィン系熱可塑性エラストマー(a)10〜90重量%、および結晶化温度が0〜130℃であるオレフィン重合体樹脂(b)90〜10重量%からなる発泡成形体用樹脂組成物であり、好ましくは(a)15〜70重量%および(b)85〜30重量%からなり、より好ましくは(a)20〜60重量%および(b)80〜40重量%からなる発泡成形体用樹脂組成物である。なお、ここでいう成分(a)、成分(b)の重量%は成分(a)と成分(b)との合計を100重量%として表した値である。
【0023】
本発明の樹脂組成物は、公知の混合装置、例えばバンバリー押し出し機、2軸押し出し機などを用いて混合することにより得られる。また、各成分を溶融させることなくペレット状態で混合し、成形に用いることも出来る。
【0024】
本発明で用いる発泡剤は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)と、結晶化温度が0〜120℃であるオレフィン重合体樹脂(b)との合計量100重量部に対して、通常0.5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部の割合で用いられる。発泡剤としては、物理発泡剤と化学発泡剤のいずれでも良く、具体的には、物理発泡剤として、無機系の空気、窒素ガス、炭酸ガス、水、有機系の炭化水素、塩化炭化水素、フロン等を挙げることができる。化学発泡剤では、重炭酸ナトリウムに代表される無機発泡剤と、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等の有機発泡剤を挙げることができる。また、これらの発泡剤を組み合わて使用しても良い。
【0025】
また、必要に応じて発泡助剤を加えることもでき、発泡助剤としては、亜鉛、カルシウム、鉛、鉄、バリウムなどの金属化合物、クエン酸、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸等の有機酸、あるいは尿素またはその誘導体などが用いられる。
【0026】
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の効果を妨げない範囲で、種々の添加剤、例えば滑剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、顔料、分散剤、造核剤、可塑剤、抗菌剤などを含有させてもよい。
【0027】
本発明にかかる発泡成形体は、上述した樹脂組成物を射出成形、射出圧縮成形、射出プレス成形、射出ブロー成形、ブロー成形、型成型、押出成形などの種々の成形法を用いて得ることができる。
中でも、上記の樹脂組成物と発泡剤とを成形用金型のキャビティ内に射出した後、該キャビティの容積を拡大する発泡射出成形方法を用いることが好ましい。
【0028】
また、本発明にかかる発泡成形体は、発泡倍率が1.5倍以上であることが好ましい。発泡倍率が1.5倍以上であると、十分な柔軟な感触が得られ、好ましい。
【0029】
本発明における発泡成形体とは、インストルメントパネル、ドアトリム、コンソールボックス等自動車内装部品等、ウェザーストリップスポンジ、ボディパネル、サイドモールなどの自動車外装部品、靴底、サンダル等の履き物、VTRカメラなど電化製品、各種家庭用雑貨等が含まれる。
【0030】
本発明の発泡成形体は、既存の射出成形法と組み合わせることで裏面に基材を設置した積層体とすることができる。既存の射出成形法としては、例えば、インサート成形、二色成形等がある。
【0031】
インサート成形法では表皮材となる本発明の発泡成形体を予め製造し、これを射出成形金型内に設置した後、基材樹脂となる熱可塑性樹脂を射出成形することにより、表皮材である発泡成形体に基材が密着した積層体が得られる。この成形方法では基材樹脂となる熱可塑性樹脂を射出成形した後、成形法金型のキャビティの容積を拡大することで発泡体の気泡がつぶれず、発泡成形体の柔軟な感触を維持することが出来る。
【0032】
また、基材樹脂となる熱可塑性樹脂を予め成形し、これを射出成形金型内に設置した後、本発明の樹脂組成物を発泡射出成形することによっても、発泡成形体に基材が密着した積層体が得られる。
【0033】
二色成形法では基材樹脂となる熱可塑性樹脂を射出した後、続いて本発明の樹脂組成物を射出することにより、本発明の発泡成形体に熱可塑性樹脂からなる基材が密着した積層体が得られる。
【0034】
上記基材樹脂として用いられる熱可塑性樹脂には各種の樹脂を使用することができるが、プロピレン系樹脂を用いると好適である。プロピレン系樹脂としては、例えばプロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体等が挙げられ、これらを単独または混合して用いることができる。また、これらプロピレン系樹脂に熱可塑性エラストマーや各種無機フィラーを混合したものも好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えばエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体ゴムが挙げられ、これらを単独または混合して用いることができる。無機フィラーとしては、例えばタルク、炭酸カルシウム、マイカ、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、クレー、炭酸マグネシウム、アルミナ、シリカ及びガラス繊維強化剤等が挙げられる。
【0035】
本発明においては、ヘイズ20%以下の透明樹脂フィルムを真空成形などの方法により、予備賦形した後、成形用金型キャビティに設置し、本発明の樹脂組成物を発泡射出し、最表層に透明樹脂層を有する発泡成形体を得て、これを表皮材とし、次いで、基材として、熱可塑性樹脂を用いた上述のインサート成形、二色成形を行うことにより、外観、特に、深み感、光沢感に優れ、かつ、柔軟な感触を有する積層体が得られる。ヘイズ20%以下の透明樹脂フィルムは、各種樹脂からなるフィルムを用いることができるが、プロピレン系樹脂が好適である。
【0036】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、発泡性が良好で、柔軟な感触を有する発泡成形体を幅広い成形条件で提供しうる樹脂組成物が提供され、発泡性が良好で、柔軟な感触を有する発泡成形体及びその積層体を提供することが可能となる。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されれるものではない。
実施例における、材料物性、発泡成形に用いた射出成形機、金型、成形品形状及び発泡成形体の評価法は下記の通りである。
【0038】
(1)結晶化温度
オレフィン重合体樹脂(b)の結晶化温度(Tc)は示差走査型熱量計DSC(セイコー電子製、DSC220)を用いて測定した。測定条件は、先ず、20℃から260℃まで20℃/分で昇温し、2分間保持した後、260℃から−50℃まで、5℃/分で降温し、結晶化温度を求めた。
【0039】
(2)ヘイズ
ASTM D1003−61に規定された方法にしたがって、ヘイズ値を測定した。
【0040】
(3)発泡射出成形
射出成形機として、日本製鋼所製J−100EP(型締力100トン)、金型として、図1に示すような成形品部寸法が120mm×120mm×3mmt、ゲート部が幅120mm×1mmtの形状を有するものを用いて、成形を実施した。試験する樹脂組成物を成形温度210℃、型温40℃で、キャビティー内にフル充填するように射出した後、10秒後に、可動型を3mm後退させることにより、該キャビティーの容積を拡大して発泡成形し、十分に冷却させた後、金型から取り出して、発泡成形体を得た。
【0041】
(4)インサート射出成形
A法;射出成形機として、日精樹脂工業製FS160S25ASEN(型締力160トン)、金型として、外形寸法 150mm×200mm 高さ40mmキャビティ厚みは可変、ゲート(ダイレクトゲート)径がφ10である図2に示した製品形状を有するものを用いた。キャビティ初期厚みを2mmtにし、上記発泡性オレフィン樹脂組成物を成形温度200℃、型温40℃で、キャビティー内にフル射出した後、5秒後に、該キャビティーを2.5mm後退させることにより容積を拡大して発泡成形し、十分に冷却させた後、金型から取り出して、表皮材となる発泡成形体を得た。
次いで、上記金型のキャビティ厚みを5mmに設定し、この表皮材を可動型に固定した後、型を閉じ、基材となる熱可塑性樹脂を成形温度200℃、金型温度40℃で、射出成形し、表皮材と基材とからなる積層体を得た。
【0042】
B法;予め真空成形により予備賦形されたフィルムを上記金型にセットした後、上述のA法と同様にして発泡成形し、十分に冷却させた後、金型から取り出して、最表層に透明樹脂層を有する表皮材となる発泡成形体を得た。
次いで、上記金型のキャビティ厚みを5mmに設定し、この表皮材を可動型に固定した後、型を閉じ、成形温度200℃、型温40℃で、基材となる熱可塑性樹脂を射出成形し、最表層に透明樹脂層を有する表皮材と基材とからなる積層体を得た。
【0043】
(5)評価方法
▲1▼発泡倍率
発泡体の発泡倍率は比重計(ミラージュ貿易株式会社製、電子比重計 EW−200SG)で比重を測定し、未発泡成形体の比重で割った値で表示した。
【0044】
▲2▼感触(官能試験)
発泡体を指で押してみて、現在使用されている塩化ビニル/架橋ポリプロピレン積層体である自動車のインストルメントパネルと同等以上の柔軟性を有するものを◎、同等程度のものを○、硬かったり、底つき感のあるものは×と判定した。
【0045】
▲3▼気泡形状(目視)
発泡体を切断して、その断面を目視にて観察し、その結果、均一で微細な気泡構造(セル)を有しているものを◎とし、気泡が粗大であったり、ヘチマ状で大きさと形が不均一なものは×とし、中間のものを○、△と判定した。
【0046】
▲4▼成形性
成形性の評価は、発泡成形し、十分に冷却させた後、金型から取り出して発泡体を得る時に、問題無く離型出来たものを良好、離型時に発泡体が変形したものを不良とした。
【0047】
▲5▼表面外観
積層体の表面外観を目視にて観察し、以下の基準で判断した。
極めて良好:表面凹凸、ひけ、シルバーマークが目立たなく、極めて少なく、表面の光沢感、深み感が良好なもの。
良好:表面凹凸、ひけ、シルバーマークが目立たなく、極めて少ないもの。
不良:上記の外観不良が目立つもの
【0048】
[実施例1]
オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製、商品名 住友TPE 4762、MFR=30g/10分(230℃、10kg)、JIS−A硬度=72(JIS−K6301)、架橋タイプ)33重量部、エチレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、商品名 エスプレンSPO N0416、MFR=13g/10分(230℃、2.16kg)、JIS−A硬度=70(JIS−K6301)、エチレン単位含有量=78重量%、ブテン−1単位含有量=22重量%、結晶化温度37℃)67重量部と、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0049】
[実施例2]
オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製、商品名 住友TPE 4762、MFR=30g/10分(230℃、10kg)、JIS−A硬度=72(JIS−K6301)、架橋タイプ、)50重量部、エチレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、商品名 エスプレンSPO N0416、MFR=13g/10分(230℃、2.16kg)、JIS−A硬度=70(JIS−K6301)、エチレン単位含有量=78重量%、ブテン−1単位含有量=22重量%、結晶化温度37℃)50重量部と、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0050】
[実施例3]
オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製、商品名 住友TPE 4762、MFR=30g/10分(230℃、10kg)、JIS−A硬度=72(JIS−K6301)、架橋タイプ)67重量部、エチレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、商品名 エスプレンSPO N0416、MFR=13g/10分(230℃、2.16kg)、JIS−A硬度=70(JIS−K6301)、エチレン単位含有量=78重量%、ブテン−1単位含有量=22重量%、結晶化温度37℃)33重量部と、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0051】
[実施例4]
オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製、商品名 住友TPE 3572、MFR=15g/10分(230℃、10kg)、JIS−A硬度=44(JIS−K6301)、架橋タイプ)50重量部、エチレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、商品名 エスプレンSPO N0416、MFR=13g/10分(230℃、2.16kg)、JIS−A硬度=70(JIS−K6301)、エチレン単位含有量=78重量%、ブテン−1単位含有量=22重量%、結晶化温度37℃)50重量部と、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0052】
[比較例1]
オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製、商品名 住友TPE 4762、MFR=30g/10分(230℃、10kg)、JIS−A硬度=72(JIS−K6301)、架橋タイプ)100重量部、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0053】
[比較例2]
エチレン−ブテン−1共重合体(住友化学工業(株)製、商品名 エスプレンSPO N0416、MFR=13g/10分(230℃、2.16kg)、JIS−A硬度=70(JIS−K6301)、エチレン単位含有量=78重量%、ブテン−1単位含有量=22重量%、結晶化温度37℃)100重量部と、アゾジカルボンアミド1重量部をドライブレンドし、上記の射出成形機、金型を用いて、成形温度210℃、金型温度40℃で上記方法で射出発泡成形体を成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0054】
[実施例5]
表皮材として、実施例4で用いた樹脂組成物を、基材となる熱可塑性樹脂として、結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体(MFR:58g/10分、エチレンとプロピレンのランダム共重合体部分の含量:12重量%)61重量部、エチレン−ブテン−1共重合体ゴム(ブテン−1含量:18重量%)14重量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(プロピレン含量:27重量%)14重量部及びタルク(D50:2.1μm)11重量部からなる樹脂組成物である複合系ポリプロピレンを用いた。前記複合系ポリプロピレン及びその各成分は、特開平5−86256号公報の実施例1及び参考例1〜4に記載された方法に基づき製造した。これらを上記インサート成形法(A法)を用いて成形し、表皮材と基材からなる積層体を得た。結果を表2に示した。
【0055】
[実施例6]
透明フィルム層として、ポリプロピレン(住友化学工業(株)製住友ノーブレン H501N)100重量部に対し、造核剤としてりん酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム(旭電化工業(株)製アデカスタブNA−21)を0.2重量部添加したポリプロピレン樹脂組成物からなる厚み300μmの単層フィルム(ヘイズ8.5%)を真空成形により、予備賦形したものを用い、樹脂組成物として、実施例4で用いた樹脂組成物を、熱可塑性樹脂からなる基材として、実施例5で用いた熱可塑性樹脂を上記インサート成形法B法を用いて成形し、最表層に透明なフィルム層を有する表皮材と基材からなる積層体を得た。結果を表2に示した。
【0056】
【表1】
Figure 0004496570
【0057】
【表2】
Figure 0004496570

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は発泡射出成形を行う時に用いた成形体の外観図を示す。
【図2】図2はインサート成形を行う時に用いた成形体の外観図を示す。
【符号の説明】
1・・・ゲート
2・・・ゲート

Claims (7)

  1. オレフィン系熱可塑性エラストマー(a)10〜90重量%((a)と(b)との合計を100重量%とする)と、
    エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、及びエチレン−オクテン−1共重合体からなる群から選ばれるいずれか1種のオレフィン重合体樹脂(b)90〜10重量%((a)と(b)との合計を100重量%とする)と、
    からなることを特徴とする発泡成形体用樹脂組成物。
  2. オレフィン重合体樹脂(b)の結晶化温度が10〜100℃であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 請求項1または2に記載の樹脂組成物からなることを特徴とする発泡成形体。
  4. 発泡倍率が1.5倍以上であることを特徴とする請求項記載の発泡成形体。
  5. 請求項1または2記載の樹脂組成物と発泡剤とを成形用金型のキャビティ内に射出した後、該キャビティの容積を拡大して発泡成形することを特徴とする発泡成形体の製造方法。
  6. 発泡層を有する表皮材と基材からなる積層体であって、発泡層を有する表皮材として請求項3または4記載の発泡成形体を用いることを特徴とする積層体。
  7. 透明樹脂層または該透明樹脂層を含む加飾フィルム層と発泡層を有する表皮材と基材からなる積層体であって、該透明樹脂層がヘイズ20%以下であり、該発泡層を有する表皮材として請求項3または4記載の発泡成形体を用いることを特徴とする積層体。
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