JP2531341B2 - シリコンバイポ―ラ型半導体装置の製造方法 - Google Patents

シリコンバイポ―ラ型半導体装置の製造方法

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JP2531341B2 JP5119023A JP11902393A JP2531341B2 JP 2531341 B2 JP2531341 B2 JP 2531341B2 JP 5119023 A JP5119023 A JP 5119023A JP 11902393 A JP11902393 A JP 11902393A JP 2531341 B2 JP2531341 B2 JP 2531341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンバイポーラ型
半導体装置の製造方法に関し、特にベース−エミッタ間
耐圧が改善され、ベース抵抗が低減化された高周波帯用
バイポーラトランジスタを含む半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンバイポーラトランジスタやバイ
ポーラICを高速化するためには、エミッタ寸法の微細
化やトランジスタセルの小型化およびベース拡散層の薄
膜化が有効であることが知られている。小型化によりベ
ース抵抗rbb′、寄生容量を低減化することができベー
ス拡散層の薄膜化によって遮断周波数fT の改善が図ら
れるからである。30〜50nm程度の薄いベース層を
形成する手段として、シリコンを分子線エピタキシー
(MBE;molecular beam epitaxy)技術を用いて成長
させる方法が用いられている。
【0003】図6(a)〜(d)は、宮崎外により電子
情報通信学会技術研究報告ED−90−59、199
0、pp.1〜6において提案された、分子線エピタキ
シャル成長法によりベース層を形成する、トランジスタ
の製造工程を示す工程断面図である。まず、p型シリコ
ン基板400上に選択的に砒素(As)を導入してn+
型埋込み層401を形成し、その上に全面的にシリコン
をエピタキシャル成長させてn型エピタキシャル層40
2を形成する。次に、ボロンを高濃度に打ち込んでチャ
ネルストッパ層414を形成し、続いて、n型エピタキ
シャル層402を分離するLOCOS酸化膜とn型エピ
タキシャル層402の表面を覆う酸化膜を形成する(両
酸化膜を合わせて選択酸化膜403とする)[図6の
(a)]。
【0004】次に、n型エピタキシャル層402上の選
択酸化膜403を一部除去して分子線エピタキシャル成
長法により、不純物濃度1〜2×1019cm-3、膜厚3
0〜50nmのp型エピタキシャル層404を成長させ
る。またコレクタ引き出しのために酸化膜403に窓明
けし、イオン注入によってコレクタ引き出し拡散層41
2を形成する[図6の(b)]。
【0005】次に、化学気相成長法により全面にシリコ
ン酸化膜405を形成し、RIE(Reactive Ion Etchi
ng)法によりシリコン酸化膜405を選択的に除去して
エミッタ開口とコレクタ開口を形成する。次に、化学気
相成長法により多結晶シリコンを成長させ、n型不純物
(例えば砒素)のイオン注入によりn型化した後パター
ニングしてエミッタ開口およびコレクタ開口部分にn+
型多結晶シリコン層408を形成する。次いで、900
〜1000℃の窒素雰囲気内で熱処理することによりn
+ 型拡散層409を形成する。p型エピタキシャル層4
04内のn+ 型拡散層409はエミッタ領域となる[図
6の(c)]。シリコン酸化膜405にベースコンタク
トのための窓明けを行い、イオン注入によりp+ 型拡散
層413を形成した後、金属膜を真空蒸着法等により被
着しこれをパターニングして電極411を形成する[図
6の(d)]。
【0006】このように構成されたバイポーラトランジ
スタでは、ベース層を浅くしたことにより、遮断周波数
T を40GHZ 程度にまで向上させることができる。
しかし、特にアナログ回路用バイポーラトランジスタや
ICに必要な、次式で与えられる挿入利得|S212
向上は見られない。 |S212 =[{2Z0 /(rbb′+re +Z0 )}×
{2πfT /2πf(1+2πfTC0 )}]2 但し、Z0 :特性インピーダンス(通常50Ω) re :エミッタ抵抗 CC :コレクタ−ベース間容量
【0007】この従来例で挿入利得|S212 の改善が
見られないのは、ベース抵抗が大きいことによる。上記
従来例では遮断周波数fT を高くするべくベース領域と
なるp型エピタキシャル層を30〜50nmと薄層化し
たため、ベース抵抗rbb′は約1kΩと高くなってしま
い、その結果、挿入利得が下がってしまったのである。
ここで、ベース領域を構成するp型エピタキシャル層4
04の不純物濃度を高くすればベース抵抗を下げること
はできるもののそのようにした場合にはhFE等のトラン
ジスタ特性が低下してしまう。即ち、図6に示したトラ
ンジスタ構造では、遮断周波数fT と挿入利得|S21
2 とを同時に向上させることが困難であった。
【0008】バイポーラトランジスタのベース抵抗
bb′を低減化する手段として、自己整合技術を駆使し
たSICOS(sidewall base contact structure )や
SST(super self-aligned technology )が提案さ
れ、実用化されている(例えば、永田 穣編「超高速バ
イポーラ・デバイス」、1985年培風館発行、pp.27
2 −285 )。例えば、SST構造によれば、ベース抵抗
bb′を300Ω程度に低減化することができる。
【0009】図7の(a)〜(c)乃至図8の(a)〜
(c)は、SSTによるnpnトランジスタの製造工程
を示す工程断面図である。まず、p型半導体基板500
上に選択的に砒素(As)を高濃度に打ち込んでn+
埋込み層501を形成する。その上に、n型エピタキシ
ャル層502を形成し、該n型エピタキシャル層502
を分離するLOCOS酸化膜とn型エピタキシャル層5
02の表面を覆う酸化膜を形成する(両酸化膜を合わせ
て選択酸化膜503とする)。
【0010】選択酸化膜503上に化学気相成長法によ
りシリコン窒化膜504を成長させ、コレクタ引き出し
のための窓明けを行った後、CVD法によりノンドープ
多結晶シリコン層505aおよびシリコン窒化膜506
を堆積し、シリコン窒化膜506を選択的にエッチング
除去し、残されたシリコン窒化膜506をマスクにノン
ドープ多結晶シリコン層505aを選択的に酸化してシ
リコン酸化膜507を形成する[図7の(a)]。
【0011】次に、コレクタ取り出し領域上のシリコン
窒化膜506のみを残し他のシリコン窒化膜を除去し、
露出したノンドープ多結晶シリコン層505aにボロン
をイオン注入してベースリードとなるp+ 型多結晶シリ
コン層505を形成し、フォトリソグラフィ技術および
RIE法を適用してエミッタ形成領域上の多結晶シリコ
ン層を部分的に除去する。次いで、p+ 型多結晶シリコ
ン層505の表面を酸化する(新たに形成された酸化膜
と既に形成されている酸化膜とを合わせてシリコン酸化
膜507とする)[図7の(b)]。
【0012】続いて、将来エミッタ領域が形成される領
域上のシリコン窒化膜504をウェットエッチング法に
より選択的に除去する。このとき適当な量のサイドエッ
チングを行う。露出したシリコン酸化膜503をソフト
エッチングにより除去する[図7の(c)]。次に、全
面にノンドープ多結晶シリコンを成長させ、これをウェ
ットエッチング法により除去する。これによりp+ 多結
晶シリコン層505のオーバハング部が多結晶シリコン
で埋め込まれる。図中、新たに形成された多結晶シリコ
ン層をp+ 型多結晶シリコン層505に含めて示す[図
8の(a)]。熱酸化によりシリコン基板表面およびp
+ 型多結晶シリコン層505の側面に酸化膜を形成した
後(図中、新たに形成された酸化膜をシリコン酸化膜5
07に含めて示す)、ボロンをイオン注入し熱処理を行
って真性ベース領域となるp型拡散層510とグラフト
ベース領域となるp+ 型拡散層512を形成する[図8
の(b)]。
【0013】次に、RIE法により半導体基板表面のシ
リコン酸化膜を除去し、砒素を含むn+ 型多結晶シリコ
ン層508を全面に形成し、エミッタ開口部付近にのみ
残すようにパターニングする。次いで、熱処理を行って
エミッタ領域となるn+ 型拡散層509を形成する。最
後に、金属膜を被着し、これをパターニングして電極5
11を形成する[図8の(c)]。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、ベース抵抗rbb′が大きく、アナログ用に用いる
には挿入利得|S212 が不十分であった。一方、上述
した第2の従来例であるSST構造の高周波トランジス
タ(SICOSの場合もほぼ同様である)では、製造す
るための工程が非常に長く、かつプロセス制御条件が極
めて厳格であるため、高い歩留りを望むことができな
い。従って、一般民生用に使用するには価格面および製
品供給上に問題がある。
【0015】また、ベース抵抗rbb′は300Ωにまで
低減されたものの、この構造では、エミッタ領域が基板
表面で幅が広くなっているのに対し、真性ベース領域
(p型拡散層510)は基板表面側で幅が狭くなってお
り、エミッタ領域(n+ 型拡散層509)とグラフトベ
ース領域(p+ 型拡散層512)との間隔が数10nm
と極小化されているため、トランジスタの特性であるベ
ース−エミッタ間耐圧BVEBO が低く、かつリークが大
きくなりやすく、やはり歩留りが低下する要因となって
いた。
【0016】上記耐圧問題があるため、これ以上の小型
化は困難な状況にあり、そして多結晶シリコンは抵抗値
が高いため(同一不純物濃度の単結晶シリコンと比較し
て面積抵抗が1桁高い)、ベース抵抗rbb′をさらに低
減することは困難である。また、ベース領域を拡散によ
り形成するものであるため、薄層化および不純物濃度プ
ロファイルの制御が困難であり、従って、遮断周波数f
T 等のトランジスタ特性をさらに向上させることができ
ないという問題があった。さらに、SSTやSICOS
では、エミッタを複数本に構成することが構造上困難で
あるため、電流容量を大きくすることができず、アナロ
グ用回路に使用するには容量不足となっていた。
【0017】よって、本発明の目的とするところは、第
1に、遮断周波数fT がより高く、ベース抵抗rbb′の
より低い、かつベース−エミッタ間耐圧BVEBO が高く
しかも電流容量を大きくすることのできるバイポーラト
ランジスタを提供することであり、第2に、多くの工数
を必要としない、かつ厳格な製造条件を必要としないバ
イポーラ型半導体装置の製造方法を提案し、もって、高
い歩留りでバイポーラ型半導体装置を製造しうるように
することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のシリコンバイポ
ーラ型半導体装置の製造方法は、 高濃度に不純物のドー
プされたシリコンからなる第1導電型の半導体層(10
1、201)上に第1導電型のエピタキシャル層(10
2、202)を形成する工程と、 該第1導電型のエピタ
キシャル層上に高不純物濃度の第2導電型半導体層(1
04、204)をエピタキシャル成長させる工程と、
記高不純物濃度の第2導電型半導体層上に絶縁膜(10
5、205)を形成し、該絶縁膜を選択的に除去してエ
ミッタ開口(106、206)を形成する工程と、 前記
エミッタ開口を介して前記高不純物濃度の第2導電型半
導体層(104、204)に等方性エッチングを施して
前記エピタキシャル層(102、202)の表面を選択
的に露出させる工程と、 前記エミッタ開口(106、2
06)を介して前記エピタキシャル層上に低不純物濃度
の第2導電型半導体をエピタキシャル成長させて、前記
高不純物濃度の第2導電型半導体層の除去部分を低不純
物濃度の第2導電型のエピタキシャル層(107、20
7)で埋め込む工程と、 前記エミッタ開口(106、2
06)を介して前記低不純物濃度の第2導電型のエピタ
キシャル層の表面領域内に第1導電型不純物を導入して
エミッタ領域(109、209)を形成する工程と、を
備えるものである。
【0019】また、もう一つの本発明のシリコンバイポ
ーラ型半導体装置の製造方法は、高濃度に不純物のドー
プされたシリコンからなる第1導電型の半導体層(30
1)上にコレクタを構成する第1導電型のエピタキシャ
ル層(302)を形成する工程と、前記第1導電型のエ
ピタキシャル層上に低不純物濃度の第2導電型のエピタ
キシャル層(304)を成長させる工程と、前記第2導
電型のエピタキシャル層上に耐酸化性膜(306)を形
成し、将来ベースとなる領域上の前記耐酸化性膜を残し
て他の部分をエッチング除去する工程と、前記耐酸化性
膜(306)をマスクに第2導電型不純物を導入して高
不純物濃度の第2導電型半導体層(307)を形成する
工程と、前記耐酸化性膜(306)をマスクに熱処理を
施して前記高不純物濃度の第2導電型半導体層を部分的
にシリコン酸化膜(310)に変換する工程と、前記第
2導電型のエピタキシャル層(304)に選択的に第1
導電型不純物を導入してエミッタ領域(309)を形成
する工程と、を備えるものである。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1(a)〜(c)乃至図2(a)〜
(c)は、本発明の第1の実施例の製造方法を説明する
ための、主要工程段階を順に示した工程断面図である。
まず、n型不純物として砒素(As)を1×1020cm
-3程度含むn+ 型埋込み層101上に、リン(P)が1
×1016cm-3程度ドープされたn型エピタキシャル層
102を厚さ700nmに成長させる。このエピタキシ
ャル成長は、原料ガスとしてSiH4 、ドーピングガス
としてPH3 を用い、1000℃にて行った。続いて、
周知の2段階選択酸化法(LOCOS法)により膜厚約
800nmの選択酸化膜103を形成して活性領域を分
離する[図1の(a)]。
【0021】次に、選択酸化膜103により分離された
活性領域上に分子線エピタキシャル成長法により、不純
物濃度1×1020〜1×1021cm-3、膜厚30〜50
nmのp+ 型エピタキシャル層104を成長させる。こ
のエピタキシャル層は後に外部ベース領域として用いら
れる。分子線エピタキシャル成長は、シリコン・ソース
として電子銃式シリコン蒸発源を用い、HBO2 を蒸発
させてボロンドーピング源とした。続いて、化学気相成
長法により全面に膜厚200〜400nmのシリコン酸
化膜105を形成する[図1の(b)]。
【0022】次に、フォトレジストをマスクとしたRI
E法によりシリコン酸化膜105を選択的にエッチング
して0.5μm×50μmのエミッタ開口106を形成
し、この開口106を通してp+ 型エピタキシャル層1
04を、HF、HNO3 およびCH3 COOHをHF:
HNO3 :CH3 COOH=1:3:8の割合で含む混
合液で選択的にエッチングする[図1の(c)]。Y.Su
mitomoらがElectrochemical Sciety Extended Abstract
s 、72−1、NO.25、1972、pp.74〜7
5で報告しているように、この混合液ではn型エピタキ
シャル層102はほとんどエッチングされない。
【0023】p+ 型エピタキシャル層104をエッチン
グしてn型エピタキシャル層102の表面を選択的に露
出させた後、p+ 型エピタキシャル層104を形成した
場合と同様の分子線エピタキシャル成長法を用いて、エ
ミッタ開口106を通してn型エピタキシャル層102
の表面にp型エピタキシャル層107を成長させる[図
2の(a)]。このp型エピタキシャル層107は、ボ
ロンの不純物濃度が、1×1016〜1×1017cm-3で、
膜厚が30〜50nmであり、真性ベース領域となる。
【0024】次に、化学気相成長法により多結晶シリコ
ンを厚さ200nmに成長させ、ヒ素のイオン注入によ
りn型化した後、フォトレジストをマスクとするRIE
法によりこれをパターニングしてエミッタ開口106内
を充填するn+ 型多結晶シリコン層108を形成する。
次いで、900〜1000℃の窒素雰囲気中で熱処理す
ることによりエミッタ領域となるn+ 型拡散層109を
形成する。次に、フォトレジストをマスクとするRIE
法によりシリコン酸化膜105を選択的に除去してベー
ス開口110を開孔する[図2の(b)]。
【0025】最後に、シリコンを含有するアルミニウム
を真空蒸着しこれをフォトリソグラフィ技術によりパタ
ーニングして電極111を形成することにより本実施例
によるバイポーラ型半導体装置の製造が完了する[図2
の(c)]。
【0026】このような製法によると、p+ 型エピタキ
シャル層104が等方性エッチング法によりエッチング
され、またエミッタ拡散領域109が等方性の拡散によ
り形成されるので、真性ベース層となるp型エピタキシ
ャル層107の断面形状とエミッタ拡散領域109の断
面形状とが互いに相似する形となり、耐圧を向上させる
ことができる。また、真性ベース領域と外部ベース領域
とを別のエピタキシャル層で構成するようにしたことに
より、高いfT を実現できるとともにベース抵抗rbb
を低く抑えることが可能となる。
【0027】次に、図3の(a)〜(c)を参照して本
発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例に
おいて説明した手法と同様の方法を用いて、n+ 型埋込
み層201上にn型エピタキシャル層202を形成し、
該エピタキシャル層202を選択酸化膜203によって
分離する。次に、n型エピタキシャル層202上に、U
HV/CVD(Ultra High Vacuum /Chemical Vapor D
eposition )法により、膜厚100nm、不純物濃度1
×1020cm-3のp+ 型エピタキシャル層204を選択
エピタキシャル成長させる。このCVD技術について
は、例えばSymposium on VLSI Technology (1992)p
p.62−63に詳細に記述されている。このエピタキシャ
ル成長の成長条件は、基板温度:605℃、原料ガス:
Si26 、ドーピングガス:B26 、圧力:10-4
Torrであった。次に、全面に化学気相成長法により膜厚
300nmのシリコン酸化膜205を成長させる[図3
の(a)]。
【0028】次に、RIE法により、0.6μm×75
μmのエミッタ開口206を開孔し、続いて、この開口
206を通してp+ 型エピタキシャル層204を、H
F、HNO3 およびCH3 COOHをHF:HNO3
CH3 COOH=1:3:8の割合で含む混合液で選択
的にエッチングする。次に、原料ガスとしてSi26
とGeH4 を、ドーピングガスとしてB26 を用いた
UHV/CVD法により、Si.9Ge.1からなり、不純
物濃度:5×1017cm-3のp型エピタキシャル層20
7を成長させる[図3の(b)]。
【0029】次に、化学気相成長法により砒素のドーピ
ングされた多結晶シリコンを厚さ300nmに成長さ
せ、これをRIE法によりパターニングしてエミッタ開
口206付近を覆うn+ 型多結晶シリコン層208を形
成し、1000℃のランプアニールを行ってエミッタ領
域となるn+ 型拡散層209を形成する。シリコン酸化
膜205を選択的に除去してベース開口を開孔した後、
アルミニウムを真空蒸着しこれをフォトリソグラフィ技
術によりパターニングして電極211を形成することに
より本実施例によるトランジスタの製造を完了する[図
3の(c)]。
【0030】図4(a)〜(c)乃至図5(a)〜
(c)は、本発明の第3の実施例の製造方法を説明する
ための、主要工程段階を順に示した工程断面図である。
まず、n型不純物として砒素(As)を5×1020cm
-3程度含むn+ 型埋込み層301上に、リン(P)が1
×1016cm-3程度ドープされたn型エピタキシャル層
302を厚さ700nmに成長させる。このエピタキシ
ャル成長は、原料ガスとしてSiH4 、ドーピングガス
としてPH3 を用い、1000℃にて行った。続いて、
周知の2段階選択酸化法により膜厚約800nmの選択
酸化膜303を形成して活性領域を分離する[図4の
(a)]。
【0031】次に、選択酸化膜303により分離された
活性領域上に分子線エピタキシャル成長法により、不純
物濃度1×1016〜1×1017cm-3、膜厚50nmの
p型エピタキシャル層304を成長させる。分子線エピ
タキシャル成長は、シリコン・ソースとして電子銃式シ
リコン蒸発源を用い、HBO2 を蒸発させてボロンドー
ピング源とした。続いて、化学気相成長法により全面に
膜厚50nmのシリコン酸化膜305、膜厚100nm
のシリコン窒化膜306を形成する[図4の(b)]。
【0032】次に、フォトリソグラフィ法およびRIE
法を適用して、将来ベース領域となるべき領域上を除い
てシリコン窒化膜306およびシリコン酸化膜305を
除去する。続いて、シリコン窒化膜をマスクとして、ボ
ロンをイオン注入して外部ベース領域となるp+ 型拡散
層307を形成する[図4の(c)]。次いで、シリコ
ン窒化膜306をマスクとして熱酸化を施してp+ 型拡
散層307上に膜厚30〜50nmのシリコン酸化膜3
10を形成する。この熱処理によりp+ 型拡散層307
は下へ延びる[図5の(a)]。
【0033】次に、残されていたシリコン窒化膜306
をウェットエッチング法により除去し、再び化学気相成
長法により全面に膜厚約100nmのシリコン窒化膜3
12を成長させる。続いて、フォトエッチング法により
p型エピタキシャル層304上のシリコン窒化膜312
およびシリコン酸化膜305を除去してエミッタ開口を
形成し、全面に砒素を含有するn+ 型多結晶シリコン層
308を成長させる。フォトリソグラフィ技法およびド
ライエッチング法を適用して、エミッタ開口部にのみ残
すようにp+ 型多結晶シリコン層308をパターニング
した後、窒素雰囲気中で1000℃の熱処理を施してエ
ミッタとなるn+ 拡散層309を形成する[図5の
(b)]。
【0034】次に、フォトエッチング法を適用して、シ
リコン窒化膜312およびシリコン酸化膜310を選択
的に除去しp+ 拡散層307上にベース開口を形成す
る。その後、アルミニウムを蒸着しこれをパターニング
して電極311を形成すれば、本実施例の半導体装置の
製造が完了する。
【0035】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された本願発明の範囲内において適宜
変更が可能である。例えば、活性領域の分離手段として
LOCOS法以外の分離技術を採用することができ、ま
た第1、第2の実施例においてp+ 型エピタキシャル層
104、204のエッチング手段として当方性のドライ
エッチング法(RIE法等)を用いることもできる。さ
らに、ベース領域にシリコン・ゲルマニウム混晶を用い
る場合、ゲルマニウムの比を、コレクタ側からエミッタ
側に向かって徐々に下げるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、真性ベ
ース領域をエピタキシャル層にて構成し、真性ベース領
域を引き出す外部ベース領域を真性ベース領域とは別の
領域として構成したものであるので、薄層化されたベー
ス領域を高精度に形成することができまた真性ベース領
域と外部ベース領域とをそれぞれに最適の不純物濃度に
設定することができるため、高いfT を実現できるとと
もにベース抵抗rbb′を低く抑えることが可能となり、
高い挿入利得|S212 を得ることができる。また、本
発明のトランジスタでは、ベースリードに多結晶シリコ
ンを用いておらず、高不純物濃度の外部ベース領域に直
接金属電極をコンタクトさせているので、ベース抵抗r
bb′を100Ω以下とSST構造のトランジスタのもの
よりさらに低減化することができる。
【0037】さらに、本発明のトランジスタでは、エミ
ッタ拡散領域の断面形状を真性ベース領域の断面形状と
相似形となるようにするか、あるいは真性ベース領域を
その表面部分において絶縁物にて囲繞するようにしてい
るので、エミッタ領域と高不純物濃度の外部ベース領域
との距離を一定以上に大きくとることが可能となる。し
たがって、本発明によれば、ベース抵抗rbb′を低く抑
えつつエミッタ−ベース間耐圧BVEBO が高くすること
が可能となり、かつリーク不良も低減できるため、歩留
りが向上する。
【0038】また、本発明による製造方法では、厳格な
工程管理を必要とする工程が含まれておらず、比較的容
易な工程の繰り返しによりバイポーラ型半導体装置の製
造が可能であり、かつ工程数も少ないため、この意味に
おいても歩留りの向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図の一部。
【図2】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図の一部。
【図3】本発明の第2の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図。
【図4】本発明の第3の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図の一部。
【図5】本発明の第3の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図の一部。
【図6】第1の従来例の製造方法を説明するための工程
断面図。
【図7】第2の従来例の製造方法を説明するための工程
断面図の一部。
【図8】第2の従来例の製造方法を説明するための工程
断面図の一部。
【符号の説明】
400、500 p型シリコン基板 101、201、301、401、501 n+ 型埋込
み層 102、202、302、402、502 n型エピタ
キシャル層 103、203、303、403、503 選択酸化膜 104、204 p+ 型エピタキシャル層 304、404 p型エピタキシャル層 504 シリコン窒化膜 105、205、305、405 シリコン酸化膜 505 p+ 型多結晶シリコン層 505a ノンドープ多結晶シリコン層 106、206 エミッタ開口 306、506 シリコン窒化膜 107、207 p型エピタキシャル層 307 p+ 型拡散層 507 シリコン酸化膜 108、208、308、408、508 n+ 型多結
晶シリコン層 109、209、309、409、509 n+ 型拡散
層 110 ベース開口 310 シリコン酸化膜 510 p型拡散層 111、211、311、411、511 電極 312 シリコン窒化膜 412 コレクタ引き出し拡散層 512 p+ 型拡散層 413 p+ 型拡散層 414 チャネルストッパ層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高濃度に不純物のドープされたシリコン
    からなる第1導電型の半導体層上にコレクタを構成する
    第1導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、 該第1導電型のエピタキシャル層上に高不純物濃度の第
    2導電型半導体層をエピタキシャル成長させる工程と、 前記高不純物濃度の第2導電型半導体層上に絶縁膜を形
    成し該絶縁膜を選択的に除去してエミッタ開口を形成す
    る工程と、 前記エミッタ開口を介して前記高不純物濃度の第2導電
    型半導体層に等方性エッチングを施して前記第1導電型
    のエピタキシャル層の表面を選択的に露出させる工程
    と、 前記エミッタ開口を介して前記第1導電型のエピタキシ
    ャル層上に低不純物濃度の第2導電型半導体をエピタキ
    シャル成長させて、前記高不純物濃度の第2導電型半導
    体層の除去部分を埋める第2導電型のエピタキシャル層
    を形成する工程と、 前記エミッタ開口を介して前記第2導電型のエピタキシ
    ャル層の表面領域内に第1導電型不純物を導入してエミ
    ッタ領域を形成する工程と、 を備えるシリコンバイポーラ型半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記高不純物濃度の第2導電型半導体層
    にエッチングを施して前記第1導電型のエピタキシャル
    層の表面を選択的に露出させる工程において、エッチン
    グがHF、HNO3 およびCH3 COOHを含みそれら
    がHF:HNO3 :CH3 COOH=1:3:8の比で
    混合されているエッチング液を用いた湿式エッチングで
    行われることを特徴とする請求項1記載のシリコンバイ
    ポーラ型半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 高濃度に不純物のドープされたシリコン
    からなる第1導電型の半導体層上にコレクタを構成する
    第1導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、 前記第1導電型のエピタキシャル層上に低不純物濃度の
    第2導電型のエピタキシャル層を成長させる工程と、 前記第2導電型のエピタキシャル層上に耐酸化性膜を形
    成し、将来ベースとなる領域上の前記耐酸化性膜を残し
    て他の部分をエッチング除去する工程と、 前記耐酸化性膜をマスクに第2導電型不純物を導入して
    高不純物濃度の第2導電型半導体層を形成する工程と、 前記耐酸化性膜をマスクに熱処理を施して前記高不純物
    濃度の第2導電型半導体層を部分的にシリコン酸化膜に
    変換する工程と、 前記第2導電型のエピタキシャル層に選択的に第1導電
    型不純物を導入してエミッタ領域を形成する工程と、 を備えるシリコンバイポーラ型半導体装置の製造方法。
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