JP2530804Y2 - ヒーター内蔵の透明複層板 - Google Patents

ヒーター内蔵の透明複層板

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JP2530804Y2 JP1989036540U JP3654089U JP2530804Y2 JP 2530804 Y2 JP2530804 Y2 JP 2530804Y2 JP 1989036540 U JP1989036540 U JP 1989036540U JP 3654089 U JP3654089 U JP 3654089U JP 2530804 Y2 JP2530804 Y2 JP 2530804Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば透明板で仕切られた内外気の温度差
および湿度差を原因としてこの透明板の表面に発生する
結露または結霜対策として表面を積極的に電気加熱でき
るようになしたヒーター内蔵の透明複層板、さらに詳細
には導電性樹脂フィルムを用いたヒーター内蔵の透明複
層板の改良に関する。
〔従来の技術〕
自動車および電車の窓ガラスもしくは冷凍および冷蔵
ショーケースの窓ガラスなどの表面には、諸条件によっ
て結露または結霜が発生する。
近年、この結露の防止対策として、この結露をヒータ
ーの熱で除去するヒーター内蔵の透明複層板が開発さ
れ、最近、このものの利用が多くなっている。
従来、このヒーター内蔵の透明複層板として、例えば
無機ガラスまたは有機ガラスなどの透明板上に、外部電
源に通電される電極を接続する透明導電性膜を直接積層
させたものと、生産性、安全性などの面から、あらかじ
めこの電極を有する透明導電性膜を透明樹脂フィルム上
に積層させて透明導電性樹脂フィルムを形成し、そのの
ちこの透明導電性樹脂フィルムを透明板上に積層させた
ものとがある。
この後者のヒーター内蔵の透明複層板として、例えば
第6図および第7図に示すように、相対配置される一方
の透明板01上に透明電動性樹脂フィルム02を、その導電
面が上面になるように例えば粘着剤などで取り付け、ま
たこの導電面の対向端部に所定幅の電極03を例えば印刷
または塗布などの手段により設け、さらにこの電極03に
リード線04を半田付けなどにより接続させ、さらにまた
乾燥剤を組み込んだスペーサー05を透明導電性樹脂フィ
ルム02と電気的に絶縁できる距離をおいて配置させたも
のがある。
なお、第7図において、06はこのスペーサー05の周囲
に施工されたシール剤である。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前者のヒーター内蔵の透明複層板は、この
ように透明板上に透明導電性膜を直接積層させているた
め、使用用途、使用サイズおよび透明板の構成などの諸
条件により、透明導電性膜の抵抗値を変更して作製しな
ければならず、生産地は極めて低い。
また、この前者の透明複層板においては、通常、スペ
ーサーとして例えば鉄またはアルミニウムなどの金属製
のものが使用されているため、通電しないスペーサー部
分で透明板の表面が冷却され、結露または結霜が発生す
る欠点を有している。
この欠点を補う従来技術として、このスペーサー部分
を断熱化させたり、この透明板を取り付けている枠体に
発熱体を設置させたものもある。
しかし、このスペーサー部分を断熱化させても現実的
に結露またが結霜を防止できるほどのスペーサー部分の
温度低下の抑制は望めず、一方この透明板を取り付けて
いる枠体に発熱体を設置させても、実際、このスペーサ
ー部分と枠体とが離れているため、このスペーサー部分
の直接的な結露または結霜防止にはならなかった。
一方、後者の透明複層板では、抵抗を変更して多量に
生産することは可能であるが、多品種準備しなければな
らない点は前者のものと同じであり、また抵抗値を一定
にして生産すると、通電するサイズによっては発熱のた
めにかける電圧を変更しなければならない。
この電圧変更の手段としては、トランスによる降圧方
法、半波整流および位相角度制御方法などがあるが、こ
れらの方法においてもその取り付け位置および電気的な
安全対策が必要であまり好ましくない。
また、第6図および第7図に示す透明板01のスペーサ
ー05の部分の結露対策は、前者の透明複層板の場合と同
様であり、従ってこの部分は透明導電性樹脂フィルム02
の熱の伝導部分より温度が低くなり、さらにスペーサー
05により断熱性の悪さから温度低下が大きくなるという
課題を有している。
本考案は、このような従来技術を背景になされたもの
で、スペーサー部分の結露または結霜防止ができ、また
透明導電性フィルムと発熱抵抗体とを電気的に直列接続
させることによって、電源に透明導電性樹脂フィルムの
許容電圧を超える電圧のものを使用した場合に、通常、
透明導電性樹脂フィルムに通電する際に必要とされる個
別の電圧降下手段が不要であり、さらに透明板とスペー
サー部分の結露が防止できるヒーター内蔵の透明複層板
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、相対配置される透明板間に空間保持用のス
ペーサーを有し、かつ少なくともいずれか1枚の前記透
明板の内面上に、外部電源と通電される電極を有する透
明導電性樹脂フィルムが前記スペーサーと離れて積層さ
れたヒーター内蔵複層板において、前記スペーサーの前
記透明板に接面していない外周面のうち、複層板の外面
側に発熱抵抗体を取り付け、その外周をシール剤でシー
ルし、かつ前記透明導電性樹脂フィルムと前記発熱抵抗
体とを前記シール剤の内面より内側の複層板内で電気的
に直列接続したことを特徴とするヒーター内蔵の透明複
層板である。
〔作用〕
本考案のヒーター内蔵の透明複層板は、まず透明導電
性樹脂フィルムの電極に通電する。これにより、この透
明導電性樹脂フィルムが加熱され、そののちこの熱が透
明板を介してほぼスペーサー部分を除く透明板の表面温
度を上昇させ結露または結霜を防止する。
一方、スペーサーに取り付けられた発熱抵抗体に通電
すると、この発熱抵抗体が加熱されてスペーサー部分の
透明板の表面温度を上昇させ、結露または結霜を防止す
る。このため、透明板とスペーサー部分の結露または結
霜防止ができる。
また、透明導電性樹脂フィルムと発熱抵抗体とを電気
的に直列接続して通電させると、電源に透明導電性樹脂
フィルムの許容電圧を超える電圧のものを使用している
場合でも、この発熱抵抗体に電圧が消費されるため、通
常、透明導電性樹脂フィルムに通電する際に必要とされ
る外設の電圧降下手段が不要となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明するが、
本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、この実施例を述べるにあたって、冷蔵ショーケース
の窓ガラスとして使用されるものを例とする。
本考案の第1実施例のヒーター内蔵の透明複層板の全
体構成は、第1図に示すように相対配置される透明板10
間に空間保持用のスペーサー20を有し、また少なくとも
いずれか1枚の透明板10の内面10a上に、外部電源と通
電される電極Pを有する透明導電樹脂フィルム30が積層
されたものである。
また、この第1実施例のヒーター内蔵の透明複層板
は、第1図に示すように一方の電極Pに接続されたリー
ド線R1を発熱抵抗体50の一方のリード線R2に接続して透
明導電性樹脂フィルム30と発熱抵抗体50とを電気的に直
列接続させたもので、このようにこれらの透明導電性樹
脂フィルム30と発熱抵抗体50とを直列接続して通電させ
ると、電源に例えば一般商用電源のような透明導電性樹
脂フィルム30の許容電圧を超える電圧のものを使用した
場合でも、この発熱抵抗体50に電圧が消費されるため、
通常、透明導電性樹脂フィルム30に通電する際に必要と
される外設の電圧降下手段が不要となる。
ここで、前記透明板10は、透明で、かつ少なくとも2
枚以上の複数枚が使用される板部材で、その素材として
この実施例では無機ガラスまたは有機ガラスが使用され
ているが、そのほか例えば塩化ビニル樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン
樹脂、ナイロン樹脂、アセタール樹脂、アクリル樹脂、
フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、メチルペンテン樹
脂などの合成樹脂を板状に成型したものが使用できる。
なお、この第1実施例では、2枚の透明板10が使用さ
れているが、断熱性を向上させるためにこの透明板10を
例えば3枚または4枚重ねて使用してもよい。
前記スペーサー20は、前述したようにこれらの透明板
10間を保持させるための部材で、この実施例では透明板
10より若干小型の枠状体に形成されている。
なお、この第1実施例のスペーサー20は、第2図に示
すように乾燥剤21を収納するものが使用されているが、
必ずしもこの乾燥剤収納型のものに限定させる必要はな
いものの、収納型のものの方がこの透明複層板内の空気
層の乾燥の面で好ましい。
また、このスペーサー20は、前記透明導電性樹脂フィ
ルム20と電気的絶縁できる距離をおいて取り付けられ、
またこのスペーサー20の外周はシール剤40で密封されて
いる。
前記透明導電性樹脂フィルム30のその素材としては、
例えば透明なポリイミド、ポリエーテルスルホン、ポリ
スルホン、ポリパラバン酸、ポリヒダントインをはじめ
とし、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレンジカルボキレート、ポリジアリルフタレ
ート、ポリカーボネートなどのポリエステル系樹脂、延
伸硬質塩化ビニル樹脂、延伸ポリプロピレン、ポリエチ
レンなどのポリオレフィン系樹脂および芳香族ポリアミ
ド、セルローストリアセテートなどが挙げられ、もちろ
んこれらはホモポリマー、コポリマーとして、また単独
またはブレンドとしても使用できる。
また、透明導電性樹脂フィルム30は、これらのプラス
チツクフィルムの表面に、例えば 金、銅、銀、アルミニウム、パラジウムなどの単独
あるいは合金金属薄膜: 酸化インジウム、酸化スズなどの金属酸化物薄膜: 前記の金属薄膜と、の金属酸化物薄膜との組み
合わせにより、ある波長領域における透明性を改善した
もの: 特に、前記の構成体の代表的なものは、例えば真空
蒸着、反応性蒸着、化学コーティング法またはスパッタ
リング法を用いて形成されたBi2O3/Au/Bi2O3、ZnS/Ag/Z
nS、TiO2/Ag/TiO2、SiO2/(Auおよび/またはAg)/Si
O2、ZrO2/Ag・Cu/ZrO2、In2O3/Ag・Cu/In2O3、TiO2/Ag
・Cu/TiO2などの透明伝導性膜を積層して形成させたも
ので、全面に電圧印加することにより発熱体として使用
可能な導電性を有するものであればよい。
なお、この第1実施例では、透明導電性樹脂フィルム
30として透明なポリエチレンテレフタレートフィルム上
にITO(Indium Tin Oxide)製の透明導電性膜を積層し
た積層型のものを使用しているため、均一加熱ができて
好ましい。
そのほか、例えば特開昭54-33575号公報、特開昭55-1
1804号公報などで公知の選択光透過性フィルムが、断熱
性を有する透明導電性樹脂フィルム30として好ましい。
また、この透明導電性樹脂フィルム30は、透明合成樹
脂フィルムを下層とし、透明導電性膜を上層として、下
層を透明板10上に粘着剤などで取り付けられている。
さらに、この透明導電性樹脂フィルム30の表面の両端
部には、所定幅の電極Pが各々印刷または塗布などによ
り取り付けられ、これらの電極Pにはそれぞれリード線
R1が半田付けなどにより接続されている。
さらにまた、この透明導電性樹脂フィルム30は、前述
したように少なくともいずれか1枚の透明板10の内面10
a上に積層されていればよく、例えば相対する他方の透
明板10の内面10aにも積層させてもよい。
本考案のヒーター内蔵の透明複層板の特徴は、第1図
〜第2図に示すようにスペーサー20またはスペーサー20
の周辺に複層板において外面側の外周面に発熱抵抗体50
を取り付けたものである。
前記発熱抵抗体50は、透明板10の表面のスペーサー20
部分を加熱させて、ここに付着された結露または結霜を
加熱・蒸発させるための部材である。
なお、この第1実施例の発熱抵抗体50の素材として
は、例えば銅ニッケル線、ニッケルクロム線、CSZ線
(銅、スズ、亜鉛合金)などをポリエチレンテレフタレ
ート製より糸、またはガラスより糸などに巻きつけたも
のに、絶縁のために耐熱性塩化ビニル樹脂、シリコンゴ
ム、ガラス繊維、ナイロン樹脂などで被覆した線状ヒー
ターなどが使用できる。
また、この第1実施例の発熱抵抗体50は、2枚の相対
するガラス製の透明板10間に配置されるため、その外径
の小さいものが好ましく、一般には線状ヒーターとして
市販されているものを使用することができる。
さらに、この第1実施例における発熱抵抗体50は、ス
ペーサー20の外周部に例えば粘着剤または接着剤などを
介して直接取り付けられているが、前述したようにスペ
ーサー20またはこのスペーサー20の外周面のうち複層板
の外面側の外周面に、直接または間接的に取り付けられ
ていればよい。従って、例えばスペーサー20の内部にこ
の発熱抵抗体50を収納状態で取り付けてもよい。
なお、この実施例の発熱抵抗体50は、直接、シール剤
40内に埋没状態で取り付けられている。
さらにまた、この発熱抵抗体50には、リード線R2が接
続されている。
なお、前記リード線R1と、このリード線R2とは互いに
別個の電源に接続されており、それらが電気的に直列接
続されている。
さらにまた、この発熱抵抗体50は、スペーサー20の全
周に渡って取り付けることが好ましいが、例えば結露ま
たは結霜の発生の問題もしくは透明板10に無機ガラスを
使用した場合に発生し易い発熱抵抗体50の部分加熱を原
因とする透明板10の熱割れ発生などの問題が生じなけれ
ば、スペーサー20の一部分に取り付けてもよい。
なお、これらの透明導電性樹脂フィルム30と発熱抵抗
体50との抵抗比は、1:10〜10:1、特に1:5〜8:1が好まし
く、1:10未満では透明導電性樹脂フィルム30の発熱量が
小さくなり、また発熱抵抗体50の発熱量が大きくなり過
ぎる。一方、10:1を超えると発熱抵抗体50の発熱量が低
くなり、スペーサー20部の加熱が不充分となり、結露や
結霜を防止できなくなる。
次に、本考案の第1実施例のヒーター内蔵の透明複層
板の作用を説明する。
まず、第1図に示すように、透明導電性樹脂フィルム
30の電極Pおよびこれら直列接続された発熱抵抗体50に
通電する。
なお、この第1実施例では、100Vの一般商用電圧を使
用しているが、必ずしもこれに限定されることはなく他
の電圧のものでもよい。
これにより、この透明導電性樹脂フィルム30が加熱さ
れ、そののちこの熱が透明板10を介してほぼスペーサー
20部分を除く透明板10を加熱しその表面に付着する結露
または結霜を防止する。
一方、スペーサー20に取り付けられた発熱抵抗体50に
も通電されるので、この発熱抵抗体50が加熱されてスペ
ーサー20部分の透明板10の表面を加熱する。このため、
透明板10とスペーサー20部分の結露または結霜防止がで
きる。
次に、第3図に示す本考案の第2実施例のヒーター内
蔵の透明複層板を説明する。
この第2実施例のヒーター内蔵の透明複層板は、同じ
く第3図に示すように発熱抵抗体50を上面が開口され、
かつ断面形状が箱形の発熱抵抗体収納管60内に熱伝導が
良好なようにほぼ嵌入状態で収納させるとともに、この
発熱抵抗体収納管60をスペーサー20に接合させること
で、この発熱抵抗体50をスペーサー20に間接的に取り付
けたものである。なお、この発熱抵抗体収納管60は、熱
伝導性の良好な素材から製造されている。
このようにすることで、発熱抵抗体50の熱が熱伝導性
の良好な発熱抵抗体収納管60を介して効率よくかつ広範
囲に透明板10の表面のスペーサー20部分に伝わるため、
より良好なこのスペーサー20部分の結露または結霜防止
ができる。
なお、その他の構成および作用は、第1実施例と同様
であるために省略する。
次に、第4図に示す本考案の第3実施例のヒーター内
蔵の透明複層板を説明する。
この第3実施例のヒーター内蔵の透明複層板は、同じ
く第4図に示すように第2実施例の発熱抵抗体収納管60
とスペーサー20とを一体成形させたもので、このため発
熱抵抗体収納管60の施工作業の省略ができ、かつどの部
分でもムラなく発熱抵抗体50の熱をスペーサー20に伝達
させることができる。
なお、その他の構成および作用は、第1実施例と同様
であるため省略する。
次に、第5図に示す本考案の第4実施例のヒーター内
蔵の透明複層板を説明する。
この第4実施例のヒーター内蔵の透明複層板は、同じ
く第5図に示すように発熱抵抗体50とスペーサー20との
間に、伝導性の良好な伝熱板70を介在させることで、発
熱抵抗体50と伝熱板70とを一体化させることができ、第
2実施例のような発熱抵抗体収納管60の施工を簡易化し
た構造よりさらに簡素化できるようにしたものである。
なお、この第3実施例の電熱板70としては、厚み30μm
以上を有するアルミニウム板が使用されているが、必ず
しもこれらに限定させる必要はない。
また、その他の構成および作用は、第1実施例と同様
であるため省略する。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実
施例に必ずしも限定する必要はなく、要旨を逸脱しない
範囲での設計変更などがあっても本考案に含まれる。例
えば、実施例では、冷蔵ショーケースの窓ガラスとして
使用されるものを示したが、例えば自動車および電車の
窓ガラスもしくは冷凍ショーケースの窓ガラスなどの他
の用途に使用されるものも含まれる。
〔考案の効果〕
本考案は、このようにスペーサーまたはこのスペーサ
ーの透明板の接面していない外周面のうち、複層板の外
面側に発熱抵抗体を取り付けたものであるため、スペー
サーに取り付けられた発熱抵抗体に通電すると、この発
熱抵抗体が加熱されてスペーサー部分の透明板の表面温
度を上昇させ、このため透明板とスペーサー部分の結露
または結霜防止ができるという効果が得られる。
また、透明導電性フィルムと発熱抵抗体とを電気的に
直列接続しているために、これらの透明導電性樹脂フィ
ルムと発熱抵抗体とに通電させると、電源に透明導電性
樹脂フィルムの許容電圧を超える電圧のものを使用した
場合にでも、この発熱抵抗体に電圧が消費されるため、
通常、透明導電性樹脂フィルムに通電する際に必要とさ
れる外設の電圧降下手段が不要となるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は透明導電性フィルムと発熱抵抗体とを電気的に
直列接続した本考案の第1実施例のヒーター内蔵の透明
複層板の上側配置された透明板およびシール剤を削除し
た平面模式図、第2図は第1図の要部拡大縦断面図、第
3図は発熱抵抗体を発熱抵抗体収納管を介してスペーサ
ーに取り付けた本考案の第2実施例のヒーター内蔵の透
明複層板の要部拡大縦断面図、第4図は発熱抵抗体とス
ペーサーとを一体化した本考案の第2実施例のヒーター
内蔵の透明複層板の要部拡大縦断面図、第5図は発熱抵
抗体を伝熱板を介してスペーサーに取り付けた本考案の
第3実施例のヒーター内蔵の透明複層板の要部拡大縦断
面図である。 第6図および第7図は、ヒーター内蔵の透明複層板の従
来技術を示す模式図である。 P;電極 10;透明板 10a;内面 20;スペーサー 30;透明導電性樹脂フィルム 50;発熱抵抗体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E06B 3/66 E06B 3/66 (56)参考文献 特公 昭46−40957(JP,B1) 実公 昭41−9196(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対配置される透明板間に空間保持用のス
    ペーサーを有し、かつ少なくともいずれか1枚の前記透
    明板の内面上に、外部電源と通電される電極を有する透
    明導電性樹脂フィルムが前記スペーサーと離れて積層さ
    れたヒーター内蔵複層板において、前記スペーサーの前
    記透明板に接面していない外周面のうち、複層板の外面
    側に発熱抵抗体を取り付け、その外周をシール剤でシー
    ルし、かつ前記透明導電性樹脂フィルムと前記発熱抵抗
    体とを前記シール剤の内面より内側の複層板内で電気的
    に直列接続したことを特徴とするヒーター内蔵の透明複
    層板。
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