JPH0437867Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0437867Y2
JPH0437867Y2 JP4989085U JP4989085U JPH0437867Y2 JP H0437867 Y2 JPH0437867 Y2 JP H0437867Y2 JP 4989085 U JP4989085 U JP 4989085U JP 4989085 U JP4989085 U JP 4989085U JP H0437867 Y2 JPH0437867 Y2 JP H0437867Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
selectively transmitting
film
sections
light
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4989085U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61168139U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4989085U priority Critical patent/JPH0437867Y2/ja
Publication of JPS61168139U publication Critical patent/JPS61168139U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0437867Y2 publication Critical patent/JPH0437867Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] 本考案は、建物窓や冷凍冷蔵シヨーケース等の
窓材に用いる通電型多層ガラスに関する。更に詳
しくはスペーサーを介して所定厚みの密封空間が
形成されるように積層された2枚以上の透明板か
らなり、該透明板に光選択透過性フイルムを接合
させ断熱性を増し該光選択透過性フイルムに通電
するようになした通電性型多層ガラスの改良に関
する。
[従来技術] 前述の通電型多層ガラスは、断熱性に優れると
共に通電により完全に結露が防止できるので、冷
凍又は冷蔵シヨーケース等の窓材として利用が近
年高まつている。
従来の通電型複層ガラスは、通電可能にするた
めインジウム・スズ酸化物に代表される金属酸化
物の層をガラスに直接湿式又は乾式で加工したも
のであつた。しかし最近、前述の通り断熱性を増
すために断熱効果の大きい光選択透過性フイルム
を透明板に接合させ通電するようにし、結露の防
止もなすようにした通電型多層ガラスが用いられ
るようになつてきた。
しかし、一般に光選択透過性フイルムに加工さ
れている通電可能な光選択透過膜は透明性を上げ
るために膜厚が極めて薄くできている。そして表
面抵抗が極めて低いために、通常の商用電源の電
圧(AC100V)をかけると発熱量が大きくなりす
ぎて温度の極端な上昇と共に耐久性も悪くなる欠
点がある。その対策として電源トランスによる降
圧手段を用い適当な発熱量に調整する方法がとら
れている。
しかしこのように特別の電源装置を用い、又、
降圧して発熱量を適性に保つても、その抵抗値が
低いことから電流が大きくなり、通電するために
設けられた電極、配線、電源装置等の電流容量が
大きくなり設備面に負担がかかる。
[考案の目的] 本考案はかかる問題に鑑みなされたもので、前
記問題のない耐久性にも優れた通電型複層ガラス
を提供するものである。
[考案の構成、作用] 上述の目的は以下の本考案により達成される。
すなわち、本考案は、スペーサーを介して所定の
密封間隙が形成されるように積層された複数の透
明板からなり、該透明板に光選択透過性フイルム
を接合させ、該光選択透過性フイルムに通電する
ようになした通電型複層ガラスにおいて、該光選
択透過性フイルムの光選択透過性膜を互いに電気
的絶縁された複数の対向辺に接続した区画に分割
したことを特徴とする通電型複層ガラスである。
上述の通り、本考案では光選択透過性膜が複数
の区画に分割されているので、これら区画の接続
の仕方により通電の際の電極間の電気抵抗を調整
でき、よつて本考案により電源装置の簡素化、更
には場合により特別な電源装置は不要で商用電源
がそのまま適用でき、且つ電流密度も適当に調整
できるという大きな効果が得られるのである。
上述の点より本考案において光選択透過性膜の
区画数は、所要の発熱量、光選択透過性膜の電気
抵抗、使用電源等に基いて使用に応じて設計され
るもので、特に限定されないことは明らかであ
る。又区画の形状も、通電のための電極との接
続、所望の電気抵抗を得るための区画間の接続及
び美観上から対向辺に接続したものであれば特に
限定されないが、電流の面密度の均一化という点
から各区画の電流の方向に直交する長さが略等し
い形状とすることが好ましく、生産性面も含めて
通常は後述の実施例の如く帯状形状が用いられ
る。
又、区画に分割する方法としては、光選択透過
性膜にナイフ、レーザ等により所定の区画パター
ンに従つて分割溝具体的には切れ目を形成して分
割しても良く、光選択透過性膜を形成時に所定の
区画パターンのマスクを用いて形成して分割して
も良く、更には区画に応じた大きさに切断した光
選択透過性フイルムを分割溝に対応する所定間隔
隔てて透明板に接合しても良い。しかし、複層ガ
ラスの安全性、生産性の面から前二者のフイルム
基板が一体で光選択透過性膜のみが分割されたも
のが好ましい。
以上の点から、本考案に用いることの出来る光
選択透過性フイルムは、フイルム基板上に導電性
の光選択透過性膜を積層されたものであれば特に
限定されず、市販品、公知のものが適用できる。
例えば、ポリエチレンテレフタレートフイルム
等の寸法安定性に優れた性質を有する透明な高分
子フイルム基板に担持されて以下の導電性を有す
る光選択透過性膜が積層されているものである。
ところで、光選択透過性膜については今までに
数多くの提案がなされている。古くは1953年に
W.H.ColbcrtらがVacuum 3,375に提案した、
金属を酸化アルミニウム層で挾んだサンドイツチ
構造のものにさかのぼることが出来、それ以来上
記サンドイツチ構造に限らず、金属層ただ一層だ
け、あるいは金属層と誘電体層を組合せた種々の
タイプが提案されて来た。
また、インジウム・錫酸化物に代表される金属
酸化物層はその層のみで光選択透過性膜となり得
るものであつて、かかる金属酸化物層についても
種々提案されて来た。
これらの被膜の厚さは一般的に云つて50Å〜
5000Åである。本考案は一般的にはかかるすべて
のタイプの光選択透過性膜を包含するものであ
る。
しかしながら、本考案者らの研究によれば以下
の如きものが好ましい。すなわち金、銀、銅、ア
ルミニウム、ニツケル、クロム、バラジウム、錫
およびこれらの金属の薄膜の積層体の片面または
両面に誘電体層を積層したものが挙げられる。か
かる誘電体層としては例えば、チタン酸化物、ビ
スマス酸化物、硫化亜鉛、タングステン酸化物、
インジウム酸化物、ジルコニウム酸化物、硅素酸
化物、屈折率1.3〜1.7を有する有機物等が挙げら
れる。さらに上記金属層の片面または両面にTi,
Zr,Si,C等の厚さ5Å〜50Åの保護層を設ける
ことも出来る。更に、又、前記誘電体層を挾んで
前記金属層を少なくとも二層以上積層する事も出
来る。
中でも銀、金、銅の群より選ばれた金属または
それらの合金の薄膜の片面または両面に酸化チタ
ン、酸化タングステン、酸化インジウム、酸化ジ
ルコニウムの群より選ばれた1種または2種以上
の混合物の層を積層した系、又はアクリロニトリ
ル樹脂(メタアクリロニトリル樹脂も含む)、フ
ツ素含有樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン
樹脂、アクリル樹脂、ポリビニル系樹脂、ナイロ
ン樹脂、フエノキシ樹脂等の有機物膜を300〜
2000Åの厚さで上記銀、金、銅の群より選ばれた
金属又はそれらの合金の薄膜に積層した系は、高
度の熱線反射能、日照調整能の外に、可視光透過
率が更に高く、かつ可視光反射が低いため、ギラ
ギラ感が少ない極めて商品価値の高い光選択透過
性フイルムが可能となり特に好ましく選択され
る。
更にこれらのうちでも特に、上記の系の金属層
の片面もしくは両面が、チタンまたはジルコニウ
ムの形で沈着した層で保護された系が更に好まし
く選択される。
以下本考案の詳細を図面により説明する。
第1図は本考案の一実施例の部分断面正面図で
ある。
図から明らかな通り、本例の複層ガラスは無機
ガラス、有機ガラス等の透明板1,1′をその間
に適当な厚さの密封空間が形成されるようにスペ
ーサー2を介して積層した公知の構造となつてい
る。そして図で奥側の透明板1の内面には後述の
ように光選択透過性膜を二区画4a,4bに分割
すると共に対辺に所定巾の電極5,5′,6を形
成した光選択透過性フイルム4が接着され、リー
ド線3,3′が半田付け又は導電性接着剤で電極
5,5′の取着部8,8′に取付けられ通電加熱す
る様になつている。従つて、透明板1,1′面は
全面に亘つて必要時通電して積極的に加熱できる
ので結露の完全除去、防止ができる。
なおリード線3,3′はスペーサー2により形
成される前述の密封空間をシールするためにスペ
ーサー2の外周部を被覆するシール剤により固定
される。
ところで、光選択透過性フイルム4の光選択透
過性膜は、その中心線の一方に沿つてナイフによ
り切れ目を設けて電気的な分割溝7を形成し、等
しい巾で上下の対向辺に接続した二区画4a,4
bに分割されている。そして、上辺には区画4
a,4bに分割された電極5,5′を設け、その
対向辺の下辺の電極6は、2分割された光選択透
過性膜の区画4a,4bを直列に接続するために
連続して光選択性フイルム4の全巾に亘つて設け
られている。よつて電極5,5′すなわちリード
線3,3′間の光選択性フイルム4の抵抗値は、
分割される前の抵抗値4倍となる。
このように、光選択透過性フイルムの形状、光
選択透過性膜の構成を何ら変更することなく、単
に複数の区画に分割するのみでリード線間の電気
抵抗が大巾に調整可能であり前述した課題が一挙
に解決された。
ここで、分割する区画の数即ち、分割溝の必要
本数は、目的とする抵抗値により変わる。この関
係式で表わすと次式の様になるが、区画数は偶数
になる様にする方が、リード線3,3′が同じ辺
のスペーサーより取出すことができるため好まし
い。
ここでn:区画数 R2:目的とする抵抗値 R1:分割する前の抵抗値 m:分割溝の数 分割溝の巾は分割された各区画が各々電気絶縁
されていれば良く、あまり巾が大きすぎる場合は
外観上目立ち商品価値を低下させてしまうため1
mm以下が好ましい。
第2図から第4図に光選択透過性フイルムの好
ましい他の区画例を示す。なお記号は第1図と同
じものは同記号を用いてある。
第2図は、等しい巾に4分割した4区画の例
で、高抵抗に適した電極5,5′,6を設けた例
であるが、リード線の設け方により大巾に電気抵
抗の調整が可能である。すなわち、リード線を電
極5,5′に設ける場合に最高抵抗が得られるが
上部の電極6と下部の電極6の一方又は双方に設
ける場合、電極5と下部の右側の電極6あるいは
左側の電極6に設ける場合等により、リード線間
の抵抗及びは発熱個所まで調整できる。第3図、
第4図は等しい巾に3分割した3区画の例で、第
3図は中央部のみ高抵抗で発熱させるに適した例
であり、第4図は高抵抗で全面発熱させるのに適
した例である。
以上電流面密度が等しくなる電流の流れ方向に
直角な方向の巾が等しい帯状形状の区画例を示し
たが、区画形状は窓形状等に合せ適宜設計すべき
で、例示のものに限定されないことは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の部分断面正面図で、
第2図、第3図、第4図は光選択透過性フイルム
の他の区画例を示す平面図である。 1,1′……透明板、2……スペーサ、4……
光選択透過性フイルム、5,5′,6……電極、
7……分割溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 スペーサーを介して所定の密封間隙が形成さ
    れるように積層された複数の透明板からなり、
    該光選択透過性フイルムを接合させ、該光選択
    透過性フイルムに通電するようになした通電型
    移層ガラスにおいて、該光選択透過性フイルム
    の光選択透過性膜を互いに電気絶絶された複数
    の対向辺に接続した区画に分割したことを特徴
    とする通電型多層ガラス。 2 前記各区画の電流の方向と直交する方向の長
    さが略等しい実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の通電型多層ガラス。
JP4989085U 1985-04-05 1985-04-05 Expired JPH0437867Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4989085U JPH0437867Y2 (ja) 1985-04-05 1985-04-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4989085U JPH0437867Y2 (ja) 1985-04-05 1985-04-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61168139U JPS61168139U (ja) 1986-10-18
JPH0437867Y2 true JPH0437867Y2 (ja) 1992-09-04

Family

ID=30567494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4989085U Expired JPH0437867Y2 (ja) 1985-04-05 1985-04-05

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0437867Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329116A (ja) * 2006-05-09 2007-12-20 Murakami Corp 発熱ガラスシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61168139U (ja) 1986-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7230748B2 (en) Electrochemical device such as electrochromic or photovoltaic device and electrical connection means thereof
JP5107242B2 (ja) 改善された快適な視認性を有する加熱積層板ガラス
US5889608A (en) Architectural electrochromic pane
US7869114B2 (en) Electrochemical system comprising at least one partial making up zone
US7205504B2 (en) Interlayer composite for a laminated transparency
AU686420B2 (en) A heated glazing panel and a control circuit for use therewith
US9277597B2 (en) Electrically extensively heatable, transparent object, method for the production thereof, and use thereof
JP6381780B2 (ja) 電気加熱層を備えた透明窓板、透明窓板の製造方法及び透明窓板の使用
US20110170170A1 (en) Switchable glazings
US4361751A (en) Electroconductive window having improved bus bar
BR112013024506B1 (pt) Elemento de aquecimento de painel, portador e método para produzir um elemento de aquecimento de painel
US4694144A (en) Double-glazed frame having an internal tubular blind
WO2019095827A1 (zh) 自发电加热组件及其制造方法
JPH0437867Y2 (ja)
BR112021009533A2 (pt) vidraça laminada que compreende um substrato transparente com uma camada de aquecimento tendo linhas de fluxo que, em conjunto, são de largura variável
JP2003321258A (ja) ヒーター付き合わせガラス及びその製造方法
AU2018101363A4 (en) Self-Powered Heating Assembly
JPS6020190B2 (ja) 積層体
JP2530804Y2 (ja) ヒーター内蔵の透明複層板
CN219678709U (zh) 高透光率加热结构
JPH11314943A (ja) 除曇ガラス
JPS63190746A (ja) 結露防止機能を有する複層硝子
RU2776075C1 (ru) Многослойное остекление, включающее прозрачную основу с нагревательным слоем, содержащим линии тока с переменной шириной
JPS5810317Y2 (ja) トウメイメンジヨウハツネツタイ
US20240027864A1 (en) Pane with a functional element having electrically switchable optical properties and pattern for high-frequency transmission