JP2530804B2 - ソルベント系撥水撥油剤組成物 - Google Patents

ソルベント系撥水撥油剤組成物

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JP2530804B2
JP2530804B2 JP60050313A JP5031385A JP2530804B2 JP 2530804 B2 JP2530804 B2 JP 2530804B2 JP 60050313 A JP60050313 A JP 60050313A JP 5031385 A JP5031385 A JP 5031385A JP 2530804 B2 JP2530804 B2 JP 2530804B2
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英智 今城
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ソルベント系撥水撥油剤組成物に関する。
更に詳しくは、噴霧剤を添加し、エアゾールなどとして
用いられるソルベント系撥水撥油剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
繊維、衣料、皮革などに撥水撥油性を付与するため
に、最近フツ素樹脂系撥水撥油剤が用いられているが、
これを含有する溶液を布などに塗布したりあるいはエア
ゾールとして吹き付けたりすると、用いられた溶剤が蒸
発した後の衣料に白色のシミが生ずるという重大な欠点
がみられる場合がある。特に、黒色、紺色などの濃い色
彩を有する衣料などの場合には、この白色のシミが著し
く目立つてくる。
従来から、このようなシミ残りを改善するために、用
いられる有機溶剤面からの検討が行われており、ハロゲ
ン系溶剤、特に1,1,1−トリクロルエタンがフツ素樹脂
系撥水撥油剤の溶剤として好ましいとされているが、こ
れとてシミ残りの問題を完全に解決させるものではな
い。また、添加剤を添加したドライクリーニング用1,1,
1−トリクロルエタン(東亜合成化学製品シヤインパー
ル)についても、完全なものではないことが判明してい
る。更に、これらの溶剤を用いると、撥水撥油剤本来の
撥水撥油性は高々現状維持か低下するのが一般である。
かかる白色シミの発生現象は、撥水撥油処理を噴霧し
て行なう場合に顕著に発生し、従つて従来の市販品エア
ゾールなどを用いると、いずれもそのような現象がみら
れる。また、噴霧すると、撥油性の低下するフツ素樹脂
系撥水撥油剤も存在する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、この白色シミの問題を完全に解決し、
併せて撥水撥油剤が本来有する性能を実質的に低下させ
ないようなフツ素樹脂系撥水撥油剤組成物を求めて種々
検討の結果、組成物中に特定の添加剤を添加することに
より、かかる課題が効果的に解決されることを見出し
た。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕 従つて、本発明はソルベント系撥水撥油剤組成物に係
り、この撥水撥油剤組成物は、フツ素樹脂系撥水撥油剤
およびハロゲン系溶剤からなる配合原液に、可塑剤、ガ
ラス転移点20℃以下の重合体またはイソホロンを添加し
てなる。
撥水撥油剤組成物の撥水撥油成分たるフツ素樹脂系撥
水撥油剤としては、パーフルオロアルキル基含有重合性
単量体の共重合体が用いられる。パーフルオロアルキル
基含有重合性単量体としては、例えば次の一般式で表わ
されるような化合物が用いられる。
RfR1OCOCR2=CH2 Rf:C4〜C16のパーフルオロアルキル基またはヘキサフル
オロプロピレングリコール基を有するC6〜C15のパーフ
ルオロアルキレンエーテル基 R1:C0〜C4のアルキレン基 R2:水素原子またはメチル基 また、他のフツ素樹脂系撥水撥油剤としては、次のよ
うな化合物の共重合体が用いられる。
X(CF2nCH2OCOCR2=CH2 X:水素原子またはハロゲン原子 R2:水素原子またはメチル基 n:正の整数、好ましくは8 かかる単量体と共重合される共単量体としては、例え
ば塩化ビニリデン、塩化ビニル、ベンジルアクリレー
ト、ステアリルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレートおよびこれらに対応するメタクリレート、2−
クロルエチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン、スチレン、置換スチ
レン、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの少
くとも1種、一般には2種以上が組合されて用いられ、
これらが共単量体として用いられた共重合体の具体例
は、特開昭59−33,380号公報、同59−108,081号公報、
同58−164,672号公報などに記載されている。これらの
共重合体よりなるフツ素樹脂系撥水撥油剤は、撥水撥油
剤組成物中0.05〜10重量%の割合で一般に用いられる。
また、フツ素樹脂系撥水撥油剤は、市販品をそのまま用
いることもできる。
ハロゲン系溶剤としては、例えば1,1,1−トリクロル
エタン、1,1,2−トリクロル−1,2,2−トリフルオロエタ
ン、パークロルエチレン、トリクロルエチレン、ヘキサ
フルオロキシレン、トリフルオロトルエン、1,2−ジク
ロル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンなどが用いら
れ、好ましくは1,1,1−トリクロルエタン、パークロル
エチレン、1,1,2−トリクロル−1,2,2−トリフルオロエ
タンなどが用いられる。これらのハロゲン系溶剤は、一
般に撥水撥油剤組成物中90〜99.5重量%の割合で用いら
れる。
以上の各成分からなる配合原液には、添加剤として一
般に撥水撥油剤組成物中0.1〜5重量%の量で、可塑
剤、ガラス転移点20℃以下の重合体またはイソホロンが
添加される。
可塑剤としては、例えばアジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、マロン酸、マレイン酸、フタル酸、オレイ
ン酸などの直鎖または分枝構造のモノカルボン酸または
ジカルボン酸のエステル化合物、直鎖または分枝構造の
エステル基を有するリン酸エステル化合物、塩化パラフ
インなどのフツ素樹脂系撥水撥油剤との相溶性のよいも
のが用いられる。
ガラス転移点20℃以下の重合体としては、アクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル系重合体、例えば
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチルア
クリレートなどのポリマーまたはオリゴマー、ジエン系
重合体、例えばブタジエン、2−クロルブタジエン、イ
ソプレンなどのポリマー、不飽和炭化水素系重合体、例
えばエチレン−プロピレンコポリマー、フツ素系重合
体、例えばフツ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ンコポリマーなど、一般にゴム状物質として知られてい
るものが用いられる。これは、ガラス転移点が20℃より
高い重合体などを用いると、撥水撥油性の点はとも角と
して、シミ残りの問題はかえつて悪化するためである。
また、イソホロンよりも沸点の低いものを用いると、
撥水性の低下および白色シミの増加といつた好ましくな
い結果がもたらされる。
以上の各成分を混合して調製されるソルベント系撥水
撥油剤組成物は、木綿、羊毛、絹、ポリエステル、ポリ
アミド、再生セルロースなどの各種繊維またはこれらの
混紡の織布、皮革などの被処理物に、噴霧、浸漬、その
他任意の手段を用いて適用される。
〔発明の効果〕
本発明に係るフツ素樹脂系撥水撥油剤組成物は、これ
に噴霧剤を添加し、エアゾールとして用いた場合にあつ
ても、撥水撥油剤が本来有する撥水性を実質的に低下さ
せることなく、かえつて撥油性を向上させながら、白色
シミの問題を完全に解決させるという効果を奏する。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 フツ素樹脂系撥水撥油剤(日本メクトロン製品SX−11
0) 3.3重量部 1,1,1−トリクロルエタン 96.6重量部 各種添加剤 0.1重量部 上記各成分を、混合することによりソルベント系撥水
撥油剤組成物を調製し、これを各種の布(25×25cm)に
対して撥水撥油剤が40重量%含浸されるように噴霧して
塗布し、室温で60分間乾燥させた。
この撥水撥油処理された布について、撥水性について
はJIS L−1006スプレー法により、また撥油性について
はn−ヘプタン−ヌジヨール法によりそれぞれ測定し
た。更に、撥水撥油処理された黒色綿(原布反射率1.
5)の白色しみについて、東洋精機製フオトボルト反射
率計を用い、ブレー光線で反射率を測定した。得られた
結果は、次の表1に示される。
実施例2 実施例1において、他のフツ素樹脂系撥水撥油剤(旭
硝子製品AG−650)が同量用いられた。撥水撥油処理さ
れた布についての測定結果は、次の表2に示される。
実施例3 実施例1において、フツ素樹脂系撥水撥油剤としてパ
ーフルオロオクチルエチルアクリレート−ベンジルメタ
クリレート−シクロヘキシルメタクリレート(重量比5
0:9:41)3元コポリマーが同量用いられた。撥水撥油処
理された布についての測定結果は、次の表3に示され
る。
比較例1 実施例3において、低ガラス転移点オリゴマーの代り
に、イソホロンより低沸点の各種溶剤が同量用いられ
た。撥水撥油処理された布についての測定結果は、次の
表4に示される。
比較例2 実施例3において、低ガラス転移点重合体の代りに、
ガラス転移点が20℃より高い各種重合体が同量用いられ
た。撥水撥油処理された布についての測定結果は、次の
表5に示される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素樹脂系撥水撥油剤およびハロゲン系
    溶剤からなる配合原液に、可塑剤、ガラス転移点20℃以
    下の重合体またはイソホロンを添加してなるソルベント
    系撥水撥油剤組成物。
  2. 【請求項2】フッ素樹脂系撥水撥油剤およびハロゲン系
    溶剤からなる配合原液に、(1)可塑剤、ガラス転移点
    20℃以下の重合体またはイソホロンおよび(2)噴霧剤
    を添加し、エアゾールとして用いられるソルベント系撥
    水撥油剤組成物。
JP60050313A 1985-03-15 1985-03-15 ソルベント系撥水撥油剤組成物 Expired - Lifetime JP2530804B2 (ja)

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