JP2530766Y2 - 電子機器の静電気破壊防止構造 - Google Patents
電子機器の静電気破壊防止構造Info
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- JP2530766Y2 JP2530766Y2 JP2264791U JP2264791U JP2530766Y2 JP 2530766 Y2 JP2530766 Y2 JP 2530766Y2 JP 2264791 U JP2264791 U JP 2264791U JP 2264791 U JP2264791 U JP 2264791U JP 2530766 Y2 JP2530766 Y2 JP 2530766Y2
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- Japan
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- conductive thin
- thin layer
- static electricity
- electrostatic breakdown
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- Elimination Of Static Electricity (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子機器の静電気破壊
防止構造に関するものである。
防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチ,センサ等の電子機器で
は、電子機器の本体部表面から露出する表示素子,調整
ボリューム等の電子部品に静電気が帯電し、この静電気
が前記電子部品に接続した信号線を伝わってIC等の内
部電子部品を破壊することがあるため、次のような方法
で静電気破壊を防止していた。 前記信号線のうち、プリント基板上に形成された静電
気が流れやすい配線パターンの近傍に広いグランドパタ
ーンを設け、静電気が信号線に流入せず、グランドパタ
ーンに流入するようにして静電気をアースする方法。 ケース近傍に避雷針となる突起を設け、静電気が前記
表示素子等に帯電する前にアースする方法。
は、電子機器の本体部表面から露出する表示素子,調整
ボリューム等の電子部品に静電気が帯電し、この静電気
が前記電子部品に接続した信号線を伝わってIC等の内
部電子部品を破壊することがあるため、次のような方法
で静電気破壊を防止していた。 前記信号線のうち、プリント基板上に形成された静電
気が流れやすい配線パターンの近傍に広いグランドパタ
ーンを設け、静電気が信号線に流入せず、グランドパタ
ーンに流入するようにして静電気をアースする方法。 ケース近傍に避雷針となる突起を設け、静電気が前記
表示素子等に帯電する前にアースする方法。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の方法では、静電気を確実にアースするために、前記信
号線の近傍にグランドパターンを広くとらなければなら
ないので、プリント基板に実装する電子部品の配置や配
線パターンが制限されていた。また、前記の方法で
は、この突起を設けるための空間が必要であり、その確
保が困難な場合があった。
の方法では、静電気を確実にアースするために、前記信
号線の近傍にグランドパターンを広くとらなければなら
ないので、プリント基板に実装する電子部品の配置や配
線パターンが制限されていた。また、前記の方法で
は、この突起を設けるための空間が必要であり、その確
保が困難な場合があった。
【0004】そこで、本考案は、電子部品の配置や配線
パターンに影響を与えない電子機器の静電気破壊防止構
造を提供することを目的とする。
パターンに影響を与えない電子機器の静電気破壊防止構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するため、箱形ケースの開口部に電子機器本体部を嵌合
してなる電子機器において、表示素子等の電子部品が露
出する前記本体部の表面に、導電性薄肉層を設け、この
導電性薄肉層から前記本体部の側面に沿って延設部を形
成する一方、この延設部の近傍に、微小間隔だけ離れた
グランド部を形成したものである。
するため、箱形ケースの開口部に電子機器本体部を嵌合
してなる電子機器において、表示素子等の電子部品が露
出する前記本体部の表面に、導電性薄肉層を設け、この
導電性薄肉層から前記本体部の側面に沿って延設部を形
成する一方、この延設部の近傍に、微小間隔だけ離れた
グランド部を形成したものである。
【0006】
【作用】本考案によれば、前記電子機器の表示素子等に
帯電しようとする静電気が、導電性薄肉層の延設部から
グランド部を介してアースされることになる。
帯電しようとする静電気が、導電性薄肉層の延設部から
グランド部を介してアースされることになる。
【0007】
【実施例】次に、本考案に係る電子機器の静電気破壊防
止構造の実施例について図面に基づいて説明する。図1
は、電子機器であるセンサ本体を示している。このセン
サ本体は、上面および一側面が開口する略直方体形状の
ケース1と、コンデンサ,トランジスタ等の内部電子部
品2を実装したプリント基板3を有する本体部4とから
なる。前記ケース1の上方開口部には本体部4が嵌合さ
れ、側面開口部には図示しない検出部が配設されるよう
になっている。この検出部は、例えば、発光素子および
受光素子から構成され、ここで検出されて発せられた検
出信号は前記センサ本体の内部電子部品へと伝送される
ようになっている。
止構造の実施例について図面に基づいて説明する。図1
は、電子機器であるセンサ本体を示している。このセン
サ本体は、上面および一側面が開口する略直方体形状の
ケース1と、コンデンサ,トランジスタ等の内部電子部
品2を実装したプリント基板3を有する本体部4とから
なる。前記ケース1の上方開口部には本体部4が嵌合さ
れ、側面開口部には図示しない検出部が配設されるよう
になっている。この検出部は、例えば、発光素子および
受光素子から構成され、ここで検出されて発せられた検
出信号は前記センサ本体の内部電子部品へと伝送される
ようになっている。
【0008】前記本体部4には、スイッチ6,感度調整
用ネジ7およびLED8が設けられ、これら電子部品の
一部が、本体部4の外表面4aから露出し、前記プリン
ト基板3に実装した各内部電子部品2にそれぞれ接続さ
れている。なお、前記スイッチ6はセンサをオン,オフ
状態にするためのものであり、前記調整用ネジ7はセン
サの感度を調整するためのものであり、前記LED8は
センサの作動状態を示すためのものである。また、前記
本体部4の外表面4aには導電性薄肉層10が形成さ
れ、この導電性薄肉層10は、その一部が本体部4の側
面に沿って延設されて延設部11となっている。さら
に、前記本体部4の側面には、前記延設部11と微小間
隔でグランド部12が設けられており、このグランド部
12は、例えば、導電性材料を蒸着して形成され、プリ
ント基板3に形成した配線を介してアースされている。
用ネジ7およびLED8が設けられ、これら電子部品の
一部が、本体部4の外表面4aから露出し、前記プリン
ト基板3に実装した各内部電子部品2にそれぞれ接続さ
れている。なお、前記スイッチ6はセンサをオン,オフ
状態にするためのものであり、前記調整用ネジ7はセン
サの感度を調整するためのものであり、前記LED8は
センサの作動状態を示すためのものである。また、前記
本体部4の外表面4aには導電性薄肉層10が形成さ
れ、この導電性薄肉層10は、その一部が本体部4の側
面に沿って延設されて延設部11となっている。さら
に、前記本体部4の側面には、前記延設部11と微小間
隔でグランド部12が設けられており、このグランド部
12は、例えば、導電性材料を蒸着して形成され、プリ
ント基板3に形成した配線を介してアースされている。
【0009】前記導電性薄肉層10は、図2に示すよう
に、薄肉の銅板等からなる導電性薄板11aで形成され
ている。なお、導電性薄肉層10は、図3に示すよう
に、全て本体部4の外表面4aに蒸着で形成してもよ
く、この場合、前記薄板を貼着したものと比較してグラ
ンド部12との間隔を精度良く形成することができると
いう利点がある。さらに、図4に示すように、延設部1
1のみを蒸着で形成し、外表面4aに導電性の薄板11
bを貼着してもよく、これによれば、図3と同様、グラ
ンド部12との間隔を精度良く形成することができる。
ただし、この場合、延設部11の上縁は外表面4aまで
延設され、薄板10bを貼着した際に電気的接続が図れ
るようになっている。
に、薄肉の銅板等からなる導電性薄板11aで形成され
ている。なお、導電性薄肉層10は、図3に示すよう
に、全て本体部4の外表面4aに蒸着で形成してもよ
く、この場合、前記薄板を貼着したものと比較してグラ
ンド部12との間隔を精度良く形成することができると
いう利点がある。さらに、図4に示すように、延設部1
1のみを蒸着で形成し、外表面4aに導電性の薄板11
bを貼着してもよく、これによれば、図3と同様、グラ
ンド部12との間隔を精度良く形成することができる。
ただし、この場合、延設部11の上縁は外表面4aまで
延設され、薄板10bを貼着した際に電気的接続が図れ
るようになっている。
【0010】前記導電性薄肉層10は、その延設部11
の近傍にグランド部12が微小間隔だけ離れて対向する
ように設けられており、前記グランド部12はアースさ
れている。このため、静電気はLED等に比べて前記導
電性薄肉層10に帯電しやすくなり、静電気の電圧があ
る一定の値を越えると、前記延設部11からグランド部
12を介して放出される。このように、導電性薄肉層1
0およびグランド部12は、本体部4の表面に薄く設け
るだけであるので、占有スペースを殆ど必要としない。
また、延設部11とグランド部12との間に微小間隔を
設けてあるので、導電性薄肉層10,延設部11と内部
構成部品とは絶縁され、もし、導電性薄肉層10に外部
から電流が流れ込んでもグランド部12に流出すること
がないので(このような電流は静電気に比べて電圧値が
低い)、内部電子部品が破壊されることがない。
の近傍にグランド部12が微小間隔だけ離れて対向する
ように設けられており、前記グランド部12はアースさ
れている。このため、静電気はLED等に比べて前記導
電性薄肉層10に帯電しやすくなり、静電気の電圧があ
る一定の値を越えると、前記延設部11からグランド部
12を介して放出される。このように、導電性薄肉層1
0およびグランド部12は、本体部4の表面に薄く設け
るだけであるので、占有スペースを殆ど必要としない。
また、延設部11とグランド部12との間に微小間隔を
設けてあるので、導電性薄肉層10,延設部11と内部
構成部品とは絶縁され、もし、導電性薄肉層10に外部
から電流が流れ込んでもグランド部12に流出すること
がないので(このような電流は静電気に比べて電圧値が
低い)、内部電子部品が破壊されることがない。
【0011】なお、本実施例では、前記導電性薄肉層1
0からLED等が露出するように貫通孔を設けたが、透
光性を有する導電性フィルムで形成すれば、より静電気
対策に優れたものとなり、また、その加工も容易にな
る。
0からLED等が露出するように貫通孔を設けたが、透
光性を有する導電性フィルムで形成すれば、より静電気
対策に優れたものとなり、また、その加工も容易にな
る。
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係る電子機器の静電気対策構造によれば、静電気が帯
電しやすい電子機器本体部の表面に導電性薄肉層を形成
するようにしたので、静電気は内部電子部品に流入する
ことなく、前記導電性薄肉層に帯電し、この延設部から
グランド部を介してアースされる。このため、従来のよ
うに、プリント基板に実装する電子部品の配置や配線パ
ターンに特別な配慮を行う必要がなく、パターン設計の
自由度が大きくなるとともに、避雷針を設ける必要がな
い。
に係る電子機器の静電気対策構造によれば、静電気が帯
電しやすい電子機器本体部の表面に導電性薄肉層を形成
するようにしたので、静電気は内部電子部品に流入する
ことなく、前記導電性薄肉層に帯電し、この延設部から
グランド部を介してアースされる。このため、従来のよ
うに、プリント基板に実装する電子部品の配置や配線パ
ターンに特別な配慮を行う必要がなく、パターン設計の
自由度が大きくなるとともに、避雷針を設ける必要がな
い。
【図1】 第1実施例に係るスイッチ本体の斜視図であ
る。
る。
【図2】 第1実施例に係るスイッチ本体の分解斜視図
である。
である。
【図3】 第2実施例に係るスイッチ本体の分解斜視図
である。
である。
【図4】 第3実施例に係るスイッチ本体の分解斜視図
である。
である。
1…ケース、2…内部電子部品、3…プリント基板、4
…本体部、4a…外表面、6…スイッチ、7…調整用ネ
ジ、8…LED、10…導電性薄肉層、11…延設部、
12…グランド部。
…本体部、4a…外表面、6…スイッチ、7…調整用ネ
ジ、8…LED、10…導電性薄肉層、11…延設部、
12…グランド部。
Claims (1)
- 【請求項1】 箱形ケースの開口部に電子機器本体部を
嵌合してなる電子機器において、表示素子等の電子部品
が露出する前記本体部の表面に、導電性薄肉層を設け、
この導電性薄肉層から前記本体部の側面に沿って延設部
を形成する一方、この延設部の近傍に、微小間隔だけ離
れたグランド部を形成したことを特徴とする電子機器の
静電気破壊防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2264791U JP2530766Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 電子機器の静電気破壊防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2264791U JP2530766Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 電子機器の静電気破壊防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04118598U JPH04118598U (ja) | 1992-10-23 |
JP2530766Y2 true JP2530766Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31908111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2264791U Expired - Lifetime JP2530766Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 電子機器の静電気破壊防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530766Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7022287B2 (ja) | 2019-12-23 | 2022-02-18 | ダイキン工業株式会社 | 静電気防止構造を備えた空気調和機 |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP2264791U patent/JP2530766Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04118598U (ja) | 1992-10-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |