JP2579546Y2 - 金属製配線基板 - Google Patents

金属製配線基板

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JP2579546Y2
JP2579546Y2 JP512493U JP512493U JP2579546Y2 JP 2579546 Y2 JP2579546 Y2 JP 2579546Y2 JP 512493 U JP512493 U JP 512493U JP 512493 U JP512493 U JP 512493U JP 2579546 Y2 JP2579546 Y2 JP 2579546Y2
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discharge
power supply
wiring board
metal
wiring pattern
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JP512493U
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幹雄 河口
一弘 和泉
淳市 藤野
洋一 安江
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子回路を形成するた
めの配線基板に係り、特に基板がアルミニウム等の金属
からなる金属製配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】電力制御用の素子などは発熱量が大きい
ため、使用の際には、放熱板を用いて発生した熱を外部
に発散させる必要がある。そして、近年は、放熱特性に
優れたアルミニウムを基板とした配線基板が一部に用い
られている。このアルミニウム配線基板(アルミ配線基
板)は、導電性で雑音が入りやすいため、ノイズ対策の
点から高抵抗を介して接地して使用することもある。し
かし、アルミニウムは、はんだ付けができないところか
ら、通常は接地することなく使用している。図4は、接
地することなく使用されている例を示したもので、電気
掃除機の断面図である。
【0003】図4において、掃除機10は、プラスチッ
クからなる本体12の先端部(図の左側端部)にホース
接続孔14が形成してあり、後端部に吹き出し口16が
設けてある。そして、本体12の内部には、吸い込みホ
ース18が連接される集塵バッグ20が配置してあると
ともに、集塵バッグ20の後方にフィルタ22とモータ
24が設けてある。
【0004】また、掃除機本体12の内部には、掃除機
10の吸い込み力を制御するための制御装置26が取り
付けてある。この制御装置26は、接地されることなく
本体12に固定したアルミ基板28と、このアルミ基板
28に実装した集積回路(IC)や抵抗などの回路部品
32等から構成してある。そして、アルミ基板28に
は、表面に図示しない絶縁層が設けてあり、その絶縁層
の上に、例えば図5に示したような配線パターン34が
形成され、これらの配線パターン34間に回路部品32
等がはんだ付けされる。さらに、配線パターン34のう
ち、電源配線接続パターン34a、34bには、電源配
線36、38がはんだ付けされ、信号取り出し部パター
ンには、信号線40、42、44が接続される。
【0005】上記のアルミ基板28のように金属板に配
線パターン34を設けた金属製配線基板の場合、基板の
側面は金属が露出した状態となっている。そして、基板
の縁と配線パターン34との間に数mmの間隔Lを設
け、金属基板と配線パターンとの間で沿面放電が生じな
いようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、金属基板を
接地せずに使用すると、沿面放電や絶縁層の破壊によっ
て回路が破壊されることがある。この現象は、特に上記
の電気掃除機10の制御回路(パワーモジュール)等に
おいて著しい。
【0007】すなわち、掃除機10は、本体12や吸い
込みホース18が帯電しやすいプラスチックによって形
成してある。このため、掃除機10によってゴミを吸い
込むと、吸い込んだゴミが吸い込みホース18と擦れて
静電気が発生する。しかも、前記したように、アルミ基
板28は接地されていないため、図4のように本体12
に静電気46がたまり、この静電気46がアルミ基板2
8を高電位にし、アルミ基板28の縁54と配線パター
ン34との間で沿面放電が発生したり、アルミ基板28
と配線パターン34との間の絶縁層が絶縁破壊を生じ、
電気回路が破壊される。
【0008】図6は、あるアルミ基板における放電開始
電圧と沿面距離との関係例を示している。例えば、沿面
距離2mmの場合、放電開始電圧は1kV程度であり、
この放電は沿面放電によるものである。また、沿面距離
30mmの場合は、6kV程度で放電を開始し、この放
電は、沿面放電でなく、絶縁層の破壊によるものであ
る。どちらにしても、電子回路の回路素子の耐電圧は数
100V程度であり、アルミ基板28と配線パターン3
4との間に放電が発生すると、回路素子に耐電圧以上の
電圧が印加されるため、素子が絶縁破壊を起こしてしま
う。
【0009】本考案は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、沿面放電等による回路の破壊を
防止することができる金属製配線基板を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案に係る金属製配線基板は、金属板の表面
に、絶縁層を介して回路部品を接続する配線パターンが
形成してある金属製配線基板において、電源が接続され
る電源用配線パターン部と電気的に接続してある導体
を、少なくとも先端部を露出させて、前記配線パターン
の他の部分より前記金属板の周縁に近接させて設けたこ
とを特徴としている。電源用配線パターンと電気的に接
続した導体は、先端を尖らせてもよい。
【0011】
【作用】上記の如く構成した本考案は、電源用配線パタ
ーンの一部を金属基板の周縁部に向けて他の配線パター
ンより突出させ、あまり静電気が蓄積しないうちに、電
源回路と金属基板との間で故意に沿面放電を起こさせ、
蓄積した電荷を電源側に逃がす。これにより、基板の絶
縁層が破壊したり、回路素子に耐電圧以上の電圧がかか
るのを防ぐことができ、回路の破壊を防止することがで
きる。なお、導体の先端を尖らせると、より沿面放電が
生じやすく、蓄積した静電気を容易に逃がすことができ
る。
【0012】
【実施例】本考案に係る金属製配線基板の好ましい実施
例を、添付図面に従って詳説する。なお、前記従来技術
において説明した部分に対応する部分については、同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0013】図1は、本考案に係る金属製配線基板の実
施例の一部を示す平面図であり、図2はその断面図であ
る。これらの図において、金属製配線基板42は、アル
ミ基板28の上に絶縁層44が設けてある。また、絶縁
層44の上には、銅などの導体による配線パターン34
が形成してある。そして、配線パターン34の一部は、
電源配線接続パターン46となっている。
【0014】電源配線接続パターン46は、電源用配線
をはんだ付けするために露出させた幅の広い電源ランド
48と、電源ランド48の一端から延ばした電源ランド
48より幅の狭い、透明なレジスト52に覆われた電源
ライン50とから構成してある。そして、電源ライン5
0には、基板の縁54に向けて突出して形成した導体か
らなる放電パターン56が接続してある。この放電パタ
ーン56は、先端部が方形の放電ランド58となってい
て、露出させてある。
【0015】放電ランド58は、先端位置と縁54との
距離L1 が、配線パターン34の他の部分と基板の縁と
の最短距離(実施例の場合、電源ランド48と縁54と
の距離)L0 より小さくなっており、配線パターン34
の他の部分よりアルミ基板28との間で沿面放電が発生
しやしくしてある。この沿面距離L1 は、アルミ基板2
8に蓄積された静電気によって絶縁層44が絶縁破壊を
生ずる前に、アルミ基板28と放電ランド58との間で
沿面放電が生ずるような値である。すなわち、実施例に
おいては、アルミ基板28の縁54と電源ランド48と
の距離L0 を5mmとした場合、放電ランド58と縁5
4との距離L1 を2mmにしてあって、約1.5kVで
放電ランド58とアルミ基板28との間で沿面放電が起
こるようにしてある。
【0016】このように構成した実施例においては、電
源配線を接続する電源配線接続パターン46に電気的に
接続した放電ランド58を、配線パターン34の他の部
分よりアルミ基板28の周縁に近づけて設けたため、ア
ルミ基板28に静電気が蓄積された場合、アルミ基板2
8と放電ランド58との間で沿面放電が発生し、アルミ
基板28に蓄積した静電気を電源に逃がす。このため、
配線パターン34に接続した素子(回路部品)に高電圧
が印加されることがなく、金属製配線基板42に実装し
た回路部品を破壊することがない。しかも、放電ランド
58とアルミ基板28の縁54との沿面距離L1 は、ア
ルミ基板28に設けた絶縁層44が絶縁破壊の生ずる前
に沿面放電が発生する距離となっているため、絶縁層4
4の破壊による回路の破壊を防止できる。
【0017】図3は、放電ランドの他の形状を示したも
のである。図3に示した放電パターン60は、全体が先
端に向けて幅を狭くした二等辺三角形に形成してあり、
放電ランド62の先端が尖らせてある。このように構成
すると、放電ランド62の先端部に電荷が集中しやす
く、より沿面放電が生じやすいが、基本的には、縁54
と放電ランド62との距離(沿面距離)L1 によって放
電開始電圧がきまる。
【0018】放電パターン64は、放電ランド66が放
電ランド62と同様に、先端が尖っている三角形に形成
してあるが、電源ライン50との接続部68が矩形とな
っている。また、放電パターン70は、導体を電源ラン
ド48に直接接続して形成してあり、放電ランド72が
L字状となっている。これら図3に示した各実施例にお
いても、前記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0019】なお、前記実施例においては、金属基板が
アルミ基板28である場合について説明したが、金属基
板は銅などの他の金属であってもよい。また、放電ラン
ドの形状も実施例に限定されない。
【0020】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案によれ
ば、配線パターンの電源を接続する部分に、配線パター
ンの他の部分より金属板の周縁に近接させて設けた導体
を接続したことにより、金属板に蓄積した電荷が高電圧
になる前に放電させて電源に逃がすことができ、金属基
板に形成した電気回路の破壊を防止することができる。
また、導体の先端の幅を狭くしたり尖らせると、より放
電が発生しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る金属製配線基板の一部平
面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】放電ランドの他の実施例を示す平面図である。
【図4】電気掃除機の断面図である。
【図5】金属基板に形成される配線パターンの一例を示
す図である。
【図6】沿面距離と放電開始電圧との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
34 配線パターン 56、60、64、70
放電パターン 42 金属製配線基板 58、62、66、72
放電ランド 46 電源配線接続パターン 48 電源ランド 50 電源ライン 54 縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安江 洋一 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (56)参考文献 実開 平2−122468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 1/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の表面に、絶縁層を介して回路部
    品を接続する配線パターンが形成してある金属製配線基
    板において、電源が接続される電源用配線パターン部と
    電気的に接続してある導体を、少なくとも先端部を露出
    させて、前記配線パターンの他の部分より前記金属板の
    周縁に近接させて設けたことを特徴とする金属製配線基
    板。
  2. 【請求項2】 前記導体は、先端を尖らせたことを特徴
    とする請求項1に記載の金属製配線基板。
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