JP2530693Y2 - ポジテイブスローアウエイチツプ - Google Patents

ポジテイブスローアウエイチツプ

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JP2530693Y2
JP2530693Y2 JP1987060444U JP6044487U JP2530693Y2 JP 2530693 Y2 JP2530693 Y2 JP 2530693Y2 JP 1987060444 U JP1987060444 U JP 1987060444U JP 6044487 U JP6044487 U JP 6044487U JP 2530693 Y2 JP2530693 Y2 JP 2530693Y2
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rake
cutting edge
flank
chip
angle
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JP1987060444U
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栄尚 白鳥
博 下村
和男 飯塚
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、正面フライスやカツター等の切削工具本
体の外周部に、正のアキシヤルすくい角をもって装着さ
れるポジテイブスローアウエイチツプに関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、上記ポジテイブスローアウエイチツプ(以下、
チツプと略称する。)として、上面の稜辺部に主切刃が
形成されるとともに、これら主切刃に沿う側面にすくい
面が形成された各種のチツプが使用されている。
第15図〜第17図は従来のこの種のチツプの一例を示す
ものである。
このチツプ1は外観が平行四辺形の板状に形成された
もので、その上面2の稜辺部のうちの対向する一対の稜
辺部3、3には、主切刃4、4が形成されている。そし
て、これら主切刃4、4から着座面とされ下面5に至る
側面には、これら主切刃4、4のすくい面6、6が形成
されている。ここで、上記すくい面6、6は、上記主切
刃4、4から下面5の中央部に向けて延びる平滑な傾斜
面によって形成されており、さらにこのチツプ1のこれ
ら対向するすくい面6、6間の幅寸法は、上記主切刃
4、4の切刃先端14から切刃後端15に至るまで一定とさ
れている。
また、このチツプ1のすくい面6、6に隣接する側面
には、それぞれ逃げ面7、7が形成されている。そし
て、これら逃げ面7、7に沿う上記上面2の稜辺部8、
8には、それぞれ面取り加工9、9が施される。さら
に、上記上面2の中央部には、上記下面5に向けて貫通
する取り付け用の孔部10が穿設されている。
そして、このチツプ1は、第18図〜第20図に示すよう
に、エンドミル等のカツタ本体12の外周部に、上記孔部
10内に挿入された取り付けボルト13を介して装着され、
使用に供される。この場合、上記チツプ1では、その切
削性能を向上させるために、第19図および第20図に示す
ように、そのすくい面6に正のアキシヤルすくい角αを
付した状態で、かつ主切刃4の切刃先端14と切刃後端15
とが上記カツタ本体12の軸線Xを中心とした同一円弧面
16上に位置するようにして上記カツタ本体12に取り付け
られる。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来のチツプ1にあっては、上記
すくい面6を、平面状の傾斜面によって形成しているの
で、その切削性能を向上させるために上記すくい角αを
大きくするといきおい切刃先端角βが鋭角化してしまう
ため、刃先強度が低下して切刃が欠損してしまうという
恐れがあった。
加えて、上記主切刃4が直線状に形成されているた
め、第21図に示すように、切刃中央部17における回転半
径が切刃先端7および切刃後端8における回転半径より
小さくなってしまう。この結果、第22図に示すように、
被切削物18の加工面19が中央部において突出する凸曲面
状に切削されてしまい、その加工精度に劣るという問題
があった。
[考案の目的] この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、高い切
削性能と優れた刃先強度とを共に得ることができ、さら
にその加工精度の大幅な向上も達成することができるチ
ツプを提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、板状をなし、上
面の稜辺部に主切刃が形成されるとともに、上記主切刃
から着座面とされる下面に至る側面にすくい面が形成さ
れ、かつすくい面と隣接する側面には逃げ面がそれぞれ
形成された、すくい面に正のアキシャルすくい角を付し
た状態でカッタ本体に取付けられるポジテイブスローア
ウエイチップにおいて、上記すくい面を複数の面からな
る多段面によって形成し、この多段面の各面において
は、上記すくい面と鋭角を挟んで隣接する逃げ面に対す
る傾斜角度がこの逃げ面から離間するに従って漸次小さ
くなり、かつ境界が屈曲していることを特徴とするもの
である。
[作用] 上記のとおりに構成された本考案では、すくい面を多
段面によって形成しているので、カッタ本体に従来と同
様の正のアキシャルすくい角を付して装着した場合に、
従来のチップよりも大きな刃先角度が得られる。
また、多段面の境界において、すくい面が不連続にな
り、これにより排出される切り屑が折り曲げられてカー
ルされ、排出され易くなる。
さらに、すくい面のアキシャルすくい角が主切刃の切
刃後端に向けて段階的に大きくなるなるため、切削抵抗
が低減される。
[実施例] 第1図〜第8図は、この考案のチツプの一実施例を示
すもので、第15図〜第22図に示したものと共通する部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
第1図〜第3図において、このチツプ20にあっては、
各主切刃21に沿うすくい面22が、複数段(図では3段)
の面23、24、25によって形成されている。そして、これ
ら多段面23、24、25は、すくい面22と鋭角A1を挟んで
隣接する逃げ面26に対する傾斜角度A1,A2,A3が、逃げ
面26から離間するに従って漸次小さくなるように形成さ
れている。本実施例および以下の他の実施例においては
一貫して、すくい面22を3つの面からなる多段面に形成
した最も好適なものを示した。この理由は、すくい面を
5つ以上の面からなる多段面に形成することは、チップ
作製のためのコストが著しく嵩んでしまうから、すくい
面の段数は2乃至4つであることが好ましく、実施例で
はその中間の3つの例を挙げたのである。
ここで、上記すくい面22を形成する多段面23、24、25
の傾斜角度としては、第6図および第7図に示すよう
に、このチツプ20をカツタ本体12に装着した際に、上記
主切刃21がその切刃先端27から切刃後端28に至るまで、
上記軸線Xを中心とした同一円弧面16と略一致するよう
な形状にすることが望ましい。
しかして、このようなチツプ20にあっては、すくい面
22を多段面22、23、24によって形成しているので、第5
図に示すように、カツタ本体12に従来と同様のアキシヤ
ルすくい角を付して装着した場合に、上記従来のチツプ
1よりも大きな刃先角度β1を得ることができる。これ
により、刃先強度を大幅に向上させることができるた
め、切刃の欠損や過度の摩耗を生じることがない。
また、多段面23、24、25の境界においてすくい面22が
不連続になり、これにより排出される切り屑が折り曲げ
られてカールされるため、その排出性を向上させること
ができる。しかも、すくい面22のアキシヤルすくい角α
1,α2,α3が主切刃21の切刃後端28に向けて段階的に
大きくなるため、切削抵抗を加重的に低減化させること
ができ、よって切削性能を向上させることができる。こ
の結果、特に深切り込みで高送りの重切削においてもび
びりや振動の発生を防止することができる。
さらに、多段面23、24、25を、第7図に示すように、
主切刃21が略上記軸線Xを中心とした同一円弧面16上に
沿うような形成にすることにより、被切削物Wの加工面
1を加工底面W2に対して略直角に形成することができ
るため、その加工精度をも向上させることができる。
なお、上記実施例においては、平行四辺形のチツプ20
について説明したがこれに限るものではなく、例えば第
9図〜第11図に示すような、外観菱形状のチップ30にお
いて、各主切刃31に沿うすくい面32を、それぞれ第1図
〜第3図に示したものと同様な多段面33、34、35によっ
て形成するようにしてもよい。
また、第12図〜第14図に示す菱形状のチツプ40のよう
に、そのすくい面41を上述した多段面33、34、35に代え
て多段の曲面42、43、44によって形成してもよい。この
場合、各曲面42、43、44の両端部を結ぶ線と、すくい面
41に隣接する側面45とのなす傾斜角度が、上記側面45か
ら離間するに従って漸次小さくなるように形成すればよ
い。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したとおりに構成されているの
で、すくい面を複数の面からなる多段面によって形成
し、この多段面の各面においては、上記すくい面と鋭角
を挟んで隣接する逃げ面に対する傾斜角度がこの逃げ面
から離間するに従って漸次小さくなり、かつ境界が屈曲
していることにより、従来のものより大きな刃先角度を
得ることができて刃先強度が向上し、切り屑をその幅方
向に複数に折り曲げてカールさせ、切り屑の排出性能の
向上と切削抵抗の低減化の高い切削性能を得ることがで
きるとともに、加えてその加工精度を大幅に向上させる
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案のチツプの一実施例を示すも
ので、第1図は正面図、第2図はII-II線視側面図、第
3図は第1図のIII-III線視側面図、第4図〜第8図は
上記チツプをエンドミル本体に装着した場合の切削状態
を示すもので、第4図は正面図、第5図は側面図、第6
図は底面図、第7図は第6図のA部拡大図、第8図は加
工面の断面拡大図、第9図〜第11図はこの考案の第二実
施例を示すもので、第9図は正面図、第10図は第9図の
X−X線視側面図、第11図は第9図のXI-XI線視側面
図、第12図〜第14図はこの考案の第三実施例を示すもの
で、第12図は正面図、第13図は第12図のXIII-XIII線視
側面図、第14図は第12図のXIV-XIV線視側面図、第15図
〜第17図は従来のチツプを示すもので、第15図は正面
図、第16図は第15図のP1−P1線視側面図、第17図は第
15図のP2−P2線視側面図、第18図〜第20図は従来のチ
ツプをエンドミル本体に装着した状態を示すもので、第
18図は正面図、第19図は側面図、第20図は底面図、第21
図は第20図のB部拡大図、第22図は加工面の断面拡大図
である。 20,30,40……チツプ(ポジテイブスローアウエイチツ
プ)、2……上面、3,8……稜辺部、21,31……主切刃、
5……下面、22,32,41……すくい面、26,45……逃げ
面、23,24,25,33,34,35,42,43,44……多段面、α,
α1,α2,α3……すくい角、β,β1……刃先角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−108202(JP,A) 特開 昭60−20816(JP,A) 実開 昭62−22014(JP,U) 実開 昭60−172619(JP,U) 実開 昭59−140124(JP,U) 特公 昭53−11105(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状をなし、上面の稜辺部に主切刃が形成
    されるとともに、上記主切刃から着座面とされる下面に
    至る側面にすくい面が形成され、かつすくい面と隣接す
    る側面には逃げ面がそれぞれ形成された、すくい面に正
    のアキシャルすくい角を付した状態でカッタ本体に取付
    けられるポジテイブスローアウエイチップにおいて、上
    記すくい面を複数の面からなる多段面によって形成し、
    この多段面の各面においては、上記すくい面と鋭角を挟
    んで隣接する逃げ面に対する傾斜角度がこの逃げ面から
    離間するに従って漸次小さくなり、かつ境界が屈曲して
    いることを特徴とするポジテイブスローアウエイチッ
    プ。
JP1987060444U 1987-04-21 1987-04-21 ポジテイブスローアウエイチツプ Expired - Lifetime JP2530693Y2 (ja)

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JPS63169211U JPS63169211U (ja) 1988-11-04
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