JP2530617B2 - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JP2530617B2
JP2530617B2 JP61140231A JP14023186A JP2530617B2 JP 2530617 B2 JP2530617 B2 JP 2530617B2 JP 61140231 A JP61140231 A JP 61140231A JP 14023186 A JP14023186 A JP 14023186A JP 2530617 B2 JP2530617 B2 JP 2530617B2
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眞治 古市
良晶 高田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ヘッド特にスライダーの磁気記録媒体
流出端側に巻線窓または巻線溝等の巻線用空間を有する
磁気ヘッドコアをガラスにより接着し、このコアの巻線
部に巻線用空間をとおして巻線を施した磁気ヘッド、例
えばモノリシックコアスライダー型磁気ヘッドあるいは
コンポジット型磁気ヘッドの製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
モノリシックコアスライダー型磁気ヘッドは、第2図
に示すようにスライダー1の磁気記録媒体対向面の両側
に設けたスライドレース1a,1aの中間のセンタートラッ
ク1bの磁気記録媒体流出端側に、巻線溝2aを有する磁気
ヘッドコア2をガラス3により接着し、このコア2の巻
線部2bに巻線(図示せず)を施したものであり、コンポ
ジット型磁気ヘッドは第3図に示すように、スライダー
1の磁気記録媒体対向面の両側に設けたスライダーレー
ル1a,1aのうちの少なくとも一方の側のスライドレール1
aの磁気記録媒体流出端に設けた溝4中に、巻線窓2aを
有する磁気ヘッドコア2を挿入してガラス3によって接
着し、コア2の巻線部2bに巻線(図示せず)を施したも
のである。
しかして、磁気ヘッドコア2は、巻線部2bの角部およ
び巻線溝2aまたは巻線窓2a等の巻線用空間2aの周辺の角
部が露出した状態にある。
このため、巻線の際、線の被覆がこの角部との接触に
よって破れ、Mn−Znフェライトなどの体積固有抵抗の低
い材料を使用した磁気ヘッドでは、ショート等の事故が
発生して記録、再生が良好に行なわれず、製造した磁気
ヘッドは信頼性が低いという問題があった。
その対策として、例えば第4図(a)に示すように、
巻線部2bの角部に丸味Rをつけたり、同時(b)のよう
に樹脂2cをコーティングしたり、同図(c)のようにテ
ープ2dを巻いたり、同図(d)のようにプラスチックの
ケース2eを被せたりした後、巻線を施したものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記第4図(a)〜(d)のような対
策を講じても、なお上記対策を講じた巻線部2b以外の巻
線用空間の周辺には角部が露出したまま存在し、この角
部に巻線の際、巻線が接触してその被覆が破れ、ショー
ト等の事故が発生する。そのため、記録、再生が良好に
行なわれず、製造した磁気ヘッドの信頼性が低下すると
いう問題があった。
本発明は、上記従来の磁気ヘッドにおける問題的を解
消し、記録、再生が良好で信頼性の高い磁気ヘッドの製
造方法を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の磁気ヘッドの製造方法は、上記目的を達成す
るためになされたもので、浮上力を与えるためのスライ
ダーの磁気記録媒体流出端側に巻線用空間を有する磁気
ヘッドコアをガラスにより接着し、前記磁気ヘッドコア
の巻線部に前記巻線用空間をとおして巻線を施した磁気
ヘッドにおいて、前記巻線部2bの角部を加工により除去
すると共に、前記巻線部2bの部位には樹脂コーティング
を施さずに、前記巻線部2bの部位以外の前記巻線用空間
の周辺の少なくとも角部5a,5b,5cの部位に樹脂コーティ
ングを施した後、前記巻線部2bに巻線を施すことを特徴
とする。
〔作 用〕
本願発明の「磁気ヘッドの製造方法」は、 (イ)巻線部2bの角部を加工により除去すると共に、 (ロ)該巻線部2bの部位には樹脂コーティングを施さず
に、 (ハ)該巻線部2bの部位以外の巻線用空間の周辺の少な
くとも角部5a,5b,5cの部位に樹脂コーティングを施した
後、 (ニ)該巻線部2bに巻線を施す、という(イ)〜(ニ)
の構成よりなるものである。この構成としたことによ
り、巻線作業の際、線が巻線部はもとより巻線空間の周
辺の角部に接触しても巻線の被覆(絶縁膜)が破れてシ
ョート等の事故を起こすことがないため、本願発明によ
り製造される磁気ヘッドは、良好な記録、再生を行うこ
とができ、磁気ヘッドの信頼性を高めることができると
いう顕著な作用効果を奏するものである。なお、本願発
明においては、巻線部に樹脂コーティングを施さなくて
も、良好な記録、再生を行うことができるため、磁気ヘ
ッドの製作工数低減にも寄与するとともに、実際の巻線
作業において巻線用空間を何らの障害なく有効利用でき
る。さらに、本願発明においては、巻線部2bに樹脂コー
ティングを施さないために、巻線のターン数を変えるこ
となく、巻線するコイル長さを出来る限り短くして、短
くした分インダクタンスの値を下げることが出来る。
〔実施例1〕 第1図は本発明により製造される磁気ヘッドの一実施
例を示す要部側面図で、第2図のA矢視拡大図である。
本発明の磁気ヘッドの製造方法は、巻線溝2aを有する
磁気ヘッドコア2の巻線部2bの角部を加工により除去、
例えば、精密機械加工により角部を除去すると共に、該
巻線部2bの部位には樹脂コーティングを施さないで、該
巻線部2bの部位以外の巻線用空間の周辺の少なくとも角
部5a,5b,5cの部位に樹脂コーティングを施した。その
後、該巻線部2bのみに巻線を施した。巻線作業の際は、
巻線部はもとより巻線空間の周辺の角部が除去されてい
るため、巻線の被覆(絶縁膜)が破れることはなく、良
好な巻線作業を行うことができた。
このようにして製造された磁気ヘッドは、ショート等
の事故の発生を防止することができ、良好な記録再生を
行うことができた。
なお、本実施例は第2図に示すモノリシックコアスラ
イダー型磁気ヘッドについての実施例であるが、第3図
に示すコンポジット型磁気ヘッドについても同様の効果
が期待できることは当然である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、巻線作業の際、巻線の絶縁膜が破れ
ることがないため、ショート等の事故を起こすことがな
く、良好な記録、再生を行うことができる磁気ヘッドを
製造できる。また、本願発明においては、巻線部に樹脂
コーティングを施さなくても、良好な記録、再生を行う
ことができるため、磁気ヘッドの製作工数低減にも寄与
するとともに、実際の巻線作業において巻線用空間を何
らの障害なく有効利用できる。さらに、本願発明におい
ては、巻線部に樹脂コーティングを施さないために、巻
線のターン数を変えることなく、巻線するコイル長さを
出来る限り短くして、短くした分インダクタンスの値を
下げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により製造された磁気ヘッドの一実施例
を示す要部側面図、第2図はモノリシックコアスライダ
ー型磁気ヘッドの一例を示す斜視図、第3図はコンポジ
ット型磁気ヘッドの一例を示す斜視図、第4図(a),
(b)(c),(d)は従来の角部除去手段をそれぞれ
示す要部側面図である。 1:スライダー、1a:スライドレール、1b:センタートラッ
ク、 2:磁気ヘッドコア、2a:巻線用空間(巻線溝または巻線
窓)、 2b:巻線部、3:ガラス、4:スライダーの溝、 5:樹脂コーティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸練 八峰 真岡市松山町18番地 日立金属株式会社 電子部品工場内 (56)参考文献 特開 昭59−231724(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮上力を与えるためのスライダーの磁気記
    録媒体流出端側に巻線用空間を有する磁気ヘッドコアを
    ガラスにより接着し、該磁気ヘッドコアの巻線部に前記
    巻線用空間をとおして巻線を施した磁気ヘッドにおい
    て、前記巻線部2bの角部を加工により除去すると共に、
    前記巻線部2bの部位には樹脂コーティングを施さずに、
    前記巻線部2bの部位以外の前記巻線用空間の周辺の少な
    くとも角部5a,5b,5cの部位に樹脂コーティングを施した
    後、前記巻線部2bに巻線を施すことを特徴とする磁気ヘ
    ッドの製造方法。
JP61140231A 1986-06-18 1986-06-18 磁気ヘッドの製造方法 Expired - Lifetime JP2530617B2 (ja)

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JPS59231724A (ja) * 1983-06-13 1984-12-26 Hitachi Ltd 磁気ヘツドの製造方法

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