JPH05334629A - 磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッド

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JPH05334629A
JPH05334629A JP13821592A JP13821592A JPH05334629A JP H05334629 A JPH05334629 A JP H05334629A JP 13821592 A JP13821592 A JP 13821592A JP 13821592 A JP13821592 A JP 13821592A JP H05334629 A JPH05334629 A JP H05334629A
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JP
Japan
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film
head
magnetic
yoke
magnetoresistive
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Withdrawn
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JP13821592A
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English (en)
Inventor
Akira Kikuchi
暁 菊池
Hitomi Iwafune
仁美 岩船
Hiroaki Wakamatsu
弘晃 若松
Masaaki Kanamine
理明 金峰
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気ディスク装置等に用いる再生専
用の磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)に関し、記録
媒体へのMRヘッドの接触による媒体面及びMR素子自
身の電気的損傷とノイズの発生を防止して再生信号のS
/Nを向上させることを目的とする。 【構成】 MR素子25の両側にそれぞれ非磁性絶縁膜23
を介在してシールド磁性膜22, 27を配設したヘッド構成
において、前記シールド磁性膜間のMR素子25を記録媒
体と対向するヘッドの先端面より後退させて設け、該M
R素子25とヘッドの先端面との間に、ヨーク24をその先
端が前記ヘッド先端面に露出し、後端部が前記MR素子
25の先端部と電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合する
ように設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置、或い
は磁気テープ装置等に用いられる再生専用の磁気抵抗効
果型ヘッドに関するものである。
【0002】近年、コンピュータシステムにおける情報
処理量の増大により、磁気ディスク装置の大容量化及び
小型化が要求されている。それに伴って大容量で小型な
磁気ディスクを用いた磁気ディスク装置では、ヘッド・
記録媒体間の相対周速度が従来の大型磁気ディスクに比
べて遅くなるため、記録媒体からの磁束量の時間変化を
検出するインダクティブタイプの磁気ヘッドでは再生出
力が減少する。このため、ヘッド・記録媒体間の相対周
速度に依存することなく記録媒体からの磁束量を直接検
出することにより大きな再生出力が得られる再生専用の
磁気抵抗効果型ヘッドが提案されているが、より再生効
率の良い高性能な磁気抵抗効果型ヘッドが必要とされて
いる。
【0003】
【従来の技術】従来の磁気抵抗効果型ヘッド(以下、M
Rヘッドと称する)は、図5(a) の概略斜視図及び図5
(b) の要部側断面図に示すように長さ方向の両端部にAu
膜、或いはCu膜等からなる引出し導体12a, 12bが接合さ
れた Ni-Fe膜からなる磁気抵抗効果素子(以下、MR素
子と称する)11の両側に、それぞれ Al2O3等からなる非
磁性絶縁膜13を介して Ni-Fe膜からなるシールド磁性膜
14, 15が配置された構成からなっている。
【0004】そしてかかるMRヘッドを矢印方向に移動
する磁気記録媒体17上に所定間隔をもって浮上させ、そ
のMR素子11にその両端の引出し導体12a, 12bを通して
センス電流Isを供給することにより、その際に発生する
磁界で前記シールド磁性膜14が磁化され、その磁化によ
り該MR素子11にバイアス磁界が印加される。
【0005】このMR素子11の磁化は磁気記録媒体17か
らの磁界により変化され、磁気抵抗効果により生じるM
R素子11の電気抵抗値の変化を前記引出し導体12b より
電圧の変化として取り出して再生信号を検出することに
よって再生を行っている。
【0006】このようなMRヘッドの再生出力は、ヘッ
ド・媒体間の相対速度に依存せず記録媒体からの磁束量
の変化に直接対応するため、小径な小型の磁気ディスク
に対する再生ヘッドとして極めて有利であり、また、M
R素子11に流すセンス電流値に比例して再生出力が増大
するアクティブ素子であるため、再生信号のS/Nを大
きくできる利点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
MRヘッドにおいては、再生時にMR素子11の先端面が
ヘッド浮上面、即ち、媒体対向面16に直接露出させた構
成となっているため、MRヘッドと記録媒体の接触によ
り該MR素子11自身が損傷したり、そのMR素子11にセ
ンス電流Isを通電した状態のMRヘッドが磁気記録媒体
17に接触すると、該MR素子11に生じている電圧が磁気
記録媒体17上に印加されてその表面を電気的に損傷させ
るという問題がある。
【0008】また、磁気記録媒体17面に導電性の塵埃が
付着したり、その媒体面が導電性であるとMR素子11の
接触時に生じるショートによりノイズが発生し、そのノ
イズが再生信号に混入して該再生信号のS/Nを低下さ
せ、その信号品質を劣化させるという問題があった。
【0009】本発明は上記した従来の問題点に鑑み、M
R素子の先端を記録媒体面に露出させない構成にして、
MRヘッドの接触による記録媒体面及びMR素子自身の
損傷と、ノイズの発生を防止した新規な磁気抵抗効果型
ヘッドを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、磁気抵抗効果素子の両側にそれぞれ非磁
性絶縁膜を介在してシールド磁性膜を配設したヘッド構
成において、前記シールド磁性膜間の磁気抵抗効果素子
を記録媒体と対向するヘッドの先端面より後退させて設
け、該磁気抵抗効果素子とヘッドの先端面の間に、ヨー
クをその先端部が前記ヘッド先端面に露出し、後端部が
前記磁気抵抗効果素子の先端部と電気的に絶縁され、か
つ磁気的に結合するように設けた構成とする。
【0011】また、前記ヨークが、絶縁性の軟磁性材料
からなる構成とする。更に、前記ヨークが、導電性の軟
磁性材料からなり、その後端部が前記磁気抵抗効果素子
の先端部と絶縁性の軟磁性膜を介して磁気的に結合する
ように設けた構成とする。
【0012】更に、前記ヨークが、その厚さ方向に絶縁
性の軟磁性膜と高飽和磁束密度で、かつ高透磁率な軟磁
性膜とをそれぞれ交互に複数層積層した膜構造からな
り、その後端部の絶縁性の軟磁性膜側が前記磁気抵抗効
果素子の先端部と磁気的に結合するように設けた構成と
する。
【0013】更に、前記磁気的に結合された磁気抵抗効
果素子及びヨークの少なくとも一方の側面に反磁性膜を
設けた構成とする。
【0014】
【作用】本発明では、二つのシールド磁性膜の間にそれ
ぞれ非磁性絶縁膜を介してヘッドの記録媒体対向面に先
端面が露出する絶縁性の軟磁性膜からなるヨークと、そ
の後端部に重ね合わせて磁気的に結合した状態にMR素
子を配設した構成、或いは二つのシールド磁性膜の間に
それぞれ非磁性絶縁膜を介してヘッドの記録媒体対向面
に先端面が露出する導電性の軟磁性膜からなるヨーク
と、その後端部に絶縁性の軟磁性膜を介して重ね合わせ
て磁気的に結合した状態にMR素子を配設した構成とし
ているので、再生時に記録媒体からMR素子に流入され
る磁束量を減少させることはなく、MR素子が記録媒体
面に直接接触しないため、該MR素子の損傷を防止する
ことができる。
【0015】また、接触時におけるMR素子と記録媒体
とが電気的に絶縁されているため、記録媒体面に対する
電気的な損傷や接触ショートによるノイズの発生も防止
することができる。
【0016】更に、前記ヨークとして、その厚さ方向に
高飽和磁束密度で、かつ高透磁率な導電性、特に金属系
の軟磁性膜と絶縁性の軟磁性膜とをそれぞれ交互に複数
層積層した膜構造とし、その後端部の絶縁性の軟磁性膜
側に前記MR素子の先端部を重ね合わせて磁気的に結合
するように設けた構成とすることにより、記録媒体面に
対する電気的な損傷や接触ショートによるノイズの発生
を防止することができると共に、再生時に前記金属系の
軟磁性膜に流入する磁束の変化により生じる渦電流損が
低減され、記録媒体からの磁束をMR素子へ効率良く導
入することができる。
【0017】更に、前記したように磁気的に結合された
状態のヨークとMR素子の重ね合わせた側の側面、また
はその両側面に反磁性膜を設けた構成とすることによ
り、MR素子へのヨークからの磁束が磁性シールド膜へ
漏出することが防止され、記録媒体からの磁束をヨーク
を介してMR素子に効率良く導入することができる。
【0018】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例について詳
細に説明する。図1(a),(b) は本発明に係る磁気抵抗効
果型ヘッドの第1実施例を示す図であり、図(a) は概略
斜視図、図(b) は要部側断面図である。
【0019】これら両図に示すように本実施例では、Al
2O3-TiC 等からなる非磁性基板21上に配設された Ni-Fe
膜からなる軟磁性の第1シールド磁性膜22と、同じく N
i-Fe膜からなる軟磁性の第2シールド磁性膜27との間
に、 Al2O3等からなる非磁性絶縁膜23をそれぞれ介在し
て磁気記録媒体29と対向するヘッドの先端面、即ち、媒
体対向面28に先端面が露出するように絶縁性で、かつ軟
磁性な 0.3μmの膜厚のNi-Znフェライト膜等からなる
ヨーク24と、該ヨーク24の後端部に0.5 μm程度重ね合
わせて磁気的に結合した状態に両端部にAu, Cu、或いは
Al等からなる引出し導体26a, 26bを備えた0.05μmの膜
厚の Ni-Fe膜からなるMR素子25が配設された構成とし
ている。
【0020】なお、前記 Ni-Fe膜からなる軟磁性の第1
シールド磁性膜22及び第2シールド磁性膜27はメッキ法
により形成され、 Ni-Znフェライト膜等からなるヨーク
24及び Ni-Fe膜からなるMR素子25はスパッタリング法
により形成している。
【0021】従って、このようなヘッド構成において
は、再生時に磁気記録媒体29から前記MR素子25に流入
される磁束量が減少することはなく、該MR素子25の先
端が媒体対向面28に露出しないので磁気記録媒体29に接
触して損傷する恐れがなくなる。
【0022】また、該MR素子25と磁気的に結合された
ヨーク24とは電気的に絶縁されているため、磁気記録媒
体29に対する電気的な損傷や接触ショートによるノイズ
の発生等を防止することができるので、再生信号のS/
N及び信頼性が向上する。
【0023】図2は本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッド
の第2実施例を示す要部側断面図であり、図1(b) と同
等部分には同一符号を付している。この図で示す実施例
が図1(b) の例と異なる点は、Al2O3-TiC 等からなる非
磁性基板21上に配設された二つのシールド磁性膜、即
ち、 Ni-Fe膜からなる軟磁性の第1シールド磁性膜22
と、同じく Ni-Fe膜からなる軟磁性の第2シールド磁性
膜27との間に、 Al2O3等からなる非磁性絶縁膜23をそれ
ぞれ介在して媒体対向面28に先端面が露出する Ni-Fe膜
からなる導電性で、かつ軟磁性のヨーク31と、その後端
部に Ni-Znフェライト膜等からなる絶縁性の軟磁性膜32
を介して重ね合わせて磁気的に結合した状態に Ni-Fe膜
からなるMR素子25を配設した構成としたことである。
【0024】この実施例の構成によっても前記MR素子
25の先端が媒体対向面28に露出しないので磁気記録媒体
29に接触して損傷する恐れがなく、該MR素子25と磁気
的に結合されたヨーク31とは絶縁性の軟磁性膜32により
電気的に絶縁されているため、磁気記録媒体29に対する
電気的な損傷や接触ショートによるノイズの発生等が防
止され、再生信号のS/N及び信頼性が向上する。
【0025】また、上記した構成では磁気記録媒体29か
らヨーク31を通してMR素子25に導入される磁束が両側
の第1、第2シールド磁性膜22, 27に吸収され易く、特
に第2シールド磁性膜27に吸収され易いことから、前記
絶縁性の軟磁性膜32を介して磁気的に結合された状態の
ヨーク31とMR素子25の重ね合わせた側の前記第2シー
ルド磁性膜27と対応する側面に、例えば図示のように Y
-Ba-Cu酸化物等の超電導膜等からなる反磁性膜33を図示
しない Al2O3膜等からなる非磁性絶縁膜を介して配設す
ることにより、前記ヨーク31からMR素子25へ導入する
磁束が前記第2シールド磁性膜27側へ漏洩し吸収される
ことが防止され、該ヨーク31からの磁束をMR素子25へ
効率良く導入することができるので、再生出力に対する
磁束の寄与効率が向上する。
【0026】図3は本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッド
の第3実施例を示す要部側断面図であり、図2と同等部
分には同一符号を付している。この図で示す実施例が図
2の実施例と異なる点は、前記 Ni-Znフェライト膜等か
らなる絶縁性の軟磁性膜32を介して磁気的に結合された
状態の Ni-Fe膜からなるヨーク31とMR素子25の両側面
に図示のように Y-Ba-Cu酸化物の超電導膜等からなる第
1反磁性膜41と第2反磁性膜42とをそれぞれ図示しない
Al2O3膜等からなる非磁性絶縁膜を介して配設し、磁気
記録媒体29からヨーク31を通してMR素子25に導入され
る磁束が両側の第1、第2シールド磁性膜22, 27へ漏洩
し吸収されることを防止したことである。
【0027】この実施例の構成によっても前記図2によ
る実施例と同様にMR素子25の先端が磁気記録媒体29に
接触して損傷する恐れがなく、該磁気記録媒体29に対す
る電気的な損傷や接触ショートによるノイズの発生等が
防止されるので、再生信号のS/N及び信頼性が向上す
ると共に、前記ヨーク31及びMR素子25に対する絶縁性
の第1反磁性膜41と第2反磁性膜42との配設により、ヨ
ーク31からの磁束を漏洩させることなくMR素子25へよ
り効率良く導入することができるので、再生出力に対す
る磁束の寄与効率が著しく向上する。
【0028】図4は本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッド
の第4実施例を示す要部側断面図であり、図1(b) と同
等部分には同一符号を付している。この図で示す実施例
が図1(b) の例と異なる点は、MR素子25と磁気的に結
合されるヨーク51が、膜厚方向に 0.2μmの膜厚の Ni-
Znフェライト膜等からなる絶縁性の第1軟磁性膜52と、
0.15μmの膜厚のFeN膜等からなる高飽和磁束密度( Bs
=16000 Gausscs)で、かつ高透磁率 (μ=3000) な導電
性の第2軟磁性膜53と、0.05μmの膜厚の Ni-Znフェラ
イト膜等からなる絶縁性の第3軟磁性膜54と0.15μmの
膜厚のFeN膜等からなる高飽和磁束密度で、かつ高透磁
率な導電性の第4軟磁性膜55とをこの順に積層した膜構
造からなっている。
【0029】そして、かかるヨーク51はその後端部の前
記絶縁性の第1軟磁性膜52側が前記MR素子25の先端部
に重ね合わせて磁気的に結合するように設けた構成と
し、更に磁気的に結合されたヨーク51とMR素子25の両
側面にそれぞれ図示しない Al2O3膜等からなる非磁性絶
縁膜を介して Y-Ba-Cu酸化物の超電導膜等からなる第1
反磁性膜41と第2反磁性膜42とを配設したことである。
【0030】この実施例の構成によっても前記図1(b)
、図3による実施例と同様な効果が得られると共に、
前記ヨーク51の構造により再生時に前記FeN膜等からな
る金属系の第2、第4軟磁性膜53, 54に流入する磁束の
変化により生じる渦電流損を低下させることが可能とな
り、磁気記録媒体29からの磁束をMR素子25へ効率良く
導入することができる。
【0031】なお、以上の実施例では反磁性膜として Y
-Ba-Cu酸化物等の超電導膜を用いた場合の例について説
明したが、前記第1、第2シールド磁性膜22, 27間に介
在する非磁性絶縁膜にレジスト膜などのような硬化樹脂
膜を適用している場合には、Al2O3膜、或いはSiO2膜等
を反磁性膜として用いるようにしてもよい。
【0032】また、以上の実施例で説明した基板、シー
ルド磁性膜、非磁性絶縁膜、MR素子及びヨーク等の形
成材料と成膜方法についても、これに限定されるもので
はなく、その各部の機能が十分に果たせる範囲で種々の
形成材料及び成膜方法等を適用可能なことはいうまでも
ない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る磁気抵抗効果型ヘッドによれば、一対のシールド
磁性膜間のMR素子を記録媒体と対向するヘッド先端面
より後退させ、該MR素子とヘッド先端面の間に、絶縁
性の軟磁性膜からなるヨークをその先端部が前記ヘッド
先端面に露出し、後端部がMR素子の先端部と磁気的に
結合するように設けた構成とすることにより、該MR素
子が記録媒体面に直接接触しないため、該MR素子の損
傷が防止され、また、接触時におけるMR素子と記録媒
体とが電気的に絶縁されているため、記録媒体面に対す
る電気的な損傷や接触ショートによるノイズの発生も防
止することができる。
【0034】また、導電性のヨークを絶縁性の軟磁性膜
を介してMR素子と磁気的に結合するように設けた構成
とすることにより、該導電性のヨークに高飽和磁束密度
な材料、或いは高周波特性の良い材料を選択して適用す
ることができるので、磁気記録媒体からの磁束を効率よ
くMR素子へ導入することが可能となる。
【0035】更に、前記ヨークとして、その厚さ方向に
高飽和磁束密度で、かつ高透磁率な導電性、特に金属系
の軟磁性膜と絶縁性の軟磁性膜とをそれぞれ交互に複数
層積層した膜構造とし、その絶縁性の軟磁性膜側をMR
素子と磁気的に結合するように設けた構成とすることに
より、前記ヨークにおける金属系の軟磁性膜で生じる渦
電流損が低減され、磁気記録媒体からの磁束をMR素子
へより効率良く導入することができる。
【0036】更に、磁気的に結合された前記各ヨークと
MR素子の一方の側面、またはその両側面に反磁性膜を
設けた構成とすることにより、MR素子へのヨークから
の磁束が磁性シールド膜へ漏出することが防止され、磁
気記録媒体からの磁束をMR素子へ更に効率良く導入す
ることができる等、実用上多くの優れた効果を奏し、再
生効率の良い高性能な磁気抵抗効果型ヘッドを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの第1実施例
を示す概略斜視図とその要部側断面図である。
【図2】 本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの第2実施例
を示す要部側断面図である。
【図3】 本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの第3実施例
を示す要部側断面図である。
【図4】 本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの第4実施例
を示す要部側断面図である。
【図5】 従来の磁気抵抗効果型ヘッドを説明するため
の概略斜視図とその要部側断面図である。
【符号の説明】
21 非磁性基板 22 第1シールド磁性膜 23 非磁性絶縁膜 24,31,51 ヨーク 25 MR素子 26a,26b 引出し導体 27 第2シールド磁性膜 28 媒体対向面 29 磁気記録媒体 32 絶縁性の軟磁性膜 33 反磁性膜 41 第1反磁性膜 42 第2反磁性膜 52 絶縁性の第1軟磁性膜 53 導電性の第2軟磁性膜 54 絶縁性の第3軟磁性膜 55 導電性の第4軟磁性膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金峰 理明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子(25)の両側にそれぞれ
    非磁性絶縁膜(23)を介在してシールド磁性膜(22, 27)を
    配設したヘッド構成において、 前記シールド磁性膜間の磁気抵抗効果素子(25)を記録媒
    体と対向するヘッドの先端面より後退させて設け、該磁
    気抵抗効果素子(25)とヘッドの先端面の間に、ヨーク(2
    4)をその先端部が前記ヘッド先端面に露出し、後端部が
    前記磁気抵抗効果素子(25)の先端部と電気的に絶縁さ
    れ、かつ磁気的に結合するように設けたことを特徴とす
    る磁気抵抗効果型ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヨーク(24)が絶縁性の軟磁性材料か
    らなることを特徴とする請求項1の磁気抵抗効果型ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記ヨーク(31)が導電性の軟磁性材料か
    らなり、その後端部が前記磁気抵抗効果素子(25)の先端
    部と絶縁性の軟磁性膜(32)を介して磁気的に結合するよ
    うに設けたことを特徴とする請求項1の磁気抵抗効果型
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ヨーク(51)が複数の絶縁性の軟磁性
    膜(52, 54)と高飽和磁束密度で、かつ高透磁率な軟磁性
    膜(53, 55)とをそれぞれ交互に積層した膜構造からな
    り、その後端部の絶縁性の軟磁性膜側が前記磁気抵抗効
    果素子(25)の先端部と磁気的に結合するように設けたこ
    とを特徴とする請求項1の磁気抵抗効果型ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記磁気的に結合された磁気抵抗効果素
    子(25)及びヨーク(31)の少なくとも一方の側面に反磁性
    膜(33)を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、或
    いは請求項4の磁気抵抗効果型ヘッド。
JP13821592A 1992-05-29 1992-05-29 磁気抵抗効果型ヘッド Withdrawn JPH05334629A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6101072A (en) * 1997-02-28 2000-08-08 Nec Corporation Yoke type or flux guide type magnetoresistive head in which the yoke or flux guide is provided to the magnetic resistive element via an interposed soft magnetic layer
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