JP2530562B2 - 構造物の板体圧着工法 - Google Patents

構造物の板体圧着工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁床版等のコンクリ
ート構造物の板体圧着工法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の補強工法の一つと
して、既設構造物に鋼板又はカーボンその他の新素材か
らなる板体を接合して既設構造物の補強を計る板体接合
工法がある。
【0003】この板体接合工法の特徴は、既設構造物の
引張り面に鋼板又はカーボンその他の新素材からなる板
体を接合して、既設構造物との一体化を計り、耐荷力の
増大を目指そうとするものである。
【0004】この板体接合工法には大きく分けて注入工
法と圧着工法とがあり、前者は構造物と板体の間に間隙
を作り、接着材を注入することによる補強工法であり、
後者は板体に接着材を塗布して、これを構造物に圧着す
ることによる補強工法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法はいずれ
もすぐれた補強効果が認められるが、現場での作業が煩
雑である。注入工法では、現場での樹脂の混合、攪拌、
板体周辺部のシール、注入等、圧着工法では、現場での
樹脂の混合、攪拌、板体面への塗布及び接着面への取り
付け等多くの作業が要求される。
【0006】本発明は、これら作業の煩雑さを解消し、
工期の短縮を計り、より効果のある板体圧着工法を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、構造物に板
体を接着するにあたり、予めグラウトを含浸させたマッ
ト状物を凍結したブロックを用意し、このブロックを構
造物と板体との間に位置させ、板体を押圧することによ
り、構造物と板体を接着することにより解決される。
【0008】また、かかる手段に加えて、板体の押圧の
手段として、締結具にばね構造を介在させて、板体に作
用させ、締結具を締め付ける構成を付加することによ
り、より効果のある板体圧着工法が提供できる。さらに
また、これらの手段に加えて、接着面全体に空気抜きパ
イプを分散して配置することにより、より完全な板体圧
着工法が提供できる。
【0009】
【作用】本発明はつぎのような作用を有する。マット状
物に含浸して凍結しているグラウトは、放置しておくだ
けで解凍され、自然養生で硬化する。そのため、押圧さ
れている板体は、構造物に接着して一体化する。また、
締結具にばね構造を配置し、板体を圧迫しているので、
押圧は接着面の不陸による空隙へのグラウトの充填や樹
脂の体積変化に追随対応する。さらにまた、接着面全体
に空気抜きパイプを分散配置したことにより接着面に滞
留している空気や余分な樹脂は外部に排出される。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。はじめに
手順を具体的に説明する。 (1) まず、工場において、予めグラウトを含浸させ
た敷布状のマット状物を凍結したブロックを製作する。
マット状物の素材は化学繊維、ウレタンフォーム、ガラ
ス繊維、ポリプロピレン、金属網等種々のものが利用で
きる。以下手順を示す。 (a) グラウトを攪拌する。 (b) バスタブにグラウトを投入する。 (c) 4mm〜5mm厚の繊維状マットを適性サイズ
にカットする。 (d) バスタブのグラウト液の中にマット状物を漬け
る。 (e) バスタブをパッキン効果のある蓋で閉じる。こ
の蓋は圧力ゲージ、空気の吸引パイプがセットされてお
り、真空ポンプを使って減圧、脱泡する。 (f) 脱泡され、マット状物にグラウトが完全に充填
浸漬される。 (g) バスタブよりマット状物を取り出し、冷凍コン
テナへ入れ、急速冷凍する。ドライアイスを利用すると
マイナス50度C程度になる。グラウトの反応が停止、
凍結状態となる。 ここで、グラウトは解凍したのち、自然養生で硬化する
エポキシ等が使用される。
【0011】(2) ブロックの現場への搬入は、ドラ
イアイスを充填した冷凍コンテナなどにより行われる。
【0012】(3) 現場に搬入されたブロックを用い
ての接着手順の一例をつぎに示す。 (a) ブロックを取り出し、結露防止処理する。 (b) ブロックの両面にパテを塗布し、図2に示すよ
うに板体2にA、B、Cとして並べ図3に示すようにボ
ルト等の締結具3で固定する。ボルトを挿通するボルト
穴4は予め開けておくとよい。なお、この実施例を含め
て、以下、板体は鋼板を用いたがカーボンその他の新素
材を用いてもよいことはもちろんである。 (c) 締結具3により固定されたブロック1と板体2
を、構造物5たとえば橋梁床版の下面に圧着する。圧着
はブロック1を構造物5の接着面に押し当て、板体2を
締結具3を締めて押圧することにより行う。 (d) 必要により板体2の周囲をシール6する。 (e) 圧着後は放置しておくだけで、ブロック1は解
凍され、グラウトは自然養生で硬化し、板体2は構造物
5に接着一体化する。
【0013】つぎに、構造物と板体との間にグラウトを
含浸させたマット状物を凍結したブロックを位置させ、
板体を押圧する好ましい押圧手段を図4に基づき説明す
る。
【0014】構造物5である橋梁床版の下面と板体2と
の間にブロック1を位置させ、アンカーボルト3a、ナ
ット3bからなる締結具3により構造物5とブロック1
と板体2とを締結する。アンカーボルト3aには板体2
とナット3bとの間に圧縮に対して復元力を有するばね
6が介在している。7はワッシャーである。ばね6はナ
ット3bを締め付けると、押圧され、元に戻ろうとする
力により板体2を押圧し続け、グラウトが解凍、硬化の
過程で体積変化を起しても、これらに追随し、板体2が
構造物5の接着面に馴染むように作用する。
【0015】また、ばね6の板体2への押圧は、構造物
5の接着面の不陸による空隙にも硬化前のグラウトが侵
入するように作用する。
【0016】空隙に滞留している空気や余分な樹脂は、
図5、図6に示すように構造物5の接着面とブロック1
の間に接着面全体に空気抜きパイプ8を分散配置して外
部に排出すればよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1において、グラウトを含浸させ
たマット状物を凍結したブロックを構造物と板体との間
に位置させて、板体を押圧するという構成としたのでつ
ぎの効果を有する。
【0018】(1) 現場での樹脂の混合、攪拌、注入
工法における接着材の注入、圧着工法における板体への
接着材の塗布など、現場での煩雑な作業が簡略化でき、
工期の短縮が計れる。 (2) ブロックは自然に解凍され、グラウトは自然養
生で硬化するので、放置しておくだけで構造物と板体は
接着する。
【0019】つぎに、請求項2において、請求項1の板
体を押圧する手段として、構造物と板体とを締結具で接
続し、締結具にばね構造を介在させ板体に押圧作用を与
える構成を加えたので、つぎの効果を有する。
【0020】(1) ばねが板体を押し続けるので、板
体が構造物の接着面に馴染むように作用する。 (2) ばねが板体を押し続けるので、構造物の接着面
の不陸により生ずる空隙にもグラウトを充填できる。 (3) ばねが板体を押し続けるので、グラウトの解
凍、硬化の過程で生ずるグラウトの体積変化に追随でき
る。
【0021】請求項3において、構造物の接着面に空気
抜きパイプを分散配置したのでつぎの効果を有する。
【0022】空隙に滞留している空気や余分な樹脂は、
端部だけでなく接着面全体に分散配置した空気抜きパイ
プを通して外部に排出されるので、構造物と板体の接着
をより完全なものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面概略図。
【図2】板体にグラウトを含侵させたマット状物を凍結
したブロックを並べた状態を示す平面概略図。
【図3】板体とグラウトを含侵させたマット状物を凍結
したブロックとをボルトで締結した状態を示す断面概略
図。
【図4】本発明の別の実施例を示す断面概略図。
【図5】本発明の応用例を示す断面概略図。
【図6】図5のAーA矢視図。
【符号の説明】
1…ブロック 2…板体 3…締結具 4…ボルト穴 5…構造物 6…ばね 7…ワッシャ 8…空気抜きパイプ 9…シール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラウトを含浸させたマット状物を凍結
    したブロックを構造物と板体との間に位置させ、板体を
    押圧することにより構造物に板体を接着することを特徴
    とする構造物の板体圧着工法。
  2. 【請求項2】 グラウトを含浸させたマット状物を凍結
    したブロックを構造物と板体との間に位置させ、構造物
    とブロックと板体とを締結具で接続し、締結具にばね構
    造を介在させて、ばね構造に板体を押圧させながら、構
    造物に板体を接着し、構造物に板体を接着することを特
    徴とする構造物の板体圧着工法。
  3. 【請求項3】 構造物の接着面全体に空気抜きパイプを
    分散配置したことを特徴とする請求項1及び請求項2に
    記載の構造物の板体圧着工法。
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