JPH07286317A - コンクリートブロックの止水連結装置及びそれを用いる止水連結工法 - Google Patents

コンクリートブロックの止水連結装置及びそれを用いる止水連結工法

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JPH07286317A
JPH07286317A JP10186794A JP10186794A JPH07286317A JP H07286317 A JPH07286317 A JP H07286317A JP 10186794 A JP10186794 A JP 10186794A JP 10186794 A JP10186794 A JP 10186794A JP H07286317 A JPH07286317 A JP H07286317A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートブロック相互を、止水を確保し
て連結接合する。その工程を能率化し、連結強度の向上
を図る。 【構成】 ブロック相互の連結部分に、ブロック連結面
に設けた凹溝9,9の合致によって充填孔15を形成す
る。又ブロックにはその幅方向に連結孔13を設け、そ
の端部を凹溝9に開口させる。一方のブロックの連結孔
13に連結軸3を遊挿し、その端部のネジ軸部25bを
前記凹溝9に突出させる。該ネジ軸部25bにプレート
5を嵌めて、連結ネジ6の一端側の部分を螺合し緊締す
る。他方のブロックの連結孔13に遊挿した連結軸3の
一端側のネジ軸部25aを、前記連結ネジ6の他端側の
部分に螺合する。且つ該連結軸の他端側のネジ軸部に、
前記と同様にしてプレートを嵌め、連結ネジを螺合し緊
締する。各充填孔及び連結孔の間隙部分にグラウトを充
填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートブロック
相互を止水を確保して連結接合するコンクリートブロッ
クの止水連結装置に関するものである。又該止水連結装
置を用いてコンクリートブロック相互を連結する止水連
結工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロック、例えばボックス
カルバートを例に取ると、連結部分の止水を確保して相
互を連結する連結工法としては、従来、次のものが提案
されている。
【0003】該連結工法は、図24に示すように、ボッ
クスカルバートaの内側四隅の中間部位に凹陥部bを設
けると共に、該ボックスカルバートの四隅には、該凹陥
部bに連通する如く、連結軸を挿通させるための連結孔
cを設けておく。然してボックスカルバート相互を連結
するには、一方のカルバート端面にその周方向に弾性軟
質止水材dを貼着しておき、ボックスカルバートの連結
部分においては、図25に示すように該弾性軟質止水材
の圧縮によって止水を図るものとし、連結されるべきボ
ックスカルバートの挿通孔を挿通した連結軸eの一端側
のネジ軸部fを前記凹陥部b内に突出させ、該突出した
ネジ軸部fに座金gを嵌めると共に、該ネジ軸部fにナ
ットhを螺合し螺締し、然る後、前記連結孔cにグラウ
トを充填し、又前記凹陥部をモルタルiで塞いで連結構
造部をモルタル中に埋設していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記した
連結工法によるときは、ブロックの連結部分における止
水を、カルバート端面に貼着した弾性軟質止水材の弾性
圧縮に基づく止水に頼っていたため、該止水材の貼着施
工に際し、その捩じれが生じないように余程精度良く貼
着しないと、止水が不確実となる恐れがあった。又連結
構造部に関しては、連結孔にグラウトを充填するためや
凹陥部をモルタルで塞ぐ施工に手間を要し、特に、凹陥
部を塞ぐ施工が上向き姿勢となる場合にはモルタルを塗
着しにくい問題があった。その上、ボックスカルバート
の内側四隅に凹陥部を形成することは、ボックスカルバ
ート内部に埋設する鉄筋がその部分で途切れる結果を招
き、ブロックの補強の観点から好ましいものではなかっ
た。
【0005】以上のように従来の連結工法は、連結部分
の止水の信頼性に乏しく、カルバート端面に弾性止水材
を貼着する作業や凹陥部へのモルタル充填に多くの手間
を要して施工能率が悪い問題があったことに加え、凹陥
部の形成が鉄筋を途切れさせる問題もあったのである。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決しうるコン
クリートブロックの止水連結装置の提供を目的とするも
のであり、又それを用いてコンクリートブロック相互を
止水連結するコンクリートブロックの止水連結工法の提
供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を採用する。本発明に係るコンク
リートブロックの止水連結装置(以下止水連結装置とい
う)は、コンクリート製ブロック相互を、連結軸と、該
連結軸の端部分に装着されるプレートと、該連結軸相互
を連結する連結ナットとを用いて連結接合する止水連結
装置である。該ブロックは、その連結面に、連結面長さ
方向に連続して凹溝が設けられ、ブロックの連結面相互
が当接状態において、対向する凹溝が合致し、ブロック
連結部分のうちの少なくとも止水を要する部分に充填孔
が形成される如くなされており、又該ブロックには、前
記凹溝で開口する直線状の連結孔がブロック幅方向に貫
設されてなる。又前記連結軸は、少なくとも両端部分が
ネジ軸部とされていて前記連結孔に遊挿可能であり、そ
の長さは、該遊挿状態において、ネジ軸部が連結孔の端
部より突出して前記凹溝に存する(凹溝の端部から稍突
出して存する状態を含む)ように設定されてなる。又前
記プレートは、前記ネジ軸部が挿通しうる挿通孔を有し
且つ前記連結孔の開口端周縁部分と当接できる。又前記
連結ナットは、両端が開口しその一端側の部分及び他端
側の部分の夫々に、前記連結軸のネジ軸部が螺合可能と
なされていることを特徴とするものである。
【0008】上記止水連結装置において、プレート裏面
の挿通孔周縁部分に、前記連結棒が挿通し得る通孔を有
し且つ前記連結孔に略密接に挿入される筒部を突設する
のがよい。
【0009】上記各止水連結装置において、ネジ軸部
に、プレートを連結孔の開口端周縁部分に押圧状態とす
るための締付ナットを螺合可能とし、且つ該締付ナット
から突出するネジ軸部に前記連結ナットを螺合可能とし
てもよい。
【0010】上記各止水連結装置において、凹溝を、連
結孔の端部が存する部分において連結面の幅方向に拡張
させ、連結軸のネジ軸部がこの拡張部に存するようにす
るのがよい。
【0011】上記各止水連結装置において、ブロック
は、その連結面に、凹溝を両側より挟むように嵌込溝を
設け、該嵌込溝の底部に、連結面より突出する弾性軟質
止水材の基端部分を固着して、該弾性軟質止水材が凹溝
を囲んだ状態とするのがよい。
【0012】又本発明に係るコンクリートブロックの止
水連結工法(以下止水連結工法という)は、前記連結装
置を構成する、コンクリート製ブロックと連結軸とプレ
ートと連結ナットとを用いて、該コンクリート製ブロッ
クの複数個を連結一体化するものである。先ず、基礎上
に敷設した基端のブロックの連結孔に連結軸を遊挿する
と共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を連結孔の外端部
より突出させ、これにナットを螺合せしめて該ネジ軸部
を連結孔の外端部の周縁部分に止着する一方、該連結軸
の他端側のネジ軸部を、連結孔の内端部より突出させて
連結面の凹溝内に存在せしめ、該ネジ軸部を前記プレー
トの挿通孔に挿通せしめて後、該ネジ軸部に連結ナット
の一端側の部分を螺合し緊締して、該プレートを、連結
孔の開口端周縁部分に当接せしめる。その後該ブロック
に、一個或いは複数個のブロックを、各連結孔を連通さ
せ、且つ対向する凹溝の合致により充填孔を形成して連
設状態に基礎上に敷設し、該連通状態にある連結孔に連
結軸を遊挿すると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を
前記連結ナットの他端側の部分に螺合せしめ、且つ該連
結軸の他端側のネジ軸部を、端部に位置する連設ブロッ
クの連結面の凹溝内に突出させる。その後、該ネジ軸部
に連結ナットの一端側の部分を螺合し緊締して、該プレ
ートを、連結孔の開口端周縁部分に当接せしめる。該連
設されたブロックに、同様にして一個或いは複数個のブ
ロックを連設状態に基礎上に敷設し、端部に位置する連
設ブロックが中間のものであるときは、前記と同様の工
程を経て、凹溝内に突出したネジ軸部に連結ナットの一
端側の部分を螺合し緊締してプレートを連結孔の開口端
周縁部分に略密接に当接せしめるものとする。端部に位
置する連設ブロックが終端のものであるときは、連結軸
の他端側のネジ軸部を連結孔の外端部より突出させ、こ
れにナットを螺合し緊締して該ネジ軸部を連結孔の外端
部の周縁部分に止着する。然る後、前記充填孔及び前記
連結孔に、該充填孔の開放端或いは該充填孔に連通する
ようにブロックに設けた注入孔よりグラウトを充填する
ことを特徴とするものである。
【0013】又前記止水連結工法の他は、基礎上に、一
個或いは複数個のブロックを、各連結孔を連通させ、且
つ対向する凹溝の合致により充填孔を形成して連設状態
に敷設し、該連通状態にある連結孔に連結軸を遊挿する
と共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を、連結孔の外端
部より突出させ、これにナットを螺合せしめて該ネジ軸
を連結孔の外端部の周縁部分に止着する一方、該連結軸
の他端側のネジ軸部を、連結孔の内端部より突出させて
連結面の凹溝内に存在せしめ、該ネジ軸部を前記プレー
トの挿通孔に挿通せしめて後、該ネジ軸部に連結ナット
の一端側の部分を螺合し緊締して、該プレートを、連結
孔の開口端周縁部分に当接せしめる。その後該ブロック
に、一個或いは複数個のブロックを、各連結孔を連通さ
せ、且つ対向する凹溝の合致により充填孔を形成して連
設状態に基礎上に敷設し、該連通状態にある連結孔に連
結軸を遊挿すると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を
前記連結ナットの他端側の部分に螺合せしめ、且つ該連
結軸の他端側のネジ軸部を、端部に位置する連設ブロッ
クの連結面の凹溝内に突出させて後、該ネジ軸部に連結
ナットの一端側の部分を螺合し緊締して、該プレート
を、連結孔の開口端周縁部分に当接せしめる。該連設さ
れたブロックに、同様にして一個或いは複数個のブロッ
クを連設状態に基礎上に敷設し、端部に位置する連設ブ
ロックが中間のものであるときは、前記と同様の工程を
経て、凹溝内に突出したネジ軸部に連結ナットの一端側
の部分を螺合し緊締してプレートを連結孔の開口端周縁
部分に当接せしめる。端部に位置する連設ブロックが終
端のものであるときは、連結軸の他端側のネジ軸部を連
結孔の外端部より突出させ、これにナットを螺合し緊締
して該ネジ軸部を連結孔の外端部の周縁部分に止着す
る。然る後、前記充填孔及び前記連結孔に、該充填孔の
開放端或いは該充填孔に連通するようにブロックに設け
た注入孔よりグラウトを充填することを特徴とするもの
である。
【0014】上記の各止水連結工法において、プレート
の挿通孔を挿通したネジ軸部に連結ナットの一端側の部
分を螺合し緊締して該プレートを連結孔の開口端周縁部
分に当接せしめる構成に代えて,該ネジ軸部に締付ナッ
トを螺合し緊締して該プレートを連結孔の開口端周縁部
分に当接せしめ、その後、該締付ナットから突出するネ
ジ軸部に連結ナットを螺合する構成を採用することがで
きる。
【0015】上記の各止水連結工法において、凹溝を、
連結孔の端部が存する部分において連結面の幅方向に拡
張したものとし、連結軸のネジ軸部をこの拡張部に存在
せしめるのがよい。
【0016】上記の各止水連結工法において、充填孔に
グラウトを注入する際におけるグラウトの漏洩を防止す
る必要のあるときは、凹溝を囲んだ状態に弾性軟質止水
材が貼着された前記ブロックを用い、該弾性軟質止水材
を圧縮状態にしてブロックの連結面相互を突き合わせる
のがよい。
【0017】又上記の各止水連結工法において、プレー
トを連結孔の開口端周縁部分の全体に密接に当接させて
該挿通孔を塞ぐのがよい。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜2において本発明に係る止水連結装置1は、
コンクリート製ブロック2,2相互を、連結軸3と該連
結軸の端部分に装着されるプレート5と、該連結軸相互
を連結する連結ナット6とを用いて連結するものであ
る。
【0019】該ブロック2は、例えば水路を構築する箱
型ブロックとして構成されており、本実施例において
は、水路の中間部分を構成する中間ブロック2aと、水
路の端部分を構成する端部ブロック2bの2種類からな
る。
【0020】該中間ブロック2aは図5〜6に示すよう
に、箱型をなし、その前後の連結面7,7の夫々に、該
連結面7の中央線に沿って例えば台形状をなす凹溝9が
周設され、対向する縦凹溝9a,9aの上端は、上の横
凹溝9bの上方に延びてブロック上端に開放している。
本実施例においては、縦凹溝9aの上下端寄りの部位が
連結面の幅方向に拡張して凹溝拡張部10が形成されて
いる。前後の上の凹溝拡張部10a,10a、下の凹溝
拡張部10b,10bは夫々同高さ位置にある。そし
て、該凹溝の内周縁に沿う如く嵌込溝11が周設される
と共に、両縦凹溝9a,9a及び下の横凹溝9cの外縁
に沿う如く嵌込溝11が設けられ、又上の横凹溝9bの
外縁に沿う如く嵌込溝11が設けられ該嵌込溝11の両
端は前記縦凹溝9a,9aの内方に位置して上方に屈曲
してブロック上端に開放している。このように連結面に
は、凹溝を両側から挟むように嵌込溝が設けられている
のである。
【0021】又、ブロック両側壁部12,12の上下端
寄り部位には、ブロックの前後方向(幅方向)に延び且
つその両端が前記凹溝拡張部10の底面で開口する直線
状の連結孔13が設けられている。このような構成を有
する中間ブロック2aは、連結面7,7相互が当接する
ことにより、対向する凹溝9,9の合致によって、連続
した充填孔15(図1、図6)が形成される。又対向す
る嵌込溝11,11の合致によって、止水材収容部16
(図6、図10)が形成される。該中間ブロック2aに
は、図6に示すように、いずれか一方の連結面(図6に
おいては前の連結面)に設けられた嵌込溝11の底部1
7にその全長に亘って、例えばブチルゴムからなる弾性
軟質止水材19の基端部分20が貼着され、該弾性軟質
止水材19が連結面7より突出状態とされる。
【0022】又前記端部ブロック2bは、図1〜2、図
7に示すように、前記中間ブロック2aに連設可能の箱
型をなし、その内端面が連結面7とされている。そして
該連結面7には、前記中間ブロック2aにおけると同様
にして凹溝9と嵌込溝11が設けられている。そこでそ
の構成を図5に基づいて説明すれば、該連結面7の中央
線に沿って例えば台形状をなす凹溝9が周設され、対向
する縦凹溝9a,9aの上端は、上の横凹溝9bの上方
に延びてブロック上端に開放している。本実施例におい
ては、縦凹溝9aの上下端寄り部位が連結面の幅方向に
拡張して凹溝拡張部10が形成されている。又該凹溝の
内周縁に沿う如く嵌込溝11が周設されると共に、両縦
凹溝9a,9a及び下の横凹溝9cの外縁に沿う如く嵌
込溝11が設けられ、又上の横凹溝9bの外縁に沿う如
く嵌込溝11が設けられ該嵌込溝11の両端は前記縦凹
溝9aの内方に位置して上方に屈曲してブロック上端に
開放している。
【0023】このように連結面には、凹溝を両側から挟
むように嵌込溝が設けられているのである。又、ブロッ
ク両側壁部12,12の上下端寄り部位には、ブロック
の前後方向(幅方向)に延び且つその両端が前記凹溝拡
張部10の底面で開口する直線状の連結孔13が設けら
れている。一方該中間ブロック2aの外端面21(図
7)は、連結面とはならないために、前記凹溝は設けら
れていない。なお図7においては、連結孔13の外端部
22が、外面に凹設した凹部23の底面で開口した状態
が示されている。このような構成を有する端部ブロック
2bは、その連結面7が中間ブロック2aの連結面7と
当接することにより、対向する凹溝9,9の合致によっ
て、連続した充填孔15(図1、図6)が形成される。
又対向する嵌込溝11,11の合致によって、止水材収
容部16(図6)が形成される。該端部ブロックの前記
連結面に設けられた嵌込溝11には、図6に示すよう
に、その底部17にその全長に亘って、例えばブチルゴ
ムからなる弾性軟質止水材19の基端部分20が貼着さ
れ、該弾性軟質止水材19が連結面7より突出状態とさ
れる。
【0024】前記連結軸3は、その両端部分をネジ軸部
25,25とした、鉄筋やPC鋼材を用いて構成され、
前記連結孔13の内径よりも細く形成されて該連結孔1
3に遊挿可能であり、その長さは次のように設定されて
いる。前記中間のブロック2aにあっては、連結孔13
に遊挿された連結軸の両ネジ軸部25a,25bが、対
応の連結孔端部より突出して前記凹溝拡張部10に納ま
る(図9〜11)ように設定されている。又前記端部ブ
ロック2bにあっては、連結孔13に遊挿された連結軸
の一端側のネジ軸部25aが、連結孔の外端部より突出
して前記凹部23に納まり(図9)、且つ他端側のネジ
軸部25bが、連結孔の内端部より突出して前記凹溝拡
張部10に納まるように設定されている。
【0025】前記プレート5は例えば矩形板状をなし、
その中心部に、前記ネジ軸部25が挿通しうる挿通孔2
6が設けられている。本実施例においては図3〜4に示
すように、プレート裏面の挿通孔周縁部分に、前記連結
軸3が挿通し得る通孔27を有し且つ前記連結孔13に
略密接に挿入される筒部29が突設されている。そして
該プレート5は、その裏面30において、前記連結孔の
開口端周縁部分31の全体と密接に当接し得る(図
9)。なおプレートの密接状態を一層高めるために、図
4に示すように、プレート5の裏面のうち、連結孔の開
口端周縁部分との当接部分に、ゴム質パッキン材32を
貼着しておいてもよい。
【0026】又前記連結ナット6は図3〜4に示すよう
に、両端が開放した比較的長いものであり、その一端側
の部分33及び他端側の部分35の夫々には、前記連結
軸3のネジ軸部25が螺合可能となされている。
【0027】図8は、前記構成の中間ブロック2aの複
数と、両端に配置される端部ブロック2b,2bとを、
前記構成の連結軸3とプレート5と連結ナット6とを用
いて連結一体化して構築した水路を示すものである。該
水路を構築する場合を例にとって、本発明に係る止水連
結工法を次に説明する。
【0028】水路構築部に設けた掘削部の底部にコンク
リート基礎36を構築した後、該コンクリート基礎36
上に、構築すべき水路の一端部(構築すべき水路を幾つ
かの工区に分けた場合にはその工区の水路の一端部)を
形成する、前記端部ブロック2bを敷設する。次に図
1、図9に示すように、該敷設したブロック2bの連結
孔13に前記連結軸3を遊挿すると共に、該連結軸の一
端側のネジ軸部25aを連結孔の外端部22より突出さ
せて前記凹部23内に存在せしめ、該ネジ軸部25a
に、凹部底面と当接する座金37を嵌めて後、ナット3
8を螺合する。なお該座金37には、連結孔13に連通
するグラウト注入孔39と排気孔40が形成されてい
る。
【0029】該連結孔13に遊挿された連結軸3の他端
側のネジ軸部25bは、連結軸と連結孔の前記した長さ
の関係から、連結孔の内端部41より突出して前記凹溝
拡張部10内に納まるため、該ネジ軸部25bを、筒部
29の通孔27及びプレートの挿通孔26に挿通せし
め、該筒部29を連結孔13に略密接に挿入状態とす
る。その後、該ネジ軸部25bに前記連結ナット6の一
端側の部分33を螺合し緊締して、該プレート5を、連
結孔の開口端周縁部分31の全体に密接に当接せしめ、
連結孔13を塞ぐ。
【0030】次に該ブロック2bに、図9〜10に示す
ように、前記中間ブロック2aを、各連結孔13,13
を連通させると共に対向する凹溝(端部ブロック側の凹
溝と中間ブロック側の凹溝)9,9の合致により充填孔
15を形成し、且つ対向する嵌込溝11,11の合致に
より止水材収容部16を形成して、コンクリート基礎3
6上に連設状態に敷設する。そして、該中間ブロック2
aの連結孔13に遊挿した連結軸3の一端側のネジ軸部
25aを、前記連結ナット6の他端側の部分35に螺合
せしめ、且つ該連結軸の他端側のネジ軸部25bを、図
11に示すように、連設された中間ブロック2aの連結
面に設けた凹溝拡張部10内に突出させる。そして該ネ
ジ軸部25bを、前記と同様にして筒部29の通孔27
及びプレートの挿通孔26に挿通せしめ、該筒部29を
連結孔13内に略密接に挿入せしめる。その後該ネジ軸
25bに連結ナット6の一端側の部分33を螺合し緊締
して、該プレート5を、連結孔の開口端周縁部分31の
全体に密接に当接せしめ、連結孔13を塞ぐ。
【0031】該連設された中間ブロック2aに、更に同
様にして他の中間ブロック2aを連設し、前記と同様の
工程(連結軸の遊挿、プレートの装着及び連結ナットの
緊締)を経る。これを中間ブロックの数の分だけ繰り返
し、連設された中間ブロックの端部のものに、前記端部
ブロック2bを、図11に示すように、連結孔13,1
3を連通させると共に対向する凹溝9,9の合致により
充填孔15を形成し、且つ対向する嵌込溝11,11の
合致により、図10に示すと同様にして止水材収容部1
6を形成して、コンクリート基礎36上に連設状態に敷
設する。更に同様にして、該端部ブロック2bの連結孔
13に連結軸3を遊挿せしめ、その一端側のネジ軸部2
5aを端部の連結ナット6の他端側の部分35に螺合せ
しめ、連結軸の他端側のネジ軸部25bを連結孔の外端
部22より突出させて凹部23に納め、該ネジ軸部25
bに座金44を嵌めてナット38を螺合し緊締する。こ
の結果、各連結軸が、プレートを押圧した状態の連結ナ
ット6を介して1本の棒状に連結されることとなり、そ
の一端が、水路基端に位置する端部のブロックの連結孔
外端部の周縁部分に止着され且つその他端が、水路終端
に位置する端部ブロックの連結孔外端部の周縁部分に止
着されるため、図8に示すように、ブロックの全体が一
体的に連結された状態となる。
【0032】該連結完了の状態において、プレートと連
結ナットを含む連結部分は、凹溝拡張部の合致により形
成された格納空所42に格納されている。そして該格納
空所42には、図9〜11に示すように、一方のブロッ
クの連結孔13aのみが連通状態となり、他方のブロッ
クの連結孔13bはプレート5で塞がれた状態となって
いる。又本実施例においては、対向する嵌込溝11,1
1、11,11の合致によって形成された止水材収容部
16,16内に、前記弾性軟質止水材19,19が圧縮
状態で収容されているため、後述のようにグラウトを充
填孔に注入する際において、連結面の当接部分より注入
グラウトが漏洩するのを確実に阻止できる。又本実施例
においては、連結軸3のネジ軸部25を、プレート5に
突設した筒部29の通孔27に挿通せしめるため、該連
結軸3の軸芯は連結孔13の孔心と略合致した状態とな
り、これにより、連結軸を取り囲むように環状の間隙G
が形成されることとなる。
【0033】然る後、前記ブロック連結部分に形成され
た充填孔15の夫々にグラウトを注入するのであるが、
本実施例においては、図12に示すように、ブロック上
端に開放する一方の充填孔上端(注入口)43よりグラ
ウトを注入する。充填孔15は、それがブロック上端に
開放するように、圧縮状態の前記弾性軟質止水材19,
19によって囲まれているため、注入されたグラウト
は、外部への漏洩が防止されて、充填孔15及びこれに
連通する前記一方の連結孔の隙間Gに充填せしめられ
る。そして、ブロック上端に開放する他方の充填孔上端
(排気孔)45よりグラウトが流出することを以て、充
填を確認する。又前記一端側に位置する端部ブロックの
連結孔には、前記座金37に設けたグラウト注入口39
よりグラウトが充填される。
【0034】本発明に係る止水連結工法においては、図
13に示すように、水路の一端部を形成する端部ブロッ
ク2bに、中間ブロック2aの1個或いは複数個(図に
おいては1個)が、連結孔の各々が相互に連通状態とさ
れ、且つ対向する凹溝の合致によって充填孔が形成され
る如く連設されると共に、該連設された中間ブロック
に、1個或いは複数個(図においては2個)の中間ブロ
ックが同様に連設されることがある。この場合における
止水連結の要領は次のようである。なお各部構成の説明
は、部分的に見てこの場合と同様構成を説明する、図9
〜11を参照して行う。
【0035】端部ブロック2bの連結孔13と連通状態
にある中間ブロック2aの連結孔13に連結軸3を遊挿
すると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部25aを前記
端部ブロックの連結孔外端部より突出させ、これに、前
記と同様構成を有する座金37を嵌めてナット38を螺
合せしめ、該ネジ軸部25aを連結孔外端部の周縁部分
に止着する。
【0036】そして該連設された中間ブロック2aに関
し、連結軸の他端側のネジ軸部25bを、該ブロックの
凹溝(例えば前記と同様に構成された凹溝拡張部10)
9内に突出させ、前記と同様にして、該ネジ軸部25b
を前記筒部29の通孔27及びプレートの挿通孔26に
挿通せしめて該筒部29を連結孔13に略密接に挿通せ
しめる。その後該ネジ軸部25bに、連結ナット6の一
端側の部分33を螺合し緊締して、該プレート5を、連
結孔の開口端周縁部分31の全体に密接に当接せしめ、
連結孔13を塞ぐ。
【0037】然る後該中間ブロック2aに、他の中間ブ
ロックの2個を、その連結孔相互を連通状態にして、且
つ対向する凹溝9,9の合致により充填孔15を形成し
て連設し、該連通状態にある連結孔に連結軸3を遊挿す
ると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部25aを前記連
結ナット6の他端側の部分35に螺合する。以下これを
繰り返す。前記と同様にして、端部に位置する連設ブロ
ックに端部ブロック2bが連設され、連結ナット6を介
して連結された連結軸3の他端側のネジ軸部25bを連
結孔の外端部より突出させて凹部23に存在せしめ、該
ネジ軸部25bに座金44を嵌めてナット38を螺合し
緊締することにより、該ネジ軸部を端部ブロックの挿通
孔外端部の周縁部分に止着し、これによってブロックの
連結を完了する。その後、前記と同様にして、充填孔1
5及び連結孔の間隙Gにグラウトを充填する。なおこの
場合は、水路の一端部を形成する前記端部ブロックと中
間ブロックとの連結部分に形成された充填孔にグラウト
を充填すると、両ブロックの連結孔13,13にグラウ
トが充填されることとなる。
【0038】その他の実施態様 (1) 図14〜15、図16〜17、図18〜19、図2
0〜21は、本発明で用いられるブロックのその他の例
を示すものである。
【0039】 図14〜15は、例えば浄化槽構築用
として用いられるブロックを示す。該ブロック2は、上
下方向に長い立壁部49の下端に、つま先部分50とか
かと部分51を具える台座部52が設けられ、立壁部4
9の内面には、水平板53の端部を受ける受部55が突
設されている。又ブロック両端の連結面7,7には、上
方に開口し下方に直線状に延びて台座部52の下端近傍
に至る凹溝9が、連結面の中央線に沿って設けられてお
り、該凹溝9の上下端寄り部位、及びその中間部位の上
下2個所は、連結面の幅方向に拡張して、前記と同様の
凹溝拡張部10とされている。
【0040】又該ブロック2には、ブロック幅方向に延
び且つその両端が前記凹溝拡張部10の底面で開口する
直線状の連結孔13が設けられている。又該連結面7に
は、例えばブチルゴムからなる弾性軟質止水材19を嵌
込むための嵌込溝11を、前記凹溝9をその上端を除い
てU字状に囲むように設けてなる。そして連結面相互が
当接した状態において、対向する凹溝9,9の合致によ
って充填孔15が形成されると共に、対向する嵌込溝1
1,11の合致によって、前記弾性軟質止水材19を圧
縮状態にして収容させる止水材収容部16が形成される
如くなされている。
【0041】該ブロック、及び前記構成を有する連結軸
とプレートと連結ナットとを用いて、連結部分の止水を
確保してブロックを連結する要領は前記実施例における
と同様である。この場合は例えば、充填孔の下端にグラ
ウト注入孔54を連設する。
【0042】 図16〜17は、例えば擁壁用として
用いられるブロックを示す。該ブロック2はL型をな
し、その連結面7に、連結面長さ方向に連続してL字状
に折曲する凹溝9が設けられており、該凹溝9の上下端
寄り部位は、連結面の幅方向に拡張して、前記と同様の
凹溝拡張部10とされている。
【0043】又該ブロック2には、ブロック幅方向に延
び且つその両端が前記凹溝拡張部10の底面で開口する
直線状の連結孔13が設けられている。又該連結面7に
は、例えばブチルゴムからなる弾性軟質止水材19を嵌
込むための嵌込溝11を、前記凹溝9を囲むように設け
てなる。そして連結面相互が当接した状態において、対
向する凹溝9,9の合致によって充填孔15が形成され
ると共に、対向する嵌込溝11,11の合致によって、
前記弾性軟質止水材19を圧縮状態にして収容させる止
水材収容部16が形成される如くなされている。
【0044】該ブロック、及び前記構成を有する連結軸
とプレートと連結ナットとを用いて、連結部分の止水を
確保してブロックを連結する要領は前記実施例における
と同様である。この場合は例えば、充填孔の下端にグラ
ウト注入孔56を連設し、充填孔の上端に排気孔57を
連設する。
【0045】 図18〜19は、例えば側溝用として
用いられるブロックを示す。該ブロック2はU字状をな
し、その連結面7の中央線に沿って、U字状に折曲する
凹溝9が設けられると共に、該凹溝9の例えば垂直部分
の中間部位は、連結面の幅方向に拡張して、前記と同様
の凹溝拡張部10が形成されている。
【0046】又該ブロック2には、ブロック幅方向に延
び且つその両端が前記凹溝拡張部10の底面で開口する
直線状の連結孔13が設けられている。又該連結面7に
は、例えばブチルゴムからなる弾性軟質止水材19を嵌
込むための嵌込溝11を、該凹溝9の内外縁に沿って該
凹溝を両側から挟むように設けてなる。そして連結面相
互が当接した状態において、対向する凹溝9,9の合致
によって充填孔15が形成されると共に、対向する嵌込
溝11,11の合致によって、前記弾性軟質止水材19
を圧縮状態にして収容させる止水材収容部16が形成さ
れる如くなされている。
【0047】該ブロック、及び前記構成を有する連結軸
とプレートと連結ナットとを用いて、連結部分の止水を
確保してブロックを連結する要領は前記実施例における
と同様である。
【0048】 図20〜21は、例えばマンホール用
のブロックを示す。該ブロック2は、円筒状をなし、そ
の接合面7の中央線に沿って円形の凹溝9が設けられる
と共に、該凹溝9の例えば前後左右は、連結面の幅方向
に拡張して、前記と同様の凹溝拡張部10とされてい
る。
【0049】又該ブロック2には、ブロック幅方向(上
下方向)に延び且つその上下端が前記凹溝拡張部10の
底面で開口する直線状の連結孔13が設けられている。
又該連結面7には、例えばブチルゴムからなる弾性軟質
止水材19を嵌込むための嵌込溝11を、該凹溝9の内
外縁に沿って該凹溝を両側から挟むように設けてなる。
そして連結面相互が当接した状態において、対向する上
下の凹溝9,9の合致によって充填孔15が形成される
と共に、対向する上下の嵌込溝11,11の合致によっ
て、前記弾性軟質止水材19を圧縮状態にして収容させ
る止水材収容部16が形成される如くなされている。
【0050】該ブロック、及び前記構成を有する連結軸
とプレートと連結ナットとを用いて、連結部分の止水を
確保してブロックを連結する要領は前記実施例における
と同様である。この場合は、例えば充填孔の対向位置
に、グラウト注入孔59と排気孔60を連設する。
【0051】(2) 本発明に係る止水連結工法において
は、端部ブロックとして前記中間ブロックを用いること
がある。図22はその一例を示すものであり、連結軸の
一端側のネジ軸部25aを、凹溝(例えば前記と同様に
構成した凹溝拡張部10)9内に突出せしめ、該突出し
たネジ軸部25aに、前記と同様にして座金37を嵌
め、ナット38を螺合し緊締する。このように端部ブロ
ックが凹溝を有する場合は、例えば、現場打ち施工によ
って構築物の端部を延長する場合、該凹溝9が、現場打
ちコンクリートとの付着強度を向上させる。
【0052】(3) 図23は、本発明に係る止水連結工法
において、プレート5の挿通孔26を挿通したネジ軸部
25に連結ナットの一端側の部分を螺合し緊締する前記
構成に変えて、該ネジ軸部25に締付ナット61を螺合
し緊締し、その後、該締付ナット61より突出するネジ
軸部に連結ナット6を螺合した場合を示すものである。
このようにする場合は、連結軸を、その端部のネジ軸部
をつかんで緊張させることが容易であり、この状態で締
付けナットを螺締することができる。
【0053】(4) 本発明において、該プレート5に筒部
が設けられない場合がある。
【0054】(5) 本発明において、連結面に設ける溝部
は、その幅がある程度広い場合は、拡張部を具えない場
合がある。
【0055】
【発明の効果】本発明は、連設されたブロックの連結部
分に、その長さ方向に充填孔を形成する。そして、ブロ
ックの幅方向に貫設され且つこの充填孔に開口する連結
孔に遊挿した連結軸相互を、該充填孔部分において連結
ナットで連結し、その際、該連結ナットを用いて或いは
締付ナットを用いて、前記連結軸の端部分に嵌めたプレ
ートを連結孔の開口端周縁部分に当接状態て押圧せしめ
る。このプレートは、好ましくは、開口端周縁部分の全
体に密接に当接せしめられて連結孔を塞いだものとされ
る。このような構成を採用する本発明は、以下の如き優
れた効果を奏する。
【0056】 本発明は、ブロックの全体を一括に連
結するものではなく、連結ブロックを部分部分において
順次連結するため、各部の連結を確実且つ均一に行うこ
とができる。
【0057】 充填孔にグラウトを注入すると、該充
填孔及び連結孔に自ずからグラウトが充填され、ブロッ
ク連結部分の止水処理と、連結軸の防錆処理と、連結軸
とブロックとの一体化処理と、連結部分の充填処理を同
時に行うことができる。従来においては、連結部分の充
填処理をモルタルの塗着によって行い、又ブロックと連
結軸との一体化及び連結軸の防錆処理を、連結孔へのグ
ラウト注入によって行い、更にはブロック相互の止水処
理を、ブロックの連結面に弾性軟質止水材を貼着して行
っていたのであるが、本発明によるときは、これら個別
の工程を同時に行うことができ、従来工法に比し、施工
の簡略化、施工コストの低減を期しうる。
【0058】 特に、プレートが連結孔を塞ぐように
構成するときは、全体を部分部分に区切ってグラウトを
充填することができ、充填の容易性、確実性を期するこ
とができる。もしも、特定の箇所よりグラウトを注入し
て全ての充填孔と全ての連結孔にグラウトを充填せんと
するときは、グラウトに粘性があるために、グラウトを
各部に同時的に行き渡らせることが困難となり、充填に
時間を要したり、又充填の不均一を生じさせ易い。
【0059】 充填したグラウトが硬化することによ
り、ブロック相互の連結部分は、グラウトの硬化物によ
って信頼性の高い止水が図られる。又連結軸の連結部分
におけるグラウトの硬化によって、鉄筋コンクリートの
連結構造を構成できる。そして連結孔においては、グラ
ウトの硬化物を介してブロックと連結軸との一体化が図
られる。又グラウト硬化物が連結軸を被覆することによ
り連結軸の腐蝕が防止される。加えて前記充填孔におい
ては、グラウト硬化物が両ブロックに跨がって形成され
ているため、該硬化物がブロック連結部分の剪断補強材
としても機能することとなる。このようなことから本発
明によるときは、ブロックと一体化した鉄筋コンクリー
ト構造物による連結強度に、充填孔の硬化物による剪断
抵抗力が加わるため、ブロックが強固に連結されること
となる。そしてこの強固な連結状態は、連結軸の腐蝕が
防止されていることから長期間に亘って持続せしめられ
る。
【0060】 ブロックの連結部を形成するに当た
り、従来においては、ブロック内面部の中間部分に凹陥
部を形成するのに対して、本発明においては、ブロック
の端面に凹溝を形成する。従って本発明によるときは、
従来のように鉄筋を途切れさせる問題が生じない。
【0061】 特にプレートに、連結軸のネジ軸部を
挿通させる筒部を突設したときは、該筒部を連結孔に略
密接状態に挿入することにより、連結軸の軸線を連結孔
の軸線に略合致させうるととなる。従って、略等厚さの
グラウト硬化物によって連結軸の周囲を安定的に被覆で
きる。又、該ネジ軸部に螺合された連結ナットの軸線を
連結孔の軸線に略合致させうることから、ブロック相互
を連設して後、該連設されたブロックの連結孔に挿通せ
しめた連結軸のネジ軸部を該連結ナットに螺合させる
際、該連結軸のネジ軸部を連結ナットのネジ部に合わせ
やすい利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の止水連結装置及びそれを用いた止水連
結工法を説明する断面図である。
【図2】止水連結装置を説明する分解斜視図である。
【図3】連結軸相互をプレートと連結ナットとを用いて
連結した状態を説明する斜視図である。
【図4】パッキン材を介してプレートを、連結孔の開口
端周縁部分に当接させた状態を説明する断面図である。
【図5】箱型ブロックを説明する斜視図である。
【図6】箱型ブロックの連結面を説明する部分斜視図で
ある。
【図7】ブロックの他の例を説明する部分斜視図であ
る。
【図8】本発明を応用して構築した水路を説明する斜視
図である。
【図9】端部ブロックと中間ブロックの連結状態を説明
する断面図である。
【図10】端部ブロックと中間ブロックとの連結状態を
説明する断面図である。
【図11】中間ブロック相互の連結状態を説明する断面
図である。
【図12】中間ブロックと端部ブロックとの連結状態を
説明する平面図である。
【図13】本発明を応用して構築した水路の他の態様を
説明する斜視図である。
【図14】ブロックの他の態様を説明する側面図であ
る。
【図15】その部分斜視図である。
【図16】ブロックのその他の態様を説明する側面図で
ある。
【図17】その部分斜視図である。
【図18】ブロックのその他の態様を説明する側面図で
ある。
【図19】その部分斜視図である。
【図20】ブロックのその他の態様を説明する平面図で
ある。
【図21】その部分斜視図である。
【図22】両端に凹溝が形成されたブロックを端部に用
いた場合の止水連結工法を説明する断面図である。
【図23】連結軸のネジ軸部に締付ナットを螺合し緊締
し、この締付ナットから突出するネジ軸部に連結ナット
の一端側の部分を螺合した状態を説明する断面図であ
る。
【図24】従来の連結工法に用いたボックスカルバート
を説明する斜視図である。
【図25】従来の連結工法を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 止水連結装置 2 ブロック 3 連結軸 5 プレート 6 連結ナット 7 連結面 9 凹溝 10 凹溝拡張部 11 嵌込溝 13 連結孔 15 充填孔 16 止水材収容部 19 弾性軟質止水材 25 ネジ軸部 26 挿通孔 27 通孔 29 筒部 31 開口端周縁部分 32 ゴム質パッキン材 37 座金 38 ナット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製ブロック相互を、連結軸
    と、該連結軸の端部分に装着されるプレートと、該連結
    軸相互を連結する連結ナットとを用いて連結接合する止
    水連結装置であって、 該ブロックは、その連結面に、連結面長さ方向に連続し
    て凹溝が設けられ、ブロックの連結面相互が当接状態に
    おいて、対向する凹溝が合致し、ブロック連結部分のう
    ちの少なくとも止水を要する部分に充填孔が形成される
    如くなされており、又該ブロックには、前記凹溝で開口
    する直線状の連結孔がブロック幅方向に貫設されてな
    り、 前記連結軸は、少なくとも両端部分がネジ軸部とされて
    いて前記連結孔に遊挿可能であり、その長さは、該遊挿
    状態において、ネジ軸部が連結孔の端部より突出して前
    記凹溝に存するように設定されてなり、 前記プレートは、前記ネジ軸部が挿通しうる挿通孔を有
    し且つ前記連結孔の開口端周縁部分に当接でき、 又前記連結ナットは、両端が開口しその一端側の部分及
    び他端側の部分の夫々に、前記連結軸のネジ軸部が螺合
    可能となされていることを特徴とするコンクリートブロ
    ックの止水連結装置。
  2. 【請求項2】 プレート裏面の挿通孔周縁部分に、前記
    連結棒が挿通し得る通孔を有し且つ前記連結孔に略密接
    に挿入される筒部が突設されていることを特徴とする請
    求項1記載のコンクリートブロックの止水連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンクリートブロックの
    止水連結装置において、ネジ軸部に、プレートを連結孔
    の開口端周縁部分に押圧状態とするための締付ナットを
    螺合可能とし、且つ該締付ナットから突出するネジ軸部
    に前記連結ナットを螺合可能としたことを特徴とするコ
    ンクリートブロックの止水連結装置。
  4. 【請求項4】 凹溝は、連結孔の端部が存する部分にお
    いて連結面の幅方向に拡張しており、連結軸のネジ軸部
    がこの拡張部に存するようにしたことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のコンクリートブロックの止水連結
    装置。
  5. 【請求項5】 ブロックは、その連結面に、凹溝を両側
    より挟むように嵌込溝が設けられ、該嵌込溝の底部に、
    連結面より突出する弾性軟質止水材の基端部分が固着さ
    れ、該弾性軟質止水材が凹溝を囲んだ状態にあることを
    特徴とする請求項1、2、3又は4記載のコンクリート
    ブロックの止水連結装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の、コンクリート製ブロッ
    クと連結軸とプレートと連結ナットとを用いて、該コン
    クリート製ブロックの複数個を連結一体化する止水連結
    工法であって、 基礎上に敷設した基端のブロックの連結孔に連結軸を遊
    挿すると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を連結孔の
    外端部より突出させ、これにナットを螺合せしめて該ネ
    ジ軸部を連結孔の外端部の周縁部分に止着する一方、 該連結軸の他端側のネジ軸部を、連結孔の内端部より突
    出させて連結面の凹溝内に存在せしめ、該ネジ軸部を前
    記プレートの挿通孔に挿通せしめて後、該ネジ軸部に連
    結ナットの一端側の部分を螺合し緊締して、該プレート
    を、連結孔の開口端周縁部分に当接せしめ、 その後該ブロックに、一個或いは複数個のブロックを、
    各連結孔を連通させ、且つ対向する凹溝の合致により充
    填孔を形成して連設状態に基礎上に敷設し、該連通状態
    にある連結孔に連結軸を遊挿すると共に、該連結軸の一
    端側のネジ軸部を前記連結ナットの他端側の部分に螺合
    せしめ、且つ該連結軸の他端側のネジ軸部を、端部に位
    置する連設ブロックの連結面の凹溝内に突出させて後、
    該ネジ軸部に連結ナットの一端側の部分を螺合し緊締し
    て、該プレートを、連結孔の開口端周縁部分に当接せし
    め、 該連設されたブロックに、同様にして一個或いは複数個
    のブロックを連設状態に基礎上に敷設し、端部に位置す
    る連設ブロックが中間のものであるときは、前記と同様
    の工程を経て、凹溝内に突出したネジ軸部に連結ナット
    の一端側の部分を螺合し緊締してプレートを連結孔の開
    口端周縁部分に略密接に当接せしめるものとし、端部に
    位置する連設ブロックが終端のものであるときは、連結
    軸の他端側のネジ軸部を連結孔の外端部より突出させ、
    これにナットを螺合し緊締して該ネジ軸部を連結孔の外
    端部の周縁部分に止着し、 然る後、前記充填孔及び前記連結孔に、該充填孔の開放
    端或いは該充填孔に連通するようにブロックに設けた注
    入孔よりグラウトを充填することを特徴とするコンクリ
    ートブロックの止水連結工法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の、コンクリート製ブロッ
    クと連結軸とプレートと連結ナットとを用いて、該コン
    クリート製ブロックの複数個を連結一体化する止水連結
    工法であって、 基礎上に、一個或いは複数個のブロックを、各連結孔を
    連通させ、且つ対向する凹溝の合致により充填孔を形成
    して連設状態に敷設し、該連通状態にある連結孔に連結
    軸を遊挿すると共に、該連結軸の一端側のネジ軸部を、
    連結孔の外端部より突出させ、これにナットを螺合せし
    めて該ネジ軸を連結孔の外端部の周縁部分に止着する一
    方、 該連結軸の他端側のネジ軸部を、連結孔の内端部より突
    出させて連結面の凹溝内に存在せしめ、該ネジ軸部を前
    記プレートの挿通孔に挿通せしめて後、該ネジ軸部に連
    結ナットの一端側の部分を螺合し緊締して、該プレート
    を、連結孔の開口端周縁部分に当接せしめ、 その後該ブロックに、一個或いは複数個のブロックを、
    各連結孔を連通させ、且つ対向する凹溝の合致により充
    填孔を形成して連設状態に基礎上に敷設し、該連通状態
    にある連結孔に連結軸を遊挿すると共に、該連結軸の一
    端側のネジ軸部を前記連結ナットの他端側の部分に螺合
    せしめ、且つ該連結軸の他端側のネジ軸部を、端部に位
    置する連設ブロックの連結面の凹溝内に突出させて後、
    該ネジ軸部に連結ナットの一端側の部分を螺合し緊締し
    て、該プレートを、連結孔の開口端周縁部分に当接せし
    め、 該連設されたブロックに、同様にして一個或いは複数個
    のブロックを連設状態に基礎上に敷設し、端部に位置す
    る連設ブロックが中間のものであるときは、前記と同様
    の工程を経て、凹溝内に突出したネジ軸部に連結ナット
    の一端側の部分を螺合し緊締してプレートを連結孔の開
    口端周縁部分に当接せしめるものとし、端部に位置する
    連設ブロックが終端のものであるときは、連結軸の他端
    側のネジ軸部を連結孔の外端部より突出させ、これにナ
    ットを螺合し緊締して該ネジ軸部を連結孔の外端部の周
    縁部分に止着し、 然る後、前記充填孔及び前記連結孔に、該充填孔の開放
    端或いは該充填孔に連通するようにブロックに設けた注
    入孔よりグラウトを充填することを特徴とするコンクリ
    ートブロックの止水連結工法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のコンクリートブロ
    ックの止水連結工法において、プレートの挿通孔を挿通
    したネジ軸部に連結ナットの一端側の部分を螺合し緊締
    して該プレートを連結孔の開口端周縁部分に当接せしめ
    る構成に代えて、 該ネジ軸部に締付ナットを螺合し緊締して該プレートを
    連結孔の開口端周縁部分に当接せしめ、その後、該締付
    ナットから突出するネジ軸部に連結ナットを螺合する構
    成を採用することを特徴とするコンクリートブロックの
    止水連結工法。
  9. 【請求項9】 請求項6、7又は8記載のコンクリート
    ブロックの止水連結工法において、凹溝を、連結孔の端
    部が存する部分において連結面の幅方向に拡張したもの
    とし、連結軸のネジ軸部をこの拡張部に存在せしめるこ
    とを特徴とするコンクリートブロックの止水連結工法。
  10. 【請求項10】 請求項6、7又は8記載のコンクリー
    トブロックの止水連結工法において、請求項5記載のブ
    ロックを用い、凹溝を囲んだ状態にある弾性軟質止水材
    を圧縮状態にして、ブロックの連結面相互を突き合わせ
    ることを特徴とするコンクリートブロックの止水連結工
    法。
  11. 【請求項11】 請求項6、7又は8記載のコンクリー
    トブロックの止水連結工法において、プレートを連結孔
    の開口端周縁部分の全体に密接に当接させて該挿通孔を
    塞ぐことを特徴とするコンクリートブロックの止水連結
    工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012087542A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Ooike Co Ltd 側溝を施工する方法および側溝用ブロック
JP2016037751A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 エムシー産業株式会社 側溝蓋、側溝およびその施工方法
KR102353664B1 (ko) * 2021-02-16 2022-01-20 정정기 자립식 흙막이용 rps 빔과 rps 빔 공법
KR20230110050A (ko) * 2022-01-14 2023-07-21 최정주 Ps 빔을 이용한 옹벽 구조물 및 그 시공방법

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