JP2742910B2 - コンクリートブロックの連結装置及びそれを用いるコンクリートブロックの連結工法 - Google Patents

コンクリートブロックの連結装置及びそれを用いるコンクリートブロックの連結工法

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JP2742910B2
JP2742910B2 JP18812496A JP18812496A JP2742910B2 JP 2742910 B2 JP2742910 B2 JP 2742910B2 JP 18812496 A JP18812496 A JP 18812496A JP 18812496 A JP18812496 A JP 18812496A JP 2742910 B2 JP2742910 B2 JP 2742910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートブロ
ック相互の連結を緊締材を用いて行うコンクリートブロ
ックの連結装置に関するものであり、又該連結装置を用
いるコンクリートブロックの連結工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、ボックスカルバート相互の連結
を緊締材を用いて行う従来工法の一例は次のようであっ
た。図22は、それに用いるボックスカルバートaを示
し、緊締材を挿通させるための挿通孔bが四隅部分に貫
設されると共に、入隅部分の中央部位に連結用凹部cが
凹設され、前記挿通孔bがこの連結用凹部cで開放され
ている。
【0003】かかる構成のボックスカルバートa,a相
互を地上或いは地中の大気雰囲気中で連結するに際して
は、図23〜24に示すように、前記挿通孔bに緊締材
dを挿通させて後、該緊締材dの両端部分e,eを、隣
り合う連結用凹部c,c内に突出させ、この突出する端
部分eに支持プレートfを嵌め、該緊締材dを緊張状態
とし、その両端部分e,eを、前記支持プレートfで支
持されるナットgによりコンクリートブロックaに定着
させていた。その後、一本の緊締材に関して、図24に
示すように、その一方の支持プレートf1に設けた連通
孔h1より前記挿通孔bにグラウトを注入し、他方の支
持プレートf2の連通孔h2よりグラウトが溢流したこ
とを以て挿通孔bへのグラウト充填を完了し、然る後図
25に示すように、連結用凹部cに固練りモルタルiを
充填し、該充填部を型板jで塞ぎ、対角線配置の型板
j,jを、押圧棒kにより突っ張り状態で押さえ、モル
タル硬化後にこの押圧棒kを取り外して型板j,jを除
去していた。
【0004】又、かかる構成のボックスカルバートa,
a相互を水中で連結する場合は、ボックスカルバートの
連結施工個所を囲むと共に、該囲んだ部分の水を排除す
るために所要圧力の空気を送給して作業空間を確保し、
この作業空間で、前記と同様にしてボックスカルバート
相互の連結を行い、且つ前記と同様の工程を経て、挿通
孔へのグラウト充填、連結用凹部への固練りモルタル充
填、型板による該充填部の閉塞、モルタル硬化後の型板
除去を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記大
気雰囲気中での連結の場合も水中での連結の場合も、挿
通孔へのグラウト充填及び固練りモルタルによる連結用
凹部の閉塞を行うに際し、挿通孔へのグラウトの充填工
程と、連結用凹部への固練りモルタルの充填工程、その
後におけるモルタル充填部の型板による塞ぎ工程、対角
線配置の型板を押圧棒により突っ張り状態で押さえる工
程、モルタル硬化後にこの押圧棒を取り外して型板を除
去する工程(モルタル硬化時間の関係で翌日に除去せざ
るを得なかった。)を要し、コンクリートブロック(ボ
ックスカルバート)の連結施工に多くの手間と時間を必
要として施工能率が悪い問題があった。特に水中施工の
場合は、連結施工個所を圧気して作業空間を確保する施
工を特別に要し、連結施工が大掛かりとなる問題があっ
た。
【0006】又前記連結施工を地上で行う場合、連結用
凹部が可視面に現れるときは、固練りモルタル中の未反
応セメントが空気中の水分と反応してブロック壁面に垂
れ、それが白化して構築物の見栄えを悪くする問題もあ
った。又連結用凹部にモルタルを充填する際に、モルタ
ルが凹陥部の周辺に付着することが多く、ブロックの内
面が汚れる問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
コンクリートブロックの連結装置は、相互が当接状態に
ある複数個のコンクリートブロックを一纏まりとして、
線状の緊締材で連結するコンクリートブロックの連結装
置であって、両端に位置するコンクリートブロック(2
個のブロックを連結する場合は各ブロック)に連結用凹
部を設け、該両連結用凹部を、前記緊締材を挿通させる
挿通孔で連通せしめ、この挿通孔を挿通する緊締材の両
端部分が前記連結用凹部内に突出する如くなす。又、該
突出する端部分に、挿通孔を塞ぐように支持プレートが
嵌められるものとなされ、且つ該緊締材が緊張された状
態において、その両端部分が、前記支持プレートで支持
される固定具によりコンクリートブロックに定着される
如くなし、前記支持プレートに、連結用凹部と挿通孔と
を連通させる連通孔を設けてなる。又は、支持プレート
と連結用凹部の内面部との間に、連結用凹部と挿通孔と
を連通させる連通孔を設けてなる。又、前記連結用凹部
を覆う如くコンクリートブロックに固定されるカバー部
材を具えており、該カバー部材で閉塞された連結用凹部
の、該カバー部材を含む壁部には、該閉塞された連結用
凹部の最下端と最上端に連通する如く、ブロック外に開
放する上下の透孔を貫設したことを特徴とするものであ
る。
【0008】前記連結装置において、連結用凹部と挿通
孔とを連通させる前記連通孔を、固定具の下側位置にお
いて且つ連結用凹部の下方向に向けて開放させるのがよ
い。
【0009】又本発明に係るコンクリートブロックの連
結工法は、前記連結装置を用いてコンクリートブロック
相互を連結するに際し、連結されるべきコンクリートブ
ロックを、相互を当接状態にして後、これらのブロック
に設けられている挿通孔に緊締材を挿通し且つその両端
部分を連結用凹部内に突出せしめ、該突出する端部分
に、挿通孔を塞ぐように支持プレートを嵌めると共に、
該緊締材を緊張状態とし、その両端部分を、前記支持プ
レートで支持される固定具によりコンクリートブロック
に定着せしめる。その後、一方の連結用凹部をカバー部
材で覆い、下の透孔を栓で閉鎖して後、他方の連結用凹
部における連通孔よりグラウトを注入し、このグラウト
を、挿通孔及び、前記一方の連通孔を経て前記一方の連
結用凹部内に流入せしめ、この流入したグラウトが上の
透孔より溢流したことを以てグラウトの注入を完了する
ことを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係る連結工法の他は、前記各連
結工法において、他方の連結用凹部をカバー部材で覆
い、下の透孔よりグラウトを注入し、この注入したグラ
ウトが上の透孔より溢流したことを以てグラウトの注入
を完了することを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係る連結工法のその他は、前記
各連結装置を用いて、コンクリートブロック相互の連結
を水中で行う場合に関するものである。即ち、連結され
るべきコンクリートブロック相互を当接状態にして後、
これらのブロックに設けられている挿通孔に緊締材を挿
通し且つその両端部分を連結用凹部内に突出せしめ、該
突出する端部分に、挿通孔を塞ぐように支持プレートを
嵌めると共に、該緊締材を緊張状態とし、その両端部分
を、前記支持プレートで支持される固定具によりコンク
リートブロックに定着せしめる。その後、一方の連結用
凹部をカバー部材で覆い、上の透孔を栓で閉鎖して後、
他方の連結用凹部における連通孔より空気を注入し、挿
通孔及び前記一方の連結用凹部内の水を排除し、然る
後、下の透孔を栓で塞ぐと共に上の透孔の栓を取り外
し、他方の連結用凹部における連通孔よりグラウトを注
入し、このグラウトを、挿通孔、一方の支持プレートの
連通孔を経て前記一方の連結用凹部内に流入せしめ、こ
の流入したグラウトが上の透孔より溢流したことを以て
グラウトの注入を完了することを特徴とするものであ
る。
【0012】又本発明に係る、水中施工の場合の連結工
法のその他は、前記連結工法において、他方の連結用凹
部をカバー部材で覆い、上の透孔より空気を注入して該
連結用凹部内の水を排除して後、下の透孔よりグラウト
を注入し、この注入したグラウトが上の透孔より溢流し
たことを以てグラウトの注入を完了することを特徴とす
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る連結
装置1を用いて、ボックスカルバートとしてのコンクリ
ートブロック2,2相互を連結した状態を示すものであ
り、本実施の形態においては、4個のブロックが一纏ま
りAとして連結されている。
【0014】この内、中間に位置するコンクリートブロ
ック2aは、図2に示すように、線状の緊締材3(図
1)を挿通させるための挿通孔5が四隅部分に貫設され
ている。又両端に位置するコンクリートブロック2b
は、図3に示すように、緊締材3(図1)を挿通させる
ための挿通孔5が四隅部分に貫設されると共に、入隅部
分の中央部位に、矩形状をなす連結用凹部6が凹設さ
れ、前記挿通孔5がこの連結用凹部6で開放されてい
る。該連結用凹部6は図10〜12に示すように、矩形
板状をなすカバー部材14で密閉状態に覆われるものと
なされている。そして該カバー部材14の四隅には、前
記コンクリートブロック2に埋設したインサート15
(図4,図11〜12)に螺合しうる固定ボルト16
(図11〜12)を挿通させる固定孔17が設けられて
いる。
【0015】又、下側に位置する2個の連結用凹部6,
6については、図11に示すように、前記カバー部材1
4の上端に位置させて、前記連結用凹部6に連通しうる
上の透孔19が設けられると共に、前記カバー部材で閉
蓋された連結用凹部の最下端には、図3、図11に示す
ように、略水平に延びてブロック外に開放する下の透孔
20が連通されている。
【0016】又上側に位置する2個の連結用凹部6,6
については、図12に示すように、前記カバー部材14
の下端に位置させて、前記連結用凹部6に連通しうる下
の透孔20が設けられると共に、該カバー部材14で閉
塞された連結用凹部6の最上端には、図3、図12に示
すように、上方に延びてブロック外に開放する上の透孔
19が連通されている。
【0017】本実施の形態において前記緊締材3は、図
4に示すように、両端側の部分がネジ軸7として形成さ
れたボルトを以ってなる。
【0018】図4において符号8は、例えば矩形板状を
なす支持プレートであり、その中央の透孔9に、前記挿
通孔5を挿通して前記連結用凹部6内に突出した緊締材
の端部分10が挿通せしめられ、挿通孔5を塞ぐ。又該
支持プレート8には、前記連結用凹部6と挿通孔5とを
連通させる連通孔12が設けられている。又符号11は
座金であり、符号13は、前記支持プレート8で支持さ
れるナット13aとしての固定具である。
【0019】かかる構成を有する連結装置1を用いてコ
ンクリートブロック2,2相互を連結する要領は次のよ
うである。
【0020】〔連結工法の第1の実施形態〕図1、図6
は、前記構成のコンクリートブロック(ボックスカルバ
ート)2,2相互を地上或いは地中で連結する場合の連
結工法を示すものであり、先ず、連結用凹部6を有する
コンクリートブロック2b,2bを、中間に位置するコ
ンクリートブロック2a,2aの両端に位置させて、ブ
ロック相互を当接状態にする。その際、ブロックの当接
部分において、挿通孔の連通部分を止水するため、挿通
孔5を囲む状態で、リング状の弾性軟質止水材(図示せ
ず)が介在せしめられている。ブロックの当接部分にお
いて、以下同様である。
【0021】その後、図1、図7に示すように、連通状
態にある挿通孔5,5,5,5に緊締材3を挿通せし
め、その両端部分10,10を両連結用凹部6,6内に
突出させる。然る後図8の右側に示すように、該突出す
る端部分10,10に前記支持プレート8,8を嵌める
と共に(この状態で、挿通孔5が支持プレート8で塞が
れている)、ナット13,13を螺合し緊締して、前記
緊締材3を緊張状態とし、緊締材の端部分10をコンク
リートブロック2に定着せしめる。
【0022】その後図9〜12で示すように、一方の連
結用凹部6aの全体を前記カバー部材14で覆うと共
に、下の透孔20(図11〜12)を栓で閉鎖し、他方
の連結用凹部6bにおける支持プレート8の連結孔12
より、図8に矢印で示すようにグラウトを注入し、この
グラウトを、図13に示すように、挿通孔5及び前記一
方の連結用凹部6aにおける連通孔12を経て、前記一
方の連結用凹部6a内に流入せしめる。この流入に伴
い、連結用凹部6a内の空気は上の透孔19より排気さ
れ、この流入したグラウトが、前記上の透孔19(図1
1〜12)より溢流したことを以て、グラウトの注入を
完了する。これにより、図13にその一部分を示すよう
に、挿通孔5及び一方の連結用凹部6aの全体にグラウ
ト23が充填された状態となしうる。
【0023】なお該一方の連結用凹部6aにおいて、連
通孔12を、固定具13の下側位置において且つ連結用
凹部の下方向に向けて開放させるときは、緊締材3の定
着部をなす突起部(緊締材の端部分及びそれに螺合する
ナット)の下側において連結用凹部内へのグラウト流入
が行われるため、上の透孔19から順次円滑に排気させ
つつ、定着部分の下側を含めた連結用凹部の全体に、容
易且つ密実にグラウトを充填できることとなる。この場
合、例えば後述の図11〜12に示すと同様に、連通孔
12を、連結用凹部の真下に向けて開放させるのがより
好ましい。
【0024】このように連結されたコンクリートブロッ
クの連結体に更に、他のコンクリートブロックを連結す
る場合は、図1に示し、又図6に一点鎖線で示すよう
に、前記中間のボックスカルバートと同様構成のボック
スカルバート2aを介在させ、これに、連結用凹部6を
具える前記コンクリートブロック2bを連設する。その
後前記と同様にして、4個のコンクリートブロックに関
し、連通状態にある挿通孔5,5,5,5に緊締材3を
挿通せしめ、その両端部分10,10を、両連結用凹部
6,6内に突出させる。然る後、前記と同様に、該突出
する端部分10,10に支持プレート8,8を嵌め且つ
ナット13,13を螺合し緊締し、緊締材3を緊張状態
として、コンクリートブロックの連結を図る(図7に示
す状態と同様)。然る後、2本の緊締材3,3が突き合
わせられてなる連結用凹部6の全体を、図14に示すよ
うに、前記と同様構成のカバー部材14で密閉状態に覆
い、且つその固定孔17を挿通する固定ボルト16をイ
ンサート15に螺合し緊締して、該カバー部材14をコ
ンクリートブロック2に固定する。
【0025】その後、下の透孔20(図11〜12)を
栓で閉鎖すると共に、図8に矢印で示すと同様に、新た
に設置したコンクリートブロックの連結用凹部6c(図
1)における支持プレート8の連通孔12よりグラウト
を注入し、このグラウトを、前記挿通孔5及び先に敷設
されているコンクリートブロックの支持プレートの連通
孔12を経て連結用凹部6b内に流入せしめ、この流入
したグラウトが、前記上の透孔19(図11〜12)よ
り溢流したことを以て、グラウト注入を完了する。これ
により図13に示すと同様に、挿通孔5及び連結用凹部
6bの全体にグラウト23が充填された状態となしう
る。
【0026】図15は、ブロック連結体の端部に位置す
るコンクリートブロック2aの挿通孔の外端部分を栓2
6で塞ぐと共に、そのブロックの連結用凹部6を前記カ
バー部材14で密閉状態に覆い、且つ前記下の透孔20
(図11〜12)よりグラウトを注入し、これが上の透
孔19(図11〜12、図15)より溢流したことを以
てグラウト注入を完了した状態を示す。これにより、連
結用凹部6及び栓26で閉塞された側の挿通孔5をグラ
ウトで充填された状態となしうる。
【0027】図16〜17は、前記ブロックの連結体の
端部を端面版2cとしてのコンクリートブロック2で閉
塞した場合を示す。該端面版2cは、緊締材3を挿通さ
せうる挿通孔5を具えると共に、外端面には、該挿通孔
5が連通する連結用凹部6が凹設されている。然して、
該端面版2cと前記コンクリートブロック2の連通する
挿通孔5,5に緊締材3を挿通して後、そのネジ軸部で
ある両端部分10,10を両連結用凹部6d,6e内に
突出せしめ、該突出する端部分10,10に支持プレー
ト8,8を嵌め、且つナット13,13を螺合し緊締す
ることにより、端面版2cを前記ブロックの連結体に連
結する。
【0028】然る後、2本の緊締材3,3が突き合わせ
られてなる連結用凹部6dの全体を、図16〜17に示
すように、前記と同様構成のカバー部材14で密閉状態
に覆い、且つその固定孔17を挿通する固定ボルト16
をインサート15に螺合し緊締して、該カバー部材14
をコンクリートブロック2に固定する。
【0029】その後、前記下の透孔20(図11〜1
2)を栓で閉鎖すると共に、図17に矢印で示すよう
に、端面版2cの連結用凹部6eにおける支持プレート
8の連通孔12よりグラウトを注入し、このグラウト
を、前記挿通孔5及び先に敷設されているコンクリート
ブロックの支持プレート8の連通孔12を経て、連結用
凹部6d内に流入せしめ、この流入したグラウトが、上
の透孔19(図11〜12、図17)より溢流したこと
を以て、グラウト注入を完了する。これにより、挿通孔
5及び連結用凹部6dの全体にグラウトが充填された状
態となしうる。その後、前記端面版の連結用凹部6eを
カバー部材14で塞ぎ且つその固定孔17を挿通する固
定ボルト16を、端面版に埋設したインサートに螺合し
緊締することにより該カバー部材14を端面版2cに固
定する。そして、該カバー部材14の下端に設けた下の
透孔20よりグラウトを注入し、この注入したグラウト
がカバー部材14の上端に設けた上の透孔19より溢流
したことを以てグラウト注入を完了する。これにより、
連結用凹部6eの全体にグラウトが充填された状態とな
しうる。
【0030】このように充填されたグラウト23が硬化
すると、挿通孔における硬化物は、緊締材周囲の隙間を
埋めて該緊締材をブロックと一体化させる。これによ
り、ブロックの接合部分が外力を受けてずれるのを確実
に防止しうると共に、緊締材を剪断補強材として有効に
機能させうる。又該挿通孔や連結用凹部におけるグラウ
ト硬化物は、緊締材3や支持プレート8、ナット13を
被覆して防錆機能を発揮すると共に、凹陥部としての連
結用凹部をコンクリートブロック本体と一体化させ該連
結用凹部を補強する。
【0031】〔連結工法の第2の実施形態〕前記連結装
置1を用いるコンクリートブロック2,2相互の連結を
水中で行う場合は、先ず、図1、図6に示すと同様に、
中間に位置するコンクリートブロック2aの両端に位置
させて、連結用凹部6を有するコンクリートブロック2
b,2bを配置し、ブロック相互を当接状態にする。そ
の際、ブロックの当接部分において、挿通孔の連通部分
を止水するために、挿通孔5を囲む状態で、リング状の
弾性軟質止水材(図示せず)が介在せしめられている。
ブロックの当接部分において、以下同様である。
【0032】その後、図1、図7に示すと同様にして、
連通状態にある挿通孔5,5,5,5に緊締材3を挿通
せしめ、その両端部分10,10を両連結用凹部6,6
内に突出させる。然る後図8に示すと同様にして、該突
出する端部分10,10に前記支持プレート8,8を嵌
めると共に、ナット13,13を螺合し緊締して、前記
緊締材10を緊張状態とし、緊締材の端部分10をコン
クリートブロック2に定着せしめる。その後図9〜12
に示すと同様に、一方の連結用凹部6aの全体を前記カ
バー部材14で密閉状態に覆うと共に、上の透孔19
(図11〜12、図18)を栓で閉鎖し、他方の連結用
凹部6bにおける支持プレート8の連通孔12より、図
8に矢印で示すと同様に空気を注入する。これにより、
挿通孔5から前記連結用凹部6a内に空気が入り込み、
該連結用凹部6aの内圧が高まり、前記下の透孔20
(図11〜12)より徐々に水が排除される。
【0033】然る後、下の透孔20(図11〜12)を
栓で塞ぐと共に上の透孔の前記栓を取り外し、他方の連
結用凹部6bにおける支持プレートの連通孔12より、
図8に矢印で示すと同様にグラウトを注入し、このグラ
ウトを、挿通孔5、他方の支持プレートの連通孔12を
経て前記一方の連結用凹部6a内に流入せしめ、この流
入したグラウトが上の透孔19(図11〜12)より溢
流したことを以てグラウトの注入を完了する。これによ
り、挿通孔5及び一方の連結用凹部6aの全体にグラウ
ト23が充填された状態となしうる。なお該一方の連結
用凹部6aにおいて、連通孔12を、固定具13の下側
位置において且つ連結用凹部の下方向に向けて開放させ
るときは、緊締材13の定着部をなす突起部(緊締材の
端部分及びそれに螺合するナット)の下側において連結
用凹部内へのグラウト流入が行われるため、上の透孔1
9から順次排気させつつ、定着部分の下側を含めた連結
用凹部の全体に、容易且つ密実にグラウトを充填できる
こととなる。この場合、例えば後述する図11〜12に
示すと同様に、連通孔12を、連結用凹部の真下に向け
て開放させるのがより好ましい。
【0034】このように連結されたコンクリートブロッ
クの連結体に、更に他のコンクリートブロックを連結す
る場合は、図1に示し、又図6に一点鎖線で示すよう
に、前記中間のボックスカルバートと同様構成のボック
スカルバート2aを介在させ、これに、連結用凹部6を
具える前記コンクリートブロック2aを連設する。その
後前記と同様にして、4個のコンクリートブロックに関
し、連通状態にある挿通孔5,5,5,5に緊締材3を
挿通せしめ、その両端部分10,10を、両連結用凹部
6b,6c内に突出させる。然る後、前記と同様に、該
突出する端部分10,10に支持プレート8,8を嵌め
且つナット13,13を螺合し緊締して、緊締材3を緊
張状態として、コンクリートブロックの連結を図る(図
7に示す状態と同様)。
【0035】然る後、2本の緊締材3,3が突き合わせ
られてなる連結用凹部6の全体を、図11〜12に示す
と同様に、前記と同様構成のカバー部材14で密閉状態
に覆い、且つその固定孔17を挿通する固定ボルト16
をインサート15に螺合し緊締して、該カバー部材14
をコンクリートブロックに固定する。
【0036】その後、上の透孔19(図11〜12)を
栓で閉鎖すると共に、図8に矢印で示すと同様にして、
新たに設置したコンクリートブロックの連結用凹部6c
における支持プレート8の連通孔12より空気を注入す
る。これによって、挿通孔5から前記連結用凹部6b内
に空気が入り込み、該連結用凹部6bの内圧が高まり、
前記下の透孔20(図11〜12)より徐々に水が排除
され、該連結用凹部6b内の水が空気と入れ代わる。
【0037】然る後、下の透孔20(図11〜12)を
栓で塞ぐと共に上の透孔19の栓を取り外し、連結用凹
部6cにおける支持プレートの連通孔12より、図8に
矢印で示すと同様に、グラウトを注入し、このグラウト
を、挿通孔5、前記連結用凹部6bに係る支持プレート
の連通孔12を経て該連結用凹部6b内に流入せしめ、
この流入したグラウトが前記上の透孔19より溢流した
ことを以て、グラウトの注入を完了する。これにより挿
通孔5及び連結用凹部6bの全体にグラウト23が充填
された状態となしうる。これを繰り返してコンクリート
ブロック相互を順次連結していく。
【0038】水中施工の場合も、図16〜17に示すと
同様に、前記ブロック連結体の端部を端面版2cとして
のコンクリートブロック2で閉塞する場合がある。然し
て、該端面版2cと前記コンクリートブロック2の連通
する挿通孔5,5に緊締材3を挿通して後、そのネジ軸
部である両端部分10,10を両連結用凹部6d,6e
内に突出せしめ、該突出する端部分10,10に支持プ
レート8,8を嵌め、且つナット13,13を螺合し緊
締することにより、端面版2cを前記ブロックの連結体
に連結する。
【0039】然る後、2本の緊締材3,3が突き合わせ
られてなる連結用凹部6dの全体を、図16〜17に示
すように、前記と同様構成のカバー部材14で密閉状態
に覆い、且つその固定孔17を挿通する固定ボルト16
をインサート15に螺合し緊締して、該カバー部材14
をコンクリートブロックに固定する。
【0040】その後、上の透孔19(図11〜12、図
18)を栓で閉鎖すると共に、端面版2cの連結用凹部
6eにおける支持プレート8の連通孔12より空気を注
入する。これによって、挿通孔5から前記連結用凹部6
d内に空気が入り込み、該連結用凹部6dの内圧が高ま
り、下の透孔20(図11〜12)より徐々に水が排除
され、該連結用凹部6d内の水が空気と入れ代わる。
【0041】然る後、下の透孔20(図11〜12)を
栓で塞ぐと共に、上の透孔19の栓を取り外し、連結用
凹部6eにおける支持プレートの連通孔12よりグラウ
トを注入し、このグラウトを、挿通孔5、前記連結用凹
部6dに係る支持プレートの連通孔12を経て該連結用
凹部6d内に流入せしめ、この流入したグラウトが上の
透孔19より溢流したことを以てグラウトの注入を完了
する。
【0042】その後、該端面版に設けた連結用凹部6e
をカバー部材14で塞ぎ且つその固定孔17を挿通する
固定ボルト16を、端面版に埋設したインサートに螺合
し緊締することにより該カバー部材14を端面版2cに
固定する。そして上の透孔19より空気を注入すると、
該連結用凹部内の6e内の内圧が高まり、下の透孔20
より徐々に水が排除され、該連結用凹部6e内の水が空
気と入れ代わる。然る後、前記カバー部材の下の透孔2
0よりグラウトを注入し、上の透孔19より溢流したこ
とを以てグラウトの注入を完了する。これにより、該連
結用凹部6eの全体にグラウトが充填された状態となし
うる。
【0043】この場合も、充填グラウトの硬化によっ
て、挿通孔における硬化物は、緊締材周囲の隙間を埋め
て該緊締材をブロックと一体化させる。これにより、ブ
ロックの接合部分が外力を受けてずれるのを確実に防止
しうると共に、緊締材を剪断補強材として有効に機能さ
せうる。又該挿通孔や連結用凹部におけるグラウト硬化
物は、緊締材3や支持プレート8、ナット13を被覆し
て防錆機能を発揮すると共に、凹陥部としての連結用凹
部をコンクリートブロック本体と一体化させ該連結用凹
部を補強する。
【0044】〔その他の実施の形態〕 下側に位置する2個の連結用凹部6,6に関し、上
の透孔19は、図10に一点鎖線で示すように、ブロッ
クを貫通するように設けてもよい。又上側に位置する2
個の連結用凹部6,6に関しても、下の透孔20を、図
10に一点鎖線で示すように、ブロックを貫通するよう
に設けることができる。
【0045】 図19は、撚り線としての緊締材を用
いてブロック相互を連結した場合を示すものであり、相
互が当接状態とされたコンクリートブロックに設けられ
ている挿通孔5に該緊締材3を挿通し且つその両端部分
を連結用凹部6,6内に突出せしめ、該突出する端部分
10,10に支持プレート8を嵌めると共に、該緊締材
を緊張状態とし、その両端部分を、前記支持プレートで
支持される固定具(楔部材27と受筒部材29とからな
る)によりコンクリートブロックに定着させた状態を示
すものである。
【0046】 図20は、支持プレート8と連結用凹
部6の内面部との間に、連結用凹部6と挿通孔5とを連
通させる連通孔12を設けた場合を示すものであり、前
記内面部に設けた凹溝を支持プレートで塞ぐことによっ
て連通孔12が形成されている。なお、支持プレートの
裏面側に設けた凹溝が前記内面部で塞がれことによって
連通孔12が形成されてもよい。この連通孔12におい
てグラウトや空気を通過させ、前記と同様の施工を行う
ことができる。
【0047】 図21は、コンクリートブロックの外
側面に連結用凹部6を設けてなるコンクリートブロック
を用いる連結装置を説明するものであり、前記と同様の
工法によってコンクリートブロック相互を連結できる。
【0048】 カバー部材は、コンクリートブロック
と同質材のコンクリート板が好ましいが、鋼板や合成樹
脂板であってもよい。
【0049】 本発明が応用されるコンクリートブロ
ックの形態は任意であり、箱型ブロックの他、L形ブロ
ックやU形ブロック、円筒形ブロック等であってもよ
い。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のように構成しているた
め、以下の如き優れた効果を奏する。 緊締材を用いてコンクリートブロック相互を連結
し、その挿通孔及び連結用凹部をグラウトで充填するに
際し、挿通孔への充填と連結用凹部への充填を同時に行
うことができる。従って、従来のように、挿通孔へのグ
ラウト充填と連結用凹部への固練りモルタルの充填を別
工程で行うといった面倒な工程を経る必要がなく、一工
程でこれらの充填作業を完了でき、ブロックの連結施工
を非常に能率よく行いうる利点がある。
【0051】 従来のように、連結用凹部に固練りモ
ルタルを充填するのでないため、固練りモルタル中の未
反応セメントが空気中の水分と反応してブロック壁面に
垂れ、それが白化して構築物の見栄えを悪くするといっ
た問題を解消できる。
【0052】 又、カバー部材で閉塞された連結用凹
部の壁部に、該閉塞された連結用凹部の最下端と最上端
に連通する如く、ブロック外に開放する上下の透孔を貫
設している。そのため、一種類のカバー部材を以て、空
気中における連結施工と水中における連結施工を達成で
き、夫々に適合させて連結装置を製作する必要がない。
そして、カバー部材で閉塞された連結用凹部内にグラウ
トを注入する際には、該連結用凹部内の空気を上の透孔
を通して確実且つ容易に排気させうると共に、水中施工
において、連結用凹部内の水を空気と置き換える工程に
おいては、下の透孔より確実且つ容易に排水させうる。
又水中施工の場合は、作業空間を確保して行なう従来の
ような大掛かりな施工を要さず、緊締材の緊締作業と、
グラウトや空気を供給するための管連結作業及び栓の開
閉作業を潜水作業で行ないさえすれば、その後の空気注
入やグラウト注入作業は地上で行ないうることともな
り、従って、連結施工を簡便且つ能率化できる利点があ
る。
【0053】 又従来のような、モルタル充填部を型
板で塞ぐ工程や、対角線配置の型板を押圧棒により突っ
張り状態で押さえる工程、モルタル硬化後における押圧
棒の取り外しと型板の除去の工程が不要となる。これに
加え、型板除去のために、翌日(モルタル硬化時間との
関係による)、施工現場に特別に出向かなければならな
いといった無駄を省くことができ、施工コストの低減を
期しうる。
【0054】 連結用凹部と挿通孔とを連通させる連
通孔を、固定具の下側位置において且つ連結用凹部の下
方向に向けて開放させるときは、緊締材の定着部をなす
突起部(緊締材の端部分及びそれに螺合するナット)の
下側において連結用凹部内へのグラウト流入が行われる
ため、上の透孔から順次排気させつつ、定着部分の下側
を含めた連結用凹部の全体に、空気を残存させることな
く、容易且つ密実にグラウトを充填できることとなる。
この場合、連通孔を、連結用凹部の真下に向けて開放さ
せるのがより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連結装置を用いたコンクリートブロッ
クの連結状態を説明する側面図である。
【図2】コンクリートブロックの一例を示す斜視図であ
る。
【図3】コンクリートブロックの他の例を示す一部欠切
斜視図である。
【図4】緊締材の端部分をコンクリートブロックに定着
させる固定具を示す分解斜視図である。
【図5】連結用凹部を覆うカバー部材を示す斜視図であ
る。
【図6】コンクリートブロックの連結要領を説明する斜
視図である。
【図7】連結装置によりコンクリートブロック相互を連
結した状態を示す連結部の平面図である。
【図8】支持プレートに設けた連通孔よりグラウトを注
入する工程を説明する一部を断面した平面図である。
【図9】緊締材の挿通孔及び連結用凹部にグラウトを注
入する工程を説明する平面図である。
【図10】連結用凹部をカバー部材で覆った状態のブロ
ックの横断面図である。
【図11】下の連結用凹部をカバー部材で覆った状態を
示す断面図である。
【図12】上の連結用凹部をカバー部材で覆った状態を
示す断面図である。
【図13】緊締材の挿通孔及び連結用凹部にグラウトが
充填された状態を示す一部を断面した平面図である。
【図14】緊締材の端部が突き合わせ状態にある連結用
凹部をカバー部材で覆った状態を示す一部欠切平面図で
ある。
【図15】端部に位置するコンクリートブロックの連結
用凹部にグラウトを充填する工程を説明する平面図であ
る。
【図16】コンクリートブロックの連結体の端部を端面
版で閉塞した状態を示す斜視図である。
【図17】端面版をコンクリートブロックの連結体に連
結する工程を説明する一部を断面した平面図である。
【図18】水中施工におけるコンクリートブロックの連
結における、挿通孔及び連結用凹部内の水を排除する工
程を説明する平面図である。
【図19】撚り線としての緊締材を用いてブロック相互
を連結した状態を示す一部を断面した平面図である。
【図20】連結用凹部と挿通孔とを連通させる連通孔の
他の態様を説明する斜視図である。
【図21】ブロックの外側面に設けた連結用凹部でブロ
ック相互を連結した状態を示す側面図である。
【図22】従来のブロック連結工法におけるブロックを
説明する斜視図である。
【図23】従来のブロック連結工法を説明する平面図で
ある。
【図24】従来工法における、挿通孔へのグラウトの充
填工程を説明する平面図である。
【図25】従来工法における、モルタル充填部を塞いだ
型板を押圧棒で押さえている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 連結装置 2 コンクリートブロック 3 緊締材 5 挿通孔 6 連結用凹部 8 支持プレート 12 連通孔 13 固定具 14 カバー部材 19 透孔 20 透孔 22 栓 25 透孔 26 通孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互が当接状態にある複数個のコンクリ
    ートブロックを一纏まりとして、線状の緊締材で連結す
    るコンクリートブロックの連結装置であって、両端に位
    置するコンクリートブロックに連結用凹部を設け、該両
    連結用凹部を、 前記緊締材を挿通させる挿通孔で連通せしめ、この挿通
    孔を挿通する緊締材の両端部分が前記連結用凹部内に突
    出する如くなすと共に、該突出する端部分に、挿通孔を
    塞ぐように支持プレートが嵌められるものとなされ、且
    つ該緊締材が緊張された状態において、その両端部分
    が、前記支持プレートで支持される固定具によりコンク
    リートブロックに定着される如くなし、 前記支持プレートに、連結用凹部と挿通孔とを連通させ
    る連通孔を設けてなり、又は、支持プレートと連結用凹
    部の内面部との間に、連結用凹部と挿通孔とを連通させ
    る連通孔を設けてなり、 又、前記連結用凹部を覆う如くコンクリートブロックに
    固定されるカバー部材を具えており、該カバー部材で閉
    塞された連結用凹部の、該カバー部材を含む壁部には、
    該閉塞された連結用凹部の最下端と最上端に連通する如
    く、ブロック外に開放する上下の透孔を貫設したことを
    特徴とするコンクリートブロックの連結装置。
  2. 【請求項2】 連結用凹部と挿通孔とを連通させる連通
    孔を、固定具の下側位置において且つ連結用凹部の下方
    向に向けて開放させたことを特徴とする請求項1記載の
    コンクリートブロックの連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のコンクリートブロ
    ックの連結装置を用いてコンクリートブロック相互を連
    結するに際し、連結されるべきコンクリートブロック
    を、相互を当接状態にして後、これらのブロックに設け
    られている挿通孔に緊締材を挿通し且つその両端部分を
    連結用凹部内に突出せしめ、該突出する端部分に、挿通
    孔を塞ぐように支持プレートを嵌めると共に、該緊締材
    を緊張状態とし、その両端部分を、前記支持プレートで
    支持される固定具によりコンクリートブロックに定着せ
    しめて後、一方の連結用凹部をカバー部材で覆い、下の
    透孔を栓で閉鎖して後、他方の連結用凹部における連通
    孔よりグラウトを注入し、このグラウトを、挿通孔及
    び、前記一方の連通孔を経て前記一方の連結用凹部内に
    流入せしめ、この流入したグラウトが上の透孔より溢流
    したことを以てグラウトの注入を完了することを特徴と
    するコンクリートブロックの連結工法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコンクリートブロックの
    連結工法において、他方の連結用凹部をカバー部材で覆
    い、下の透孔よりグラウトを注入し、この注入したグラ
    ウトが上の透孔より溢流したことを以てグラウトの注入
    を完了することを特徴とするコンクリートブロックの連
    結工法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のコンクリートブロ
    ックの連結装置を用いて、コンクリートブロック相互の
    連結を水中で行う場合において、連結されるべきコンク
    リートブロック相互を当接状態にして後、これらのブロ
    ックに設けられている挿通孔に緊締材を挿通し且つその
    両端部分を連結用凹部内に突出せしめ、該突出する端部
    分に、挿通孔を塞ぐように支持プレートを嵌めると共
    に、該緊締材を緊張状態とし、その両端部分を、前記支
    持プレートで支持される固定具によりコンクリートブロ
    ックに定着せしめて後、一方の連結用凹部をカバー部材
    で覆い、上の透孔を栓で閉鎖して後、他方の連結用凹部
    における連通孔より空気を注入し、挿通孔及び前記一方
    の連結用凹部内の水を排除し、然る後、下の透孔を栓で
    塞ぐと共に上の透孔の栓を取り外し、他方の連結用凹部
    における連通孔よりグラウトを注入し、このグラウト
    を、挿通孔、一方の支持プレートの連通孔を経て前記一
    方の連結用凹部内に流入せしめ、この流入したグラウト
    が上の透孔より溢流したことを以てグラウトの注入を完
    了することを特徴とするコンクリートブロックの連結工
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のコンクリートブロックの
    連結工法において、他方の連結用凹部をカバー部材で覆
    い、該上の透孔より空気を注入して該連結用凹部内の水
    を排除して後、下の透孔よりグラウトを注入し、この注
    入したグラウトが上の透孔より溢流したことを以てグラ
    ウトの注入を完了することを特徴とするコンクリートブ
    ロックの連結工法。
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